| 【発明の名称】 |
流路切替弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】回谷 雄一
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| 【要約】 |
【課題】切替弁の数を増やすことなく多数の流路の切り替えができ、また接続パイプの取付角度に自由度を持たせられる「流路切替弁」を提供する。
【解決手段】6本のパイプ17〜22が接続される本体ボディ1と、本体ボディの内面に摺接する一対の円板状バルブ11,11、これらを連結するスライドメンバ10、およびスライドメンバに取り付けられ各パイプの相互の連通状態を切り替える流路切替用スライドバルブ12を備え、本体ボディの内部でスライド移動可能なスライド部23と、各パイプと連通する弁口2aが形成され流路切替用スライドバルブが表面2bに沿って摺動するバルブシート2と、スライド部23の両側の空間25,26と低圧パイプ20にそれぞれ連通する均圧管14〜16と、各均圧管の連通状態を制御するパイロットバルブ3とを有する流路切替弁である。また、バルブシート2の表面2bを凹状に形成し、弁口2aの外側開口形状27の周方向寸法を軸方向寸法より大きく設定した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体が流出入する少なくとも6以上の偶数本数のパイプ(17〜 22)がそれぞれ接続される円筒状の本体ボディ(1) と、該本体ボディ(1) の内面に摺接する離間した一対の円板状バルブ(11,11) 、該一対の円板状バルブ(11,11) を連結する板状のスライドメンバ(10)、および該スライドメンバ(10)に取り付けられ前記各パイプ(17 〜 22)の相互の連通状態を切り替える接続流路(12a) が形成された流路切替用スライドバルブ(12)を備え、前記本体ボディ(1) の内部で軸方向に移動可能なスライド部(23)と、前記本体ボディ(1) の内部に固着されると共に前記各パイプ(18 〜 22)と連通する弁口(2a)がそれぞれ形成され、前記流路切替用スライドバルブ(12)が表面に沿って摺動するバルブシート(2) と、少なくとも前記本体ボディ(1) の両側に接続され前記スライド部(23)の両側の空間(25,26) とそれぞれ連通する均圧管(14 〜 16)と、該各均圧管(14 〜 16)の連通状態を制御するパイロットバルブ(3) と、を有することを特徴とする流路切替弁。 【請求項2】 前記スライドメンバ(10)は、前記本体ボディ(1) の内面に摺接され、複数の貫通孔(10a) が形成されていることを特徴とする請求項1記載の流路切替弁。 【請求項3】 前記流路切替用スライドバルブ(12)が摺動する前記バルブシート(2) の表面が凹状に形成されると共に、前記弁口(2a)の少なくとも外側開口形状(27)の周方向寸法が軸方向寸法より大きく設定されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の流路切替弁。 【請求項4】 前記流路切替用スライドバルブ(12)の接続流路(12a) の開口形状(32)は、軸方向に沿う長穴(32a) の両端に周方向に沿う長穴(32b) が形成される略I字状を呈し、前記バルブシート(2) の弁口(2a)の内側開口形状(31)は、前記周方向に沿う長穴(32b) と略一致することを特徴とする請求項3記載の流路切替弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流路切替弁に関し、特に、複数の流路の接続パターンを変更することが可能な流路切替弁に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば自動車で使用される空気調和装置では、冷凍サイクルにおける冷媒の流れを切り替える必要が生じる場合があり、この冷媒が流れる流路のうち、特に複数の流路を切り替えるには、流路切替弁として四方弁が用いられている。 【0003】従来、冷凍サイクルに組込まれる四方弁としては、スライド式の四方弁が一般的に使用されている。この種のスライド式の四方弁では、流体が流出入する複数のパイプが接続される本体ボディの内部に、流路切替用のスライドバルブが組込まれている。 【0004】このスライドバルブは、ソレノイド式のパイロットバルブにより操作される。すなわち、パイロットバルブにより、スライドバルブ自体を、圧力差を利用して軸方向に駆動する構成とされている。