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【発明の名称】 カムシャフトスプロケットの片当り防止構造
【発明者】 【氏名】笠原 智

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンのシリンダブロックにクランク軸を軸支して設け、このクランク軸にクランクスプロケットを設け、前記シリンダブロックに載置したシリンダヘッドには吸気カムハウジングによって吸気カム軸を軸支して設けるとともに排気カムハウジングによって排気カム軸を軸支して設け、前記吸気カム軸の軸端に吸気カムスプロケットを設け、前記排気カム軸の軸端に排気カムスプロケットを設け、前記クランクスプロケットと前記吸気カムスプロケットと前記排気カムスプロケットとにはタイミングチェーンを巻掛けて設けたカムシャフトスプロケットの片当り防止構造において、前記吸気カムスプロケット・前記排気カムスプロケットと前記タイミングチェーンとの片当りを防止するように前記吸気カムスプロケットの歯幅と前記排気カムスプロケットの歯幅とを異ならしめて形成したことを特徴とするカムシャフトスプロケットの片当り防止構造。
【請求項2】 前記吸気カムスプロケットと前記排気カムスプロケットとのいずれか一方のカムスプロケットの歯幅は、前記タイミングチェーンの幅方向の動きを規制するように、他方のカムスプロケットの歯幅よりも大きく形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカムシャフトスプロケットの片当り防止構造。
【請求項3】 前記吸気カムスプロケットと前記排気カムスプロケットとのいずれか一方のカムスプロケットの歯幅は、前記タイミングチェーンとのクリアランスが各部の公差の累積値以上となるように、他方のスプロケットの歯幅よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカムシャフトスプロケットの片当り防止防止構造。
【請求項4】 前記タイミングチェーンの緩み側の一方のカムスプロケットの歯幅は、前記タイミングチェーンの張り側の他方のカムスプロケットの歯幅よりも大きく形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカムシャフトスプロケットの片当り防止構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カムシャフトスプロケットの片当り防止構造に係り、特にDOHCエンジンにおけるカムシャフトスプロケットの片当り防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、吸気弁と排気弁とを別々の吸気カム軸と排気カム軸とで開閉するDOHC(ダブルオーバヘッドカム)エンジンがある。
【0003】このDOHCエンジンにおいては、図14に示す如く、エンジン102のシリンダブロック(図示せず)にクランク軸(図示せず)を軸支して設け、このクランク軸にクランクスプロケット(図示せず)を設け、シリンダブロックに載置したシリンダヘッド104には第1〜第4吸気カムハウジング106−1…によって吸気カム軸108を軸支して設けるとともに第1〜第4排気カムハウジング110−1…によって排気カム軸112を軸支して設け、吸気カム軸108の軸端に吸気カムスプロケット114を設け、排気カム軸112の軸端に排気カムスプロケット116を設け、クランクスプロケットと吸気カムスプロケット114と排気カムスプロケット116とにはタイミングチェーン118を巻掛けて設け、クランク軸の回転運動をタイミングチェーン118によって吸気カム軸108と排気カム軸112とに伝達している。
【0004】この場合に、図14に示す如く、吸気カム軸108のスラスト方向の位置は軸端側の第1吸気カムハウジング106−1で決定されるとともに、排気カム軸112のスラスト方向の位置は軸端側の第1排気カムハウジング110−1で決定されている。
【0005】ところで、カム軸へのカムスプロケットの取付方法としては、図15に示す如く、カム軸204の軸端には、圧入方式として、カムスプロケット204を圧入して取り付けたり、あるいは、図16に示す如く、ボルト取付方式として、カムスプロケット204を取付ボルト206で取り付けている。
【0006】また、このようにタイミングチェーンを備えたエンジンとしては、例えば、実公昭61−7409号公報、実開昭55−166939号公報に開示されている。実公昭61−7409号公報に記載のものは、各スプロケットの歯がたを横一側面において歯高の略全長にわたって半径方向の外方に向かって傾斜する面取りを施し、各スプロケットの面取り側を反対として互いにチェーンの長手方向に直交する面側に偏心してチェーンを噛み合わせたものである。実開昭55−166939号公報に記載のものは、スプロケット等の貫通孔に挿通したピンをケースのピン孔に挿入してスプロケット等を固定して位置決めをしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、DOHCエンジンにあっては、図14〜16に示す如く、各カムハウジングの幅(a、b)、各カム軸の長さ(c、d)、各カムスプロケットの歯の位置(d、h)、各第1カムハウジングのスラスト面を基準にした各カム軸のスラスト幅(e、i)、各スプロケットの歯幅(f、j)は、全て公差を有している。
