| 【発明の名称】 |
メタルジャケットガスケットの製造方法、加圧ローラ装置およびメタルジャケットガスケット |
| 【発明者】 |
【氏名】小野 智
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| 【要約】 |
【課題】メタルジャケットガスケットを、歩留りよく、しかも作業性よく効率的に製造することができる、メタルジャケットガスケットの製造方法、その製造方法に使用される加圧ローラ装置、および、その製造方法によって製造されるメタルジャケットガスケットを提供すること。
【解決手段】帯状の金属製のベース部材14、帯状のクッション材15、およびベース部材16よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材16をそれぞれ用意して、ベース部材16の上にクッション材15を重ね、さらにその上にカバー部材16を重ねて、加圧ローラ31ないし34によって、ベース部材16の幅方向両側端部を、カバー部材16の上に重なるように折り返し、帯状のガスケット加工部材17を成形し、これを所定の形状に加工した後、その長さ方向端部を接合することにより、メタルジャケットガスケット11を製造する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帯状の金属製のベース部材、帯状のクッション材、および前記ベース部材よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材をそれぞれ用意して、前記ベース部材の上に前記クッション材を重ね、さらにその上に前記カバー部材を重ねて、前記ベース部材の幅方向両側端部を、前記カバー部材の上に重なるように折り返すことによって、前記クッション材が前記ベース部材と前記カバー部材との間で挟まれた帯状のガスケット加工部材を成形し、前記ガスケット加工部材を所定の形状に加工した後、前記ガスケット加工部材の端部を接合することを特徴とする、メタルジャケットガスケットの製造方法。 【請求項2】 前記ベース部材の幅方向両側端部を所定の角度に折り曲げる加圧ローラを複数用意して、各前記加圧ローラを、前記加圧ローラの上流側から下流側にいくに従って前記ベース部材の幅方向両側端部を折り返すように加圧するように構成し、前記ベース部材の上に前記クッション材を重ね、さらにその上に前記カバー部材を重ねた状態で、これらを、前記加圧ローラの上流側から下流側に向けて供給することによって、前記ベース部材の幅方向両側端部を、前記カバー部材の上に重なるように折り返すことを特徴とする、請求項1に記載のメタルジャケットガスケットの製造方法。 【請求項3】 帯状の金属製のベース部材の上に、帯状のクッション材が重ねられ、さらにその上に前記ベース部材よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材が重ねられた帯状の成形材料から、前記クッション材が前記ベース部材と前記カバー部材との間で挟まれた、メタルジャケットガスケットの加工材料として使用されるガスケット加工部材を成形するための加圧ローラ装置であって、前記ベース部材の幅方向両側端部を所定の角度に折り曲げる加圧ローラが、整列状態で複数設けられ、各前記加圧ローラは、各前記加圧ローラ毎に、前記ベース部材の幅方向両側端部の折り曲げ角度が異なるように形成され、前記成形材料を、前記加圧ローラの上流側から下流側に向けて供給することによって、前記ベース部材の幅方向両側端部を、前記カバー部材の上に重なるように折り返すように構成されていることを特徴とする、加圧ローラ装置。 【請求項4】 帯状の金属製のベース部材、帯状のクッション材、および前記ベース部材よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材が使用され、前記ベース部材の上にクッション材が重ねられ、さらにその上にカバー部材が重ねられて、前記ベース部材の幅方向両側端部が、前記カバー部材の上に重なるように折り返されることによって、前記クッション材が前記ベース部材と前記カバー部材との間で挟まれた帯状のガスケット加工部材が成形され、前記ガスケット加工部材が所定の形状に加工された後、前記ガスケット加工部材の端部が接合されることにより形成されていることを特徴とする、メタルジャケット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、メタルジャケットガスケットの製造方法、加圧ローラ装置およびメタルジャケットガスケットに関し、詳しくは、熱交換器、圧力容器、塔槽類、各種機器、バルブ、継手フランジ、マンホールなどに使用されるメタルジャケットガスケットの製造方法、その製造方法に使用される加圧ローラ装置およびその製造方法によって製造されるメタルジャケットガスケットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、石綿やセラミックなどのクッション材を金属で被覆したメタルジャケットガスケットは、石油精製プラントや発電所など、主として高温高圧下の熱交換器、圧力容器、塔槽類、各種機器、バルブ、継手フランジ、マンホールなどのシール性を確保するために使用されている。 