| 【発明の名称】 |
流体出止スイッチならびにそれを有する湯水供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】東影 亘彦
【氏名】福原 晃
【氏名】上田 信一
【氏名】小林 純
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| 【要約】 |
【課題】流体出止スイッチにおいて、操作性を改善すること。
【解決手段】湯水通路8に設置される出止弁12(13)の開閉動作を指示するための流体出止スイッチ16(17)において、スイッチボタン34を複数の方位から押圧操作できるようにして、その押圧操作に伴いスイッチ素子32の可動ピン32aを変位させて内部接点をオン・オフさせるようにしている。これにより、スイッチボタン34に対して使用者の手をあてがう方向が制限されずに済むなど、操作性が改善される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】流体通路に設置される出止弁を開閉させるための流体出止スイッチであって、固定設置される基体に保持されかつ進退変位して内部接点を接離させる可動体を有するスイッチ素子と、前記基体に対してスイッチ素子を隠蔽する状態で変位可能に係止されかつ前記スイッチ素子の可動体の変位許容方向に対して傾斜する複数の方位から押圧操作されたときに前記可動体を変位させるスイッチボタンとを含む、ことを特徴とする流体出止スイッチ。 【請求項2】流体通路に設置される出止弁を開閉させるための流体出止スイッチであって、固定設置される基体に保持されかつ進退変位して内部接点を接離させる可動体を有するスイッチ素子と、前記基体に対してスイッチ素子を隠蔽する状態で変位可能に係止されかつ前記スイッチ素子の可動体の変位許容方向に対して傾斜する複数の方位から押圧操作されたときに前記可動体を変位させるスイッチボタンとスイッチボタンを常時において前記基体から遠ざける向きに弾発付勢する付勢要素とを含む、ことを特徴とする流体出止スイッチ。 【請求項3】請求項1または2の流体出止スイッチにおいて、前記スイッチボタンは、その外面中心部分が押圧操作されたときに前記基体側へ直線的に変位する一方、スイッチボタンの外面において中心部分以外の領域が押圧操作されたときに前記基体に対して斜めに傾いた姿勢で前記基体側へ変位するものである、ことを特徴とする流体出止スイッチ。 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかの流体出止スイッチにおいて、前記スイッチボタンは、内部が空洞の半球形に形成され、その凹曲面の中心位置に前記スイッチ素子の可動体に当接させられる突起が、また、凹曲面において前記突起の周囲の数カ所に前記基体に対して係止されかつスイッチボタンの変位動作をガイドするガイド突片が、それぞれ設けられている、ことを特徴とする流体出止スイッチ。 【請求項5】湯水通路に出止弁および流量調整弁を設け、この湯水通路に接続される湯水吐出部から要求量の湯水を出止させる湯水供給装置であって、前記出止弁を開閉させるためのスイッチを、上記請求項1ないし4のいずれかに記載の出止スイッチとし、このスイッチが、前記流量調整弁の開度を可変させるための開度設定つまみの前部に付設されている、ことを特徴とする湯水供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、出止弁を開閉させるための流体出止スイッチならびにそれを有する湯水供給装置に関する。前述の流体出止スイッチは、出止弁を、例えば浴室、流し台あるいは洗面台などに設置されるカランノズルやシャワーノズルなどのような湯水吐出部に接続される湯水通路に設置する場合だと、前記湯水吐出部の近傍に設置される。 【0002】 【従来の技術】従来のカランとシャワーの湯水供給装置として、供給先をカランとシャワーとに切替える切替機能付きの流量調整弁と、湯水吐出部から、上水道から供給される常温水と、給湯装置から供給される加熱水と、常温水および加熱水を任意割合で混合してなる調整温水とを選択的に出水させる湯水混合弁とを備えたものがある。 【0003】前述の流量調整弁は、止水位置からレバーを一方向に回転させると、供給先がカラン側に切り替わるとともに、レバー回転角度に応じて流量が増減し、止水位置からレバーを逆向きに回転させると、供給先がシャワー側に切り替わるとともに、レバー回転角度に応じて流量が増減する。 