| 【発明の名称】 |
バタフライバルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】クリストファー M.キーン
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| 【要約】 |
【課題】動作寿命が長く、粉塵発生の少ないバタフライバルブ機構を提供する。
【解決手段】閉鎖体32は、バルブハウジング12内に取り付けられた、開放位置と中間位置との間で長手軸42回りに回転可能な主軸40と、開放位置と閉鎖位置との間で長手軸42回りに回転可能なクランク軸110と、主軸40に取り付けられ、封止プレート体30に移動可能に連結されてハブ60に対する封止プレート体30の並進移動を許容するハブ60と、封止プレート体30に係合し、長手軸42回りに偏心回転可能なようにクランク軸110に取り付けられたボール軸受122と、封止プレート70を中間位置へと付勢するために封止プレート体30とハブ60とを連結する1以上のバネ90,92を含む。バタフライバルブ10は、開放位置と閉鎖位置との間で長手軸42回りにクランク軸110を回転させるバルブアクチュエータ34を備えていてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】流体導管を有し、バルブ座部が形成されたバルブハウジングと、封止プレートを備えた封止プレート体と、開放位置と、前記封止プレートが前記バルブ座部から後退した中間位置と、前記封止プレートが前記バルブ座部と封止係合する閉鎖位置との間で前記封止プレートを移動させる閉鎖体とを含むバタフライバルブであって、前記閉鎖体が、前記バルブハウジング内に取り付けられた、長手軸回りに回転可能な主軸と、前記主軸内に同軸に配置された、前記長手軸回りに回転可能なクランク軸と、前記主軸に取り付けられた、前記主軸と共回転可能なハブであって、前記封止プレート体に移動可能に連結されて前記ハブに対する前記封止プレート体の並進移動を許容するハブと、前記長手軸回りに偏心回転可能なように前記クランク軸に取り付けられたローラであって、前記封止プレート体に係合するローラと、前記封止プレートを中間位置へと付勢するために前記封止プレート体と前記ハブとの間に取り付けられた1以上のバネを含むことを特徴とするバタフライバルブ。 【請求項2】前記主軸が、平坦面を備えており、前記バタフライバルブが、前記封止プレートの開放位置に相当する第1の位置へと前記主軸が回転した時に前記主軸の平坦面に係合するように前記バルブハウジングに取り付けられた第1のストップ部と、前記封止プレートの中間位置に相当する第2の位置へと前記主軸が回転した時に前記主軸の平坦面に係合するように前記バルブハウジングに取り付けられた第2のストップ部とを更に含む請求項1に記載のバタフライバルブ。 【請求項3】前記第1、第2のストップ部が調節可能である請求項2に記載のバタフライバルブ。 【請求項4】前記主軸の平坦面が前記第2のストップ部と接触すると、前記クランク軸が前記主軸に対して相対回転可能となる請求項2に記載のバタフライバルブ。 【請求項5】前記主軸と前記クランク軸が、前記第1の位置と前記第2の位置との間を約90゜に亘り回転し、前記クランク軸が、前記主軸の平坦面を前記第2のストップ部に接触させた状態で、前記主軸に対して約180゜相対回転し、これによって前記封止プレートを前記中間位置から前記閉鎖位置へと移動させるようになっている請求項2に記載のバタフライバルブ。 【請求項6】前記ローラが、ボール軸受で構成されている請求項1に記載のバタフライバルブ。 【請求項7】前記主軸が、前記ハブの一方側に連結され、前記バルブハウジングに回転可能に取り付けられた中実軸と、前記ハブの他方側に連結され、前記バルブハウジングに回転可能に取り付けられた中空軸とを含んでおり、前記クランク軸が、前記中空軸の内部に取り付けられている請求項1に記載のバタフライバルブ。 【請求項8】前記中実軸が、平坦面を備えており、前記バタフライバルブが、前記封止プレートの開放位置に相当する第1の位置へと前記主軸が回転した時に前記中実軸の平坦面に係合するように前記バルブハウジングに取り付けられた第1のストップ部と、前記封止プレートの中間位置に相当する第2の位置へと前記主軸が回転した時に前記中実軸の平坦面に係合するように前記バルブハウジングに取り付けられた第2のストップ部とを更に含む請求項7に記載のバタフライバルブ。 【請求項9】前記封止プレート体が、前記ハブに対する前記封止プレートの並進移動の際に前記ハブの孔内を摺動するガイドピンを備えている請求項1に記載のバタフライバルブ。 