| 【発明の名称】 |
2圧制御用バルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 博美
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| 【要約】 |
【課題】供給圧によって自己保持して、随時に自由な制御ができる2圧制御用バルブを提供する。
【解決手段】通常の状態では、第1と第2のスプール5・6が、インポート1とアウトポート2とエキゾーストポート3の全ての間を閉じるクローズドセンタに、供給圧によって自己保持される。第2のプッシャ12により第2のスプール6を押動したときは、インポートとアウトポートとの間が閉じ、アウトポートとエキゾーストポートとの間が連通して、この状態が供給圧により自己保持される。第1のプッシャ11により第1のスプール5を押動したときは、インポートとアウトポートとの間が連通し、アウトポートとエキゾーストポートとの間が閉じる状態になった後、インポートとアウトポートとエキゾーストポートの全ての間を閉じるクローズドセンタに、供給圧により自動復帰する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1インポート、アウトポート及び第2インポートを有する弁本体内に、第1と第2の2つの直列したスプールを個別に摺動自在に嵌装し、両スプールが互いに離間するセンタ位置に移動したときは、第1インポートとアウトポートと第2インポートの全ての間が両スプールの弁部により閉じられ、第2のスプールが第1のスプール側へ偏倚したときには、アウトポートと第2インポートとの間が連通し、第1のスプールが第2のスプール側へ偏倚したときには、第1インポートとアウトポートとの間が連通する2圧制御用バルブにおいて、前記第1のスプールを押して第2のスプール側へ偏倚させるための第1のスプール作動手段と、前記第2のスプールを押して第1のスプール側へ偏倚させるための第2のスプール作動手段とを弁本体の両側に装着し、第2のスプールに、これが前記センタ位置に移動したとき第1インポートからの供給圧を受圧してセンタ位置に保持するセンタ保持用受圧部と、第2のスプールが第2のスプール作動手段により第1のスプール側に偏倚されたとき第1インポートからの供給圧を受圧して第1のスプール側への偏倚状態を保持させる偏倚用受圧部とを形成し、また第1のスプールには、これが前記センタ位置に移動したとき第1インポートからの供給圧を受圧してセンタ位置に保持するとともに、第1のスプールが第1のスプール作動手段により第2のスプール側に偏倚されたときも第1インポートからの供給圧を受圧してセンタ位置へ復帰させるセンタ保持用受圧部を形成したことを特徴とする2圧制御用バルブ。 【請求項2】第1のスプール作動手段が、第1のスプールを弁本体の外側から押す第1のプッシャ、第2のスプール作動手段が、第2のスプールを弁本体の外側から押す第2のプッシャである請求項1記載の2圧制御用バルブ。 【請求項3】第1のスプール作動手段が、第1のスプールをパイロット圧により押す第1の電磁パイロット弁、第2のスプール作動手段が、第2のスプールをパイロット圧により押す第2の電磁パイロット弁である請求項1記載の2圧制御用バルブ。 【請求項4】第2のスプールのセンタ保持用受圧部及び偏倚用受圧部、第1のスプールのセンタ保持用受圧部は、他の受圧部との受圧面積の差により推力を生じさせることを特徴とする請求項1、2又は3記載の2圧制御用バルブ。 【請求項5】第1のスプールの弁部がパッキンと嵌合摺接するスプール弁体で、第2のスプールの弁部がパッキンと対向して接触するポペット弁体である請求項1、2、3、又は4記載の2圧制御用バルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧力制御対象に対して真空圧(負圧)と供給加圧との2圧の給排を制御する2圧制御用バルブに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図7に示すように、例えば真空パッド100を真空ポンプ101にて真空圧にした状態から、供給加圧(強制真空破壊エア)して真空状態を強制的に破壊する、真空破壊弁と呼ばれるバルブとしては、ノーマルクローズ又はノーマルオープンの3ポート、つまり第1インポート、アウトポート及び第2インポートの3つのポートを有する3ポートバルブ102が一般的に使用されている。 