| 【発明の名称】 |
コントロールバルブボディ |
| 【発明者】 |
【氏名】佐野 明彦
|
| 【要約】 |
【課題】車両等の動力伝達装置の油圧回路を制御するコントロールバルブボディに関し、板状部の薄肉化を可能として、小型化および軽量化を容易にすることにある。
【解決手段】少なくとも一方の面に油圧回路を構成する油路形成溝(6)が形成されたバルブボディ部材(2,3)と、そのバルブボディ部材の前記油路形成溝が形成された面に接合されて前記油路形成溝を覆う蓋部材(4)とで構成されるコントロールバルブボディ(1)において、前記蓋部材に、前記油路形成溝によって形成される油路からの押圧力に抗して前記バルブボディ部材の前記溝間の板状部(2a,3a)の壁面を支持するための側面を有する支持形状部(4b)を設けたことを特徴とするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一方の面に油圧回路を構成する油路形成溝(6)が形成されたバルブボディ部材(2,3)と、そのバルブボディ部材の前記油路形成溝が形成された面に接合されて前記油路形成溝を覆う蓋部材(4)とを具え、前記蓋部材に、前記油路形成溝によって形成される油路からの押圧力に抗して前記バルブボディ部材の前記溝間の板状部(2a,3a)の壁面を支持するための側面を有する支持形状部(4b,4c,4d,4e)を設けたことを特徴とする、コントロールバルブボディ。 【請求項2】 前記バルブボディ部材(2,3)の前記油路形成溝(6)を画成する壁面と前記蓋部材(4)の前記支持形状部(4b,4c,4d,4e)の側面との間に隙間(G)が設けられるとともに、前記バルブボディ部材の合わせ面(2b,3b)と前記蓋部材の合わせ面(4a)との間にも隙間(G)が設けられて、これら隙間に接着剤(7)が充填されていることを特徴とする、請求項1記載のコントロールバルブボディ。 【請求項3】 前記蓋部材(4)は、前記油圧回路内の前記油路形成溝(6)を画成する壁面間の隙間に介挿されて前記油路内の流量を絞る油路内絞り部(9)を設けられていることを特徴とする、請求項2記載のコントロールバルブボディ。 【請求項4】 前記蓋部材(4)は、前記油路形成溝(6)とともに油路を形成する油路形成凸部(10)を設けられ、その油路形成凸部に、その両側の油路間を絞り形状の穴によって連通させる油路間絞り部(11)が設けられていることを特徴とする、請求項3記載のコントロールバルブボディ。 【請求項5】 前記油路間絞り部(11)は、前記油路形成凸部(10)に形成された穴であることを特徴とする、請求項4記載のコントロールバルブボディ。 【請求項6】 前記油路間絞り部(11)は、前記油路形成凸部(10)に固着された穴あき部材(12)であることを特徴とする、請求項4記載のコントロールバルブボディ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両等の動力伝達装置の油圧回路を制御するコントロールバルブボディに関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両等の動力伝達装置の油圧回路を制御するコントロールバルブボディとしては、特開平07−301319号公報において開示された、図7及び図8に示す如きものが知られており、図中符号1で示すこのコントロールバルブボディは、バルブ孔5の設けられた複数のバルブボディ部材2,3の互いに対向する面にそれぞれ油圧回路を構成する油路となる油路形成溝6が形成されるとともに、蓋部材としてのセパレートプレート4が、上側バルブボディ部材2と下側バルブボディ部材3との間に挟持され、それらのバルブボディ部材2,3の前記油路形成溝6が形成された面に接合されて前記油路形成溝6を覆って、そして、それらバルブボディ部材2,3および前記セパレートプレートの周縁部には、これら部材を組み付けて締め付け固定するための連通した締結部材挿入孔14が設けられ、それらのバルブボディ部材2,3とセパレートプレート4とが例えばエポキシ樹脂接着剤のような重合性接着剤を用いて接着剤層15,16を形成して直接的に接着されるとともに、前記締結部材挿入孔14に挿通されたボルト等の締結部材で締結されて組み立てられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる従来のコントロールバルブボディ1は、図8に示すように、バルブボディ部材2,3の各々の油路形成溝6を隔てている板状部2a,3aの先端部が、セパレートプレート4に対して、それらの組み合わせ方向(図では、上下方向)に向いた面のみを接着されて支えられているにすぎない。このため接着剤層15,16は、板状部2a,3aが油路から受ける圧力によって、上記組み合わせ方向に対し直角な力すなわち剪断方向の力を受けることになり、その力をほとんど支持し得ない。