| 【発明の名称】 |
流量制御ダンパ |
| 【発明者】 |
【氏名】駒村 農
|
| 【要約】 |
【課題】ダンパの流量制御性を向上させ、又ガス中に含まれる粉体による翼の摩耗を低減する。
【解決手段】ダクト10内に2個1組の翼13,14を各対称に少なくとも1組設け、全閉時の翼の傾斜角はダクト中心線に対して略45°以下となる様にし、ガス流に対して翼の角度が略45°以下となり、全閉から全開迄の全ての範囲に於いて、高い制御性が得られ、又翼とガスとの衝突角を小さく、ガス流れの偏向を抑制でき、翼先端の摩耗を抑制できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ダクト内に2個1組の翼を各対称に少なくとも1組設け、全閉時の翼の傾斜角はダクト中心線に対して略45°以下となる様にしたことを特徴とする流量制御ダンパ。 【請求項2】 前記各組の翼は全閉時に下流側の先端が当接する請求項1の流量制御ダンパ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、排気ダクト等にガス流量の調整等の目的で設けられる流量制御ダンパに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ボイラ等の設備には給気、排気等を行う為のダクトが設けられ、ダクト途中にはダンパが設けられ、ダクト中を流通するガス流量の調整を行っている。 【0003】図3に於いて、従来のダンパを説明する。 【0004】ダクト1所要位置にダンパ2が設けられ、該ダンパ2には所要個、図3中では2個の翼3,4が回転自在に設けられ、該翼3、翼4は同方向に略90°の回転角で同期回転する様になっており、一方の翼3は前記ダクト1の上半部を開閉し、他方の翼4は前記ダクト1の下半部を開閉する様になっている。 【0005】該ダクト1を前記ダンパ2により閉塞した状態は、図3中2点鎖線で示しており、この状態から翼3、翼4を図中反時計方向に回転させた部分開放の状態が、実線で示されている。図3で示される従来のダンパ2の流量調整特性は、図2の曲線IIに示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図2の曲線IIに見られる様に、翼3、翼4の回転角が大きくなると回転角と流量(開度)との比例性がなくなり、制御性が極端に低下し、又回転角の小さいところではガスの流れと翼との衝突角が大きくなり、ガスと翼との衝突が顕著になる。この為、微粉炭炊きボイラ等の様にガス中に粉体を含んでいる場合は、ガスと翼との衝突による翼端の摩耗が問題となる。 【0007】又、図3に見られる様に、翼3、翼4によりガスの偏流が生じ、ガスがダクト壁面に衝突する。この為、ダクトにも摩耗が生じるという問題があった。 【0008】本発明は斯かる実情に鑑み、ダンパの流量制御性を向上し、又ガス中に含まれる粉体による摩耗を低減し、ダンパの寿命を延長しようとするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、ダクト内に2個1組の翼を各対称に少なくとも1組設け、全閉時の翼の傾斜角はダクト中心線に対して略45°以下となる様にした流量制御ダンパに係り、又前記各組の翼は全閉時に下流側の先端が当接する流量制御ダンパに係り、ガス流に対して最大の衝突角となる全閉時に衝突角が略45°以下となり、翼の回転角は0°から最大略45°であるので、全閉から全開迄の全ての範囲に於いて、高い制御性が得られ、又翼とガスとの衝突角を小さく、ガス流れの偏向を抑制でき、翼先端の摩耗、ダクトの摩耗を抑制できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。 【0011】ダクト10の上下対称な位置に回転軸11,12を回転自在に設け、該回転軸11,12にそれぞれ翼13,14を固着する。該翼13,14は前記回転軸11,12への固着部が最大の厚みであり、断面は先端に向って漸次薄くなる扁平な菱形形状をしており、全長は翼13,14の下流側先端が接触するのと同時に翼13,14の上流側先端がダクト10の上面、下面に同時に接触するものとし、該翼13,14の下流端が互いに接触する状態が全閉の状態であり、全閉状態での該翼13,14とダクト中心線との成す角は30°とする。 【0012】前記回転軸11,12は図示しない開閉駆動機に連結されており、該開閉駆動機は前記回転軸11,12を介して前記翼13,14を対称的に回転させる。而して、前記翼13,14は全閉状態から15°回転されることで全開状態となる。 【0013】本実施の形態でのダンパの流量調整特性を図2の曲線Iで示す。本実施の形態では全閉から全開迄の回転角が小さく、回転角と流量、即ち開度(開口面積)との間に直線的な関係を保つことができ、全開度に亘り、高い制御性を維持することができる。 【0014】更に、前記翼13,14の下流側先端が近接離反する様に回転するので、流れの偏向がない。又、該翼13,14のダクト中心線に対する傾斜が全閉状態で最大となり、最大傾斜で30°であり、開度の小さい時でも流れと翼との衝突角が小さく、ガスの流速が速くなる翼先端の摩耗を抑制できる。 【0015】尚、全閉時の前記翼13,14とダクト中心線との成す角は、45°程度であってもよい。又、該翼13,14はダクトの大きさに対応して複数組設けてもよいことは勿論である。 【0016】 【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、全閉から全開迄の全ての範囲に於いて、高い制御性が得られ、又翼とガスとの衝突角を小さくでき、ガス流れの偏向を抑制でき、翼先端の摩耗を抑制できるという優れた効果を発揮する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年2月19日(1999.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083563 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 祥二
|
| 【公開番号】 |
特開2000−240813(P2000−240813A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−41959 |
|