トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 方向制御シート弁およびその組み立て方法
【発明者】 【氏名】フリードリッヒ ツァプフ

【要約】 【課題】製造コストと組み立て技術コストを従来の解決法に比べて低減させた方向制御シート弁およびその組み立て方法を提供する。

【解決手段】少なくとも1つの弁座(8,10)のほうへ付勢されている弁体(6)を備え弁体(6)が弁穴(4)内に配置され且つ圧力接続部(P)をタンク接続部(T)または作動接続部(A)と連通させるため弁座(8,10)から離間可能である方向制御シート弁。弁座(8,10)はプレスばめにより弁穴(4)に挿着されている成形部材(54,56)に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】少なくとも1つの弁座(8,10)のほうへ付勢されている弁体(6)を備え弁体(6)が弁穴(4)内に配置され且つ圧力接続部(P)をタンク接続部(T)または作動接続部(A)と連通させるため弁座(8,10)から離間可能である方向制御シート弁において弁座(8,10)がプレスばめにより弁穴(4)に挿着されている成形部材(54,56)に形成されていることを特徴とする方向制御シート弁。
【請求項2】2つの弁座(8,10)が設けられ前記3つの接続部(P,A,T)を互いに選択的に連通させるため両弁座(8,10)に電磁石(16)の制御に依存して弁体を接触可能であることを特徴とする、請求項1に記載の方向制御シート弁。
【請求項3】成形部材(54,56)が深絞りされたケージ状の金属板有利には鋼板から製造されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の方向制御シート弁。
【請求項4】各ケージ状の成形部材(54,56)が底部に弁座(8,10)を形成させた陥没部(58)または膨出部(62)を有していることを特徴とする、請求項3に記載の方向制御シート弁。
【請求項5】両成形部材(54,56)の間に圧力媒体のための破断部(66)を備えた弁体(6)用のガイドスリーブ(64)が配置されていることを特徴とする、請求項2から4までのいずれか一つに記載の方向制御シート弁。
【請求項6】ガイドスリーブ(64)の端部部分が成形部材(54,56)の陥没部(58)または膨出部(62)で支持されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の方向制御シート弁。
【請求項7】弁座(8,10)を形成しているケージ状の両成形部材(54,56)が同じ位置指向性で圧入されていることを特徴とする、請求項3から6までのいずれか一つに記載の方向制御シート弁。
【請求項8】成形部材(54,56)が傾斜壁(60)を介して底部のほうへ段状に形成されていることを特徴とする、請求項3から7までのいずれか一つに記載の方向制御シート弁。
【請求項9】電磁石の凸子(12)が圧縮ばね(18)により凸子から離隔した弁座(8)に対する接触位置へ付勢されておりその際他の弁座(10)を貫通することを特徴とする、請求項2から8までのいずれか一つに記載の方向制御シート弁。
【請求項10】弁体(6)がボールであることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一つに記載の方向制御シート弁。
【請求項11】電磁石(16)のコイル体(22)が弁座(8,10)のほうへ半径方向に拡大されており弁ケース(2)の凸子(12)収容部分がコイル体(22)の半径方向拡大部分に埋没していることを特徴とする、請求項2から10までのいずれか一つに記載の方向制御シート弁。
【請求項12】弁穴(4)に収容されそれぞれ成形部材(54,56)に形成されている2つの弁座(8,10)の一方に選択的に接触可能な弁体(6)を備えた電磁操作式3ポート2位置方向制御弁の組み立て方法において−第1の弁座(10)を形成するため第1の成形部材(56)を圧入しその際磁石接極子の凸子の位置に依存して圧入深さを選定する工程と−弁体(6)を挿入する工程と−第2の弁座(8)を形成するため第2の成形部材(54)を圧入しその際磁石接極子の凸子の位置に依存して圧入深さを選定する工程とを含んでいることを特徴とする前記方法。
