| 【発明の名称】 |
チューブクリップ |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 雅士
【氏名】大谷 勉
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| 【要約】 |
【課題】チューブの任意箇所に装着し、指先による摘み操作だけでワンタッチ式にチューブの挟圧と開放を可能にし、その使用を便利にしたチューブクリップを提供する。
【解決手段】受板1と押板2を湾曲部3を介して一体に形成し、受板1上に立設した支持板4と湾曲部3に、チューブAが緩挿されるチューブ通穴5,6を設け、支持板1と湾曲部3との間で、受板1と押板2が相互に対向する部分に、チューブAを挟圧するチューブ挟圧手段7を設け、支持板4に対し押板端部2aに係脱自在に支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】受板と押板を湾曲部を介して一体に形成し、受板上に支持板を立設し、該支持板と前記湾曲部に、それぞれチューブが緩挿されるチューブ通穴を設け、支持板と湾曲部との間にあって、受板と押板が相互に対向する部分に、チューブを挟圧するチューブ挟圧手段を設け、支持板に対し押板を係脱自在に支持することを特徴とするチューブクリップ。 【請求項2】チューブ挟圧手段を、受板に板面を横切る方向に近接して設けた2つの突起と、この2つの突起に対応し、両突起間に先端を臨ませて押板に設けた突起で構成したことを特徴とする請求項1記載のチューブクリップ。 【請求項3】支持板に対応して押板端部に、支持板上半部が緩挿される支持孔を設け、該支持孔縁に係脱する係止爪を支持板上半部の前面に設けるとともに、支持板上半部の基部に、押板の閉じ位置を規制する段部を設けたことを特徴とする請求項1記載のチューブクリップ。 【請求項4】支持板上半部、押板端部及び受板端部にそれぞれ摘み部を形成し、支持板上半部の摘み部は、支持板上半部の端部を前傾く字状に屈曲させてなり、押板端部の摘み部は、支持孔から押板端まで押板端部を上向きに傾斜させてなることを特徴とする請求項1又は3に記載のチューブクリップ。 【請求項5】クリップ全体を剛性樹脂材等の剛性材料で一体成形し、湾曲部のチューブ通穴を横切って湾曲部に薄肉部を設け、該薄肉部に押板を開き方向に開拡する習性を付与したことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1項に記載のチューブクリップ。 【請求項6】押板が開き位置にある状態で、支持板のチューブ通穴、湾曲部のチューブ通穴にチューブを緩挿し、該チューブに両通穴及び受板側の突起先端を弾力的に接触させ、チューブ面上を摩擦移動自在にしたことを特徴とする請求項1又は2記載のチューブクリップ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、チューブクリップ(チューブクランプ)に関するものであり、更に詳しくは、薬液等の流体が流動するチューブに装着してチューブ内を流動する流体の流れを一時的に阻止するチューブクリップに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、医療用の薬液等の流体がチューブ内を流動するのを一時的に阻止するチューブクリップとしては、すでに多種多様のものが使用されている。 【0003】この種のチューブクリップの中で、合成樹脂材で一体成形された構造的に簡素なものの1つとして、ループ状の湾曲部を介して屈曲自在な一対のクリップアームを構成し、両クリップアームが相互に対向する部分に、それぞれ湾曲部から先端部まで押え突条を延設し、この押え突条を横断する状態で配置されるチューブを両方の押え突条間で挟圧し、このチューブ挟圧状態を支持するために、両方のクリップアームの端部に、相互に係合可能な係合爪からなる係合部を設けたものがある。 【0004】また、このようなチューブクリップで、両方の押え突条間でチューブを挟圧するのに、両方の押え突条がチューブの横断方向に位置ずれを生じさせないようにするための配慮から、一方の押え突条のチューブ接触面を他方の押え突条のチューブ接触面より幅広平面状に設定した構成のものもある。(実公平5−3823号公報参照) 【0005】 【課題を解決するための手段】ところで、上記するような従来のチューブクリップは、これが使用されない状態では、チューブから離れて適宜の場所に置かれ、使用するときに使用者によってチューブのところへ持ちだして使用されるため、手早くチューブの挟圧と開放を繰り返すような使用には、取り扱いが煩雑になる面がある。 