| 【発明の名称】 |
電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法及びその組付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】位田 雅宏
【氏名】小林 和幸
【氏名】加藤 嘉幸
【氏名】舩橋 知彦
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| 【要約】 |
【課題】組付け工程の簡略化を図った電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法を提供すること。
【解決手段】電磁弁のスリーブ2内に可動コア5を挿入し、固定コア4をパンチ8によりスリーブ2内に圧入しつつ、パンチ8の突出部8dが可動コア5に当接することにより固定コア4のスリーブ2への挿入を終了し、パンチ8をスリーブ2から取り出すようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一方が開口する略筒状のスリーブと、前記スリーブの外周に巻き回されるソレノイドと、前記スリーブ内に固定される固定コアと、前記スリーブ内に前記固定コアに前記スリーブの軸方向で対向配置されると共に前記軸方向に摺動可能に配設される可動コアとを具備する電磁弁の前記スリーブ内に前記固定コアと前記可動コアとの内でどちらか一方の部材を挿入する第1挿入工程と、前記固定コアと前記可動コアとの内の他方の部材を、前記他方の部材の前記一方の部材に対向する対向面とは反対側の面に係合可能な係合部と前記他方の部材を介して前記対向面よりも前記一方の部材側に突出する突出部とを備えた治具に組付け、前記スリーブの前記開口から前記他方の部材を備えた前記治具を前記スリーブ内に前記他方の部材の対向面とは反対側の面と前記治具の係合部との係合を維持しつつ挿入し、前記治具の前記突出部が前記一方の部材に当接することにより前記他方の部材の前記スリーブへの挿入を終了する第2挿入工程と、を含む電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法。 【請求項2】 前記一方の部材は前記可動コアであり、前記他方の部材は前記固定コアであり、前記第2挿入工程において前記固定コアが前記スリーブに圧入固定される請求項1の電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法。 【請求項3】 少なくとも一方が開口する略筒状のスリーブと、前記スリーブの外周に巻き回されるソレノイドと、前記スリーブ内に固定される固定コアと、前記スリーブ内に前記固定コアに対向配置されると共に前記スリーブの軸方向に摺動可能に配設される可動コアとを備える電磁弁の前記スリーブに前記固定コア及び前記可動コアを組付ける組付装置において、前記固定コアと前記可動コアとの内でどちらか一方の部材が前記スリーブに挿入された後に、前記固定コアと前記可動コアとの内で他方の部材を前記スリーブに挿入するためのものであって、前記他方の部材の前記一方の部材に対向する対向面とは反対側の面に係合可能な係合部と前記他方の部材を介して前記対向面よりも前記一方の部材側に突出する突出部とを備えた治具を具備する組付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法及びその組付装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般的に、電磁弁の固定コアと可動コアとの組付け方法は、有底筒状を呈するスリーブと、前記スリーブの外周に巻き回されるソレノイドと、前記スリーブ内で前記スリーブの底面側に固定される固定コアと、前記スリーブ内の開口側で前記固定コアに対向配置されると共に前記スリーブの軸方向に摺動可能に配設される可動コアと、前記スリーブの開口に配設されると共に前記可動コアの前記スリーブの前記開口側に配設された弁体が着座可能な弁座部材とを備える電磁弁の前記スリーブ内に前記固定コアを挿入する第1挿入工程と、前記固定コアの前記可動コアに対向する対向面にその一端面が当接するようにスペーサを前記スリーブに挿入する第2挿入工程と、前記可動コアを、前記可動コアの前記固定コアに対向する対向面に前記スペーサの他端面が当接するように前記スリーブ内に挿入する第3挿入工程と、前記スリーブの前記開口部に、前記可動コアの前記弁体が当接するように前記弁座部材を組付ける組付け工程と、前記組付け工程後に、前記スリーブを変形させることにより前記固定コアを前記スリーブに固定する固定工程と、前記固定工程後に、前記可動コアと、前記スペーサと、前記弁座部材とを前記スリーブから取り外す取り外し工程と、前記取り外し工程後に、再度前記可動コアを前記スリーブ内に挿入する第4挿入工程と、を含むものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の組付け方法は、固定コア、可動コア、スペーサ、及び弁座部材をスリーブに組付けた後、可動コア、スペーサ、弁座部材をスリーブから取り外して、再度、可動コアをスリーブ内に挿入するものであることから、組付け作業に手間を有し、組付け作業能率の向上の妨げとなっていた。 【0004】更に、固定コアのスリーブへの固定においてスリーブを変形させる必要があり、安定して変形させるためには、複雑且つ高い寸法精度が要求されるものである。従って、コストの増大を招いていた。 