トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 多方向チェック電磁弁
【発明者】 【氏名】岩城 良之

【要約】 【課題】プランジャ方式の電磁弁で多方向チェック電磁弁を構成する。

【解決手段】プランジャ方式の複数の弁組立体(100) の弁口通路(11)の弁体着座側空間又は着座反対側の一方を共通通路(7) で連通し、他方に流路(4) を接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各々の外側にコイル組立体が配置された複数の弁組立体からなり、複数の流路のうちから任意の方向の流路を選択して開閉するようにした多方向チェック電磁弁であって、上記複数の弁組立体の各々がスリーブを含み、該スリーブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプランジャが往復動自在に収容され、上記コイル組立体の励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は弁座に着座され、かつ上記励磁コイルへの非通電時にコイルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるように構成されている一方、上記複数の弁組立体の弁座には上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、該複数の弁口通路の弁体着座側の空間が共通通路によって相互に連通され、上記複数の弁口通路の着座反対側には流路が各々連通されていることを特徴とする多方向チェック電磁弁。
【請求項2】 各々の外側にコイル組立体が配置された複数の弁組立体からなり、複数の流路のうちから任意の方向の流路を選択して開閉するようにした多方向チェック電磁弁であって、上記複数の弁組立体の各々がスリーブを含み、該スリーブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプランジャが往復動自在に収容され、上記コイル組立体の励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は弁座に着座され、かつ上記励磁コイルへの非通電時にコイルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるように構成されている一方、上記複数の弁組立体の弁座には上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、該複数の弁口通路の弁体着座側の空間には流路が各々連通され、上記複数の弁口通路の着座反対側は共通通路によって相互に連通されていることを特徴とする多方向チェック電磁弁。
【請求項3】 上記共通通路が閉鎖空間状をなし、上記複数のうちの1つの流路が高圧側の流路である請求項1又は2記載の多方向チェック電磁弁。
【請求項4】 上記共通通路の一部が開放されて高圧側流路となした請求項1又は2記載の多方向チェック電磁弁。
【請求項5】 コイル組立体が配置された1つの弁組立体からなり、1つの高圧側流路から複数の低圧側流路の流路に流体を流通させるようにした多方向チェック電磁弁であって、上記弁組立体がスリーブを含み、該スリーブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプランジャが往復動自在に収容され、上記コイル組立体の励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は弁座に着座され、かつ励磁コイルへの非通電時にコイルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるように構成されている一方、上記弁組立体の弁座には上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、該弁口通路の弁体着座側の空間には高圧側の流路が連通され、上記弁口通路の着座反対側には複数の低圧側流路が連通されていることを特徴とする多方向チェック電磁弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多方向チェック電磁弁に関し、例えばプランジャ先端に球形弁体を備えた電磁弁を用いて複数の流路を開閉して流体を所定の方向に流通させ得るようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】空調装置において冷媒回路の回路切替等に3方向チェック弁が用いられているが、かかる3方向チェック弁では例えば、特開昭55−33963号公報に開示されているように弁本体内に2つの弁座と3つの流路口を備え、弁体に各々チェック弁と開閉弁を配置した構造が採用されている。
