| 【発明の名称】 |
油圧式オートテンショナ |
| 【発明者】 |
【氏名】倉本 彰夫
【氏名】寺村 光功
【氏名】市石 喜久也
【氏名】杉浦 憲
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| 【要約】 |
【課題】ダストや摩耗粉による各摺動部や逆止弁の摩耗を防止し、機能低下が起こらないようするとともに、逆止弁の着座音を聞こえにくくする。
【解決手段】ケーシング11の周壁部の内周に仕切部材15を底部11aから離間させて設け、仕切部材15からシリンダ17を立設する。シリンダ17の外側に第一低圧室24を形成し、シリンダ17の内側に高圧室23を形成し、仕切部材15の下側に異物溜り室としての第二低圧室16を形成する。仕切部材15に低圧側連通孔27と高圧側連通孔26とを形成し、高圧側連通孔26に逆止弁25を設ける。各室24、16、23にオイルを入れ、高圧室23にプランジャ8のピストン部18を進入させ、プランジャ8を退出方向に付勢するリターンスプリング31を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有底筒状のケーシングの周壁部の内周に仕切部材を底部から離間させて設け、前記仕切部材から筒状のシリンダを立設し、前記シリンダの外側に低圧室を形成し、前記シリンダの内側に高圧室を形成し、前記仕切部材の下側に異物溜り室を形成し、前記仕切部材に低圧室と異物溜り室とを連通する低圧側連通孔と、高圧室と異物溜り室とを連通する高圧側連通孔とを形成し、前記低圧側連通孔又は高圧側連通孔に逆止弁を設け、前記低圧室、高圧室及び異物溜り室にオイルを入れ、前記ケーシングの開口端部から高圧室にプランジャのピストン部を進入させ、前記プランジャを退出方向に付勢するリターンスプリングを設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。 【請求項2】 前記高圧側連通孔の高圧室側に逆止弁を設け、前記異物溜り室を第二の低圧室とした請求項1記載の油圧式オートテンショナ。 【請求項3】 前記低圧側連通孔の異物溜り室側に逆止弁を設け、前記異物溜り室を第二の高圧室とした請求項1記載の油圧式オートテンショナ。 【請求項4】 前記異物溜り室の内法高さが、3〜6mmである請求項1、2又は3記載の油圧式オートテンショナ。 【請求項5】 前記異物溜り室の底の一部に異物集合凹部を形成した請求項1、2、3又は4記載の油圧式オートテンショナ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、無端環状の平ベルト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の伝動部材に適度なテンションを自動的に与えるための油圧式オートテンショナに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の油圧式オートテンショナとして、特表平2−500210号公報に記載のものが知られている。図10及び図11は同公報記載の構造を示し、Vベルト1が滑車2と遊び滑車3に巻き掛けられている。遊び滑車3はアーム4の先端に回動可能に取り付けられ、アーム4の基端は軸部5に揺動可能に取り付けられている。アーム4の中央部には油圧式オートテンショナ50が連結されている。 【0003】油圧式オートテンショナ50は、有底筒状のケーシング51と、ケーシング51内に嵌入されたシリンダ52と、ケーシング51の開口端部を経てシリンダ52内に摺動可能に進入したピストン53と、ケーシング51の開口端部に設けられてピストン53に摺接するシールリング54とを備え、ピストン53の上端が前記アーム4に連結されている。シリンダ52内の高圧室55と、シリンダ52・ケーシング51間の低圧室56とは、シリンダ52下部の逆止弁57及び通路系統58を介して連通し、該通路系統58を経て低圧室56から高圧室55へオイルが流れる(逆流は逆止弁57により阻止される)とともに、シリンダ52・ピストン53間のクリアランス59を介しても連通し、該クリアランス59を経て高圧室55から低圧室56へオイルが流れるようになっている。 【0004】ピストン53の途中部には、係合リング60が嵌着されるとともに、下方から係合リング60に係合するスプリングシートアッパ61が遊嵌されている。