| 【発明の名称】 |
ソレノイドバルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】西ノ薗 博幸
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| 【要約】 |
【課題】品質を維持しつつ構成および製造の簡略化を図ったソレノイドバルブを提供する。
【解決手段】外壁部9bの部分に、バルブ6およびバルブスリーブ7の抜け落ちを防止するためのストッパ部9cを一体的に成形し、ストッパ部9cのバルブ6側の面に、微小高さ(0.2〜0.5mm程度)の突起部を一体的に成形し、バルブ6のストッパ部9cの方向への移動を位置規制する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ボビンに巻回されたコイルへの通電及び非通電によって、コイルと同軸的に配置されたプランジャを往復移動させて、該プランジャに連結させたバルブを移動させることでバルブ部の開閉を行うソレノイドバルブにおいて、前記バルブを支持するバルブスリーブを内包する外壁部に、前記バルブおよびバルブスリーブの抜け落ちを防止するストッパ部を一体的に成形し、かつ、前記ストッパ部のバルブ側の面に、バルブのストッパ部方向への移動を位置規制する突起部を一体的に成形してなることを特徴とするソレノイドバルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種、油圧・空圧機器等に用いられるソレノイドバルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6および図7を参照して、従来技術に係るソレノイドバルブについて説明する。 【0003】図6は従来技術に係るソレノイドバルブの概略構成図であり((a)は全体の概略構成断面図,(b)は(a)を下から見た底面図の一部)、図7はソレノイドバルブの主要構成部品((a)はバルブスリーブ,(b)はバルブ)の概略構成図である。 【0004】図6に示したソレノイドバルブ100は、いわゆるスプール弁タイプのソレノイドバルブである。 【0005】図中、101は通電されることにより励磁するコイルであり、102はコイル101の励磁によりセンターポスト103に吸引されるプランジャである。 【0006】また、104はプランジャ102をセンターポスト103から離間させる方向に付勢するスプリングである。 【0007】そして、105はプランジャ102に固定されており、プランジャ102と共に軸方向に移動するバルブ(スプールタイプのバルブ)であり、106はこのバルブ105を支持するバルブスリーブである。 【0008】なお、図7にバルブ105およびバルブスリーブ106の概略構成図を示した。 【0009】また、107はコイル101が巻回されるボビン部を有した成形部材であり、上述のバルブスリーブ106をインサート成形して形成されるものである。 【0010】そして、108はバルブ105およびバルブスリーブ106の抜け落ちを防止するストッパである。 【0011】このような構成により、コイル101に電流を流すと励磁されて、プランジャ102がスプリング104の付勢力に抗してセンターポスト103の方向へ移動し、電流を切ると、スプリング104の付勢力によりプランジャ102はセンターポスト103から離間する方向に移動する。 【0012】これにより、上述したように、バルブ105がスライドして、バルブ105に形成された開口部105aが開閉する。 【0013】したがって、この開口部105aの開閉によって図6(a)中、流路c1および流路c2が開通・遮断される。 【0014】このように、コイル101への通電・非通電を制御することで、流体の流量(圧力)の制御を行うものである。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。 【0016】上述したように、従来技術の構成の場合には、バルブ105およびバルブスリーブ106の抜け落ちを防止するために、独立した部材としてストッパ108を設けていたが、このストッパ108は、ボビン部を有した成形部材107に対して、かしめや溶着、あるいは、圧入によって固定していた。 【0017】したがって、本来、ソレノイドバルブとしての機能には直接関係のない部材を別部材として必要とするため部品点数が増えてしまい、また、製造工程の増加にもなってしまい、ひいてはコストアップの原因ともなっていた。 【0018】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、品質を維持しつつ構成および製造の簡略化を図ったソレノイドバルブを提供することにある。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にあっては、ボビンに巻回されたコイルへの通電及び非通電によって、コイルと同軸的に配置されたプランジャを往復移動させて、該プランジャに連結させたバルブを移動させることでバルブ部の開閉を行うソレノイドバルブにおいて、前記バルブを支持するバルブスリーブを内包する外壁部に、前記バルブおよびバルブスリーブの抜け落ちを防止するストッパ部を一体的に成形し、かつ、前記ストッパ部のバルブ側の面に、バルブのストッパ部方向への移動を位置規制する突起部を一体的に成形してなることを特徴とする。 【0020】したがって、バルブおよびバルブスリーブの抜け落ちを防止する部材を別部材として必要とせず、また、成形の際にバルブスリーブの内周面に成形材料が回り込んでしまった場合でも、バルブは突起部で位置規制されるので、この回り込んでしまった部分によりバルブが悪影響を受けることはない。 【0021】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。 【0022】図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態に係るソレノイドバルブについて説明する。 【0023】まず、図1を参照して、ソレノイドバルブ1の全体の構成等について説明する。 【0024】図1は本発明の実施の形態に係るソレノイドバルブの概略構成図((a)は全体の概略構成断面図,(b)は(a)を下から見た底面図の一部)である。 【0025】図1に示したソレノイドバルブ1は、いわゆるスプール弁タイプのソレノイドバルブである。 【0026】図中、2は通電されることにより励磁するコイルであり、3はコイル2の励磁によりセンターポスト4に吸引されるプランジャである。 