| 【発明の名称】 |
ランプ付基板を備えた小型電磁弁及び小型電磁弁におけるランプ付基板の固定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 昇市
【氏名】内藤 正博
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| 【要約】 |
【課題】電磁部に特別な加工を施すことなく、ランプ付基板を絶縁性をもって確実に固定し、全体をコンパクトにすること。
【解決手段】基板付き電磁弁1は、小型電磁弁40の電磁部50に対する給電状態を視認するためのLED12,13を含むランプ付き基板10を備える。ランプ付き基板10は、電磁部50の外壁に対して絶縁性を有する両面テープ20によって接合される。さらに、電磁部50の外壁とその上に接合されたランプ付き基板10とは、熱収縮チューブ30により収縮性をもって一体的に包み込まれている。LED12,13の点灯は、熱収縮チューブ30を通して視認される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電磁部に対する給電状態を視認するためのランプを含むランプ付基板を備えた小型電磁弁であって、前記電磁部の外壁に前記ランプ付基板を接合するための絶縁性を有する接合材と、前記電磁部の外壁とその上に接合された前記ランプ付基板とを収縮性をもって一体的に包み込むための熱収縮チューブとを備えたことを特徴とするランプ付基板を備えた小型電磁弁。 【請求項2】 電磁部に対する給電状態を視認するためのランプを含むランプ付基板を固定する固定方法であって、前記電磁部の外壁に絶縁性を有する接合材を介して前記ランプ付基板を仮付けする仮付け工程と、前記電磁部の外壁とその上に仮付けされた前記ランプ付基板とを、熱収縮チューブにより一体的に包み込み、そのチューブを熱収縮させる包み込み工程とを備えたことを特徴とする小型電磁弁におけるランプ付基板の固定方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、小型電磁弁に係り、その電磁部に対する給電状態を視認するためのランプを含むランプ付基板を備えた小型電磁弁に関する。更に、この発明は、その小型電磁弁にランプ付基板を固定する固定方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、小型電磁弁として、その電磁部に対する給電状態を視認するためのランプを備えたものがある。一例として、電磁部に接続されたリード線の中間にランプ付基板を設け、そのランプ付基板を熱収縮チューブで覆って絶縁し、その絶縁されたランプ付基板を結束バンドにより電磁部の外壁に結び付けて固定したものがある(以下、「第1の従来技術」という。)。或いは、ランプそのものを予め電磁部に内蔵した小型電磁弁がある(以下、「第2の従来技術」という。)。これらの小型電磁弁は、電磁部に対する給電状態を視認する意味では、特に支障のないものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記第1の従来技術では、熱収縮チューブで全体が覆われて厚くなったランプ付基板を、更に結束バンドで電磁部の外壁に結び付けて固定するようにしている。このため、電磁部の外周が、結束バンドにより必要以上に嵩張ることになり、小型電磁弁であるにも拘わらず、その小型化が犠牲になる傾向にあった。特に、製造ライン等の限られたスペースの中で多数の小型電磁弁を集合させて設けるような場合に、それら電磁弁の数を増やすには、個々の電磁弁の体格をできる限り小さくする必要がある。従って、このような場合に、ランプ付基板を備えた小型電磁弁1個が占めるスペースを極力小さくする必要があるが、第1の従来技術では、個々の電磁弁が占めるスペースの節約が不十分である。 【0004】又、電磁部の外壁に結束バンドを係合させる段差がない場合には、電磁部の外壁に結束バンドだけでランプ付基板を強固に固定することは難しい。即ち、結束バンドに緩みがあったり、結束バンドが外力を受けたりすると、ランプ付基板が容易に脱落するおそれがある。しかも、結束バンドでは、外力や熱等に対する耐久性の点で問題があり、その意味でもランプ付基板に脱落のおそれがある。 【0005】一方、第2の従来技術では、ランプ内蔵の特別な電磁部を別途に製造しなければならず、ランプを持たない電磁部との間でケーシング等の部品に互換性が得られなくなるという問題がある。 【0006】この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、電磁部に特別な加工を施すことなく、ランプ付基板を絶縁性をもって確実に固定し、全体をコンパクトにすることを可能にしたランプ付基板を備えた小型電磁弁を提供することにある。