【0003】従って、アウトポートには、常に真空圧か真空破壊用の供給加圧かいずれか一方を出力しなければならないため、別途、真空遮断用の2ポートバルブ103を用いて開閉の制御を行う必要があった。制御バルブを一つにしたい場合には、図8に示すように外部パイロット式の5ポートクローズセンタ型バルブ104を3ポートバルブとして用いることもあった。 【0004】また、3ポートバルブでも5ポートクローズセンタ型バルブでも、デテントタイプ(自己保持型)のバルブは存在しなかったため、切り換え位置を保持するには、電磁パイロット弁に常に制御信号を与えて通電しなければならず、随時に自由な制御ができなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1インポートとアウトポートと第2インポートの全ての間が閉じるクローズドセンタ状態に供給圧によって自己保持できるとともに、第1インポートとアウトポートとの間が閉じ、アウトポートと第2インポートとの間が連通する状態としたときも、その状態を供給圧によって自己保持できるため、随時に自由な制御ができる2圧制御用バルブを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明による2圧制御用バルブは、第1インポート、アウトポート及び第2インポートを有する弁本体内に、第1と第2の2つの直列したスプールを個別に摺動自在に嵌装し、両スプールが互いに離間するセンタ位置に移動したときは、第1インポートとアウトポートと第2インポートの全ての間が両スプールの弁部により閉じられ、第2のスプールが第1のスプール側へ偏倚したときには、アウトポートと第2インポートとの間が連通し、第1のスプールが第2のスプール側へ偏倚したときには、第1インポートとアウトポートとの間が連通する2圧制御用バルブであって、次のような構成にしたことに特徴がある。 【0007】すなわち、第1のスプールを押して第2のスプール側へ偏倚させるための第1のスプール作動手段と、第2のスプールを押して第1のスプール側へ偏倚させるための第2のスプール作動手段とを弁本体の両側に装着し、第2のスプールに、これがセンタ位置に移動したとき第1インポートからの供給圧を受圧してセンタ位置に保持するセンタ保持用受圧部と、第2のスプールが第2のスプール作動手段により第1のスプール側に偏倚されたとき第1インポートからの供給圧を受圧して第1のスプール側への偏倚状態を保持させる偏倚用受圧部とを形成し、また第1のスプールには、これがセンタ位置に移動したとき第1インポートからの供給圧を受圧してセンタ位置に保持するとともに、第1のスプールが第1のスプール作動手段により第2のスプール側に偏倚されたときも第1インポートからの供給圧を受圧してセンタ位置へ復帰させるセンタ保持用受圧部を形成したものである。 【0008】メカニカルバルブ構造にする場合、第1のスプール作動手段は、第1のスプールを弁本体の外側から押す第1のプッシャ、第2のスプール作動手段は、第2のスプールを弁本体の外側から押す第2のプッシャとなる。 【0009】電磁弁構造とする場合、第1のスプール作動手段は、第1のスプールをパイロット圧により押す第1の電磁パイロット弁、第2のスプール作動手段は、第2のスプールをパイロット圧により押す第2の電磁パイロットとなる。 【0010】第2のスプールのセンタ保持用受圧部及び偏倚用受圧部、第1のスプールのセンタ保持用受圧部は、他の受圧部との受圧面積の差により推力を生じさせる。 【0011】第1のスプールの弁部は、パッキンと嵌合摺接するスプール弁体、第2のスプールの弁部は、パッキンと対向して接触するポペット弁体とする。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。 【0013】図1〜図4は、スプールの切り換えを機械的に行うメカニカルバルブ構造にした実施例を示す。図1において、この2圧制御用バルブ105は、第1インポート1、アウトポート2及び第2インポート3を有する弁本体4に、左側の第1のスプール5と右側の第2のスプール6とを直列にして個別に左右摺動自在に嵌装している。 【0014】弁本体4の左右両端には中空の左右のカバーブロック9・10が付設され、これらカバーブロック9・10内に、左側の第1のプッシャ11と右側の第2のプッシャ12とがそれぞれ摺動自在に嵌装されている。これらプッシャ11・12は、カバーブロック9・10内においてそれらのバネ受け部11a・12aでスプリング13・14を受けることにより、一部分がカバーブロック9・10の外方へ突出するように付勢されている。 