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【発明の名称】 無段階変速機
【発明者】 【氏名】安藤 正人

【要約】 【課題】オリフィス通路の浸潤長を長くすることによって乱流に起因するスウィッシュ音を小さく抑制するとともに、打刻深さが安定し且つシート面が摩滅しにくい油圧緩衝器のバルブ構造を提供すること。

【解決手段】ピストン5速度の低速域の減衰力を通路面積により制御するオリフィスを備え且つ底部室Cに連通する外周ポート上面の開口窓に対向させた吸い込み弁と、下部室に連通する内周ポート下面の開口窓に対向する圧側減衰弁とを、伸縮に応じて開閉することにより、圧側減衰力を制御する油圧緩衝器において、外周ポート上面の開口窓5Eを形成する外側シート面5Cあるいは内側シート面5D又は内周ポート下面の開口窓5Fを形成する外側シート面5Lのうち、いずれか2つ又は3つに打刻オリフィス5H,5J,5Kを分散して開設したこと。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円錐柱形状の円周上に複数のチェーンを巻き、入力軸によって回転する保持器に取り付けられた複数の歯車が、それぞれのチェーンと噛み合いながらその周りを回る基本構造で、チェーンを垂直方向へ移動させる事によりチェーン半径を変化させ、それに伴うチェーンのコマ数の増減に対して歯車を制御する事により正常に噛み合いさせ、又その歯車の回転を出力として取り出す構造をもった無段階変速機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、Vベルトを用いない無段階変速機であり、その構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無段階変速機は、Vベルトを用いていた為、問題点として、■摩擦による動力伝達の為、必ず滑りが発生し正確な動力伝達が出来なかった。
■ベルトの強度の問題により強大な負荷は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Vベルトを用いない無段階変速機で、ギヤ又はチェーンで無段階変速する場合、ギヤ及びチェーンの歯(コマ数)が整数の場合は正常に噛み合えるが、整数でない場合は正常に噛み合う事が困難な為、これを正常に噛み合わせるための構造をもった無段階変速機の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】チェーン及びスプロケットを複数用意し各々組をつくり、必ず一方の組は噛み合っている状態にし、その噛み合っている組を基にカム機構により他方の組の噛み合いを制御し、それを繰り返し実施する構造を特徴とする。
【0005】
【作用】この発明ではチェーン及びスプロケットのみで動力伝達しているため、滑りの発生が全くなく、正確な動力伝達ができる。従来の様なVベルトを用いていないので切断等の故障がなく、強大な負荷にも対応できる。
【0006】
【実施例】図3及び図4は円錐柱に巻き付けたチェーンの図を示す。円錐柱Pを用い、その円周上にチェーンガイドレール(図3の1)を基点としてチェーンAを約半周巻き付け、又、逆方向にもチェーンガイドレールを基点としてチェーンBを約半周巻き付ける。又これらのチェーンA及びBと同様の構造のものがもう1組用意され、それぞれA1及びB1とする。(この実施例でのチェーンは、外面にギヤ形状をもったチェーンを用いる。)各チェーンの終点は、それぞれ終点ガイドレール(図4の2)をもち、4本の各チェーンはこれらのガイドレール上を移動する事が出来、移動に伴いチェーン半径を無段階に変化させる。このチェーンの移動の際、ガイドレール基点上ではチェーンAとB、及びA1とB1は常にコマのズレがない同位相の状態であり、終点ガイドレール側でコマ数の増減が発生する。4本の各チェーンと円錐柱の間には、チェーンベースHがあり、これにより4本の各チェーンは常に半径Rを同じにする。