そして、スライドバルブの位置によって、複数のパイプ間の連通状態を変化させることにより、冷媒の流れを切り替えられるようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の流路切替弁にあっては、本体ボディに接続されるパイプの数は4本が最大であり、それ以上の数の流路には対応することができなかった。したがって、多数の流路を切り替えるためには、複数の流路切替弁を設置せざるを得ず、製品コストおよび装置の大型化を招くという問題があった。 【0006】また、従来の流路切替弁では、スライドバルブの往復動により複数のパイプ間の連通状態を変化させることから、本体ボディに接続されるパイプの向きは、1本のパイプに対して他の3本のパイプが、本体ボディをはさんで丁度反対側となるように設定されている。このように、接続されるパイプの向きが一定であるため、熱交換器等の相手部品を含めたレイアウトによっては、パイプに曲げを加えて接続しなければならない場合が生じる。このため、流路切替弁に接続されるパイプ長さの延長を招き、コンパクトな設計を阻害するという問題があった。 【0007】本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、切替弁の数を増やすことなく多数の流路の切り替えを可能ならしめ、また、本体ボディに接続されるパイプの取付角度に自由度を持たせることができる流路切替弁を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、流体が流出入する少なくとも6以上の偶数本数のパイプがそれぞれ接続される円筒状の本体ボディと、該本体ボディの内面に摺接する離間した一対の円板状バルブ、該一対の円板状バルブを連結する板状のスライドメンバ、および該スライドメンバに取り付けられ前記各パイプの相互の連通状態を切り替える接続流路が形成された流路切替用スライドバルブを備え、前記本体ボディの内部で軸方向に移動可能なスライド部と、前記本体ボディの内部に固着されると共に前記各パイプと連通する弁口がそれぞれ形成され、前記流路切替用スライドバルブが表面に沿って摺動するバルブシートと、少なくとも前記本体ボディの両側に接続され前記スライド部の両側の空間とそれぞれ連通する均圧管と、該各均圧管の連通状態を制御するパイロットバルブと、を有することを特徴とする流路切替弁である。 【0009】また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の流路切替弁において、前記スライドメンバは、前記本体ボディの内面に摺接され、複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする。 【0010】また、請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の流路切替弁において、前記流路切替用スライドバルブが摺動する前記バルブシートの表面が凹状に形成されると共に、前記弁口の少なくとも外側開口形状の周方向寸法が軸方向寸法より大きく設定されることを特徴とする。 【0011】また、請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の流路切替弁において、前記流路切替用スライドバルブの接続流路の開口形状は、軸方向に沿う長穴の両端に周方向に沿う長穴が形成される略I字状を呈し、前記バルブシートの弁口の内側開口形状は、前記周方向に沿う長穴と略一致することを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。 (実施形態1)図1は、本発明の実施形態1に係る流路切替弁の概略構成図、図2は、図1のX−X線に沿う断面図、図3は、実施形態1の流路切替用スライドバルブとバルブシートとを示す概略斜視図である。 【0013】図示する流路切替弁は、バルブ本体24とパイロットバルブ3とが、3本の均圧管14,15,16により接続されて構成されている。 【0014】バルブ本体24は、円筒状の本体ボディ1を有しており、この本体ボディ1には、流体が流入する1本のインパイプ17と、流体が流出入する5本のインアウトパイプ18〜22との合計6本のパイプが接続されている。 【0015】バルブ本体24の本体ボディ1の内部には、本体ボディ1の内面に固着されるバルブシート2と、軸方向に移動可能なスライド部23とが収容される。スライド部23は、本体ボディ1の内面に摺接する離間した一対の円板状バルブ11、これら一対の円板状バルブ11を連結する板状のスライドメンバ10、およびスライドメンバ10に取り付けられ各パイプ18〜22の相互の連通状態を切り替える接続流路12aが形成された流路切替用スライドバルブ12を備えている。