| 【発明の名称】 |
シート取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】今林 大輔
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| 【要約】 |
【課題】組み立て後において位置調整が可能にメタルシートを取り付けるシート取付構造を提供する。
【解決手段】回転弁体14にメタルシート18を、座部18aを弁箱内流路13に内嵌して軸心方向において移動自在に設け、メタルシート18の端面側にパッキン20を配置するとともに、環状のパッキン押さえリング19を弁箱内流路13の軸心方向に移動可能に設け、メタルシート18の座部18aとパッキン押さえリング19の間においてパッキン20を締付ボルト21で締め付け、弁箱内流路13の内周面に螺合して流路の軸心方向に出退するシート押さえリング22をパッキン押さえリング19の端面側に当接して設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱内に弁箱内流路を開閉する弁体を弁棒の軸心廻りに回転自在に配置し、弁体に摺接するメタルシートを弁箱の内側面に配置する弁において、弁体に摺接する環状のシール部とシール部を支持する筒胴状の座部とを一体成形してなるメタルシートを、座部を弁箱内流路内に内嵌して配置するとともに、弁箱内流路の軸心方向において弁体に接近離間自在に設け、メタルシートの座部の端面側に、メタルシートと弁箱との間隙をシールするパッキンを配置するとともに、環状のパッキン押さえリングを弁箱内流路の軸心方向に移動可能に設け、メタルシートの座部とパッキン押さえリングの間においてパッキンを締め付ける締付ボルトをパッキン押さえリングに設け、弁箱内流路の内周面に螺合して流路の軸心方向に出退するシート押さえリングをパッキン押さえリングの端面側に当接して設けたことを特徴とするシート取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回転弁やバタフライ弁等におけるメタルシートに係り、弁箱に対するメタルシートのシート取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、回転弁やバタフライ弁においてはメタルシートを装着するものがある。この種のメタルシートの取付構造としては、例えば図3に示すものがある。図3は、回転弁1におけるメタルシート2の取付構造を示すものであり、回転弁体3は開ポート4の開口周縁に弁体シート5を有し、弁箱6の内側面に弁体シート5に摺接するメタルシート2を配置している。メタルシート2は環状をなし、弁体シート5に摺接するシール部2aと、シール部2aを支持する座部2bとを一体成形しており、座部2bにおいて取付ボルト7により弁箱6に直接に固定している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成においては、組み立てに際し、回転弁体3の挿入に先立って、メタルシート2を取付ボルト7で弁箱6に直接に固定しており、回転弁体3の挿入後においては、回転弁体3の存在によってメタルシート2の位置調整を行なうことができないので、回転弁体3に対するメタルシート2の位置決めは、シム等を使用して仮想的に行なう必要があった。また、組み立て時において、誤って回転弁体3の過荷重がメタルシート2に加わると、メタルシート2が変形し、所望のシール性能を発揮できなくなる問題があった。 【0004】本発明は上記した課題を解決するものであり、組み立て後において位置調整が可能にメタルシートを取り付けるシート取付構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明のシート取付構造は、弁箱内に弁箱内流路を開閉する弁体を弁棒の軸心廻りに回転自在に配置し、弁体に摺接するメタルシートを弁箱の内側面に配置する弁において、弁体に摺接する環状のシール部とシール部を支持する筒胴状の座部とを一体成形してなるメタルシートを、座部を弁箱内流路内に内嵌して配置するとともに、弁箱内流路の軸心方向において弁体に接近離間自在に設け、メタルシートの座部の端面側に、メタルシートと弁箱との間隙をシールするパッキンを配置するとともに、環状のパッキン押さえリングを弁箱内流路の軸心方向に移動可能に設け、メタルシートの座部とパッキン押さえリングの間においてパッキンを締め付ける締付ボルトをパッキン押さえリングに設け、弁箱内流路の内周面に螺合して流路の軸心方向に出退するシート押さえリングをパッキン押さえリングの端面側に当接して設けたものである。 【0006】上記した構成により、弁箱内流路の開口側からシート押さえリングを回転操作して、弁箱内流路の内周面との螺合により流路の軸心方向において弁体側に押し出し、締付ボルトで連結したパッキン押さえリングおよびメタルシートをパッキンとともに一体的に弁体側に移動させ、メタルシートのシール部を弁体に当接させる。したがって、弁箱内に弁体を配置した組み立て後において、弁体に対してメタルシートを位置決めすることができ、精密なシール性を確保することができる。しかも、組み立て時には、メタルシートを弁体から離間した状態に配置することにより、弁体の装着に際してメタルシートが弁体の過荷重を受ける事態を回避できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2において、回転弁11は、弁箱12を流体の流れ方向において第1弁箱12aと第2弁箱12bとに分割形成しており、弁箱12の内部に弁箱内流路13を開閉する回転弁体14を弁棒15およびトラニオン15aの軸心廻りに回転自在に配置し、弁棒15の基端側に操作機16を接続している。 