| 【発明の名称】 |
ベロ―ズ継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】染谷 久雄
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 全体として筒状をなし、その筒状部に、断面略凸半円筒状の環状山部を有するベローズ継手において、上記環状山部の略中心を通り、軸線に対して直交する平面に関して略対称形状をなす、基布入りゴム材料からなる一対のベローズ半体を設け、この一対のベローズ半体を、環状結合具を介して気密に結合して、全体として断面略凸半円筒状の環状山部を形成したことを特徴とするベローズ継手。 【請求項2】 請求項1記載のベローズ継手において、対をなすベローズ半体によって形成された単位ベローズ継手の両端の中心開口部はそれぞれ、端部体によって閉塞されており、この単位ベローズ継手が複数重ねられているベローズ継手。 【請求項3】 請求項2記載のベローズ継手において、複数重ねた単位ベローズ継手の間に位置する端部体は、隣り合う単位ベローズ継手に共通であるベローズ継手。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載のベローズ継手において、対をなすベローズ半体はそれぞれ、内周部分に内側環状ビードを有する平面状リング部と、この平面状リング部の先端部に連続する、対をなすベローズ半体で凹凸が反対の断面略四分の一円弧部と、この断面四分の一円弧部の先端部に形成された外側環状ビードとを有し、対をなすベローズ半体のこの外側環状ビード部どうしが環状結合具を介して結合されているベローズ継手。 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項記載のベローズ継手において、複数の単位ベローズ継手の間に位置する端部体は、該端部体に隣り合う単位ベローズ継手内の室を連通させる連通路を有しているベローズ継手。 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれか1項記載のベローズ継手において、端部体には、対をなすベローズ半体の最大接近位置を規制するストッパが一体に設けられているベローズ継手。 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか1項記載のベローズ継手において、環状結合具は、一対のベローズ半体の外側環状ビードの一方を保持する断面コ字状の内側リングと、一対のベローズ半体の外側環状ビードの他方を保持し、上記内側リングの外側にかしめられる外側リングとからなっているベローズ継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【技術分野】本発明は、ベローズ継手に関する。 【0002】 【従来技術及びその問題点】図4は、この種のベローズ継手を有する除振継手10を最も単純化して示す概念図である。除振継手10は、下部基台11、上部基台(除振台)12、及びこの下部基台11と上部基台12の間に位置する蛇腹状のベローズ継手20を備えている。 【0003】ベローズ継手20は、断面略凸半円筒状の環状山部21と、これらの環状山部21の間に位置する環状谷部22とを有し、その環状谷部22には変形防止リング24が嵌められている。ベローズ継手20の下端部と上端部は、下部基台11と上部基台12に気密に接続されており、ベローズ継手20内の圧力空気室に、圧縮空気源14及び調圧弁15を介して、調圧された圧縮空気が供給される。ベローズ継手20内の圧力を調整することにより、上部基台12の上下動を防ぎながら、下部基台11から上部基台12への振動の伝播を防止することができる。 【0004】ベローズ継手20は、ダイアフラム等と同様に、ゴム材料内に基布を埋め込んで加硫成形して作られる。ところが、環状山部21と谷部22とを有するベローズ継手20は、小型になればなる程、基布をこれら山部と谷部の曲率に沿わせることが困難になる。このため、小径のベローズ継手20は事実上製品化されていなかった。 【0005】 【発明の目的】本発明は、ベローズ継手についての以上の問題意識に基づき、小型小径であっても製造できるベローズ継手を得ることを目的とする。 【0006】 【発明の概要】本発明は、一つの断面略凸半円筒状の部分を、一対のベローズ半体として別々に作成し、これらを結合すれば、ベローズ半体が小径になってもゴム材料内への基布の埋め込みは可能であり、製造上の困難はないとの着想に基づいて完成されたものである。 【0007】すなわち本発明は、全体として筒状をなし、その筒状部に、断面略凸半円筒状の環状山部を有するベローズ継手において、環状山部の略中心を通り、軸線に対して直交する平面に関して略対称形状をなす、基布入りゴム材料からなる一対のベローズ半体を設け、この一対のベローズ半体を、環状結合具を介して気密に結合して、全体として断面略凸半円筒状の環状山部を形成したことを特徴としている。 【0008】対をなすベローズ半体によって形成された単位ベローズ継手の両端の中心開口部はそれぞれ、端部体によって閉塞して閉じられた室を形成する。この単位ベローズ継手は複数を重ねて用いるのが実際的である。複数重ねた単位ベローズ継手の間に位置する端部体は、隣り合う単位ベローズ継手に共通に用いることが好ましい。また、複数の単位ベローズ継手の間に位置する端部体には、該端部体に隣り合う単位ベローズ継手内の室を連通させる連通路を形成することができ、さらに、端部体には、対をなすベローズ半体の最大接近位置を規制するストッパを一体に設けることができる。 【0009】対をなすベローズ半体は、具体的には例えば、内周部分に内側環状ビードを有する平面状リング部と、この平面状リング部の先端部に連続する、対をなすベローズ半体で凹凸が反対の断面略四分の一円弧部と、この断面四分の一円弧部の先端部に形成された外側環状ビードとを有するものとし、この対をなすベローズ半体の外側環状ビード部どうしを環状結合具を介して結合することができる。 【0010】環状結合具は、一対のベローズ半体の外側環状ビードの一方を保持する内側リングと、一対のベローズ半体の外側環状ビードの他方を保持し、上記内側リングの外側にかしめられる外側リングとから構成することが望ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】図1ないし図3は、下部基台11と上部基台12の間に、2個の環状山部31を有するベローズ継手に本発明を適用した実施形態を示している。