| 【発明の名称】 |
定量給液装置における開放機能付流量調整弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】久村 徹也
【氏名】柄崎 英夫
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| 【要約】 |
【課題】高精度の流量調整が可能であるとともに、流路内の洗浄作業の簡略化にも有効な流量調整弁を提供し、これにより下流側の開閉制御との協働による定量供給における定量性の向上とともに、洗浄作業の作業性の改善を図る。
【解決手段】下流側の開閉弁と協働する流量調整弁として、先端部ほど縮径された弁軸部20を有し、該弁軸部20を流出口15に形成した筒状部21に挿入して流路を絞る弁体18と、該弁体18と連係して弁軸部20を筒状部21内において進退させることにより流量を調整するマイクロヘッド30等からなる調整手段と、該調整手段を移動して弁軸部20を筒状部21から抜出すスプリング25、ピストン27等からなる開放手段を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下流側の開閉弁に液体を送る流路の途中に配設され、該流路を絞って流量を調整する流量調整弁であって、液体の流入口及び流出口を有する弁室と、前記流出口に形成された筒状部と、先端部ほど縮径された弁軸部を有し、該弁軸部を前記筒状部に挿入して流路を絞る弁体と、該弁体と連係して前記弁軸部を前記筒状部内において進退させることにより流量を調整する調整手段と、該調整手段を移動して前記弁軸部を前記筒状部から抜出す開放手段を備えたことを特徴とする定量給液装置における開放機能付流量調整弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、注射液などの小容量の液体を充填する充填装置等に好適な定量給液装置の流量調整弁に関する。特に、正確な供給量を確保するための前提となる高精度の流量調整が可能であるとともに、流路内の洗浄作業の簡略化にも有効な開放機能付流量調整弁に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の定量の液体を供給する定量給液技術においては、正確な供給量を得るためには、流路の開閉制御を正確に行うだけでは足りず、高精度の流量調整が前提となることはいうまでもない。その流量に関する従来の調整手段としては、ヘッドタンクや加圧タンクなどの給液タンクと下流側の開閉弁との間に固定オリフィスや絞り弁を配設することが知られている。しかしながら、固定オリフィスや一般の絞り弁を配設しただけでは、正確な流量を安定的に確保することは必ずしも容易ではない。また、装置の本来の機能の維持や衛生上の観点から必要な流路内の洗浄作業においては、それらの固定オリフィスや絞り弁に基づく流路抵抗により洗浄液の流速が不足になりやすく、洗浄作用の低下を招く主な原因となっている。したがって、これを補うために、従来技術においては、供給路系全体の圧力を上げたり、バイパスを設けるなどの対応策が必要とされている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のような従来の技術的事情に鑑みて、高精度の流量調整が可能であるとともに、流路内の洗浄作業の簡略化にも有効な流量調整弁を提供し、これにより下流側の開閉制御との協働による正確な定量供給及び洗浄作業の改善を図ることを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するため、下流側の開閉弁に液体を送る流路の途中に配設され、該流路を絞って流量を調整する流量調整弁、すなわち開閉弁との組合せによる協働により正確な供給量を給液するための流量調整弁において、液体の流入口及び流出口を有する弁室と、前記流出口に形成された筒状部と、先端部ほど縮径された弁軸部を有し、該弁軸部を前記筒状部に挿入して流路を絞る弁体と、該弁体と連係して前記弁軸部を前記筒状部内において進退させることにより流量を調整する調整手段と、該調整手段を移動して前記弁軸部を前記筒状部から抜出す開放手段を備えるという技術手段を採用した。これにより、先端部ほど縮径された弁軸部を前記筒状部内において進退させることによって高精度の微調整が可能になり正確な流量調整が容易に得られる。また、洗浄作業時には、前記開放手段により弁軸部を筒状部から抜出すことにより流路抵抗を解消できるので、従来のように供給管路系全体の圧力を上げたりバイパスを設けることなく、良好な洗浄作用が得られる。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明は、注射液などの小容量の液体を充填する充填装置に好適であるが、充填装置に限らず調合設備等の正確な液体の定量供給及び流路の洗浄を必要とする給液管路系に適用することができる。また、具体的な供給量に関しても、小容量のものに好適であるが、容量の大きいものにも有効に適用できる。また、供給対象である液体の種類に関しても特に限定されない。なお、本流量調整弁の設置部位は、前記開閉弁を通過する流量を規制し得る上流側の流路中であれば、その開閉弁に近接する部位でも離れた部位でもよい。また、開閉弁に関しては、その具体的な構成に限定されることなく、適用場面に応じて適宜の形式のものが採用可能である。 【0006】 【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して説明する。図1は本発明を充填装置に適用した場合の一実施例の要部を示した概略構成図である。図中、1は本発明に係る流量調整弁で、上流側は流入側の接続用クランプ2を介して図示しない給液タンクに接続された給液ヘッダ3に連なる流路4に接続されている。また、下流側は、流出側の接続用クランプ5を介して開閉弁6に連なる流路7に接続されている。そして、それらの流路4、流量調整弁1、流路7、開閉弁6等からなる給液管路系は装置の規模に応じて所要数設けられる。開閉弁6としては電磁駆動形等の適宜の開閉弁が使用され、下方の回転テーブル8と同期して回転する回転支持部9上に設置される。それぞれの開閉弁6の流出側には充填ノズル10が設置されており、充填運転時には回転テーブル8上の図示しない容器に対して順次充填作業が行われるように構成されている。