【0015】また、左右のプッシャ11・12には、左右のカバーブロック9・10内において左右のガイドロッド15・16がそれぞれ突設されている。これらガイドロッド15・16に摺動自在にそれぞれ嵌装した左右のフランジ17・18と、プッシャ11・12のバネ受け部11a・12aとの間に、左右それぞれスプリング19・20が配置され、左右のフランジ17・18は、通常は左右のガイドロッド15・16に対してその段部に当接するところに保持されている。 【0016】左側の第1のスプール5は、右側の受圧部となるスプール弁体5aと、これよりも断面積が大きい左側のセンタ保持用受圧部5bとを形成している。スプール弁体5aは、弁本体4内のパッキン21と摺接して第1インポート1とアウトポート2との間を開閉する。センタ保持用受圧部5bは、弁本体4内のパッキン22と摺接して弁本体4内と左側のカバーブロック9内との間をシールする。 【0017】第1のスプール5の右端面には、第2のスプール6の左端の凸部6aを摺動自在に受け入れる案内穴23、左端面には、左側のガイドロッド15を摺動自在に受け入れる案内穴24が形成されている。 【0018】また、右側の第2のスプール6は、左端のポペット弁体6bと、中間の偏倚用受圧部6cと、これよりも断面積が小さくなってこれに続く中間左側の圧力室シール用受圧部6dと、この圧力室シール用受圧部6dと同じ断面積の中間右側の圧力室シール用受圧部6eと、これより断面積が大きい右端のセンタ保持用受圧部6fとを形成している。 【0019】ポペット弁体6bは、弁本体4内のパッキン25と対向して圧接して第2インポート3と第1インポート1及びアウトポート2との間を閉じる。中間左側の圧力室シール用受圧部6dは、弁本体4内のパッキン26と摺接して、第1インポート1からの供給圧を通路27を通じて受け入れる圧力室28を形成する。偏倚用受圧部6cは、図2に示すように、弁本体4内のパッキン29と対向して圧接したとき、圧力室28の左端をこのパッキン29とでシールする。このとき、中間右側の圧力室シール用受圧部6eは、弁本体4内のパッキン30と摺接して、圧力室28の右端をこのパッキン30とでシールする。このとき、右端のセンタ保持用受圧部6fには切欠部6gがあるため、弁本体4内のパッキン31との間でのシールは行われず、パッキン30より右側は図示しない排気通路を通じて大気に開放されるので、圧力室シール用受圧部6eより断面積が大きいセンタ保持用受圧部6fには圧力がかからない。 【0020】第2のスプール6の右端面にも、右側のガイドロッド16を摺動自在に受け入れる案内穴32が形成されている。 【0021】上記のような構成において、図1に示すように、左右両側のプッシャ11・12が共に外方へ突出する通常のオフ状態で、第1インポート1から供給圧が加わり、第2インポート3には真空圧がかけられると、第1のスプール5については、右側のスプール弁体5aと左側のセンタ保持用受圧部5bとに供給圧が加わるが、後者のセンタ保持用受圧部5bの方が断面積が大きいので、第1のスプール5は、供給圧によって左方へ押されて左側のストロークエンド(センタ位置)に保持される。 【0022】また、第2のスプール6については、圧力室28に入り込んだ供給圧が中間左側の圧力室シール用受圧部6dと右端のセンタ保持用受圧部6fとに加わるが、後者のセンタ保持用受圧部6fの方が断面積が大きいので、第2のスプール6は、供給圧によって右方へ押されて右側のストロークエンド(センタ位置)に保持される。 【0023】このように両スプール5・6がセンタ位置に自己保持されている通常の状態では、第1インポート1とアウトポート2との間が、第1のスプール5のスプール弁体5aにより閉じられ、アウトポート2と第2インポート3との間が、第2のスプール6のポペット弁体6bにより閉じられるので、この2圧制御用バルブは、ノーマルがクローズドセンタのバルブとなる。 【0024】図1の状態から図2に示すように、右側の第2のプッシャ12をスプリング14に抗して外部から押動してオン状態にすると、これに伴い第2のスプール6が左方へ押されるので、その中間右側の圧力室シール用受圧部6eがパッキン30に摺接するのに対し、中間左側の圧力室シール用受圧部6dがパッキン26から離れ、圧力室28が左方へ移っていく。 