【0008】回転弁体14は、円筒状の開ポート部14aと、開ポート部14aの軸心に直交する方向に配置する有底筒状の閉ポート部14bとを一体成形したもので、開ポート部14aおよび閉ポート部14bの開口周縁部には弁体シート17を設けており、弁体シート17には盛金により弁体シール部17aを形成している。 【0009】第1弁箱12aと第2弁箱12bの内側面には、回転弁体14の弁体シート17に摺接するメタルシート18を配置している。メタルシート18は、回転弁体14の弁体シート17に弁体シール部17aにおいて摺接する環状のシール部18aと、シール部18aを支持する筒胴状の座部18bとを一体成形したものであり、座部18bを弁箱内流路13に内嵌して配置するとともに、弁箱内流路13の軸心方向において回転弁体14に接近離間自在に設けている。シール部18aは、径方向において湾曲する断面U字状のフレキシブルサポート部18cを有し、メタルシート18の移動方向においてフレキシブルサポート部18cの端面と弁箱12の内側面との間に所定間隙tを設けている。メタルシート18の座部18bの端面側には軸心方向に突出する環状突起部18dを形成している。 【0010】メタルシート18に対向して配置する環状のパッキン押さえリング19は、弁箱内流路13の軸心方向に移動可能に設けており、メタルシート18の座部18bに対向する側に環状突起18dに内嵌する小径部19aを有し、小径部19aに、メタルシート18の外周面と弁箱12と内周面との間隙をシールするためのパッキン20を配置している。パッキン押さえリング19は、メタルシート18に螺入する締付ボルト21を複数箇所に有しており、締付ボルト21はメタルシート18の座部18bとパッキン押さえリング19の間においてパッキン20を締め付ける。パッキン押さえリング19の端面側には、弁箱内流路13の内周面に螺合して流路の軸心方向に出退するシート押さえリング22を設けている。 【0011】上記した構成により、組み立て時には、弁箱12を分割した状態で、第1弁箱12aおよび第2弁箱12bにメタルシート18を弁箱12の内部側から装着し、第1弁箱12aに回転弁体14を挿入し、弁棒15およびトラニオン15aを装着して回転弁体14を所定位置に配置し、第1弁箱12aと第2弁箱12bを接合し、ボルト12cで連結固定する。 【0012】次に、弁箱内流路13の開口側からパッキン20およびパッキン押さえリング19を挿入し、締付ボルト21でパッキン押さえリング19をメタルシート18に連結し、パッキン20を適度に締め付ける。さらに、シート押さえリング22を弁箱内流路13の内周面に螺合する所定位置まで挿入し、その後に回転操作により弁箱内流路13の内周面との螺合により流路の軸心方向において回転弁体14の側に押し出し、パッキン押さえリング19およびメタルシート18をパッキン20とともに一体的に回転弁体14の側に移動させる。 【0013】メタルシート18と回転弁体14との間隙を調整しながら締付ボルト21を締め付け、パッキン20を弁箱内流路13の内周面に押圧し、最終的にフレキシブルサポート部18cにおける弾性によって、メタルシート18のシール部18aを弁体シート17の弁体シール部17aに適度な面圧で予圧しながら当接させる。この後においても、パッキン部20は締付ボルト21の締め付けによりそのシール性を調整できる。 【0014】したがって、組み立て後において、回転弁体14に対してメタルシート18を精密に位置決めしてシール性を確保することができ、フレキシブルサポート部18cにおける弾性によって与える予圧によってシール性を高めることができる。しかも、組み立て時には、メタルシート18を回転弁体14から離間した状態に配置することにより、回転弁体14の装着に際してメタルシート18が回転弁体14の過荷重を受ける事態を回避でき、メタルシート18の変形を防止し、失敗のない確実な装着作業を行なえる。また、使用時の経時的な変化により流体漏れが生じた場合にも、シート押さえリング22の増し締めによって面圧を高め、あるいは締付ボルト21を増し締めしたり、パッキン20を交換することにより容易に対処することができる。 【0015】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、弁箱内流路の開口側からシート押さえリングを回転操作することにより、組み立て後において、弁体に対してメタルシートを位置決めすることができ、締付ボルトを締め付けることによりパッキンのシール性を調整でき、組み立て時に、メタルシートを弁体から離間した状態に配置することにより、弁体の装着に際してメタルシートが弁体の過荷重を受ける事態を回避できる。さらには、経時的な変化による流体漏れにもシート押さえリングおよび締付ボルトの増し締めにより、あるいはパッキンの交換により容易に対処できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年7月29日(1998.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−46205(P2000−46205A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−213347 |
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