| 【発明の名称】 |
水栓取り付け機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】西岡 明
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| 【要約】 |
【課題】水栓を位置ずれはもとより傾きも生じさせないで、板部上方からの一人作業で見栄え良く取り付けることができる水栓取り付け機構を、施工時間の短縮化を図れるものにして提供する。
【解決手段】少なくとも1本を回転可能なネジ部材とした少なくとも3本のホルダーガイド14a,14bを、アダプター中心Qまわりでほゞ等間隔に設ける一方、これらホルダーガイドに、貫通孔8を通過する第1姿勢Aと水栓取付板部9の下面に係止する第2姿勢Bとに切り換え可能にホルダー15を設け、前記ネジ部材と成したホルダーガイド14aに、ホルダーの受け止め保持部材16を螺着し、かつ、ホルダー保持部材16とホルダー15との当接面を外下がりになる傾斜面S1,S2に形成して、カム作用によるホルダー15の回転に伴って、ホルダー15を第1姿勢Aから第2姿勢Bに切り換えるように構成している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 供給管挿通用の貫通孔が開設された水栓取付板部の上部に、供給管の挿通孔を有する水栓取り付け用のアダプターを、それらの両孔を連通させる状態で上方から固定し、このアダプターに水栓を取り付けるようにした水栓取付け機構であって、前記アダプターに、前記貫通孔に挿通可能な少なくとも3本のホルダーガイドを、アダプター中心まわりでほゞ等間隔に設けると共に、このホルダーガイドの少なくとも1本を、上部に回転操作頭部を有するネジ部材にして、前記アダプターに対して回転可能に構成し、これらホルダーガイドに、前記貫通孔を上方から通過する第1姿勢と、回転に伴って水栓取付板部の下面に係止する第2姿勢とに、それぞれ切り換え可能にホルダーを設けると共に、これらのホルダーを一挙に受け止め保持する1個のホルダー保持部材を、前記貫通孔を通過可能な大きさにして、かつ、これに供給管の挿通孔を形成して、このホルダー保持部材に、前記ネジ部材と成したホルダーガイドを螺着し、残りのホルダーガイドについては、これをホルダー保持部材に係止させて、ネジ部材と成したホルダーガイドの回転によるホルダー保持部材の螺進に伴って上記ホルダーを持ち上げて、このホルダーとアダプターとによって水栓取付板部を挟着するように構成する一方、前記ホルダー保持部材とホルダーとの当接面を、前記ホルダーの第2姿勢への切り換わり状態で互いに密接するように、アダプター中心から放射方向で外下がりになる傾斜面に形成して、傾斜面間でのカム作用によるホルダーの回転に伴って、このホルダーを第1姿勢から第2姿勢に切り換えるように構成して成ることを特徴とする水栓取り付け機構。 【請求項2】 供給管挿通用の貫通孔が開設された水栓取付板部の上部に、供給管の挿通孔を有する水栓取り付け用のアダプターを、それらの両孔を連通させる状態で上方から固定し、このアダプターに水栓を取り付けるようにした水栓取付け機構であって、前記アダプターに、前記貫通孔に挿通可能な少なくとも3本のホルダーガイドを、アダプター中心まわりでほゞ等間隔に設けると共に、このホルダーガイドの少なくとも1本を、上部に回転操作頭部を有するネジ部材にして、前記アダプターに対して回転可能に構成し、これらホルダーガイドに、前記貫通孔を上方から通過する第1状態と、アダプター中心から放射方向へのスライドに伴って水栓取付板部の下面に係止する第2状態とに、それぞれ切り換え可能にホルダーを設けると共に、これらのホルダーを一挙に受け止め保持する1個のホルダー保持部材を、前記貫通孔を通過可能な大きさにして、かつ、これに供給管の挿通孔を形成して、このホルダー保持部材に、前記ネジ部材と成したホルダーガイドを螺着し、残りのホルダーガイドについては、これをホルダー保持部材に係止させて、ネジ部材と成したホルダーガイドの回転によるホルダー保持部材の螺進に伴って上記ホルダーを持ち上げて、このホルダーとアダプターとによって水栓取付板部を挟着するように構成する一方、前記ホルダー保持部材とホルダーとの当接面を、前記ホルダーの第2状態への切り換わり状態で互いに密接するように、アダプター