【0003】図13に示すように、このようなメタルジャケットガスケット4は、通常、リング状をなし、その断面が、たとえば、図14に示すように、ベース部材1の上にクッション材2が重ねられ、さらにその上にベース部材1よりも幅の狭いカバー部材3が重ねられて、ベース部材1の両側端部が、カバー部材3の上に重なるように折り返されることによって形成されている。 【0004】より具体的には、メタルジャケットガスケット4は、次のようにして製造される。すなわち、まず、金属製の平板から、リング状のベース部材1およびカバー部材3をそれぞれ打ち抜くとともに、所定のクッション材料で形成されている平板から、リング状のクッション材2を打ち抜き、ベース部材1の内周側側端部および外周側側端部を治具を使用して手作業で起立させ、ベース部材1を断面コ字状に形成した後、そのベース部材1の開口部分にクッション材2を入れるとともに、その上からカバー部材3を重ね、その後、起立状に形成されたベース部材1の両側端部を、そのカバー部材3の上に折り曲げ状にかしめるようにして形成している。なお、リング状に形成されたメタルジャケットガスケット4には、その目的および用途に応じた所定の形状のパス5が、メタルジャケットガスケット4の径方向に沿って架け渡され、その長さ方向両端部が、メタルジャケットガスケット4の内周面に溶接されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、メタルジャケットガスケット4を、このような方法によって製造すると次のような不具合がある。すなわち、まず、ベース部材1、クッション材2およびカバー部材3を、それぞれ平板から打ち抜くことによって成形すると、打ち抜いた後に残った材料がロスとなり、歩留りが低く、そのため、材料コストが高くなるという不具合がある。 【0006】また、ベース部材1の内周側側端部および外周側側端部を治具を使用して手作業で起立させ、クッション材2およびカバー部材3を重ねた後、起立させたベース部材1の両側端部をカバー部材3の上に折り曲げ状にかしめるようにすると、非常に手間がかかり、作業効率が低く、製造コストが高くなるという不具合がある。 【0007】本発明は、上記した不具合を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メタルジャケットガスケットを、歩留りよく、しかも作業性よく効率的に製造することができる、メタルジャケットガスケットの製造方法、その製造方法に使用される加圧ローラ装置およびその製造方法によって製造されるメタルジャケットガスケットを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、帯状の金属製のベース部材、帯状のクッション材、および前記ベース部材よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材をそれぞれ用意して、前記ベース部材の上に前記クッション材を重ね、さらにその上に前記カバー部材を重ねて、前記ベース部材の幅方向両側端部を、前記カバー部材の上に重なるように折り返すことによって、前記クッション材が前記ベース部材と前記カバー部材との間で挟まれた帯状のガスケット加工部材を成形し、前記ガスケット加工部材を所定の形状に加工した後、前記ガスケット加工部材の端部を接合することを特徴としている。 【0009】このような構成によると、メタルジャケットガスケットは、予め用意された、帯状の、ベース部材、クッション材およびカバー部材を重ねて、ベース部材の幅方向両側端部をカバー部材の上に重なるように折り返すことによって、帯状のガスケット加工部材を成形し、これを所定の形状に加工した後、その端部を接合することにより製造することができる。 【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ベース部材の幅方向両側端部を所定の角度に折り曲げる加圧ローラを複数用意して、各前記加圧ローラを、前記加圧ローラの上流側から下流側にいくに従って前記ベース部材の幅方向両側端部を折り返すように加圧するように構成し、前記ベース部材の上に前記クッション材を重ね、さらにその上に前記カバー部材を重ねた状態で、これらを、前記加圧ローラの上流側から下流側に向けて供給することによって、前記ベース部材の幅方向両側端部を、前記カバー部材の上に重なるように折り返すことを特徴としている。 