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【発明の名称】 シーリング装置を有するユニット
【発明者】 【氏名】ハインツ ジーゲル

【氏名】フォルカー シュル

【要約】 【課題】シール作用が良好で、分解時に問題なく完全に取り除け、再び取り付けることができるシール装置を提供する。

【解決手段】たとえば油圧ブロック(12)を有する油圧ユニット(10)において、油圧ブロック(12)に付設制御装置(14)がシールされて取り付けられている。信頼できる恒久的なシーリングのために、シーリング装置は、油圧ブロック(12)のシール面(18)に張り付けられている接着フォイル(26)と、接着フォイル(26)に液状に塗布され、ゴム弾性的な状態に移行するシリコーンゴムビードの形をしたシール部材(24)とを有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シーリング装置を有するユニットであって、当該ユニットが互いに結合された2つの部分を有しており、シーリング装置がシール部材を有しており、このシール部材がユニットの両部分の間に配置されていて両部分をシールするようになっている形式のものにおいて、シーリング装置が接着フィルム(28)を有しており、この接着フィルム(28)がユニット(10)の両部分(12、14)の一方の部分(12)に取り付けられていて、この接着フィルム(28)にシール部材(24)が当接していることを特徴とする、シーリング装置を有するユニット。
【請求項2】 接着フィルム(28)が支持材料(26)に取り付けられている、請求項1記載のユニット。
【請求項3】 接着フィルム(28)が付着接着剤を有している、請求項1記載のユニット。
【請求項4】 接着フィルム(28)がユニット(10)の両部分(12、14)の一方の部分(12)に弱く付着している、請求項1記載のユニット。
【請求項5】 シール部材(24)が最初は液状のシール剤から成り、このシール剤がユニット(10)の一方の部分(12)に塗布した後でゴム弾性的な状態に移行する、請求項1記載のユニット。
【請求項6】 ユニット(10)が油圧ブロック(12)を有する油圧ユニットであり、この油圧ブロック(12)に付設制御装置(14)がシーリング装置でシールされて取り付けられている、請求項1記載のユニット。
【請求項7】 ユニット(10)がポンプを有するポンプユニットであり、このポンプに当該ポンプを駆動する電気モータがシーリング装置でシールされて取り付けられている、請求項1記載のユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーリング装置を有するユニットであって、当該ユニットが互いに結合された2つの部分を有しており、シーリング装置がシール部材を有しており、このシール部材がユニットの両部分の間に配置されていて両部分をシールするようになっている形式のものに関する。ユニットは、たとえば油圧構成部材を有する油圧ブロックを備えた油圧ユニットであってよく、この油圧ブロックに電子制御調節回路を有する付設制御装置がシールされて取り付けられている。ユニットはまたポンプを有するポンプユニットであってよく、このポンプに当該ポンプを駆動する電気モータがシールされて取り付けられている。このようなユニットは、特にスリップ制御された油圧自動車ブレーキ装置に使用される。
【0002】
【従来の技術】このようなユニットは、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19724166号明細書に基づき公知である。このユニットは油圧ブロックを有しており、油圧ブロック内に別の油圧構成部材のほかに、油圧ブロックに取り付けられている電気モータで駆動可能なピストンポンプが挿入されている。油圧ブロックは公知のユニットの一方の部分を形成し、電気モータは他方の部分を形成している。ユニットのこれら両部分は、たとえばねじ止めによって互いに結合されている。両部分の間にシール部材が配置されていて、両部分を互いにシールし、そうすることによって、たとえば水の浸入から保護する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記従来技術における欠点を取り除くことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために本発明の構成では、シーリング装置が接着フィルムを有しており、この接着フィルムがユニットの両部分の一方の部分に取り付けられていて、この接着フィルムにシール部材が当接しているようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明の利点は、シーリング装置のシール作用が改善され、シーリングが信頼性および耐久性を有していて、温度、油、ブレーキ液などの環境の影響、ならびに汚れによる機械的な負荷および気候によって生じる応力に耐え、水中においても防水性である。
