| 【発明の名称】 |
水抜きプラグ |
| 【発明者】 |
【氏名】江渡 隆
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| 【要約】 |
【課題】車体パネルの水抜孔に簡単に嵌着できる水抜きプラグの提供。
【解決手段】軟質材料製の第一部材1と硬質材料製の第二部材11を備え、第一部材は、キャップ状に成形されて、その内面側に環状溝を画成する弾性リップ壁3・4を形成すると共に、外面側に環状溝と連通する排水口6を形成し、第二部材は、円筒状に成形されて、上記第一部材の環状溝に係止するフランジ13を形成すると共に、該フランジ側に上記排水口と連通する排水通路18を画成して、該排水通路内に逆流防止壁19を形成する一方、その周壁に車体パネル側に開設された水抜孔の孔縁に係止する係止脚14・15を形成することにより、水抜きプラグ自体を軟質材料製の第一部材と硬質材料製の第二部材の2部品で構成して、硬質材料製の第二部材をその係止脚を利用して車体パネルの水抜孔に嵌着することが可能となるので、水抜きプラグの水抜孔に対する嵌着作業が頗る容易となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軟質材料製の第一部材と硬質材料製の第二部材とを備え、第一部材は、キャップ状に成形されて、その内面側に環状溝を画成する弾性リップ壁を形成すると共に、外面側に環状溝と連通する排水口を形成し、第二部材は、円筒状に成形されて、その端縁に上記第一部材の環状溝に係止するフランジを形成すると共に、該フランジ側に上記排水口と連通する排水通路を画成して、該排水通路内に逆流防止壁を形成する一方、その周壁に車体パネル側に開設された水抜孔の孔縁に係止する係止脚を形成したことを特徴とする水抜きプラグ。 【請求項2】 第二部材の係止脚が水抜孔に対するセンタリング用とロック用の2種類からなることを特徴とする請求項1記載の水抜きプラグ。 【請求項3】 第一部材の弾性リップ壁が二重のシール構造となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の水抜きプラグ。 【請求項4】 第一部材の中央部に自動車屋根部からの雨水を排水する配管を通す貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水抜きプラグ。 【請求項5】 配管に連結されるコネクタを貫通孔に保持して、該コネクタで自動車屋根部からの雨水の排水方向を規制することを特徴とする請求項4記載の水抜きプラグ。 【請求項6】 コネクタと第二部材との間に、回り止め手段と抜け止め手段とを設けたことを特徴とする請求項5記載の水抜きプラグ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の袋状部を構成する車体パネルの内側に侵入した雨水を排水する水抜きプラグの改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種水抜きプラグとして、特公平2−30914号公報に示すものが存する。該従来のプラグは、具体的には図示しないが、軟質なゴム材料で一体成形されて、車体パネルに開設された一対の拡径部を有する水抜孔に嵌着するプラグ本体を備え、該プラグ本体の内面側に上記水抜孔の孔縁に係止する弾性リブ壁を形成して、当該弾性リブ壁の上記一方の拡径部と対応する部分に位置決め突起を形成し、弾性リブ壁の他方の拡径部と対応する部分を切り欠くと共に、該切り欠き部分から半径方向にスカート片を一体に延設し、当該スカート片の内面側に一端が上記他方の拡径部と連通し他端が外部と連通する排水通路を画成して、当該排水通路内に逆流防止壁を形成する構成となっている。 【0003】そして、実際の使用に際しては、車体パネルに開設された水抜孔に弾性リブ壁を介してプラグ本体を嵌着すれば、車体パネルの内側に侵入した雨水を他方の拡径部からスカート片の排水通路を通って外部に排水することが可能となるので、これにより、車体パネルの内側に侵入した雨水を自動的に水抜きできる。又、逆に、車体外部から泥水等が排水通路内に逆流した場合には、上記した逆流防止壁の存在で、その侵入を防止することが可能となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の水抜きプラグにあって、そのプラグ本体を車体パネルの水抜孔に嵌着する場合には、そのゴム材料の軟質を利用して、プラグ本体を無理矢理変形させながら嵌着しなければならないので、これだけでも、大変な作業が強いられることとなるが、これに加えて、水抜孔の各拡径部に対して位置決め突起と排水通路の開口とを一致させなければならないで、作業が一層大変となることは否定できなかった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、斯かる従来の水抜きプラグが抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、軟質材料製の第一部材と硬質材料製の第二部材とを備え、第一部材は、キャップ状に成形されて、その内面側に環状溝を画成する弾性リップ壁を形成すると共に、外面側に環状溝と連通する排水口を形成し、第二部材は、円筒状に成形されて、その端縁に上記第一部材の環状溝に係止するフランジを形成すると共に、該フランジ側に上記排水口と連通する排水通路を画成して、該排水通路内に逆流防止壁を形成する一方、その周壁に車体パネル側に開設された水抜孔の孔縁に係止する係止脚を形成する構成を採用した。 