【0011】このような構成によると、ベース部材、クッション材およびカバー部材を重ねた状態で、加圧ローラの上流側から下流側に向けて連続的に供給すれば、ベース部材の幅方向両側端部をカバー部材の上に連続的に折り返すことができ、これによって、帯状のガスケット加工部材を連続的に成形することができる。 【0012】また、請求項3に記載の発明は、帯状の金属製のベース部材の上に、帯状のクッション材が重ねられ、さらにその上に前記ベース部材よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材が重ねられた帯状の成形材料から、前記クッション材が前記ベース部材と前記カバー部材との間で挟まれた、メタルジャケットガスケットの加工材料として使用されるガスケット加工部材を成形するための加圧ローラ装置であって、前記ベース部材の幅方向両側端部を所定の角度に折り曲げる加圧ローラが、整列状態で複数設けられ、各前記加圧ローラは、各前記加圧ローラ毎に、前記ベース部材の幅方向両側端部の折り曲げ角度が異なるように形成され、前記成形材料を、前記加圧ローラの上流側から下流側に向けて供給することによって、前記ベース部材の幅方向両側端部を、前記カバー部材の上に重なるように折り返すように構成されていることを特徴としている。 【0013】このような構成によると、ベース部材、クッション材およびカバー部材を重ねた帯状の成形材料を、加圧ローラの上流側から下流側に向けて連続的に供給すれば、ベース部材の幅方向両側端部をカバー部材の上に連続的に折り返すことができ、これによって、帯状のガスケット加工部材を連続的に成形することができる。 【0014】また、請求項4に記載の発明は、帯状の金属製のベース部材、帯状のクッション材、および前記ベース部材よりも幅の狭い帯状の金属製のカバー部材が使用され、前記ベース部材の上にクッション材が重ねられ、さらにその上にカバー部材が重ねられて、前記ベース部材の幅方向両側端部が、前記カバー部材の上に重なるように折り返されることによって、前記クッション材が前記ベース部材と前記カバー部材との間で挟まれた帯状のガスケット加工部材が成形され、前記ガスケット加工部材が所定の形状に加工された後、前記ガスケット加工部材の端部が接合されることにより形成されていることを特徴としている。 【0015】このような構成によると、メタルジャケットガスケットは、予め用意された、帯状の、ベース部材、クッション材およびカバー部材が重ねられ、ベース部材の幅方向両側端部がカバー部材の上に重なるように折り返されることによって、帯状のガスケット加工部材が成形され、これが所定の形状に加工された後、その端部が接合されることにより形成される。 【0016】 【発明の実施の形態】図1は、本発明のメタルジャケットガスケットの一実施形態を示す正面図である。図1において、このメタルジャケットガスケット11は、石油精製プラントや発電所など、主として高温高圧下の熱交換器、圧力容器、塔槽類、各種機器、バルブ、継手フランジ、マンホールなどのシール性を確保するために使用されるものであって、リング状のガスケット本体12に、1本のパス13が、そのガスケット本体12の径方向に沿って架設されている。 【0017】ガスケット本体12およびパス13は、図2にその断面図を示すように、ステンレスなどの金属からなるベース部材14と、石綿、セラミック、グラファイト、フェルトなどからなるクッション材15と、ステンレスなどの金属からなり、ベース部材14よりも幅の狭いカバー部材16とにより構成されており、ベース部材14の上にクッション材15が重ねられ、さらにそのクッション材15の上にカバー部材16が重ねられた状態で、ベース部材14の両側端部が、カバー部材16の上に重なるように折り返されることによって形成されている。 【0018】このようなメタルジャケットガスケット11は、次のようにして製造される。すなわち、まず、帯状のベース部材14、帯状のクッション材15、および帯状のカバー部材16をそれぞれ用意する。帯状のベース部材14としては、たとえば、その幅が、10mm、13mm、16mm程度の長尺状のものが使用され、ロール状に巻回したものなどが好適に使用される。また、帯状のクッション材15としては、その幅が、ベース部材14より広くカバー部材16よりも狭い程度の長尺状のものが使用され、ロール状に巻回したものなどが好適に使用される。なお、このような長尺状のクッション材15は、たとえば、粉状のクッション材15を圧縮成形することなどによって得ることができる。また、帯状のカバー部材16としては、その幅が、ベース部材14より狭い長尺状のものが使用され、ロール状に巻回したものなどが好適に使用される。 