中心から放射方向で外下がりになる傾斜面に形成して、傾斜面間でのカム作用によるホルダーのアダプター中心から放射方向へのスライドに伴って、このホルダーを第1状態から第2状態に切り換えるように構成して成ることを特徴とする水栓取り付け機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば台所の流し台などの水栓取付板部に対して、板部上方からの一人作業によって水栓を取り付けることができるようにした水栓取り付け機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記の水栓取り付け機構として、図11に示すように、例えば湯水混合栓(水栓の一例)31の湯水供給管32,33を挿通するための貫通孔34が開設された水栓取付板部35の上部に、上記供給管32,33の挿通孔36を有する水栓取り付け用のアダプター37を、それらの両孔34,36を連通させる状態で上方から固定し、このアダプター37に湯水混合栓31を外嵌合させて、ビス38止めするようにしたものがある。 【0003】具体的には、水栓取り付け機構39は、図12に示すように、湯水供給管32,33の挿通孔36を形成したアダプター37に、2個の透孔40,40を形成する一方、この透孔40,40に、上部に回転操作頭部hを有するネジ部材41,41を上方から挿通して、各ネジ部材41にホルダー42を螺着し、かつ、前記ネジ部材41,41の挿通端にわたって半円状の連結部材43を設けると共に、この連結部材43と前記アダプター37とにわたってホルダー42の回り止め部材44,44を設けた上で、前記ネジ部材41,41の挿通端に、前記連結部材43の抜け止め防止用のEリングi,iを設けて成るものがある。 【0004】上記のネジ部材41に螺着のホルダー42は、図13に示すように、水栓取付板部35に開設の貫通孔34を上方から通過可能で、かつ、図14(A)に示すように、水栓取付板部上方でのネジ部材41の回転操作に伴って、このネジ部材41と共回りして回り止め部材44に当接すると共に、図14(B)に示すように、当接後は螺進に伴って水栓取付板部35の下面に係止する形状に形成されており、このホルダー42とアダプター37とによって水栓取付板部35を挟着(図11を参照)することで、前記アダプター37を水栓取付板部35に上方から固定するように構成されている。 【0005】従って、爾後は、湯水混合栓31に接続の供給管32,33をアダプター37の供給管挿通孔36に上方から挿通し、かつ、湯水混合栓31をアダプター37にビス38止めすることで、流し台などの下部に潜り込むことなく、水栓取付板部35に対する一連の湯水混合栓31の取り付けを、板部上方からの一人作業によって楽に行うことができるのである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の水栓取り付け機構では、ネジ部材41,41に螺着の2個のホルダー42,42を個々に締め付けることから、施工時間が長くかゝり、加えて、水栓取付板部35を2個のホルダー42,42で締め付けるだけであるから、ホルダー42,42を強力に締め付けて、締め付け面圧を大きくしないことには、アダプター37ひいては湯水混合栓31が位置ずれすることになる。 【0007】更に、ホルダー42,42による締め付け2点を結ぶ線Rがアダプター中心Qから偏っているために、偏り反対側のアダプター部分37aが浮き上がり気味になり易く、湯水混合栓31が傾き姿勢になって見栄えが悪くなる点で問題があった。 【0008】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、湯水混合栓などの水栓を位置ずれはもとより傾きも生じさせないで、板部上方からの一人作業で見栄え良く取り付けることができる水栓取り付け機構を、施工時間の短縮化を図り得るものにして提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即ち、請求項1記載の発明では、水栓取り付け用のアダプターを板部上方から固定するための水栓取付け機構として、前記アダプターに、前記貫通孔に挿通可能な少なくとも3本のホルダーガイドを、アダプター中心まわりでほゞ等間隔に設けると共に、このホルダーガイドの少なくとも1本を、上部に回転操作頭部を有するネジ部材にして、前記アダプターに対して回転可能に構成し、これらホルダーガイドに、前記貫通孔を上方から通過する第1姿勢と、回転に伴って水栓取付板部の下面に係止する第2姿勢とに、それぞれ切り換え可能にホルダーを設けている。 