【請求項10】前記封止プレート体が、前記バネを保持するための保持プレートを更に含んでいる請求項9に記載のバタフライバルブ。 【請求項11】前記長手軸回りに前記クランク軸を回転させるために前記クランク軸に接続されたバルブアクチュエータを更に含み、前記封止プレートが、前記主軸と前記ハブの回転によって開放位置から中間位置へと回転し、前記封止プレートが、前記主軸に対する前記クランク軸の相対回転および前記長手軸回りの前記ローラの偏心回転によって中間位置から閉鎖位置へと並進移動するようになっている請求項1に記載のバタフライバルブ。 【請求項12】前記長手軸回りに前記クランク軸を回転させるために前記クランク軸に接続されたハンドルを更に含み、前記封止プレートが、前記主軸と前記ハブの回転によって開放位置から中間位置へと回転し、前記封止プレートが、前記主軸に対する前記クランク軸の相対回転および前記長手軸回りの前記ローラの偏心回転によって中間位置から閉鎖位置へと並進移動するようになっている請求項1に記載のバタフライバルブ。 【請求項13】流体導管を有し、バルブ座部が形成されたバルブハウジングと、封止プレートを備え、空洞部が形成された封止プレート体と、開放位置と、前記封止プレートが前記バルブ座部から後退した中間位置と、前記封止プレートが前記バルブ座部と封止係合する閉鎖位置との間で前記封止プレートを移動させる閉鎖体とを含むバタフライバルブであって、前記閉鎖体が、前記バルブハウジング内に取り付けられた、開放位置と中間位置との間で長手軸回りに回転可能な主軸と、前記バルブハウジング内に取り付けられた、開放位置と閉鎖位置との間で前記長手軸回りに回転可能なクランク軸と、前記主軸に取り付けられ、前記封止プレート体に移動可能に連結されて前記ハブに対する前記封止プレート体の並進移動を許容するハブと、前記長手軸回りに偏心回転可能なように前記クランク軸に取り付けられたローラであって、前記封止プレート体の内部に位置するローラと、前記封止プレートを中間位置へと付勢するために前記封止プレート体と前記ハブとの間に取り付けられたバネ手段とを含むことを特徴とするバタフライバルブ。 【請求項14】前記主軸が、前記ハブの一方側に連結され、前記バルブハウジングに回転可能に取り付けられた中実軸と、前記ハブの他方側に連結され、前記バルブハウジングに回転可能に取り付けられた中空軸とを含んでおり、前記クランク軸が、前記中空軸の内部に取り付けられている請求項13に記載のバタフライバルブ。 【請求項15】前記中実軸が、平坦面を備えており、前記バタフライバルブが、前記封止プレートの開放位置に相当する第1の位置へと前記主軸が回転した時に前記中実軸の平坦面に係合するように前記バルブハウジングに取り付けられた第1のストップ部と、前記封止プレートの中間位置に相当する第2の位置へと前記主軸が回転した時に前記中実軸の平坦面に係合するように前記バルブハウジングに取り付けられた第2のストップ部とを更に含む請求項14に記載のバタフライバルブ。 【請求項16】前記封止プレート体が、保持プレートを更に含み、前記バネ手段が、前記保持プレートと前記ハブとの間に取り付けられた第1、第2のバネを含む請求項13に記載のバタフライバルブ。 【請求項17】前記封止プレート体が、前記ハブに対する前記封止プレート体の並進移動の際に前記ハブの孔内を摺動するガイドピンを更に含む請求項16に記載のバタフライバルブ。 【請求項18】前記ローラが、前記長手軸に対して偏心配置された前記クランク軸の延長部に設けられたボール軸受で構成される含む請求項13に記載のバタフライバルブ。 【請求項19】前記長手軸回りに前記クランク軸を回転させるために前記クランク軸に接続されたバルブアクチュエータを更に含み、前記封止プレートが、前記主軸と前記ハブの回転によって開放位置から中間位置へと回転し、前記封止プレートが、前記主軸に対する前記クランク軸の相対回転および前記長手軸回りの前記ローラの偏心回転によって中間位置から閉鎖位置へと並進移動するようになっている請求項13に記載のバタフライバルブ。 【請求項20】前記長手軸回りに前記クランク軸を回転させるために前記クランク軸に接続されたハンドルを更に含み、前記封止プレートが、前記主軸と前記ハブの回転によって開放位置から中間位置へと回転し、前記封止プレートが、前記主軸に対する前記クランク軸の相対回転および前記長手軸回りの前記ローラの偏心回転によって中間位置から閉鎖位置へと並進移動するようになっている請求項13に記載のバタフライバルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バタフライバルブに関し、特に、動作寿命が長く、粉塵発生の少ないバタフライバルブ機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のバタフライバルブ構造は、流体導管とバルブ座部を有するバルブハウジングと、流体導管内で開放位置と閉鎖位置との間を移動可能な封止部材と、開放位置と閉鎖位置との間で封止部材を回転させる機構とを含む。