【0006】
【発明の実施の形態】主請求項に記載された本発明の有利な構成が、請求項2以下に記載されている。
【0007】本発明の構成において、接着フィルムが支持材料、たとえばプラスチックフォイルに取り付けられている(請求項2)。接着フィルムを有するプラスチックフォイル、接着テープなどが使用され、支持材料は片側または両側が接着フィルムで被覆されることができる。本発明のこの構成は、接着フィルムの取扱いおよび取付けが簡単であるという利点を有している。本発明のこの構成の別の利点は、たとえば保守または修理のためにユニットの両部分を取り外した後で、支持材料を引き剥がすことにより、接着フィルムを完全に取り除けることである。接着フィルムを取り除くときれいなシール面が残り、このシール面は新たにシーリングするために、清掃の手間やその他の処置なしに再び接着フィルムを装備できる。
【0008】請求項3に従い、接着フィルムは接着フォイルまたは接着テープで公知の付着接着剤を有しており、好ましくは硬化することなく、恒久的に接着性および接着力を有している。
【0009】本発明の有利な構成において、接着フィルムは弱い付着力を有している。この場合、接着フィルムは支持材料上に取り付けられるか、支持材料なしでユニットの一方の部分に取り付けられてよい。接着フィルムが軽く付着していることはシール作用を助長し、ユニットの両部分を取り外す場合に、少なくとも接着フィルムの完全な除去を可能または簡単にする。弱く付着する接着フィルムの別の利点は、汚れの危険が減らされていることである。このことはシール作用にとって有利であり、場合によってユニットの両部分を取り外した後で再び組み立てる際に接着フィルムの再利用が可能となる。
【0010】本発明のユニットの量産のために、液状で、たとえばシールビードとして塗布され、塗布後にゴム弾性的な状態に移行するシール部材が設けられている。このようなシール材は、たとえばシリコーンゴムである。液状とは、粘稠状、パスタ状または塑性状、つまり、たとえば塗布ノズルでシール剤の塗布を可能にする状態を意味する。本発明のこの構成は、廉価に製造可能であり、シール部材が自動化された塗布に適しているという利点を有している。ユニットの両部分を分解した後で再び結合する際には、最初は液状のシール材の代わりに、形状シーリング、たとえばラバーリングを使用できる。これはユニットの両部分を個々に手で組み付ける際に、液状で塗布されるシール部材よりも取扱いおよび取付けが簡単である。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1に全体を10で示した本発明によるユニットは、2つの部分12、14、すなわち油圧ブロック12と付設制御装置14とを有している油圧ユニットである。油圧ユニット10はスリップ制御された自動車ブレーキ装置(図示しない)の制御装置を形成する。油圧ブロック12内には公知の形式で2つのピストンポンプ、電磁弁、油圧リザーバ、緩衝室、その他の油圧構成部材が挿入されており、互いに油圧接続されている。両ピストンポンプを駆動するための電気モータ(図示しない)を制御し、かつ電磁弁を制御するために、電子制御回路を有する付設制御装置14が油圧ブロック12と接続されている。付設制御装置14はねじ16により、油圧ブロック12とねじ止めされている。油圧ブロック12において付設制御装置14をシールするために、油圧ユニット10は矢印II〜Vで示したシーリング装置を有している。このシーリング装置は図2〜図5に示されており、以下に説明する。付設制御装置14と同様に、たとえば油圧ブロック12内に挿入されているピストンポンプを駆動するための電気モータ(図示しない)も油圧ブロック12と接続され、シールされることができる。