この発明の第2の目的は、電磁部に特別な加工を施すことなく、ランプ付基板を絶縁性をもって確実に、かつ容易に、併せてコンパクトに電磁部に固定することを可能にした小型電磁弁におけるランプ付基板の固定方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電磁部に対する給電状態を視認するためのランプを含むランプ付基板を備えた小型電磁弁であって、電磁部の外壁にランプ付基板を接合するための絶縁性を有する接合材と、電磁部の外壁とその上に接合されたランプ付基板とを収縮性をもって一体的に包み込むための熱収縮チューブとを備えたことを趣旨とする。 【0008】上記の構成によれば、ランプ付基板は、電磁部の外壁に対して接合材により絶縁性をもって取り付けられる。又、電磁部の外壁とランプ付基板とは、熱収縮チューブの収縮性をもって一体的に包み込まれて互いに固定される。ここで、給電状態を示すランプの点灯は熱収縮チューブを透して視認可能となる。従って、ランプ付基板は接合材及び熱収縮チューブを介して電磁部の外壁に固定されることから、電磁部に対する加工は不要となる。ランプ付基板は、接合材及び熱収縮チューブという二重の固定手段により厳重に固定されることになる。しかも、熱収縮チューブが収縮して電磁部及びランプ付基板の表面に張り付くことから、全体が嵩張ることはない。 【0009】上記第2の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、電磁部に対する給電状態を視認するためのランプを含むランプ付基板を固定する固定方法であって、電磁部の外壁に絶縁性を有する接合材を介してランプ付基板を仮付けする仮付け工程と、電磁部の外壁とその上に仮付けされたランプ付基板とを、熱収縮チューブにより一体的に包み込み、そのチューブを熱収縮させる包み込み工程とを備えたことを趣旨とする。 【0010】上記の構成によれば、仮付け工程において、電磁部の外壁に接合材を介してランプ付基板が接合されることにより、ランプ付基板が電磁部の外壁に対して絶縁性をもって仮付けされる。その後、包み込み工程において、電磁部とランプ付基板とが、熱収縮チューブにより収縮性をもって一体的に包み込まれ、互いに固定される。ここでは、ランプ付基板が電磁部の外壁に仮付けされていることから、その基板に脱落のおそれがなく、包み込み工程の作業が容易となる。従って、ランプ付基板は接合材及び熱収縮チューブを介して電磁部の外壁に固定されることから、電磁部に対する加工は不要となる。ランプ付基板は、接合材及び熱収縮チューブという二重の固定手段により厳重に固定されることになる。しかも、熱収縮チューブが収縮して電磁部及びランプ付基板の表面に張り付くことから、全体が嵩張ることはない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明のランプ付基板を備えた小型電磁弁を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1にランプ付き基板を備えた小型電磁弁(以下、「基板付き電磁弁」という。)1の正面図を、図2に図1の側面図を、図3に図1の底面図をそれぞれ示す。 【0012】図1〜3に示すように、基板付き電磁弁1は、電磁部50及び弁部60からなる小型電磁弁40と、その電磁部50に対する給電状態を視認するためのランプ付き基板10とを備えたものである。ランプ付き基板10は、電磁部50の外壁に対して本発明の接合材としての両面テープ20を介して接合されている。電磁部50の外壁とその上に接合されたランプ付き基板10は、熱収縮チューブ30によって収縮性をもって一体的に包み込まれている。ランプ付き基板10は、基板11上に、ランプに相当する2個のLED12,13、抵抗14を配置してなり、小型電磁弁40の軸方向の長さを超えない大きさをなしている。両面テープ20は、絶縁性を有する厚手のタイプのものである。熱収縮チューブ30は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を材料として形成されたものであり、透明をなしている。チューブ30が透明であることから、各LED12,13はチューブ30を透して視認可能である。 【0013】小型電磁弁40は、製造ライン等で多数並列して使用される物で、ソレノイドによって駆動する3ポート式の電磁弁である。図4に小型電磁弁40の断面図を示す。小型電磁弁40は、コイルボビン41に巻回されたコイル42等からなる電磁部50がその外壁に相当するヨーク43によって囲まれている。