| 【発明の名称】 |
切換弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】三木 崇
【氏名】濱田 豊
【氏名】井奥 賢介
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| 【要約】 |
【課題】部品点数を増やすことなく、スプール4の移動範囲を規定することができる切換弁を提供すること。
【解決手段】弁本体2に形成され少なくとも一端側に開口部10を有するスプール孔3と、スプール孔3に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプール4と、スプール4の長手方向の端面に固定されるボルト5と、ボルト5の頭部6側に位置する第1バネ座8と、スプール孔3の開口部10に配置されると共に前記ボルトの軸部11が摺動可能に貫通する貫通孔12を有する第2バネ座9と、第1バネ座8と第2バネ座9との間に縮設されてスプール4を摺動方向に付勢するバネ7とを備え、前記ボルト5は軸部11を前記貫通孔12に通した状態でスプール4の端面に固定されると共に当該軸部に大径部17が設けられ、スプール4がスプール孔3内に進入する方向へ移動した時に大径部17が第2バネ座9の前記貫通孔12の周縁部に係止して当該スプール4の前記進入方向への移動範囲が規定されるようにしたこと |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁本体に形成され少なくとも一端側に開口部を有するスプール孔と、このスプール孔に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプールと、このスプールの長手方向の端面に固定されるボルトと、該ボルトの頭部側に位置する第1バネ座と、前記スプール孔の開口部に配置されると共に前記ボルトの軸部が摺動可能に貫通する貫通孔を有する第2バネ座と、前記第1バネ座と第2バネ座との間に縮設されて前記スプールを摺動方向に付勢するバネとを備えた切換弁において、前記ボルトは前記軸部を前記貫通孔に通した状態で前記スプールの端面に固定されると共に当該軸部に大径部が設けられ、前記スプールがスプール孔内に進入する方向へ移動した時に当該大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止して当該スプールの前記進入方向への移動範囲が規定されるようにしたことを特徴とする切換弁。 【請求項2】 弁本体に形成され少なくとも一端側に開口部を有するスプール孔と、このスプール孔に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプールと、このスプールの長手方向の端面に固定されるボルトと、該ボルトの頭部側に位置する第1バネ座と、前記スプール孔の開口部に配置される第2バネ座と、前記第1バネ座と第2バネ座との間に縮設されて前記スプールを摺動方向に付勢するバネとを備えた切換弁において、前記スプールの端部に摺動方向に延びる延設部が設けられ、前記第2バネ座に前記スプールの前記延設部が摺動可能に貫通する貫通孔が設けられ、前記ボルトはその軸部が前記貫通孔に通した状態の前記延設部の端面に固定されると共に当該軸部は前記貫通孔よりも大径な大径部を備え、前記スプールがスプール孔内に進入する方向へ移動した時に当該大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止して当該スプールの前記進入方向への移動範囲が規定されるようにしたことを特徴とする切換弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式ショベルなど各種産業用機械の油圧回路に主として使用される切換弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の切換弁は以下のように構成されている。すなわち、弁本体に形成され少なくとも一端側に開口部を有するスプール孔と、このスプール孔に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプールと、このスプールの長手方向の端面に固定されるボルトと、このボルト部分に一対のバネ座を介して縮設され前記スプールを摺動方向に付勢するバネとを備えている。前記バネ座の一方は該ボルト部分を囲うキャップの内部に係止され、他方のバネ座は前記スプール孔の開口部に配置されている。そして、両バネ座の間のボルト部分にスプールの摺動方向への移動範囲を規定する筒状のスリーブが設けられている。具体的な従来技術文献としては実用新案登録第2566022号の登録公報が挙げられる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の切換弁は、スプールの摺動方向への移動、特に弁本体内へ進入する方向への移動を前記ボルトの頭部側のバネ座が前記筒状のスリーブの端部に当接することにより規定する構造であるため、両バネ座の他にスリーブを前記移動範囲規定のためだけにボルト部分に別個に設けなければならず、部品点数が増加し、構造も組立作業も複雑化する問題があった。 