トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 平形ガスケットリング
【発明者】 【氏名】バリー レモン

【要約】 【課題】予定位置に容易に固定することができかつ色々な規格に適合することができ、かつ必要な接触圧力が加えられたときパイプ系統の内部の媒体に関して如何なる空所も存在しない鎖錠連結部を確実に生じるように形成され、製造された平形ガスケットリングを提案する。

【解決手段】成形物3間にフランジ連結部を作るための平形ガスケットリング1が、外周ラインに沿って、成形物3に関して確実に鎖錠する仕方でガスケットリングを受け入れるために用いられるリップ構造体10をもつ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2つの対向する成形物(3)間に流体密連結部を作るための平形ガスケットリング(1)であって、前記成形物がフランジアダプタを備えかつ運搬されるべき媒体が流通する内径と、外径をもち、ガスケット上に必要な接触圧力を生ぜしめるために、フランジ(2)が成形物(3)上に押し付けられてねじ(6)によって互いに連結されることができて成る平形ガスケットリングにおいて、平形ガスケットリング(1)は外周領域に少なくとも1つのリップ構造体(10)をもち、前記リップ構造体は成形物(3)の外径を越えて径方向に突出しかつ実質上確実に鎖錠する仕方で成形物(3)を囲むように設計されることを特徴とする平形ガスケットリング。
【請求項2】 リップ構造体(10)はそれを平形ガスケットリングから切断するための予定の破断点(14)をもつことを特徴とする請求項1に記載の平形ガスケットリング。
【請求項3】 フランジリング(2)のねじ締め連結部の領域を越えた箇所まで成形物(3)の外径を径方向に越えて突出する延長部(15)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の平形ガスケットリング。
【請求項4】 前記延長部は径方向に配置したスロット状切除部(18)をもち、前記切除部は、特にISO規格、ANSI規格又はJIS規格に従って、少なくとも部分的に確実に鎖錠する仕方でフランジリングねじ締め連結部のねじ(6)又はボルトを受け入れるために用いられることを特徴とする請求項3に記載の平形ガスケットリング。
【請求項5】 リップ構造体(10)は直径D2の円上でその円周の大部分上に配置され、この直径D2は特にフランジアダプタの外径についてANSI規格に対応していることを特徴とする請求項1に記載の平形ガスケットリング。
【請求項6】 延長部の領域に、第2の円弧形のリップ構造体(16)が直径D3上に配置され、この直径は直径D2より大きく、特にフランジアダプタの外径についてISO規格に対応していることを特徴とする請求項1に記載の平形ガスケットリング。
【請求項7】 リップ構造体(16)は2つの円弧形リップ部分からなることを特徴とする請求項6に記載の平形ガスケットリング。
【請求項8】 平形ガスケットリングは平形ガスケットリングの内面を2つの成形物(3)の内面に関して同一平面となるように設置するための手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の平形ガスケットリング。
【請求項9】 前記手段は少なくとも1つの同心状に配置された環状ビード(22)からなり、内側ビード(22)の自由内面(23)は平形ガスケットリングの内径を形成しかつ長さD6にわたって平坦な形状をもち、前記長さD6は設置されたガスケットリングの所望の厚さに等しいことを特徴とする請求項8に記載の平形ガスケットリング。
【請求項10】 平形ガスケットリングはエラストマー(19)から作られ、前記エラストマーは、内周領域で、高い化学的抵抗性のかつ滑らかな表面をもつPTFE状材料(20)によって完全に包まれることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の平形ガスケットリング。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に請求項1の前文部分に記載の、パイプライン系統中の2つのフランジアダプタ間に配置するための平形ガスケットリングに関する。
【0002】
【従来の技術】転移連結部はパイプラインを敷設するときに必要である。これらの連結部は通常は、フランジアダプタを備えている成形物を介して行われる。各場合に、1つのフランジは、前記フランジがいわゆる溶接カラーに当接するまで、連結されるべき成形物上に押し付けられる。一体形成されたフランジをもつ成形物もある。互いに連結される2つの成形物のフランジアダプタの封鎖面は平形ガスケットリングを介在させて互いに当接させられる。フランジアダプタの封鎖面間に置かれるシールが流体密連結に必要な接触圧力を及ぼされるようになすため、前記フランジは複数のねじ締め連結部によって互いに連結される。平形ガスケットリングは溝なしの封鎖面の場合に使用される。