また、コイルボビン41内には上方からコア44が挿入され、コイル42の下方には下部ヨーク45が固定されている。さらに、下部ヨーク45を介してバルブボディ46等からなる弁部60が電磁部50と一体に固定されている。コイルボビン41、コア44、下部ヨーク45及びバルブボディ46によって囲まれた弁室49内には、プランジャ47が装填され、スプリング48によって常に下方に付勢されている。又、コア44及びバルブボディ46には流路51、52、53が形成され、弁室49に連通されている。さらに、流路51、52の弁室49側開口部に弁座54、55が形成され、流路51、52、53の外側開口部には、継手56、57、58が突設されている。 【0014】図5に、ランプ付き基板10の回路構成を示す。ランプ付き基板10は、抵抗14及びLED12,13を備え、その入力端子Aは電源(DC)に、その出力端子Bは電磁部50のコイル42にそれぞれ接続されている。入力端子Aには、図示しないスイッチ等のON/OFFにより、直流電圧が供給あるいは停止される。 【0015】上記構成の基板付き電磁弁1に対し、電源電圧が印加されていない場合は、図5の入力端子Aが0Vであり、したがって、LED12,13はいずれも点灯しない。さらに、出力端子Bも0Vであり、電磁部50に電圧は供給されていない。すなわち、図4において、プランジャ47はスプリング48の復元力により下方に押圧され、弁座54は開放、弁座55は閉止状態となる。このことから、LED12,13がいずれも消灯している場合は、流路53と流路51が連通している。 【0016】同様に、入力端子Aに電源電圧を印加したとき、LED12,13のいずれかが点灯し、さらに、コイル42が励磁されることから、小型電磁弁40のプランジャ47に対し吸引力あるいは反発力が加わる。LED12,13のいずれかが点灯したときに、弁座54が閉止、弁座55が開放状態となり、流路53と流路52が連通するかは、予め知ることができる。したがって、LED12,13の点灯・消灯状態を監視することにより、小型電磁弁40の流路51、52、53の連通状態、つまり、小型電磁弁40の作動状態を判断することができる。 【0017】次に、小型電磁弁40に対するランプ付き基板10の固定方法を図6〜9の工程説明図に従って説明する。先ず、図6に示す準備工程において、小型電磁弁40及びランプ付き基板10の完成品をそれぞれ準備する。次に、図7に示すテープ接着工程において、絶縁性を有する両面テープ20の一面を電磁部50のヨーク43の外壁に接着する。次に、図8に示す仮付け工程において、両面テープ20の他面にランプ付き基板10を接着することにより、ランプ付き基板10を電磁部50の外壁に仮付けする。続いて、入力端子Aを電磁部50のコイル42に接続する。 【0018】その後、図9に示すように、包み込み工程において、仮付けされた小型電磁弁40とランプ付き基板10の周囲に、必要な長さに切断した熱収縮チューブ30を被せる。従って、ここでは、小型電磁弁40とランプ付き基板10を合わせた外径よりも大きい内径を有する熱収縮チューブ30が使用される。さらに、熱収縮チューブ30に120゜C程度の熱を加えることにより、熱収縮チューブ30を収縮させ、小型電磁弁40とランプ付き基板10とを、熱収縮チューブ30により一体的に包み込む。上記各工程を経ることにより、図3に示す基板付き電磁弁1が得られる。 【0019】以上説明したように本実施の形態の基板付き電磁弁1によれば、ランプ付基板10は、電磁部50のヨーク43に対して、両面テープ20により絶縁性をもって取り付けられる。又、電磁部50のヨーク43とランプ付基板10とは、熱収縮チューブ30の収縮性をもって一体的に包み込まれて互いに固定される。ここで、給電状態を示すLED12,13の点灯は熱収縮チューブ30を透して視認可能となる。 【0020】従って、ランプ付基板10は両面テープ20及び熱収縮チューブ30を介して電磁部50のヨーク43に固定されることから、ヨーク43の外周に係止用の段差を設けるといった小型電磁弁40に対する加工は一切不要となる。ランプ付基板10は、両面テープ20及び熱収縮チューブ30という二重の固定手段により電磁部40に対して厳重に固定されることになる。しかも、熱収縮チューブ30が収縮して小型電磁弁40及びランプ付基板10の表面に張り付くことから、全体が嵩張ることはない。その結果、小型電磁弁40に特別な加工を施すことなく、ランプ付き基板10を電磁部40に対して絶縁性をもって確実に固定することができ、全体をコンパクトにすることができる。 【0021】又、本実施の形態のランプ付き基板10の固定方法によれば、仮付け工程において、電磁部50のヨーク43に両面テープ20を介してランプ付基板10が接合されることにより、ランプ付基板10がヨーク43の外壁に対して絶縁性をもって仮付けされる。