スプリングシートアッパ61は、ケーシング51の開口端部にカシメにより固着された蓋62に当接して抜けないようになっており、該蓋62の内周に前記シールリング54が取り付けられている。低圧室56内において、シリンダ52下部に一体形成されたスプリングシートロア63と前記スプリングシートアッパ61との間にはリターンスプリング64が装着され、リターンスプリング64はスプリングシートアッパ61及び係合リング60を介してピストン53をシリンダ52から退出する方向(図では上方)へ付勢している。 【0005】なお、通路系統58は、逆止弁57の下端面及びスプリングシートロア63の下端面とケーシング51の内底面との間に径方向に延びている放射方向通路58aを含んでいる。この放射方向通路58aは複数の溝状の通路が放射状に配列されたものであって、オイルを溜める作用はない。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記油圧式オートテンショナ50においては、使用前から内部(高圧室55、低圧室56等)にダストが侵入していたり、使用時に外部のダストがシールリング54・ピストン53間から低圧室56に入ったり(シールリング54及びピストン53が外にむき出しになっているためダストが入りやすい。)、使用時にケーシング51・スプリングシートアッパ61間やシールリング54・ピストン53間やシリンダ52・ピストン53間の各摺動部で摩耗粉が発生したりすることがある。それらのダストや摩耗粉は、オイルに混ざり、■シリンダ52・ピストン53間の摺動部に噛み込んで摩耗を促進し、クリアランス59を過大にしてオイルの流れを過剰にしたり、■ケーシング51・スプリングシートアッパ61間やシールリング54・ピストン53間の各摺動部に噛み込んで摩耗を促進し、シール性を低下させてオイルの流出を生じさせたり、■逆止弁57の弁・弁座間に噛み込んで摩耗を促進し、逆流漏れを生じさせたりするため、いずれも油圧式オートテンショナ50の機能を低下させる原因となっていた。 【0007】また、シリンダ52下部に嵌められた弁体65に逆止弁57が取り付けられていて、逆止弁57の着座音が弁体65からケーシング51に直接伝達されるので、その着座音が聞こえやすいという問題もあった。 【0008】本発明の目的は、上記問題を解決し、ダストや摩耗粉による各摺動部や逆止弁の摩耗を防止し、機能低下が起こらないようにして信頼性を高めるとともに、逆止弁の着座音を聞こえにくくすることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係る油圧式オートテンショナは、有底筒状のケーシングの周壁部の内周に仕切部材を底部から離間させて設け、仕切部材から筒状のシリンダを立設し、シリンダの外側に低圧室を形成し、シリンダの内側に高圧室を形成し、仕切部材の下側に異物溜り室を形成し、仕切部材に低圧室と異物溜り室とを連通する低圧側連通孔と高圧室と異物溜り室とを連通する高圧側連通孔とを形成し、低圧側連通孔又は高圧側連通孔に逆止弁を設け、低圧室、高圧室及び異物溜り室にオイルを入れ、ケーシングの開口端部から高圧室にプランジャのピストン部を進入させ、プランジャを退出方向に付勢するリターンスプリングを設けたことを特徴としている。 【0010】異物溜り室には、次の二態様がある。 (1)高圧側連通孔の高圧室側に逆止弁を設け、異物溜り室を第二の低圧室とした態様。 (2)低圧側連通孔の異物溜り室側に逆止弁を設け、異物溜り室を第二の高圧室とした態様。 【0011】異物溜り室の形状は、溝のような一次元的な形状ではなく室としての三次元的な形状であればどのようなものでもよく、特定の形状には限定されない。異物溜り室の内法(高さ、内径、内容積等)も、特に限定されないが、高さは3〜6mmが好ましい。異物溜り室の高さが3mm未満では、その異物溜り室の底に沈殿した異物がオイルに押し流されたり巻き込まれたりするおそれがあり、高さが6mmを超えるとオートテンショナの全高が高くなって取付スペースの制限を受けやすくなるからである。但し、オートテンショナの全高が高くなっても問題がない場合には、異物溜り室の高さが6mmを超えてもかまわない。 【0012】異物溜り室の底の一部に異物集合凹部を形成することが好ましい。異物溜り室の底に沈殿した異物がその異物集合凹部に落ち込んで集合するとともに、異物集合凹部に囲まれてさらにオイルに押し流されたり巻き込まれたりしにくくなるからである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した油圧式オートテンショナの二つの実施形態例について、図面を参照して説明する。