【0006】請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、第二部材の係止脚が水抜孔に対するセンタリング用とロック用の2種類からなる構成を採用した。 【0007】請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求項2を前提として、第一部材の弾性リップ壁が二重のシール構造となっている構成を採用した。 【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3を前提として、第一部材の中央部に自動車屋根部からの雨水を排水する配管を通す貫通孔を形成する構成を採用した。 【0009】請求項5記載の発明は、請求項4を前提として、配管に連結されるコネクタを貫通孔に保持して、該コネクタで自動車屋根部からの雨水の排水方向を規制する構成を採用した。 【0010】請求項6記載の発明は、請求項5を前提として、コネクタと第二部材との間に、回り止め手段と抜け止め手段とを設ける構成を採用した。 【0011】依って、請求項1記載の発明にあっては、水抜きプラグ自体を軟質材料製の第一部材と硬質材料製の第二部材の2部品から構成して、硬質材料製の第二部材をその係止脚を利用して車体パネルの水抜孔に嵌着することが可能となるので、水抜きプラグの水抜孔に対する嵌着作業が頗る容易となる。又、硬質材料製の第二部材のフランジ側に排水通路を画成して、当該排水通路に逆流防止壁を形成したので、逆流防止壁は押し潰されることなく、車体外部から泥水等が逆流することを確実に防止できる。 【0012】請求項2記載の発明にあっては、第二部材の係止脚がセンタリング用とロック用の2種類からなるので、第二部材を車体パネルの水抜孔に正しい姿勢をもってワンタッチで嵌着できる。請求項3記載の発明にあっては、車体パネル面に接触する弾性リップ壁が二重のシール構造となっているので、水密性に優れることとなる。請求項4記載の発明にあっては、車体パネルの内側に侵入した雨水に加えて、自動車屋根部からの雨水をもその配管を介して同時に排水することが可能となるので、極めて合理的である。 【0013】請求項5記載の発明にあっては、例えば、コネクタによる排水方向を車体後方や車体内側に規制することにより、コネクタの内部に走行風が吹き込んで排水に悪影響を与えたり、外板との不要な干渉を回避できる。請求項6記載の発明にあっては、回り止め手段によって、コネクタの排水方向が一定に確保され、抜け止め手段によって、コネクタの水抜きプラグからの抜け外れを防止できる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る水抜きプラグは、図1に示す如く、基本的には、ゴム等の軟質材料で一体成形された第一部材1と、ポリアセタール等の硬質材料で一体成形された第二部材11とから成るものであるが、特に、本実施の形態にあっては、この第一・第二部材1・11に対して、自動車のサンルーフ側に溜まった雨水を排水するト゛レンホースに連結されるコネクタ31を有機的に組み合わせたものである。 【0015】そこで、まず、軟質材料製の第一部材1から説明すると、図2にも示す如く、キャップ状に成形されて、その基板2の内面側周縁に外側弾性リップ壁3と内側弾性リップ壁4を形成して、特に、内側弾性リップ壁4と基板2間に後述する第二部材11の外向フランジ13を係止する環状溝5を画成すると共に、外面側に該環状溝5と連通する1個の排水口6を形成して、該排水口6と対応する内側弾性リップ壁4の一部を切欠し、且つ、基板2の中央部に後述するコネクタ31の排水ノズル部35を通す貫通孔7を形成する構成となっている。尚、図中、8は位置決めの目印となる突起である。 【0016】硬質材料製の第二部材11は、図3にも示す如く、円筒状に成形されて、その基体12の一端縁側に上記環状溝5内に係止する外向フランジ13を形成すると共に、基体12の周壁に先端外面がテーパー状を呈する一対の係止脚14と、先端外面が段差状を呈する一対の係止脚15を夫々スリット16を介して対向する状態に形成して、当該基体12を後述する車体パネルPの水抜孔Hに嵌着すれば、まず、一方の対向する係止脚14がそのテーパー状先端外面を水抜孔Hの孔縁に係止して、基体12をセンタリングすると同時に、他方の対向する係止脚15がその段差状先端外面を水抜孔Hの孔縁に強固に係止して、基体12を水抜孔Hにロックできる構成となっている。 【0017】又、この第二部材11は、円筒状を呈する基体12の外面に外方に突出する厚肉部17を設け、該厚肉部17の外向フランジ13側上面に一段窪んだ排水通路18を画成して、当該排水通路18内に逆流防止壁19を形成する一方、厚肉部17の下部に後述するコネクタ31の鍔部33に弾性的に係止する抜け止め爪20を形成すると共に、厚肉部17と対向する基体12の内面に後述するコネクタ31の回り止め凹部36に嵌合する回り止め凸部21を形成する構成となっている。 【0018】コネクタ31は、その円筒状本体32の外周に上記抜け止め爪20を係止する環状の鍔部33を形成する一方、一端側にドレンホースを連結する接続口部34を延設すると共に、他端側にくの字状に折曲する排水ノズル部35を延設し、且つ、円筒状本体32の軸方向に上記回り止め凸部21と嵌合する回り止め凹部36を形成する構成となっており、円筒状本体32は第二部材11の基体12の径よりも若干小径となっている。 【0019】車体パネルPに開設される水抜孔Hは、図4に示す如く、上記した各係止脚14・15が係入できる大きさの丸形状を呈して、その孔縁に第二部材11の厚肉部17を位置決めして収納する1個の拡径部Haを形成する構成となっている。 