封止部材は、通常、開放位置においては流体の流動方向に平行であり、閉鎖位置においては流体の流動方向に垂直に回転するプレートである。閉鎖位置において、封止部材は、バルブ座部と係合して流体導管を封止する。 【0003】バタフライバルブは、広範な用途において使用されている。様々な用途には、液体、気体、真空に関わるものがある。用途の中には、開放位置と閉鎖位置間の頻繁なサイクル動作を伴い、長動作寿命および低粉塵発生を必要とするものがある。この様な用途の一例として、半導体ウェハの真空処理用設備におけるものがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】半導体装置の形状寸法の小型化と回路密度の増加に伴って、半導体ウェハは益々粉塵汚染に敏感になっている。処理チャンバの真空密封容器内の構成部材、例えば、真空ライン内のバタフライバルブなどは、潜在的な粉塵汚染源である。さらに、バタフライバルブの故障は、半導体製造ラインの一部あるいは全体を停止しなければならず、生産性に悪影響を及ぼす。したがって、長動作寿命と低粉塵発生は、バタフライバルブの重要な特性である。 【0005】バルブ座部に対して係合、脱離する封止部材の動作は、粉塵汚染と摩耗の潜在的な原因となる。この様な問題を軽減するために、従来のバタフライバルブ設計では、封止部材の回転動作と直線動作を組み合わせて利用してきた。開放位置から封止部材を回転させてバルブ座部に整合させ、直線動作で封止部材をバルブ座部と係合させることによって動作するバタフライバルブが、1989年4月4日にRawstronに付与された米国特許第4,817,916号、1990年5月1日にdeQuayに付与された米国特許第4,921,212号、1994年7月19日にDernらに付与された米国特許第5,330,157号各明細書に開示されている。開示されたバタフライバルブは、それぞれカム構造を備えている。また、シフタロッド/摺動ガイド閉鎖機構を備えた遮断バルブが、1987年1月6日にGeiserに付与された米国特許第4,634,094号明細書に開示されている。公知の従来型バタフライバルブ構成は、何れも、動作寿命の制約や高粉塵発生を含む1以上の短所がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、次のバタフライバルブが提供される。このバタフライバルブは、流体導管を有しバルブ座部を形成したバルブハウジングと、封止プレートを備えた封止プレート体と、閉鎖体とを含む。閉鎖体は、開放位置と、封止プレートがバルブ座部から後退した中間位置と、封止プレートがバルブ座部に封止係合する閉鎖位置との間で封止プレートを移動させる。 【0007】閉鎖体は、バルブハウジング内に取り付けられた、長手軸回りに回転可能な主軸と、主軸内に同軸に配置された、長手軸回りに回転可能なクランク軸と、主軸に取り付けられた、主軸と共回転可能なハブであって、封止プレート体に移動可能に連結されてハブに対する封止プレート体の並進移動を許容するハブと、長手軸回りに偏心回転可能なようにクランク軸に取り付けられた、封止プレート体に係合するローラと、封止プレートを中間位置へと付勢するために封止プレート体とハブとを連結する1以上のバネを含む。 【0008】バタフライバルブは、バルブアクチュエータが設けられていてもよく、あるいは、手動操作のためのハンドルが設けられていてもよい。バルブアクチュエータは、長手軸回りにクランク軸を回転させるためにクランク軸に接続され、封止プレートは、主軸とハブの回転によって開放位置から中間位置へと回転し、封止プレートは、主軸に対するクランク軸の相対回転および長手軸回りのローラの偏心回転によって中間位置から閉鎖位置へと並進移動するようになっていてもよい。 【0009】主軸は、ハブの一方側に連結され、バルブハウジングに回転可能に取り付けられた中実軸と、ハブの他方側に連結され、バルブハウジングに回転可能に取り付けられた中空軸とを含んでいてもよい。クランク軸は、偏心構造を有する中実軸であり、中空軸の内部に取り付けられていてもよい。中実軸は、平坦面を備えていてもよい。