これらの油圧式オートテンショナ10,40は、無端環状の平ベルト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の伝動部材に適度なテンションを自動的に与えるための汎用品である。油圧式オートテンショナ10,40と伝動部材との間の構造は、特に限定されず、例えば図10に示すように、従来の油圧式オートテンショナ50に代えて使用できる。 【0014】図1〜図4に示す第一実施形態の油圧式オートテンショナ10は、有底筒状のケーシング11を備え、ケーシング11の底部11aの下面に一体形成された取付部12には、環状のカラー13がドライベアリング14を介して回動可能に設けられている。ケーシング11の周壁部は、肉厚が内側へ厚いことで内径が最も小さい周壁下部11bと、肉厚が内側へやや厚いことで内径がやや小さい周壁中部11cと、残りの周壁上部11dとを含む。周壁中部11cの内周には厚肉円板状の仕切部材15が圧入固定され、仕切部材15は周壁下部11bの高さ分だけ底部11aから離間している。 【0015】ケーシング11内には、ケーシング11の内径より一回り小さい外径をもつ筒状のシリンダ17が挿入され、その下端部は仕切部材15の上面の中心部に形成された被圧入凹部28に圧入固定されている。ケーシング11の開口端部からシリンダ17内(後述する高圧室23)には、プランジャ8の下端部の棒状のピストン部18が所定のクリアランス30をもって上下摺動可能に進入している。ピストン部18の先端近くの外周面には環状溝35が形成され、環状溝35には抜け止め用のOリング37が嵌着されている。プランジャ8の上端部の取付部19には、環状のカラー13がドライベアリング14を介して回動可能に設けられ、該カラー13が、例えば図10のアーム4に連結される。 【0016】プランジャ8の上部であって取付部19より下部には、ケーシング11の開口に進入した長めの外筒と、プランジャ8の外周に圧入された短めの内筒と、両筒の上端部を塞ぐ天井部とが一体形成されたスプリングカバー29が圧入固定されている。スプリングカバー29の天井部の下面と仕切部材15の上面との間にはリターンスプリング31が圧縮状態で装着され、プランジャ8を上方へ付勢している。ケーシング11の開口端部内周の段付き部には、スプリングカバー29の外筒に摺接するシールリング20が装着され、該シールリング20は同開口端部内周の溝に嵌着されたストッパリング22に下方から係止して抜けないようになっている。21はシールリング20のインサート金具である。 【0017】こうして、スプリングカバー29の外筒は、後述する第一低圧室24からケーシング11の開口端部を越えて上方へ突出し得るようになっており、該スプリングカバー29の外筒とプランジャ8との間にリターンスプリング31が配されているため、テンショナ全体の高さを高くしなくても、リターンスプリング31の取り付け高さを最大限に確保することができる。よって、コンパクトでありながら、高荷重を発揮する長いリターンスプリング31を使用することができ、高張力用(例えば、高変動トルクの四気筒エンジンやディーゼルエンジン等のベルト伝動部材)のテンショナに対応する。 【0018】プランジャ8の上部であって取付部19より下部には、プランジャ8からケーシング11の開口端部(特にスプリングカバー29とシールリング20)を被いケーシング11の外周にまで配される樹脂製のダストカバー32が取り付けられ、該ダストカバー32はプランジャ8と共に上下動するようになっている。ダストカバー32は、ケーシング11の外周に配された筒部33と、該筒部33の上端を塞ぐプレート状の蓋部34とが一体に形成されものである。蓋部34の内周縁は、プランジャ8の上部に一体形成されたフランジ部9と、スプリングカバー29の天井部の上面とによって締め代をもって挟持されており、確実にシールされている。このように、ダストカバー32がスプリングカバー29とシールリング20との摺動部を被っているので、使用時にダストや水がその摺動部に入ったり、スプリングカバー29が錆たりするのを防止・軽減できる。 【0019】さて、シリンダ17の外側(詳しくは、シリンダ17の外周面とケーシング11の内周面と仕切部材15の上面とスプリングカバー29との間)には、横断面環状の第一低圧室24が形成されている。