| 【発明の名称】 |
バタフライ弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】上鶴 京十
【氏名】橘鷹 豊
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| 【要約】 |
【課題】弁体の小開度域での流量の微調整を容易に行うことができるバタフライ弁を提供する。
【解決手段】弁箱1の内面1Aにおける弁体2の小開度域(θ=20゜程度)での開き側に、弁体2の外周2Aに摺接する隆起部5を設ける。この隆起部5に円周方向の間隔を有して、弁箱1の軸方向に投影平面上で円弧状にのびるとともに、弁体2の外周2Aによって内端が閉塞されてV字状または略V字状の閉断面を形成する複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22を凹設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁体が弁箱の軸方向にのびる中心線に直交する縦軸線を有して該縦軸線の軸まわりに回転可能に弁箱に収容され、弁体の回転によって該弁体の外周が弁箱の内面に接離して開閉を行うように構成されたバタフライ弁において、前記弁体の小開度域で該弁体の外周に摺接する隆起部が前記弁箱の内面に設けられているとともに、この隆起部に弁箱の軸方向にのびるとともに、前記摺接する弁体の外周によって内端が閉塞されて閉断面を形成する少なくとも1つの通路が設けられていることを特徴とするバタフライ弁。 【請求項2】 前記通路の断面積が前記弁体の開き側に向かって漸次拡大されていることを特徴とする請求項1に記載のバタフライ弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はバタフライ弁に係り、特に、小開度域における流量の微調整を容易に行うことができるバタフライ弁に関する。 【0002】 【従来の技術】バタフライ弁は、図5,図6および図7に示すように、弁箱1と、弁体2および弁棒3を備え、弁棒3を取付けた弁体2が弁箱1の軸方向にのびる中心線C1に直交する縦軸線C2を有して、弁棒3とともに該弁棒3の軸まわりに回転できるように弁箱1に収容され、弁体2の回転によって弁体2外周2Aの弁シ−ト(図示省略)が弁箱1内周の弁箱シート(図示省略)に接離して開閉を行うように構成されている。弁箱1の内面1Aは一様な内径を有して軸方向にのび、その断面形状は正円形を呈している。 【0003】このように構成されたバタフライ弁では、弁体2を図7の実線で示す弁閉位置から仮想線で示す全開位置にかけて時計まわりに回転させると、弁体2の回転角の拡大に伴って弁箱1の内面1Aと弁体2の外周2Aの回転軌跡との間隔が大きくなり、流体の通過断面積が拡大されて流量を増大させることができる。また、仮想線で示す全開位置から実線で示す弁閉位置にかけて反時計まわりに回転させると、弁体2の回転角の縮小に伴って弁箱1の内面1Aと弁体2の外周2Aの回転軌跡との間隔が小さくなり、流体の通過断面積が縮小されて流量を減少もしくは0にすることができる。したがって、弁体2を回転角0゜の実線で示す弁閉位置に位置決めした流量0の状態から、回転角90゜の仮想線で示す全開位置に位置決めした最大流量の範囲内で弁体の回転角に応じて流量を調整することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のバタフライ弁は、弁箱の内面が一様な内径を有して軸方向にのびた円形断面を呈しているので、弁体の回転角と流体の通過断面積および流量との関係が口径の大小にかかわらず殆ど不変である。特に、弁体を弁閉位置から弁開方向へ回転させる場合、回転角の小さい小開度域では、回転角が少し大きくなるだけで流体の通過断面積が急激に拡大されるので、小開度域での流量の微調整が困難な欠点を有している。 【0005】そこで、本発明は、弁体の小開度域での流量の微調整を容易に行うことができるバタフライ弁を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るバタフライ弁は、弁体が弁箱の軸方向にのびる中心線に直交する縦軸線を有して該縦軸線の軸まわりに回転可能に弁箱に収容され、弁体の回転によって該弁体の外周が弁箱の内面に接離して開閉を行うように構成されたバタフライ弁において、前記弁体の小開度域で該弁体の外周に摺接する隆起部が前記弁箱の内面に設けられているとともに、この隆起部に弁箱の軸方向にのびるとともに、前記摺接する弁体の外周によって内端が閉塞されて閉断面を形成する少なくとも1つの通路が設けられていることを特徴としている。 【0007】また、請求項2に記載の発明に係るバタフライ弁は、前記通路の断面積が前記弁体の開き側に向かって漸次拡大されていることを特徴としている。 【0008】請求項1に記載の発明によれば、1つの通路の閉断面積または複数の通路の閉断面積の和によって弁体の小開度域における流体の流量を決定することができる。 【0009】請求項2に記載の発明によれば、弁体の小開度域における流体の流量を小開度域内での弁開方向への回転角の拡大に応じて漸次増大させることができるとともに、小開度域内での前記回転角の縮小に応じて漸次減少させることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るバタフライ弁の一実施の形態を示す縦断面図、図2は弁体を除去して示す図1の右側面図、図3は図2のA−A線断面図である。