【0004】また、前述の湯水混合弁は、設定つまみを低温側に設定すると、上水道から供給される常温水を通過させ、また、設定つまみを高温側に設定すると、給湯装置から供給される加熱水を通過させ、さらに、設定つまみを、加熱水の温度より低くかつ常温水の温度を越える任意の温度に設定すると、常温水と加熱水とを所要比で混合した調整温水を通過させる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の湯水供給装置では、まず、湯水を出止させるときに使用者がレバー操作することが面倒であり、また、湯水供給を一旦停止すると次の供給時において流量調整を再度し直す必要があるなど、操作性が悪いことが指摘される。 【0006】このような事情に鑑み、本願出願人は、湯水通路に出止弁と流量調整弁とを直列に設け、湯水吐出部の近傍に前記出止弁を開閉させるための出止スイッチを設けた構成の湯水供給装置を開発している。 【0007】この開発過程において、出止スイッチを一般的な押しボタンタイプとすることを考えているが、その場合、押しボタンの押圧操作方向が特定の一方向に限定されることになる。これでは、使用者が特定の方向から手をあてがう必要があるなど、操作性が悪いことを知見した。 【0008】このような知見に基づき、本発明は、流体出止スイッチにおいて、操作性を改善することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる流体出止スイッチは、流体通路に設置される出止弁を開閉させるためのもので、固定設置される基体に保持されかつ進退変位して内部接点を接離させる可動体を有するスイッチ素子と、前記基体に対してスイッチ素子を隠蔽する状態で変位可能に係止されかつ前記スイッチ素子の可動体の変位許容方向に対して傾斜する複数の方位から押圧操作されたときに前記可動体を変位させるスイッチボタンとを含む。 【0010】請求項2の発明にかかる流体出止スイッチは、流体通路に設置される出止弁を開閉させるためのもので、固定設置される基体に保持されかつ進退変位して内部接点を接離させる可動体を有するスイッチ素子と、前記基体に対してスイッチ素子を隠蔽する状態で変位可能に係止されかつ前記スイッチ素子の可動体の変位許容方向に対して傾斜する複数の方位から押圧操作されたときに前記可動体を変位させるスイッチボタンと、スイッチボタンを常時において前記基体から遠ざける向きに弾発付勢する付勢要素とを含む。 【0011】請求項3の発明にかかる流体出止スイッチは、上記請求項1または2のスイッチボタンを、その外面中心部分が押圧操作されたときに前記基体側へ直線的に変位する一方、スイッチボタンの外面において中心部分以外の領域が押圧操作されたときに前記基体に対して斜めに傾いた姿勢で前記基体側へ変位するものとしている。 【0012】請求項4の発明にかかる流体出止スイッチは、上記請求項1ないし3のいずれかのスイッチボタンを、内部が空洞の半球形に形成されるものとし、その凹曲面の中心位置に前記スイッチ素子の可動体に当接させられる突起が、また、凹曲面において前記突起の周囲の数カ所に前記基体に対して係止されかつスイッチボタンの変位動作をガイドするガイド突片が、それぞれ設けられているものとしている。 【0013】請求項5の湯水供給装置は、湯水通路に出止弁および流量調整弁を設け、この湯水通路に接続される湯水吐出部から要求量の湯水を出止させるもので、前記出止弁を開閉させるためのスイッチが、上記請求項1ないし4のいずれかに記載の出止スイッチとされ、このスイッチが、前記流量調整弁の開度を可変させるための開度設定つまみの前部に付設されている。 【0014】以上、請求項1ないし4の発明では、要するに、スイッチをオン・オフさせるときに、スイッチボタンを複数の方位から押圧操作できるように工夫している。これにより、スイッチボタンに対して使用者の手をあてがう方向が制限されずに済むなど、操作性が改善される。 【0015】特に、請求項2の発明では、スイッチボタンに手を触れていないときにスイッチ素子の可動体を変位させない位置に安定して保持されるようになる。 【0016】また、請求項4の発明のように、スイッチボタンを半球形にしていれば、スイッチボタンに対して色々な角度から触れやすくなる。 