| 【発明の名称】 |
釘 |
| 【発明者】 |
【氏名】柴田 治利
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、釘を打ち込みときに打ち込みやすく、しかも振動等により抜けにくい締結力の強い釘を提供することを目的とする。
【解決手段】頭部と軸部とから構成される釘において、軸部はその長手方向に亘ってリ−ド角が一定でないスクリュ−部と頭部側のスクリュ−形状でない凹凸部で構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 頭部と軸部とから構成される釘において、軸部はその長手方向にわたってリード角が一定でないスクリュー部と頭部側のスクリュー形状でない凹凸部を有する部分で構成されていることを特徴とする釘。 【請求項2】 請求項1に記載の釘において、上記スクリュー部は、先側のリ−ド角が大きい部分と、それに続く頭部側のリ−ド角が小さい部分とで構成されていることを特徴とする釘。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の釘において、スクリュー形状でない凹凸部は軸部の周方向に沿った複数の環状体であることを特徴とする釘。 【請求項4】 請求項1又は2に記載の釘において、スクリュー形状でない凹凸部は格子状に形成されていることを特徴とする釘。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、打ち込み抵抗を小さく、引き抜き耐力を大きくした釘に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の釘は、軸部は棒状の形状をしているため、木材等に打ち込まれた状態で振動が生じた場合に、釘が抜けやすいという問題があった。そこで、図4(a)のように釘の軸部41を環状に形成し引き抜き耐力を大きくした釘4(以下、「リング釘」という。)が提案されている。また、図4(b)に示すように軸部51に複数条の溝51aを形成しスクリュー状にした釘5(以下、「スクリュー釘」という。)が提案されている。また、図4(c)に示すように、リング釘とスクリュー釘の特徴を合わせ持つ軸部61をスクリュー部61aとリング部61bを交互に形成した釘6(以下、「スクリュー・リング釘」という。)が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、リング釘4は、木材等に打ち込めば振動等に対して抜けにくいという特徴があるが、釘にリ−ドがないことにより打ち込み抵抗が大きく強い力が必要となる、又、振動等の衝撃により1ピッチ分動くと引き抜き耐力は激減するという短所がある。又、スクリュー釘5は、一定のリ−ド角をもつ複数条の溝51aで形成されているので、木材等に釘を打ち込む時、釘が回転して打ち込まれ、特に強い力を必要としないという長所があるが、一方、振動等により釘が抜け易いという欠点がある。これは、釘の軸部が一定のリ−ド角をもつスクリュ−形状に形成されている為、振動等により釘が回転して抜けることにより締結力が弱くなるからである。 【0004】また、リング・スクリュー釘6は、スクリュー部とリング部が交互に形成されているため、スクリュ−のリ−ドが途中で切断されていて、その切断部分がリング形状に形成されているので釘を打ち込むとき、釘は回転しにくく打ち込みに強い力が必要となる。又この形状の釘の引き抜き耐力はリング形状によるところが大きいため、振動等の衝撃で1ピッチ動くと引き抜き耐力は弱くなるという短所がある。そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、釘を打ち込む際には打ち込みやすく、振動等により抜けにくい締結力の強い釘を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、頭部と軸部とから構成される釘において、軸部はその長手方向に亘ってリード角が一定でないスクリュー部と頭部側のスクリュー形状でない凹凸部を有する部分で構成されていることを特徴とする。 【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の釘において、上記スクリュー部は先側のリ−ド角が大きい部分と、それに続く頭部側のリ−ド角が小さい部分とで構成されていることを特徴とする。 【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の釘において、スクリュー形状でない凹凸部は軸部の周方向に沿った複数の環状体であることを特徴とする。 【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の釘において、スクリュー形状でない凹凸部は格子状に形成されていることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の釘の第一の実施の形態を示す図である。図中、11は釘1の軸部、12aはリード角がαの複数条の溝で形成されたスクリュー部A、12bはリード角がβの複数条の溝で形成されたスクリュー部Bである。12cはスクリュー形状ではない凹凸部である周方向に沿った複数の環状体(以下「リング」という。)である。Lは釘1の軸線である。リード角の関係は、βがαより大きくなっている。すなわち、スクリュー部B(12b)は釘を打ち込むさいの打ち込み抵抗を小さくし、スクリュー部A(12a)は、引き抜き耐力を大きくしている。図2は、上板21と桁材22を図1に示す釘1で連結した状態を示す図である。図2に示すように桁材22に上板21を連結するため釘を打ち込むとき、スクリュー部B(12b)により釘を打ち込むさいの打ち込み抵抗を小さくすることができるので、釘を打ち込みやすい。 【0010】また、図2に示すように釘1で上板21と桁材22で連結した状態で、振動等が発生しても釘が抜けにくくなっている。これは、振動等により釘が回転しながら図に示すD方向に抜けていこうとするがスクリュー部A(12a)のリード角αがスクリュー部B(12b)のリード角βより小さくなっているため、回転しにくく、その結果抜けにくくなっている。また、リング12cは釘の軸線のD方向への動きを規制しているので、上板21から釘が抜けることを防止している。 【0011】図3は、本発明の釘の第二の実施の形態を示す図である。図3(a)に示す釘3は、以下のように構成されている。すなわち、31は図1と同じリード角がαの複数条の溝で形成されたスクリュー部A、32はリード角がβの複数条の溝で形成されたスクリュー部Bである。図3(a)に示す釘3は33がリングの変わりに格子状に加工されている点で図1と異なり、その他の点では一致している。図3(b)は、釘3が、上板35と桁材34が連結している状態を示す図である。振動が発生すると釘3は、Dの方向に回転しながら抜けようとするが、上述したようにスクリュー部A(31)により抜けにくくなっている。さらに、格子状に加工された部分(33)により釘の軸線のD方向への動きが規制されているので、上板35から釘が抜けることを防止している。また、33は格子状に加工されているので鉄板用やアルミ板用の釘としても使用できる。格子状の加工はロ−レット加工等が採用される。 【0012】以上のように、本発明に係る釘は、従来の釘に対して打ち込みやすく、抜けにくいため、部材と部材を結合する締結用として広く採用することができる。例えば、手打ち用のバラ釘として用いることや自動釘打用としてテープに連結することも可能である。さらに、図3に示す格子形状を有するものでは、鉄片用やアルミ用としても使用ができる。 【0013】 【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば、軸部はその長手方向に亘ってリ−ド角が一定でないスクリュ−部と頭部側のスクリュ−形状でない凹凸部で構成されているので、振動等で釘が抜けにくいという優れた効果がある。 【0014】請求項2の発明によれば、釘の軸部は、先側のリ−ド角の大きい部分と頭部側のリ−ド角が小さい部分で構成されているので、打ち込むときの打ち込み抵抗を小さくすることができ釘を打ち込みやすいという優れた効果がある。 【0015】請求項3の発明によれば、凹凸部が軸の周方向の沿った複数の環状体で構成されているので、振動等による釘の軸方向の動きを防止することができるという効果がある。 【0016】請求項4の発明によれば、凹凸部が格子状に構成されているので締結力が強く、鉄片用やアルミ用としても使用できるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006297 【氏名又は名称】村田機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月30日(1999.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−283131(P2000−283131A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−88902 |
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