| 【発明の名称】 |
減速機構付モータにおける減速機構の組付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】理寛寺 秀 樹
【氏名】内 山 寛
【氏名】原 口 正 男
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| 【要約】 |
【課題】第1のカウンタギヤとホイールギヤとをギヤケースに同時的に組付けられることによって、生産性の向上が図れる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法を提供する。
【解決手段】第2のカウンタギヤ13をギヤケース3内に収容し、第1のカウンタギヤ12の第1の大径歯部12cを第1のウオーム10に噛み合わせ、第1のカウンタギヤ12の第1、第2の小径回転体12d、12eとホイールギヤ14とをギヤケース3内に組み入れ、第2のカウンタギヤ13の第2の大径歯部13cを第2のウオーム11に、第2のカウンタギヤ13の第3、第4の小径歯部13a、13bをホイールギヤ14の第1、第2の歯部14a、14bに噛合わせる減速機構付モータ1における減速機構40の組付方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータケースと、上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、上記マグネットの内周側に配置されて上記モータケースと上記ギヤケースとにより回転可能に支持されていて通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチュアを備え、上記アーマチュアシャフトの上記ギヤケース内にそれぞれ形成された第1のウオームおよび第2のウオームと、上段に第1の小径歯部が形成された第1の小径回転体をそなえ、且つ、中段に該第1の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第2の小径歯部が形成された第2の小径回転体を該第1の小径回転体に一体的にそなえ、下段に上記第1のウオームに噛合される第1の大径歯部が形成された第1の大径回転体をそなえた第1のカウンタギヤと、上記ギヤケース内に配置され、上記第1のカウンタギヤを回転可能に支持する第1の枢支軸と、上段に第3の小径歯部が形成された第3の小径回転体をそなえ、且つ、中段に該第3の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第4の小径歯部が形成された第4の小径回転体を該第3の小径回転体に一体的にそなえ、下段に上記第2のウオームに噛合される第2の大径歯部が形成された第2の大径回転体をそなえた第2のカウンタギヤと、上記ギヤケース内に配置され、上記第2のカウンタギヤを回転可能に支持する第2の枢支軸と、上段に上記第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および上記第2のカウンタギヤの第3の小径歯部にそれぞれ噛合される第1の歯部が形成され、且つ、下段に上記第1のカウンタギヤの第2の小径歯部および上記第2のカウンタギヤの第4の小径歯部にそれぞれ噛合される第2の歯部が該第1の歯部に1/2ピッチの位相差をもって該第1の歯部に一体的に形成されたホイールギヤからなる減速機構を備えた減速機構付モータにおける減速機構の組付方法であって、上記アーマチュアシャフトの第1、第2のウオームを上記ギヤケース内に配置するとともに、上記第1の枢支軸を該ギヤケース内に取付ける第1行程と、上記アーマチュアシャフトの第1のウオームに上記第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に形成された第1の大径歯部を噛合わせながら、該第1のカウンタギヤの第1の大径回転体を第1の枢支軸に挿通するとともに、上記第2のカウンタギヤを該アーマチュアシャフトの第2のウオームの近くに配置する第2行程と、上記ホイールギヤの第1の歯部に上記第1のカウンタギヤの第1の小径回転体に形成された第1の小径歯部を噛合わせ、且つ、該ホイールギヤの第2の歯部に該第1のカウンタギヤの第2の小径回転体に形成された第2の小径歯部を噛合わせた組体をギヤケース内に挿入することにより、第1のカウンタギヤの第1の小径回転体および第2の小径回転体を第1の枢支軸に挿通するとともに第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に一体的に結合する第3行程と、上記第2のカウンタギヤの第3の小径回転体、第4の小径回転体、第2の大径回転体に第2の枢支軸を挿通して、該第2の枢支軸および第2のカウンタギヤを上記アーマチュアシャフトの第2のウオームに近付けていき、該第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に形成された第2の大径歯部を該アーマチュアシャフトの第2のウオームに噛み合わせ、且つ、第2のカウンタギヤの第3の小径回転体に形成された第3の小径歯部をホイールギヤの第1の歯部に噛合わせ、且つ、第2のカウンタギヤの第4の小径回転体に形成された第4の小径歯部をホイールギヤの第2の歯部に噛合わせながら、第2の枢支軸をギヤケースに取付ける第4の行程からなることを特徴とする減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。 【請求項2】 ギヤケースには、アーマチュアシャフトの一方側に第1の枢支軸が嵌入固定される第1の枢支軸取付部が形成されているとともに、アーマチュアシャフトの他方側に第2の枢支軸が嵌入固定される第2の枢支軸取付部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。 