【0017】また、請求項5の発明では、上記請求項1ないし4のいずれかのスイッチを用い、このスイッチを流量調整弁の開度設定つまみの前面に付設しているから、スイッチの操作や開度設定つまみの操作を行うにあたり、使用者が手をあまり動かさずに済むなど操作性が良好となる他、それらを別々に設置する場合に比べて施工上の手間も軽減できるようになる。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の詳細について、図面に示す実施形態に基づいて説明する。 【0019】図1ないし図10に本発明の一実施形態を示している。図1は、湯水供給装置の構成図、図2は、湯水供給装置の操作部分の設置形態を示す正面図、図3は、湯水供給装置の設置例を示す断面図、図4は、図3において湯水供給装置の操作部分の斜視図、図5は、出止スイッチを付設した開度設定つまみの断面図、図6は、各出止スイッチの分解斜視図、図7は、各出止スイッチのマイクロスイッチの結線形態を示す平面図、図8は、各出止スイッチのスイッチボタン取付手順を示す説明図、図9は、各出止スイッチの動きを示す説明図、図10は、各出止スイッチを操作するときの様子を示す説明図である。 【0020】図中、符号10は湯水供給装置の全体を示している。図例の湯水供給装置10は、使用者の要求に応じて、上水道などの給水源1から給水管2を介して供給される常温水と、給湯装置などの給湯源3から給湯管4を介して供給される加熱水と、常温水と加熱水を任意割合で混合してなる調整温水とを選択的にシャワーノズル5やカランノズル6から吐出させるものである。 【0021】なお、ここでの湯水供給装置10は、図3に示すように、浴室に設置され、シャワーノズル5やカランノズル6は、図4に示すように、浴室の壁部7などに設置される。 【0022】この実施形態の湯水供給装置10は、湯水混合弁11と、シャワー用出止弁12と、カラン用出止弁13と、シャワー用流量調整弁14と、カラン用流量調整弁15と、シャワー出止スイッチ16と、カラン出止スイッチ17と、コントローラ18とを備えている。なお、この実施形態では、シャワーノズル5そのものにシャワー出止手元スイッチ19が設けられており、シャワー使用時の湯水出止をより簡単に行えるようになっている。 【0023】湯水混合弁11は、給水管2から導入される常温水と、給湯管4から導入される加熱水と、常温水および加熱水を任意割合で混合してなる調整温水とを選択的に湯水供給管8に流出させるものである。この湯水混合弁11は、図示しないが、その温度設定つまみ20の回転によりワックスサーモの位置を変位させ、このワックスサーモの作用により湯弁と水弁の開度を調整する構成である。なお、温度設定つまみ20は、人により回動操作されるもので、一度でも回動操作されると、その状態が保持される。また、前述の湯水供給管8は、上流側が共通で下流側が二股に分岐されたものであり、その共通管8aが湯水混合弁11に対して接続され、第1分岐管8bがシャワーノズル5に対して接続され、第2分岐管8cがカランノズル6に対して接続されている。 【0024】シャワー用出止弁12は、湯水供給管8の第1分岐管8bにおける上流側に配設されて、湯水の通過を許容する開放状態と遮断する閉塞状態との二状態に切り換わるものである。このシャワー用出止弁12は、図示しないが、通電時に開弁し、通電停止時に閉弁する電磁弁からなり、その通電がコントローラ18により制御される。 【0025】カラン用出止弁13は、湯水供給管8の第2分岐管8cにおける上流側に配設されて、湯水の通過を許容する開放状態と遮断する閉塞状態との二状態に切り換わるものである。このカラン用出止弁13は、上記シャワー用出止弁12と同じ構成になっている。 【0026】シャワー用流量調整弁14は、湯水供給管8の第1分岐管8bにおける下流側に配設されて、湯水通過量つまり開度を無段階に可変するものである。このシャワー用流量調整弁14は、図示しないが、シャワー開度設定つまみ21の回転角度位置に連動して機械的に弁体を駆動する構成になっており、一般的に周知のものである。なお、開度設定つまみ21は、人により回動操作されるもので、一度でも回動操作されると、その状態が保持される。 【0027】カラン用流量調整弁15は、湯水供給管8の第2分岐管8cにおける下流側に配設されて、湯水通過量つまり開度を無段階に可変するものである。このカラン用流量調整弁15は、人により回動操作されるカラン開度設定つまみ22を有しており、上記シャワー用流量調整弁14と同じ構成になっている。 