| 【発明の名称】 |
シ―ル装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】アスビヨルム ブンドガルト
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| 【要約】 |
【課題】構造簡単、取扱い容易、かつシールが確実になされるシール装置を提供することを目的とする。
【解決手段】装置はスリーブ状の第一のシール部分(4)を有して、該第一のシール部分は、軸体(2)と共に、協働面(1a)に向く軸方向開口空間(6)を形成する形をなしており、上記装置はさらに弾性圧縮可能なシール体(7)を有していて、該シール体が非圧縮時に上記空間とは異なる形そして大きさの断面を有し、該シール体(7)は対向面からの軸方向力を受けたときに、上記軸方向の空間(6)と協働面(1a)の間でのシールを行うように圧縮され、これによって上記スリット状空間と軸体(2)に対するシールがなされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸体(2;15)上に配され該軸体に沿って軸方向に移動可能な二つの部材の対向ラジアル面(1a,4d;10a,11d;16a,17d)の間のスリット状空間をシールする装置において、装置はスリーブ状の第一のシール部分(4;11;17)を有して、該第一のシール部分は、軸体(2;15)と共に、協働面(1a;10a;16a)に向く軸方向開口空間(6)を形成する形をなしており、上記装置はさらに弾性圧縮可能なシール体(7;12;18)を有していて、該シール体が非圧縮時に上記空間とは異なる形そして大きさの断面を有し、該シール体(7;12;18)は対向面からの軸方向力を受けたときに、上記軸方向の空間(6)と協働面(1a;10a;16a)の間でのシールを行うように圧縮され、これによって上記スリット状空間と軸体(2;15)に対するシールがなされることを特徴とするシール装置。 【請求項2】 スリーブ状の第一のシール部分(4,11)は、その一端部に、実質的に半径方向に延びるラジアル部分(4b,11b)を有し、該ラジアル部分が実質的に軸方向に延びるフランジ部分(4c,11c)につながっていて、両部分が軸体と共に軸方向に開口せる空間(6)を形成することとする請求項1に記載のシール装置。 【請求項3】 スリーブ部材(17)は、その一端部に、外方に延びる傾斜部(17b)を有し、該傾斜部は軸体と共に軸方向に開口せる空間を形成する実質的に軸方向に延びるフランジ部分(17c)につながっていることとする請求項1に記載のシール装置。 【請求項4】 シール体(7,2)は、軸方向に開口せる空間(6)よりも大きい寸法を有し、組込前では上記空間(6)からはみ出す弾性部分を有していることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載のシール装置。 【請求項5】 シール体(18)は、スリーブ部材(17)の少なくとも軸方向寸法で、軸方向開口空間よりも大きい形状をなしていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載のシール装置。 【請求項6】 シール体(7,12,18)は、軸方向開口空間(6)内でスリーブ部材の該当部分(4,11,17)に固着されていることとする請求項1ないし請求項5のうちの一つに記載のシール装置。 【請求項7】 シール体(7,12)は、接着、加硫もしくは同様な方法でスリーブ部材に固着されていることとする請求項6に記載のシール装置。 【請求項8】シール体(18)は突出部(22)を有し、スリーブ部材(17)に形成された取付手段(21)へ上記突出部で取外し自在に接続されていることとする請求項6に記載のシール装置。 【請求項9】 シール装置のスリーブ部材(4,11,17)の外周面が他のシール(5,13,19)と協働可能となっていることとする請求項1ないし請求項8のうちの一つに記載のシール装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、軸体上に配され該軸体に沿って軸方向に移動可能な二つの部材の対向ラジアル面の間のスリット状空間をシールするシール装置に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】かかる種類のシール装置としては種々の形式の装置が知られている。しかし、これらの公知の装置は、複雑であり、最良のシール状態を得るようにシール装置を組み込むのに熟練が要求される。 【0003】本発明の目的は、かかるシール装置を簡単な構造とし、その組込みを容易にし、かつシール効果を良好とすることにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明によると、上記目的達成のために、装置はスリーブ状の第一のシール部分を有して、該第一のシール部分は、軸体と共に、協働面に向く軸方向開口空間を形成する形をなしており、上記装置はさらに弾性圧縮可能なシール体を有していて、該シール体が非圧縮時に上記空間とは異なる形そして大きさの断面を有し、該シール体は対向面からの軸方向力を受けたときに、上記軸方向の空間と協働面の間でのシールを行うように圧縮され、これによって上記スリット状空間と軸体に対するシールがなされることを特徴としている。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。 