【0010】そして、これらのホルダーを一挙に受け止め保持する1個のホルダー保持部材を、前記貫通孔を通過可能な大きさにして、かつ、これに供給管の挿通孔を形成して、このホルダー保持部材に、前記ネジ部材と成したホルダーガイドを螺着し、残りのホルダーガイドについては、これをホルダー保持部材に係止させて、ネジ部材と成したホルダーガイドの回転によるホルダー保持部材の螺進に伴って上記ホルダーを持ち上げて、このホルダーとアダプターとによって水栓取付板部を挟着するように構成する一方、前記ホルダー保持部材とホルダーとの当接面を、前記ホルダーの第2姿勢への切り換わり状態で互いに密接するように、アダプター中心から放射方向で外下がりになる傾斜面に形成して、傾斜面間でのカム作用によるホルダーの回転に伴って、このホルダーを第1姿勢から第2姿勢に切り換えるように構成して成る点に特徴がある。 【0011】請求項2記載の発明では、水栓取り付け用のアダプターを板部上方から固定するための水栓取付け機構として、前記アダプターに、前記貫通孔に挿通可能な少なくとも3本のホルダーガイドを、アダプター中心まわりでほゞ等間隔に設けると共に、このホルダーガイドの少なくとも1本を、上部に回転操作頭部を有するネジ部材にして、前記アダプターに対して回転可能に構成し、これらホルダーガイドに、前記貫通孔を上方から通過する第1状態と、アダプター中心から放射方向へのスライドに伴って水栓取付板部の下面に係止する第2状態とに、それぞれ切り換え可能にホルダーを設けている。 【0012】そして、これらのホルダーを一挙に受け止め保持する1個のホルダー保持部材を、前記貫通孔を通過可能な大きさにして、かつ、これに供給管の挿通孔を形成して、このホルダー保持部材に、前記ネジ部材と成したホルダーガイドを螺着し、残りのホルダーガイドについては、これをホルダー保持部材に係止させて、ネジ部材と成したホルダーガイドの回転によるホルダー保持部材の螺進に伴って上記ホルダーを持ち上げて、このホルダーとアダプターとによって水栓取付板部を挟着するように構成する一方、前記ホルダー保持部材とホルダーとの当接面を、前記ホルダーの第2状態への切り換わり状態で互いに密接するように、アダプター中心から放射方向で外下がりになる傾斜面に形成して、傾斜面間でのカム作用によるホルダーのアダプター中心から放射方向へのスライドに伴って、このホルダーを第1状態から第2状態に切り換えるように構成して成る点に特徴がある。 【0013】請求項1記載の発明によれば、少なくとも3本のホルダーガイドに設けたホルダーを、例えば指で寄せ集めるようにして第1姿勢にし、このホルダーを水栓取付板部の貫通孔に嵌め込んで、貫通孔を通過させると、傾斜面間でのカム作用でホルダーが回転して、ホルダーが第1姿勢から第2姿勢に切り換わる。この際、必要に応じてアダプターを往復回転させて、ホルダーに回転方向の遠心力を与えることが、ホルダーを確実に第2姿勢に切り換えさせる上で好適である。 【0014】請求項2記載の発明においても、少なくとも3本のホルダーガイドに設けたホルダーを、例えば指で寄せ集めるようにして第1状態にし、このホルダーを水栓取付板部の貫通孔に嵌め込みつつ、貫通孔を通過させると、傾斜面間でのカム作用で、ホルダーがアダプター中心から放射方向にスライドし、ホルダーが第1状態から第2状態に切り換わる。この際、必要に応じてアダプターを往復回転させて、ホルダーにスライド方向の遠心力を与えることが、ホルダーを確実に第2状態に切り換えさせる上で好適である。 【0015】ここで、ネジ部材と成してホルダー保持部材に螺着した1本のホルダーガイドを、水栓取付板部の上方で回転させて、このホルダーガイドの回転によるホルダー保持部材の螺進に伴って、請求項1記載の発明では第2姿勢に切り換えたホルダーを、請求項2記載の発明では第2状態に切り換えたホルダーを、それぞれ一挙に持ち上げて、最終的に、水栓取付板部をホルダーとアダプターとによって挟着することで、水栓取り付け用のアダプターを板部上方から水栓取付板部に固定できるのであり、上記ネジ部材と成すホルダーガイドを2本以上にする場合は、その残りのホルダーガイドを、上記水栓取付板部の挟着後に締め付けることで、この板部締め付けの強度アップが達成されるのである。 