【0003】この3方向チェック弁において、開閉弁を閉じると、冷媒はチェック弁を有する第1の流路口から弁本体に設けた第2の流路口に流通し、開閉弁を開けると第2の流路口から開閉弁を有する第3の流路口へ流通し、こうして開閉弁の開閉に応動して流路の流通方向を変えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来公報記載の3方向チェック弁では標準的な1方向チェック弁と構造が大幅に相違するので、両者で別々の開発設計工数を要し、又生産設備も相違するので、標準化の観点から望ましくない。
【0005】また、開閉弁の開閉に応動する流路は一義的に決まっているので、冷媒回路の設計について制約が多く、自由度が低いという問題があった。
【0006】本発明の目的は上記の欠点を解消することにあり、単純なプランジャ方式の1方向電磁弁を利用して多方向チェック弁を構築することにある。また、3方向チェック電磁弁に限定されることなく、任意の数の流路を必要に応じて任意に切替えることができるようにすることも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る多方向チェック電磁弁は、各々の外側にコイル組立体が配置された複数の弁組立体からなり、複数の流路のうちから任意の方向の流路を選択して開閉するようにした多方向チェック電磁弁であって、上記複数の弁組立体の各々がスリーブを含み、該スリーブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプランジャが往復動自在に収容され、上記コイル組立体の励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は弁座に着座され、かつ上記励磁コイルへの非通電時にコイルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるように構成されている一方、上記複数の弁組立体の弁座には上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、該複数の弁口通路の弁体着座側の空間が共通通路によって相互に連通され、上記複数の弁口通路の着座反対側には流路が各々連通されていることを特徴とする。
【0008】本発明の特徴の1つはプランジャ方式の複数の電磁弁を用い、弁口通路の弁体着座側の空間を共通通路によって相互に連通し、弁口通路の着座反対側に流路を連通させるようにした点にある。これにより、複数のうち1つの流路を高圧側の流路とし、弁組立体の励磁コイルに通電して例えば弁体を弁座から離脱させると、その弁組立体に接続した流路に流体を流通させることができる一方、他の流路への流体の流通を遮断できることとなる。また、共通通路の一端を開放して高圧側の流路とし、弁口通路の着座反対側に接続される流路に流体を流通させるようにすることもできる。
【0009】従って、単純なプランジャ方式の1方向電磁弁を利用して多方向チェック弁を構築することができ、開発設計工数を削減でき、又生産設備も共通化できる。複数の流路を任意に切替えることができ、例えば冷媒回路の設計の自由度を大幅にアップできる。
【0010】弁口通路の弁体着座側空間を連通する共通通路は管体を用いて構成すると、現在生産されている電磁弁をそのまま流用できるが、勿論、弁組立体の弁座基部の筒状部分に形成される流路口や弁座基部の底部に形成される流路口を相互に合致させて固着するようにしてもよく、又複数の弁座基部を一体化してそこに通路を形成するようにしてもよい。
【0011】本発明が適用される弁組立体は励磁コイルの非通電時に弁体が着座し、通電時に離間する常閉型の構造が一般的であるが、励磁コイルの非通電時に弁体が離間し、通電時に着座する常開型の構造にも同様に適用できる。
【0012】また、上記では弁口通路の弁体着座側を相互に連通し、着座反対側に流路を接続したが、逆に弁口通路の弁体着座側に流路を接続し、着座反対側を相互に連通させるようにしてもよい。