【0020】依って、本実施の形態に係る水抜きプラグの下では、まず、第一部材1の内部に画成される環状溝5内に第二部材11の外向フランジ13を係止することにより、第一部材1と第二部材11との一体化を図るものであるが、この場合においては、図5に示す如く、第二部材11側の排水通路18が第一部材1の排水口6と一致する状態に係止するものとする。 【0021】そこで、今度は、接続口部34側にドレンホース41を連結したコネクタ31の排水ノズル部35を第一部材1の貫通孔7内に臨ましめながら、コネクタ31側の回り止め凹部36と第二部材11側の回り止め凸部21を一致させて、コネクタ31の円筒状本体32を第二部材11の基体12内部に押し込むと、図6に示す如く、コネクタ31の円筒状本体32に形成されている鍔部33に第二部材11の厚肉部17に設けられている抜け止め爪20が弾性的に係止するので、これにより、コネクタ31は抜け外れることなく第二部材11に保持されるが、この状態にあっては、上記回り止め凸部21と回り止め凹部36とが嵌合するので、コネクタ31の排水ノズル部35の位置は一定に確保されることとなる。 【0022】従って、後は、斯かる状態のまま、車体パネルPの水抜孔Hにコネクタ31を挿通する状態を得て、第二部材11の厚肉部17を水抜孔Hの拡径部Haに臨ましめながら、第二部材11の基体12を水抜孔H内に差し込むと、第二部材11に形成されている一方の対向する係止脚14がそのテーパー状先端外面を水抜孔Hの孔縁に係止して第二部材11の基体12をセンタリングすると同時に、他方の対向する係止脚15がその段差状先端外面を水抜孔Hの孔縁に強固に係止するので、これにより、図7に示す如く、水抜きプラグ自体がコネクタ31を伴って、車体パネルPの水抜孔Hに極めて簡単に嵌着されることとなる。尚、この場合には、図示する如く、軟質材料製の第一部材1の外側弾性リップ壁3と内側弾性リップ壁4が二重のシール構造をもって車体パネルP面に弾性的に接触することとなるので、確実な水密状態が得られることとなる。 【0023】そして、斯かる状態にあっては、自動車の袋状部を構成する車体パネルPの内側に侵入した雨水は、水抜きプラグの第二部材11の外向フランジ13側に画成された排水通路18を通って第一部材1の排水口6から外部に排水され、自動車屋根部(サンルーフ)に溜まった雨水は、ドレンホース41を介して水抜きプラグに保持されたコネクタ31から外部に排水されることとなるので、極めて合理的である。 【0024】尚、この場合に、回り止め凹部36と回り止め凸部21の作用で、コネクタ31の排水ノズル部35を車体の後方側に向ければ、走行風が排水ノズル部35内に入り込まないので、排水の邪魔とならず、又、図8に示す如く、車体の内側に向ければ、マッドガード等の外板42と干渉せずに排水できるので、いずれにしても、確実な排水が得られることとなる。 【0025】又、車体外部から泥水等が排水口6を経て排水通路18内に逆流した場合には、従来と同様に、逆流防止壁19の存在で、その侵入を防止することとなるが、この逆流防止壁19は硬質材料製の第二部材11側に形成されているので、押し潰されて、その機能が発揮できなくなる心配がない。 【0026】 【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、請求項1の下では、水抜きプラグ自体を軟質材料製の第一部材と硬質材料製の第二部材の2部品から構成して、硬質材料製の第二部材をその係止脚を利用して車体パネルの水抜孔に嵌着することが可能となるので、水抜きプラグの水抜孔に対する嵌着作業が頗る容易となる。又、硬質材料製の第二部材のフランジ側に排水通路を画成して、当該排水通路に逆流防止壁を形成したので、逆流防止壁は押し潰されることなく、車体外部から泥水等が逆流することを確実に防止できる。 【0027】請求項2の下では、第二部材の係止脚がセンタリング用とロック用の2種類からなるので、第二部材を車体パネルの水抜孔に正しい姿勢をもってワンタッチで嵌着できる。請求項3の下では、車体パネル面に接触する弾性リップ壁が二重のシール構造となっているので、水密性に優れることとなる。請求項4の下では、車体パネルの内側に侵入した雨水に加えて、自動車屋根部からの雨水をもその配管を介して同時に排水することが可能となるので、極めて合理的である。 【0028】請求項5の下では、例えば、コネクタによる排水方向を車体後方や車体内側に規制することにより、コネクタの内部に走行風が吹き込んで排水に悪影響を与えたり、外板との不要な干渉を回避できる。請求項6の下では、回り止め手段によって、コネクタの排水方向が一定に確保され、抜け止め手段によって、コネクタの水抜きプラグからの抜け外れを防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000124096 【氏名又は名称】株式会社パイオラックス
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| 【出願日】 |
平成11年5月21日(1999.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077735 【弁理士】 【氏名又は名称】市橋 俊一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−329231(P2000−329231A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月30日(2000.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−142046 |
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