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【発明の名称】 耐震管路用バタフライ弁
【発明者】 【氏名】横藤田 久

【要約】 【課題】耐震継手の形態が採られている管路との接合を解除しなくとも弁体の修理、交換や各種メンテナンスを必要に応じて容易に行うことができる耐震管路用バタフライ弁を提供する。

【解決手段】弁箱1における弁箱内流路2の流体流れ方向両端の管路3との接合部4が耐震継手の形態に形成されている耐震管路用バタフライ弁において、流体流れ方向に対して交差する軸心周りでの回転により弁箱内流路2を開閉する弁体5とその操作機部分6を、弁箱1に対して弁体回転軸心方向に離脱可能に構成している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱における弁箱内流路の流体流れ方向両端の管路との接合部が耐震継手の形態に形成されている耐震管路用バタフライ弁において、流体流れ方向に対して交差する軸心周りでの回転により弁箱内流路を開閉する弁体とその操作機部分を、弁箱に対して弁体回転軸心方向に離脱可能に構成していることを特徴とする耐震管路用バタフライ弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震発生時における配管路の破壊を防止するように管路との接合部が耐震継手の形態に形成されている耐震管路用バタフライ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の耐震管路用バタフライ弁は、一般的に、図4に示すように、弁箱21内にその弁箱内流路22の流体流れ方向に対して交差(直交)する軸心周りの回転により弁箱内流路22を開閉する弁体(図示省略)が位置固定状態に組み込まれているとともに、この弁体を回転操作するように弁棒(図示省略)に連動して設けられた操作機部分24が弁箱21の上部に固定連結されている。
【0003】また、弁箱内流路22の流体流れ方向両端の管路25との接合部26は、図5に概略的に示すように、管路25の端部分25aを管路25の肉厚相当分だけ径外方に膨出させて大径化された接合部26内に同心状に挿入させることで管路25と弁との管路軸線方向での相対移動を許容するような受け挿し構造の耐震継手23の形態に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成の従来の耐震管路用バタフライ弁においては、管路25との接合部26が受け挿し構造の耐震継手23の形態であるために、接合部同士を突き合わせるフランジ継手形態の場合のように、両端接合部26の接合を解除して弁全体を管路25から取り出すことが不可能もしくは非常に困難である。したがって、弁体が故障したり、破損等したようなときの弁体の修理、交換あるいは清掃や点検等のメンテナンスを行うことができず、バタフライ弁を含む配管路全体の維持管理に膨大なコストを要するという問題がある。
【0005】本発明は上記した課題を解決するものであり、管路との接合を解除しなくとも弁体の修理、交換や各種メンテナンスを必要に応じて容易に実行することができる耐震管路用バタフライ弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明の耐震管路用バタフライ弁は、弁箱における弁箱内流路の流体流れ方向両端の管路との接合部が耐震継手の形態に形成されている耐震管路用バタフライ弁において、流体流れ方向に対して交差する軸心周りでの回転により弁箱内流路を開閉する弁体とその操作機部分を、弁箱に対して弁体回転軸心方向に離脱可能に構成していることを特徴とするものである。
【0007】上記した構成の本発明によれば、耐震継手の形態に形成されている管路との接合部の接合を解除しなくても、弁体及びその操作機部分を必要に応じて任意に弁箱から離脱することができるので、弁体の修理や交換、あるいは弁体や弁箱内の清掃や点検などの各種メンテナンスを容易に行える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の耐震管路用バタフライ弁を示す一部破断側面図であり、弁箱1における弁箱内流路2の流体流れ方向両端の管路3との接合部4が、図2に概略的に示すように、管路3の端部分3aを管路3の肉厚相当分だけ径外方に膨出させて大径化された接合部4内に同心状に挿入させることで管路3と弁との管路軸線方向での相対移動を許容するような受け挿し構造の耐震継手13の形態に形成されている。
【0009】弁箱1における弁箱内流路2内の流体流れ方向中央部に配置されて流体流れ方向に対して交差(直交)する軸心a周りでの回転により弁箱内流路2を開閉する弁体5とこの弁体5を回転操作するように弁棒(図示省略)に連動して設けられた操作機部分6とはスタンド10及びフランジ付き円筒体11を介して一体化されており、この一体化された弁体5及び操作機部分6が弁箱1に開設された円孔7を通して弁箱1に対して弁体回転軸心方向に離脱可能に構成されている。
【0010】弁箱1側には円孔7に連ねて上方に突出しフランジ付き円筒体11を嵌合接合可能な円筒部8が一体に固着されているとともに、円孔7の径方向に対向する二箇所に対応する弁箱内流路2内には二枚のシートリング9,9が下端部ほど漸次相対間隔が小さくなるように固定されている。一方、弁体5及び操作機部分6を一体化するフランジ付き円筒体11の径方向に対向する二箇所には、図3に示すように、弁体5が弁箱内流路2に挿入された状態で弁箱側シートリング9,9に密接する二枚のシートリング12,12が下端部ほど漸次相対間隔が小さくなるように固定連接されている。
【0011】上記した構成の耐震管路用バタフライ弁においては、通常、弁体5及び操作機部分6側のフランジ付き円筒体11が弁箱1側の円筒部8内に嵌合接合されて弁体5が弁箱内流路2内への挿入状態に組み込まれており、この状態で操作機部分6を介して弁体5を軸心a周りに回転させることにより、弁箱内流路2が開閉される。
【0012】そして、弁体5が故障したり、破損したりした場合や弁箱内流路2に詰まりなどが発生したような場合は、耐震継手13の形態に形成されている管路3との接合部4の接合を解除しなくても、フランジ付き円筒体11と弁箱側円筒部8との接合を解除することのみによって、弁体5及び操作機部分6を円孔7を通して図1の実線に示すように、弁箱1の上方に抜き出し離脱することが可能であり、この抜き出し離脱状態とすることにより、弁体5の修理や交換、あるいは弁体5や弁箱内流路2の清掃や点検等の各種メンテナンスを容易に行うことができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、耐震継手の形態に形成されている管路との接合部の接合を解除しなくても、弁体及びその操作機部分を必要に応じて任意に弁箱から離脱することができるので、弁体の修理や交換、あるいは弁体や弁箱内の清掃や点検などの各種メンテナンスを非常に容易に行うことができる。したがって、耐震管路用バタフライ弁を含む配管路全体の維持管理に要するコストの大幅な低減を図ることができるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年2月23日(1999.2.23)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2000−240814(P2000−240814A)
【公開日】 平成12年9月8日(2000.9.8)
【出願番号】 特願平11−43983