【請求項3】 第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2の小径歯部の中央部には、第1の枢支軸が挿通されることにより該第1の枢支軸により回転可能に支持される第1の枢支軸挿通孔が形成されているとともに、第1のカウンタギヤの第1の大径回転体には、第2の小径回転体に形成された第2の小径歯部の外形に相似形状にして該第2の小径回転体を係止嵌入可能な第1の嵌入部が形成され、第2のカウンタギヤの第3の小径歯部および第4の小径歯部の中央部には、第2の枢支軸が挿通されることにより該第2の枢支軸により回転可能に支持される第2の枢支軸挿通孔が形成されているとともに、第2のカウンタギヤの第2の大径回転体には、第4の小径回転体に形成された第4の小径歯部の外形に相似形状にして該第4の小径回転体を係止嵌入可能な第2の嵌入部が形成されていることを特徴とする請求項1、2に記載の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。 【請求項4】 ギヤケースには、ホイールギヤ、第1のカウンタギヤ、第2のカウンタギヤを収容する減速機構収容部が形成されているとともに、該減速機構収容部を覆うギヤケースカバーが取付けられ、該ギヤケースカバーには、第1の枢支軸を支持可能な第1の枢支軸支持部と、第2の枢支軸を支持可能な第2の枢支軸支持部とが形成されていることを特徴とする請求項1、2、3に記載の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、通電により回転するアーマチュアに備えたアーマチュアシャフトの回転を減速して出力する減速機構付モータにおける減速機構の組付方法に関する。 【0002】 【従来の技術】通電により回転するアーマチュアに備えたアーマチュアシャフトの回転を減速して出力する減速機構付モータとしては、アーマチュアシャフトに第1、第2のウオームが形成され、第1のウオームが第1のカウンタギヤの大径歯部に噛合され、第2のウオームが第2のカウンタギヤの大径歯部に噛合されており、第1のカウンタギヤの小径歯部、第2のカウンタギヤの小径歯部がホイールギヤにそれぞれ噛合され、このホイールギヤが出力軸に固定されているものが特公昭62−38576号により知られており、このような減速機構付モータにおける減速機構の組付方法としては、ギヤケース内にアーマチュアシャフトの第1、第2のウオームを配置し、第1のカウンタギヤの大径歯部を第1のウオームに噛合わせるとともに、第2のカウンタギヤの大径歯部を第2のウオームに噛合わせながら、第1、第2のカウンタギヤをギヤケース内に組入れ、それから、第1のカウンタギヤの小径歯部および第2のカウンタギヤの小径歯部にホイールギヤの歯部を噛合わせながら、ホイールギヤをギヤケース内に組入れる方法が用いられていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法においては、第1、第2のカウンタギヤの大径歯部がそれぞれはす歯の一段ギヤであり、第1、第2のカウンタギヤの小径歯部がそれぞれ平歯の一段ギヤであり、ホイールギヤの歯部が平歯の一段ギヤであることから、ホイールギヤとカウンタギヤとを噛合わせたままの状態でギヤケース内に組付けることが難しく、第1、第2のカウンタギヤを組付ける行程およびホイールギヤを組付ける行程がそれぞれ別行程になって生産性の向上を図ることが難しいという問題点があり、この問題点を解決することが課題になっていた。 【0004】 【発明の目的】この発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法は、第1のカウンタギヤとホイールギヤとをギヤケースに同時的に組付けられることによって、生産性の向上が図れる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法を提供することを目的としている。 【0005】 【発明の構成】 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、モータケースと、モータケースにねじ止めされたギヤケースと、モータケースの内側に配置されたマグネットと、マグネットの内周側に配置されてモータケースとギヤケースとにより回転可能に支持されていて通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチュアを備え、アーマチュアシャフトのギヤケース内にそれぞれ形成された第1のウオームおよび第2のウオームと、上段に第1の小径歯部が形成された第1の小径回転体をそなえ、且つ、中段に第1の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第2の小径歯部が形成された第2の小径回転体を第1の小径回転体に一体的にそなえ、下段に第1のウオームに噛合される第1の大径歯部が形成された第1の大径回転体をそなえた第1のカウンタギヤと、ギヤケース内に配置され、第1のカウンタギヤを回転可能に支持する第1の枢支軸と、上段に第3の小径歯部が形成された第3の小径回転体をそなえ、且つ、中段に第3の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第4の小径歯部が形成された第4の小径回転体を第3の小径回転体に一体的にそなえ、下段に第2のウオームに噛合される第2の大径歯部が形成された第2の大径回転体をそなえた第2のカウンタギヤと、ギヤケース内に配置され、第2のカウンタギヤを回転可能に支持する第2の枢支軸と、上段に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2のカウンタギヤの第3の小径歯部にそれぞれ噛合される第1の歯部が形成され、且つ、下段に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部および第2のカウンタギヤの第4の小径歯部にそれぞれ噛合される第2の歯部が第1の歯部に1/2ピッチの位相差をもって第1の歯部に一体的に形成されたホイールギヤからなる減速機構を備えた減速機構付モータにおける減速機構の組付方法であって、アーマチュアシャフトの第1、第2のウオームをギヤケース内に配置するとともに、第1の枢支軸をギヤケース内に取付ける第1行程と、アーマチュアシャフトの第1のウオームに第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に形成された第1の大径歯部を噛合わせながら、第1のカウンタギヤの第1の大径回転体を第1の枢支軸に挿通するとともに、第2のカウンタギヤをアーマチュアシャフトの第2のウオームの近くに配置する第2行程と、ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径回転体に形成された第1の小径歯部を噛合わせ、且つ、ホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径回転体に形成された第2の小径歯部を噛合わせた組体をギヤケース内に挿入することにより、第1のカウンタギヤの第1の小径回転体および第2の小径回転体を第1の枢支軸に挿通するとともに第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に一体的に結合する第3行程と、第2のカウンタギヤの第3の小径回転体、第4の小径回転体、第2の大径回転体に第2の枢支軸を挿通して、第2の枢支軸および第2のカウンタギヤをアーマチュアシャフトの第2のウオームに近付けていき、第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に形成された第2の大径歯部をアーマチュアシャフトの第2のウオームに噛み合わせ、且つ、第2のカウンタギヤの第3の小径回転体に形成された第3の小径歯部をホイールギヤの第1の歯部に噛合わせ、且つ、第2のカウンタギヤの第4の小径回転体に形成された第4の小径歯部をホイールギヤの第2の歯部に噛合わせながら、第2の枢支軸をギヤケースに取付ける第4の行程からなる構成としたことを特徴としている。 【0007】この発明の請求項2に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、ギヤケースには、アーマチュアシャフトの一方側に第1の枢支軸が嵌入固定される第1の枢支軸取付部が形成されているとともに、アーマチュアシャフトの他方側に第2の枢支軸が嵌入固定される第2の枢支軸取付部が形成されている構成としたことを特徴としている。 【0008】この発明の請求項3に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2の小径歯部の中央部には、第1の枢支軸が挿通されることにより第1の枢支軸により回転可能に支持される第1の枢支軸挿通孔が形成されているとともに、第1のカウンタギヤの第1の大径回転体には、第2の小径回転体に形成された第2の小径歯部の外形に相似形状にして第2の小径回転体を係止嵌入可能な第1の嵌入部が形成され、第2のカウンタギヤの第3の小径歯部および第4の小径歯部の中央部には、第2の枢支軸が挿通されることにより第2の枢支軸により回転可能に支持される第2の枢支軸挿通孔が形成されているとともに、第2のカウンタギヤの第2の大径回転体には、第4の小径回転体に形成された第4の小径歯部の外形に相似形状にして第4の小径回転体を係止嵌入可能な第2の嵌入部が形成されている構成としたことを特徴としている。 【0009】この発明の請求項4に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、ギヤケースには、ホイールギヤ、第1のカウンタギヤ、第2のカウンタギヤを収容する減速機構収容部が形成されているとともに、減速機構収容部を覆うギヤケースカバーが取付けられ、ギヤケースカバーには、第1の枢支軸を支持可能な第1の枢支軸支持部と、第2の枢支軸を支持可能な第2の枢支軸支持部とが形成されている構成としたことを特徴としている。 【0010】 【発明の作用】この発明の請求項1、2、3、4に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法において、第1のカウンタギヤは、第1の小径歯部が第2の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の小径歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の小径歯部のねじの山が配置される。ホイールギヤは、第1の歯部が第2の歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の歯部のねじの山が配置される。ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせることにより、ホイールギヤの第2の歯部上に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部が配置されるから、第1のカウンタギヤがホイールギヤに保持される。そして、第1のカウンタギヤの第1の大径回転体が第1の枢支軸に挿通され、第1のカウンタギヤの第1の大径歯部がアーマチュアシャフトの第1のウオームに噛み合わされるとともに、第2のカウンタギヤがアーマチュアシャフトの第2のウオームの近くに配置され、第1のカウンタギヤの第1、第2の小径回転体がホイールギヤに保持されている組体がギヤケースに組込まれ、第1のカウンタギヤの第1、第2の小径回転体が第1の大径回転体に組付けられるとともに、第2のカウンタギヤの第2の大径歯部がアーマチュアシャフトの第2のウオームに、第2のカウンタギヤの第3、第4の小径歯部がホイールギヤの第1、第2の歯部にそれぞれ噛み合わされて第2の枢支軸がギヤケースに固定されることによって減速機構の組付けが行われる。それ故、第1のカウンタギヤの第1、第2の小径回転体とホイールギヤとが同時的にギヤケースに組付けられる。 【0011】 【実施例】図1ないし図9にはこの発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の一実施例が示されている。 【0012】この発明に係わる減速機構の組付方法が用いられる減速機構付モータ1は、主として、モータケース2、ギヤケース3、第1のマグネット4、第2のマグネット5、アーマチュア6、第1のブラシ7、第2のブラシ8、アーマチュアシャフト9、第1のウオーム10、第2のウオーム11、第1のカウンタギヤ12、第2のカウンタギヤ13、ホイールギヤ14、出力軸15から構成されており、第1のウオーム10、第2のウオーム11、第1のカウンタギヤ12、第2のカウンタギヤ13、ホイールギヤ14、出力軸15、ダンパ16により減速機構40が構成されている。 