【0003】平形ガスケットリングは普通、それがフランジアダプタの封鎖面の少なくとも全横断面を覆うように、即ちそれがフランジアダプタの内径から外径まで延在するように構成されるべきである。その構成によって、シールを間に配置した2つの当接する成形物間に流体密連結部が確保される。フランジはガスケットリングを囲むので、ガスケットリングは位置決めするのが困難であり、設置中の不正確な心出しと滑りのため、ガスケットリングがもはや封鎖面の横断面を覆わなくなるということが起こり得る。この結果、封鎖領域の表面積上に異なる圧力が生じ、次いでこれが漏れを生ぜしめる結果となる。従って多くの場合、例えば米国特許第5,472,214号に記載の如く、開口をもつ延長部がガスケットリングに設けられ、フランジ連結部のねじ又は組み立てボルトが前記延長部によって案内され、それ故ガスケットリングをフランジリングに関して位置決めするというのが実情である。この場合、フランジねじ、ボルト円直径及び成形物の内径と外径、フランジアダプタ及びフランジの寸法、並びに他のパラメータは種々の規格によって規定され、前記規格は成形物の内径を除いて、多くの場合互いに両立しないものである。
【0004】特に、高純度パイプライン系統では、平形ガスケットリングの比較的正確な位置決めが必要である。というのは、さもなければ、パイプ/ガスケットリング転移部領域にある間隙や開口はたとえ極めて小さいものでも、望ましくない空所を構成する。この場合、かかる転移部は確実に閉ざして、滑らかにしなければならない。というのは、凹凸のある転移部のため流体−動力学的(fluid-dynamic) 空所をもつ流動する媒体中に乱れが生じるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術を出発点として、本発明の目的は、予定位置に容易に固定することができかつ色々な規格に適合することができる平形ガスケットリングを提案することにある。それは一旦必要な接触圧力が加えられるとそれが滑らかな表面をもちかつパイプ系統の内部の媒体に関して如何なる空所をももたない鎖錠連結部を確実に生じるように、形成されかつ製造されなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の特徴部分に記載の構成によって達成される。更に、有利な形態は従属項に記載の構成から得ることができる。
【0007】本発明の平形ガスケットリングは、それが自己心出し作用をなす構造素子をもつ点で特徴づけられる。平形ガスケットリングの外径の両側に同心状に備えたリップによって、平形ガスケットリングは標準の ANSI Sygef フランジの表面上に正確に取り付けることができる。このリップはANSI規格のものより大きな直径のISO/DIN Sygef フランジ中に平形ガスケットリングを位置決めするために切断される。
【0008】その目的のために、ISO規格に対応する比較的大きな半径上に配置される第2のリップ構造体が円セグメントの比較的短いセクション上に置かれる。このリップ構造体の追加の切断は、平形ガスケットリングを、これはその時心出しされるけれども、慣例の平形ガスケットリングとして使用できるようになす。
【0009】スロット状切除部が第2リップ構造体の領域で横延長部中に配置される。その結果、平形ガスケットリングは設置中組み立てボルト又はねじによって保持され、従って平形ガスケットリングが落下を防止される。以下、本発明の好適実施例を添付図面を参照して詳述する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はANSI規格に従って2つのフランジアダプタ間に平形ガスケットリング1を設置する状態を示す斜視図である。フランジ2は各場合にカラー4を備えた成形物3上に(小さい遊び量をもって)押し付けられ、前記フランジはねじ締め連結体6を受け入れるための対称的に配置した開口5をもつ。ねじ6はフランジ2の夫々対向した開口4を通って案内され、必要な接触圧力が関連したナット7を締め付けることによって印加される。この場合、カラー4の封鎖面8間に置かれる平形ガスケットリング1は圧縮される。平形ガスケットリングはリップ10によってカラー4に関して位置決めされる。前記リップは前記カラー4の外径部に当接する。図1に示す如く、フランジ2は成形物3上に遊びをもって押し付けられるので、開口5及びねじ6又はボルト/フランジ連結部の公差に因ってもたらされる不正確さに加えて、不正確な位置決めが行われるかも知れない。
【0011】図2はISO規格に従って2つのフランジアダプタ間に平形ガスケットリング1を設置する状態を示す斜視図を示す。これは図示のリップ10が切断されている点で図1のものとは異なる。この場合平形ガスケットリング1は前記カラー4の外径部に当接するリップ16によってカラー4に関して位置決めされる。
【0012】図3は平形ガスケットリング1の内周を表す内径D1をもつ平形ガスケットリング1の平面図であり、図4はその縦断面図である。D1はパイプライン系統の貫流開口を実質的に規定する。外径D2は平形ガスケットリング1の外周を限定する。外側の方で前記平形ガスケットリングに隣接しそしてそれを両側で事実上完全に取り囲むリップ10は、ANSI規格に従って平形ガスケットリングをフランジアダプタ2に関して心出しする働きをする。D2の適当な選択によって、リップ10は平形ガスケットリング1を設置するときANSIフランジアダプタのカラー4の外面に正確に当接し、従ってその最も重要な位置、内径に関する限り、フランジガスケットリングの極めて正確な位置決めを保証する。この位置決めはフランジアダプタと封鎖面を備えた成形物に関して行われるが、フランジ2に関しては行われない。
