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【発明の名称】 駆動車軸アセンブリと、駆動車軸アセンブリ内においてリング・ギヤをデフ・ケースに対し位置決めする位置決め方法
【発明者】 【氏名】アール、ジェイ、アーウィン

【要約】 【課題】リング・ギヤとデフ・ケースとの間に簡単に調整できる連結部を使用した車軸アセンブリを提供することにある。

【解決手段】リング・ギヤ1はデフ・ケース2にスプライン結合され、軸線方向の移動ができる。調整カラー4をリング・ギヤ1に隣接してデフ・ケースにねじ込む。調整カラーとリング・ギヤとを相互にボルト締めする。リング・ギヤとデフ・ケースとの間、従って調整カラーとデフ・ケースとの間の相対回転が防止できる。リング・ギヤと調整カラーとが相互に鎖錠される。この構造により、ディファレンシャル・アセンブリをハウジング内に取付けた後、リング・ギヤを選択的に軸線方向に位置決めすることができ、シムのようなやっかいで費用のかかる調整装置の必要がなくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 デフ・ケースと、回転はできないが縦方向に滑動できるように前記デフケースに取付けたリング・ギヤと、このリング・ギヤに隣接して前記デフ・ケースにねじ込まれた調整カラーであって、前記デフ・ケースに対し前記リング・ギヤと前記調整カラーとを選択的に位置決めするのに適する調整カラーと、前記ねじ込まれた調整カラーを前記リング・ギヤに鎖錠する締付装置と、を包含する駆動車軸アセンブリ。
【請求項2】 前記締付装置を、前記調整カラーの穴を貫通し、前記リング・ギヤにねじ込むことにより、このリング・ギヤに前記調整カラーを固定し鎖錠する少なくとも1本のボルトにより構成した請求項1の駆動車軸アセンブリ。
【請求項3】 前記リング・ギヤを、前記デフ・ケースにスプライン結合した請求項1の駆動車軸アセンブリ。
【請求項4】 車軸アセンブリ内においてリング・ギヤをデフ・ケース対し位置決めする位置決め方法において、前記デフ・ケースに対する前記リング・ギヤの軸線方向の並進運動ができるように取付け、前記リング・ギヤを前記デフ・ケースに前記リング・ギヤと前記デフ・ケースとの間の相対回転防止する段階と、調整カラーを、前記リング・ギヤに隣接して前記デフ・ケースにねじ込みにより取付ける段階と、前記調整カラーを特定の位置に回転することにより、前記リング・ギヤを前記デフ・ケースに対し所望の場所に位置させる段階と、前記調整カラーを前記リング・ギヤに固定し、これ等の両者間の相対回転を防止する段階と、を包含する位置決め方法。
【請求項5】 前記リング・ギヤを前記デフ・ケースに取付ける段階が、前記デフ・ケースに前記リング・ギヤをスプライン結合する請求項4のリング・ギヤを位置決めする方法。
【請求項6】 回転軸線を持つデフ・ケースと、前記回転軸線に同心に回転できないように前記デフ・ケースに取付けたリング・ギヤと、このリング・ギヤを、前記回転軸線に平行な方向に選択的に位置決めする調整手段と、を包含する車軸アセンブリ。
【請求項7】 前記調整手段を、前記デフ・ケースにねじ込む調整カラーにより構成し、前記リング・ギヤを前記デフ・ケースにスプライン結合し、これ等両者間で軸線方向の移動は許容するが相対回転を防止することにより、前記調整カラーの回転により前記調整カラー及びリング・ギヤの前記デフ・ケースに対する選択的な軸線方向位置決めが容易になるようにし、前記調整カラー及びリング・ギアを相互にボルト締めしこれ等両者間の相対回転を防止することにより、前記リング・ギヤを、前記デフ・ケースに対し回転位置及び軸線方向位置に固定するようにした請求項6の車軸アセンブリ。