【0016】従って、第1及び第2発明の何れにおいても、爾後は、水栓に接続の供給管をアダプターの供給管挿通孔に上方から挿通し、かつ、この水栓をアダプターに固定することで、水栓取付板部に対する水栓の一連の取り付けを、従来通り流し台などの下部に潜り込むことなく、板部上方での一人作業によって楽に行うことができるのである。 【0017】この際、ネジ部材と成すホルダーガイドを1本にすると、アダプター取り付けの施工時間が従来に比べて半減し、或いは、ネジ部材と成すホルダーガイドを2本以上にするときは、上記したように、板部締め付けの強度アップが達成されのである。 【0018】そして、第1及び第2発明の何れにおいても、ホルダーによる水栓取付板部の締め付け点を、アダプター中心まわりでほゞ等間隔の少なくとも3点にしているので、ホルダー個々の締め付け面圧を従来通りとした場合、より強固にアダプターを固定できることから、アダプターひいては水栓の位置ずれが確実に防止されることになり、加えて、この少なくとも3点の締め付け点を結ぶ線内にアダプター中心が位置することから、水栓を傾斜させることなく、直立姿勢にして水栓取付板部に取り付けることができるのである。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は水栓の一例の湯水混合栓1を示し、湯および水の供給管2,3と、湯水の混合比と止水を含む吐水量調節用のレバー4と、混合湯水の吐水管5とを備えて成る。 【0020】6は水栓取り付け用のアダプター7を備えた水栓取り付け機構で、第1発明にかゝるものであり、前記供給管2,3を挿通するための貫通孔8が開設された水栓取付板部9の上部に、前記アダプター7を板部上方から固定するように構成されている。 【0021】詳しくは、図2および図3に示すように、水栓取付板部9の貫通孔8よりも大径のアダプター7を、前記供給管2,3の挿通孔11を形成するようにリング状に形成すると共に、このアダプター7の内面部に、前記貫通孔8に臨ませる状態で3個のスリーブ体12を膨出し、各スリーブ体12に、孔中心をアダプター中心Qに沿わせる状態で、3個の透孔13をアダプター中心Qまわりでほゞ等間隔に形成している。 【0022】そして、回転操作頭部aを有するネジ部材14aと、抜け止め頭部bを有するリベット部材14bとを、それぞれホルダーガイドとして、これらのホルダーガイド14a,14bを、前記透孔13に上方から回転可能に挿通し、かつ、ホルダーガイド14a,14bのそれぞれを、前記貫通孔8に対しても挿通可能に構成して、これらホルダーガイド14a,14bに、前記貫通孔8を上方から通過する第1姿勢Aと、回転に伴って水栓取付板部9の下面に係止する第2姿勢Bとに、それぞれ切り換え可能にホルダー15を設けている。 【0023】一方、前記貫通孔8を通過可能な大きさの1個のホルダー保持部材16に、前記供給管2,3の挿通孔17と、前記透孔13と同芯状の孔c、d,dとを形成すると共に、この内の孔cを前記ネジ部材としたホルダーガイド14aの螺着用ネジ孔とし、かつ、残りの孔d,dを前記リベット部材としたホルダーガイド14bの挿通孔として、前記ホルダーガイド14a,14bにそれぞれホルダー15を、それに形成の挿通孔18を通して保持させた状態で、前記孔d,dにホルダーガイド14bを挿通させつつ、前記孔cにホルダーガイド14aを螺着して、ホルダー15の抜け止めを図っている。 【0024】また、ホルダー保持部材16とホルダー15との当接面を、前記ホルダー15の第2姿勢Bへの切り換わり状態で互いに密接するように、アダプター中心Qから放射方向で外下がりになる傾斜面S1,S2に形成して、傾斜面S1,S2間でのカム作用によるホルダー15の回転に伴って、このホルダー15を第1姿勢Aから第2姿勢Bに切り換えるように構成している。 【0025】上記の傾斜面S1,S2として、この実施の形態では、図4に展開図示するように、アダプター中心Qまわりで30度の円錐の傾斜面S1,S2としているが、これをアダプター中心Qから放射方向で外下がりになる単一平面の傾斜面にしてもよいのであり、かつ、傾斜角にしても、30度に限られるものではなく、20度から60度の範囲など、任意に設定可能である。 