| 【発明の名称】 |
逆止弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】原田 哲郎
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| 【要約】 |
【課題】スラリー等の流動体を用いても頻繁に清掃する必要のない逆止弁を提供する。
【解決手段】内部が第1円筒2と第2円筒3と第3円筒4の3段付円筒空間を有し、各円筒の直径は、第1円筒直径d1<第2円筒直径d2<第3円筒直径d3である本体1と、第2円筒3と嵌合する円筒体であって、第3円筒側の外周に円周状のシール6を有し、内部に空間7を有しこの空間より第1円筒2に通ずる第1通路8とシール6より第1円筒側の側面に通ずる第2通路9とを有する弁体5と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部が第1円筒と第2円筒と第3円筒の3段付円筒空間を有し、各円筒の直径は、第1円筒直径d1<第2円筒直径d2<第3円筒直径d3である本体と、前記第2円筒と嵌合する円筒体であって、第3円筒側の外周に円周状のシールを有し、内部に空間を有しこの空間より第1円筒に通ずる第1通路と前記シールより第1円筒側の側面に通ずる第2通路とを有する弁体と、を備えたことを特徴とする逆止弁。 【請求項2】 前記弁体と第3円筒との間には弁体を第1円筒側に復帰させる第1バネが設けられていることを特徴とする請求項1記載の逆止弁。 【請求項3】 前記弁体の空間には前記第1通路を閉塞する球と、この球を第1通路に押し付ける第2バネとが設けられていることを特徴とする請求項1記載の逆止弁。 【請求項4】 前記弁体が第3円筒側に移動したとき弁体が第2円筒から外れないように移動を阻止するスットパが前記第3円筒に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の逆止弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、逆止弁に係わり、特にスラリー等の流動体を通しても詰まり難い逆止弁に関する。 【0002】 【従来の技術】図9は往復動ポンプに逆止弁を用いた例を示す。往復動ポンプは、シリンダ20内をピストン21が往復動する。シリンダ20の端部には吸入口22と吐出口23が設けられており、それぞれ逆止弁24、25が図に示す向きに取付けられている。ピストン21が図で左側に移動するとき吸入口22の逆止弁24が開いて液体を吸入し、吐出口23の逆止弁25は閉じている。右側に移動するとき吸入口22の逆止弁24は閉じ、吐出口23の逆止弁25は開いて液体を吐出する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしかかる往復動ポンプでスラリー等の流動体を移送する場合、バネ等で付勢された球が通路を閉鎖する従来の逆止弁を用いると、球接する通路にスラリーの粒子が付着し、弁としての閉鎖機能が劣化し逆圧時漏れが発生するため、頻繁に清掃する必要があった。 【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、スラリー等の流動体を用いても頻繁に清掃する必要のない逆止弁を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明では、内部が第1円筒と第2円筒と第3円筒の3段付円筒空間を有し、各円筒の直径は、第1円筒直径d1<第2円筒直径d2<第3円筒直径d3である本体と、前記第2円筒と嵌合する円筒体であって、第3円筒側の外周に円周状のシールを有し、内部に空間を有しこの空間より第1円筒に通ずる第1通路と前記シールより第1円筒側の側面に通ずる第2通路とを有する弁体と、を備える。 【0006】弁体が第2円筒内にある状態で第3円筒側から弁体に流体圧が加わる場合、シールによって第1円筒への流体の流れは阻止され、弁体の移動は第1円筒により阻止される。弁体の第2通路が第3円筒内にある状態で第3円筒側から弁体に流体圧が加わる場合、第2通路が第2円筒に入るまでは流体が第3円筒側から第1円筒に流れるが、第2円筒に入ってしまえばシールによって第1円筒への流体の流れは阻止され、弁体の移動は第1円筒に当たり停止する。弁体が第2円筒内にある状態で第1円筒側から流体圧がかかると、弁体は第3円筒側へ移動し、弁体の第2通路が第3円筒内に入ると、流体が第1円筒、第1通路、空間、第2通路を通り第3円筒に流入し、第1円筒と第3円筒が連通する。