【0008】このため、図20に示す如く、正常状態のようにカムスプロケット302の歯302aの側面とタイミングチェーン304のリンクプレート306の内面とのクリアランスXが適正にとれていればよいが、吸気カムスプロケットと排気カムスプロケットとのチェーンラインは各カムスプロケットとタイミングチェーンとのクリアランス以上にずれることがあり、例えば、図17〜19に示す如く、排気カムスプロケット116が吸気カムスプロケット114よりも車両の後側に距離Yだけずれている場合に、吸気カムスプロケット114の歯114aの車両の前側の側面のみがタイミングチェーン118と接触する一方、排気カムスプロケット116の歯116aの車両の後側の側面のみがタイミングチェーン118と接触する。この結果、吸気カムスプロケット114・排気カムスプロケット116の片当りが生じ、異常摩耗が発生して耐久性が低下する一方、各カムスプロケット114、116とタイミングチェーン118とのクリアランスを大きくとり過ぎると、騒音が大きく発生するという不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロックにクランク軸を軸支して設け、このクランク軸にクランクスプロケットを設け、前記シリンダブロックに載置したシリンダヘッドには吸気カムハウジングによって吸気カム軸を軸支して設けるとともに排気カムハウジングによって排気カム軸を軸支して設け、前記吸気カム軸の軸端に吸気カムスプロケットを設け、前記排気カム軸の軸端に排気カムスプロケットを設け、前記クランクスプロケットと前記吸気カムスプロケットと前記排気カムスプロケットとにはタイミングチェーンを巻掛けて設けたカムシャフトスプロケットの片当り防止構造において、前記吸気カムスプロケット・前記排気カムスプロケットと前記タイミングチェーンとの片当りを防止するように前記吸気カムスプロケットの歯幅と前記排気カムスプロケットの歯幅とを異ならしめて形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明は、吸気カムスプロケットの歯幅と排気カムスプロケットの歯幅とを異ならしめて形成しているので、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットがチェーンラインの範囲内で動くように規制され、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットの片当りを防止し、よって、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットの異常摩耗を回避させて各カムスプロケットの耐久性を向上し、また、各部の公差によるずれを考慮することなく各カムスプロケットをカム軸に取り付けることができ、その取付性を向上することができる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜8は、この発明の第1実施例を示すものである。図4、5において、2は車両(図示せず)に搭載される多気筒用のエンジン、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はシリンダヘッドカバーである。
【0012】シリンダブロック4には、クランク軸10が軸支して設けられている。このクランク軸10には、第1、第2クランクプーリ12−1、12−2が取付けられているとともに、クランクスプロケット14が固定されている。また、シリンダブロック4には、複数の補機として、パワステポンプ16とオルタネータ18とウォータポンプ20とが取付けられている。第1クランクプーリ12−1とパワステポンプ16とには、第1補機駆動用ベルト22−1が巻掛けられている。第2クランクプーリ12−2とオルタネータ18とウォータポンプ20とには、第2補機駆動用ベルト22−2が巻掛けられている。
【0013】シリンダヘッド6の上部位には、吸気、排気カム軸24、26が並設されている。吸気カム軸24は、軸端側からの第1〜第4吸気カムハウジング28−1…でシリンダヘッド6に軸支されている。また、排気カム軸26は、軸端側からの第1〜第4排気カムハウジング30−1…でシリンダヘッド6に軸支されている。
【0014】吸気カム軸24の軸端には、複数の歯32aを備えた吸気カムスプロケット32が圧入または取付ボルト(図示せず)で取付蹴られている。排気カム軸26の軸端には、複数の歯34aを備えた排気カムスプロケット34が圧入または取付ボルト(図示せず)で取付けられている。クランクスプロケット14と吸気カムスプロケット32と排気カムスプロケット34とには、タイミングチェーン36が巻掛けて設けられている。このタイミングチェーン36は、複数のローラ38と複数のローラリンク40とが連結して構成されている。
【0015】図1〜3に示す如く、吸気カムスプロケット32の歯幅W1と排気カムスプロケット34の歯幅W2とは、異なって形成される。この第1実施例においては、例えば、吸気カムスプロケット32の歯幅W1は、排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成されている。この場合に、この吸気カムスプロケット32の歯幅W1は、タイミングチェーン36のローラリンク40のリンク内幅W3よりも少し小さく形成されている。また、排気カムスプロケット34の歯幅W2は、吸気カムスプロケット32の歯幅W1や各部の公差を考慮して吸気カムスプロケット32の歯幅W1よりも所定に小さく設定される。