【0006】図1は、モータポンプの軸体を支持するために特に配設された軸受装置の一部破断された部分側面図であり、該装置は軸体2に組み込まれたテーパころ軸受1(部分的に図示)と、同じ軸体2に組み込まれた深溝玉軸受3と、シール装置の二つの部分4,5とを有し、このシール装置は玉軸受3の左側をシールするように上記の二つの軸受の間に配置されていて、軸体2とテーパころ軸受1の内面との間の空間、そして特に、軸体から半径方向に延出するテーパころ軸受の内輪1aの側面とこれに当接するラジアル面4d(図2参照)との間のスリット状空隙をシールする。 【0007】シール装置の二つの部分4,5を拡大して示す図2に良く見られるように、第一のシール部分4は軸体2の周面に嵌合された実質的に円筒状のスリーブ部4a(図1参照)をなしていて、その軸方向一端には、実質的に半径方向に延びるラジアル部分4bを有し、該ラジアル部分4bは軸方向に延びるフランジ部分4cにつながっており、このラジアル部分4bそしてフランジ部分4cが軸体2と共に軸方向に開口せる環状空間6(図1参照)を形成している。軸方向に延出するフランジ部分は、端部にラジアルシール面4dを有し、該ラジアルシール面4dはテーパころ軸受1の内輪の側面に当接しており、ここでスリット状空隙を形成している。上記環状空間6内には、弾性圧縮可能なシール体7が設けられており、当接ラジアルシール面4dが協働ラジアル面たるテーパころ軸受の内輪の側面に圧せられたときに、上記シール体7が圧縮されてスリット状空隙の入口と軸に密接するような形状そして寸法となっていて、こうすることにより、所定の予圧力のもとで、この環状空間6での軸体2に沿ったどの方向でも、そしてスリット状空隙でも洩れがなくなる。図示の実施形態において、シール体7は突起状リム部7aを有し、圧縮された該シール体7と直接協働面たる軸受内輪の側面あるいはそこに設けられた溝(図示せず)との間の接触圧を増大させる。 【0008】図1及び図2の実施形態においては、半径方向に延出するラジアル部分4bとは軸方向反対側に位置する第一のシール部分4のスリーブ部4aの端部は、外周面に環状面取り部8が形成されていて、玉軸受3の内輪と係合し、好ましくは内輪の丸味部に係合して、これによってこの部分での線接触によるシールがなされる(図1参照)。 【0009】シール装置の第二の部分5は従来のシールに近い形状をなしており、金属あるいはプラスチック材料で作られた第一シールド部材5aを有し、この第一シールド部材5aは中央に開口が形成されたカップ形状をなしている。このシールド部材5aの開口の直径は第一のシール部分4のスリーブ部4aの直径よりも若干大きくなっている。このシールド部材5aは、軸方向の一方の側面に弾性ライニング9が設けられており、又、内方に突出して軸方向に間隔をもつ二つのシールリップ9a,9bが設けられている。これらのシールリップ9a,9bは第一のシール部分4のスリーブ部4aの外周面と摺接する。ばね9cが、それ自体公知なように、上記シールリップ9bを第一のシール部分4のスリーブ部4aの協働面に押しつけるように配置されており、これによりシール効果が改善される。ライニング9は、好ましくは、加硫もしくは他の公知の方法で、シールド部材5aに固着されている。 【0010】部分的に断面された図3そして図4は、本発明の第二の実施形態を示す。この実施形態では、内輪、外輪、そしてこれら両輪の間に配されて両輪の軌道面ところがり接触する複数の玉を有する通常の玉軸受10の一部が示されている。玉は保持器により案内そして保持されており、又、図示のごとく、左方には、通常の摺接シールが設けられていて、内輪と外輪との間の空間をシールしている。 【0011】右方には、図3そして図4に見られるように、本発明によるシールが設けられており、該シールは、実質的に円筒状のスリーブ部11aが形成されたスリーブ部材11を有している。このスリーブ部材11は軸体(図示せず)の周面に取りつけられ、その軸方向一端に、実質的に半径方向に延びるラジアル部分11bを有しており、該部分11bには軸方向に延びるフランジ部分11cがつながっている。かくして、ラジアル部分11bとフランジ部分11cが軸体と共に軸方向に開口せる環状空間を形成する。軸方向に延びるフランジ部分は、端面にラジアルシール面11dを形成し、このラジアルシール面11dは軸受10の内輪の側面に当接して、この側面と共にスリット状の空隙を形成する。上記環状空間には、弾性圧縮可能なシール体12が配設されている。このシール体12は、当接ラジアルシール面11dが協働ラジアル面たる玉軸受の内輪の側面に圧せられたときに、上記シール体12が圧縮されてスリット状空隙の入口と軸に密接するような形状そして寸法となっていて、こうすることにより、所定の予圧力のもとで、この環状空間での軸体に沿ったどの方向でも、そしてスリット状空隙でも洩れがなくなる。適宜形式のリップシール13がスリーブ部材と協働するように配されて、追加的なシールを形成する。図示の実施形態では、上記リップシール13は、スリーブ部材のフランジ部分11cの外周面と協働する。 【0012】図3はシール11の組込み完了前を示し、図4はシール11が組込み完了された状態の軸受10を示す。このように、図3では、軸受10は、軸体(図示せず)の所定位置へ取りつけられている状態にある。又、シール11は軸体上には位置しているが、そのラジアル面11dが軸受の内輪の側面と間隔をもっている状態にある。この位置において、弾性圧縮可能なシール体12がシールのラジアル面11dから外方にいかに突出した寸法のものであるかが明瞭に判る。図4に示されるように、シール11は図において左方に向けて押し込まれ、該シールのラジアル面11dが内輪の側面と当接する位置にくるようになる。このようにしてシール体12は圧縮されて、軸受の内輪の側面に対して、そして矢印で図示されているように軸体(図示せず)に対してシールするように圧せられる。 