【0004】本発明の課題は、上記問題を解決し、部品点数を増やすことなく、スプールの移動範囲を規定することができる切換弁を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため、本願請求項1記載の発明は、弁本体に形成され少なくとも一端側に開口部を有するスプール孔と、このスプール孔に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプールと、このスプールの長手方向の端面に固定されるボルトと、該ボルトの頭部側に位置する第1バネ座と、前記スプール孔の開口部に配置されると共に前記ボルトの軸部が摺動可能に貫通する貫通孔を有する第2バネ座と、前記第1バネ座と第2バネ座との間に縮設されて前記スプールを摺動方向に付勢するバネとを備えた切換弁において、前記ボルトは前記軸部を前記貫通孔に通した状態で前記スプールの端面に固定されると共に当該軸部に大径部が設けられ、前記スプールがスプール孔内に進入する方向へ移動した時に当該大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止して当該スプールの前記進入方向への移動範囲が規定されるようにしたことを特徴とするものである。 【0006】本発明によれば、ボルトに大径部を設けて、スプールが前記進入方向へ移動した時にボルトの大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止することにより当該スプールの進入方向への移動範囲が規定されるようにしたので、従来のように両バネ座の他に更にスリーブをわざわざ設ける必要がなくなる。すなわち、ボルトの径を少し拡大するだけで、部品点数を増やすことなく、スプールの移動範囲を簡単に規定することができる。 【0007】また、本願請求項2に記載の発明は、弁本体に形成され少なくとも一端側に開口部を有するスプール孔と、このスプール孔に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプールと、このスプールの長手方向の端面に固定されるボルトと、該ボルトの頭部側に位置する第1バネ座と、前記スプール孔の開口部に配置される第2バネ座と、前記第1バネ座と第2バネ座との間に縮設されて前記スプールを摺動方向に付勢するバネとを備えた切換弁において、前記スプールの端部に摺動方向に延びる延設部が設けられ、前記第2バネ座に前記スプールの前記延設部が摺動可能に貫通する貫通孔が設けられ、前記ボルトはその軸部が前記貫通孔に通した状態の前記延設部の端面に固定されると共に当該軸部は前記貫通孔よりも大径な大径部を備え、前記スプールがスプール孔内に進入する方向へ移動した時に当該大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止して当該スプールの前記進入方向への移動範囲が規定されるようにしたことを特徴とするものである。 【0008】本発明によれば、第2バネ座にはスプール端部に設けられた延設部が摺動可能に貫通する貫通孔が設けられ、前記延設部の端面に固定されるボルトはその軸部が前記貫通孔よりも大径な大径部を備え、前記スプールが進入方向へ移動した時に当該大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止して当該スプールの移動範囲が規定されるようにしたので、従来のように両バネ座の他にスリーブをわざわざ設ける必要がなくなる。すなわち、スプール端部に延設部を一体に設けると共にボルトの径を少し拡大するだけで、部品点数を増やすことなく、スプールの移動範囲を簡単に規定することができる。また、ボルトはその軸部を一様な径のもの(大径部のみ)にすることが可能になるため、異径な特殊ボルトを使用する必要がなく、汎用のボルトで足り、コストダウンを図ることができる。更に、当該延設部によりスプールとボルトとの連結固定部がスプール端部の摺動面よりも遠くに外れることになるため、ボルトの螺合連結によりスプールに拡径が発生してもスプールの円滑な摺動は阻害されない。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る切換弁の要部断面図である。本実施の形態に係る切換弁1は、図1において、弁本体2のほぼ右半分に位置するものが相当し、左半分に位置する切換弁は後述する他の実施の形態に係るものである。本実施の形態に係る切換弁1は、以下のように構成されている。弁本体2に形成されたスプール孔3にスプール4が摺動自在に挿入され、そのスプール4の移動により供給油の通路を連通又は遮断される。このスプール4の長手方向の端面にボルト5が固定されている。該ボルト5は、軸部11先端に形成された小径な雄ねじ部15がスプール4端面に形成された雌ねじ部16に螺合することにより固定されている。 【0010】この実施の形態では、ボルト5の頭部6が、バネ7を縮設するための第1バネ座8を兼ねている。該バネ7は、スプール4をその摺動方向に付勢するためのもので、前記第1バネ座8と第2バネ座9との間に縮設されている。この第2バネ座9は、前記スプール孔3の開口部10に配置されると共に前記ボルト5の軸部11が摺動可能に貫通する貫通孔12を有する。そして、ボルト5は、その軸部11を前記貫通孔12に通した状態で前記スプール4の端面に固定されている。前記第1バネ座8を兼ねるボルト5の頭部6は、当該ボルト部分を囲うキャップ13の一端側に設けられた縮径部14に当接し、この当接によりスプール4がスプール孔3から抜け出る方向へ移動する時のその移動範囲を規定している。 【0011】ボルト5は、その軸部11に第2バネ座9の貫通孔12の径より大きな大径部17が設けられている。この実施の形態では、大径部17は、軸部11の頭部6側の径を全体に一様に太くしたものであるが、この大径部17は軸部11の外面から突出して前記貫通孔12の径より大径となる部分があれば良く、例えば軸部11との図示境界部分にだけ当該大径部をフランジ状(図示せず)に形成したものでもよく、更には軸部11の全周ではなく一部に突起を設けた構造でもよい。ただ、図示の一様に太くした大径部17を有するボルト5が製造的には作りやすいし、また強度的にも強固である。