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【発明の名称】 車両用車内空気圧抜き弁
【発明者】 【氏名】上田 久夫

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】エンジン及び車体、走行装置からなる車両において、車両内部と車両外部とを遮断をしている車体の一部に通気穴を開け、その通気穴にドアを閉めた時に発生する空気の異常内圧を外部方向に廃圧できるように設けた車両用車内空気圧抜き弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジン及び車体、走行装置からなる車両においてドアを閉める時、機密性の高い車両内部に発生する空気の異常内圧を軽減させ、搭乗者の耳に与える健康障害を防止し、且つドアを円滑に閉める作業が行えるようにした車両の提供に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両内部は自車のエンジン音並びに熱伝導の軽減、並びに車両外部からの騒音の遮断と雨水、粉塵の侵入防止及び空調効果を高める等の目的の為に機密性を一層高めた構造となっており、これらの従来の技術に関してを問題とするものではなく本発明に於いても同様の技術ではあるが、機密性を高めた事に対する弊害への対策ができていなかった。
【0003】前述の弊害に付いて一例を挙げると、例えば車両の複数のドアを閉めるに際して、最後に閉めるドアにあっては車両内部に於ける密閉性の空気圧力が異常に高まって相当強くドアを操作して閉めないと半ドア状態になって完全に閉まらない場合が多くあった為に勢い力を入れて強くドアを操作しなければならなかった。
【0004】半ドア状態になる事を防止する為に強くドアを操作すると、車両内部の空気圧力が異常に高まって車両内部に搭乗して居る人は、その空気の異常内圧の急激な上昇の為に突痛又は耳鳴り等、耳への健康障害が発生するといった弊害が多々あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で指摘した問題点を解決し、軽くドアを閉めても半ドアにならず確実に閉まるようにして、他方では力を入れて強く操作したとしても車両内部に搭乗して居る人への耳への健康障害の発生を防止しようとするものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】エンジン及び車体、走行装置からなる車両において、車両内部と車両外部とを遮断をしている車体の一部に通気穴を開け、その通気穴にドアを閉めた時に発生する空気の異常内圧を外部方向に廃圧できるように車両用車内空気圧抜き弁を設ける。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて説明すると、図1は本発明の車両用車内空気圧抜き弁をシール材(A)と作動弁(B)に分離した時の状態を示す側面図であって、図1のシール材(A)には車内床面又は車内エンジン側側面等の車体の一部に開けられた通気穴に取り付ける為の固定溝(1)が設けられており、その固定溝(1)は車体の一部に開けられた通気穴に於ける鉄板を挟み込む厚みとなっており、通気穴の鉄板が固定溝(1)に入り込み、シール材(A)は通気穴に取り付けられて車両内部の機密性を維持できるように固定されている。
【0008】シール材(A)は中央部分に車両内部の空気の異常内圧を廃圧する為の廃圧穴(2)が設けられており、その大きさは異常内圧を廃圧するに必要且つ最小限とするも、概ね直径4センチメートルから6センチメートル程度となっているが操作するドアの大きさ及び車両内部の内容積等によって増減されるものであって、弾力性並びに密着性のある素材にて形成されている。
【0009】シール材(A)には作動弁(B)の取り付け部材(3)が入り込み脱落防止爪(4)にて固定される為の取り付け穴(5)が設けられており、取り付け部材(3)を取り付け穴(5)に差し込んで固定すると駆動部(6)が延びて図2の取り付けた時の状態(C)のようになる。
【0010】図2は本発明の車両用車内空気圧抜き弁の作動弁(B)をシール材(A)に取り付けた時の状態(C)と作動弁(B)が開いた時の状態(D)を示す側面図であって、脱落防止爪(4)をシール材(A)の取り付け穴(5)に取り付けた時の状態(C)にあっては、駆動部(6)が若干延びた状態となっており、駆動部(6)は縮もうとして作動弁(B)をシール材(A)の廃圧穴(2)に押し当てようとする作用が働き、双方は密着する状態となって車両内部の気密性は保持される構造となっている。
