| 【発明の名称】 |
通気弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】安藤 冨弘
【氏名】本多 俊枝
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| 【要約】 |
【課題】操作部の押圧力に関係なく開弁維持ができる通気弁を提供する。
【解決手段】弁座体Aに弾性弁体Bを組みつけてなる通気弁において、弾性弁体Bの弁開閉用操作部6に穿った通気孔9と開閉弁7の内面凹部10とを通気溝11で連通して弁開閉用操作部の押圧力に関係なく開弁時の空気の吸入及び排出ができるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 仕切壁の上下に凹入部と弁座を備え、仕切壁の中央に挿通孔を有し、外周縁には取付けフランジを備えた弁座体と、上記弁座体の凹入部に嵌めつけて自動閉弁と強制開弁する弁開閉用操作部と、上記弁座体の弁座に接離する開閉弁とを上記挿通孔に挿通する連結軸を介して一体に備えた復元力をもつ弾性弁体とからなり、上記弾性弁体の弁開閉用操作部に穿った数個の通気孔と開閉弁の内面凹部とを数個の通気溝で連通させたことを特徴とする通気弁。 【請求項2】 上記弾性弁体の弁開閉用操作部を比較的緩い傾斜の扁平な傘状に形成したことを特徴とする請求項1記載の通気弁。 【請求項3】 上記弁開閉用操作部の上面中央部に手触り用の凸部を備えたことを特徴とする請求項1及び2記載の通気弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、通気弁に関し、詳しくは自動的に膨張可能であり、圧縮してコンパクト化しうる空気封入クッション、携帯用枕等における膨張時の空気の吸入及び圧縮時の空気の排出等に用いて効果的な通気弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、たとえば、自動的に膨張可能であり、圧縮してコンパクト化しうる空気封入クッション、携帯用枕等の空気の吸入及び排出に用いられる通気弁としては、筒状の弁座に弁プラグを圧入、抜脱して通気孔を開閉するもの(たとえば、特開平9−394号公報参照)(以下従来例1という)、または、通気筒を横方向からつまむように押圧、押圧解除することにより通気弁を開閉するもの(以下従来例2という)、また、操作部を軸方向へ押し込み開弁するもの(以下従来例3という)(以上図示せず)等がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうした通気弁のうち従来例1の通気弁にあっては、弁プラグを筒状の弁座に圧入して閉弁するものであり、また、弁プラグを筒状の弁座から抜脱することにより開弁するものであるから、通気弁の閉弁操作時に弁座に対する弁プラグの嵌め具合が完璧でないと完全密閉しないため、空気封入クッション、携帯用枕等の空気封入部材をコンパクト状態に維持できないことがあり、開弁時の弁プラグの抜脱も容易でないなど取扱い上不便、かつ、不具合な点が多いという問題点があり、また、上記筒状弁座が外部に露出しているので、弁プラグと一体の可撓帯の存在と相まって空気封入クッション、携帯用枕等の使用時に通気弁が邪魔になって使い勝手が悪くなるという問題点も併せ有していた。また、従来例2の通気弁は通常、たとえば、ビーチボール、浮き輪等に用いられているものであるが、特に、開弁時における通気筒の握り加減によって開弁保持するものであり、また、従来例3の通気弁も軸方向への押し加減によって開弁保持するものであるから、その開弁操作がむづかしく、実際使用上不便、かつ、不具合な点が多いという問題点があった。 【0004】この発明の通気弁は上記課題を解決し、特別な操作技術を要せず、ただ押すだけで開弁維持でき、離せば閉弁するといった簡単な操作で通気弁の開閉が確実に行えるとともに、外部への露出もなく、しかも、扱いやすい通気弁の提供を目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの発明の請求項1記載の通気弁は、仕切壁の上下に凹入部と弁座を備え、仕切壁の中央に挿通孔を有し、外周縁には取付けフランジを備えた弁座体と、上記弁座体の凹入部に嵌めつけて自動閉弁と強制開弁する弁開閉用操作部と、上記弁座体の弁座に接離する開閉弁とを上記挿通孔に挿通する連結軸を介して一体に備えた復元力をもつ弾性弁体とからなり、上記弾性弁体の弁開閉用操作部に穿った数個の通気孔と開閉弁の内面凹部とを数個の通気溝で連通させたことを要旨とする。 【0006】上記課題を解決するこの発明の請求項2記載の通気弁は、上記請求項1記載の通気弁において、上記弾性弁体の弁開閉用操作部を比較的緩い傾斜の扁平な傘状に形成したことを要旨とする。 