【0016】この吸気カムスプロケット32の歯幅W1と排気カムスプロケット34の歯幅W2との具体的な数値は、この第1実施例においては、例えば、図6〜8に示す如く、設定される。即ち、図6に示す如く、吸気カムスプロケット32の歯幅W1及び排気カムスプロケット34の歯幅W2を夫々4mmとし、また、吸気カムスプロケット32とタイミングチェーン36とのクリアランス及び排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36とのクリアランスを夫々0.6mmとし、更に、排気カムスプロケット34側で生じた各部の公差の累積値を最大1mm(図示せず)とする。そして、図7に示す如く、この各部の公差の累積値が1mmである場合に、排気カムスプロケット34が吸気カムスプロケット32に対して車両の後側に1mmだけずれようとしてしまい、このずれ(1mm)を排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36とのクリアランス(0.6mm)で吸収することができないので、車両の後側で排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36との片当りが生じてしまうとともに、この片当りによって吸気カムスプロケット32と排気カムスプロケット34とのチェーンラインが吸気カムスプロケット32とタイミングチェーン36とのクリアランス(0.6mm)以上にずれようとしてしまい、車両の前側においては吸気カムスプロケット32とタイミングチェーン36の片当りが生じてしまう。
【0017】そこで、図8に示す如く、排気カムスプロケット34の歯幅W2を、片側で0.4mmだけ小さくして3.2mmとする。これにより、排気カムスプロケット34側における各部の公差の累積値が1mmである場合でも、排気カムスプロケット34が車両の後側に1mmだけずれることができるので、各部で生じた公差によるずれをそのクリアランスで吸収することができ、車両の後側で排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36との片当りが生ずることがなく、もって、車両の前側においても吸気カムスプロケット32とタイミングチェーン36との片当りが生ずるのを防止するものである。
【0018】これにより、吸気カムスプロケット32の歯幅W1を排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成することにより、図3に示す如く、歯幅W1の大きな吸気カムスプロケット32によってタイミングチェーン36の幅方向の動きを規制させ、タイミングチェーン36の前後方向のバタツキの発生を防止させる。
【0019】よって、排気カムスプロケット34の歯幅W2が吸気カムスプロケット32の歯幅W1よりも小さく形成されることにより、排気カムスプロケット34の歯34aの側面とタイミングチェーン36のローラリング40の内面とのクリアランスA(A1+A2)を各部の公差の累積値以上とし、排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36との片当りを防止する。
【0020】更に、吸気カムスプロケット32の歯幅W1を排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成したのは、吸気カムスプロケット32がタイミングチェーン36の緩み側に位置するとともに、排気カムスプロケット34がタイミングチェーン36の張り側に位置し、タイミングチェーン36の前後方向のバタツキの発生を歯幅W1の大きな吸気カムスプロケット32で抑制させる。
【0021】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0022】クランク軸10の回転運動は、タイミングチェーン36によって吸気カム軸24と排気カム軸26とに伝達される。
【0023】このとき、吸気カムスプロケット34の歯幅W1と排気カムスプロケット34の歯幅W2とが異なって形成されているので、つまり、吸気カムスプロケット32の歯幅W1が排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成されているので、吸気カムスプロケット32をチェーンラインの範囲B内で動くように規制させ、排気カムスプロケット34がタイミングチェーン36と片当りしなくなり、もって、吸気カムスプロケット32もタイミングチェーン36と片当りしなくなる。従って、吸気カムスプロケット32及び排気カムスプロケット34の異常摩耗を防止し、吸気カムスプロケット34及び排気カムスプロケット34の耐久性を向上し、また、各部の公差によるずれを考慮することなく、吸気カムスプロケット32、排気カムスプロケット34を吸気カム軸24、排気カム軸26に取り付けることができ、その取付性を向上することができる。
【0024】また、通常、吸気カムスプロケット32がタイミングチェーン36の緩み側に存在するので、吸気カムスプロケット32にバタツキが生じようとするが、この吸気カムスプロケット32の歯幅W1がタイミングチェーン36の張り側に存在する排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成されていることから、吸気カムスプロケット32がタイミングチェーン36の位置決めを行い、吸気カムスプロケット32によってタイミングチェーン36の幅方向の動きを規制するので、タイミングチェーン36の前後方向のバタツキを抑制し、吸気カムスプロケット32・排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36とのクリアランスを大きくする必要もなく、振動・騒音の低減を図ることができる。
【0025】更に、排気カムスプロケット34の歯幅W2が吸気カムスプロケット32の歯幅W2よりも小さく形成され、排気カムスプロケット34の歯34aの側面とタイミングチェーン36のローラリンク40の内面とのクリアランスAを各部の公差の累積値以上とすることができるので、吸気、排気カムスプロケット32、34の吸気、排気カム軸24、26への取付時に、吸気カムスプロケット32と排気カムスプロケット34との取付位置が車両の前後方向にずれても、歯幅W2の小さい排気カムスプロケット34の歯34aの側面とタイミングチェーン36のローラリンク40の内面とのクリアランスAが各部の公差の累積値以上に存在するので、排気カムスプロケット34とタイミングチェーン36との片当りを防止することができる。