そして、スプール4が、スプール孔3内に進入する方向へ移動した時に、当該大径部17が第2バネ座9の前記貫通孔12の周縁部に係止して当該スプール4の前記進入方向への移動範囲が規定されるように形成されている。従って、大径部17の軸部11との境界部は、その位置がスプール4の前記進入方向への移動範囲を規定することになるため、その観点から当該境界部の位置が決められている。 【0012】次に、上記実施の形態に係る切換弁1の作用を説明する。本実施の形態によれば、ボルト5に大径部17を設けて、スプール4がスプール孔3内に進入する方向へ移動した時に該ボルト5の大径部17が第2バネ座9の前記貫通孔12の周縁部に係止することにより当該スプール4の進入方向への移動範囲が規定される。従って、従来のように両バネ座の他に更にスリーブをわざわざ設ける必要がなくなる。すなわち、ボルト5の径を少し拡大するだけで、部品点数を増やすことなく、スプール4の移動範囲を簡単に規定することができる。 【0013】次に、本発明の他の実施の形態を説明する。前記した如く、この実施の形態に係る切換弁20は、図1において弁本体2の左半分に位置するものが相当する。この切換弁20は、弁本体2に形成され開口部10を有するスプール孔3と、このスプール孔3に摺動自在に挿入されると共にその移動により供給油の通路を連通又は遮断するスプール40と、このスプール40の長手方向の端面に固定されるボルト5と、該ボルト5の頭部6側に位置する第1バネ座8と、前記スプール孔3の開口部10に配置される第2バネ座9と、第1バネ座8と第2バネ座9との間に縮設されて前記スプール40を摺動方向に付勢するバネ7とを備えている点は、前記実施の形態と同様である。従って、同一部分に同一符号を付して詳しい説明は省略する。 【0014】本実施の形態では、前記スプール40の端部に摺動方向に延びる延設部21が設けられ、第2バネ座9にスプール40の前記延設部21が摺動可能に貫通する貫通孔12が設けられ、前記ボルト5はその軸部が前記貫通孔12に通した状態の前記延設部21の端面に固定されている。そして、ボルト5は前記実施の形態における軸部11は省略され、雄ねじ部15が直接大径部17に突設されている。そして、スプール40がスプール孔3内に進入する方向へ移動した時に当該大径部17が第2バネ座9の前記貫通孔12の周縁部に係止して当該スプール40の前記進入方向への移動範囲が規定されるようになっている。尚、この実施の形態に係る切換弁20と前記実施の形態に係る切換弁1との相違は、切換弁1におけるボルト5の前記軸部11が省略され、その変わりに切換弁20においてはスプール40側に延設部21が形成された点にあり、その他の構成は基本的に変わらない。 【0015】次に、後者の実施の形態に係る切換弁20の作用を説明する。本実施の形態によれば、第2バネ座9にはスプール40端部に設けられた延設部21が摺動可能に貫通する貫通孔12が設けられ、前記延設部21の端面に固定されるボルト5はその軸部が前記貫通孔12よりも大径な大径部17を備え、前記スプール40が進入方向へ移動した時に当該大径部17が第2バネ座9の貫通孔12の周縁部に係止して当該スプール40の移動範囲が規定される。従って、従来のように両バネ座の他にスリーブをわざわざ設ける必要がなくなる。すなわち、スプール40端部に延設部21を一体に設けると共にボルト5の径を少し拡大するだけで、部品点数を増やすことなく、スプールの移動範囲を簡単に規定することができる。 【0016】また、ボルト5はその軸部を一様な径のもの(大径部のみ)にすることが可能になるため、異径な特殊ボルトを使用する必要がなく、汎用のボルトで足り、コストダウンを図ることができる。更に、当該延設部21によりスプール40とボルト5との連結固定部(雄ねじ部15と雌ねじ部16との螺合部分)がスプール40端部の摺動面(開口部10の内面)よりも遠くに外れることになるため、ボルト5の螺合連結によりスプール40に拡径が発生してもスプール40の円滑な摺動は阻害されない。 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、部品点数を増やすことなく、スプールの移動範囲を簡単に規定することができる。すなわち、スプールが前記進入方向へ移動した時にボルトの大径部が第2バネ座の前記貫通孔の周縁部に係止することにより当該スプールの進入方向への移動範囲が規定されるようにしたので、従来のように両バネ座の他に更にスリーブをわざわざ設ける必要がなくなる。従って、ボルトの径を少し拡大するだけで、部品点数を増やすことなく、スプールの移動範囲を簡単に規定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004019 【氏名又は名称】株式会社ナブコ
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| 【出願日】 |
平成10年9月17日(1998.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095452 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 博樹
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| 【公開番号】 |
特開2000−88118(P2000−88118A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−280447 |
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