| 【発明の名称】 |
逃し弁における強制開閉弁装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 哲二
|
| 【要約】 |
【課題】強制開弁及びその解除の操作を簡単にする。
【解決手段】弁箱頂部に調節棒を囲繞する筒状ホルダーを設け、該ホルダー内に調節棒を押圧するプッシュピン11を設けると共に、該プッシュピン11を調節棒の押圧解除方向に付勢する付勢手段を設け、一方前記ホルダーの側壁には、プッシュピン11による調節棒の押圧保持位置と、押圧解除位置の夫々に対応した押圧保持窓及び押圧解除窓を夫々貫設し、該窓の夫々にホルダーの内部より係脱自在と成した係合手段をプッシュピン11に設け、又前記ホルダーの外部には係合手段の押圧保持窓との係合状態を解除するリセット手段を設けることにより、プッシュピン11を押圧するワンタッチ操作で強制開弁し、又リセット手段のワンタッチ操作で、強制開弁を解除する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁体に連繋すると共に、付勢手段にて弁箱頂部に昇降自在に突設した調節棒を押圧及び押圧解除することで弁体を強制的に開閉する様にした逃し弁において、弁箱頂部に前記調節棒を囲繞する筒状ホルダーを設け、該ホルダー内に調節棒を押圧するプッシュピンを設けると共に、該プッシュピンを調節棒の押圧解除方向に付勢する別途付勢手段を設け、一方前記ホルダーの側壁には、プッシュピンによる調節棒の押圧保持位置と、押圧解除位置の夫々に対応した押圧保持窓及び押圧解除窓を夫々貫設し、該窓の夫々にホルダーの内部より係脱自在と成した係合手段をプッシュピンに設け、又前記ホルダーの外部には係合手段の押圧保持窓との係合状態を解除するリセット手段を設けたことを特徴とする逃し弁における強制開閉弁装置。 【請求項2】 プッシュピンは、調節棒の押圧保持状態において、その略全体がホルダー内に没入する様に成したことを特徴とする請求項1記載の逃し弁における強制開閉弁装置。 【請求項3】 プッシュピンには、ホルダー内壁を摺接する案内枠を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の逃し弁における強制開閉弁装置。 【請求項4】 少なくとも係合手段との対向側に板ばね材の基端をプッシュピンに固定し、その先端側をホルダー内壁に摺接するガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の逃し弁における強制開閉弁装置。 【請求項5】 ホルダーの内壁に係合手段及びガイド手段の一方又は両方を案内支持するプッシュピンの回り止めを設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の逃し弁における強制開閉弁装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、温水機器用の逃し弁における強制開閉弁装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の逃し弁として、実開昭52ー146732号公報に開示された吸排弁が見受けられる。この吸排弁は、弁箱とばねカバーとの境界位置にダイヤフラムを挟持し、該ダイヤフラム中央に設けた弁口ガイドの下口周縁(弁座)に着座する弁体を支持ばねの押し上げ支弾力をもって配置し、前記弁体の軸線上方に調整ピンを配置すると共に、該調整ピンの上端を螺着したプッシュ軸の下方周面を小判形に形成してロック軸と成し、該ロック軸をこれと同形状の挿通孔を設けたばねカバーのキャップに挿通して成り、2次側圧力が設定圧力以上になると、この圧力を逃がし、又必要に応じて弁体を強制的に開閉する様に成している。強制的に開弁させるには、プッシュ軸を下方へ押し込んだ後、これを所定角度回転させ、キャップ内方に沈み込んだロック軸をキャップの挿通孔の周囲に掛止することにより、調整ピンが降下し、この状態が維持され、この降下維持された調整ピンが弁体を押圧し、弁座より離脱させる。又、かかる開弁状態を解除するには、ロック軸が挿通孔に合致する様に回転することで成し得る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のものでは、強制的に開弁させるには、プッシュ軸の押し込み後、これを回転させる必要があり、操作が2動作で面倒であり、又開閉弁操作におけるプッシュ軸の回転操作において、勢い余って半回転又は1回転させると、開弁時ではロック軸がキャップに掛止せず、閉弁時ではロック軸がキャップに掛止した状態を解除できない課題を有している。