これにより逆止弁としての機能が発揮される。 【0007】請求項2の発明では、前記弁体と第3円筒との間には弁体を第1円筒側に復帰させる第1バネが設けられている。 【0008】このように第1バネを設けることにより、弁体の第2通路が第3円筒内にある状態で第1円筒側からの流体圧が減少すると、第1バネにより弁体は第2円筒内に復帰するので、第3円筒側から流体圧がかかっても第1円筒側に漏れる流体は少くなる。 【0009】請求項3の発明では、前記弁体の空間には前記第1通路を閉塞する球と、この球を第1通路に押し付ける第2バネとが設けられている。 【0010】弁体が第2円筒内にある状態で第3円筒側から弁体に流体圧が加わる場合、シールによって第1円筒への流体の流れは阻止され、弁体の移動は第1円筒により阻止される。弁体が第2円筒内にあるときに、第1円筒側から流体圧がかかると、弁体は第3円筒側へ移動し、弁体の第2通路が第3円筒内に入ると、第2通路からの背圧がなくなるので球が第2バネに抗して第1通路から離れ、流体が第1円筒、第1通路、空間、第2通路を通り第3円筒に流入し、第1円筒と第3円筒が連通する。また、弁体の第2通路が第3円筒内にあり、第1円筒側からの流体圧が弱まると第2バネが働いて球が第1通路を閉塞するので、第3円筒側から流体圧が加わっても、請求項1のように、弁体の第2通路が第2円筒に入るまでの間に、流体が第3円筒、第2通路、空間、第1通路を通り第1円筒に漏れることはない。これにより逆止弁としての機能が発揮される。 【0011】請求項4の発明では、前記弁体が第3円筒側に移動したとき弁体が第2円筒から外れないように移動を阻止するスットパが前記第3円筒に設けられている。 【0012】第2通路が第3円筒内に全て入った後に弁体の第3円筒側の端部が当たるストッパを設けることにより、弁体が第2円筒から飛び出すのを防止できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の逆止弁の構成を示す図であり、(A)は断面図、(B)は(A)のX−X矢視図である。1は逆止弁の本体で、第1円筒2、第2円筒3、第3円筒4からなる段付き円筒状の空間が設けられている。第1円筒の直径をd1,第2円筒の直径をd2,第3円筒の直径をd3とすると、d1<d2<d3の寸法になっている。5は弁体で第2円筒3より少し小さい直径の円筒で、長さはほぼ第2円筒3と同じであり、第2円筒3に嵌合している。弁体5の第3円筒4側の外周にはOリング用溝6aが設けられ、Oリング6が装着されている。 【0014】弁体5の内部には円筒形で下部が円錐状の空間7が設けられ、円錐状の底部には第1円筒2に導通する第1通路8が設けられている。また円筒7の円筒部にはOリング用溝6aより第1円筒側の側外面に導通する第2通路9が設けられている。第3円筒4にはストッパ10が設けられ、弁体5が第3円筒4内に移動しても第2円筒3から抜けないようになっている。また第2円筒3の第3円筒4側の角aは丸くなっており、Oリング6が摺動しても傷つかないようになっている。 【0015】次に図1〜図3を用いて動作を説明する。図1に示すように弁体5が第2円筒3内にあり、第3円筒4側から流体圧が加わる場合、流体はOリング6により阻止されるので第1円筒2へ流れない。また弁体5は第1円筒2に当たるので移動しない。図1の状態で第1円筒2側より流体圧が加わると、弁体5は第3円筒4側に移動し、図2に示すように弁体5の第2通路9が第3円筒4内に入ると、第1円筒2、第1通路8、空間7、第2通路9を通り、流体が第3円筒4へ流れる。弁体5はストッパ10に当たり停止する。弁体5がこの位置で流体圧が図3に示すように第3円筒4側からかかると、流体が第3円筒4、第2通路9、空間7、第1通路8を通り第1円筒2に流れるが、弁体5が移動し第2通路9が第2円筒3内に入れば、これらの流路は閉鎖されるので、この流れによる流体の漏れは僅かである。弁体5が第1円筒2に当たると停止する。なお、Oリング6は第2円筒3と摺動する際、第2円筒3に付着する粒子等を除去する働きをするので、スラリーのような流動体に適した逆止弁となっている。 【0016】次に第2実施形態を説明する。図4、図5は第2実施形態を示す。第2実施形態は図1に示す第1実施形態に対し、弁体5とストッパ10との間に第1バネ11を設けた点が相違し他は同じである。なおスットパ10は第1バネ11を安定して支えるため4個にしている。