このチェーンベースHは半径の変化が発生する為、柔軟性をもった材質、又は複数に分割し各々をピン等で結合した半径の変化に対応できる構造とし、裏面には、円錐柱Pを貫通する棒を複数もつ。円錐柱Pのこの穴は、縦長の長穴になっておりチェーンベースHの移動の際のガイドとなる。図5はチェーンとギヤの噛み合いを示し、ギヤケースMは円錐柱の中心を入力軸として回転する保持器Eに付属し、チェーンA及びBにそれぞれ噛み合うギヤC及びDを有する。回転に伴いギヤCはチェーンAと、ギヤDはチェーンBと約180°間隔で交互に噛み合うが、この時の噛み合いの移行がスムーズにおこなわれる様、ギヤCとDの位相角を位相制御ギヤFにより適切に制御しそれに対応する。円錐柱の下部は、この位相制御のためのカム形状がとられ、ギヤケースに設けられたガイドに沿って動く制御レバーGがカムの動きを読みとり、この動きを位相制御ギヤFに伝達する。図13にギヤケース及び制御レバーGの斜視図を示す。図6は、保持器Eが有するギヤケースMと同一構造のギヤケースM1の図である。ギヤケースMに対して保持器Eの中心軸を元に180゜反対側に取り付けられ、ギヤJはチェーンA1と、ギヤKはチェーンB1とそれぞれ噛み合う。尚、ギヤケースM及びM1は、円錐柱Pの角度θと平行に移動出来る構造とする。基本的な設定として、円錐柱の最小半径付近の位置でガイドレール終点上のチェーンAとB、及びA1とB1はコマのズレがない同位相に設定する。又、この状態での位相角制御カムの形状は円形(半径Rx)とし、この半径Rxの領域でのギヤCとD、及びJとKの位相角は同位相に設定する。ギヤケースMがガイドレール基点から時計方向に回転した場合、ギヤCはチェーンAと噛み合い回転しながら円錐柱の周りを回転し、又ギヤCの回転はギヤS、T及びS1を介してギヤDを回転させる。約180゜回転したところで、ギヤDがチェーンBと噛み合うが、チェーンAとBの位相と、ギヤCとDの位相が互いに同位相(ズレのない状態)の為、そのままギヤDとチェーンBは噛み合うことができる。(この時の制御レバーGは、カムの形状が円形の為動作しない。)
更に回転を続けるとギヤCはチェーンAとの噛み合いを外れ、ギヤDがチェーンBと噛み合いながら円錐柱の回りを回転する。この場合ギヤDの回転はギヤS1、T及びSを介してギヤCを回転させている。ガイドレール基点付近で、再びギヤCがチェーンAと噛み合う際も同様にチェーンAとBの位相も、ギヤCとDの位相も互いに同位相の為噛み合うことができる。尚、ギヤケースM1側でも同様の作動である。図7、図8、図9,図10,図11及び図12はチェーンA、B、A1及びB1が最大半径方向に少し移動し、ガイドレール終点側の部分にコマずれが発生した場合の動作説明図である。ガイドレール終点側の部分に0.3コマずれが発生した場合の例として、ギヤケースMがガイドレール基点から時計方向に回転する際、ギヤCはチェーンAと噛み合いながら円錐柱の周りを回転するが、ガイドレール終点の部分では、0.3コマずれが発生している為、図7の(ア)の領域で位相角制御カムに沿って動く制御レバーGの働きで、レバーの動き分(ギヤCとDの位相が0.3コマずれる分)位相制御ギヤFを反時計方向へ回転させる。この(ア)の領域では、図8で示す様にギヤCはチェーンAと噛み合っている状態の為、ギヤS1を介してギヤDが0.3コマ分反時計方向へ回転する。こうして、チェーンAとBの位相と、ギヤCとDの位相が互いに0.3コマずれる事により噛み合う事が出来る。更に回転し、再びガイドレール基点側に進んだ場合、図10の(イ)の領域で制御レバーGが元の状態(カムの半径Rx状態)に戻り、その動き分位相制御ギヤFが時計方向へ回転する事により、ギヤCとDの位相角が元の状態へに戻る。この(イ)の領域では、図11で示す様にギヤDはチェーンBと噛み合っている状態の為、ギヤS1、T及びSを介してギヤCが0.3コマ分反時計方向へ回転し、位相差0の状態となる。尚、一時出力となるギヤCは、0.3コマ分反時計方向へ回転する事により(イ)の領域で回転数の低下が発生する。