【請求項8】 さらに、前記調整カラーと前記リング・ギヤとの間に配置したリング座金を備えた請求項2の駆動車軸アセンブリ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車軸アセンブリの調整できるリング・ギヤ、ことにデフ・ケースに対しリング・ギヤを選択して位置決めする調整カラーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車軸アセンブリは、この車軸アセンブリのキャリア内に取付けたデフ・ケースを備える。リング・ギヤはこのリング・ギヤを駆動し車軸に動力を加えるために、ピニオン・ギヤに接するように外周面に形成することが多い。多くのリング・ギヤは、別個のピースから形成されデフ・ケースにボルト締めする。このような場合に組立ての公差を考慮してリング・ギヤ及びデフ・ケースの間にシム群(shim pack)を配置し、ディファレンシャル・アセンブリ(differential assembly)をキャリア内に取付けるとリング・ギヤをピニオン・ギヤに適正に整合させるようにする。このような従来のアセンブリは、価格が高くやっかいで、リング・ギヤの部分を調整するのにデフ・ケースをキャリアからはずしリング・ギヤをデフ・ケースから取りはずすことが必要である。従来のディファレンシャル・アセンブリはリング・ギヤの位置を調整する有用な手段にならないことが多く車軸アセンブリの性能が低下し早過ぎ摩耗を招く。リング・ギヤの軸線方向位置を調整する他の方法では、側方軸受の外側に協働するシムを設ける。この方法では、リング・ギアを適正に整合させるのにディファレンシャル・アセンブリ全体を移動させる。ディファレンシャルは、軸受キャップの取付けに先だって取りはずしデフ軸受カップの外側にシムを位置させなければならない。この方法も又、ディファレンシャルをキャリア内に取付け、計測を行い、ディファレンシャルを取りはずし、シムを位置させ、ディファレンシャルをふたたび取付けなければならないから、時間がかかる。デフ・ケースは、リング・ギヤをピニオン・ギヤに適正に整合させるのに先だって前記の試行錯誤の調査中に多数回にわたり再取付けしなければならないことが多い。
【0003】
【発明の要約】リング・ギヤとデフ・ケースとの間に簡単な調整できる連結部を使用した車軸アセンブリを提供する。
【0004】調整カラーによりデフ・ケースへのリング・ギヤの位置決めを容易にする。リング・ギアはデフ・ケースにスプライン結合し軸線方向の移動ができるようにする。調整カラーはリング・ギヤに隣接してデフ・ケースにねじ込む。この調整カラーは回転して調整カラーを従ってリング・ギヤをデフ・ケース及び車軸アセンブリに対して軸線方向に位置決めする。調整カラー及びリング・ギヤはこれ等両者間の相対回転を防止するように相互にボルト締めする。リング・ギヤはデフ・ケースにスプライン結合してあるからリング・ギヤ及びデフ・ケース間従って調整カラー及びデフ・ケース間の相対回転を防止することができる。リング・ギヤ及び調整カラーは相互に鎖錠してあるから、これ等の2部品はこのようにして軸線方向運動及び回転運動が共に妨げられる。この構造により、デフ・アセンブリをハウジング内に取付けた後、リング・ギヤを軸線方法に選択的に位置決めすることができ、従ってシム又はその他のやっかいな費用のかかる調整装置の必要がなくなる。車軸アセンブリ全体は次いで一層繁密な公差のもとに組み立てることができる。
【0005】
【実施例】図1はリング・ギヤ1とデフ・ケース(differential case)2との間に新規な連結部を持つ普通の車軸アセンブリを示す。リング・ギヤ1は、デフ・ケース2にスプライン付き境界面(splined interface)3を介入しスプライン結合(splined)してある。この連結部により、軸線方向の移動は可能にするがリング・ギヤ1及びデフ・ケース2間の相対回転は生じないようにする。調整カラー4はねじ付き境界面(threadedinterface)5を介しデフ・ケース2にねじ込んである(threadingly emgage)。この連結部によりデフ・ケース2に対する回転時に調整カラー4の軸線方向移動ができ、又調整カラー4を相対回転しないようにするときは軸線方向の移動が生じないようにすることができる。リング・ギヤ1及び調整カラー4をデフ・ケース2に固定するように、調整カラー4をボルト6によりリング・ギヤ1にボルト締めする。リング・ギヤ1のまわりの周辺に複数本のボルト6を使えばよい。各ボルト6はつりあいのために互いに等しい間隔を置くのがよい。ボルト6は、調整カラー4に形成したみぞ穴7を貫いて延びリング・ギヤ1に形成した対応するくぼみ8にねじ込んである。
