| 【発明の名称】 |
通水用機能部品 |
| 【発明者】 |
【氏名】玉井 文
【氏名】島添 元英
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| 【要約】 |
【課題】通水用機能部品本体とシール部材を一体化することを目的とする。
【解決手段】本発明は、通水用の機能部品本体のシール部分に凹溝を形成し、この凹溝にエラストマー部材をインジェクション成形により充填し、エラストマー部材の表面を凹溝より突出させて一体成形した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通水用機能部品本体のシール部分に凹溝を形成し、この凹溝にエラストマー部材をインジェクション成形により充填し、エラストマー部材の表面を凹溝より突出させて一体形成したことを特徴とする通水用機能部品。 【請求項2】 通水用機能部品本体に複数のシール部分を有したことを特徴とする請求項1記載の通水用機能部品。 【請求項3】 シール部分を有した水栓に使用することを特徴とする請求項1又は2記載の通水用機能部品。 【請求項4】 シール部が摺動することにより通水位置を切り替えるためのシールが必要な水栓で使用することを特徴とした、請求項1又は2記載の通水用機能部品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は水栓等に用いられるシール部を有する通水用機能部品に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、水栓の開閉弁、切換弁、温度調整弁等の通水用機能部品本体と、シールのためのパッキンは別部品で構成されている。通水用機能部品本体を樹脂材料にて作成した場合、Oリング用の凹溝にパーテイングラインが入り、漏水の原因になってきた。1つの通水用機能部品においてパッキンなどで側面側でシール部を必要とする場合、複数個所の側面側でのシールをするのは、組み立て上困難であった。また、通水用機能部品にOリングやパッキンを組み付ける際に潤滑剤を使用する場合、シリコングリスやシリコンオイルが周辺樹脂へ悪影響を導く原因となってきた。さらに、多数のシール部を持つ場合、工程数(部品点数)が増えコストにも影響してきた。工程数の増加による組み忘れおよび、シール部材の傷つけも発生していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を解決し、通水用機能部品本体とシール部材を一体化することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、通水用の機能部品本体のシール部分に凹溝を形成し、この凹溝にエラストマー部材をインジェクション成形により充填し、エラストマー部材の表面を凹溝より突出させて一体成形した。通水用機能部品本体を樹脂にて作成した場合、通水用機能部品本体の凹溝にパーテイングラインが存在しても、エラストーマーを充填することにより、通水用機能部品のパーテイングラインはエラストマーにて覆われるため、パーテイングラインからの漏水は防止できる。 【0005】通水機能部品を1部品にて多くのシール機能を持たせたい場合、シール材をインジェクション成形するため、多方向でのシールが1部品で可能となり、組み立ては不要となる。インジェクション成形にシール部分が一体化されているため、通水用機能部への潤滑材の使用がなくなり、周辺樹脂材料への悪影響を防止することができる。シール部品の一体化による組み忘れおよびシール部材の傷を防止することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の第一実施例を図1から図5に示す。図1は本発明の通水用機能部品を使用した湯水混合水栓10の平面図、図2はその分解斜視図、図3は要部の断面図、図4は通水用機能部品の平面図、図5は要部の拡大断面図である。この実施例では、通水用機能部品11は混合弁12のケーシング13として使用されている。混合弁12は、湯水混合水栓10の外側ケーシング14に挿入される内側ケーシング15に挿入されている。 【0007】混合弁12はケーシング13に設けたフランジ16を内側ケーシング15の端面に当接し、ナット17で内側ケーシング15に螺着固定する。ケーシング13は円筒状で、外周面にシール部18が設けられ、内側ケーシング15の内周面とケーシング13の外周面をシールする。混合弁12のケーシング13には、感温部材(図示せず。)と、感温部材の温度調整を行うスピンドル19が内装されている。スピンドル19には温度調整ハンドル20が装着され、温度調整ハンドル20を回動させることにより、混合水の温度を調整できる。 【0008】通水用機能部品11(混合弁12のケーシング13)の通水用機能部品本体21の材料はPOM・ABS・PPOなどの汎用樹脂でシール部18は熱可塑性エラストマー(オレフィン系・スチレン系・ウレタン系・シリコンゴム他)にて成形している。