又、強制開弁状態、又はその解除状態のいずれの状態においても、プッシュ軸は、その突出長さの違いはあるが、キャップ上に常に突出しているため、例えば弁体を強制開弁したのか、これを解除したのかを見分けることができず、強制開弁状態のまま放置される恐れがあり、この場合、逃し弁として機能しないといった課題を有していた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑み、弁体に連繋すると共に、付勢手段にて弁箱頂部に昇降自在に突設した調節棒を押圧及び押圧解除することで弁体を強制的に開閉する様にした逃し弁において、弁箱頂部に前記調節棒を囲繞する筒状ホルダーを設け、該ホルダー内に調節棒を押圧するプッシュピンを設けると共に、該プッシュピンを調節棒の押圧解除方向に付勢する別途付勢手段を設け、一方前記ホルダーの側壁には、プッシュピンによる調節棒の押圧保持位置と、押圧解除位置の夫々に対応した押圧保持窓及び押圧解除窓を夫々貫設し、該窓の夫々にホルダーの内部より係脱自在と成した係合手段をプッシュピンに設け、又前記ホルダーの外部には係合手段の押圧保持窓との係合状態を解除するリセット手段を設けることにより、プッシュピンを押圧するワンタッチ操作で確実に強制開弁し、又リセット手段のワンタッチ操作で、強制開弁を確実に解除する様にして、上記課題を解決する。又、調節棒の押圧保持状態において、プッシュピンの略全体がホルダー内に没入する様に成すことにより、プッシュピンがホルダーより突出しているか否かで強制開弁状態を視認できる様にして、上記課題を解決する。 【0005】 【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。1は温水機器に取付けられる逃し弁であり、該逃し弁1は、その本体2とこれに内装した弁体3を強制的に開閉する強制開閉弁装置4とから成る。本体2は、その弁箱5の頂部に調節棒6を付勢手段7にて昇降自在に突設すると共に、該調節棒6を弁体3に連繋した構成であれば、後述する構成のものに限定されない。 【0006】又、強制開閉弁装置4は、上記調節棒6を押圧及び押圧解除することで弁体3を強制的に開閉する様に成し、以下の様に構成している。強制開閉弁装置4は、弁箱5の頂部に上記調節棒6を中心として囲繞する耐熱プラスチック製の円筒状ホルダー8を立設している。上記ホルダー8の下端外周縁には、係合フランジ9を突設し、該係合フランジ9を弁箱5の頂部に突設した断面鉤状の環条枠10に嵌め込み、弁箱5に一体化している。又、ホルダー8内には、調節棒6を押圧する耐熱プラスチック製のプッシュピン11を上下動自在に設けている。又、ホルダー8の側壁には、その一母線上において、プッシュピン11による調節棒6の押圧保持(開弁保持)位置と、押圧解除(閉弁)位置の夫々に対応した押圧保持窓12及び押圧解除窓13を夫々貫設している。押圧保持窓12及び押圧解除窓13は、方形状に形成され、前者は上記側壁下部に、後者は側壁上部に夫々設けている。又、ホルダー8の上端周縁において、上記窓12、13と同一線上には、下方垂直に指向するレバー14の基端部を一体的に固定し、該レバー14はその基端部を円弧状に湾曲形成して弾性を具有する様に設けて成り、このレバー14の先端部には上記押圧保持窓12に臨む突起15を設けている。尚、ホルダー8の上端周縁において、上記レバー14の反対側には、横孔16aを貫設した凸部16を突設し、かかる横孔16aに注意書き等を記載した絵符を取付ける様に成している。 【0007】プッシュピン11は、調節棒6の押圧保持状態において、その略全体が上記ホルダー8内に没入する様に成し、プッシュピン11の上端部には、ホルダー8の内径に略合致する円形基板を設け、該円形基板の周囲に所定長さの円筒状の案内枠17を垂下形成し、プッシュピン11の上下動時に案内枠17がホルダー8の内壁を摺接する様に成している。又、案内枠17の長さは、プッシュピン11による調節棒6の未押圧状態で、その下端側がホルダー8の内壁上方に外接して、プッシュピン11を調節棒6の軸線上に保持する様に設定されている。 【0008】又、ホルダー8内には、プッシュピン11を調節棒6の押圧解除方向(上方)に付勢する別途付勢手段(圧縮コイルばね)18を設けている。このばね18は、調節棒6とプッシュピン11を内装し、プッシュピン11の上方に外方突設したばね受け19と、弁箱5の頂部に設けたばね受け20間に圧縮介装している。プッシュピン11に設けたばね受け19は、後述する係合手段21とガイド手段22の基端部を固定して成るリング状の基部19が兼用している。又、弁箱5に設けたばね受け20は、その頂部を螺刻したねじ孔23に、調節棒6を挿通して螺着した略円盤状の調節ねじ20であり、該調節ねじ20の上面の直径方に溝20aを設け、該溝20aにマイナスドライバ等の治具を差し込み、ねじ孔23内での調節ねじ20の上下位置を予め調整することにより、ばね18の弾性力及び弁体3の開弁位置を設定している。 【0009】係合手段21は、金属製又は耐熱プラスチック製の板ばね材21から成り、その基端をプッシュピン11に固定した上記基部19に一体的に固定している。そして、板ばね材21の適所を屈曲形成して、押圧保持窓12及び押圧解除窓13に係合する止め子21aを突設し、板ばね材21をその基端より下方へ湾曲し、板ばね材21の弾性で止め子21aが押圧保持窓12及び押圧解除窓13側に付勢する様にして、前記窓12、13の夫々にホルダー8の内部より止め子21aを係脱自在と成している。図1に示す様に、プッシュピン11による調節棒6の未押圧(プッシュピン11がホルダー8の上口より最突出した)状態では、止め子21aは上方の押圧解除窓13に係合し、又図2に示す様に、プッシュピン11による調節棒6の押圧保持(プッシュピン11がホルダー8内に略没入した)状態では、止め子21aは下方の押圧保持窓12に係合しており、かかる押圧保持状態のリセット手段14と成る上記レバー14を押圧することにより、その先端の突起15が押圧保持窓12に係合している止め子21aをホルダー8内方へ押し込み、押圧保持窓12との係合状態を解除する。止め子21aの具体的形状は、図4に示す様に、略三角山状であり、その上辺Xを上記各窓12、13の上縁に係合する様に水平(プッシュピン11に対し垂直)に形成し、三角山頂部Yからプッシュピン11へ向かう斜辺Zを形成して成り、プッシュピン11の下方押圧時又は押圧保持状態からの復帰時に、押圧解除窓13の下縁を斜辺Zが摺接しながら、止め子21aは押圧解除窓13からホルダー8内方へ弾性的に押し入れられ又は押圧解除窓13内に弾性的に押し込められ、止め子21aが押圧解除窓13より係合解除又は押圧解除窓13に係合する様に成している。 【0010】ガイド手段22は、上記基部19において、係合手段21との対向側に、これと同一材の別途板ばね材22の基端を一体的に固定したものであり、該板ばね材22をその基端より下方へ湾曲し、その先端側をホルダー8の内壁に弾性力を以て摺接し、プッシュピン11の上下動をより安定的に保持している。又、ガイド手段22は、基部19において、係合手段21の対向側にのみ設けたものを示したが、その他の部位、例えば図4に一点鎖線で示す様に、基部19の両側方に設けても良い。 【0011】又、ホルダー8の内壁下方において、係合手段21及びガイド手段22の一方又は両方の側部に対応する部位には、案内枠17の下端に接触しない程度で上下方向に長い突条を設け、これをプッシュピン11の回り止め24、24aと成している。この回り止め24、24aは、係合手段21及びガイド手段22の一方又は両方を案内支持すると共に、プッシュピン11の上下動する過程、即ち止め子21aが押圧保持窓12又は押圧解除窓13を離脱した状態において、係合手段21及びガイド手段22の一方又は両方の側部の当止めとなってプッシュピン11の回転防止を図っている。 【0012】次に、本体2について説明する。本体2の弁箱5は、入口25と出口26の流路を直角に形成したものであり、下部に入口25を設けた下箱27と、側方に出口26を設けた上箱28から成り、弁箱5の内部を1次側流路29と2次側流路30に区画形成するダイヤフラム31を介して両箱27、28を接合している。 【0013】ダイヤフラム31は中央に開設した円形穴に円筒状の弁口ガイド32を挿通して、1次側流路29と2次側流路30を連通する弁口33を設け、1次側に面する弁口33周囲に弁座34を設け、該弁座34より段差を設けて弁口ガイド32の外方に鍔状に突設したダイヤフラム押さえ35をダイヤフラム31下面に当接している。又、ダイヤフラム31上面に弁口ガイド32を挿通して成る円盤状のダイヤフラム押さえ36を当接し、弁口ガイド32の上端部側を外方拡径状に屈曲する様にかしめてダイヤフラム押さえ36上に掛止し、上下のダイヤフラム押さえ35、36でダイヤフラム31を挟着している。そして、ダイヤフラム10下面のダイヤフラム押さえ35は、その外周側を下箱27上部に設けた受承面27aに載置し、上方のダイヤフラム押さえ36と上箱28内の上面部間に調圧ばね37を圧縮介装して、ダイヤフラム31を1次側へ押圧する様に付勢している。