【0013】モータケース2には、筒形のモータケース本体2aの一端部にエンドキャップ2bが形成されており、このエンドキャップ2bの内側に第1の軸受17が取付けられている。この第1の軸受17によりアーマチュアシャフト9の一端部が回転可能に支持されている。モータケース本体2aの他端部には、フランジ2cが形成されており、このフランジ2cがギヤケース3の一端部にビス18によって固定されている。 【0014】モータケース本体2aの内側には、第1、第2のマグネット4、5がそれぞれ固定されており、第1、第2のマグネット4、5の内周側にアーマチュア6が配置されている。アーマチュア6には、アーマチュアシャフト9の一端部寄りに所定のスロット数のコイル巻回部19aをもつアーマチュアコア19が固定され、このアーマチュアコア19の近くにコンミュテータ20が固定されている。コンミュテータ20には、アーマチュアコア19のコイル巻回部19aと同数のコンミュテータ片20aが備えられており、アーマチュア6には、アーマチュアコア19のコイル巻回部19aのそれぞれに巻回され、コンミュテータ片20aのそれぞれに電気的に接続されたアーマチュアコイル21が備えられている。 【0015】アーマチュアシャフト7の他端部寄りには、第1のウオーム10、第2のウオーム11がそれぞれ形成されている。第1のウオーム10は右捩じれであり、第2のウオーム11は左捩じれである。 【0016】ギヤケース3の一端部には、ホルダベース22が取付けられており、このホルダベース22には、図2に示されるように、第1、第2のブラシ7、8が装着された第1、第2のブラシホルダ23、24がそれぞれ取付けられている。 【0017】第1、第2のブラシホルダ23、24は図示しないモータ制御回路にそれぞれ電気的に接続されるため、モータ制御回路に備えられた第1のスイッチがオン切換えされると、第1のブラシホルダ23から第2のブラシホルダ24に向け通電が行われてアーマチュアシャフト9が正回転する。これに反して、モータ制御回路に備えられた第2のスイッチがオン切換えされると、第2のブラシホルダ24から第1のブラシホルダ23に向け通電が行われてアーマチュアシャフト9が逆回転する。 【0018】ギヤケース3には、中央部にシャフト孔3aが形成され、このシャフト孔3aに連通して減速機構収容部3bが形成されている。シャフト孔3aには、第2の軸受25が取付けられており、この第2の軸受25によりアーマチュアシャフト9の中央部が回転可能に支持されている。減速機構収容部3bには、ホイールギヤ14を収容する部分に連通して第1のカウンタギヤ収容部3b1、第2のカウンタギヤ収容部3b2がそれぞれ形成されている。第2のカウンタギヤ収容部3b2はギヤケース3上に突出している。また、減速機構収容部3bには、ギヤケース3の底面3cの中央に出力軸支持部3dが形成されており、この出力軸支持部3dの外側に第1の枢支軸取付部3e、第2の枢支軸取付部3fがそれぞれ離れた位置に形成されている。出力軸支持部3dには第1のメタル26が取付けられている。 【0019】第1の枢支軸取付部3eは、アーマチュアシャフト9に形成された第1のウオーム10側に配置され、これとは異なり、第2の枢支軸取付部3fはアーマチュアシャフト9に形成された第2のウオーム11側に配置されている。第1の枢支軸取付部3eには、第1の枢支軸27の基端部が嵌入されることによって固定される。第2の枢支軸取付部3fには、第2の枢支軸28の基端部が嵌入されることによって固定される。 【0020】減速機構収容部3b内には、第1のカウンタギヤ12、第2のカウンタギヤ13、ホイールギヤ14がそれぞれ収容されている。減速機構収容部3bは上面がギヤケースカバー29によって覆われている。ギヤケースカバー29には、減速機構収容部3b側に、第1の枢支軸取付部3eに対応していて第1の枢支軸27の先端部を支持するための第1の枢支軸支持部29aが形成されているとともに、第2の枢支軸取付部3fに対応していて第2の枢支軸28の先端部を支持するための第2の枢支軸支持部29bが形成されており、ほぼ中央に出力軸支持用の第2のメタル30が取付けられている。 【0021】第1のカウンタギヤ12には、図2に示されるように、第1の小径歯部12a、第2の小径歯部12b、第1の大径歯部12cがそれぞれ備えられている。 【0022】第1の小径歯部12aは、第1のカウンタギヤ12の上段に配置された第1の小径回転体12dの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。 【0023】第2の小径歯部12bは、第1の小径回転体12dに同心にして第1のカウンタギヤ12の中段に配置された第2の小径回転体12eの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。第2の小径歯部12bは、第1の小径歯部12aに1/2ピッチの位相差をもって形成されている。第2の小径回転体12eは、第1の小径回転体12dよりも高さ寸法が大きい。 【0024】第1の大径歯部12cは、第2の小径回転体12eに同心にして第1のカウンタギヤ12の下段に配置された第1の大径回転体12fの外周に形成されており、30枚の歯数が選ばれている。 【0025】第1のカウンタギヤ12は、第1の小径回転体12d、第2の小径回転体12eが一体成形により形成されており、第1のカウンタギヤ12には、第1の小径回転体12d、第2の小径回転体12eのそれぞれの中央に貫通された第1の枢支軸挿通孔12gが形成されている。このとき、第1の小径回転体12dの第1の小径歯部12aと第2の小径回転体12eの第2の小径歯部12bとが1/2ピッチの位相差をもっているため、第1の小径歯部12aのねじの谷に対応した位置に第2の小径歯部12bのねじの山が配置され、第1の小径歯部12aのねじの山に対応した位置に第2の小径歯部12bのねじの谷が配置されている。第1のカウンタギヤ12は、第1の小径回転体12d、第2の小径回転体12eが独立して成形されてから、接合等の手段により一体的に結合されてもよい。 