【0007】上記課題を解決するこの発明の請求項3記載の通気弁は、上記請求項1及び2記載の通気弁において、上記弁開閉用操作部の上面中央部に手触り用の凸部を備えたことを要旨とする。 【0008】上記構成を有するこの発明の請求項1記載の通気弁は、通気弁の開弁時は弁開閉用操作部を押圧するだけで開閉弁が弁座から離間して開放され、閉弁時は弁開閉用操作部の押圧を解くと弁開閉用操作部の復元力により開閉弁を弁座に圧接して閉止する。したがって、開弁時は大気に通ずる通気孔と通気溝で空気の吸入及び排出が確実に行われ、閉弁時は開閉弁の弁座への圧接が確実に行われて空気の吸入及び排出は遮断される。なお、弁開閉用操作部は自己復元力により自動的に膨張する空気封入部材の吸入空気圧では開閉弁が開弁しない復元力を有している。この結果、弁開閉用操作部を押して開閉弁を開けばその押圧力に関係なく空気の吸入及び排出が行え、その押圧を解けば開閉弁は自動閉止するので、通気弁の開閉が常時誤操作なく確実に行える。 【0009】上記構成を有するこの発明の請求項2記載の通気弁は、弾性弁体の弁開閉用操作部を比較的緩い傾斜の扁平な傘状に形成したので、たとえば、弁開閉用操作部が空気封入クッション、携帯用枕等の表面より突出することはない。この結果、通気弁を空気封入クッション、携帯用枕等に適用した場合、肌触りなどに悪影響を及ぼすことはない。 【0010】上記構成を有するこの発明の請求項3記載の通気弁は、弾性弁体の弁開閉用操作部の上面中央部に手触り用の凸部を備えたから、手探りで通気弁のありかがわかり、指先等による押圧部位も決めうる。したがって、手探りでも弁開閉用操作部の押圧開弁操作が確実に行える。この結果、扱いやすく、誤操作も生じない。 【0011】 【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作用を一層明らかにするために、以下にこの発明の通気弁の好適な実施の形態の一例について図面を参照して説明する。 【0012】図面において、Aは弁座体で、仕切壁1の上部に凹入部2を、下部には弁座3を備え、仕切壁1の中央に挿通孔4を有し、外周縁には取付けフランジ5を備えており、たとえば、硬質ポリオレフィン系樹脂、ナイロン、塩化ビニール等で一体形成されている(図1及び図2参照)。また、Bは弾性弁体であって、上記弁座体Aの上部凹入部2に嵌めつけてその復元力による自動閉弁と手動押圧操作による強制開弁とを行うための弁開閉用操作部6と、上記弁座体Aの下部弁座3に接離して開閉する開閉弁7とを上記弁座体Aの仕切壁1の挿通孔4に挿通して保持する連結軸8の上下に一体に備えており、たとえば、シリコン樹脂、合成ゴム、ウレタン系樹脂等の復元力をもつ弾性体で作られている(図1及び図2参照)。 【0013】上記弾性弁体Bの弁開閉用操作部6には数個の通気孔9が同一円周上に等間隔を存して穿たれ、この通気孔9と上記開閉弁7の内面凹部10とを数個の通気溝11で連通させて通気孔9から開閉弁7の内面凹部10までは通気溝11を介して常に大気と通じているように設けられている(図1参照)。 【0014】また、上記弾性弁体Bの弁開閉用操作部6は、比較的緩やかに傾斜した扁平の傘状に形成され、この弁開閉用操作部6は自己復元力により自動的に膨張する、たとえば、スポンジゴム等の空気封入部材12の膨張時の吸入空気圧より大きい復元力を有し、また、上記弁開閉用操作部6の上面中央部には手触り用凸部13を備えて手探りでも通気弁のありかがわかり、その押圧開弁操作も軸心が押せて確実に行いうるように設けられている(図1、図2及び図5参照)。 【0015】上記弁座体Aに弾性弁体Bを組みつけて一体化するものであるが、その手順としては、先ず、弁座体Aと弾性弁体Bを同一軸線上に位置させ、弁座体Aの挿通孔4に弾性弁体Bの弁開閉用操作部6又は開閉弁7をその復元力に抗して貫通させれば、図1に示されているように弁座体Aの上部凹入部2に弾性弁体Bの弁開閉用操作部6が嵌めつけられ、弁座体Aの弁座3に弾性弁体Bの開閉弁7が圧接され常閉状態に組みつけ保持された通気弁が構成されるものである。なお、通常は弁座体Aの下方から傘状に形成されている弾性弁体Bの弁開閉用操作部6を弁座体Aの挿通孔4にその復元力に抗して貫挿させて組みつけるのがよい。 【0016】上記弁座体Aの外周縁の取付けフランジ5には、可撓性を有し非通気性を備えたシート材によって密閉袋状に作られた封入カバー14の一側寄りに設けられた通気弁取付用開口15の端縁を接着その他の固着手段で密閉状に固着して通気弁Vを封入カバー14に一体に取付けるものである(図3、図4及び図5参照)。そして、上記封入カバー14内には封入カバー14を膨張させるように付勢する通気性を備えたスポンジゴム等の空気封入部材12を内装させて、たとえば、空気封入クッション、携帯用枕等として用いるもので、内部のスポンジゴム等の空気封入部材12により自動的に膨張可能であり、圧縮してコンパクト化しうるものである(図7及び図8参照)。