通水用機能部品本体21は金属で形成してもよい。 【0009】通水用機能部品本体21は円筒状で、周面に凹溝22を形成し、凹溝22にインジェクション成形により熱可塑性エラストマーを充填し、凹溝22よりやや突出するように、シール部18を一体成形する。シール部18が凹溝22内に一体成形されているため、通水用機能部品11を内側ケーシング15に挿入する場合に、シール部がずれたり、変形することもなく、確実にシールできる。 【0010】図6から図8に第二実施例を示す。図6は第二実施例の通水用機能部品を使用した水栓の吐水管に取り付ける分岐栓の断面図、図7は通水用機能部品の平面図、図8は通水用機能部品の断面図を示す。通水用機能部品30は切換弁31を構成している。通水用機能部品30は分岐栓本体32に挿入され、通水用機能部品30の右側端面にスピンドル33を介して切換ハンドル34に接続され、切換ハンドル34を回動すると通水用機能部品30も回動し摺動する。 【0011】通水用機能部品30は3個の通水口35を持ち、 各通水口35の周囲をシールする通水口シール部36を楕円形状に形成している。通水用機能部品30の円周回りに4個所、通水路37を区画する区画シール部38を形成し、通水口シール部36と区画シール部38とを接続する接続シール部39を形成し、シール部が連続している。通水口シール部36と区画シール部38は同材料で形成してもよいし、異材料にしても対応することができる。同材料を使用する場合には通水口シール部36と区画シール部38との接続シール部39にてシールすることも可能である。 【0012】通水用機能部品30は円筒状に形成され、周面の3個所通水口35が開口している。通水口35の周囲には楕円状の通水口シール用凹溝40と、区画シール用凹溝41と、接続シール用凹溝42を設けている。通水口シール用凹溝40、区画シール用凹溝41、接続シール用凹溝42には、インジェクション成形により熱可塑性エラストマー(オレフィン系・スチレン系・ウレタン系・シリコンゴム他)を充填し、凹溝よりやや突出するように、通水口シール部36、区画シール部38、接続シール部39を一体成形する。シール部が凹溝内に一体成形されているため、通水用機能部品30が切換弁体として、摺動しても確実にシールできる。 【0013】また、本実施例では、特にシール部の形状が複雑であるが、シール用凹部が連続しているため、一個所から熱可塑性エラストマーをインジェクション形成できるため通水用機能部品が容易に形成できる。さらに、部品点数がすくなく、小型の先端分岐を作成することが可能である。 【0014】図9と図10に通水用機能部品の第三実施例を示す。図9は通水用機能部品の正面図、図10は通水用機能部品の断面図を示す。この通水用機能部品50は止水栓の中に使用されているコマ状弁体45のシール部46を一体成形することができる。コマ状弁本体45に凹溝47を形成し、この凹溝47内にインジェクション成形により熱可塑性エラストマー(オレフィン系・スチレン系・ウレタン系・シリコンゴム他)を充填し、凹溝47よりやや突出するように、シール部46を一体成形する。シール部が凹溝内に一体成形されているため、通水用機能部品50がコマ状弁体として、摺動しても確実にシールできる。コマ状弁本体45の材料は金属でも樹脂材料でも可能である。 【0015】 【発明の効果】通水用機能部品本体のシール部分に凹溝を形成し、この凹溝にエラストマー部材をインジェクション成形により充填し、エラストマー部材の表面を凹溝より突出させて一体形成したため、通水用機能部品でのパー テイングラインからの漏水を防止しることが可能となり、 一部品での多方向のシール構造を作成することができる。そのために組み立て工程数の削減およびコストダウンも可能となる。また組み立て時に使用するシリコングリスおよびシリコンオイルの樹脂への悪影響を防ぐことができ、シール部品の組み忘れおよび、傷つきを防ぐことが可能となる。 【0016】通水用機能部品本体に複数のシール部分を有していても、特に、組み立て工程数の削減およびコストダウンも可能となる。また組み立て時に使用するシリコングリスおよびシリコンオイルの樹脂への悪影響を防ぐことができ、シール部品の組み忘れおよび、傷つきを防ぐことが可能となる。 【0017】シール部が摺動することにより通水位置を切り替えるためのシールが必要な水栓で使用しても、長期にわたって確実なシールを維持できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月19日(1999.4.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−304136(P2000−304136A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−111349 |
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