バタフライバルブは、封止プレートの開放位置に相当する第1の位置へと主軸が回転した時に中実軸の平坦面に係合するようにバルブハウジングに取り付けられた第1のストップ部と、封止プレートの中間位置に相当する第2の位置へと主軸が回転した時に中実軸の平坦面に係合するようにバルブハウジングに取り付けられた第2のストップ部とを更に含んでいてもよい。主軸とクランク軸は、第1の位置と第2の位置との間を約90゜に亘り回転するようになっていてもよい。クランク軸は、中実軸の平坦面を第2のストップ部に接触させた状態で、主軸に対して約180゜相対回転し、これによって封止プレートを中間位置から閉鎖位置へと移動させるようにしてもよい。 【0010】封止プレート体は、ハブに対する封止プレートの並進移動の際にハブの孔内を摺動するガイドピンを備えていてもよい。封止プレート体は、バネを保持するための保持プレートを更に含んでいてもよい。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の特徴を組み込んだバタフライバルブの一実施形態を図1〜図8に示す。図1〜図8中の同様の部材は、同じ参照番号を有する。バタフライバルブ10は、気体または液体の通過のための流体導管14を有するバルブハウジング12を備えている。バタフライバルブが真空用途の場合、気体圧は低い。バルブハウジング12は、下記のように封止プレートとの係合のためのバルブ座部16が形成されている。流体導管14を略円筒形とし、バルブ座部16を円錐台形としてもよい。好ましくは、バルブ座部16は、封止プレートとバルブ座部との間の流体密封止を確保するために弾性体Oリング20が設けられている。バルブハウジング12は、複数の取付孔22(図4)を更に備えていてもよい。 【0012】バタフライバルブ10は、封止プレート体30と、閉鎖体32(図4〜図6によく示されている)とを更に備えている。バタフライバルブ10は、バルブアクチュエータ34を備えていてもよい。閉鎖体32とバルブアクチュエータ34の制御の下で、封止プレート体30は、図1に示す開放位置と、図2、図5に示す中間位置と、図3、図6に示す閉鎖位置との間で移動可能である。開放位置において、封止プレート体30は、バルブ座部16と流体導管14から離反する方向に回転し、液体や気体を通過させる。中間位置(図2)において、封止プレート体30は、回転してバルブ座部16と整合するが、バルブ座部16から離隔している。閉鎖位置(図3)において、封止プレート体30は、中間位置から並進してバルブ座部16と係合し、流体導管14を封止する。閉鎖位置においては、バタフライバルブ10は閉鎖される。別の構成において、アクチュエータ34は、バタフライバルブの手動操作のためのハンドルまたはその他の適切な装置と置き換えられる。もちろん、封止プレート体30は、閉鎖位置から開放位置へと逆方向にも移動可能である。開放と閉鎖の両方において、封止プレート体は中間位置を通過する。 【0013】閉鎖体32は、主軸40、クランク軸110、中心ハブ60、ボール軸受122、バネ90、92とを備えている。下記のように、閉鎖体32は、アクチュエータ34と封止プレート体30との間に連結され、開放位置と閉鎖位置との間で封止プレート体を移動させる。主軸40は、バルブハウジング12内に取り付けられ、主軸40の長手軸42回りに回転可能である。図4〜図6によく示されているように、主軸40は、ボール軸受46内で回転可能に取り付けられた中実軸44と、ボール軸受52内で回転可能に取り付けられた中空軸50とを含む2つの部材を有する。中実軸44と中空軸50は、中心ハブ60の両側に固定されている。したがって、中実軸44、中空軸50、中心ハブ60は、長手軸42回りに一体的に回転する。 【0014】中実軸44は、中心ハブ60の一方側の孔に挿入され、ピン62で固定されている。中空軸50は、中心ハブ60の他方側の孔に挿入され、固定ネジ64で所定位置に固定されている。この様にして、中心ハブ60は、中実軸44と中空軸50に対して所定の相対位置に固定される。中心ハブ60は、封止プレート体30と連結されて、下記のように、中心ハブ60との封止プレート体30の共回転および中心ハブ60に対する封止プレート体30の並進移動を許容する。 【0015】図1〜図3によく示されているように、封止プレート体30は、閉鎖位置においてバルブ座部16とOリング20に係合するフランジ72をその外周部に有する略ディスク形状の封止プレート70を備えている。封止プレート70は、バルブが閉鎖された時に流体導管14を遮断封止する閉鎖部材である。