【請求項13】型押し体(74)による型押しにより各成形部材(54,56)に弁座(8,10)を精密加工することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は少なくとも1つの弁座のほうへ付勢されている弁体を備え弁体が弁穴内に配置され且つ圧力接続部をタンク接続部または作動接続部と連通させるため弁座から離間可能である方向制御シート弁(Wegesitzventil)およびその組み立て方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の方向制御シート弁は弁穴を備えた弁ケースを有し弁穴内には弁体が変位可能に配置されている。弁体は圧縮ばねにより弁座のほうへ付勢される。入口接続部の圧力が所定の値を越えると弁体がその弁座から離間して開口位置へもたらされこの開口位置において入口接続部は出口接続部たとえば作動接続部またはタンク接続部と連通する。
【0003】雑誌ハイドロリックトレーナー、第1巻マンネスマン レックスロートゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング1991年第203頁には弁体に2つの弁座が付設され弁体の位置に応じて入口接続部または圧力接続部を作動接続部またはタンク接続部を備えた作動接続部と連通させることができるようにした方向制御シート弁が記載されている。この弁はネガティブなオーバーラップで実施されておりしたがって弁体が一方の弁座にも他方の弁座にも当接する中間位置においては3つの接続部すべてが互いに連通状態になる。
【0004】特に公称径が小さな方向制御シート弁は直接制御されるのが通常でありたとえば電磁石のような機械的動作装置を介して制御されるので弁体を所定の切換え位置にもたらすことができ或いはこの切換え位置において保持することができる。
【0005】この種の方向性制御シート弁において問題なのは電磁石の磁石動作点が弁座の軸線方向の位置に対し比較的正確に整合して電磁石の切換えが遊びなしに且つ遅延せずに弁体に作用しなければならないことである。
【0006】すなわち電磁石から弁体までの機械的連鎖系の中にある構成要素はその公差に関し電磁石の磁石動作点に対し正確に整合していなけばならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は製造コストと組み立て技術コストを従来の解決法に比べて低減させた方向制御シート弁およびその組み立て方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれば方向制御シート弁においては弁座がプレスばめにより弁穴に挿着されている成形部材に形成されていることを特徴とするものである。またこの方向制御弁の組み立て方法においてはすなわち弁穴に収容されそれぞれ成形部材に形成されている2つの弁座の一方に選択的に接触可能な弁体を備えた電磁操作式3ポート2位置方向制御弁の組み立て方法においては、第1の弁座を形成するため第1の成形部材を圧入しその際磁石接極子の凸子の位置に依存して圧入深さを選定する工程と弁体を挿入する工程と第2の弁座を形成するため第2の成形部材を圧入しその際磁石接極子の凸子の位置に依存して圧入深さを選定する工程とを含んでいることを特徴とするものである。
【0009】本発明による方向制御シート弁においては弁座本体はプレスばめにより弁穴に挿着されている成形部材に形成されている。圧入深さは使用されている電磁石の実際の磁石動作点に対して整合しているので電磁石の切換えに対して弁が最適に応答するよう保証されている。本発明によれば圧入深さはたとえば適当な工具によって設定される。この工具は圧入深さを設定するストッパーを備えストッパーは成形部材を挿着したときに磁石の凸子に接触することができる。磁石動作点と弁座の位置の間には正確な相関関係があるため方向制御シート弁の切換えに使用される電磁石の線形化は必要なくしたがって本発明による方向制御シート弁の構成は一層簡潔になっている。
【0010】プレスばめにより挿着される成形部材を備えた弁座の本発明による構成はいわゆる1−ボール弁において有利に使用できすなわち弁体が2つの弁座の間に配置されよって制御に応じて3つの接続部が所定の態様で互いに連通可能であるような1−ボール弁において有利に使用できる。
【0011】弁体の制御は電磁石を用いて有利に行なわれる。特に有利な実施形態では弁体は電磁石の凸子に作用する圧縮ばねにより1つの弁座のほうへ付勢される。電磁石を操作すると圧縮ばねの力に抗して凸子が弁体から離間しその結果弁体は他の弁座のほうへ移動可能である。
【0012】成形部材が金属板特に金属薄板から深絞り成形されていれば成形部材の製造と組み立てが特に簡単である。この場合有利にはコップ状の成形部材の外径は弁穴に比べて過大に設計されているので成形部材をプレスばめで挿着可能である。
【0013】コップ状の成形部材の底部に陥没部または膨出部が形成され陥没部または膨出部が弁座を形成する破断部を備えていれば成形部材への弁座の形成が特に簡単である。本発明によれば実際に使用される弁体よりも大きな径を持つ弁体によって予め型押しすることにより精密加工される。その結果弁体のための精密な接触面が形成される。
