| 【発明の名称】 |
粉体カット弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】今林 大輔
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| 【要約】 |
【課題】粉体の堆積によって弁体の開閉作動が阻害されることのない粉体カット弁を提供する。
【解決手段】弁箱22内に外周面が球面状のシート面を形成する椀型の弁体24を配置するとともに、弁体24に摺接する弁箱シート29を弁体24より上流側の弁箱内側面に配置し、弁箱22内における流体の流れを横切る方向において弁体24の一側を弁棒25で支持するとともに、他側をトラニオン26で支持し、弁棒25およびトラニオン26を軸受部材27を介して弁箱22で回転自在に保持し、弁箱シート29をシート面に対して圧接する弾性力を有した弾性体で形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱内に外周面が球面状のシート面を形成する椀型の弁体を配置するとともに、弁体に摺接する弁箱シートを弁体より上流側の弁箱内側面に配置し、弁箱内における流体の流れを横切る方向において弁体の一側を弁棒で支持するとともに、他側をトラニオンで支持し、弁棒およびトラニオンを軸受部材を介して弁箱で回転自在に保持し、弁箱シートをシート面に対して圧接する弾性力を有した弾性体で形成したことを特徴とする粉体カット弁。 【請求項2】 弁箱シートは、弁体のシート面に摺接する環状のシール部と、シール部を弁体のシート面に対して押圧するとともに、弁体のシート面に対してシール部を弾性変位可能に支持する座部とを、弾性材で一体に成形したことを特徴とする請求項1に記載の粉体カット弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、化学プラントなどのガス体を扱う高圧系に触媒などの粉体を供給する管路系における粉体カット弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の管路系に使用する弁装置としては、例えば図5に示すボール弁1がある。図5において左半図は弁体の開栓状態を示し、右半分が閉栓状態を示している。 【0003】ボール弁1は、弁箱2の内部にフローティングタイプのボール弁体3を配置し、弁箱2のボス部4に挿通して弁棒5を配置している。ボール弁体3は、外周面において弁箱2の内側面との間に間隙を有し、上流側から下流側に貫通する弁体流路6を有しており、下端を調整ボルト7で支持し、調整ボルト7の出退により上下方向の位置調整を行なっている。弁箱2の内側面には、ボール弁体3の上流側に、弁体弁座3aに摺接する球面状のシート面を有する可動シート8を配置し、可動シート8を皿ばね8aにより付勢しており、ボール弁体3の下流側に弁座9を配置している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成においては、弁箱内に可動シート8を構成する皿ばね8a等の可動部材に粉体が堆積して固着し、その作動を阻害する問題があり、ボール弁体3の外周面と弁箱2の内側面との間の間隙に粉体が入り込み、堆積した粉体がボール弁体3の開閉作動を阻害する恐れがあった。 【0005】本発明は上記した課題を解決するものであり、粉体の堆積によって弁体の開閉作動が阻害されることのない粉体カット弁を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、請求項1に係る本発明の粉体カット弁は、弁箱内に外周面が球面状のシート面を形成する椀型の弁体を配置するとともに、弁体に摺接する弁箱シートを弁体より上流側の弁箱内側面に配置し、弁箱内における流体の流れを横切る方向において弁体の一側を弁棒で支持するとともに、他側をトラニオンで支持し、弁棒およびトラニオンを軸受部材を介して弁箱で回転自在に保持し、弁箱シートをシート面に対して圧接する弾性力を有した弾性体で形成したものである。 【0007】請求項2に係る本発明の粉体カット弁において、弁箱シートは、弁体のシート面に摺接する環状のシール部と、シール部を弁体のシート面に対して押圧するとともに、弁体のシート面に対してシール部を弾性変位可能に支持する座部とを、弾性材で一体に成形したものである。 【0008】上記した構成により、弁体が、弁棒、トラニオンおよび軸受部材を介して弁箱に回転自在に保持され、弁箱内における流体の流れを横切る方向において弁体に作用する力および荷重を弁棒およびトラニオンが分担し、弁箱シートが弁体より上流側に位置することによって、弁箱シートと弁体との摩擦力は弁箱シートの弾性力に依るものだけとなり、操作トルクを低減できる。 【0009】弁箱シートが弁体より上流側にのみ存在するので、弁体の外周面と弁箱の内周面との間に、制御対象流体の粉体が堆積することがなく、粉体の堆積による弁体の作動不良が生じることがなく、弁棒およびトラニオンの軸受けに粉体が堆積することもない。 