【0006】そこで、本発明の課題は、チューブに対し脱着式にチューブの任意箇所に装着した状態におき、指先による摘み操作だけでワンタッチ式にチューブの挟圧と開放を可能にし、その使用を便利にしたチューブクリップを提供することを目的としたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、受板と押板を湾曲部を介して一体に形成し、受板上に支持板を立設し、該支持板と前記湾曲部に、それぞれチューブが緩挿されるチューブ通穴を設け、支持板と湾曲部との間にあって、受板と押板が相互に対向する部分に、チューブを挟圧するチューブ挟圧手段を設け、支持板に対し押板を係脱自在に支持することを特徴とする。 【0008】ここで、押板端部が支持板上方に離れて押板が開き位置にある状態で、支持板のチューブ通穴と湾曲部のチューブ通穴にチューブが挿通される。この状態でチューブはほぼ直状になり、チューブはその挟圧手段から開放されてチューブ内を流体が流動する。 【0009】チューブ内の流体の流動を阻止する時は、押板端部を閉じ方向に押圧して押板を支持板に係止させると、チューブ挟圧手段によりチューブが挟圧されて流体の流動が阻止される。 【0010】従って、本発明のクリップによれば、チューブに装着した状態のままで使用され、チューブ挟圧手段によるチューブの挟圧は、支持板のチューブ通穴と湾曲部のチューブ通穴の間で行われるので、挟圧部の位置ずれを生じることがなく、確実に流体の流動を阻止することができる。また、チューブの挟圧操作と開放操作はワンタッチ式に簡単にできてその使用を便利にする。 【0011】本発明のクリップによるチューブの挟圧は、チューブを支持板のチューブ通穴と湾曲部のチューブ通穴に挿通して両通穴の間で行われ、位置ずれを生じることがないので、チューブ挟圧手段としては、対向的に上下から1箇所を挟圧する周知構成のクリップ同様の押え突起形態のものを適用可能とするが、請求項2記載の発明のように、チューブ挟圧手段を、受板に板面を横切る方向に近接して設けた2つの突起と、この2つの突起に対応し、両突起間に先端を臨ませて押板に設けた突起で構成するのが好ましい。 【0012】このように構成すると、チューブの挟圧は、前後する2つの突起の間に反対側から1つの突起が押入する態様で行われ、チューブは側面視においてく字状に屈曲して扁平状に挟圧され、チューブの上下内面を気密的に圧着させる。 【0013】従って、対向的に上下から1箇所を集中的に挟圧力が作用する従来の押え突起形態のものに比べ、挟圧力がチューブ長手方向に分散されるとともに、挟圧部のチューブ内面は屈曲により接合面積が拡がるので、チューブ自体に掛かる圧力負担を軽減することができる。また、チューブの挟圧によるチューブのく字状の屈曲は、支持板のチューブ通穴と湾曲部のチューブ通穴に挿通された部分、つまり、チューブの中だけで生じるので、チューブの挟圧部の屈曲の影響がクリップ外のチューブに及ぶことはなく、チューブの挟圧及び開放に無関係にクリップ前後のチューブの直進性はほぼ一定に保たれる。 【0014】押板端部を支持板に係止させて押板を閉じ位置に支持するには、請求項3記載の発明のように、支持板に対応して押板端部に、支持板上半部が緩挿される支持孔を設け、該支持孔縁に係脱する係止爪を支持板上半部の前面に設けるとともに、支持板上半部の基部に、押板の閉じ位置を規制する段部を設けた構成とするのが好ましい。 【0015】このように構成すると、押板端部が閉じ方向に押圧されると、押板の閉動途中から支持板上半部が支持孔に入り、支持板が弾力的に後方に反って係止爪が支持孔を抜けて係止爪が押板上で支持孔縁に係止する。また、この時点では、支持板両側の段部に押板が当接して押板は閉じ位置に支持される。こうして、押板端部は支持板を介して受板に連結されるので、受板に対し押板は横ずれを生じることはなく、閉じ位置は安定する。 【0016】また、本発明のクリップの使用で、押板端部を閉じ方向に押圧してチューブ内の流体の流動を阻止する時は、受板端部と押板端部を2つの指の指先で摘んで操作し、また、押板端部と支持板との係止関係を解いて押板を開き、チューブを挟圧から開放してチューブ内に流体を流動させる時は、支持板上半部の端部と押板端部を2つの指の指先で摘んで操作される。そこで、請求項4記載の発明のように、支持板上半部、押板端部及び受板端部にそれぞれ摘み部を形成し、支持板上半部の摘み部は、支持板上半部の端部を前傾く字状に屈曲させてなり、押板端部の摘み部は、支持孔から押板端まで押板端部を上向きに傾斜させてなる構成とするのが好ましい。 