【0019】そして、ベース部材14の上にクッション材15を重ね、さらにその上にカバー部材16を重ねて、ベース部材14の幅方向両側端部を、カバー部材16の上に重なるように折り返すことによって、クッション材15がベース部材14とカバー部材16との間で挟まれた帯状のガスケット加工部材17を形成する。 【0020】このガスケット加工部材17は、たとえば、図3に示す成形装置18を使用することにより成形することができる。図3において、この成形装置18は、ロール状に巻回されたベース部材14、クッション材15、およびカバー部材16を支持する支持ユニット19と、ベース部材14の幅方向両側端部を、カバー部材16の上に重なるように折り返すためのローラ装置としてのローラユニット20とを備えている。 【0021】支持ユニット19は、ベースフレーム22と、ベースフレーム22の長さ方向途中から上方に向かって延びる大径ロール支持フレーム23と、大径ロール支持フレーム23の長さ方向途中から、後方に向かい水平方向に延びるサイドフレーム24と、このサイドフレーム24の遊端部から、垂直方向に交差して延びる小径ロール支持フレーム25とを備えている。 【0022】大径ロール支持フレーム23には、その上部において、カバー部材16がロール状に巻回されている大径の第1ロール26が回転可能に支持されており、その下部において、ベース部材14がロール状に巻回されている大径の第2ロール27が回転可能に支持されている。また、小径ロール支持フレーム25には、その上端部に、クッション材15がロール状に巻回されている小径の第3ロール28が回転可能に支持されており、その下端部に、同じく、クッション材15がロール状に巻回されている小径の第4ロール29が回転可能に支持されている。 【0023】そして、これら第1ロール26ないし第4ロール29から、ベース部材14、クッション材15、およびカバー部材16をそれぞれ引き出して、ベース部材14の上にクッション材15を重ね、さらにその上にカバー部材16を重ねた状態で、これを成形材料としてローラユニット20に供給するようにしている。なお、第3ロール28および第4ロール29からそれぞれ引き出されるクッション材15は、大径ロール支持フレーム23に設けられるガイドローラ30によって、ローラユニット20に向けて案内されている。 【0024】ローラユニット20は、架台51上に設けられ、ベース部材14の幅方向両側端部を所定の角度に折り曲げるための複数の加圧ローラ31ないし34が、成形材料が供給される方向に沿って整列状態で順次設けられている。これら加圧ローラ31ないし34は、その加圧ローラ31ないし34を挟んで対向するホルダ部材21に回転可能に支持されており、図示しない駆動源としてのモータから、図示しないギヤ列を介して、成形材料を供給方向における上流側から下流側に向かって搬送する方向に回転されるように構成されている。 【0025】さらに、具体的には、この加圧ローラ31ないし34は、上下方向において互い対向する上側ローラ35ないし38および下側ローラ39ないし42から構成されており、各上側ローラ35ないし38および下側ローラ39ないし42毎に、ベース部材14の幅方向両側端部の折り曲げ角度が異なるように形成されている。すなわち、最も上流側の第1加圧ローラ31は、図4に示すように、第1上側ローラ35と第1下側ローラ39とを備えており、それらが対向する部分の形状において、その第1上側ローラ35が、平坦面35aと、その平坦面35aの両端から斜め上方外側に向かって延びる傾斜面35bとによって形成される加圧部分を備えており、その第1下側ローラ39が、平坦面39aと、その平坦面39aの両端から斜め上方外側に向かって延びる傾斜面39bとによって形成される加圧部分を備えている。 【0026】そして、このローラユニット20に供給されるベース部材14は、まず、最初に、この第1加圧ローラ31の第1上側ローラ35と第1下側ローラ39との間で加圧され、図5で示すような、平坦状のベース部分14aと、このベース部分14aの両端から斜め上方外側に向かって延びる側端部14bとを有するような形状に成形される。 【0027】第1加圧ローラ31に隣り合う下流側に設けられる第2加圧ローラ32は、図6に示すように、第2上側ローラ36と第2下側ローラ40とを備えており、それらが対向する部分の形状において、その第2上側ローラ36が、平坦面36aと、その平坦面36aの両端から垂直に上方に向かって延びる垂直面36bとによって形成される加圧部分を備えており、その第2下側ローラ40が、平坦面40aと、その平坦面40aの両端から垂直に上方に向かって延びる垂直面40bとによって形成される加圧部分を備えている。 【0028】そして、第1加圧ローラ31により成形されたベース部材14は、次いで、この第2加圧ローラ32の第2上側ローラ36と第2下側ローラ40との間で、さらに加圧され、図7で示すような、平坦状のベース部分14aと、このベース部分14aの両端から垂直に上方に向かって延びる側端部14bとを有するような形状に成形される。 