【0013】シール体12のシール能力を増大させるためには、軸体に接面するシール体の表面形状を適宜採用すること、例えば、図3の符号12が示される鋸歯形状12aとすることが好ましい。 【0014】軸受10は、好ましくは、所定量の潤滑剤14が充填されており、軸受は図示のごとくにシールされたときには、軸受寿命の間、運転されるのに十分な潤滑剤を保有することができる。環状空間をシールするのに十分なだけシール体を圧縮するために必要な軸方向力を維持するように、図示しない公知のロックリングあるいは同種のものを用いた適切なロック手段によって、シール部材11は図4に示される位置に保持される。 【0015】図5ないし図8には、本発明によるシール装置の他の例が、そのための付随部材(図6及び図7)と共に示されている。 【0016】図5には、リング部材16、例えば軸から半径方向に突出する側面16aを有する内輪が軸体15上に配置されている該軸体15の一部が図示されている。リング部材16の左側には、本発明によるシールが配設されており、該シールは実質的に円筒状のスリーブ部17aが形成されたスリーブ部材17を有している。このスリーブ部材17は軸体(図示せず)の周面に取りつけられ、その軸方向一端に、上方かつ外方に延びる傾斜部分17bを有しており、該部分17bには軸方向に延びるフランジ部分17cがつながっている。かくして、傾斜部分17bとフランジ部分17cが軸体と共に軸方向に開口せる環状空間を形成する。軸方向に延びるフランジ部分17cは、端面にラジアルシール面17dを形成し、このラジアルシール面17dは軸受の内輪16の側面に当接して、この側面と共にスリット状の空隙を形成する。上記環状空間には、弾性圧縮可能なシール体18が配設されている。このシール体18は、当接ラジアルシール面17dが協働ラジアル面たる玉軸受の内輪の側面に圧せられたときに、上記シール体18が圧縮されてスリット状空隙の入口と軸に密接するような形状そして寸法となっていて、こうすることにより、所定の予圧力のもとで、この環状空間での軸体に沿ったどの方向でも、そしてスリット状空隙でも洩れがなくなる。この実施形態においては、スリーブ部材17の傾斜部17b、シールのフランジ部17c、軸体15そして内輪16の側面16aにより形成される軸方向に開口せる空間は、断面積において、本実施形態でOリングシールを成すシール体18よりも大きい。この断面積の差にも拘らず、図示のごとく、上記空間とシール体との間の形状の差は、シール17のシール面17dが内輪16の側面16aに近接又は当接する位置までスリーブ部材17が押し込まれたときに、上記シール体18が軸体15そして内輪16に対して押付けられるように圧縮されるということを意味している。この状況は図8に示されており、この図8では、従来型のリップシール19がどのようにスリーブ部17aと協働しているか、そしてスリーブ部材17が適宜形式のロックリング20によってどのように所定位置に保持されているかについても示されている。 【0017】図1及び図2そして図3及び図4に示される本発明によるシール装置の実施形態においては、シール体7そして12は、それぞれ対応せるスリーブ部材4そして11に、例えば接着あるいは加硫によって、固着しておくと便利である。このようにすると、シールの二つの部分が一度に扱え、保管でき、搬送できるので、シールの取扱いが容易になる上に、シールが組み込まれたときシール体が常に正規位置にあるということを確実ならしめる。 【0018】図5ないし図8に示された本発明によるシール装置の実施形態では、この問題は種々の方法で解決でき、スリーブ部材17がそのシール面17dに軸方向外方へ開口せる少なくとも二つの溝21を有しているようにしたりすることができ、好ましくは、この溝21は直接方向に対向して位置し、あるいはスリーブ部材のまわりに対称的に位置して形成される。図5そして図6(図5のスリーブ部についての一部平面図)に示されたこれらの溝21は、シール体18を縮尺して描いている図7に見られる該シール体18の突出ラグ22を受け入れるようになっている。 【0019】本発明は、以上、三つの形態について説明されたが、これに限定されず、特許請求の範囲において、種々変更可能であることは言うまでもない。 【0020】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スリーブ状の部材内に形成された環状の開口空間にシール体を配して、このシール体を圧縮して、対向ラジアル面間のスリット状空隙をシールすることとしたので、構造が簡単、取扱いが容易かつシール効果が確実なシール装置を得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599163481 【氏名又は名称】エス ケイ エフ スベリエ エービー
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| 【出願日】 |
平成11年12月15日(1999.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084180 【弁理士】 【氏名又は名称】藤岡 徹
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| 【公開番号】 |
特開2000−193098(P2000−193098A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平11−355475 |
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