それゆえ、板状部2a,3aが、例えば図8(b)に示すようにその両側の油路から異なる圧力を受けると、その板状部の根元に発生する応力は等分布荷重を受ける片持ち梁の支持端に生じる応力に相当するものになると考えられるので、かかる等分布荷重を受ける片持ち梁に生じる最大応力は理論的に梁断面の厚さの二乗に逆比例することから、例えば、前記板状部の厚さを2分の1にすると根元に生じる応力は4倍になってしまう。ゆえに、前記板状部が図8(c)に示すよう薄肉化されると、受圧によりその板状部の根元部分に生じる応力が過大になって、その板状部が変形してしまうという問題がある。 【0004】従って、従来のコントロールバルブボディでは、コントロールバルブボディ全体の小型化に対して有力な方策である前記板状部の薄肉化を図ることは困難である。 【0005】さらに、従来のコントロールバルブボディによれば、接着剤の充填隙間を管理するために前記バルブボディ部材2,3と前記セパレートプレート4との合わせ面4aの加工に高い精度が要求されるので、加工形状が制限されてしまい、複雑な回路を組むことが困難であるという問題がある。 【0006】その上、かかる従来のコントロールバルブボディでは、前記バルブボディ部材2,3の油路形成溝6によって形成される油路内に流量を絞るための絞り部を設けることは、図6(a)に示すようにセパレートプレート4に穴4fをあける以外は、油路形成溝6を画成する壁面間の隙間に絞り形状を加工することになるので、その加工を行うのが難しい。また、前記バルブボディ部材2,3の板状部2a,3aの両側の油路間を連通させるように、その板状部に絞り形状の穴加工を施すことも、周囲を壁面に囲まれてしまっているために、加工上で困難である。従って、これら加工上の制約を考慮して油圧回路の設計を行わなければならない。 【0007】 【課題を解決するための手段およびその作用・効果】この発明は、上記課題を有利に解決したコントロールバルブボディを提供することを目的とするものであり、この発明のコントロールバルブボディは、少なくとも一方の面に油圧回路を構成する油路形成溝が形成されたバルブボディ部材と、そのバルブボディ部材の前記油路形成溝が形成された面に接合されて前記油路形成溝を覆う蓋部材とを具え、前記蓋部材に、前記油路形成溝によって形成される油路からの押圧力に抗して前記バルブボディ部材の前記油路形成溝間の板状部の壁面を支持するための側面を有する支持形状部を設けたことを特徴とするものである。 【0008】この発明のコントロールバルブボディにあっては、前記バルブボディ部材の前記板状部が油路から圧力を受けると、その板状部の圧力を受けた壁面と対抗する壁面の先端部に前記蓋部材の前記支持形状部の側面から反力が作用して、その板状部の先端部が支持される。ゆえに、このコントロールバルブボディの板状部が油路から圧力を受けると、その板状部は、根元部分と先端部分との両方で支持されることになる。従って、かかるコントロールバルブボディによれば、板状部の厚さを薄くした場合でもなお、板状部の根元部分に発生する応力が増大してしまうのを防止し、板状部が変形するのを抑制することができるので、板状部の薄肉化を図ることを可能とし得る。 【0009】ところで、圧力を受ける板状部を、等分布荷重を受ける片持ち梁に置き換えた場合と等分布荷重を受ける両端支持梁に置き換えた場合とについて、理論的な計算によって比較すると、以下のようになる。ここでは、片持ち梁と両端支持梁とについて、梁断面の厚さをそれぞれh1,h2、梁の根元部分に生じる応力をそれぞれσ1,σ2、そして、梁断面の幅をb、梁の長さをL、等分布荷重をWとすると、σ1,σ2は、それぞれ次式で表わされる。 【数1】
前記片持ち梁及び前記両端支持梁のそれぞれの根元部分に生じる応力が等しいと仮定すると、つまり上記の式で、σ1=σ2とすると、【数2】
となる。従って、上記の式によれば、根元部分のみで支持していた板状部を根元部分と先端部の両方で支持することで、その板状部の根元に生じる応力を増加させずに、板状部の厚さを元の厚さの約41%まで薄肉化させることができる。 【0010】さらに、この発明のコントロールバルブボディにあっては、前記バルブボディ部材の前記油路形成溝を画成する壁面と前記蓋部材の前記支持形状部の側面との間に隙間が設けられるとともに、前記バルブボディ部材の合わせ面と前記蓋部材の合わせ面との間にも隙間が設けられて、これら隙間に接着剤が充填されていても良い。 【0011】このようにすれば、前記バルブボディ部材の前記油路形成溝を画成する壁面と前記蓋部材の前記支持形状部の側面との隙間に充填された接着剤が、そのバルブボディ部材とその蓋部材との合わせ面間の隙間に充填された接着剤と共に、それらバルブボディ部材と蓋部材との間を接着しシールする。 