また、仕切部材15の下側(詳しくは、周壁下部11bの内周面と底部11aの上面と仕切部材15の下面との間)には、横断面円形で高さ3〜6mmの異物溜り室としての第二低圧室16が形成されている。また、シリンダ17の内側(詳しくは、シリンダ17の内周面と仕切部材15の上面とピストン部18の下端面との間)には、高圧室23が形成されている。 【0020】仕切部材15の中心には仕切部材15の上下に貫通する一つの高圧側連通孔26が設けられ、仕切部材15の周縁近くには仕切部材15の上下に貫通する例えば四つの低圧側連通孔27が設けられている。第一低圧室24と第二低圧室16とは低圧側連通孔27により常に圧力差なく連通している。第二低圧室16と高圧室23とは、高圧側連通孔26とその高圧室23側に設けられた逆止弁25とを介して、第二低圧室16から高圧室23への一方向にのみ連通可能となっている。また、高圧室23と第一低圧室24とは、シリンダ17・ピストン部18間のクリアランス30を介して連通可能になっている。そして、第一低圧室24、第二低圧室16及び高圧室23には適量のオイルが入れられている。 【0021】ところで、本実施形態でも、使用前から内部(第一低圧室24、第二低圧室16、高圧室23等)にダストが侵入していたり、使用時にスプリングカバー29・シールリング20間やシリンダ17・ピストン部18間の各摺動部で摩耗粉が発生したりすることがある。それらのダストや摩耗粉等の異物38は、一時的にオイルに混ざるが、やがては沈降分離して第二低圧室16の底に沈殿するようになっている。 【0022】以上のように構成されたオートテンショナ10を、例えば図10に示すように使用すると、図1に示すように、プランジャ8がリターンスプリング31により上方へ付勢され、ピストン部18がシリンダ17から退出する方向に変位するため、高圧室23の圧力が第一低圧室24及び第二低圧室16の圧力より一時的に低下し、逆止弁25が高圧側連通孔26を開き、第一低圧室24及び第二低圧室16内のオイルが高圧側連通孔26から高圧室23内に流入する。このとき、前記の通り異物38は第二低圧室16の底に沈殿しており、オイルはその異物38を押し流したり巻き込んだりすることなく第二低圧室16の主に中間高さ部位を流れ、高圧側連通孔26から高圧室23に入る。従って、前記従来例のように異物がオイルに混じって各摺動部や逆止弁に噛み込むということがないため、各摺動部や逆止弁の摩耗を防止することができ、テンショナの機能低下が起こらず、信頼性が高い。 【0023】Vベルト1が伸びる(ベルトの緩み)と、そのVベルト1は、遊び滑車3及びアーム4を介して、プランジャ8がスプリング31によって上方へ変位するのを許容するため、Vベルト1に適度なテンションが加わる。 【0024】過負荷時にVベルト1のテンションが過大になると、Vベルト1が遊び滑車3及びアーム4を介してプランジャ8を下方へ強く押圧する。すると、図2に示すように、高圧室23内のオイルはクリアランス30から第一低圧室24にリークする。よって、ピストン部18をシリンダ17に深く進入させることができるため、Vベルト1のテンションを軽減すると同時に、ベルト長さの変化を吸収(自動調整)することができる。 【0025】また、本実施形態では、ケーシング11の底部11aから離間した仕切部材15に逆止弁25が取り付けられていて、逆止弁25の着座音がケーシング11に伝達されにくいので、その着座音が聞こえにくい。 【0026】次に、図5〜図8に示す第二実施形態の油圧式オートテンショナ40は、次の部分の構造においてのみ第一実施形態と相違するものであり、第一実施形態と共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。 【0027】本実施形態においては、第一実施形態で第一低圧室24と称した室が唯一の低圧室24であり、第一実施形態で高圧室23と称した室が第一高圧室23である。そして、仕切部材15の下側(詳しくは、周壁下部11bの内周面と底部11aの上面と仕切部材15の下面との間)には、横断面円形で高さ3〜6mmの異物溜り室としての第二高圧室43が形成されている。 【0028】仕切部材15には、仕切部材15の周縁近くで低圧室24に開口し、仕切部材15の内部を横に延び、仕切部材15の中心で仕切部材15の下面にのみ開口する低圧側連通孔41が形成されている。