【0013】油圧ブロック12の、付設制御装置14に向けられた表面はシール面18を形成しており、このシール面18上に環状の縁部20を有する付設制御装置14が載せられている。縁部20はシーリング装置を取り付けるために広げられており、フランジ状に付設制御装置14から外方に突出している。図2に見られるように、付設制御装置の縁部20内には環状の一貫した溝22が設けられていて、シール部材24を受容するために役立つ。シール部材24はシリコーンラバー(シール材)から成る。シリコーンラバーは粘稠状、パスタ状のシリコーンゴムとして塗布ノズル(図示しない)でビードとして付設制御装置14の縁部20内の溝22内に装入されるか、または図示されているように油圧ブロック12上に塗布される。シール部材24を形成するシリコーンゴムビードを塗布する前に、付設制御装置14の縁部20に相応して切断された接着フォイル26、28が、油圧ブロック12のシール面18に張り付けられる。したがって、シール部材24を形成するビードは、油圧ブロック12のシール面18に直接塗布されず、油圧ブロック12のシール面18に張り付けられた接着フォイル26、28に塗布される。接着フォイル26、28は支持材料としてプラスチックフォイル26を有している。プラスチックフォイル26はそれ自体公知の形式で付着接着剤を有する接着フィルム28で被覆されており、この接着フィルム28によりプラスチックフォイル26が油圧ブロック12のシール面18上に張り付けられている。図示の実施例では、接着フォイル26、28は片側が接着フィルム28で被覆されているが、両側が接着フィルム28で被覆されてもよい。
【0014】図2は、付設制御装置14を油圧ブロック12上に載置する際の付設制御装置14の縁部20を示しており、この場合、付設制御装置14と油圧ブロック12との間にはまだ間隔がある。図3は、油圧ブロック12上に載置された付設制御装置14の縁部20を示している。シール部材24を形成している粘稠状のシリコーンゴムは、付設制御装置14の縁部20内の溝22内に変形して進入し、図3に示されているように、縁部20とシール面18上に張り付けられた接着フィルム26、28との間で溝22から側方に進出できる。付設制御装置14を油圧ブロック12上に載置した後で、シリコーンゴムはゴム弾性的な状態に移行する。シール部材24と接着フィルム28とを有するシーリング装置が、油圧ブロック12で付設制御装置14を水中でも防水性であるようにシールする。
【0015】図4に示されている本発明の変化実施例では、接着フィルム28が支持材料26なしに、したがって接着フォイルの構成部材としてではなく、油圧ブロック12のシール面18上に塗布されている。その他の点では、図4に示された本発明の実施例は、図3に示された本発明の実施例と一致しているので、上述の説明を繰り返すのを避けるために図1〜図3の参照を求める。
【0016】図5は、本発明の別の構成を示している。ここではシール部材24は、たとえばEPDMから射出された形状シーリングとして形成されている。シール部材24はほぼ方形の断面を有しており、この方形の片側が外方に湾曲して、シール部材24の長手方向に延びる密封隆起部30を形成している。シール部材24は付設制御装置14の縁部20内の溝22内に挿入されており、シール部材24の密封隆起部30は油圧ブロック12のシール面18に張り付けられた接着フォイル26、28に向けられている。図5は、図2と同様に油圧ブロック12に載置する際の付設制御装置14を示しており、付設制御装置14はまだ油圧ブロック12から間隔をおいている。付設制御装置14が油圧ブロック12上に載置されると、シール部材24はその密封隆起部30で接着フォイル26、28にシールするように当接する。付設制御装置14を油圧ブロック12に載置する際にシール部材24が付設制御装置14の縁部20の溝22内に弾性的に圧入され、溝22内にシール部材24が変形するための余地32が用意されている。図5に示された本発明の構成は特に、たとえば修理および保守作業のために付設制御装置14を油圧ブロック12から取り外した後で、油圧ブロック12に付設制御装置14を再び組み付けるためのものである。取外し後、接着フォイル26、28と一緒に接着フィルム28が油圧ブロック12のシール面18から完全に引き剥がされる。接着フォイル26を引き剥がした後できれいなシール面18に、新たにシーリングするためにそれ以上の措置なしで再び接着フォイル26、28を張り付けることができる。
【出願人】 【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成12年4月12日(2000.4.12)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2000−320683(P2000−320683A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願2000−111179(P2000−111179)