【0027】また、5はプランジャ3をセンターポスト4から離間させる方向に付勢するスプリングである。 【0028】そして、6はプランジャ3に固定されており、プランジャ3と共に軸方向に移動するバルブ(スプールタイプのバルブ)であり、7はこのバルブ6を支持するバルブスリーブである。 【0029】8a,8bは磁路を形成させるためのプレートであり、9はコイル2が巻回されるボビン部を有した成形部材であり、上述のバルブスリーブ7およびプレート8aをインサート成形して形成されるものである。 【0030】10はカバー部材であり、11はソレノイドバルブ1を取り付け部に取り付けた際に流体の漏れを防ぐオイルシールであり、12は耐水性を向上させるために、コイル2を巻回した後に成形させた成形部である。 【0031】以上のような構成により、コイル2に電流を流すとコイル2による励磁力により、磁性体により構成されたプランジャ3,センターポスト4,カバー部材10、あるいはプレート8a,8bに磁路を形成させる(なお、磁路は、プランジャ3→プレート8a→カバー部材10→プレート8b→センターポスト4の順)ことで、プランジャ3がスプリング5の付勢力に抗してセンターポスト4の方向へ移動し、電流を切ると、スプリング5の付勢力によりプランジャ3はセンターポスト4から離間する方向に移動する。 【0032】これにより、プランジャ3に固定されたバルブ6がスライドして、バルブ6に形成された開口部6aが開閉する。 【0033】したがって、この開口部6aの開閉によって図1(a)中、流路c1および流路c2が開通・遮断される。 【0034】なお、図に示した構成の場合には、図から明らかなように、電流を流した場合には、開口部6aが開いて流路c1および流路c2が開通し、電流を切ると開口部6aが閉じて流路c1と流路c2との間が遮断される構成である。 【0035】このように、コイル2への通電・非通電を制御することで、流体の流量(圧力)の制御を行うことができる。 【0036】次に、本実施の形態の特徴である成形部材9について、図2〜図5を参照してより詳しく説明する。 【0037】図2は本発明の実施の形態に係るソレノイドバルブの主要部(成形部材)の概略構成図であり、図3は図2中AA断面図であり、図4は本発明の実施の形態に係るソレノイドバルブの主要部の拡大構成図((a)は外壁部9b付近を(b)中上側から見た概略構成図,(b)は外壁部9b付近の概略構成断面図,(c)は外壁部9b付近を(b)中下であり側から見た概略構成図)、図5は成形による成形材料の回り込みを説明する説明図である。 【0038】上述したように、成形部材9はバルブスリーブ7およびプレート8aをインサート成形した成形部品である。 【0039】成形部材9は、図2および図3に示したように、大きく分けて、コイル2が巻回されるボビン部9aと、バルブスリーブ7を内包する外壁部9bと、から構成される。 【0040】なお、図2中、91,92,93は電気配線等のためのカバー部である。 【0041】そして、本実施の形態では、特に図4に詳細な構成を示したように、外壁部9bの部分に、バルブ6およびバルブスリーブ7の抜け落ちを防止するためのストッパ部9cを一体的に成形している。 【0042】したがって、従来技術のようにストッパを別部材として必要とすることなく、部品点数が減少し、ストッパを取り付ける工程が不必要となる。 【0043】ところで、このようにストッパ部9cを一体的に成形した場合には、成形部材(樹脂部材)の回り込みによる問題が発生する恐れがある。 【0044】すなわち、図5に示したように、ストッパ部9cを一体的に成形すると、成形の際に成形部材がバルブスリーブ7の内周側へ回り込んでしまう(回り込み部P)ことがある。 【0045】そのため、バルブ6が回り込み部Pの位置まで移動すると(コイル2への非通電時)、回り込み部Pによりバルブ6が食い込んでしまい(バルブ6の先端角部と回り込み部Pとが干渉してしまい)、バルブ6の移動性能が悪化してしまうおそれがある。 【0046】このような不具合を解消する方法としては、バルブ6の先端に面取り部を設けることで、回り込み部Pに干渉しないようにすることも考えられるが、耐コンタミ性を確保するために移動性能を悪化させない程度の大きさの面取り部を設けることは困難である。 【0047】なお、コンタミとは摺動等により発生するゴミなどであり、このゴミが付着することで、制御特性等に悪影響を及ぼしてしまうものである。 【0048】そこで、本実施の形態では、ストッパ部9cのバルブ6側の面に、微小高さ(0.2〜0.5mm程度)の突起部9dを一体的に成形している(図4参照)。 【0049】この突起部9dを設けたことによって、バルブ6がストッパ部9cの方向に移動してきた場合には、突起部9dの先端に、バルブ6が当接して位置規制される。 【0050】したがって、バルブ6が回り込み部Pに干渉したり食い込んでしまうことはない。 【0051】以上のように、ソレノイドバルブとしての機能の品質性を低下させることなく、部品点数を減少させると共に、製造工程を少なくして、構成および製造の簡略化を図ることが可能となった。 【0052】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外壁部にストッパ部を一体的に成形し、かつ、ストッパ部のバルブ側の面に突起部を一体的に成形したので、バルブおよびバルブスリーブの抜け落ちを防止する部材を別部材として必要とせず、また、成形の際にバルブスリーブの内周面に成形材料が回り込んでしまった場合でも、バルブは突起部で位置規制されるので、この回り込んでしまった部分によりバルブが悪影響を受けることはないので、品質を維持しつつ構成および製造の簡略化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004385 【氏名又は名称】エヌオーケー株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月7日(1998.10.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085006 【弁理士】 【氏名又は名称】世良 和信 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−120904(P2000−120904A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−300411 |
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