封止プレート体30は、保持プレート74とガイドピン76、78を更に備えている。保持プレート74は、ガイドピン76、78によって封止プレート70から離隔され、空洞部80を形成する。封止プレート70、保持プレート74、ガイドピン76、78は、機械ネジ82によって一体的に固定されている。封止プレート70には、空洞部80に対向し、ボール軸受122に対する接触面を提供する当接部84が設けられている。 【0016】バネ90、92は、封止プレート体30を中間位置へと付勢するために、封止プレート体30と中心ハブ60との間に配置されている。すなわち、バネ90、92は、中心ハブ60によって形成される各スリーブ94、96および保持プレート74の凹部内に取り付けられている。バネ90、92は、封止プレート体30が図3に示す閉鎖位置にある時には圧縮され、封止プレート体30が図2に示す中間位置にある時には伸長する。中心ハブ60には、更に、ガイドピン76を受けるスリーブ100およびガイドピン78を受けるスリーブ102が形成されている。ガイドピン76、78は、それぞれ、スリーブ100、102内を摺動し、中間位置と閉鎖位置との間において中心ハブ60に対して封止プレート体30を直線的に並進移動させる。 【0017】図4〜図6によく示されているように、クランク軸110は、中空軸50内に取り付けられ、長手軸42回りに回転可能となっている。クランク軸110は、ボール軸受112によってバルブハウジング10内に回転可能に取り付けられており、ニードル軸受114によって中心ハブ60内に回転可能に取り付けられている。クランク軸110は、中実であることが好ましい。アクチュエータ34は、クランク軸110の一端に取り付けられているので、アクチュエータ34に通電すると、クランクシャフト110は長手軸42回りに回転する。上述の別の構成においては、ハンドルがクランク軸110の一端に取り付けられていてもよい。弾性体リング116が、クランク軸110とバルブハウジング12との間の封止を提供する。クランク軸110は、中心ハブ60内の端部において、長手軸42に対して偏心配置された延長ピン120を備えている。偏心延長ピン120によって、クランク軸110は、偏心シャフトとしての機能を果たす。通常ボール軸受122として実施されるローラが、延長ピン120上に取り付けられている。ボール軸受122の外側レースは、長手軸42と平行に離隔されているローラ軸124回りに回転するようにしてもよい。さらに、クランク軸110の回転に伴って、ボール軸受122全体が、長手軸42から偏心して回転する。下記のように、ボール軸受122の偏心動作によって、封止プレート体30は、中間位置と閉鎖位置との間を移動する。 【0018】図4〜図8に示すように、軸受キャップ130がバルブハウジング12に取り付けられている。軸受キャップ130は、バルブハウジング12内でボール軸受46を保持し、中実軸44の拡張端134を受けるための凹部132を備えている。弾性体リング136が、軸受キャップ130とバルブハウジング12との間の封止を提供し、弾性体リング138が、軸受キャップ130と中実軸44との間の封止を提供する。図7、図8に示すように、軸端134は、図7に示すように第1のストップ部142と係合したり図8に示すように第2のストップ部144と係合する平坦面140が設けられている。ストップ部142、144は、それぞれ、軸受キャップ130と螺合し軸受キャップ130の凹部132内へと延びる固定ネジとして実施してもよい。図7、図8を参照して、主軸44は、図7に示すように第1のストップ部142によって規定される第1の位置と図8に示すように第2のストップ部144によって規定される第2の位置との間で回転するようにしてもよい。第1の位置において、第1のストップ部142が平坦面140に接触し、第2の位置において、第2のストップ部144が平坦面140に接触する。第1のストップ部142によって規定される第1の位置は、図2に示すように、封止プレート体30の開放位置に対応する。第2のストップ部144によって規定される中実軸44の第2の位置は、図1に示すように封止プレート体30の中間位置に対応する。さらに、封止プレート体30がクランク軸110の回転によって閉鎖位置へと並進移動する時、中実軸44は第2のストップ部144によって規定される第2の位置に留まる。ストップ部142、144は、封止プレート体30の開放位置と中間位置をそれぞれ調節できるように調節されるものと理解される。中実軸44は、第1のストップ部142と第2のストップ部144との間で90゜回転することが好ましい。 【0019】次に、バタフライバルブの動作について説明する。