【0013】図4に示されかつD2内に置かれる平形ガスケットリングの部分がリップ10に連結される領域である連結領域14は、両側にほぼ45°に面取りされ、その結果として生じる小さい材料連結部はリップ10が容易に切断される予定の破断点を作る。
【0014】一旦、平形ガスケットリングを事実上完全に取り囲む前記リップ10が切断されると、その平形ガスケットリング1は、そのフランジ−アダプタ封鎖面が例えばISO規格に従ったフランジ連結部のためのより大きな外径をもった成形物への連結部として、使用することができる。
【0015】この場合、より大きな半径をもつ円セグメントの比較的短いセクション上に配置されるリップ構造体が使用される。各場合に、2つの短い弓形リップ部分16が、延長部15の両側で平形ガスケットリング上に配置され、従って、平形ガスケットリングを設置するとき、前記リップ部分が成形物3のISOフランジアダプタのカラー4の外面に正確に当接し、そのため平形ガスケットリング1はその内径が前記当接する成形物3の内径に関して位置決めさる。
【0016】例えばブレード(blade) によって前記部分16から作られたこのリップ構造体の追加の切断のために、平形ガスケットリングは、その後それは心出しされなければならないとはいえ、慣例の平形ガスケットリングとして使用することができる。平形ガスケットリング1の延長部15中に置かれるスロット18によって、平形ガスケットリング1はフランジ2のボルト又はねじ6によって慣例の手法で定着することができ、従って平形ガスケットリング1を落下しないように、従って設置中に汚れないようになす。前記スロットはその半径方向軸線に関して径方向に配置され、その長さは、ANSI、ISO及びJIS規格に従ったフランジ連結部を使用することができるようなものとする。
【0017】図5はANSI規格に従って設置するための平形ガスケットリングの3/4 セクションの斜視図を示す。リップ10は、リップ部分16を備えた延長部15の領域を除いて、両側でガスケットリングの全周を囲む。
【0018】図6はISO規格に従って設置するための平形ガスケットリングの3/4 セクションの斜視図を示す。図5のリップ10は切断されており、位置決めはガスケットリングの両側に同様に作られているリップ部分16によって行われる。
【0019】図7はJIS規格に従って設置するための平形ガスケットリングの3/4 セクションの斜視図を示す。リップ10とリップ部分16の両者は除去されており、ガスケットリングは設置中にスロットによって定着されることができる通常のガスケットリングに殆ど一致している。
【0020】提案された平形ガスケットリングは種々の材料から作ることができるが、好適には、それはエラストマー本体19からなり、このエラストマー本体は製造プロセス中に内径の領域で第2のPTFE状材料20に連結される。エラストマー19は予定の強度と弾性をもち、そして常温と高温の両方において機械的安定性を保証する。PTFE状材料20は高い化学的抵抗性と滑らかな表面をもち、それは化学的に不活性であり、そしてガス除去性(outgassing)を殆ど示さない。それは、平形ガスケットリングを高純度用の用途に使用できるようになすバリヤー(barrier) を形成する。エラストマー19は第2の材料で包まれ、それによって貫流する媒体と接触する可能性のある領域に材料が溢れ出ないようになす。
【0021】図8の詳細拡大図は、平形ガスケットリングが如何なる接触圧力をも及ぼされていない場合について、内径の領域内の平形ガスケットリングの横断面を示す。PTFE状材料20によって均一に囲まれるエラストマー製コア19は、2つの円形のビード付き部分21、22をもつ。自由ビード付き部分22は平面23で終端する。
【0022】次いで図9では、平形ガスケットリングはフランジねじ締め連結部の接触圧力の結果として、圧縮され、従ってこれは結果としてビード付き部分21、22の変形をもたらし、この変形は平面23を径方向内方に押圧する。始めの直径D1は、直径寸法のこの減少のために自由ビード22の平面が成形物の内面と同一平面上で終端するように選択される。
【0023】平面23の化学的不活性の頂面は運搬されるべき媒体と接触する平形ガスケットリングの唯一の領域である。平面23の幅D6は、正しい接触圧力が及ぼされたとき、平形ガスケットリングがこの幅D6に対して圧縮されるように選択される。
【0024】上記シールは広い可能な適用範囲を極めて容易に覆う。
【出願人】 【識別番号】592104852
【氏名又は名称】ゲオルク フィッシャー ロールライツングスシステム アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】GEORG FISCHER ROHRLEITUNGSSYSTEME AKTIENGESELLSCHAFT
【出願日】 平成11年10月7日(1999.10.7)
【代理人】 【識別番号】100059258
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 暁秀 (外2名)
【公開番号】 特開2000−120875(P2000−120875A)
【公開日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願番号】 特願平11−286267