【0012】ゆえに、接着面積が増してシール効果と接着力が増すことから、ボルト等の締結部材を削減させることができるのである。しかも、前記バルブボディ部材の合わせ面と前記蓋部材の合わせ面との隙間に充填された接着剤がそれぞれの合わせ面の表面をコーティングすることになるので、表面の加工を高い精度で仕上げる必要がなくなることから、例えば、バルブボディ部材と蓋部材とを鋳造し、合わせ面を加工することなく組み付けて接着することが可能となる。 【0013】さらに、上記発明のコントロールバルブボディにあっては、前記蓋部材が、前記油圧回路内の前記油路形成溝を画成する壁面間の隙間に介挿されて前記油路内の流量を絞る油路内絞り部を設けられていても良く、このようにすれば、前記油路内絞り部は前記蓋部材の平坦な合わせ面に凸部として形成することになるので、その油路内絞り部の加工を容易に行うことができ、それゆえ容易に油路内に絞り形状の凸部を設けることができる。しかも、上述した加工の容易さゆえ絞り形状としての凸部の形状や大きさを自在に変えることができるので、絞りの有無や程度を自由に設定することが可能となる。 【0014】さらにこの発明のコントロールバルブボディにあっては、前記蓋部材が、前記油路形成溝とともに油路を構成する油路形成凸部を設けられ、その油路形成凸部に、その両側の油路間を絞り形状の穴によって連通させる油路間絞り部が設けられていても良く、このようにすれば、前記蓋部材は、表面形状が比較的平坦で単純であるので、油路を形成する凸部を形成してそこに油路間絞り部を設けるのが容易であり、その油路間絞り部で、油圧回路内の油路と油路とを連通させるとともにそこでの流量を絞ることができる。従って、加工上の制約を緩和し得て、油圧回路の設計の自由度及びレイアウトの自由度を高め、複雑な回路を組むことも可能とすることができる。 【0015】上記発明のコントロールバルブボディにあっては、前記油路間絞り部が、前記油路形成凸部に形成された穴としても良く、このようにすれば、前記油路形成凸部は、その周囲の表面形状が比較的平坦で単純なので、その油路形成凸部の両側の油路間を連通させる油路間絞り部となる穴を容易に形成することができる。 【0016】また、上記発明のコントロールバルブボディにあっては、前記油路間絞り部が、前記凸部に固着された穴あき部材としても良く、このようにすれば、前記油路形成凸部に穴あき部材を固着することで、容易に前記油路間絞り部を設けることができることに加えて、油路間絞り部を設けるに際して、前記蓋部材の表面形状が複雑になってしまうのを防ぐことができる。従って、前記蓋部材の製作を簡素化させて、例えば、鍛造や平板プレス加工等で前記蓋部材を加工することで、工数やコストを削減することができるのである。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。 【0018】図1は、この発明のコントロールバルブボディの第一の実施例を構成する、二個のバルブボディ部材およびそれらの間に配置されるセパレートプレートを互いに組み付けた状態で示す断面図、図2(a)および(b)は、バルブボディ部材の板状部とセパレートプレートの支持形状部とを、それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示す拡大断面図および拡大斜視図、そして、図2(c)は、図2(a),(b)の隙間に接着剤が充填された状態を示す拡大断面図である。 【0019】図1に示すように、この実施例のコントロールバルブボディ1は、車両用自動変速機の変速制御に用いられるものであり、上側および下側バルブボディ部材2,3と、蓋部材としてのセパレートプレート4とで構成されている。そして、これら上側および下側バルブボディ部材2,3とセパレートプレート4とには、図7に示す従来のものと同様に、締結部材挿入孔(ここでは図示せず)とバルブ挿入孔5とが設けられるとともに、それらの互いに対向する合わせ面に油圧回路を構成する油路形成溝6が形成されている。 【0020】また、図1および図2に示すように、この実施例におけるセパレートプレート4は、バルブボディ部材2,3に対するその合わせ面4aに、バルブボディ部材2,3の上記油路形成溝6間を隔てる板状部2a,3aの先端部を遊嵌されてその先端部の先端面と側面とにそれぞれ隙間Gを保つ連続した嵌合溝4bが、支持形状部として形成されている。 【0021】そしてこの実施例のコントロールバルブボディ1の組み立ての際には、上記バルブボディ部材2,3の、上記板状部先端面を含む合わせ面(組み付け方向すなわち、図1では、上下方向へ向く面)2b,3bとに接着剤を塗布するとともに、図2(c)に示すように、前記セパレートプレート4の支持形状部である嵌合溝4b内に、接着剤7を充填しておき、上側バルブボディ部材2、セパレートプレート4、下側バルブボディ部材3の順で、それぞれの部材の合わせ面間への例えば薄いワッシャーの介挿等により隙間Gを保ちつつ組み合わせて、上記締結部材挿入孔にボルトを挿通し、それらを一体的に固定する。