【0029】第2加圧ローラ32に隣り合う下流側に設けられる第3加圧ローラ33は、図8に示すように、第3上側ローラ37と第3下側ローラ41とを備えており、それらが対向する部分の形状において、その第3上側ローラ37が、平坦面37aと、その平坦面36aの両端から斜め下方外側に向かって延びる傾斜面37bとによって形成される加圧部分を備えており、その第3下側ローラ41が、平坦面41aと、その平坦面41aの両端から垂直に上方に向かって延びる垂直面41bとによって形成される加圧部分を備えている。 【0030】そして、第2加圧ローラ32により成形されたベース部材14は、次いで、この第3加圧ローラ33の第3上側ローラ37と第3下側ローラ41との間で、さらに加圧され、図9で示すような、平坦状のベース部分14aと、このベース部分14aの両端から垂直に上方に向かって延びる下側端部14bと、この下側端部14bから斜め上方内側に向かって延びる上側端部14cとを有するような形状に成形される。 【0031】第3加圧ローラ33に隣り合う下流側に設けられる第4加圧ローラ34は、図10に示すように、第4上側ローラ38と第4下側ローラ42とを備えており、それらが対向する部分の形状において、その第4上側ローラ38が、平坦面38aによって形成される加圧部分を備えており、その第4下側ローラ42が、平坦面42aと、その平坦面42aの両端から垂直に上方に向かって延びる垂直面42bとによって形成される加圧部分を備えている。 【0032】そして、第3加圧ローラ33により成形されたベース部材14は、次いで、この第4加圧ローラ34の第4上側ローラ38と第3下側ローラ42との間で、さらに加圧され、図11で示すような、平坦状のベース部分14aと、このベース部分14aの両端から垂直に上方に向かって延びる下側端部14bと、この下側端部14bから、水平方向内側に延びる上側端部14cとを有するような形状に成形される。 【0033】したがって、このようなロールユニット20に、ベース部材14の上にクッション材15を重ね、さらにその上にカバー部材16を重ねて連続的に供給するようにすれば、ベース部材14の幅方向両側端部をカバー部材16の上に連続的に折り返すことができ、これによって、帯状のガスケット加工部材17を連続的に形成することができる。 【0034】次いで、このように形成された帯状のガスケット加工部材17を、リング状に加工する。リング状に加工するには、公知のベンディング装置47を使用すればよい。このようなベンディング装置47は、たとえば、図12に示すように、3つの加圧ローラ48、49および50を備えており、そのローラ軸48a、49aおよび50aが、三角形の頂点にそれぞれ配置されるように設けられており、この各加圧ローラ48、49および50の間に、帯状のガスケット加工部材17を挿入して加圧し、所望の径となるまでリング状に湾曲させればよい。 【0035】そして、得られたリング状のガスケット加工部材17の長さ方向両端部を、突き合わせた状態で、溶接などの公知の接合手段によって接合することにより、リング状のガスケット本体12を得ることができる。なお、この接合部分は、たとえば、図1の点線43として示されるが、研磨などの仕上げ加工によって、外観上、目立たないように仕上げることができる。 【0036】また、図1に示すパス13を設けるには、帯状に形成されたガスケット加工部材17を、そのガスケット本体12の内径寸法に相当する長さに切断し、これを、ガスケット本体12の径方向に沿って架け渡し、パス13の長さ方向両端部を、ガスケット本体12の内周面にそれぞれ溶接などの公知の接合手段によって接合すればよい。これによって、図1に示すようなメタルジャケットガスケット11を製造することができる。なお、この接合部分も、たとえば、図1の点線44として示されるが、研磨などの仕上げ加工によって、外観上、目立たないように仕上げることができる。 【0037】なお、このようなパス13は、配管などを挿通するための仕切りであって、図1に示される形状の他、その目的および用途によって種々の形状があり、いずれの形状であっても公知の方法により加工および/または接合した後に、ガスケット本体12の内周面に接合すればよい。また、パス13は、特に設けなくてもよい。 【0038】このような本実施形態のメタルジャケットガスケットの製造方法によれば、メタルジャケットガスケット11を、予め用意された、帯状の、ベース部材14、クッション材15およびカバー部材16を使用して製造することができるので、平板を打ち抜くことによる材料のロスがなく、歩留りよく製造することができる。したがって、材料コストを大幅に低減でき、メタルジャケットガスケット11を安価に提供することができる。 