尚、図1、2は、逃し弁1が温水機器(図示せず)に取付けられ、ダイヤフラム10が1次側圧力を受圧した状態を示しているため、上記受承面27aより上方にダイヤフラム押さえ35(ダイヤフラム10)が浮上している。 【0014】弁体3は上記弁座34に着離自在に設けて成り、弁体3の弁棒38を1次側に突設し、弁口33を通して2次側に面する弁体3の背部3aに調節棒6の下端を当接している。 【0015】又、1次側流路29中で弁体3より上流には円形段部39を設け、該円形段部39に弁棒ガイド40を掛止している。弁棒ガイド40は有底筒状に形成され、その底部中央を円形状に陥没形成すると共に、中心に弁棒38を摺動自在に挿通支持する挿通穴41を設け、該挿通穴41の周囲に複数の流通穴42、42a…を設けている。そして、弁体3と弁棒ガイド40間に、上記付勢手段7となる弁ばね7を圧縮介装して、弁体3を閉弁方向に付勢すると共に、弁体3上の調節棒6を上方に付勢している。 【0016】又、上箱28内の上部には、上記ねじ孔23を内方上部に設けた円筒状の軸ホルダー43を垂下形成し、該軸ホルダー43に上記調節棒6を挿入している。調節棒6は、中央に大径部6aを設け、該大径部6aを軸ホルダー43の内方下部(ねじ孔23を形成してない部位)にOリング44で以て水密状にして摺動自在に挿着している。 【0017】次に、他の実施例を図5、6に基づき説明する。この逃し弁1について、上記と同一又は相当部分には同じ符号を付し、説明は省略する。尚、図5、6は、上記と同様に、逃し弁1が温水機器(図示せず)に取付けられ、ダイヤフラム10が1次側圧力を受圧した状態を示している。この逃し弁1は、本体2の内部構造は同一であり、強制開閉弁装置4の構成部材が金属にて成形され、この装置4のホルダー8に軸ホルダー43が連結一体形成されている。従って、弁箱5における上箱28の頂部には、雌ねじ部45が形成され、該雌ねじ部45に軸ホルダー43の上部外周に設けた雄ねじ部46をOリング47で以て水密状に螺着している。又、ホルダー8と軸ホルダー43との境界には、フランジ48を周設し、該フランジ48を上箱28の上端面に接合し、上箱28内に突入する軸ホルダー43の下方突出長さを設定している。又、プッシュピン11は、案内枠17を含む上部11aとばね18に内装される下部11bに分断され、上部11aの上端面に設けた凹部11cからねじ込んだビス49にて下部11bを連結一体化し、上部11aと下部11b間に、係合手段21とガイド手段22を一体的に設けた基部19を介在している。又、ホルダー8の上端周縁を外方突出する様に厚肉に形成し、かかる上端周縁の適所に、板ばね材を所定形状に形成して成るレバー14の基端をビス49a止めしている。 【0018】次に本発明に係る逃し弁における強制開閉弁装置の作用について説明する。本体2において、2次側流路30より1次側流路29の圧力が上昇すると、この圧力が調圧ばね37の弾性力に抗してダイヤフラム31を2次側流路30の方へ押圧する。ダイヤフラム31と共に弁ばね7によって閉弁状態で弁体3も移動するが、弁体3上の調節棒6の大径部6aがその上方に配置して成る調節ねじ20に当接することにより、弁体3が弁座34より離脱して開弁する。そして、1次側流路29から2次側流路30へ流体(温水)が流動し、1次側流路29の圧力が降下すると、ダイヤフラム31が1次側に押し戻されて弁座34に弁体3が着座して閉弁する。 【0019】弁体3を強制開弁する場合、プッシュピン11を下方へ押圧すると、押圧解除窓13に係合していた係合手段21の止め子21aが外れ、その下方の押圧保持窓12に止め子21aが係合して、プッシュピン11をホルダー8内に略没入させる。上記の様に、プッシュピン11が下動することにより、調節棒6が下方へ押圧され、弁体3を弁座34より離脱させて開弁する。又、止め子21aが押圧保持窓13に係合していることで、この開弁状態が維持される。 【0020】又、かかる開弁状態を解除するには、押圧保持窓12に対向しているレバー14の突起15を押圧保持窓12に押し込む様に、レバー14の先端を押圧する。これにより、押圧保持窓12に係合していた止め子21aを上記突起15がホルダー8内方へ弾性的に押し入れられ、押圧保持窓12との係合が解除される。この解除と同時に、ばね18の弾性力でプッシュピン11は上動し、調節棒6の押圧解除位置で係合手段21の弾性により止め子21aが押圧解除窓13に係合し、プッシュピン11は復帰する。