【0028】シャワー出止スイッチ16およびカラン出止スイッチ17は、使用者によりタッチ操作されることによりオン・オフするものであり、その詳細な構成については後で説明する。 【0029】コントローラ18は、図3に示すように、浴室の天井パネル7aの裏側で点検口7bの近傍に電源回路と共に設置され、各出止スイッチ16,17や各出止弁12,13に対して浴室外で結線されており、主として、各出止スイッチ16,17のオン・オフ状態を判定するとともに、判定結果に応じて対応する出止弁12,13を駆動することによりそれらを個別に開放状態と閉塞状態とに切り換え制御するものである。 【0030】そして、上述した温度設定つまみ20、シャワー開度設定つまみ21ならびに、カラン開度設定つまみ22は、図2や図4に示すように、壁部7においてカランノズル6の近傍に横方向に並べた状態で設置されており、このうち、シャワー開度設定つまみ21に対してシャワー出止スイッチ16が、また、カラン開度設定つまみ22に対してカラン出止スイッチ17がそれぞれ付設されている。なお、出止スイッチ16,17は、流量調整弁14,15の弁ケースに対して固定されていて非回転となるが、開度設定つまみ21,22は、流量調整弁14,15の弁ケースに対して所要開度だけ回動可能となる。 【0031】このような出止スイッチ16,17および開度設定つまみ21,22の構成について、図5および図6に示して説明する。 【0032】まず、開度設定つまみ21,22は、互いに同一構造であり、流量調整弁14,15のスピンドル軸14a,15aの上端にねじにより固定される。この開度設定つまみ21,22は、その正面視ほぼ円筒形に形成されており、その円周一カ所に径方向外向きに突出するレバー21a,22aが形成されている。そして、この開度設定つまみ21,22の本体部分の端面には、凹部21b,22bが設けられており、この凹部21b,22bに対して、出止スイッチ16,17が遊嵌されている。 【0033】また、出止スイッチ16,17は、互いに同一構造であり、ケース31と、マイクロスイッチ32と、ボタンガイド33と、スイッチボタン34と、バネガイド35と、コイルバネ36とを備えている。 【0034】ケース31は、有底円筒形に形成されており、このケース31が、開度設定つまみ21,22の凹部21b,22bに遊嵌された状態で、流量調整弁14,15の弁ケースに対してねじにより固定されている。 【0035】マイクロスイッチ32は、その内部接点を接離する可動ピン32aが一端面から埋没変位可能に突出されたものであり、防水構造とされている。このマイクロスイッチ32は、ケース31の内部の補強壁31aに対して取り付けられている。この可動ピン32aが、請求項に記載の可動体に相当する。このマイクロスイッチ32のリード線は、図7に示すように、コントローラ18のリード線に対してケース31内部でコネクタEにより取り外し可能に接続されている。 【0036】ボタンガイド33は、筒状ボス部33aの軸方向一端に径方向外向きに延出する鍔部33bを一体形成したものであり、鍔部33bの外周の4カ所には、切欠き33c・・・が設けられている。このボタンガイド33は、ケース31の開口を閉塞する状態に取り付けられている。 【0037】スイッチボタン34は、内部が空洞の半球形に形成されており、その内部中心に突起34aが設けられ、また、内部外周寄りに4つの帯状のガイド突片34b・・・が設けられている。なお、前述の突起34aの自由端は、半球形に形成されている。このスイッチボタン34は、ボタンガイド33に対して遠近変位しうる状態でかつマイクロスイッチ32を隠蔽する状態に係止されている。具体的に、図8(a)に示すように、スイッチボタン34の4つのガイド突片34bを、ボタンガイド33の鍔部33bの4つの切欠き33cの周方向一端側に対して1つずつあてがい、スイッチボタン34を矢印方向に所要角度だけ回せば、突起Dを乗り越えて、図8(b)に示すように、各ガイド突片34bの自由端側の爪がボタンガイド33の各切欠き33cの周方向他端側に突き当たって鍔部33bに引っ掛かることになり、ロックされる。なお、スイッチボタン34を取り外すときは、当該スイッチボタン34を前述と逆向きに所要角度だけ回せばよい。 【0038】バネガイド35は、軸方向途中から軸方向一端に向けて縮径した異径ピン形に形成されており、その大径部35aの軸端に径方向外向きに延出する鍔部35cが設けられている。