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【発明の名称】 回り止め部付皿ボルト
【発明者】 【氏名】夏目正来

【要約】 【課題】耐締付け荷重性の有る回り止め部付皿ボルトを提供する。

【解決手段】緊締受用の扁平な皿状頭部2と螺杆部1との間に、螺杆部1より径方向外側に突出する突出部3´を備えた断面非円形の回り止め部3を備える。また、前記頭部2の上面中央部に前記螺杆部1と重なり、かつ、前記突出部と重なり合う膨出部5を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 緊締受用の扁平な皿状頭部と螺杆部の間に、螺杆部より一部又は全部が径方向外側に突出する突出部を備えた断面非円形の回り止め部を備えたボルトにおいて、前記頭部の上面中央部に前記螺杆部と重なり、かつ、前記突出部の全部又は一部に重なり合う膨出部を設けた、回り止め部付皿ボルト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緊締受用の扁平な皿状頭部と螺杆部の間に、螺杆部より一部又は全部が径方向外側に突出する突出部を備えた断面非円形の回り止め部を備えた回り止め部付皿ボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記回り止め部を備えた皿ボルトは、皿状頭部を物品に備えた凹入部に係合し、該凹入部に設けた係止部(孔)に回り止め部を係合し、螺杆部に螺合したナットで物品同士を締め付ける際、係止部と回り止め部の係合関係によってナットと共回することなく、ナットによる締付け操作を円滑に行うようにしたものであるが、緊締受用の頭部が偏平体で構成されていることと、締付け時に前記係合関係により回動方向への動きが規制されて軸線方向に締付け荷重が集中する関係から、締付け時に頭部が破断する場合がある。
【0003】本発明は、斯様な事実に鑑み、耐締付け荷重性の有る回り止め部付皿ボルトを提供すべく創案したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】緊締受用の扁平な皿状頭部と螺杆部の間に、螺杆部より一部又は全部が径方向外側に突出する突出部を備えた断面非円形の回り止め部を備えたボルトにおいて、前記頭部の上面中央部に前記螺杆部と重なり、かつ、前記突出部の全部又は一部に重なり合う膨出部を設けた構成とする。
【0005】
【実施例】図面は本発明に係る回り止め部付皿ボルトの一実施例を示し、図1は正面図、図2は平面図、図3は底面図、図4は図1のx−x線断面図、図5は一部拡大欠截正面図、図6は使用状態を示す一部欠截正面図である。
【0006】図中、Aはボルトで、ボルトAは、先端側にねじを設けた螺杆部1と緊締受用の頭部2との間に回り止め部3を介在させて構成したものである。
【0007】このボルトAを構成する回り止め部3は、横断面方形状を呈し、該方形状の4隅部を前記螺杆部1の径方向外側に突出する突出部3´,3´,3´,3´を備えてナット4による締付け操作時におけるナット4との共回りを規制する。
【0008】また、頭部2は、前記締付け操作時における緊締受となるもので、偏平なやや円錐台形状を成し、その上面2´の中央部に前記螺杆部1と重なる上面が平らな(平らにすることにより必要最小限の材料で形成できる)膨出部5を備え、膨出部5の外周端5´は、前記回り止め部3を前記頭部2を介して平面視取り囲む位置に配置して、前記突出部3´,3´,3´,3´を含んだ回り止め部3とも重なり合うように、回り止め部3の径aに対して径bを大径にしてある。
【0009】なお、膨出部5は、螺杆部1と重なり、かつ、前記突出部3´,3´,3´,3´とは部分的に重なり合うようにしても良く、部分的に重なり合う程度は、ナット4による締付け時に頭部2の下面(回り止め部3の外周端との境界部)に作用する引張力の程度とのかね合いで決定すれば良いが、実施例のように突出部3´,3´,3´,3´全部(全域)と重なり合うようにすることが望ましい。
【0010】前記頭部2は偏平円錐台形状とすることにより、使用状態を示す図6で示すように、座金6に形成した凹入部7に没入できるようにして座金6からの無用な突出部が生じないようにしてある。
【0011】しかして、例えば図6で示すように、木製の縦材(柱)10と木製の横材(横架材)11を接合する接合金具12(具体例を挙げるまでもなく公知)と組合わせてボルトAを用いるのであって、縦材10に一側を組付けた前記接合金具12の他の一側に、前記横材11を通じて螺杆部1を貫通させ、接合金具12より突出する螺杆部1の先端にナット4を螺合締め付けるようにして用いるのである。
【0012】なお、座金6には前記凹入部7と連通する係止孔13を設け、係止孔13は回り止め部3の外形と一致してナット4とのボルトAの共回りを防止する。
【0013】回り止め部3は、実施例では方形状を呈するが、螺杆部1より一部又は全部が径方向外側に突出する断面非円形を成していれば良い。
【0014】
【発明の効果】本発明は前記の通りの構成であるから、従来の回り止め付きボルトと同様に頭部を座金その他の物品に形成した凹入部内に係合して収め、ナットの螺合操作のみによって締付け操作を行うことができることは勿論、ナット締め付け時に、回り止め部との境界部である頭部下面部分に引張り力が作用しても、該頭部下面部分が膨出部と全部又は部分的に重なり合っているので、当該頭部下面部分を補強することになり、頭部の偏平が原因による該部分からの破断(壊)のない回り止め部付皿ボルトを提供できる。
【出願人】 【識別番号】591027499
【氏名又は名称】株式会社カネシン
【出願日】 平成11年5月17日(1999.5.17)
【代理人】 【識別番号】100059236
【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 秀夫 (外1名)
【公開番号】 特開2000−320522(P2000−320522A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平11−135225