【0026】第1のカウンタギヤ12には、第1の大径回転体12fの中央に、第2の小径回転体12eに形成された第2の小径歯部12bの外形に相似形状にして第2の小径回転体12eを嵌入可能な第1の嵌入部12hが形成されており、この第1の嵌入部12hに第2の小径回転体12eが嵌入されることによって、第1、第2の小径回転体12d、12eと第1の大径回転体12fとが一体的に結合される。第2の小径回転体12eと第1の大径回転体12fとは接合等の手段により一体的に結合されてもよい。 【0027】第1のカウンタギヤ12は、第1の枢支軸挿通孔12gが第1の枢支軸27に挿通されることによって、第1の枢支軸27により回転可能に支持されて、第1の大径歯部12cがアーマチュアシャフト9の第1のウオーム10に噛合され、第1の小径歯部12aがホイールギヤ14に形成された第1の歯部14aに、第2の小径歯部12bがホイールギヤ14に形成された第2の歯部14bにそれぞれ噛合される。 【0028】第2のカウンタギヤ13には、図4に示されるように、第3の小径歯部13a、第4の小径歯部13b、第2の大径歯部13cがそれぞれ備えられている。 【0029】第3の小径歯部13aは、第2のカウンタギヤ13の上段に配置された第3の小径回転体13dの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。 【0030】第4の小径歯部13bは、第3の小径回転体13dに同心にして第2のカウンタギヤ13の中段に配置された第4の小径回転体13eの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。第4の小径歯部13bは、第3の小径歯部13aに1/2ピッチの位相差をもって形成されている。第4の小径回転体13eは、第3の小径回転体13dよりも高さ寸法が大きい。 【0031】第2の大径歯部13cは、第4の小径回転体13eに同心にして第2のカウンタギヤ13の下段に配置された第2の大径回転体13fの外周に形成されており、30枚の歯数が選ばれている。 【0032】第2のカウンタギヤ13は、第3の小径回転体13d、第4の小径回転体13bが一体成形により形成されており、第2のカウンタギヤ13には、第3の小径回転体13d、第4の小径回転体13bのそれぞれの中央に貫通された第2の枢支軸挿通孔13gが形成されている。このとき、第3の小径回転体13dの第3の小径歯部13aと第4の小径回転体13eの第4の小径歯部13bとが1/2ピッチの位相差をもっているため、第3の小径歯部13aのねじの谷に対応した位置に第4の小径歯部13bのねじの山が配置され、第3の小径歯部13aのねじの山に対応した位置に第4の小径歯部13bのねじの谷が配置されている。第2のカウンタギヤ13は、第3の小径回転体13d、第4の小径回転体13bが独立して成形されてから、接合等の手段により一体的に結合して形成されてもよい。 【0033】第2のカウンタギヤ13には、第2の大径回転体13fの中央に、第4の小径回転体13eに形成された第4の小径歯部13bの外形に相似形状にして第4の小径回転体13eを回転不能に嵌入可能な第2の嵌入部13hが形成されており、この第2の嵌入部13hに第4の小径回転体13eが嵌入されることによって、第3、第4の小径回転体13d、13eと第2の大径回転体13fとが一体的に結合される。第4の小径回転体13eと第2の大径回転体13fとは接合等の手段により一体的に結合されてもよい。 【0034】第2のカウンタギヤ13は、第2の枢支軸挿通孔13gが第2の枢支軸28に挿通されることによって、第2の枢支軸28により回転可能に支持されて、第2の大径歯部13cがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11に噛合され、第3の小径歯部13aがホイールギヤ14に形成された第1の歯部14aに、第4の小径歯部13bがホイールギヤ14に形成された第2の歯部14bにそれぞれ噛合される。 【0035】一方、ホイールギヤ14には、図2に示されるように、第1の歯部14a、第2の歯部14bがそれぞれ備えられている。 【0036】第1の歯部14aは、ホイールギヤ14の上段に配置された第1の回転体14cの外周に形成されており、72枚の歯数が選ばれている。 【0037】第2の歯部14bは、第1の回転体14cに同心にしてホイールギヤ14の下段に配置された第2の回転体14dの外周に形成されており、72枚の歯数が選ばれている。第2の歯部14bは、第1の歯部14aに1/2ピッチの位相差をもって形成されている。 【0038】ホイールギヤ14は、第1の回転体14c、第2の回転体14dが一体成形により形成されており、第1の回転体14c、第2の回転体14dのそれぞれの中央に弾性部材により成形されたダンパ16が嵌め付けられており、このダンパ16の中央部に結合されたハブ31に出力軸15が挿通固定される。出力軸15は、ギヤケース3の出力軸支持部3dに取付けられた第1のメタル26およびギヤケースカバー29に取付けられた第2のメタル30によって回転可能に支持されているハブ31に固定されており、端部がギヤケース3の外側に突出している。出力軸15には、負荷が結合される。ホイールギヤ14は、出力軸15の軸方向にわずかにしか移動できないようにされている。ホイールギヤ14は、第1の回転体14c、第2の回転体14dが接合等の手段により一体的に形成されてもよい。出力軸15は、この減速機構付モータ1がシート装置に用いられる場合や、パワーウインド装置等の開閉装置に用いられる場合により外部の形状が異なるが、ハブ31に固定される部分の形状は共通になっている。 【0039】ホイールギヤ14は、第1の回転体14cの第1の歯部14aと第2の回転体14dの第2の歯部14bとが1/2ピッチの位相差をもっているため、第1の歯部14aのねじの谷の出力軸15の軸方向に第2の歯部14bのねじの山が配置されるとともに、第1の歯部14aのねじの山の出力軸15の軸方向に第2の歯部14bのねじの谷が配置されている。 【0040】ホイールギヤ14は、出力軸15とともにギヤケース3に回転可能に支持されて、第1の歯部14aに第1のカウンタギヤ12の第1の小径歯部12a、第2のカウンタギヤ13の第3の小径歯部12aがそれぞれ噛合されるとともに、第2の歯部14bに第1のカウンタギヤ12の第2の小径歯部12b、第2のカウンタギヤ13の第4の小径歯部12bがそれぞれ噛合される。 