その後、包み込み工程において、小型電磁弁40とランプ付基板10とが、熱収縮チューブ30により収縮性をもって一体的に包み込まれ、互いに固定される。ここでは、ランプ付基板10がヨーク43の外壁に仮付けされていることから、その基板10に脱落のおそれがなく、包み込み工程の作業が容易となる。 【0022】従って、ランプ付基板10は両面テープ20及び熱収縮チューブ30を介して小型電磁弁40の外壁に固定されることから、ヨーク43の外周に係止用の段差を設けるといった小型電磁弁40に対する加工は一切不要となる。ランプ付基板10は、両面テープ20及び熱収縮チューブ30という二重の固定手段により電磁部40に対して厳重に固定されることになる。しかも、熱収縮チューブ30が収縮して小型電磁弁40及びランプ付基板10の表面に張り付くことから、全体が嵩張ることはない。その結果、小型電磁弁40に特別な加工を施すことなく、ランプ付き基板10を絶縁性を持って確実に、かつ容易に、併せてコンパクトに電磁部50に固定することができる。 【0023】上記のように基板付き電磁弁1の全体をコンパクトにできることから、電磁弁1が製造ラインで占めるスペースを節約することができるようになる。図10には、製造ライン等において、基板付き電磁弁1を多数使用した取付例を示す。この図からも明らかなように、限られたスペースの中で、最大多数の電磁弁1を配置することができ、各LED12,13の視認性も確保できることが分かる。また、図10に示すように、小型電磁弁40に対し、ランプ付き基板10の配置向きを揃えることにより、監視者の監視位置から全ての電磁弁1を同時に監視することが可能となる。 【0024】又、この実施の形態の基板付き電磁弁1によれば、ランプ付き基板10を熱収縮チューブ30で覆っていることから、ランプ付き基板10を水、油等の汚れから保護することができ、さらに、ランプ付き基板10の耐衝撃性及び耐熱性を高めることができる。又、ランプ付き基板10と電磁弁40が一体となるので、取り扱いが楽であり、生産性が向上する。さらに、部品点数が少なく、小型の基板11で構成できるので、コストダウンが可能であるといった効果もある。 【0025】尚、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することができる。例えば、前記実施の形態では、両面テープ20を使用して仮止めしたが、絶縁性に優れ熱に強い接着剤を使用して仮止めしてもよい。 【0026】 【発明の効果】上記請求項1に記載の発明の構成によれば、ランプ付き基板は電磁部の外壁に絶縁性を有する接合材で接合されるので、電磁部と基板との絶縁性が確保される。さらに、電磁部の外壁とその上に接合されたランプ付き基板とは、熱収縮チューブの収縮性をもって一体的に包み込まれるので、確実に固定される。このため、電磁部に特別な加工を施すことなく、ランプ付き基板を絶縁性をもって確実に固定し、全体をコンパクトにすることができるという効果を発揮する。 【0027】さらに、上記請求項2に記載の発明の方法によれば、仮付け工程において、電磁部の外壁に絶縁性を有する接合材を介してランプ付き基板を仮付けするので、電磁部と基板との絶縁性が確保される。さらに、包み込み工程において、電磁部とランプ付き基板を熱収縮チューブにより一体的に包みこみ、チューブを熱収縮させるので、確実に固定される。このとき、仮付け工程において基板が仮付けされているので、脱落のおそれがなく、作業に特別の技術や工具を要することがない。このため、電磁部に特別な加工を施すことなく、ランプ付き基板を絶縁性を持って確実に、かつ容易に、併せてコンパクトに電磁部に固定することができるという効果を発揮する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106760 【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月24日(1998.7.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097009 【弁理士】 【氏名又は名称】富澤 孝 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−46237(P2000−46237A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−209277 |
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