【0013】即ち、本発明に係る多方向チェック電磁弁は、各々の外側にコイル組立体が配置された複数の弁組立体からなり、複数の流路のうちから任意の方向の流路を選択して開閉するようにした多方向チェック電磁弁であって、上記複数の弁組立体の各々がスリーブを含み、該スリーブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプランジャが往復動自在に収容され、上記コイル組立体の励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は弁座に着座され、かつ上記励磁コイルへの非通電時にコイルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるように構成されている一方、上記複数の弁組立体の弁座には上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、該複数の弁口通路の弁座着座側の空間には流路が各々連通され、上記複数の弁口通路の着座反対側は共通通路によって相互に連通されていることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明によれば、高圧側の流路が一義的に決まる場合には高圧側から複数の流路に流体を分流させることのできる多方向チェック電磁弁を提供することができる。
【0015】即ち、本発明に係る多方向チェック電磁弁は、コイル組立体が配置された1つの弁組立体からなり、1つの高圧側流路から複数の低圧側流路の流路に流体を流通させるようにした多方向チェック電磁弁であって、上記弁組立体がスリーブを含み、該スリーブの一端側には弁座が設けられ、上記スリーブ内にはプランジャが往復動自在に収容され、上記コイル組立体の励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によって上記プランジャが吸引されて上記プランジャ先端の弁体が弁座から離間されるか又は弁座に着座され、かつ励磁コイルへの非通電時にコイルばねの付勢力によって上記プランジャが復動されて上記弁体が弁座に着座されるか又は弁座から離間されるように構成されている一方、上記弁組立体の弁座には上記弁体によって開閉される弁口通路が形成され、該弁口通路の弁座着座側の空間には高圧側の流路が連通され、上記弁口通路の着座反対側には複数の低圧側流路が連通されていることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、プランジャ方式の複数の弁組立体の弁口通路の弁体着座側の空間又は着座反対側の一方を共通通路で連通させ、他方に流路を接続するようにしたので、既存の標準的な一方向電磁弁の設計技術を適用して多方向チェック弁を構築することができると共に、製造設備に大幅な変更を加える必要がなく、従って安価な多方向チェック電磁弁を提供することができる。
【0017】また、プランジャ方式の電磁弁の弁口通路の弁体着座側空間又は着座反対側の一方を相互に連通するという構造を採用しているので、構成要素となる1方向電磁弁を単純に追加することにより流路数を任意に増加させることができ、しかも流路方向は冷媒回路の設計時に自由に決められるという優れた効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて説明する。図1ないし図20は本発明に係る多方向チェック電磁弁の好適な実施形態を示す図、図21ないし図23は従来の3方向チェック弁の構造例を示す図である。
【0019】まず、本発明の理解を容易にすべく、特開昭55−33963号公報に開示されている従来の3方向チェック弁の構造と動作について説明する。図21において、チェック弁本体6には第1ないし第3の流路口4a、4b、4cが形成され、第1及び第3の流路口4a、4cと第2の流路口4bとの間には各々第1、第2の弁座1a、1bが形成され、該弁座1a、1bには第1、第2の弁体2a、2bが着座するように設けられている。また、チェック弁本体6にはアクチュエータ5が設けられ,該アクチュエータ5にはこれに応動して往復動するロッド51が設けられ、該ロッド51の途中は第2の弁体(開閉弁)2bに固定されるとともに、その先端側は第1の弁体(チェック弁)2aを摺動自在に挿通して抜け止めされ、ロッド51の先端にはこれを押し付け付勢する第1のコイルばね3aが設けられ、又ロッド51の第1、第2の弁体2a、2bの間に第2のコイル3bが縮設されている。
【0020】なお、従来例で開示されているアクチュエータ5は発熱体の温度に感応してロッド51を往復動させる構造であるが、この種のチェック弁の原理上、アクチュエータ5を電磁弁に置換してもよい。