【0026】上記の構成によれば、ホルダーガイド14a,14bに設けた3個のホルダー15を、アダプター中心側に指で寄せ集めるように回転させて、このホルダー15を第1姿勢Aにして水栓取付板部9の貫通孔8に嵌め込み、貫通孔8を通過させると、傾斜面S1,S2間でのカム作用でホルダー15が回転して、ホルダー15が第1姿勢Aから第2姿勢Bに切り換わる(図3を参照)。この際、必要に応じてアダプター7を往復回転させて、ホルダー15に回転方向の遠心力を与えることが、ホルダー15を確実に第2姿勢Bに切り換えさせる上で好適である。 【0027】ここで、ネジ部材と成した1本のホルダーガイド14aを右ネジにした場合、このホルダーガイド14aを水栓取付板部9の上方で右回転させると、この回転に伴ってホルダー保持部材16が、第2姿勢Bに切り換えられた3個のホルダー15を一挙に持ち上げ、最終的にホルダー15が水栓取付板部9の下面に係止することで、ホルダー15はアダプター7とによって水栓取付板部9を挟着することになる。 【0028】従って、上記構成の水栓取り付け機構6によれば、ネジ部材と成した1本のホルダーガイド14aを回転操作するだけで、水栓取り付け用のアダプター7を、水栓取付板部9の上部に板部上方から固定することができるのであって、爾後は、湯水混合栓1に接続の供給管2,3をアダプター7の供給管挿通孔11に上方から挿通し、かつ、この湯水混合栓1の下部側をアダプター7に内嵌合させて、ビスe止め(図5を参照)することで、水栓取付板部9に対する湯水混合栓1の一連の取り付けを、板部上方での一人作業によって楽に行うことができる。 【0029】また、ホルダー15による水栓取付板部9の締め付け点Pを、アダプター中心Qまわりでほゞ等間隔の3点としているので、ホルダー個々の締め付け面圧を従来通りとした場合、より強固にアダプター7を固定できることから、アダプター7ひいては湯水混合栓1の位置ずれが確実に防止されることになり、加えて、この少なくとも3点の締め付け点Pを結ぶ線内にアダプター中心Qが位置することから、湯水混合栓1を傾斜させることなく、直立姿勢にして水栓取付板部9に取り付けることができる。 【0030】第2発明にかゝる水栓取り付け機構6を図6および図7に示している。この図6および図7において、図3および図4に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。 【0031】この第2発明にかゝる水栓取り付け機構6が、第1発明にかゝる水栓取り付け機構6と異なる点は、第1発明にかゝる水栓取り付け機構6では、ホルダーガイド14a,14bを挿通させるための挿通孔18をホルダー15に形成して、ホルダー15を回転に伴って第1姿勢Aと第2姿勢Bとに切り換え可能に構成しているのに対して、第2発明にかゝる水栓取り付け機構6では、上記の挿通孔18に代えて、これを長孔19としている点である。 【0032】即ち、ホルダー15を、このホルダー15が貫通孔8を上方から通過する第1状態Xと、傾斜面S1,S2が互いに密接してホルダー15が水栓取付板部9の下面に係止する第2状態Yとに、それぞれ切り換え可能に構成するために、ホルダー15に、アダプター7を中心にして放射方向の長孔19を形成して、傾斜面S1,S2間でのカム作用によるホルダー15のアダプター中心Qから放射方向へのスライドに伴って、ホルダー15を第1状態Xから第2状態Yに切り換えるように構成しているのである。 【0033】この際、円錐の傾斜面S1,S2に代えて、これをアダプター中心Qから放射方向で外下がりになる単一平面の傾斜面に形成してもよく、或いは、アダプター中心Qから放射方向で外下がりにするならば、これの断面を単純な半円形にしてもよいのである。 【0034】上記の構成によれば、ホルダーガイド14a,14bに設けた3個のホルダー15を、アダプター中心側に指で寄せ集めるようにスライドさせて、ホルダー15を第1状態Xにして水栓取付板部9の貫通孔8に嵌め込み、貫通孔8を通過させると、傾斜面S1,S2間でのカム作用でホルダー15がスライドして、ホルダー15が第1状態Xから第2状態Yに切り換わる(図3を参照)。この際、必要に応じてアダプター7を往復回転させて、ホルダー15にスライド方向の遠心力を与えることが、ホルダー15を確実に第2状態Yに切り換えさせる上で好適である。 