【0011】図2の取り付けた時の状態(C)は車両内部の空気圧力が車両外部の空気圧力とほぼ等しく車両外部との機密性が保持され作動弁(B)がシール材(A)に密着し安定した状態を示しているが、作動弁(B)が作動して開いた時の状態(D)は車両内部の空気の圧力が高まって異常内圧に至り、作動弁(B)が開き異常内圧の廃圧を行っている状態を示している。
【0012】図2の開いた時の状態(D)に於いて、車両のドアを閉める作業をした時、車両内部に空気の異常内圧が発生する事となり、その空気の圧力が作動弁(B)を押出す自然の力として働き、作動弁(B)を開かせる構造となっており、車両内部の空気の圧力が異常と感じる圧力つまり一定圧力以上に至った時に初めて駆動部(6)に於ける縮もうとする復元力に討ち勝って作動弁(B)を押し開く構造となっている。
【0013】尚シール材(A)と作動弁(B)を密着させる手段は本発明の一実施例では駆動部(6)の縮もうとする反発力を利用しているが、スプリングを使用する等手段は色々とあるが特にその手段を限定するものではなく、車両内部の機密性が保持され、しかも車両内部の空気の異常内圧を廃圧するに支障とならない強度となっているが、その強度に関する数値等に関しては図示説明を省略する。
【0014】図3は本発明の車両用車内空気圧抜き弁を示す平面図であって、形状は円形を一実施例として示してあるが楕円形、又は多角形であっても目的とする廃圧と気密性の保持は可能であって他の形状に関する内容と、取り付け部材(3)及び作動弁(B)を連接する部分の補強等の処置に関しては図示、説明を省略する。
【0015】図4は本発明の車両用車内空気圧抜き弁を下方より見上げた時の状態を示す底面図であって、作動弁(B)は説明の都合上幾分大きく示してあるが通常は更にコンパクトにして効率の良い形状となっており、又車両用車内空気圧抜き弁の目的を達成させる為の手段は、ピストン方式又は安全弁方式等多岐に渡るが、本発明に関してはその一実施例を示してあり他の方式に関しては図示、説明を省略する。
【0016】図5は本発明の車両用車内空気圧抜き弁が作動して車両内部からの廃圧が行われている時の状態を示す斜視図であって、車両内部の空気圧が異常内圧となって作動弁(B)が作動し、異常内圧の廃圧が開始された時の状態を示しており、車両のドアを強く急激に閉めた時は車両内部の空気圧が急激に且つ異常に高まろうとする為、物理的自然の原理に依って作動弁(B)を押し開こうとする作用が働く。
【0017】作動弁(B)が押し開かれると、異常に高まろうとした車両内部の空気は本発明の車両用車内空気圧抜き弁に於ける廃圧穴(2)を介して車両外部へと排出される事となり、車両内部の空気圧力は上昇する前に車両外部に排出される構造になっており、車両内部に搭乗して居る人への耳への健康障害の発生を防止できるようになされている。
【0018】尚、作動弁(B)はドアを急激に閉めた時等に生じる急激な空気圧の上昇に際しては急激に作動し、或は緩やかな上昇に際しては僅かに作動する構造となっており、耳への健康障害等の影響のない軽微な状態の時はほとんど作動しないように駆動部(6)、或はスプリング等の強度が調整されているが図示、説明は省略する。
【0019】
【発明の効果】車両内部は自車のエンジン音並びに熱伝導の軽減、並びに車両外部からの騒音の遮断と雨水、粉塵の侵入防止及び空調効果を高める等の目的の為に機密性を一層高めた構造となっており、本発明に於いてもこれらの技術に関しては従来の技術と同様であるが、本発明の車両用車内空気圧抜き弁は車両内部に於ける機密性を高めた事に対する弊害の防止対策を可能とするものである。
【0020】その弊害の一例として、例えば複数のドアを閉めるに際して、最後に閉めるドアにあっては、特に強く操作しなければ車両内部に於ける空気圧力の上昇に反発されて完全に閉まらずに半ドア状態となる場合が多かったが、本発明の車両用車内空気圧抜き弁によって車両内部の空気圧力が一定以上に上昇しない為、通常のドア操作で半ドア状態になる事が防止できる。
【0021】又、仮に強くドアを操作したとしても、車両内部の空気圧力は本発明の車両用車内空気圧抜き弁を経由して廃圧される為、車両内部の空気圧力が異常に高まる現象が阻止される事となって、車両内部に搭乗して居る人は急激な突痛又は耳鳴り等、耳への健康障害が発生するといった弊害が解消される。
【0022】
【出願人】 【識別番号】597009699
【氏名又は名称】オールモード株式会社
【出願日】 平成10年10月8日(1998.10.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−120902(P2000−120902A)
【公開日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願番号】 特願平10−322797