【0041】減速機構40では、アーマチュアシャフト9が正回転すると、第1のウオーム10から第1のカウンタギヤ12の第1の大径歯部12cにアーマチュアシャフト9の回転力が伝達されて第1のカウンタギヤ12が正回転するとともに、第2のウオーム11から第2のカウンタギヤ13の第2の大径歯部13cにアーマチュアシャフト9の回転力が伝達されて第2のカウンタギヤ13が正回転し、第1のカウンタギヤ12の第1の小径歯部12a、第2のカウンタギヤ13の第3の小径歯部13aのそれぞれからホイールギヤ14の第1の歯部14aに回転力が伝達されるとともに、第1のカウンタギヤ12の第2の小径歯部12b、第2のカウンタギヤ13の第4の小径歯部13bのそれぞれからホイールギヤ14の第2の歯部14bに回転力が伝達されることによって、ホイールギヤ14が正回転する。アーマチュアシャフト9が逆回転した場合も、上記と同様にして、回転力が伝われ、ホイールギヤ14が逆回転する。 【0042】ホイールギヤ14は、出力軸15の軸方向にわずかにしか移動できないように支持されており、第1のカウンタギヤ12は、第1の小径歯部12aのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ14の第2の歯部14bのねじの山に当接するとともに、第2の小径歯部12bのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ14の第1の歯部14aのねじの山に当接しているから、アーマチュアシャフト9の正回転によってホイールギヤ14が正回転する際、第1のウオーム10により、スラスト方向へ押圧移動させる力が第1のカウンタギヤ12に与えられても、第1のカウンタギヤ12は、ホイールギヤ14によって支持されるので、軸方向へ移動できない。 【0043】同時に、第2のカウンタギヤ13は、第3の小径歯部13aのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ14の第2の歯部14bのねじの山に当接するとともに、第4の小径歯部13bのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ14の第1の歯部14aのねじの山に当接しているから、アーマチュアシャフト9の正回転によってホイールギヤ14が正回転する際、第2のウオーム11により、スラスト方向へ押圧移動させる力が第2のカウンタギヤ13に与えられても、第2のカウンタギヤ13は、ホイールギヤ14によって支持されるので、軸方向へ移動できない。 【0044】減速機構40では、アーマチュアシャフト9が逆回転した場合、第1、第2のカウンタギヤ12、13が上記とは反対のスラスト方向、すなわち、第1のカウンタギヤ12がギヤケース3の底面3c側に移動しないのでがたつくことがないとともに、第2のカウンタギヤ13がギヤケースカバー29側に移動しないのでがたつくことがない。 【0045】また、減速機構40では、第1、第2のカウンタギヤ12、13とホイールギヤ14との噛合率が、第1のカウンタギヤ12の2段の第1、第2の小径歯部12a、12b、第2のカウンタギヤ13の2段の第3、第4の小径歯部13a、13b、ホイールギヤ14の2段の第1、第2の歯部14a、14bによって定められるから、第1、第2のカウンタギヤ、ホイールギヤにそれぞれ一段の歯部が形成されているものと比べて、同一の外形であっても2倍の歯数になるので、第1、第2のカウンタギヤ12、13、ホイールギヤ14のそれぞれの外形が小さくても同一の噛合率が得られることにより、第1、第2のカウンタギヤ12、13およびホイールギヤ14のそれぞれの歯数が少なくて良くなり、結果的に、第1、第2のカウンタギヤ12、13およびホイールギヤ14のそれぞれに小径のものが用いられる。 【0046】このような構造の減速機構付モータ1の減速機構40は、図3ないし図9に示される行程によってギヤケース3の減速機構収容部3bに組付けられる。 【0047】図3に示される第1行程では、ギヤケース3の減速機構収容部3b内に、アーマチュアシャフト9に形成された第1、第2のウオーム10、11がそれぞれ配置されるとともに、ギヤケース3の減速機構収容部3b内に形成された第1の枢支軸取付部3eに第1の枢支軸27が嵌入固定される。このとき、ギヤケース3の減速機構収容部3b内に形成された第2の枢支軸取付部3fには第2の枢支軸28は嵌入固定されない。 【0048】第1行程に続いて実行される第2行程では、図4に示されるように、第1のカウンタギヤ12の第1の大径回転体12fに形成された第1の嵌入部12hが第1の枢支軸27に挿通されて、この第1の大径回転体12fがギヤケース3の第1のカウンタギヤ収容部3b1に収められ、この第1の大径回転体12fの第1の大径歯部12cがアーマチュアシャフト9の第1のウオーム10に噛合わされるとともに、第2の大径回転体13fに形成された第2の嵌入部13hに第4の小径回転体13eが嵌入固定された第2のカウンタギヤ13がギヤケース3の第2のカウンタギヤ収容部3b2に収められる。このとき、第1のカウンタギヤ12の第1の大径回転体12fは、第1の嵌入部12hの中央位置に第1の枢支軸27が配置されるだけであり、第1の枢支軸27によって回転可能に支持されることはない。また、第2のカウンタギヤ13は、第2の大径回転体13fがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11の近い位置に配置されるが、第2の枢支軸挿通孔13gが減速機構収容部3bの第2の枢支軸取付部3fに一致しないから、第2の大径歯部13cがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11に噛合わず、第3、第4の小径歯部13a、13bもホイールギヤ14の第1、第2の歯部14a、14bにそれぞれ噛合わない。すなわち、第2のカウンタギヤ13は、アーマチュアシャフト9の第2のウオーム11に対して噛合されていない状態で、ギヤケース3の第3のカウンタギヤ収容部3b2に収容されている。また、第2のカウンタギヤ13は、第2のカウンタギヤ収容部3b2に収容されている状態で、第2のウオーム11に対して噛合あるいは非噛合可能に第2のカウンタギヤ収容部3b2内を移動可能に配置されている。 