【0005】本発明は、組付け工程の簡略化を図った電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法及びその組付装置を提供することを、その技術的課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、少なくとも一方が開口する略筒状のスリーブと、前記スリーブの外周に巻き回されるソレノイドと、前記スリーブ内に固定される固定コアと、前記スリーブ内に前記固定コアに前記スリーブの軸方向で対向配置されると共に前記軸方向に摺動可能に配設される可動コアとを具備する電磁弁の前記スリーブ内に前記固定コアと前記可動コアとの内でどちらか一方の部材を挿入する第1挿入工程と、前記固定コアと前記可動コアとの内の他方の部材を、前記他方の部材の前記一方の部材に対向する対向面とは反対側の面に係合可能な係合部と前記他方の部材を介して前記対向面よりも前記一方の部材側に突出する突出部とを備えた治具に組付け、前記スリーブの前記開口から前記他方の部材を備えた前記治具を前記スリーブ内に前記他方の部材の対向面とは反対側の面と前記治具の係合部との係合を維持しつつ挿入し、前記治具の前記突出部が前記一方の部材に当接することにより前記他方の部材の前記スリーブへの挿入を終了する第2挿入工程とを含む電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法とした。 【0007】好ましくは、前記一方の部材は前記可動コアであり、前記他方の部材は前記固定コアであり、前記第2挿入工程において前記固定コアが前記スリーブに圧入固定される電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法とした。 【0008】又、少なくとも一方が開口する略筒状のスリーブと、前記スリーブの外周に巻き回されるソレノイドと、前記スリーブ内に固定される固定コアと、前記スリーブ内に前記固定コアに対向配置されると共に前記スリーブの軸方向に摺動可能に配設される可動コアとを備える電磁弁の前記スリーブに前記固定コア及び前記可動コアを組付ける組付装置において、前記固定コアと前記可動コアとの内でどちらか一方の部材が前記スリーブに挿入された後に、前記固定コアと前記可動コアとの内で他方の部材を前記スリーブに挿入するためのものであって、前記他方の部材の前記一方の部材に対向する対向面とは反対側の面に係合可能な係合部と前記他方の部材を介して前記対向面よりも前記一方の部材側に突出する突出部とを備えた治具を具備する組付装置を構成した。 【0009】請求項1の電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法は、電磁弁のスリーブ内に固定コアと可動コアとの内でどちらか一方の部材を挿入し、固定コアと可動コアとの内の他方の部材を治具によりスリーブ内に挿入しつつ、治具の突出部が一方の部材に当接することにより他方の部材のスリーブへの挿入が終了される。 【0010】請求項2の電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法は、請求項1の作用に加えて、電磁弁のスリーブ内に可動コアを挿入し、固定コアを治具によりスリーブ内に圧入しつつ、治具の突出部が一方の部材に当接することにより他方の部材のスリーブへの挿入が終了される。 【0011】請求項3の組付装は、治具に固定コアと可動コアとの内で他方の部材を組付けることにより係合部で他方の部材に係合するとともに、突出部が他方の部材を介して対向面よりも一方の部材側に突出することになる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的に説明する。 【0013】図1は本発明の一実施の形態の組付け方法により組付けられた電磁弁1の断面図である。電磁弁1は、有底筒状を呈すると共に磁性材から成るスリーブ2、スリーブ2の外周に巻き回されるソレノイド3、磁性材性の固定コア4、磁性材性の可動コア5、及び弁座6とを備えている。 【0014】略円筒状を呈する固定コア4はスリーブ2の軸方向(図1中上下方向)に延在される組付け孔2a内で、スリーブ2の開口部2aa側に圧入固定されている。固定コア4の径はスリーブ2の組付け孔2aの径と略等しい径を有している。 【0015】可動コア5はスリーブ2の組付け孔2aにスリーブ2の軸方向に摺動可能で、且つ、スリーブ2の底面部2bと固定コア4との間で、固定コア4にスリーブ2の軸方向で対向配置されている。可動コア5は、その一端面5aがスリーブ2の底面2bに当接可能で、その他端面5bと固定コア4の一端面4a(対向面)とが対向するようにして配設されている。可動コア5は、その他端面5bに固定コア4の中心孔4bを介してスリーブ2の開口部2a側に向けてスリーブ2の軸方向に延在される弁体部5cを有している。 【0016】スリーブ2の開口部2aには弁座部材6が圧入固定されており、弁座部材6と可動コア5の弁体部5cの段差部との間にスプリング7が配設されている。スプリング7は、ソレノイド3の非通電時に弁体部5cが着座する弁座6aから離間する方向(図1中上方)に弁体部5cひいては可動コア5を付勢している。 【0017】スリーブ2の外周部には、図示しない流体通路に連通する第1ポート2cが形成されており、弁座部材6は、図示しない流体通路に連通する第2ポート6bを有している。弁体部5cが弁座6aに着座することによって第1ポート2cと第2ポート6bとの連通が遮断され、弁体部5cが弁座6aから離間することによって第1ポート2cと第2ポート6bとが連通される。 【0018】電磁弁1の作動としては、ソレノイド3に通電が行われていない図1に示す初期状態では、可動コア5がスプリング7により上方(図1中上方)に付勢されていることから、弁体部5cが弁座6aから離間されている。従って、第1ポート2cと第2ポート5aとが連通されている。 