【0014】1−ボール弁においては弁体がガイドスリーブにより案内されるのが有利である。ガイドスリーブは圧入された両成形部材の間に配置され弁体が半径方向へ偏向するのを阻止する。このようにして弁座の確実な閉鎖が保証されている。
【0015】1−ボール弁において両成形部材は片側から弁ケース内へ挿着できるように且つほぼ同じ位置指向性を持つようにすなわちたとえばその底部が磁石のほうへ指向するように構成されている。弁ケースの半径方向接続部を介しての流入または流出を容易にするため成形部材は半径方向において段状に形成されておりその結果弁座のほうへの圧力媒体の流動が容易になる。電磁石の凸子はこれに隣接している弁座を貫通して弁体を他の弁座の方向へ付勢するように形成するのが有利である。
【0016】電磁石のコイル体が弁部分のほうへ半径方向に拡大されその結果弁ケースの一部分が半径方向拡大部分のなかに侵入することができるように構成すれば弁ケースを特にコンパクトに構成できる。本発明のその他の有利な構成は他の従属項の対象である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は直接制御方式の3ポート2位置方向制御弁1の断面図である。この3ポート2位置方向制御弁1はカートリッジ構成で実施されており弁穴4を備えた弁ケース2を有している。弁穴4には圧力接続部Pと作動接続部Aとタンク接続部Tとが開口している。圧力接続部Pは軸線方向において弁穴4に開口しており他方作動接続部Aとタンク接続部Tとは星形の半径方向の穴として形成されている。図1に図示した3ポート2位置方向制御弁はいわゆる1−ボール弁として実施されており2つの弁座8,10を付設した弁体6を有している。次にこれら弁座8,10について詳細に説明する。
【0018】図1に図示した基本位置では弁体6は凸子12により図1で右側に図示した弁座8に対し押圧される。凸子12は電磁石16の接極子14と一体に形成されており圧縮ばね18により弁体6に接触する位置へ付勢される。
【0019】以下に詳細に説明する電磁石16は引張り型磁石として実施されているので電磁石16を通電すると凸子12は圧縮ばね18の緊張力に抗して弁体6から離間することができる。
【0020】電磁石16は深絞りのハウジング20を有しハウジング20内にはコイル24を備えたコイル体22が収容されている。コイル体22は図1で左側に図示した端部部分に電磁石16に給電するためのプラグ26を有している。コイル体22には金属円板28が射出成形されている。
【0021】図1によればコイル体22はその右側の端面に開口する軸穴を有しこの軸穴の中に管32が挿着されている。管32は極鉄心34を有し極鉄心34の1つの端面は金属円板28に当接し他の端面は磁気的に非伝導性の材料からなる板片36を備えている。磁心34は管32に密に挿着されている。極鉄心34の図1で右側の端部部分には軸方向の袋穴が形成されその内側の端面で前記圧縮ばね18が支持されている。これに対応して板片36は圧縮ばね18が貫通する破断部を有している。
【0022】さらに図1からわかるように管32とコイル体22とはほぼ板片36の領域において傾斜肩部38を介して半径方向へ拡大されている。この半径方向に拡大されたコイル体22および管32の領域は延設部40を受容するために用いる。この延設部40を介して弁ケース2は電磁石16と結合しておりより厳密に言えばコイル体22およびハウジング20と結合されている。
【0023】弁ケース2を貫通している軸穴4では接極子14が案内されておりその極鉄心34に向いている端部部分は半径方向へ拡大されている。接極子14の半径方向へ拡大している部分は遊びを持って軸穴4で案内されている。接極子14には中心穴42が貫通している。中心穴42は図1で左側の端面のほうへ拡大している。この拡大部により形成される環状端面に圧縮ばね18が係合している。
【0024】中心穴42に開口する半径方向の穴46を備えた環状溝44は接極子14の半径方向拡大部分の領域に形成されている。接極子14は弁座8,10のほうへ向いている端部部分で先細りになっているので凸子12が形成される。この先細りになっている領域には横穴48が形成されておりこの横穴48において中心穴42が終わっている。横穴48はほぼタンク接続部Tの領域で弁穴に連通している。
【0025】圧縮ばね18を収容するためのばね空間と環状溝44に隣接している弁ケース2の周壁とによって形成される空間は穴42,46,48とタンク接続部Tを介してタンクと連通しているのでこれらの領域には無視できるほどのタンク圧しか発生せず他方電磁石16の可動部材の潤滑が保証されている。