【0049】第2行程に続いて実行される第3行程では、図5に示されるように、ホイールギヤ14の第1の歯部14a上の所定位置で、ホイールギヤ14の第1の歯部14aに第1のカウンタギヤ12の第1の小径歯部12aが噛合わされるとともにホイールギヤ14の第2の歯部14bに第1のカウンタギヤ12の第2の小径歯部12bがそれぞれ噛合わされることによって、ホイールギヤ14と、第1、第2の小径回転体12d、12eがホイールギヤ14に保持された第1のカウンタギヤ12とからなる組体50がギヤケース3の減速機構収容部3bに組込まれ、第1のカウンタギヤ12の第1、第2の小径回転体12d、12eに形成された第1の枢支軸挿通孔12gに第1の枢支軸27が挿通され、ホイールギヤ14にダンパ16を介して結合されたハブ31がギヤケース3の出力支持部3dに取付けられた第1のメタル26内に挿入される。 【0050】そして、この第3行程では、図6に示されるように、第1のカウンタギヤ12は、第1の大径回転体12fの第1の大径歯部12cがアーマチュアシャフト9の第1のウオーム10に噛合されている状態で、第2の小径回転体12eが第1の大径回転体12fの第1の嵌入部12hに結合されるとともに、第1、第2の小径回転体12d、12eが第1の枢支軸27に挿通されることによって、第1、第2の小径回転体12d、12eと第1の大径回転体12fとが一体的に結合されて組付けられる。しかし、第2のカウンタギヤ13は、第2の枢支軸挿通孔13gが減速機構収容部3bの第2の枢支軸取付部3fに一致しないから、第2の大径歯部13cがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11に噛合わず、第3、第4の小径歯部13a、13bがホイールギヤ14の第1、第2の歯部14a、14bにそれぞれ噛合わずに、ギヤケース3の減速機構収容部3b内に配置されたままである。 【0051】第3行程に続いて実行される第4行程では、図7に示されるように、第2のカウンタギヤ13の第3、第4の小径回転体13d、13eに形成された第2の枢支軸挿通孔13g内に第2の枢支軸28が落とし込まれ、第2の枢支軸28が保持された第2のカウンタギヤ13が第2のカウンタギヤ収容部3b2内をアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11に近付くように移動される。 【0052】そして、この第4行程では、図8に示されるように、第2のカウンタギヤ13の第3の小径回転体13dの第3の小径歯部13aがホイールギヤ14の第1の歯部14aに、第2のカウンタギヤ13の第4の小径回転体13eの第4の小径歯部13bがホイールギヤ14の第2の歯部14bに、そして、第2のカウンタギヤ13の第2の大径回転体13fの第2の大径歯部13cがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11にそれぞれ噛み合されながら、第2の枢支軸28がギヤケース3の減速機構収容部3bの第2の枢支軸取付部3fに嵌入固定されることによって、第2のカウンタギヤ13が組付けられて減速機構40の組付けが終了する。 【0053】そしてまた、この第4行程では、図9に示されるように、第2の枢支軸28が保持された第2のカウンタギヤ13がギヤケース3の第2のカウンタギヤ収容部3b2内でギヤケース3の底面3c上を水平移動されるだけで、第2のカウンタギヤ13は、第3の小径回転体13dの第3の小径歯部13aがホイールギヤ14の第1の歯部14aに、第4の小径回転体13eの第4の小径歯部13bがホイールギヤ14の第2の歯部14bに、第2の大径回転体13fの第2の大径歯部13cがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11にそれぞれ噛み合されるから、それぞれの歯合わせが極めて簡単にして行われる。 【0054】第1のカウンタギヤ12、第2のカウンタギヤ13、ホイールギヤ14が減速機構収容部3bに組付けられたギヤケース3には、ハブ31に出力軸15が取付けられるとともにギヤケースカバー29が取付けられ、ギヤケースカバー29の第2のメタル30にハブ31の先端部が挿入されるとともに、ギヤケースカバー29の第1、第2の枢支軸支持部29a、29bに第1、第2の枢支軸27、28の先端部がそれぞれ挿入される。 【0055】上述した組付方法によれば、ホイールギヤ14に第1のカウンタギヤ12の第1、第2の小径回転体12d、12eが保持されている状態でギヤケース3に組付けられるため、従来のもののように、第1、第2のカウンタギヤを組付ける行程およびホイールギヤを組付ける行程のそれぞれが別行程になることがないから、極めて簡潔に組付が行われるものとなる。 【0056】このような構造の減速機構付モータ1は、ギヤケース3が図示しない車体パネルにねじ止めされ、出力軸15のギヤケース3から突出した部分に図示しない負荷が結合され、第1、第2のブラシホルダ23、24がモータ制御回路に電気的に接続されて車両に搭載される。 【0057】モータ制御回路に備えられた第1のスイッチがオン切換えされると、第1のブラシホルダ23から第2のブラシホルダ24に向け通電が行われてアーマチュアシャフト9が正回転するから、第1、第2のウオーム10、11が正回転し、第1、第2のウオーム10、11の正回転によって、第1のカウンタギヤ12、第2のカウンタギヤ13がそれぞれ正回転し、第1、第2のカウンタギヤ12、13の正回転によってホイールギヤ14が正回転して出力軸15が正回転し、負荷が正方向に駆動される。 【0058】上記とは異なり、モータ制御回路に備えられた第2のスイッチがオン切換えされると、第2のブラシホルダ24から第1のブラシホルダ23に向け通電が行われてアーマチュアシャフト9が逆回転するから、第1、第2のウオーム10、11が逆回転し、第1、第2のウオーム10、11の逆回転によって、第1のカウンタギヤ12、第2のカウンタギヤ13がそれぞれ逆回転し、第1、第2のカウンタギヤ12、13の逆回転によってホイールギヤ14が逆回転して出力軸15が逆回転し、負荷が逆方向に駆動される。 