【0019】ソレノイド3が通電されると、スリーブ2と、固定コア4と、可動コア5とが磁路を形成して可動コア5と固定コア4との間に吸引力が生じ、可動コア5がスプリング7の付勢力に抗して下方(図1中下方)に吸引移動され、可動コア5の他端面5bが固定コア4の一端面4aに当接する。従って、弁体部5cが弁座6aに当接することにより、第1ポート2cと第2ポート6bとの連通が遮断される。 【0020】図2は固定コア4と可動コア5とのスリーブ2への組付け状態を示す図である。図2に示すように、電磁弁1のスリーブ2への固定コア4と可動コア5との組付けにおいては、先ず可動コア5がスリーブ2の組付け孔2a内に挿入される。 【0021】次いで、その一側(図2中下側)に固定コア4の中心孔4b内に挿入される小径部8aと、その他側(図2中上側)に小径部8aの他端部に小径部8aと同軸的に連続して配設されると共に小径部8aよりも大きな径を有する大径部8bとを備えたパンチ8(治具)に、固定コア4を組付ける。パンチ8に固定コア4が組付けられることにより、小径部8aが固定コア4の中心孔4bに挿入され、固定コア4の可動コア5に対向する面とは反対側の面である他端面4cがパンチ8の小径部8aと大径部8bとの段差部8c(係合部)に当接される。 【0022】更に、パンチ8に固定コア4が組付けられることにより、パンチ8の小径部8aは固定コア4の可動コア5に対向する対向面である一端面4aから突出する突出部8dが生じることになる。 【0023】パンチ8に固定コア4が取り付けられてパンチ8の段差部8cと固定コア4の他端面4cとの当接が維持された状態で、パンチ8がスリーブ2の開口から組付け孔2a内に挿入されることにより、固定コア5がスリーブ2の組付け孔2aに圧入され、パンチ8の小径部8aの一側端部が可動コア5の他端面5bに当接することによりパンチ8及び固定コア4のスリーブ2に対する移動が終了される。 【0024】パンチ8及び固定コア4の移動が終了されることにより固定コア4はスリーブ内に圧入固定され、固定コア4の一端面4aと可動コア5の他端面5bとの間には、パンチ8の突出部8dの軸方向(図2中上下方向)の長さ分のギャップが形成される。 【0025】次いで、パンチ8がスリーブ2から取り出されることにより、固定コア4及び可動コア5のスリーブ2への組付けが完了される。パンチ8の突出部8dの軸方向長さを適宜設定することにより、固定コア4と可動コア5との間のギャップを調節することができる。 【0026】以上説明したように、本実施の形態の電磁弁1の固定コア4及び可動コア5の組付け方法及び組付装置によれば、固定コア4と可動コア5とをスリーブ2に組付けるために、従来の組付け方法のように可動コアをスリーブに仮組付けした後、再度、スリーブに組付ける必要が無いことから、簡素な組付けとでき、作業能率の向上を図ることができる。即ち、組付け工程の簡略化、組付け設備の小型化、及びそれに伴うコストの低減を可能としている。 【0027】更に、パンチ8の突出部8dの軸方向長さを適宜変更するだけで、容易に固定コア4と可動コア5との間の初期ギャップを容易に設定することができる。 【0028】従って、組付け工程の簡略化を図った電磁弁1の固定コア4及び可動コア5の組付け方法及びその組付け装置を提供することを可能としている。 【0029】本実施の形態においては、電磁弁1は常開弁として構成されているが、特にこの構成に限定されるものではなく、例えば、常閉弁の電磁弁において本発明の組付け方法及び組付装置をもちいても同様の作用効果が得られる。 【0030】又、本実施の形態においては、スリーブ2は有底筒状を呈しているが特にこの形状に限定されるものではなく、例えば、筒状のスリーブを備えた電磁弁において本発明の組付け方法及び組付け装置を用いても同様の作用効果が得られる。 【0031】以上、本発明を上記実施の態様に則して説明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものである。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、固定コアと可動コアとをスリーブに組付けるために、従来の組付け方法のように可動コアをスリーブに仮組付けした後、再度、スリーブに組付ける必要が無いことから、簡素な組付けとでき、作業能率の向上を図ることができる。即ち、組付け工程の簡略化、組付け設備の小型化、及びそれに伴うコストの低減を可能としている。 【0033】従って、組付け工程の簡略化を図った電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け方法を提供することを可能としている。 【0034】請求項2の発明のよれば、請求項1の発明の効果に加えて、固定コアのスリーブへの組付けをより容易に行うことができる。 【0035】請求項3の発明によれば、治具の突出部の軸方向長さを適宜変更するだけで、容易に固定コアと可動コアとの間の初期ギャップを設定することができる。 【0036】従って、組付け工程の簡略化を図った電磁弁の固定コア及び可動コアの組付け装置を提供することを可能としている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月31日(1998.7.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−46226(P2000−46226A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−217086 |
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