【0025】このとき、第2のスプール6の中間右側の圧力室シール用受圧部6eよりも中間の偏倚用受圧部6cの方が断面積が大きいので、第2のスプール6には、圧力室28内の供給圧によって左方への推力が働く。このため、第2のスプール6は、左方へ推進されてその偏倚用受圧部6cがパッキン29に圧接する左側偏倚位置に保持される。これにより、アウトポート2が第2インポート3と連通してアウトポート2に真空圧が生ずる。 【0026】第2のスプール6がこのように偏倚しても、第1のスプール5は、供給圧によって図1と同様のセンタ位置に保持されたままである。 【0027】第2のプッシャ12を解放すると、このプッシャ12は、図3に示すようにスプリング14により復帰するが、第2のスプール6は上記のように供給圧によって左側の偏倚位置に保持されるので、第1インポート1とアウトポート2との間が閉じ、アウトポート2と第2インポート3との間が連通する図3の状態に自己保持される。 【0028】次に、図4に示すように、左側のプッシャ11をスプリング13に抗して外部から押動してオン状態にすると、これに伴い第1のスプール5が右方へ押され、更に第1のスプール5によって第2のスプール6も右方へ押される。 【0029】このとき、第1のスプール5のスプール弁体5aはパッキン21から離れるので、第1インポート1とアウトポート2との間は連通するが、第2のスプール6は、圧力室28内の供給圧によって図1と同じセンタ位置に保持されるため、アウトポート2と第2インポート3との間は、第2のスプール6のポペット弁体6bによって閉じられる。 【0030】第1のスプール5のスプール弁体5aがパッキン21から離れると、第1のスプール5には、そのセンタ保持用受圧部5bにのみ供給圧が加わるため、第1のスプール5には左方への推力が働き、第1のスプール1はセンタ位置に戻る。 【0031】従って、この2圧制御用バルブ105は、第1のプッシャ11を解放すると、図1に示したクローズドセンタに自動復帰することになる。 【0032】図2は、この2圧制御用バルブ105を用いて真空パッド100を制御する場合の回路図である。 【0033】上記の実施例では、左側の第1のスプール5と右側の第2のスプール6とを、左側の第1のプッシャ11と右側の第2のプッシャ12とでそれぞれ機械的に押動するようにしたが、図5に示すように弁本体4の左右両端に左右の電磁パイロット弁7・8を付設し、電磁パイロット弁7・8からのパイロット圧により左右のスプール5・6を押動するようにしてもよい。 【0034】なお、第2インポート3を真空圧としないで、供給圧よりも低い圧力とした場合にも、上記と同様の動作をする。 【0035】 【発明の効果】本発明の2圧制御用バルブによれば、通常の状態では、第1と第2のスプールが、第1インポートとアウトポートと第2インポートの全ての間を閉じるクローズドセンタに、供給圧によって自己保持され、またプッシャ又はパイロット圧により第2のスプールを押動したときは、第1インポートとアウトポートとの間が閉じ、アウトポートと第2インポートとの間が連通して、この状態が供給圧により自己保持され、更にプッシャ又はパイロット圧により第1のスプールを押動したときは、第1インポートとアウトポートとの間が連通し、アウトポートと第2インポートとの間が閉じる状態になった後、第1インポートとアウトポートと第2インポートの全ての間を閉じるクローズドセンタに、供給圧により自動復帰する。 【0036】従って、2ポートバルブを別途必要としないとともに、随時に自由な制御ができ、また簡素な構造の2圧制御用バルブとして安価に提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000204240 【氏名又は名称】太陽鉄工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月23日(1999.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062476 【弁理士】 【氏名又は名称】原田 信市
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| 【公開番号】 |
特開2000−240827(P2000−240827A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−45379 |
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