バルブシート2には、各パイプ18〜22と連通する弁口2aがそれぞれ形成されており、この表面2b上を流路切替用スライドバルブ12の摺動面12bが摺動するようになっている。なお、図中符号13は、バルブスプリングを示し、その弾発力によって、流路切替用スライドバルブ12をバルブシート2側に付勢している。 【0016】一方、パイロットバルブ3は、ボディ5を有している。このボディ5の内部には、第1スプリング7と第2スプリング9とが収容されており、これらスプリング7,9の間にブランジャーニードル6とニードル8とが接触可能に配置されている。なお、第1スプリング7のばね定数は、第2スプリング9のそれよりも大きく設定されている。ブランジャーニードル6の周囲には電磁コイル4が配置されており、電磁コイル4のオン・オフによりブランジャーニードル6を軸方向に移動させる。 【0017】ボディ5には、均圧管14,15,16の一端が接続されており、ブランジャーニードル6およびニードル8の軸方向の移動により、均圧管14と15若しくは均圧管15と16が連通状態とされる。また、均圧管14の他端は本体ボディ1の図中左側の空間25と連通され、均圧管16の他端は本体ボディ1の図中右側の空間26と連通される。一方、均圧管15は、パイプ17〜22の中で常に低圧となるパイプ、例えば図1の場合はパイプ20に連通される。 【0018】そして、パイロットバルブ3により、各均圧管14〜15の連通状態が制御されることによって、バルブ本体24の一対の円板状バルブ11の左右の空間25,26に圧力差が生じて、スライド部23が軸方向に駆動される構成となっている。同時に移動させられる流路切替用スライドバルブ12の位置により、各パイプ18〜22の相互の連通状態が変化させられ、冷媒の流れを切り替えることができる。 【0019】次に、以上のように構成された流路切替弁の作用について説明する。図4は、通電オフ時のパイロットバルブの作動状態を示す拡大断面図、図5は、通電オン時のパイロットバルブの作動状態を示す拡大断面図、図6は、通電オン時の流路切替弁の作動状態を示す断面図である。なお、図1に示す流路切替弁の概略構成図では、通電オフ時の流路切替弁の作動状態を表している。 【0020】図4に示すように、電磁コイル4に通電していない状態では、パイロットバルブ3のブランジャーニードル6は、第1スプリング7により図中左方へ移動する。そして、ブランジャーニードル6はニードル8と接触するが、第1スプリング7は第2スプリング9よりばね定数が大きく設定されているので、ブランジャーニードル6は、可動範囲中の最も左側へ移動する。すると、3本の均圧管14,15,16の挿入孔5a,5b,5cのうちの挿入孔5cはブランジャーニードル6によって閉塞され、挿入孔5a,5bは開放されて連通する。 【0021】この状態で、図1に示されるインパイプ17に高圧流体を流すと、本体ボディ1内に高圧流体が充満する。インアウトパイプ18〜22には、流路切替用スライドバルブ12の位置に応じて、その流体が直接、又は例えば熱交換器等の接続相手の部品を介して圧力が変動された後に、流れる。 【0022】ここで、図1において、右側の円板状バルブ11の右側の空間26は、均圧管14のパイロットバルブ3への挿入孔5cが閉塞され、かつ本体ボディ1内は高圧となっているため右側の円板状バルブ11の通孔11aから高圧流体が流入することにより、高圧になる。一方、均圧管15は、インアウトパイプ18〜22のうち常に低圧となるパイプ20に接続されており、左側の円板状バルブ11の左側の空間25内に通孔11aから流入した高圧流体は、均圧管14,15を通って低圧のパイプ20に流れ、空間25内の圧力が低下する。したがって、スライド部23は図中左側に移動させられ、同時に流路切替用スライドバルブ12が左端に位置される。これにより、各パイプ18〜22の相互の連通状態が決定され、冷媒の流れは図1のようになる。 【0023】これに対し、図5に示すように、電磁コイル4に通電すると、その磁力によりブランジャーニードル6は右側へ移動する。これに伴って、ニードル8も第2スプリング9に押されて右側へ移動する。すると、挿入孔5aはニードル8によって閉塞され、挿入孔5b,5cは開放されて連通する。 【0024】こうして図6において、左側の円板状バルブ11の左側の空間25は、パイロットバルブ3の挿入孔5aが閉塞され、かつ左側の円板状バルブ11の通孔11aから高圧流体が流入することにより、高圧になる。