【0026】穴42,46,48の代わりに接極子14の外周にばね空間をタンク接続部Tと連通可能にさせる縦溝を形成してもよい。図1に図示した方向制御弁1のケーシングへの固定は固定フランジ50を介して行なわれる。
【0027】電磁操作可能な方向制御弁1の液圧部分を図2に拡大図で示す。接続部P,A,Tを相互に密封するため弁ケース2の外周には3個のOリング52が配置されている。ボール状の弁体6のための2つの弁座8,10は本発明によれば第1近似でケージ状に形成されている深絞りされた2つの成形部材により実施されている。この場合弁座8は第1の成形部材54に弁座10は第2の成形部材56に形成されている。両成形部材54,56は深絞りされた薄板部材でほぼケージ状の構成である。成形部材54,56の外径Dは弁穴4の径dよりも幾分大きくその結果成形部材54,56はプレスばめで弁穴4に収容されている。
【0028】原理的には上記成形部材を他の態様で弁穴4に固定してもよい。図2に右側に図示した第1の成形部材54は突起状の膨出部58を有しその底部には弁座8が軸方向破断部により形成されている。さらに図2からわかるように第1の成形部材54は作動接続部Aの領域において傾斜壁60を介して先細りになっている。
【0029】湾曲した傾斜壁60は図2によれば作動接続部Aと弁穴4の間の流動を弁座のほうへ偏向させて流動抵抗が小さくなるように配置されている。さらに傾斜壁60は成形部材54,56の製造(深絞り)と挿着を容易にする。
【0030】第2の成形部材56は原理的には第1の成形部材54と同様の構成である。成形部材56の底部(図2の左側の端面)には膨出部58の代わりに陥没部62が形成されている。すなわちこの実施形態では陥没部62により形成される突起状の突出部はケージ状の成形部材56の内部へ突出して延在しており他方第1の成形部材54の膨出部58は底部から突出するように延在している。
【0031】陥没部62と膨出部58は同一の外径を有しており図2によればプラスチックスリーブ64を担持している。すなわちプラスチックスリーブ64は1つの端部部分により陥没部62を取り囲み他の端部部分により膨出部58を取り囲んでいる。プラスチックスリーブ64により弁体6のための軸方向案内部が形成されこの場合弁体6は遊びを持ってプラスチックスリーブ64の内部に受容されているので弁体6を取り囲むような流動が可能である。プラスチックスリーブ64の側面は破断部66を備えその結果圧力媒体がプラスチックスリーブ64の内部に侵入することができる。
【0032】プラスチックスリーブ64により弁体6が側方に偏向するのが阻止されるので弁座8,10に対して軸線方向の指向が行なわれる。このような弁体の半径方向への偏向は作動条件が好ましくない場合に生じることがある。これはたとえば圧力接続部Pに圧力が印加されないか印加されてもわずかでありその結果圧力媒体が弁体を取り囲むように流動することにより弁体がその半径方向の位置を固持されない場合である。プラスチックスリーブ64がなければ加速時においても弁体は弁軸線に対して垂直に半径方向へ偏向する。
【0033】弁穴4内への両成形部材54,56の圧入深さは電磁石16の磁石動作点に依存して行なわれる。すなわち一連の実験の範囲内では本発明による方向制御弁1を取り付ける前に電磁石16の磁石動作点または作動範囲が特定されこの領域に依存して圧入深さが決定される。この処置により電磁石16はその最適な作動範囲で制御されるので弁の迅速な応答挙動が保証されている。
【0034】接極子14のストロークがわずかであり弁座8,10の位置が磁石作動範囲に正確に整合しているので電磁石16の特性曲線が部分的に直線になる必要はない。このような部分的な直線化はたとえば磁石磁力線が半径方向へ偏向しこの偏向により半径方向に作用する力が発生する。この種の部分的な直線化は電磁石の構成を複雑にさせるばかりでなく半径方向に作用する力が接極子および弁体に作用するので部分直線化のない本発明による解決法に比べると従来の方向制御弁の応答特性を悪化させる。
【0035】図4によれば両成形部材54,56を挿着するために適した工具80が使用される。凸子側の成形部材56を挿着するための工具80はその端面に、成形部材56の内側端面に接触可能な周回している環状鍔82を有している。圧入深さの調整は磁石接極子の凸子12の端面に接触可能な中央の調整ピン86の接触面84を介して行なう。したがって環状鍔82の端面と接触面84との軸線方向の間隔Xは成形部材56の圧入深さを決定する。すなわち成形部材56は接触面84が凸子12へ乗り上がるまで工具80を用いて軸穴4内へ圧入される。このようにして電磁石の製造公差を工具80を適宜加工することにより簡単に補償することができる。この場合成形部材54の挿着は成形部材56の軸線方向の位置に依存して行なわれるか或いは図4の図示に対応して形成された工具を介して電磁石接極子12の位置に依存して行なわれる。このとき調整ピン86は環状鍔82から軸線方向へ突出する。