なお、上記接着剤としては、従来技術におけると同様のものを使用することができる。 【0022】この実施例のコントロールバルブボディにあっては、図2(c)に示すように、前記板状部2aや3a(ここでは図示せず)が油路形成溝6内の作動油から圧力を受けると、その板状部2a,3aの圧力を受けた壁面と対抗する壁面(圧力を受けた壁面の裏側の壁面)の先端部に、セパレートプレート4の支持形状部である嵌合溝4bの側面から反力が作用して、その板状部2a,3aの先端部が支持される。従って、この実施例のコントロールバルブボディによれば、板状部2a,3aをその根元部分と先端部の両方で支持することができる。 【0023】さらに、上記実施例のコントロールバルブボディによれば、上記接着剤7で、上記板状部の先端面を含む合わせ面2b,3bと上記セパレートプレート4の合わせ面4aとの間および、板状部2a,3aの先端部の先端面および側面とセパレートプレート4の嵌合溝4bの底面および側面との間をそれぞれコーティングしてシールすることができる。 【0024】加えて上記実施例では、図1に示すように、バルブボディ部材2,3のバルブ孔5を持つブロック状部の合わせ面2b,3bに、油路形成溝6側の壁面に沿って嵌合凸部8を形成し、その嵌合凸部8に嵌合するように、セパレートプレート4に嵌合溝4bを設けることとしても良く、このようにすれば、上記実施例と同様の効果が得られることに加えて、ブロック壁の先端部をもシールすることができる。 【0025】図3は、この発明のコントロールバルブボディの第二の実施例の、バルブボディ部材の板状部と、セパレートプレートの支持形状部となる連続段部とを、それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示す拡大断面図および拡大斜視図である。この実施例のコントロールバルブボディは、支持形状部を除いて先の実施例と同様の構成を具えるとともに、そのセパレートプレート4の、板状部2a,3aに対する合わせ面4aに、支持形状部としての連続段部4cを形成されており、その連続段部4cは、バルブボディ部材2,3の上記油路形成溝6間を隔てる板状部2a,3aの先端部に沿ってその先端部の先端面と側面とにそれぞれ隙間Gを保つように形成されるとともに、バルブボディ部材2,3の板状部2a,3aの油路形成溝6内の作動油から圧力を受ける壁面の裏側の壁面に対向する側面を持つように配置されている。そして、各隙間Gには、接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この実施例のコントロールバルブボディによれば、第一の実施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、加工の簡素化とセパレートプレートの軽量化との効果を得ることができる。 【0026】図4(a),(b)は、この発明のコントロールバルブボディの第三の実施例の、バルブボディ部材の板状部と、セパレートプレートの支持形状部となる連続突条とを、それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示す拡大断面図および拡大斜視図である。この実施例のコントロールバルブボディは、支持形状部を除いて第一の実施例と同様の構成を具えるとともに、そのセパレートプレート4の、板状部2a,3aに対するその合わせ面4aに、支持形状部としての連続突条4dを形成されており、その連続突条4dは、バルブボディ部材2,3の上記油路形成溝6間を隔てる板状部2a,3aの先端部に沿ってその先端部の先端面と側面とにそれぞれ隙間Gを保つように形成されるとともに、バルブボディ部材2,3の油路形成溝6内の作動油から圧力を受ける壁面の裏側の壁面に対向する側面を持つように配置されている。そして、各隙間Gには、接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この実施例のコントロールバルブボディによれば、第二の実施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、セパレートプレート4のさらなる軽量化の効果を得ることができる。加えて、溝幅の狭い油路形成溝6内にも連続突条4dを配置できるので、支持形状部の配置の自由度を高めることができる。 【0027】図4(c)は、上記第三の実施例の一変形例の、バルブボディ部材の板状部と、セパレートプレートの支持形状部となる断続突起とを、それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示す拡大斜視図である。この変形例のコントロールバルブボディでは、上記第三実施例における連続突条4dに替えて、図示のように断続突起4eを設けている。そして、各隙間Gには、接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この変形例のコントロールバルブボディによれば、第三の実施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、セパレートプレートのさらなる軽量化の効果を得ることができる。加えて、複数の油路形成溝6が入り組んでいる油路形成溝6内にも断続突起4eを配置できるので、支持形状部の配置の自由度が向上する。 【0028】図5(a)は、この発明のコントロールバルブボディの第四の実施例の、油路内絞り部が設けられたセパレートプレートを示す拡大斜視図、図5(b)は、バルブボディ部材の板状部と、図5(a)のセパレートプレートとを、それらの間に隙間が設けられて組み付けられた状態で示す拡大斜視図である。この実施例のコントロールバルブボディは、第三の実施例と同様の構成を具えるとともに、図5(a)に示すように、セパレートプレート4の、板状部2a,3aに対するその合わせ面4aの連続突条4d上に、凸形の油路内絞り部9を形成されており、図5(b)に示すように、その油路内絞り部9は、バルブボディ部材2や3(ここでは図示せず)の油路形成溝6に介挿される。そして、各隙間(図示せず)には、接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この実施例のコントロールバルブボディによれば、第三の実施例と同様の作用と効果が得られることに加えて、セパレートプレート4の平坦な合わせ面4aに油路内絞り部9としての凸部を形成することで、油路内絞り部9の加工を容易化して油路内絞り部9の形状の自由度を向上させることができる。 【0029】図6(a)は、この発明のコントロールバルブボディの第五の実施例を構成する、二個のバルブボディ部材と、それらの間に配置される、油路間絞り部となる穴のあけられた油路形成凸部を有するセパレートプレートとを互いに組み付けた状態で示す断面図である。この実施例のコントロールバルブボディは、第三の実施例と同様の構成を具えるとともに、図6(a)に示すように、セパレートプレート4の、板状部2aや3aに対するその合わせ面4aに、バルブボディ部材2,3の油路形成溝6とともに油路を形成する油路形成凸部10を形成されており、その油路形成凸部10には、その両側の油路間を連通させることとなる油路間絞り部としての貫通穴11があけられている。そして、各隙間Gには、接着剤(図示せず)が充填されている。従って、この実施例のコントロールバルブボディによれば、第三の実施例と同様の作用と効果が得られることに加えて、油路間絞り部としての貫通穴11で、油圧回路内の油路と油路とを連通させるとともにそこでの流量を絞ることが容易となる。 【0030】図6(b),(c)は、上記第五の実施例の一変形例を示し、この変形例では、セパレートプレート4の上記油路形成凸部10に、貫通穴11を設ける代わりに、油路間絞り部となる穴を有する穴あき部材12を、取付部材13で固着している。そして、各隙間Gには、接着剤(図示せず)が充填されている。このようにすれば、上記第五の実施例と同様の作用と効果が得られることに加えて、セパレートプレート4の表面の形状を簡素化することができる。 【0031】以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例では、蓋部材としてのセパレートプレート4が、上下バルブボディ部材に挟持されているが、かかる構成に限られず、上下バルブボディ部材の一方が蓋部材であっても良いし、あるいは別途蓋部材を設けることとしても良い。さらに、上記実施例では支持形状部をセパレートプレートに鋳造や切削加工で形成しているが、鍛造や、薄板状のセパレートプレートへのプレス加工で形成するようにしても良い。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年5月10日(1999.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059258 【弁理士】 【氏名又は名称】杉村 暁秀 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−320502(P2000−320502A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−128370 |
|