このバネガイド35は、その小径部35bがボタンガイド33の筒状ボス部33aに対して遊嵌されていて、鍔部35cがスイッチボタン34の突起34aに当接され、また、小径部35bの端面がマイクロスイッチ32の可動ピン32aの突出端に当接されている。 【0039】コイルバネ36は、バネガイド35の大径部35aの外周からボタンガイド33の筒状ボス部33aの外周にまたがって外嵌されており、常時においてスイッチボタン34をボタンガイド33から遠ざける向きに弾発付勢してスイッチボタン34をマイクロスイッチ32の可動ピン32aから引き離すものである。 【0040】このような構造の出止スイッチ16,17では、半球形のスイッチボタン34の外表面の任意位置を、図5に示す矢印のように、複数の方位のうちのいずれかの方位から押圧操作すれば、スイッチボタン34が所要量だけ進退変位して、マイクロスイッチ32の可動ピン32aを進退させ、マイクロスイッチ32の内部接点をオン・オフさせることができる。 【0041】具体的に、図10の破線で示すように、使用者が手でスイッチボタン34の中心部分を真っすぐに押圧操作すると、図9(a)に示すように、スイッチボタン34が全体的にボタンガイド33側へ沈み込むようになり、それでマイクロスイッチ32の可動ピン32aを直線的に押し込むようになる。 【0042】また、図10の二点鎖線で示すように、使用者が手でスイッチボタン34の中心部分よりも上半分側を斜め下向きに押圧操作すると、図9(b)に示すように、スイッチボタン34の半球形の突起34aがバネガイド35上を滑るので、スイッチボタン34が若干傾いて、その上半分側のみがボタンガイド33側へ沈み込むようになり、それでマイクロスイッチ32の可動ピン32aを直線的に押し込むようになる。 【0043】さらに、図10の一点鎖線で示すように、使用者が手でスイッチボタン34の中心部分よりも下半分側を斜め上向きに押圧操作すると、図9(c)に示すように、スイッチボタン34の半球形の突起34aがバネガイド35上を滑るので、スイッチボタン34が若干傾いて、下半分側のみがボタンガイド33側へ沈み込むようになり、それでマイクロスイッチ32の可動ピン32aを直線的に押し込むようになる。 【0044】そして、上述した押圧を解除すると、スイッチボタン34がコイルバネ36の弾性復元力により元の位置に戻されることになる。特に、図9(b)や(c)に示すようにスイッチボタン34が斜め姿勢に傾いた状態で押圧操作されたときでも、コイルバネ36の形状復元力に伴う調心作用により元の姿勢に戻される。 【0045】このように、スイッチボタン34をその半球形外面におけるあらゆる位置を複数の方位から押圧操作しても、スイッチボタン34が前記押圧力を可動ピン32aを直線的に進退変位させる力に変換するようになっているので、マイクロスイッチ32の内部接点を確実にオン・オフさせることができる。 【0046】次に、上記湯水供給装置10の動作について説明する。 【0047】まず、シャワーノズル5へ要求温度で要求量の湯水を供給させるには、シャワー出止スイッチ16あるいはシャワー出止手元スイッチ19をタッチ操作してオン状態にさせてから、温度設定つまみ20ならびにシャワー開度設定つまみ21をそれぞれ回動操作すればよい。一方、カランノズル6へ要求温度で要求量の湯水を供給させるには、前記同様に、カラン出止スイッチ17をタッチ操作してオン状態にさせてから、温度設定つまみ20ならびにカラン開度設定つまみ22をそれぞれ回動操作すればよい。 【0048】ところで、温度設定つまみ20、シャワー開度設定つまみ21ならびにカラン開度設定つまみ22は、使用者により回動操作された角度位置に保持され、供給湯水の温度や流量を一定にする。したがって、これらのつまみ20〜22を一度でも回動操作しておけば、それ以降は、供給湯水の温度や流量を変更する必要がない限り、シャワー出止スイッチ16あるいはカラン出止スイッチ17のいずれか一方をタッチ操作するだけで済む。もちろん、湯水供給させている状況において、供給湯水の温度や流量を変更したければ、その都度、必要に応じて温度設定つまみ20、シャワー開度設定つまみ21ならびにカラン開度設定つまみ22を回動操作すればよい。 【0049】以上説明したように、この実施形態の湯水供給装置10では、使用者が出止スイッチ16,17をタッチ操作するだけの簡単な行為でもって湯水の出止を行わせることができる。そのため、使用者に対して、湯水を出しっぱなしにせずに小刻みに吐出させようとする意識を芽生えさせることができるなど、節水を図るうえで有利となる。 