【0039】また、ベース部材14、クッション材15およびカバー部材16を重ねた状態で、ローラユニット20に備えられる複数の加圧ローラ31ないし34に、その上流側から下流側に向けて連続的に供給するのみで、ベース部材14の幅方向両側端部をカバー部材16の上に連続的に折り返すことができ、これによって、帯状のガスケット加工部材17を連続的に形成することができる。そのため、従来のように、ベース部材16の両側端部を治具を使用して手作業で起立させた後、折り曲げ状にかしめるような手間を要することがなく、作業効率を大幅に向上させることができる。したがって、製造コストを抑えることができ、メタルジャケットガスケット11をより安価に提供することができる。 【0040】そのため、以上のようにして製造されたメタルジャケットガスケット11は、材料コストおよび製造コストが大幅に低減されるので、安価に提供される。なお、本実施形態の製造方法によれば、かなり大径のものであっても、その接合部分43を1箇所のみで形成することができるため、強度の高い大径のメタルジャケットガスケット11を製造することができる。 【0041】なお、本実施形態では、ガスケット本体12をリング状に加工したが、本発明においては、その目的および用途によって、たとえば、楕円、矩形など種々の形状に加工してもよく、また、使用される用途も特に制限されることはない。 【0042】また、本実施形態では、ローラユニット20の加圧ローラ31ないし34の数を4本としたが、その本数は限定されず、たとえば、これより多い本数として、より回数を増やしてベース部材14の幅方向両側端部を折り曲げていくようにしてもよい。 【0043】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、メタルジャケットガスケットを、予め用意された、帯状の、ベース部材、クッション材およびカバー部材を使用して製造することができるので、平板を打ち抜くことによる材料のロスがなく、歩留りよく製造することができる。したがって、材料コストを大幅に低減でき、メタルジャケットガスケットを安価に提供することができる。 【0044】請求項2に記載の発明によれば、ベース部材、クッション材およびカバー部材を重ねた状態で、加圧ローラの上流側から下流側に向けて連続的に供給するのみで、ベース部材の幅方向両側端部をカバー部材の上に連続的に折り返すことができ、これによって、帯状のガスケット加工部材を連続的に成形することができる。そのため、従来のように、ベース部材の両側端部を治具を使用して手作業で起立させた後、折り曲げ状にかしめるような手間を要することがなく、作業効率を大幅に向上させることができる。したがって、製造コストを抑えることができ、メタルジャケットガスケットをより安価に提供することができる。 【0045】請求項3に記載の発明によれば、ベース部材、クッション材およびカバー部材を重ねた帯状の成形材料を、加圧ローラの上流側から下流側に向けて連続的に供給するのみで、ベース部材の幅方向両側端部をカバー部材の上に連続的に折り返すことができ、これによって、帯状のガスケット加工部材を連続的に成形することができる。そのため、従来のように、ベース部材の両側端部を治具を使用して手作業で起立させた後、折り曲げ状にかしめるような手間を要することがなく、作業効率を大幅に向上させることができる。したがって、製造コストを抑えることができ、メタルジャケットガスケットをより安価に提供することができる。 【0046】請求項4に記載の発明によれば、メタルジャケットガスケットは、平板の打ち抜きによりロスが発生する材料ではなく、予め用意された、帯状の、ベース部材、クッション材およびカバー部材が使用されているので、歩留りよく製造されている。したがって、材料コストが大幅に低減された、メタルジャケットガスケットとして安価に提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399008117 【氏名又は名称】豊ガスケット株式會社
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| 【出願日】 |
平成11年4月12日(1999.4.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103517 【弁理士】 【氏名又は名称】岡本 寛之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−291803(P2000−291803A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−103639 |
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