なお、図5ないし図7に示す従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して説明する。図1ないし図3において、バタフライ弁は、弁箱1と、弁体2および弁棒3を備え、弁棒3を取付けた弁体2が弁箱1の軸方向にのびる中心線C1に直交する縦軸線C2を有して、弁棒3とともに該弁棒3の軸まわりに回転できるように弁箱1に収容され、弁体2の回転によって弁体2の外周2Aの弁シ−ト(図示省略)が弁箱1内周の弁箱シート(図示省略)に接離して開閉を行うように構成されている。 【0011】弁箱1の内面1Aにおける弁体2の小開度域(θ=20゜程度)での開き側には、弁体2の外周2Aに摺接する隆起部5が設けられており、この隆起部5に円周方向の間隔を有して、図3のように、投影平面上で弁箱1の軸方向に円弧状にのびるとともに、図4のように、弁体2の外周2Aによって内端が閉塞されてV字状または略V字状の閉断面を形成する複数の通路6−1〜6−N(実施の形態では、22個の通路6−1,6−2〜6−21,6−22)が図2のように凹設されている。これら複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22の断面積は弁体2の開き側に向かって漸次拡大されている。 【0012】前記構成において、弁体2を図3の一点鎖線で示す弁閉位置から二点鎖線で示す全開位置にかけて時計まわりに回転させると、小開度域を超えた開度域では、弁体2の回転角の拡大に伴って弁箱1の内面1Aと弁体2の外周2Aの回転軌跡との間隔が大きくなり、流体の通過断面積が拡大されて流量を増大させることができる。また、仮想線で示す全開位置から実線で示す弁閉位置にかけて反時計まわりに回転させると、小開度域を超えた開度域では、弁体2の回転角の縮小に伴って弁箱1の内面1Aと弁体2の外周2Aの回転軌跡との間隔が小さくなり、流体の通過断面積が縮小されて流量を減少することができる。 【0013】弁体2を弁閉位置から全開位置にかけて時計まわりに回転させた場合、弁体2の回転角が20゜以内の小開度域では、図4に示すように、複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22(ただし、図4では通路6−5を特定して示している)の内端が弁体2の外周2Aに閉塞されて閉断面を形成することになるので、この閉断面積の和によって小開度域の流量を決定することができる。したがって、バタフライ弁が介設されている管路の長さや口径あるいは配管構造などによって、弁開度に対応する流量特性を調整したい場合には、複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22の閉断面積の和を流量特性に応じて決定することによって実行できる。また、実施の形態では、弁体2の回転角が20゜以内の小開度域における流体の流量は、弁開方向への回転角の拡大に応じて漸次増大させることができるとともに、回転角の縮小に応じて漸次減少させることができるので、小開度域での流量の微調整を容易に行うことが可能になる。 【0014】本発明は、複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22の閉断面積を弁体2の開き側に向かって漸次拡大することなく、開き側に向かって一様に形成してもよい。このように構成することで、弁体2の回転角が20゜以内の小開度域での流量を変動させることなく、複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22の閉断面積の和によって決定することができる。 【0015】前記実施の形態では、弁体2の外周2Aに摺接する隆起部5を設け、この隆起部5に円周方向の間隔を有して弁体2の外周2Aによって内端が閉塞されてV字状または略V字状の閉断面を形成する複数の通路6−1,6−2〜6−21,6−22を凹設しているが、通路6の数は前記実施の形態にのみ限定されるものではなく任意であり、最小1つの通路6があればよい。また、その閉断面形状もV字状または略V字状にのみ限定されるものではなく、任意の閉断面形状を選択して採用することができる。さらに、小開度域を前記実施例で説明した20゜に代えて、15゜〜30゜の範囲の任意の値に設定してもよい。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、1つの通路の閉断面積または複数の通路の閉断面積の和によって弁体の小開度域における流体の流量を決定することができる。また、弁体の小開度域における流体の流量を小開度域内での弁開方向への回転角の拡大に応じて漸次増大させることができるとともに、小開度域内での前記回転角の縮小に応じて漸次減少させることができる。したがって、小開度域での流量の微調整を容易に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年9月10日(1998.9.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072338 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 孝一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−88116(P2000−88116A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−257138 |
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