また、仕切部材15の中心付近には仕切部材15の上下に貫通する例えば二つの高圧側連通孔42が貫設されている。第一高圧室23と第二高圧室43とは高圧側連通孔42により常に圧力差なく連通している。低圧室24と第二高圧室43とは、低圧側連通孔41とその第二高圧室43側に設けられた逆止弁25とを介して、低圧室24から第二高圧室43への一方向にのみ連通可能となっている。また、第一高圧室23と低圧室24とはクリアランス30を介して連通可能になっている。第一実施形態と同じく侵入又は発生した異物38は、本実施形態では第二高圧室43の底に沈殿する。 【0029】以上のように構成されたオートテンショナ40を、例えば図10に示すように使用すると、図5に示すように、プランジャ8がリターンスプリング31により上方へ付勢され、ピストン部18がシリンダ17から退出する方向に変位するため、第一高圧室23及び第二高圧室43の圧力が低圧室24の圧力より一時的に低下し、逆止弁25が低圧側連通孔41を開き、低圧室24内のオイルが低圧側連通孔41から第二高圧室43を経て第一高圧室23内に流入する。このとき、前記の通り異物38は第二高圧室43の底に沈殿しており、オイルはその異物38を押し流したり巻き込んだりすることなく第二高圧室43の主に中間高さ部位を流れ、高圧側連通孔42から第一高圧室23に入る。従って、前記従来例のように異物がオイルに混じって各摺動部や逆止弁に噛み込むということがないため、各摺動部や逆止弁の摩耗を防止することができ、テンショナの機能低下が起こらず、信頼性が高い。 【0030】Vベルト1が伸びる(ベルトの緩み)と、そのVベルト1は、遊び滑車3及びアーム4を介して、プランジャ8がスプリング31によって上方へ変位するのを許容するため、Vベルト1に適度なテンションが加わる。 【0031】過負荷時にVベルト1のテンションが過大になると、Vベルト1が遊び滑車3及びアーム4を介してプランジャ8を下方へ強く押圧する。すると、図6に示すように、高圧室23内のオイルはクリアランス30から低圧室24にリークする。よって、ピストン部18をシリンダ17に深く進入させることができるため、Vベルト1のテンションを軽減すると同時に、ベルト長さの変化を吸収(自動調整)することができる。 【0032】また、本実施形態でも、ケーシング11の底部11aから離間した仕切部材15に逆止弁25が取り付けられていて、逆止弁25の着座音がケーシング11に伝達されにくいので、その着座音が聞こえにくい。さらに、本実施形態では、逆止弁25をシリンダ17の外部に取り付けるので、その取付性が良い。 【0033】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 【0034】(1)図9に示すように、異物溜り室としての第二低圧室16又は第二高圧室43の底(底部11a)に異物集合凹部44を形成すること。第二低圧室16又は第二高圧室43の底に沈殿した異物38が、その異物集合凹部44に落ち込んで集合するとともに、異物集合凹部44に囲まれてオイルに押し流されたり巻き込まれたりしにくくなる。 【0035】 【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係る油圧式オートテンショナによれば、ダストや摩耗粉による各摺動部や逆止弁の摩耗を防止し、機能低下が起こらないようにして信頼性を高めることができるとともに、逆止弁の着座音を聞こえにくくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000185488 【氏名又は名称】株式会社オティックス
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| 【出願日】 |
平成10年10月13日(1998.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096116 【弁理士】 【氏名又は名称】松原 等
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| 【公開番号】 |
特開2000−120816(P2000−120816A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−307844 |
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