【0021】図21に示される3方向チェック弁において、第1のコイルばね3aはロッド51の往動に抗する方向に設けられ、第2のコイルばね3bは2つの弁体2aと2bの間に縮設されている。今、第1の流路口4aが高圧側で、アクチュエータ5が非動作の場合、冷媒はその圧力によって第2のコイルばね3bのばね力に抗して第1の弁体2aを下方に押し下げるが、第2の弁体2bは弁座1bに着座しているので、冷媒は第1の流路口4aから第2の流路口4bの方に流れる。次いで、第2の流路口4bが高圧側になり、アクチュエータ5が作動すると、第2の弁体2bが上方に押し上げられて開く一方、第1の弁体2aは冷媒の圧力によって弁座1aに押しつけられて着座するので、冷媒は第2の流路口4bから第3の流路口4cの方に流れる。
【0022】図22は上記3方向チェック弁を模式的に表した流体回路図を、図23は冷媒の圧力モードとアクチュエータの動作モードとの対比図を示す。第1の流路口4aが高圧側の時にアクチュエータ5は非動作(OFF)、第2の流路口4bが高圧側の時にアクチュエータ5は作動(ON)するという固定的な条件下で流路が切り替わるようになっており、第1の流路口4aが高圧側で第3の流路口4cへ冷媒を導いたり、第2の流路口4bが高圧側で第1の流路口4aへ冷媒を導いたりすることはできず、冷媒回路の設計自由度が低いものである。また、流路口4の数が更に増加したときには実質的に対処できない。
【0023】図1ないし図3は従来の問題点を解消した本発明に係る多方向チェック電磁弁の好適な実施形態を示す。図において図21ないし図23と同一符号は同一又は相当部分を示す。なお、複数の弁組立体(以下、弁ASSYという)の要素部分を区別する必要がある場合には各々の符号にa、b・・・を添えて説明する。
【0024】本例では多方向チェック電磁弁は実質的に同一構造をなす3つの弁組立体100a、100b、100cを含んで構成され、各弁ASSY100a、100b、100cは相互に並列に配置され、又各弁ASSY100a、100b、100cの回りにはコイル組立体(以下、コイルASSY)200a、200b、200cが配置されている。
【0025】各弁ASSY100a、100b、100cでは筒状をなすスリーブ9の上半部に吸引子10が挿入されてTIG溶接等の手段によって固定され、吸引子10の先端面には凹部が形成されている。スリーブ9の下半部にはプランジャ8が往復動自在に遊嵌され、プランジャ8の後端面には凹部が吸引子10の凹部と対向して形成され、吸引子10とプランジャ8との間にはその凹部内に収容してコイルばね(ばね部材)3が縮設され、又プランジャ8の先端部には球形弁体2が回動自在に取付られている。
【0026】また、各弁ASSY100a、100b、100cには管体(共通通路)7がその弁座基部6a、6b、6cの筒状部分にわたって延びてろう付け等の手段で固定され、該管体7には流路口61が形成されて弁座基部6a、6b、6cの筒状部分の流路口と合致され、又管体7の両端は封止されている。更に、3つの弁ASSY100a、100b、100cには流路パイプ4a、4b、4cがその弁座基部6a、6b、6cの底部にろう付け等の手段で固定され、該流路パイプ4a、4b、4cは弁座基部6a、6b、6cの弁座1a、1b、1cに連なる弁口通路11a、11b、11cと連通されている。
【0027】他方、コイルASSY200a、200b、200cでは励磁コイル201がハウジング202に収容され、該ハウジング202がねじ203によって吸引子10に固定されている。
【0028】今、コイルASSY200に通電すると、プランジャ8と吸引子10の間に吸引力が発生し、プランジャ8はコイルばね3のばね力に抗して吸引子10に吸引され、プランジャ8に保持されている球形弁体2が弁座1から離間して弁口通路11が開放される。コイルASSY200の通電を遮断すると、プランジャ8はコイルばね3の付勢力によって弁座1の方向に復動し、球形弁体2が弁座1に着座して弁口通路11を閉鎖する。
【0029】コイルASSY200が無通電状態においては、球形弁体2の側の冷媒圧力が高い場合は球形弁体2がコイルばね3のばね力と冷媒の圧力によって弁座1に押しつけられるので、冷媒の流れは阻止されるが、弁座1の側の冷媒圧力が高い場合には冷媒はその圧力によってコイルばね3のばね力に抗して球形弁体2を押し上げて流通する。従って、弁ASSY100はチェック弁の機能を有することとなる。
【0030】図4は本例の多方向チェック電磁弁を模式的に表した流体回路図を示す。3つの弁座基部6a・・・の筒状部分の流路口に共通管体7が共通して結合され、3つの弁座1a・・・の弁口通路11a・・・に流路パイプ4a・・・が結合されている。コイルASSY200a、200b、200cが無通電の場合には冷媒の流れはどの方向に対しても遮断される。例えば、流路パイプ4aが高圧側、流路パイプ4bが低圧側と仮定すると、冷媒はその圧力によって流路パイプ4aから共通管体7へ導かれるが、管体7と流路パイプ4bの間は逆止されて遮断されている。そこで、流路パイプ4bへ冷媒を導きたい時は、コイルASSY200bに通電して球形弁体2bを離間して弁口通路11bを開放すればよいことが分かる。