0.3コマずれが発生した場合のギヤケースM1側の例として、ギヤケースM1がガイドレール基点から時計方向に回転する際、ギヤKはチェーンB1と噛み合いながら円錐柱の周りを回転するが、ガイドレール終点の部分では、0.3コマずれが発生している為、図7の(ア)の領域で位相角制御カムに沿って動く制御レバーGの働きで、レバーの動き分(ギヤJとKの位相が0.3コマずれる分)位相制御ギヤF1を反時計方向へ回転させる。この(ア)の領域では、図9で示す様にギヤKはチェーンB1と噛み合っている状態の為、ギヤS12、T1及びS2を介してギヤJが0.3コマ分時計方向へ回転する。こうして、チェーンA1とB1の位相と、ギヤJとKの位相が互いに0.3コマずれる事により噛み合う事が出来る尚、一時出力となるギヤJは、0.3コマ分時計方向へ回転する事により(ア)の領域で回転数の上昇が発生する。更に回転し、再びガイドレール基点側に進んだ場合、図10の(イ)の領域で制御レバーGが元の状態(カムの半径Rx状態)に戻り、その動き分位相制御ギヤF1が時計方向へ回転する事により、ギヤJとKの位相角が元の状態へに戻る。この(イ)の領域では、図12で示す様にギヤJはチェーンA1と噛み合っている状態の為、ギヤS12を介してギヤKが0.3コマ分時計方向へ回転し、位相差0の状態となる。図7及び図10は、カムと制御レバーGの基本的な動きを示すが、実際にはチェーンが最大半径方向又は最小半径方向に移動する場合、これに伴い角度θで移動するギヤケースに付随する制御レバーGは、カム中心軸からの距離に増減が発生する為、カムの形状はこれらを考慮した形状にする必要がある。カムの基準設定となる半径Rxもチェーンの位置によって変化し固定化されない。図14においては、定回転構造のギヤの噛み合い構造を示す。ギヤケースMのギヤC及びギヤケースM1のギヤJの回転が一次出力となるが、ギヤCの場合図10(イ)の領域で回転数の低下、ギヤJの場合図7(ア)の領域で回転数の上昇と、位相制御により発生した規則的な回転ムラが発生する為、これを消去するためこの平滑機構を用いてギヤC及びJの回転ムラを互いに打ち消し合い、定回転にしたものを出力(図14の3)として取り出す。ギヤC及びJの出力は中継ギヤN又はUに伝達され、その軸(図14の4及び5)は伸縮出来る構造とし、その先端に取り付けられたギヤW又はXは、ギヤケースの移動の際でも軸の伸縮によって平滑機構のギヤY又はZとは、常に噛み合える構造とする。図15及び図16はチェーンを移動するための構造および部品を示し、チェーンベースHに取り付けられたチェーンA,B、A1及びB1は、移動用金具Lにより円錐柱上を移動し、連結金具VによりギヤケースM及びM1も共に移動する。これらの移動によりチェーン半径は無段階に変化し、ギヤC、D、J及びKは、無段階に変化するチェーンのコマ数に対して、それに対応した回転をしながら、円錐柱の周りを回転する。尚、連結金具Vは、ギヤケースM及びM1に取り付けられる為、回転に伴いチェーンベースH上を摺動する。又、各チェーンの最小半径位置から最大半径位置への移動量の任意の場所に基準点を設け、その時のチェーン半径とギヤY及びZのギヤ半径を同一にし、又ギヤC、J、W及びXの各ギヤの半径を全て同一にすれば、入力の回転数に関係なく出力回転は0となる。この基準点を基に各チェーンを最小半径方向又は最大半径方向へ移動すれば、正回転又は逆回転の出力を無段階に取り出す事が出来る。
【0007】
【発明の効果】自動車、自動二輪車、工作機械等の使用に於いて、必要な任意の回転を取り出す事が出来る為、その回転数専用のギヤを各々用意する必要がなく、又レバー一本で簡単に正回転〜0〜逆回転を制御する事ができる。
【出願人】 【識別番号】598162344
【氏名又は名称】安藤 正人
【出願日】 平成10年10月19日(1998.10.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−120828(P2000−120828A)
【公開日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願番号】 特願平10−334904