【0017】このように構成すると、押板端部を閉じ方向に押圧する操作では、2つの指の指先を押板端部と受板端部に掛けて摘み操作するが、これには、一方の指の指先、例えば、人差し指の指先は、斜め上向きに傾斜する押板端部の上面にこの押板端を越えて掛けられるので操作がし易くなる。また、支持板に対する押板の係止関係を解く操作では、2つの指の指先を支持板上半部の端部と押板端部に掛けて摘み操作するが、これには、一方の指の指先、例えば、親指の指先をチューブ上で押板端部に掛け、他方の指の指先、例えば、人差し指の指先は、前傾く字状に屈曲させた支持板上半部の端部に掛けられるので操作がし易くなる。 【0018】また、押板が開き位置にある状態では、押板端部は支持板上半部の端部よりも上方に離されるが、この支持板上半部の端部を、押板端部の支持孔の回動軌跡に臨まることにより、押板端部を閉じ方向に押圧する際に、前傾く字状に屈曲させた支持板上半部の端部の外面が支持板上半部を支持孔内に挿入するガイド面として機能し、支持板上半部を確実に支持孔内に挿入することができる。 【0019】また、本発明のクリップは、請求項5記載の発明のように、クリップ全体を剛性樹脂材等の剛性材料で一体成形し、湾曲部のチューブ通穴を横切って湾曲部に薄肉部を設け、該薄肉部に押板を開き方向に開拡する習性を付与した構成とするのが好ましい。 【0020】このように構成すると、チューブの挟圧を開放するのに、支持板に対する押板の係止関係が解かれると、チューブの復元弾力と、クリップの湾曲部の薄肉部に付与された押板の開き方向開拡習性が相乗的に作用し、押板は抵抗なく開き位置まで瞬時に開かれてチューブ内に流体の流動を再開させる。 【0021】また、本発明のクリップは、チューブに装着した状態のままで使用されるので、請求項6記載の発明のように、押板が開き位置にある状態で、支持板のチューブ通穴、湾曲部のチューブ通穴にチューブを緩挿し、該チューブを両通穴及び受板側の突起先端に弾力的に接触させ、チューブ上を摩擦移動自在にした構成とするのが好ましい。 【0022】このように構成すると、チューブに対する装着位置、つまり、チューブの挟圧位置を、予め、設定できるので、取り扱い面から請求項1記載に係る発明の作用効果をより実効あるものにする。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0024】図1は本発明の実施の形態を示すチューブクリップの斜視図、図2は本発明の実施の形態を示すチューブクリップの縦中央断面図、図3は本発明の実施の形態を示すチューブクリップの平面図、図4は使用態様を示す要部の断面図である。 【0025】各図において、受板1と押板2を湾曲部3を介して一体に形成している。受板1の端寄りのところで受板1上に板面を横切る方向に支持板4を立設し、この支持板4と前記湾曲部3に、それぞれチューブAが緩挿されるチューブ通穴5,6を設けている。 【0026】支持板4と湾曲部3との間にあって、受板1と押板2が相互に対向する部分に、チューブを挟圧するチューブ挟圧手段7を設けている。このチューブ挟圧手段7として、実施の形態のものは、受板1に板面を横切る方向に近接して設けた2つの突起7a,7bと、この2つの突起7a,7bに対応し、両突起7a,7bの間に先端を臨ませて押板2に設けた突起7cで構成している。 【0027】前記支持板4の上半部4aは、チューブ通穴5を有する下半部に比べて横幅を若干小さくしており、この支持板上半部4aに対応して押板2に支持板上半部4aが緩挿される支持孔8を設け、この支持孔8縁に係脱する係止爪9を支持板上半部4aの前面(湾曲部に向けられる面)に設け、また、支持板上半部4aの基部両側には、押板2の閉じ位置を規制する段部10を設けている。 【0028】支持板上半部4aの端部4b、押板端部2a及び受板端部1aは、それぞれ摘み部として使用されるもので、このために、支持板上半部4aの端部4bは、前傾く字状に屈曲させ、押板端部2aは、支持孔から押板端までを斜め上向きに傾斜させ、受板端部1aは受板1を延長状にして摘み部としている。 【0029】また、前記押板端部2aでは、支持孔8付近の押板2としての剛性を高めるために、実施の形態では、押板端部2a両側に押板端まで補強板11を設け、両補強板11の中間部内側に支持孔8が位置するようにしている。 【0030】実施の形態におけるクリップは、全体を合成樹脂材等の剛性材料で一体成形し、湾曲部3のチューブ通穴6を横切って湾曲部3に薄肉部12を設け、この薄肉部12に押板2を開き方向に開拡する習性を付与し、押板2が支持板4との係止関係から開放されている状態で、押板端部2aは支持板上半部4aの端部4bからも離れて自然に開き位置にあるようにしている。 