一方、右側の円板状バルブ11の右側の空間26は、その中の流体が均圧管16から流出することにより、低圧になる。したがって、スライド部23は図中右側に移動させられ、同時に流路切替用スライドバルブ12が右端に位置される。これにより、各パイプ18〜22の相互の連通状態が決定され、冷媒の流れは図6のようになる。 【0025】このように本実施形態によれば、切替弁の数を増やすことなく多数の流路の切り替えが可能となり、製品コストが低減されると共に装置の小型化を図ることができる。 【0026】(実施形態2)図7は、本発明の実施形態2に係る流路切替弁の図2に対応する断面図、図8は、実施形態2の流路切替用スライドバルブとバルブシートとを示す概略斜視図、図9は、スライドメンバの部分平面図、図10は、図9のY−Y線に沿う断面図、図11は、流路切替弁を用いた相手部品との接続例を示す図である。 【0027】この実施形態では、流路切替用スライドバルブ12が摺動するバルブシート2の表面2bが凹状に形成されると共に、弁口2aの少なくとも外側開口形状27の周方向寸法が軸方向寸法より大きく設定されている点で上記実施形態1と相違している。また、スライドメンバ10は、本体ボディ1の内面に摺接され、複数の貫通孔10aが形成される点でも相違している。但し、その他の点においては上記実施形態1と同様であるため、図1〜図3に示した部材と共通する機能を有する部材には同一の符号を付して、その説明を一部省略する。 【0028】この実施形態によれば、図示のように、バルブシート2は、上記実施形態1のものよりも大きくされてボディ1内面のより大きい角度範囲で接触し、弁口2aの外側開口形状27の周方向寸法が軸方向寸法より大きくされているので、パイプ18〜22の取付角度を振って自由度を持たせることができる。したがって、図11に示すように、熱交換器28,29等の相手部品を含めたレイアウトによっては、パイプに曲げを加えて接続する必要がなく、流路切替弁に接続されるパイプ長さを短縮することができ、よりコンパクトな設計が可能となる。なお、接続用パイプを廃止して直付けする構成とすることも可能である。 【0029】しかも、バルブシート2の表面2bが凹状に形成されているので、スライドメンバ10をより本体ボディ1の中心寄りに配置させることができ、スライド部23が圧力差により駆動されるときに付加される力による曲げを極力回避することが可能となってスライド動作が安定する。また、流路切替用スライドバルブ12がバルブシート2の凹状の表面2bの中央で安定的に位置され、図7中左右方向の動きが抑制されるので、シール性が向上する。なお、バルブシート2の表面2bは図7に示す断面略V字状に限られるものではなく、例えば断面略円弧状に形成してもよい。 【0030】さらに、スライドメンバ10は、幅方向に大きくされて剛性が増すと共に、本体ボディ1の内面に摺接されるので、流体の圧力により流路切替用スライドバルブ12に図中上方向の力が加えられてスライドメンバ10が撓むことを、本体ボディ1で受けて効果的に防止することができる。したがって、流路切替用スライドバルブ12の上方移動が抑制され、流路切替用スライドバルブ12がバルブシート2から離れて流体をシールできなくなる事態を防止することができる。 【0031】また、図9に示すように、スライドメンバ10には複数の貫通孔10aが形成されているので、スライドメンバ10の大型化で流体の流れの抵抗が上昇することを防止することができる。さらに、図10に示すように、貫通孔10aにバーリング加工を施すようにすれば、貫通孔10aの形成による強度低下を防止することができるので好ましい。なお、このような本体ボディ1の内面に摺接され複数の貫通孔10aが形成されるスライドメンバ10を、前述した実施形態1のものに使用することができることは勿論である。 【0032】図12は、バルブシートの弁口の内側開口形状を流路切替用スライドバルブの接続流路の開口形状と共に示す平面図であり、(A)は上記実施形態2の変形例に係る開口形状を、(B)は上記実施形態1および2に係る開口形状(実施形態2の場合は投影図)を示す。なお、流路切替用スライドバルブの接続流路の開口形状は2点鎖線で示してある。 【0033】図12(A)に示す上記実施形態2の変形例では、流路切替用スライドバルブ12の接続流路12aの開口形状32は、軸方向に沿う長穴32aの両端に周方向に沿う長穴32bが形成される略I字状を呈しており、バルブシート2の弁口2aの内側開口形状31は、上記周方向に沿う長穴32bと略一致するように形成されている。 