【0035】この後は、第1発明による水栓取り付け機構6に対しての操作と同様の操作で、水栓取付板部9に対する水栓取り付け用アダプター7の取り付け、並びに、このアダプター7に対する湯水混合栓1の取り付けを、板部上方での一人作業によって楽に行うことができるのである。 【0036】尚、図2に示す構成では、ホルダーガイド14bをリベット部材としているので、このホルダーガイド14bが透孔13から抜けると、このホルダーガイド14bに保持されているホルダー15が脱落するが、これが不都合ならば、ホルダーガイド14bを孔dに接着したり圧入したりすればよく、また、ホルダーガイド14bを単なるピンにして、これを孔dに接着したり、圧入などの手段で埋め込むようにしてもよいのである。 【0037】或いは図8に示すように、ホルダーガイド14bの抜け止め頭部b近傍にネジ部分fを形成する一方、透孔13に代えてこれをネジ部分fの螺着用ネジ孔13aに形成して、ホルダーガイド14bをネジ孔13aに螺着してもよいのであり、また、図示はしないが、ホルダーガイド14bをルーズにして孔dに挿通させるならば、このホルダーガイド14bを総ネジにしてもよいのである。 【0038】更に、図9に示すように、全てのホルダーガイド14を、回転操作頭部aを有するネジ部材とし、ホルダー保持部材16の孔c、d,dについても、これの全てをネジ部材と成したホルダーガイド14の螺着用ネジ孔にして、水栓取り付け機構6を構成してもよいのである。 【0039】かゝる構成の水栓取り付け機構6においては、ホルダー15を水栓取付板部9の貫通孔8に通過させて、このホルダー15を第2状態Yに切り換えた上で、上記ホルダーガイド14の何れか1本を回転させ、ホルダー15をホルダー保持部材16によって一挙に持ち上げて、水栓取付板部9をホルダー15とアダプター7とで挟着し(図10を参照)、この後、前記ホルダー保持部材16に螺着されて、上記ホルダー保持部材16の持ち上げに伴って競り上げられたホルダーガイド14を締め付けることで、水栓取り付け用のアダプター7を、水栓取付板部9の上部に板部上方から固定するのであって、水栓取付板部9の締め付け強度ひいてはアダプター7の取り付け強度アップが達成される。 【0040】この際、全てのホルダーガイド14を回転操作頭部aを有するネジ部材にする必要はなく、2本のホルダーガイド14をネジ部材にして、残りのホルダーガイド14については、これを上記した抜け止め頭部bを有するリベット部材14bにしてもよいのであり、即ち、水栓取り付け機構において、これに備えるホルダーガイドを少なくとも3本にして、そのうちの少なくとも1本をネジ部材に構成することで、本発明が実現されるのである。 【0041】尚、図9および図10に示す構成の水栓取り付け機構6において、ホルダー15に形成の長孔19に代えて、これを挿通孔11にすることで、第1発明にかゝる水栓取り付け機構6が構成される。 【0042】また、上記各種の実施の形態では、ホルダー15を3個にしているが、4個やそれ以上にしてもよいのである。 【0043】 【発明の効果】以上説明したように、第1および第2発明の何れにおいても、湯水混合栓などの水栓を位置ずれはもとより傾きも生じさせないで、板部上方からの一人作業で見栄え良く取り付けることができる水栓取り付け機構が、施工時間の短縮を図り得るものにして提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144072 【氏名又は名称】株式会社三栄水栓製作所
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| 【出願日】 |
平成10年9月11日(1998.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074273 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−88121(P2000−88121A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−258847 |
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