【0031】押板2が開き位置にある状態で、支持板4のチューブ通穴5と湾曲部3のチューブ通穴6にチューブAを挿通してクリップをチューブAに装着する。この状態では、両方のチューブ通穴5,6面と受板1の突起7a,7b先端がチューブAに大きな変形を伴わずして弾力的に当接し、クリップはチューブA上を摩擦移動自在にしている。 【0032】上記構成において、押板2が支持板4から上方に離れ、押板2が開き位置にある状態では、チューブAはほぼ直状になってチューブA内を流体が流動する。 【0033】チューブA内の流体の流動を阻止する時は、受板端部1aと押板端部2aを2つの指の指先で摘み操作して押板2を閉じ方向に押圧する。この時に支持板上半部4aが支持孔8内に入り、係止爪9が支持孔8を通過する段階で支持板4が弾力的に後方に反って係止爪9は支持孔8を抜けて支持孔8縁に係止する。また、この時点で押板2は支持板4の段部10に当接して押板2の閉じ位置が規制されて安定する。また、ここで、前傾く字状に屈曲させた支持板上半部4aの端部4b外面は、押板2が閉動中に、支持板上半部4aを支持孔8内に挿入するガイド面として機能し、支持板上半部4aを確実に支持孔8内に入れることができる。 【0034】こうして、押板2が閉じられてチューブAの挟圧は、前後する受板1側の2つの突起7a,7bの間に押板2側の突起7cが押入する態様で行われ、チューブAは側面視においてく字状に屈曲して扁平状に挟圧されてチューブA内の流体の流動が阻止される。この際、位置を違えて上下3つの突起7a,7b,7cによるチューブAの屈曲は、支持板4のチューブ通穴5と湾曲部3のチューブ通穴6に挿通された中で生じるので、チューブAの挟圧部の屈曲の影響がクリップ外のチューブAに及ぶことはなく、チューブAの挟圧及び開放に無関係にクリップ前後のチューブAの直進性はほぼ一定に保たれる。(図4参照)次ぎに、チューブA内の流体の流動を再開する時は、2つの指の指先を、前傾く字状に屈曲させた支持板上半部4aの端部4bと、チューブA上で斜め上向きに傾斜状に立ち上がる押板端部2aに掛けて摘み操作すると、係止爪9が支持孔8縁から外れ、チューブAの復元弾力とクリップの湾曲部3の薄肉部12に付与された押板2の開き方向開拡習性が相乗的に作用し、押板2は抵抗なく瞬時に開かれてチューブA内の流体の流動を再開する。 【0035】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明によれば、クリップをチューブに装着したままで使用され、2つの指の指先による摘み操作でチューブの挟圧と開放がワンタッチ式に確実にできるので、その使用を便利にする。また、予め、チューブ上におけるクリップの装着位置を任意に設定できるので、この面からも取り扱いが便利になる。さらに、クリップをチューブに装着した状態で、チューブの両側への突出量は小さくなるので、チューブに装着したままでもクリップの存在が邪魔にならない。 【0036】また、チューブ挟圧手段として、位置を違えて上下3つの突起でチューブを押さえ付け、側面視においてチューブをく字状に屈曲して扁平状に挟圧する手段を採用すると、挟圧部のチューブ内面の接合面積が拡がり、チューブ自体に掛かる圧力負担を軽減することができる。また、この際のチューブの屈曲は、支持板のチューブ通穴と湾曲部のチューブ通穴に挿通された部分で生じるので、チューブの挟圧及び開放に無関係にクリップ前後のチューブの直進性はほぼ一定に保たれて、この面からも使用を便利にする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000186588 【氏名又は名称】小林製薬株式会社 【識別番号】598127206 【氏名又は名称】小林製薬プラックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月17日(1998.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065868 【弁理士】 【氏名又は名称】角田 嘉宏 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−88120(P2000−88120A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−262632 |
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