なお、図7及び図8は携帯用枕に適用した例であり、図9は上記携帯用枕Dを専用のケースEに収納した状態を示したもので、図中16はケースEの蓋体17を止めるためのマジックテープである。 【0017】上記構成において、携帯用枕Dを使用するときは、不使用時には封入カバー14内の空気封入部材12が圧縮されて携帯用枕Dがコンパクト化されているため、通気弁Vの弁開閉用操作部6をその上面中央の手触り用凸部13を目安に指先Cで軸方向(下方)へ直線状に押圧すると、弁開閉用操作部6の復元力に抗して弁開閉用操作部6と一体の開閉弁7が押し下げられて図示下方に移動し弁座3から離間して通気弁Vは開弁される(図5参照)。したがって、封入カバー14内は大気と連通するため、空気封入部材12は膨張しその吸引力で空気は通気孔9→通気溝11→開閉弁7の内面凹部10→弁座3と開閉弁7との隙間を経て吸入され(図5の実線矢印参照)、空気封入部材12は自動的に膨張する。空気封入部材12が膨張し、これに空気が封入された所望の膨張状態に達したとき、弁開閉用操作部6の押圧を解除すると、弁開閉用操作部6の復元力で開閉弁7は持ち上げられて図示上方に移動し弁座3に圧接して通気弁Vを閉弁するため、その後、それ以上の空気の吸入と封入空気の外部への排出が行われることはない。したがって、スポンジゴム等の空気封入部材12と封入空気とによって所望の快適なクッション性を有する枕として使用できるものである。 【0018】次に、上記枕Dをコンパクト化して携帯する際は、通気弁Vの弁開閉用操作部6をその上面中央の手触り用凸部13を目安に指先Cで軸方向(下方)へ直線状に押して開閉弁7を開き、次いで、空気封入部材12を圧縮させると、空気封入部材12の封入空気は弁座3と開閉弁7との間隙→開閉弁7の内面凹部10→通気溝11→通気孔9を経て大気中に排出され(図5の鎖線矢印参照)、空気封入部材12は封入空気が排出されるに従い次第にコンパクト化され、充分コンパクト化されたところで、弁開閉用操作部6の押圧を解除すると、開閉弁7は弁開閉用操作部6の復元力で弁座3に圧接されて排気弁Vは閉弁されるため、その後、空気封入部材12が空気を吸入して膨張することはない。したがって、スポンジゴム等の空気封入部材12はコンパクト状に圧縮された形態に維持され、枕を携帯に便利な状態とすることができるものである。 【0019】以上この発明の実施の形態の一例について説明したが、この発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施しうることは勿論である。たとえば、使用例として携帯用枕について述べたが、空気封入クッションその他のものにも適用できること勿論である。 【0020】 【発明の効果】この発明の通気弁は以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0021】この発明の請求項1記載の通気弁によれば、全体が復元力をもつ弾性体で作られている弾性弁体の弁開閉用操作に穿った通気孔と開閉弁の内面凹部とを通気溝で連通させて弁開閉用操作部の押圧力に関係なく開弁時の空気の吸入及び排出ができる構造としたから、開弁時に弁開閉用操作部を必要以上に押したような場合でも通気路は確保され、開閉弁が開いているにもかかわらず押しすぎにより、たとえば、弁開閉用操作部で通気路が閉塞されてしまうといった不具合が解消される。また、一定以上の押圧力で押せば開き離せば閉じるといった簡単な操作で弁の開閉ができるので、特に、空気封入クッション又は携帯用枕等に適用して効果的なものである。 【0022】この発明の請求項2記載の通気弁によれば、弁開閉用操作部が外部に突出しない扁平な傘状に形成されているから、空気封入クッション又は携帯用枕等に適用しても違和感は全くない。 【0023】この発明の請求項3記載の通気弁によれば、弁開閉用操作部の上面中央部に設けた手触り用凸部で手探りでも操作ができるとともに、軸方向への直線的押圧操作が凸部を目安として確実に行えるので、扱いやすく誤操作も生じない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599009167 【氏名又は名称】株式会社 エクリュ安藤 【識別番号】596109033 【氏名又は名称】有限会社プラス・アルファ
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089060 【弁理士】 【氏名又は名称】向山 正一
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| 【公開番号】 |
特開2000−193116(P2000−193116A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−376821 |
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