【0059】アーマチュアシャフト9が正回転する際、第1のカウンタギヤ12は、第1の枢支軸挿通孔12gの孔方向に相当するスラスト方向に、第1の小径歯部12aのねじの山に対してホイールギヤ14の第2の歯部14bのねじの山が配置されるとともに、第2の小径歯部12bのねじの山に対してホイールギヤ14の第1の歯部14aのねじの山が配置されることによって、スラスト方向への移動が阻止されて、ギヤケースカバー3e側に移動してがたつくことがない。 【0060】また、アーマチュアシャフト9が正回転する際、第2のカウンタギヤ13は、第2の枢支軸挿通孔13gの孔方向に相当するスラスト方向に、第3の小径歯部13aのねじの山に対してホイールギヤ14の第2の歯部14bのねじの山が配置されるとともに、第4の小径歯部13bのねじの山に対してホイールギヤ14の第1の歯部14aのねじの山が配置されることによって、スラスト方向への移動が阻止されて、ギヤケース3の底面3c側に移動してがたつくことがない。 【0061】また、アーマチュアシャフト9が逆回転する際、第1、第2のカウンタギヤ12、13が上記とは反対のスラスト方向、すなわち、第1のカウンタギヤ12がギヤケース3の底面3c側に移動してがたつくことがないとともに、第2のカウンタギヤ13がギヤケースカバー29側に移動してがたつくことがないものとなり、アーマチュアシャフト9の正回転、逆回転のいずれの場合にも、第1、第2のカウンタギヤ12、13は、がたつくことなく回転するものとなる。 【0062】そして、減速機構40では、第1のカウンタギヤ12の2段の第1、第2の小径歯部12a、12bと、第2のカウンタギヤ13の2段の第3、第4の小径歯部13a、13bと、ホイールギヤ14の2段の第1、第2の歯部14a、14bとによって第1、第2のカウンタギヤ12、13とホイールギヤ14との噛合率が定められることによって、従来のもののように、第1、第2のカウンタギヤ、ホイールギヤにそれぞれ一段の歯部が形成されているものと比べて、同一の外形であっても2倍の歯数になるので、第1、第2のカウンタギヤ12、13、ホイールギヤ14のそれぞれの外形が小さくても高い噛合率が得られ、第1、第2のカウンタギヤ12、13およびホイールギヤ14のそれぞれの歯数が少なくなって、第1、第2のカウンタギヤ12、13およびホイールギヤ14のそれぞれに小径のものが用いられるものとなる。 【0063】そしてまた、減速機構40では、第1のカウンタギヤ12の第1、第2の小径回転体12d、12eがホイールギヤ14に保持されている組体50がギヤケース3に組込まれ、第1のカウンタギヤ12の第1、第2の小径回転体12d、12eが第1の大径回転体12cに組付けられるとともに、第2のカウンタギヤ13の第2の大径歯部13cがアーマチュアシャフト9の第2のウオーム11に、第2のカウンタギヤ13の第3、第4の小径歯部13a、13bがホイールギヤ14の第1、第2の歯部14a、14bにそれぞれ噛み合わされて第2の枢支軸28がギヤケース3に固定されることによって組付けが行われるから、第1のカウンタギヤ12の第1、第2の小径回転体12d、12eとホイールギヤ14とがギヤケース3に同時的にして組付けられるものとなる。 【0064】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請求項1、2、3、4に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法によれば、第1のカウンタギヤは、第1の小径歯部が第2の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の小径歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の小径歯部のねじの山が配置される。ホイールギヤは、第1の歯部が第2の歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の歯部のねじの山が配置される。ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせることにより、ホイールギヤの第2の歯部上に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部が配置されるから、第1のカウンタギヤがホイールギヤに保持される。そして、第1のカウンタギヤの第1の大径回転体が第1の枢支軸に挿通され、第1のカウンタギヤの第1の大径歯部がアーマチュアシャフトの第1のウオームに噛み合わされるとともに、第2のカウンタギヤがアーマチュアシャフトの第2のウオームの近くに配置され、第1のカウンタギヤの第1、第2の小径回転体がホイールギヤに保持されている組体がギヤケースに組込まれ、第1のカウンタギヤの第1、第2の小径回転体が第1の大径回転体に組付けられるとともに、第2のカウンタギヤの第2の大径歯部がアーマチュアシャフトの第2のウオームに、第2のカウンタギヤの第3、第4の小径歯部がホイールギヤの第1、第2の歯部にそれぞれ噛み合わされて第2の枢支軸がギヤケースに固定されることによって減速機構の組付けが行われる。それ故、第1のカウンタギヤの第1、第2の小径回転体とホイールギヤとが同時的にギヤケースに組付けられる。よって、第1のカウンタギヤとホイールギヤとをギヤケースに同時的に組付けられることによって、生産性の向上が図れるという優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000181251 【氏名又は名称】自動車電機工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月31日(1998.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077610 【弁理士】 【氏名又は名称】小塩 豊
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| 【公開番号】 |
特開2000−46124(P2000−46124A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−217493 |
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