【0050】特に、出止スイッチ16,17をオン・オフさせるときのスイッチボタン34に対する押圧操作を色々な角度から自由に行えるようにしているから、スイッチボタン34に対して使用者の手をあてがう方向が制限されずに済むなど、操作性が改善される。 【0051】また、上記実施形態では、各出止スイッチ16,17を各開度設定つまみ21,21に対して一体的に付設しているから、それらを別々に配設している場合に比べて、これら各出止スイッチ16,17や各開度設定つまみ21,21を操作するにあたり、使用者が手をあまり動かさずに済むなど、操作性がより良好となる他、それらを別々に設置する場合に比べて施工上の手間も軽減できるようになる。そのため、例えば浴室内で使用者が洗髪中など目をつぶっている状況でも、手探りで素早くかつ簡単に、適温かつ適量の湯水を出したり止めたりすることができるなど、使い勝手が向上する。 【0052】この他、上述した構造の出止スイッチ16,17では、マイクロスイッチ32が故障したときに、スイッチボタン34およびボタンガイド33を外せば、操作側からマイクロスイッチ32を交換することができる。そのため、補修作業を簡単に行うことができるなど、メインテナンス性においても優れている。 【0053】なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。 【0054】(1) 上記実施形態では、湯水供給装置10を浴室に設置する場合を例示しているが、流し台や洗面台に設置することも可能である。 【0055】(2) 上記実施形態では、湯水混合弁11をワックスサーモを用いるタイプのものを用いているが、電気駆動式のものを用いてもよい。つまり、この電気駆動式の湯水混合弁11とは、温度設定つまみ20の回転角度位置を検出して湯弁および水弁を電動モータにより駆動する構成である。 【0056】(3) 上記実施形態では、出止弁12,13を電磁弁としているが、電動モータで弁体を開閉させるものとすることができる。 【0057】(4) 上記実施形態では、流量調整弁14,15を機械駆動式のものを用いているが、電気駆動式のものを用いてもよい。つまり、電気駆動式の流量調整弁14,15とは、例えば、シャワー開度設定つまみ21の回転角度位置を検出して電動モータにより弁体を駆動する構成である。 【0058】 【発明の効果】請求項1ないし4の発明にかかる流体出止スイッチでは、スイッチボタンを押圧操作するときに、スイッチボタンを複数の方位から押圧操作できるようにしているから、スイッチボタンに対して使用者の手をあてがう方向が制限されずに済むなど、操作性が改善される。 【0059】特に、請求項2の発明では、スイッチボタンに手を触れていないときにスイッチ素子の可動体を変位させない位置に安定して保持されるようになる。 【0060】また、請求項4の発明のように、スイッチボタンを半球形にしていれば、スイッチボタンに対してスイッチ素子の可動体の変位許容方向以外の方位から触れやすくなる。 【0061】また、請求項5の発明にかかる湯水供給装置では、上記請求項1ないし4のいずれかのスイッチを用い、このスイッチを流量調整弁の開度設定つまみの前面に付設しているから、スイッチの操作や開度設定つまみの操作を行うにあたり、使用者が手をあまり動かさずに済むなど操作性が良好となる他、それらを別々に設置する場合に比べて施工上の手間も軽減できるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
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| 【出願日】 |
平成11年2月25日(1999.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086737 【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 和秀
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| 【公開番号】 |
特開2000−240837(P2000−240837A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−47681 |
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