【0006】本発明により、デフ・ケース2をキャリヤ9内に取付けた後リング・ギヤ1の軸線方向位置を調整することができる。本発明の車軸アセンブリを組立てるときは、リング・ギヤ1をデフ・ケース2にスプライン結合し調整カラー4をデフ・ケース2にねじ込む。リング・ギヤ1及び調整カラー4をデフ・ケース2に取付けると、通常よく知られているようにデフ・ケース2はキャリア9に取付けられる。次いでリング・ギヤ1をシムを必要としないで選択的に軸線方向に位置決めし、又は再パック又はその他のやっかいな変更のために取りはずすことができる。リング・ギヤ1は組立て公差を考慮してこの場で調整することができる。
【0007】デフ・ケース2をキャリア9に取付けると、リング・ギヤ1は軸線方向に位置決めすることができる。調整カラー4は所望のリング・ギヤ位置が得られるように回転する。すなわちリング・ギヤ1を調整カラー4に対し当てがった状態に保持するときは、カラー4の軸線方向の調整によりリング・ギヤ1を所望の位置に移動させる。リング・ギヤ1が所望の位置にあると、調整カラー4はみぞ穴7を貫いてリング・ギヤ1にボルト締めすることにより調整カラー4をリングギヤ1に固定する。リング・ギヤ1はスプライン付き境界面3により相対回転しないようにされる。又調整カラー4はボルト6により相対回転しないようにされ、そしてリング・ギヤ1及び調整カラー4はねじ付き境界面5により軸線方向に移動しないようにされる。このようにして得られるアセンブリはリング・ギヤ1及びデフ・ケース2の間に調整できる連結部を形成する。さらにこのアセンブリは、デフ・ケース2をキャリア9に取付ける間にリング・ギヤ1の調節ができるようにする。このアセンブリにより、組立て時間がかなり短縮され、一層よい交差が得られ、複数でやっかいであり費用のかかるシム・パック方法をなくすことができる。
【0008】他の実施例では図4に示すように調整カラー4及びリング・ギヤ1の間にリング座金(ring washer)10を配置してある。リング座金10は、調整カラー4をリング・ギヤ1に固定するのに使うボルトの本数に対応する複数個の穴11を持つ穴11の個数は調整カラー4に形成したみぞ穴7の個数に対応するのがよい。図5及び図6は6個の穴を持つリング座金10を示す。みぞ穴7の長さを増すと、リング・ギヤ1形成した穴8に整合する可能性を増す。しかし調整カラー4のみぞ穴7の長さを増すと調整カラー4とリング・ギヤ1への連結部とを基本的に弱くする。付加的なリング座金10は調整カラー4及びリング・ギヤ1の間の連結部を強化することにより強い連結状態を保持しながら最高の整合が容易に得られるようにする。
【0009】以上本発明を好適な実施例について詳細に説明したが、本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の変化変型を行うことができるのはもちろんである。
【出願人】 【識別番号】591045518
【氏名又は名称】デーナ、コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】DANA CORPORATION
【出願日】 平成12年3月29日(2000.3.29)
【代理人】 【識別番号】100073841
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 雄造 (外2名)
【公開番号】 特開2000−304122(P2000−304122A)
【公開日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願番号】 特願2000−91281(P2000−91281)