いま、一つの環状山部31を有するベローズ継手を単位ベローズ継手30とすると、各単位ベローズ継手30は、一対のベローズ半体32U、32D、環状結合具40、及び一対の端部体(閉塞体)51、52から構成されている。図の上方の単位ベローズ継手30の上方の端部体51は上部基台12からなり、下方の単位ベローズ継手30の下方の端部体52は下部基台11からなる。 【0012】対をなすベローズ半体32Uと32Dは、単位ベローズ継手30の軸線Xに直交する平面Pに関して対称な形状をしている。すなわち、端部体51(52)に沿う平面状リング部33と、この平面状リング部33の先端部に連続する断面略四分の一円弧部34を備え、平面状リング部33の内周部分には内側環状ビード35が形成され、断面略四分の一円弧部34の先端部には外側環状ビード36が形成されている。断面略四分の一円弧部34の凹凸の方向と、環状ビード35、36の突出方向とは、ベローズ半体32Uと32Dで逆であり、環状ビード35、36はそれぞれ、端部体51(52)側に突出し、上下の外側環状ビード36は平面で接触する。このようなベローズ半体32Uと32Dは、形状が単純であり、基布入りのゴム材料により、容易に加硫成形することができる。 【0013】環状結合具40は、このベローズ半体32Uと32Dの外側環状ビード36どうしを気密に結合するもので、内側リング41と、この内側リング41の外側にかしめられる外側リング42とからなっている。内側リング41は、一方の外側環状ビード36の内周側に入り込む環状突条41a、平板部41b、及び外縁筒状部41cを有して、一つの外側環状ビード36を囲む断面コ字状をなしており、その外縁筒状部41cは、一つのビード36に重ねた他方のビード36の側面に延びている。 【0014】一方、外側リング42は、他方の外側環状ビード36の内周側に入り込む環状突起42a、平板部42b、及び外縁筒状部42cを有して、外側環状ビード36を囲む断面コ字状をなしている。外縁筒状部42cは、かしめる前においては、内側リング41の外縁筒状部41cより長く、該平板部41bの外側に沿って延びている。 【0015】以上の環状結合具40は、ベローズ半体32Uと32Dの外側環状ビード36を重ね、一方の外側環状ビード36に内側リング41を被せ、他方の外側環状ビード36に外側リング42を被せて外縁筒状部42cを外縁筒状部41cの外側に沿わせ、その状態で、内側リング41と外側リング42を最大に接近させる。最大接近位置は、外縁筒状部41cが平板部42bに当接する直前位置(外側環状ビード36の圧縮量が最大になる位置)で規制され、この状態で平板部42bの先端を内側リング41の平板部41b上に変形させる(かしめる)と、一対の外側環状ビード36(ベローズ半体32Uと32D)が気密に結合される。 【0016】ベローズ半体32Uと端部体51、及びベローズ半体32Dと端部体52は、端部体51(52)に設けたかしめ環状かしめ突起53、及びリテーナリング54を介して結合される。すなわち、端部体51(52)には、ベローズ半体32Uと32Dの内側環状ビード35を受け入れる環状溝55が形成されていて、この環状溝55の内側に環状かしめ突起53が設けられている。リテーナリング54は、環状溝55に内側環状ビード35を嵌めた状態で平面状リング部33に重ねられ、その状態で、環状かしめ突起53をリテーナリング54側にかしめ変形させることにより、内側環状ビード35、端部体51(52)、リテーナリング54が気密に結合される。すなわち、対をなすベローズ半体32U、32D、環状結合具40、及び一対の端部体(閉塞体)51、52によって加圧空気室38が形成される。 【0017】2つの単位ベローズ継手30の中心の端部体51(52)には、図1の実施形態では、エア通路56と、このエア通路56及び2つの単位ベローズ継手30内の加圧空気室38に通ずる連通路57が形成されており、エア通路56は、調圧弁15を介して圧縮空気源14に接続されている。また、図2の実施形態では、2つの単位ベローズ継手30内の加圧空気室38に個別に通ずる一対の独立エア通路58が形成されており、この独立エア通路58に個別に圧縮エアが供給される。複数の加圧空気室38を連通させるか否かは、制御態様(仕様)に応じて決定される。 【0018】また、下部基台11、上部基台12を構成する端部体51、52には、ベローズ半体32Uと32Dの最大接近位置を規制するストッパ59がそれぞれ形成されている。ベローズ半体32Uと32Dの最大離間位置は、図示しない除振台側に設けたストッパにより規制される。 【0019】上記構成の本ベローズ継手の基本動作は、従来装置と同様である。各単位ベローズ継手30の加圧空気室38に圧縮空気源14、調圧弁15を介して圧縮エアを供給することにより、上部基台12を浮動状態に保持し、下部基台11からの振動が上部基台12に伝達されるのを防ぐことができる。各単位ベローズ継手30は、ベローズ半体32Uと32Dとから構成されていて、このベローズ半体32Uと32Dが環状結合具40で結合されているため、ベローズ半体32Uと32Dの形状は単純であり、小径であっても、基布入りのゴム材料を容易に加硫成形することができる。 【0020】 【発明の効果】本発明は、全体として筒状をなし、その筒状部に、断面略凸半円筒状の環状山部を有するベローズ継手を、一対のベローズ半体とこれを結合する環状結合具とから構成したので、ベローズ半体の形状が単純になる。よって、基布入りのゴム材料での成形が容易にでき、小径化に対応することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005175 【氏名又は名称】藤倉ゴム工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083286 【弁理士】 【氏名又は名称】三浦 邦夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−193087(P2000−193087A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−369743 |
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