【0026】また、通常、タイミングチェーン36の緩み側に位置する吸気カムスプロケット32にバタツキが生じやすいが、このタイミングチェーン36の緩み側に位置する吸気カムスプロケット32の歯幅W1をタイミングチェーン36の張り側に位置する排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成しているので、タイミングチェーン36の前後方向のバタツキを抑制し、振動・騒音の低減を図ることができ、また、その取付性を向上することができる。
【0027】更に、吸気カムスプロケット34の車両の前側の側面及び車両の後側の側面がタイミングチェーン36のローラリンク40の内面にほとんど接触しないので、摩耗が減少し、耐久性を向上することができる。
【0028】なお、この第1実施例においては、吸気カムスプロケット32の歯幅W1を排気カムスプロケット34の歯幅W2よりも大きく形成したが、排気カムスプロケット34の歯幅W2を吸気カムスプロケット32の歯幅W1よりも大きく形成することも可能である。
【0029】図9、10は、この発明の特別構成であり、第2実施例を示すものである。
【0030】以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0031】この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、カムスプロケット52には、例えば、小さな歯幅W4の歯52aの2つ毎に大きな歯幅W5の歯52bを一つ配置して、これら歯を順次に形成する。
【0032】この第2実施例の構成によれば、カムスプロケット52の大きな歯52bによってカムスプロケット52全体の剛性を向上するとともに、カムスプロケット52の大きな歯52bがタイミングチェーン36に当接したとしても、その当接が間引きされる形になるので、カムスプロケット52の耐久性を向上することができる。
【0033】図11、12は、この発明の特別構成であり、第3実施例を示すものである。
【0034】この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、カムスプロケット62の歯62aは、タイミングチェーン36に噛み合い始める側の噛み合い開始部位62a−1が先細りの幅W6に形成されているとともに、その後にタイミングチェーン36に噛み合う噛み合い終了部位62a−2が噛み合い開始部位62a−1の幅W6よりも大きな幅W7に形成されている。
【0035】この第3実施例の構成によれば、この歯62aがタイミングチェーン36に噛み合うときに、幅W6の先細りの噛み合い開始部位62aの1からタイミングチェーン36に噛み合い、そして、幅W7の噛み合い終了部位62a−2がタイミングチェーン36に噛み合うことから、その噛み合わせを円滑にするとともに、噛み合い後に、カムスプロケット62にバタツキが発生するのを防止し、騒音等を低減することができる。
【0036】図13は、この発明の特別構成であり、第4実施例を示すものである。
【0037】この第4実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、第3実施例における歯62aの歯先側には、噛み合い開始部位62a−1から噛み合い終了部位62a−2側に角度θで傾斜する切欠き面64を形成した。よって、噛み合い開始部位62a−1の歯たけは、噛み合い終了部位62a−2の歯たけよりも高くなる。
【0038】この第4実施例の構成によれば、この歯62aがタイミングチェーン36に噛み合うときに、歯たけの高い噛み合い開示部位62a−1がタイミングチェーン36に早めに噛み合ってカムスプロケット62の位置を早期に確定させ、そして、このようにカムスプロケット62の位置を早期に確定させてから歯たけの低い噛み合い終了部位62a−2を噛み合わせていくので、カムスプロケット62にバタツキが発生するのを防止し、騒音等を低減することができる。
【0039】なお、この発明においては、カムスプロケットの歯幅を2以上の複数の種類の大きさに形成したり、または、タイミングチェーンのローラリンクの内面に当たる箇所の部分の歯の形状を変更したりして、ローラリンクとの当接状態を良好にすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットとタイミングチェーンとの片当りを防止するように吸気カムスプロケットの歯幅と排気カムスプロケットの歯幅とを異ならしめて形成したことにより、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットをチェーンラインの範囲内で動くように規制し、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットの片当りを防止し、よって、吸気カムスプロケット・排気カムスプロケットの異常摩耗を回避させて各カムスプロケットの耐久性を向上し、また、各部の公差によるずれを考慮することなく各カムスプロケットをカム軸に取り付けることができ、その取付性を向上し得る。
【出願人】 【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
【出願日】 平成11年5月21日(1999.5.21)
【代理人】 【識別番号】100080056
【弁理士】
【氏名又は名称】西郷 義美
【公開番号】 特開2000−329218(P2000−329218A)
【公開日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【出願番号】 特願平11−142149