【0031】図5は3つの流路パイプ4a、4b、4cの内、2つの流路パイプの冷媒圧力の高低と2つの流路パイプで形成される流路を開放するために通電すべきコイルASSYの関係を示す図である。3つの流路パイプ4a・・・の全てについて、1つのコイルASSY200a・・・を通電状態にすることによって流路が開放される。
【0032】図6ないし図8は流路パイプ4を各々4つ、5つ、6つ設けた実施形態を模式的に表した流体回路図を示す。図において図4と同一符号は同一又は相当部分を示す。但し、複数の弁ASSY100及びコイルASSY200の要素部分を区別する必要がある場合には各々の符号にa、b・・・を添えて示している。何れの実施形態においても上記3つの流路パイプを設けた実施形態と同様に、各々の回路で任意の2つの流路パイプに通じる流路を開放することができ、原理的には流路パイプはいくつあってもよいことが分かる。
【0033】図9及び図10は弁ASSY100及びコイルASSY200が6つの実施形態における配置例を示す。図9の例では3つの弁ASSY100a・・・及びコイルASSY200a・・・が相互に並列に直線状に配置され、該3つの組合せが2列に配置されている。また、図10の例では6つの弁ASSY100a・・・及びコイルASSY200a・・・が同一円周上に配置されており、いずれの例においても流路パイプ4a・・・を整然と並べることができる。
【0034】図11及び図12は冷媒の高圧側が決まっている場合における多方向チェック電磁弁の実施形態を示す。図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では共通管体7の一端が開口され、高圧側の流路パイプ4aの機能が付与されている。
【0035】図13は上記実施形態を模式的に表す流体回路図を示す。
【0036】図14ないし図16は3つの流路パイプのうち、一つの高圧側が決まると残りの2つの流路パイプに冷媒を分流するようにした多方向チェック電磁弁の実施形態を示す。図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では3つの弁ASSY100a、100b、100cの弁座基部6a、6b、6cの筒状部分には流路口61が形成され、該流路口61には各々流路パイプ4a、4b、4cが接続される一方、弁座基部6a、6b、6cの弁口通路11a、11b、11cには共通管体7が結合されている。
【0037】図17は上記実施形態を模式的に表す流体回路図、図18は上記実施形態における流路パイプ4a、4b、4cの高低と通電すべきコイルASSY200a、200b、200cの関係を示す図である。
【0038】図19は高圧側が決まっている場合における多方向チェック電磁弁の実施形態を示す。図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では弁口通路11に通ずる共通管体7の両端が開放されて流路パイプ4b、4cの機能が付与されている。図20は上記実施形態を模式的に表した流体回路図を示す。
【0039】上記説明では現在生産している主要部品と生産手段を可能な限り流用する方法として、共通管体7を複数の弁ASSY100a・・・に固定する構造例を示したが、複数の弁ASSY100a・・・の流路口61a・・・又は弁座基部6a・・・の弁口通路11a・・・を互いに合わせるようにろう付けするようにしてもよく、又複数の弁座基部6a・・・を一体化してそこに通路を形成するようにしてもよい。
【0040】また、ハウジング202の形状も本実施形態に限らず、相互に一体化してもよく、コイルASSY200の起磁力により複数の弁ASSY100の各々に磁気回路を形成できるものであればどんな形状でもよい。
【0041】なお、上記では弁体が非通電時に着座、通電時に離間する常閉型の構造を例に説明したが、弁体が非通電時に離間、通電時に着座する常開型の構造でも同様の多方向チェック電磁弁を構成できる。
【出願人】 【識別番号】597035610
【氏名又は名称】株式会社デービー精工
【出願日】 平成11年2月23日(1999.2.23)
【代理人】 【識別番号】100071434
【弁理士】
【氏名又は名称】手島 孝美
【公開番号】 特開2000−240835(P2000−240835A)
【公開日】 平成12年9月8日(2000.9.8)
【出願番号】 特願平11−44038