【0036】取り付けに際してはまず第2の成形部材56を付設の工具80に載置し所望の侵入深さにもたらす。次にプラスチックスリーブ64と弁体6とを挿着第2の成形部材54を別の工具80を用いて圧入する。この場合圧入深さは工具80を適当に構成することにより予め設定されている。
【0037】図3は弁座8の拡大図である。弁座8は載置面72を有している。載置面72はたとえば方向制御弁の弁体6よりも大きな径の弁体の型押し体74(図3の一点鎖線)を用いた型押しにより形成される。このように予め型押しすることにより弁座8の真円度(10)が保証される。
【0038】コイル24が通電されていないと弁体6は凸子12と接極子14と圧縮ばね18とを介して弁座8のほうへ予め付勢されるので圧力接続部Pと作動接続部Aとの連通は遮断されている。図1と図2に図示したこの位置では弁体6は弁座10から離間しておりしたがって作動接続部Aとタンク接続部Tとの連通部は開放されている。圧縮ばね18は最大圧を越えたときに弁体6が離間しその結果圧力制限機能が提供されるように構成されている。弁体6が弁座8から離間するとまず3つの接続部P,T,Aが互いに連通する。
【0039】電磁石16を通電すると磁場が発生する。この磁場は図1によれば接極子14を左側へ軸線方向に移動させる。この場合磁力線は深絞りされたハウジング20と、円板28と、極鉄心34と極鉄心34と接極子14の間の隙間と接極子14と弁ケース2の延設部40とを貫通する。
【0040】接極子14が軸線方向に移動することにより凸子12は弁体6から離間するので弁体6は圧力接続部Pでの圧力により弁座10に対して押圧される。作動接続部Aとタンク接続部Tとの連通部は遮断されるように制御される(zusteuern)のに対し圧力接続部Pと作動接続部Aとの連通部は開放される。圧力媒体は作動接続部Pから開口した弁座8とプラスチックスリーブ64の破断部66とを通って作動接続部Aへ流動することができる。消費装置には圧力媒体が供給される。この消費装置はたとえば自動車のオートマチックトランスミッションを操作するシリンダである。
【0041】本発明による弁はネガティブにオーバーラップして実施されているので、3つの接続部P,A,Tはすべて移行領域において互いに連通している。弁座がケージ状の成形部材により形成されこの成形部材を弁穴に挿着した電磁操作式方向制御型シートバルブが開示されている。
【0042】図5に図示した方向制御型シートバルブ上述の実施形態と異なっているのは接極子14と凸子12が互いに一体的に形成されているのではなく別個の部材であることである。接極子14は中心穴42を有し中心穴42は接極子14を軸線方向に貫通しており中心穴42に凸子12が圧入されている。中心穴42の壁は少なくとも1つの縦溝88を有し縦溝88により圧縮ばね18を収容しているばね空間90がタンク接続部Tと連通している。
【0043】接極子14と凸子12は別個の部材であるので圧縮ばねの付勢力は力依存位置への凸子12の圧入により簡単かつ正確に設定することができる。凸子12は接極子14をストッパー上に載置したときに圧縮ばね18の力が所定の力に達するまで接極子14内へ圧入される。これにより圧力保護用の調整公差が非常に小さい。またブシュにおいても接極子14においても同軸性の必要性が少ないので個々の部材のコストが節約される。
【0044】極鉄心34は前述の実施形態とは異なりその中心を貫通している軸線方向の穴92を有しこの軸線方向の穴92のなかに筒状部分94を備えた管32が突出している。筒状部分94は鍋状に形成されている。筒状部分94の底部で圧縮ばね18が支持されている。低部は金属円板28から間隔を持って位置し金属円板28には極鉄心34が接している。
【0045】他の点では方向制御弁は図1ないし図4の実施形態と同様に構成されている。
【出願人】 【識別番号】598125305
【氏名又は名称】ヒドラウリク・リンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成12年2月21日(2000.2.21)
【代理人】 【識別番号】100063130
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 武久 (外1名)
【公開番号】 特開2000−240826(P2000−240826A)
【公開日】 平成12年9月8日(2000.9.8)
【出願番号】 特願2000−42795(P2000−42795)