| 【発明の名称】 |
水流旋回弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】近井 英幸
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| 【要約】 |
【課題】一台の駆動装置のみを用いて弁全体の小型化、省スペース化及びコストダウンを図るとともに、所定の水流旋回作用を発揮させるための2枚の弁体の同時かつ逆方向回転を確実なものとできる水流旋回弁を提供する。
【解決手段】弁箱1の側部に配置した単一の駆動装置13の駆動軸12を流体の流れ方向に対して直交する軸心に沿って往復移動可能とし、この駆動軸12にそれぞれ固定連結されて同芯状に互嵌された内外二重の弁棒4A,4Bと2枚の弁体3A,3Bとの間に、駆動軸12の往復移動に連動して2枚の弁体3A,3Bを同時かつ互いに逆方向に回転させる逆ねじ式の運動変換部15A,15Bを構成させている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱と、弁箱内流路における流体の流れ方向に対して直交する方向に並べて弁箱内に配置された2枚の弁体と、これら2枚の弁体を流体の流れ方向に対して直交する軸心の周りで同時かつ相互に逆方向に回転させる駆動装置とを備えてなる水流旋回弁であって、前記駆動装置が、その駆動軸を流体の流れ方向に対して直交する軸心に沿って往復移動可能とする状態で弁箱の側部に配置された単一の駆動装置からなり、この駆動装置の駆動軸にそれぞれ固定連結されて同芯状に互嵌された内外二重の弁棒と2枚の弁体との間に、駆動軸の往復移動に連動して2枚の弁体を同時かつ互いに逆方向に回転させる逆ねじ式の運動変換部を構成していることを特徴とする水流旋回弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発電所における海水取り込み用配管ラインに介在されたストレーナに付着した塵埃や貝殻などの異物を定期的あるいは必要に応じて不定期的に除去して配管ライン外に排出するような場合に配管ライン内に渦流を発生させるべく用いられる水流旋回弁に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の水流旋回弁は、弁箱内にその内部流路における流体の流れ方向に対して直交する方向に並べて配置した2枚の弁体を、その直交する軸心の周りで同時かつ相互に逆方向に回転操作することで、流体に旋回力を付与して渦流を発生させるものである。 【0003】従来の水流旋回弁は、図3に示すように、弁箱21内にその弁箱内流路22を横断するように2枚の半割り状弁体23A,23Bが並設され、これら2枚の弁体23A,23Bを、矢印aで示す流体の流れ方向に対して直交するように同芯状に配置して弁箱21の両側部に軸受ブッシュ25A,25Bを介して各別に回転可能に支承された弁棒24A,24Bに固定し、これら各弁棒24A,24Bの弁箱21外方への突出端部をそれぞれ減速機付きモータなどの回転式駆動装置26A,26Bに連動連結させ、もって、2台の駆動装置26A,26Bを同時に逆回転動作させることで、2枚の弁体23A,23Bを同時かつ相互に逆方向に回転させるように構成されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の水流旋回弁は、2枚の弁体23A,23Bにそれぞれ対応して2台の駆動装置26A,26Bが独立して設けられているために、弁全体が大型化しやすいとともに、設備及び電力消費の両面からコスト的に高いものになりやすい。その上、両駆動装置26A,26Bに対する回転方向の設定ミスなどの誤操作、誤動作により、本来は逆方向に回転すべき弁体23A,23Bが同じ方向に回転したり、回転量が異なったりしてしまい、所定の水流旋回作用を発揮させることができないのみならず、流体配管内で好ましくない不測の事態を招く可能性がある。 【0005】本発明は上記した課題を解決するものであり、駆動装置を一台にして全体の小型化、省スペース化及びコストダウンを図るとともに、2枚の弁体の同時かつ逆方向回転による所定の水流旋回作用を確実に発揮させることができる水流旋回弁を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明に係る水流旋回弁は、弁箱と、弁箱内流路における流体の流れ方向に対して直交する方向に並べて弁箱内に配置された2枚の弁体と、これら2枚の弁体を流体の流れ方向に対して直交する軸心の周りで同時かつ相互に逆方向に回転させる駆動装置とを備えてなる水流旋回弁であって、前記駆動装置が、その駆動軸を流体の流れ方向に対して直交する軸心に沿って往復移動可能とする状態で弁箱の側部に配置された単一の駆動装置からなり、この駆動装置の駆動軸にそれぞれ固定連結されて同芯状に互嵌された内外二重の弁棒と2枚の弁体との間に、駆動軸の往復移動に連動して2枚の弁体を同時かつ互いに逆方向に回転させる逆ねじ式の運動変換部を構成していることを特徴とするものである。 【0007】上記した構成の本発明によれば、単一の駆動装置の駆動軸及びこれに固定連結された内外二重の弁棒を流体の流れ方向に対して直交する軸心に沿って往復移動させることで、その移動に連動して2枚の弁体が逆ねじ式の運動変換部を介して同時に、かつ互いに逆方向に回転され、弁箱内流路の流体流れに渦流が発生されることになる。