【0034】ここで、流体圧力により、流路切替用スライドバルブ12はバルブシート2に対して揚力を受けるが、この揚力を受ける領域は、図12に示されるバルブシート2の弁口2aの内側開口形状31の内部領域と、流路切替用スライドバルブ12の接続流路12aの開口形状32の内部領域との和集合領域である。 【0035】したがって、本変形例によれば、図12(B)に示す形状の場合よりも、流体圧力による流路切替用スライドバルブ12のバルブシート2に対する揚力が増加する。これにより、流路切替用スライドバルブ12のスライド移動時の摩擦が減り、よりスムーズな駆動が可能となる。また、バルブシート2の弁口2aの内側開口形状31が周方向に沿う長穴となるので外側開口形状27に近付き、インアウトパイプ18〜22を角度を振って取り付ける場合に、流路抵抗や作業性の観点から有利である。なお、図12(A)に示すような開口形状ではなく、単に開口形状を全体的に大型化して揚力を増加させることも考えられるが、流路切替弁全体が大型化してしまうことになるのであまり好ましくない。 【0036】なお、以上説明した実施形態は、本発明を限定するために記載されたものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。 【0037】上述した実施の形態では、本体ボディ1に流体が流出入する合計6本のパイプが接続されている六方弁について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば8本や10本等の6以上の偶数本数のパイプが接続されている流路切替弁として構成できることはいうまでもない。 【0038】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、切替弁の数を増やすことなく多数の流路の切り替えが可能となり、製品コストが低減されると共に装置の小型化を図ることができる。 【0039】また、請求項2に記載の発明によれば、スライドメンバ自身の剛性が増すと共に、本体ボディの内面に摺接されるので、流体の圧力により流路切替用スライドバルブに力が加えられてスライドメンバが撓むことを、本体ボディで受けて効果的に防止することができ、流路切替用スライドバルブの上方移動が抑制されて流路切替用スライドバルブとバルブシートとのシール性が向上する。また、スライドメンバの複数の貫通孔により、流体の流れの抵抗が上昇することを防止することができる。 【0040】また、請求項3に記載の発明によれば、弁口の外側開口形状の周方向寸法が軸方向寸法より大きくされているので、パイプの取付角度を振って自由度を持たせることができる。したがって、熱交換器等の相手部品を含めたレイアウトによっては、パイプに曲げを加えて接続する必要がなく、流路切替弁に接続されるパイプ長さを短縮することができ、よりコンパクトな設計が可能となる。しかも、バルブシートの表面が凹状に形成されているので、スライドメンバをより本体ボディの中心寄りに配置させることができ、スライド部が駆動されるときに付加される力による曲げを極力回避することが可能となってスライド動作が安定する。また、流路切替用スライドバルブがバルブシートの凹状の表面の中央で安定的に位置され、左右方向の動きが抑制されるので、シール性が向上する。 【0041】また、請求項4に記載の発明によれば、流体圧力による流路切替用スライドバルブのバルブシートに対する揚力が増加する。これにより、流路切替用スライドバルブのスライド移動時の摩擦が減り、よりスムーズな駆動が可能となる。また、バルブシートの弁口の内側開口形状が周方向に沿う長穴となるので、パイプを角度を振って本体ボディに取り付ける場合に、流路抵抗や作業性の観点から有利である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004765 【氏名又は名称】カルソニック株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月28日(1998.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072349 【弁理士】 【氏名又は名称】八田 幹雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−46213(P2000−46213A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−212830 |
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