図1に示す開放位置と図2に示す中間位置との間を移動する際、アクチュエータ34は、軸42回りにクランク軸110を回転させる。開放位置と中間位置との間で、主軸40は自由回転し、バネ90、92は、封止プレート体30と中心ハブ60との固定関係を維持する。さらに、ボール軸受122とクランク軸110は、開放位置と中間位置との間で、封止プレート体30および中心ハブ60に対して固定関係に維持される。この様にして、クランク軸110が開放位置から中間位置へと回転すると同時に、主軸40、中心ハブ60、封止プレート体30は、クランク軸110と共回転する。結果的に、封止プレート70は、図1に示す開放位置と図2に示す中間位置との間で約90゜に亘り回転する。図1、図2に更に示すように、ボール軸受122は、開放位置と中間位置との間で軸42回りに90゜偏心回転する。 【0020】閉鎖体32が中間位置に到達すると、中実軸44の平坦面140(図7)は、第2のストップ部144に接触して、主軸40の更なる回転を防止する。しかし、クランク軸110は、アクチュエータ34によって引き続き回転させられるので、この時点で静止している主軸40に対して相対回転する。ボール軸受122は、軸42回りに偏心回転し続け、封止プレート70上の当接部84に当接する。アクチュエータ34がクランク軸110とボール軸受122を介して及ぼす力によって、バネ90、92は圧縮され、封止プレート体30は中心ハブ60に対して直線的に並進移動する。すなわち、封止プレート体30は、中心ハブ60のスリーブ100、102内におけるガイドピン76、78の摺動によって並進移動する。図2、図3に示すように、ボール軸受122は、中間位置と閉鎖位置との間で軸42回りに約180゜回転する。結果的に、封止プレート70は、中心ハブ60および主軸40に対して相対的に並進移動し、バルブ座部16とOリング20と係合し、流体導管14を閉鎖封止する。 【0021】バタフライバルブ10を開放する際には、単に上述の動作を逆の順序で行う。すなわち、アクチュエータ34がクランク軸110を回転させ、ボール軸受122が軸42回りに偏心回転して保持プレート74に当接し、封止プレート体30がバルブ座部16とOリング20から中間位置へと後退する。封止プレート体30を閉鎖位置から後退させる際には、バネ90、92の力を保持プレート74上のボール軸受122の力と合わせて封止プレート70を後退させ、これによって、封止プレート70が閉鎖位置に留まろうとする傾向に打ち勝つ。主軸40は、中間位置から開放位置へと軸42回りに自由回転する。この様にして、封止プレート体30、中心ハブ60、主軸40、ボール軸受122、クランク軸110を含む閉鎖体は、中間位置と開放位置との間を一体的に回転する。中実軸44の平坦面140(図8)が第1のストップ部142と接触すると、封止プレート70は図1に示す開放位置にあり、閉鎖体32の更なる回転が防止される。 【0022】開示されたバタフライバルブは、動作寿命が長く、粉塵汚染が少ない。閉鎖体は、中間位置と閉鎖位置との間の直線的な並進移動のためにボール軸受122を利用するので、ボール軸受122と空洞部80の内面との摺擦接触は最小であり、粉塵発生は非常に少ない。上述の図1〜図8に示すような構成のバタフライバルブは、百万回のサイクルテストに成功している。現時点において本発明の好適な実施形態と考えられるものについて、図示、説明してきたが、添付の請求項により定義される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、修正が可能であることは、当業者にとって明白であろう。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599060928 【氏名又は名称】ヴァリアン インコーポレーテッド
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| 【出願日】 |
平成11年12月10日(1999.12.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087701 【弁理士】 【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−240816(P2000−240816A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−352127 |
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