このように、単一の駆動装置を用いるだけで所定の水流旋回作用を発揮させることが可能であり、弁全体の小型化、省スペース化及び低コスト化を図りやすいだけでなく、独立した2つの駆動装置を同期作動させる場合のような設定ミスなどの誤操作、誤動作に伴う流体配管内での好ましくない不測の事態の発生を防止することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の水流旋回弁の横断面図であり、弁箱1内にその弁箱内流路2を横断するように2枚の半割り状弁体3A,3Bが並設されているとともに、それら弁体3A,3Bの軸心部には、矢印aで示す流体流れ方向に対して直交する軸心bと同芯状態で互嵌させた内外二重の弁棒4A,4Bが貫通されている。そのうち、ロッド状の内弁棒4Aの一端部は軸受ブッシュ5及び軸シール6を介して弁箱1の一側部に前記軸心bに沿って摺動自在に支持されているとともに、他端部はピン9を介して外弁棒4Bに固定されている。 【0009】一方、筒状の外弁棒4Bの一端部は2つの弁体3A,3B間に配置されて弁箱1に固定支持されている筒型軸受部材7にブッシユ8を介して前記軸心bに沿って摺動自在に支持されているとともに、他端部は弁箱1の他側部にブッシュ10を介して前記軸心bに沿って摺動自在に支持されている。弁箱1の他側部には筒型スタンド11を介して油圧シリンダのピストンロッド等のように、その駆動軸12を前記軸心bに沿って往復駆動移動可能とした単一の駆動装置13が取り付けられている。この駆動装置13における駆動軸12の先端にはカップリング14を介して内外二重の弁棒4A,4Bが軸心bに沿って一体に往復移動するように固定連結されている。 【0010】前記一方の弁体3Aの軸心部における弁棒貫通孔の内周面と他方の弁体3Bの軸心部における弁棒貫通孔の内周面には、互いに旋回方向が異なる螺旋状のガイド溝3a1,3b1が形成されているとともに、内弁棒4Aの外周面と外弁棒4Bの外周面には、各ガイド溝3a1,3b1に螺合する螺旋状のガイド3a2,3b2が形成されており、これら螺旋状ガイド溝3a1,3b1と螺旋状ガイド3a2,3b2とにより、駆動装置13における駆動軸12の往復移動に連動して2枚の弁体3A,3Bを同時かつ互いに逆方向に回転させる逆ねじ式の運動変換部15A,15Bを構成している。 【0011】上記した構成の水流旋回弁においては、駆動装置13における駆動軸12を介して内外二重の弁棒4A,4Bを軸心bに沿って図2の実線矢印x方向に駆動移動させると、逆ねじ式の運動変換部15A,15Bによって2つの弁体3A,3Bが実線矢印y+1,y−1に示すように、同時かつ互いに逆方向に回転駆動されて水流旋回作用状態となり、弁箱内流路2の流体流れに渦流が発生されることになる。また、その水流旋回作用状態で、内外二重の弁棒4A,4Bを軸心bに沿って図2の仮想線矢印z方向に駆動移動させると、逆ねじ式の運動変換部15A,15Bによって2つの弁体3A,3Bが仮想線矢印y−1,y+1に示すように、同時かつ互いに逆方向に回転駆動されて弁箱内流路2が全開となり、流体流れが層流に戻される。 【0012】上記のように、単一の駆動装置13を用いるだけで所定の水流旋回作用状態と非作用状態とに切り替えることが可能であり、弁全体の小型化、省スペース化及び低コスト化が図りやすいだけでなく、独立した2つの駆動装置を同期作動させる場合のような設定ミスなどの誤操作、誤動作に伴う流体配管内での好ましくない不測の事態を発生することがない。 【0013】なお、上記実施の形態では、逆ねじ式の運動変換部15A,15Bとして、弁体3A,3B側に螺旋状ガイド溝3a1,3b1を形成し、かつ弁棒4A,4B側に螺旋状ガイド3a2,3b2をそれぞれ形成した構成を採用したが、これとは逆に、弁棒4A,4B側に螺旋状ガイド溝を形成し、かつ、弁体3A,3B側に螺旋状ガイドを形成した構成を採用しても、上記と同様な動作及び作用を発揮させることが可能である。 【0014】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、単一の駆動装置を用いるのみで、2枚の弁体を同時かつ互いに逆方向に回転させることが可能であるため、弁全体の小型化、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。しかも、単一の駆動装置であるから、2つの独立した駆動装置を同期作動させる従来の弁でみられるような回転方向の設定ミスなどの誤操作、誤動作の心配が全くなく、所定の水流旋回作用を常に確実正確に発揮させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年2月23日(1999.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−240815(P2000−240815A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−43982 |
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