なお、図1は洗浄状態を示したものであり、図示のように回転テーブル8上に各充填ノズル10に対応させてホルダ11を設置し、それらの充填ノズル10とホルダ11の間に洗浄用接続部材12を支持して、その洗浄液排出用ホース13を介して洗浄液を図示しない回収部へ排出することにより洗浄作業を実施し得るように構成されている。 【0007】次に本発明の特徴部分である流量調整弁に関して説明する。図2は前記流量調整弁1を示した縦断面図である。また、図3は充填運転時の要部を拡大して示した部分拡大縦断面図、図4は洗浄作業時の要部を拡大して示した部分拡大縦断面図である。図示のように、本実施例における流量調整弁1は、流入口14及び流出口15を有する弁室16を形成する第1ブロック17と、後述のように弁体18の調整手段と開放手段を組込んだ第2ブロック19から構成されている。弁体18の端部には先端部ほど縮径された弁軸部20が形成されており、図3に示したように流出口15に形成された筒状部21内に進退可能に挿入され、それらの弁軸部20と筒状部21との間に形成される流出間隙Sを介して流量を調整し得るように構成されている。なお、弁体18の周囲には可撓性を有する仕切部材22が付設されており、この仕切部材22により前記弁室16を画成している。 【0008】前記弁体18は、第1ブロック17と第2ブロック19との接合部に設置された支持部材23に付設された軸受部24によって上下摺動可能に案内されるとともに、スプリング25により上方に付勢された状態に組込まれている。また、第2ブロック19の内方にはシリンダ室26が形成され、その内面に摺接して上下動可能に開放作動用のピストン27が配設されており、供給孔28からの圧力エアの供給如何によりピストン27を上下動可能に構成している。ピストン27の中央部に形成された凸部29にはマイクロヘッド30が設置されており、そのマイクロヘッド30の出力軸31を前記弁体18に結合することにより、マイクロヘッド30のつまみを回転することにより内部のネジ機構を介して弁体18を微調整可能に構成している。すなわち、マイクロヘッド30により前記弁軸部20を筒状部21内において進退させることにより流量を調整する調整手段を構成している。また、スプリング25、シリンダ室26、ピストン27、圧力エアの供給手段等により、前記調整手段を移動して弁軸部20を筒状部21から抜出す開放手段を構成している。なお、図中、32,33はシール部材、34は通気孔を示す。 【0009】しかして、充填運転を行う場合には、前記供給孔28を介して圧力エアを供給すれば、その圧力エアによってピストン27が前記スプリング25に抗して下降し、図2及び図3に示した充填運転状態が維持される。この充填運転状態においては、前述のように流量調整弁1と開閉弁6との協働により正確な供給量が得られるように構成されている。すなわち、開閉弁6に連なる流路7の流量は、図3に示したように、前記マイクロヘッド30を介して弁軸部20を筒状部21内において進退させ、それらの弁軸部20と筒状部21との間に形成される流出間隙Sを調整することにより、容易かつ正確に微調整することができる。したがって、開閉弁6を通過する流量が正確に調整されるので、開閉弁6においては開弁時間のみを正確に制御することにより正確な供給量が得られる。 【0010】また、洗浄作業を行う場合には、前記供給孔28からの圧力エアの供給を停止すれば、前記スプリング25により弁体18及び出力軸31を介してマイクロヘッド30が上動し、これに伴ってピストン27が上動することにより洗浄作業状態に移行する。その結果、図4に示したように、弁体18の弁軸部20が筒状部21から抜出して、弁軸部20による絞り作用から筒状部21を開放する。したがって、弁軸部20に基づく流路抵抗は殆ど解消されるので、洗浄液の流速は低下することなく、本来の洗浄作用を奏することができる。 【0011】以上のように、前記実施例では、前記供給孔28からの圧力エアの供給あるいは停止によって、弁体18の弁軸部20を前記筒状部21内に挿入した充填運転状態あるいはその弁軸部20を筒状部21から抜出した洗浄作業状態を選択的に設定するという開放手段を採用しているが、前記スプリング25に代えて例えばピストン27の上方のシリンダ室26内に同ピストン27を下方に押圧するスプリングを設け、前記通気孔34を介して圧力エアを供給するように構成し、充填運転時には前記スプリングによりピストン27が下動した状態にあり、洗浄作業時には通気孔34を介して圧力エアを供給してピストン27を上動させるように構成することも可能である。また、ピストン27の両側に選択的に圧力エアを供給してピストン27を上下動させることにより充填運転あるいは洗浄作業を設定し得るように構成することも可能である。また、前記マイクロヘッド30を手動に代えて電気的駆動方式に構成してもよいし、そのマイクロヘッド30自体に代えて電磁的アクチュエータ等の駆動手段を用いて調整手段を構成することも可能である。 【0012】 【発明の効果】本発明に係る開放機能付流量調整弁によれば次の効果を得ることができる。 (1)通常の給液運転時においては、先端部ほど縮径された弁軸部を流出口に形成した筒状部内において進退させることによって、高精度の微調整が可能になり正確な流量調整を容易に得られる。したがって、下流側の開閉弁の開閉制御と協働して正確な定量供給を容易かつ確実に実現できる。 (2)また、洗浄作業時には、前記開放手段により弁軸部を筒状部から抜出すことにより流路抵抗を解消して洗浄液の流速の低下を回避できるので、従来のように供給管路系全体の圧力を上げたりバイパスを設けることなく、良好な洗浄作用が簡便に得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000253019 【氏名又は名称】澁谷工業株式会社 【識別番号】597048702 【氏名又は名称】ティ・エフ・シィ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098947 【弁理士】 【氏名又は名称】福島 英一
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| 【公開番号】 |
特開2000−193102(P2000−193102A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−371603 |
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