この復帰により、調節棒6は弁ばね7の弾性力で弁体3と共に上方へ復帰し、弁体3は弁座34に着座し、強制的に閉弁(強制開弁が解除)される。尚、レバー14は、係合手段21と押圧保持窓12との係合解除後、押圧力を解除することで、その弾性により復帰する。 【0021】 【発明の効果】要するに本発明は、弁箱5頂部に調節棒6を囲繞する筒状ホルダー8を設け、該ホルダー8内に調節棒6を押圧するプッシュピン11を設け、ホルダー8の側壁には、プッシュピン11による調節棒6の押圧保持位置と、押圧解除位置の夫々に対応した押圧保持窓12及び押圧解除窓13を夫々貫設し、該窓12、13の夫々にホルダー8の内部より係脱自在と成した係合手段21をプッシュピン11に設けたので、プッシュピン11の未押圧状態では、係合手段21が押圧解除窓13に係合し、かかる状態が維持されることで、調節棒6にプッシュピンの押圧力を作用させず、1次側流路29と2次側流路30の圧力変動で自動的に弁体3が開閉する様に成すことが出来る。又、プッシュピン11を単に押圧するのみのワンタッチ操作で、係合手段21が押圧保持窓12に係合して、調節棒6の押圧保持位置にプッシュピン11を維持させられ、該プッシュピン11で調節棒6を介して弁体3を押圧することにより、これを強制開弁状態に保持できる。又、ホルダー8内にプッシュピン11を調節棒6の押圧解除方向に付勢する付勢手段18を設けると共に、ホルダー8の外部には係合手段21の押圧保持窓12との係合状態を解除するリセット手段14を設けたので、リセット手段14による操作、即ちレバー14を押圧するワンタッチ操作で、係合手段21を押圧保持窓12から係合解除でき、解除と同時に付勢手段18によりプッシュピン11を調節棒6の未押圧状態に復帰できる。 【0022】又、プッシュピン11は、調節棒6の押圧保持状態において、その略全体がホルダー8内に没入する様に成したので、プッシュピン11がホルダー8から突出しているか否かを目視することで、強制開弁状態とそうでない状態を確実に確認でき、従来の様に強制開弁状態のまま放置する不具合を解消できる。 【0023】又、プッシュピン11には、ホルダー8内壁を摺接する案内枠17を設けたので、プッシュピン11の上下する過程において、押圧保持窓12又は押圧解除窓13から係合手段21が離脱した時に、係合手段21の弾性力で、プッシュピン11が調節棒6の軸線上より位置ずれし、プッシュピン11の上下動の終了位置(押圧保持位置又は押圧解除位置)で係合手段21が押圧保持窓12又は押圧解除窓13に係合できなくなる様なことなく、係合手段21が押圧保持窓12と押圧解除窓13の間を確実に移動する様に、プッシュピン11の上下動を安定的に支持できる。 【0024】又、少なくとも係合手段21との対向側に板ばね材の基端をプッシュピン11に固定し、その先端側をホルダー8の内壁に摺接したガイド手段22を設けたので、プッシュピン11の上下する過程で、係合手段21が押圧保持窓12と押圧解除窓13の間を確実に移動する様に、押圧保持窓12又は押圧解除窓13から係合手段21が離脱した時に、ガイド手段22の弾性力が係合手段21の弾性力に反発して釣り合うことでプッシュピン11を調節棒6の軸線上に常に保持できる。 【0025】又、ホルダー8の内壁に係合手段21及びガイド手段22の一方又は両方を案内支持するプッシュピン11の回り止め24、24aを設けたので、プッシュピン11が上下する過程で止め子21aが押圧保持窓12又は押圧解除窓13から一旦離脱した時にも、回り止め24、24aが係合手段21、ガイド手段22の当止めとなって、プッシュピン11を回転不能とし、係合手段21を押圧保持窓12又は押圧解除窓13へ係合する様に、確実に案内できる等その実用的効果甚だ大である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000165295 【氏名又は名称】兼工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年2月23日(1999.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073287 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 聞一
|
| 【公開番号】 |
特開2000−240831(P2000−240831A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−44113 |
|