【0010】また、弁箱シートは、座部がその弾性力によりシール部を適度な面圧で弁体のシート面に対して押圧し、弁体のシート面に対してシール部を弾性変位可能に支持し、シール部と座部を弾性材で一体に成形しているので、平坦な板状シートに比べて構造的に弾性が高く、シール部と弁体との間に粉体が噛み込んだ場合には、弾性変位して逃げ勝手となり、損傷することがない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3において、粉体カット弁21は、弁箱22が上弁箱22aと下弁箱22bとに上下に分割形成しており、弁箱22の内部に弁箱内流路23を開閉する弁体24を配置している。 【0012】弁体24は外周面が球面状のシート面を形成する椀型の形状をなしており、一側部に弁箱内流路23を開放する開ポート24aを有し、他側が閉弁体24bをなしている。弁体24は、弁箱内流路23における流体の流れを横切る方向において、一側を弁棒25で支持するとともに、他側をトラニオン26で支持しており、弁棒25およびトラニオン26を軸受部材27を介して下弁箱22bで回転自在に保持している。弁棒25は基端側で操作機28に接続している。 【0013】弁体24に摺接する弁箱シート29は、弁体24より上流側の弁箱内側面に配置しており、シール部29aとシール部29aを支持する座部29bとを、断面形状において屈曲するように、ばね材等の弾性材で一体に形成し、シート面に対して適度な面圧で圧接する弾性力を確保している。シール部29aは弁体24のシート面に摺接するものであり、座部29bはシール部29aを弁体24のシート面に対して押圧するとともに、弁体24のシート面に対してシール部29aを弾性変位可能に支持しており、取付ボルト30によって上弁箱22aに固定している。 【0014】上記した構成により、弁体24の開閉は、操作機28により弁棒25を回転駆動し、弁体24を弁棒25の軸心廻りに回転しておこない、開ポート24aで弁箱内流路23を開放する全開位置と、弁体24aの開ポート24a以外の部位で弁箱内流路23を閉鎖する全閉位置とにわたって弁体24を開閉作動させる。 【0015】このとき、弁体24は、弁棒25、トラニオン26および軸受部材27を介して下弁箱22bに回転自在に保持されており、弁箱内流路23における流体の流れを横切る方向において弁体24に作用する力および荷重を弁棒25およびトラニオン26が分担するので、弁箱シート29と弁体24との摩擦力は弁箱シート29の弾性力に依るものだけとなり、操作トルクを低減できる。 【0016】弁箱シート29は、弁箱22の内部において弁体24より上流側にのみ存在するので、弁体24の外周面と弁箱22の内周面との間の間隙に、制御対象流体の粉体が堆積することがなく、粉体の堆積による弁体24の作動不良が生じることもない。 【0017】弁箱シート29は、シール部29aと座部29bを一体に成形し、弁体24のシート面に対してシール部29aを座部29bが弾性変位可能に支持しているので、平坦な板状シートに比べて構造的に弾性が高く、シール部29aと弁体24のシート面の間に粉体が噛み込んだ場合においても、弾性変位して逃げ勝手となり、損傷することがない。 【0018】尚、図4に示すように、弁体24は、開ポートを設けずに、閉弁体24bのみの構造に形成することも可能である。 【0019】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、弁体を弁棒とトラニオンで支持し、弁棒およびトラニオンを軸受部材を介して弁箱で回転自在に保持し、弁箱シートを弁体より上流側の位置に配置し、弁箱シートを弾性力を有した弾性体で形成することにより、弁体に作用する力および荷重を弁棒およびトラニオンで分担して、操作トルクを低減することができる。弁箱シートが弁体より上流側にのみ存在することにより、弁体の外周面と弁箱の内周面との間に入り込んだ制御対象流体の粉体は下流側に流下し、堆積することがなく、粉体の堆積による弁体の作動不良を防止でき、弁棒およびトラニオンの軸受けに粉体が堆積することもない。 【0020】しかも、弁箱シートは、シール部と座部を弾性材で一体に成形しているので、平坦な板状シートに比べて構造的に弾性が高く、シール部と弁体との間に粉体が噛み込んだ場合には、弾性変位して逃げ勝手となり、損傷することがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年7月29日(1998.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−46207(P2000−46207A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−213346 |
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