図4は第2実施形態の逆止弁の構成を示し、(A)は断面図、(B)は(A)のY−Y矢視図である。図5は図4の状態から弁体5が移動した状態を示す。 【0017】次に図4〜図5を用いて動作を説明する。図4に示すように弁体5が第2円筒3内にあり、第3円筒4側から流体圧が加わる場合、流体はOリング6により阻止されるので流体は第1円筒2へ流れない。また弁体5は第1円筒2に当たるので移動しない。図4の状態で第1円筒2側より流体圧が加わると、弁体5は第1バネ11に抗して第3円筒4側に移動し、図5に示すように弁体5の第2通路9が第3円筒4内に入ると、第1円筒2、第1通路8、空間7、第2通路9を通り、流体が第3円筒4へ流れる。弁体5はストッパ10に当たり停止する。この状態で第1円筒2側からの流体圧が弱まると、第1バネ11が働き弁体5は図4で示すように第2円筒3内に復帰する。これにより、第1実施形態の第3図で説明した、流体圧が第3円筒4側からかかった場合の流体漏れを防止することができる。 【0018】次に第3実施形態を説明する。図6〜図8は第3実施形態を示す。第3実施形態は図1に示す第1実施形態に対し、弁体5の空間7内に第1通路8を閉鎖する球12と、この球12を第1通路8に押圧する第2バネ13とを設けた点が相違し他は同じである。図6は第3実施形態の逆止弁の構成を示し、図7、図8は図6に対し弁体5が移動した状態を示す。 【0019】次に図6〜図8を用いて動作を説明する。図6に示すように弁体5が第2円筒3内にあり、第3円筒4側から流体圧が加わる場合、流体はOリング6により阻止されるので流体は第1円筒2へ流れない。また弁体5は第1円筒2に当たるので移動しない。図6の状態で第1円筒2側より流体圧が加わると、弁体5は第3円筒4側に移動し、図7に示すように弁体5の第2通路9が第3円筒4内に入ると、第2通路9からの背圧が少なくなり、球12が第2バネ13に抗して第1通路8から離れ、第1円筒2、第1通路8、空間7、第2通路9を通り、流体が第3円筒4へ流れる。弁体5はストッパ10に当たり停止する。弁体5がこの位置で第1円筒2側からの流体圧が弱まると、第2バネ13が働き球12が第1通路8に押し付けられ流路を閉鎖する。この状態で流体圧が図8に示すように第3円筒4側からかかっても、第3円筒4、第2通路9、空間7、第1通路8を通り第1円筒2に流れる流路は球12で閉鎖されているので、流体の漏れはない。流体圧により弁体5は移動し第2円筒3内に入り、第1円筒2に当たり停止する。なお、スラリー等の流動体を使用する場合、従来の逆止弁と同様に、球12と接する第1通路8に粒子等が付着するが、シールはOリング6で行うため、この面に粒子等が付着しても、図8の状態で流体が多少漏る程度である。このため従来の逆止弁の弁座の清掃を行う頻度よりもかなり少ない頻度で清掃を行えばよい。 【0020】以上の説明では弁体5の一方から流体圧が働くとしたが、これは弁体5の両側の差圧の一方が高いと同じ意味である。これにより本実施形態の逆止弁は負圧に対しても動作する。 【0021】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明は、弁本体に円筒状3段付空間を設け、さらにこの第2円筒内に嵌合する弁体を設け、弁体の外周に設けたシールで第2円筒との間をシールし、弁体内に第1円筒に導通する第1通路と側面に導通する第2通路を有する空間を設けることにより、スラリー等の流動体に対しても清掃頻度の少ない逆止弁とすることができる。また、弁体と第3円筒間に復帰用第1バネを設けたり、弁体の空間内に第1通路を閉鎖するよう第2バネで付勢された球を設けることにより、弁体が第2円筒内に復帰するときの僅かな流体漏れを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198318 【氏名又は名称】石川島検査計測株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097515 【弁理士】 【氏名又は名称】堀田 実 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−193109(P2000−193109A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−367507 |
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