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【発明の名称】 作業用機械におけるバルブ装置
【発明者】 【氏名】岩崎 仁

【要約】 【課題】重量物の上下動を行う油圧シリンダの排出油路に、重量物の自重降下を防止する機能と、重量物の下降時におけるメータアウト制御機能とを有するバルブ装置を設けるにあたり、該バルブ装置の小型化を図る。

【解決手段】メータアウト制御を行うスプール弁18に、自重降下防止用の第一チェック弁19を軸方向移動自在に組込んだ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 重量物の上下動を行う油圧シリンダを備えた作業用機械において、重量物下降時における油圧シリンダからの排出油路に、重量物の自重による降下を防止するための自重降下防止機能と、重量物の下降時におけるメータアウト制御機能とを有するバルブ装置を設けるにあたり、該バルブ装置は、メータアウト制御を行うスプール弁に、該スプール弁のメータアウト制御時には排出油路を開放するが、非制御時には排出油路を閉鎖する自重降下防止用のチェック弁を軸方向移動自在に組み込んで構成した作業用機械におけるバルブ装置。
【請求項2】 請求項1において、自重降下防止用のチェック弁は、ポペットタイプの弁体を用いて構成されている作業用機械におけるバルブ装置。
【請求項3】 請求項1または2において、バルブ装置には、さらに、油圧シリンダへの重量物上昇側の油の流れは許容するが、逆方向の流れは阻止するチェック弁が設けられている作業用機械におけるバルブ装置。
【請求項4】 請求項1、2または3において、バルブ装置は、油圧シリンダに直付けで装着される作業用機械におけるバルブ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の作業用機械におけるバルブ装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の作業用機械には、例えばブームやアーム等の重量物を上下動させるためのブームシリンダやアームシリンダ等の油圧シリンダが設けられており、そして該油圧シリンダの圧油供給排出制御は、操作具操作に基づいて作動するコントロールバルブにより行われる構成となっている。このものにおいて、作業中に油圧シリンダの圧油供給排出経路に漏れ等のアクシデントが生じてコントロールバルブによる油圧シリンダの制御を行えなくなったような場合、重量物が自重により降下してしまう惧れがある。そこで、従来、油圧シリンダに直付けで装着したバルブ装置に、操作具が下降側に操作されていないときに油圧シリンダの下降側の排出油路を閉鎖するチェック弁を組込み、該チェック弁により重量物の自重降下を防止するように構成していた。しかるに、前記コントロールバルブによる油圧シリンダの制御を行えなくなった場合、前述したチェック弁により重量物の自重降下は防止できるものの、修理等を行うには接地するまで重量物を下降させる必要がある。そこで、重量物が接地するまでの下降制御(メータアウト制御)を行うためのバルブを、前記チェック弁と共にバルブ装置に組込んだものが提唱されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記自重降下防止用のチェック弁と下降制御用のバルブとが組込まれるバルブ装置は、前述したように油圧シリンダに直付けで装着されるものであるから、なるべく小型であることが要求される。しかるに、従来提唱されているものは、自重降下防止用のチェック弁と下降制御用のバルブとが別個のものであるため、どうしてもバルブ装置が大きくなってしまうという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、重量物の上下動を行う油圧シリンダを備えた作業用機械において、重量物下降時における油圧シリンダからの排出油路に、重量物の自重による降下を防止するための自重降下防止機能と、重量物の下降時におけるメータアウト制御機能とを有するバルブ装置を設けるにあたり、該バルブ装置は、メータアウト制御を行うスプール弁に、該スプール弁のメータアウト制御時には排出油路を開放するが、非制御時には排出油路を閉鎖する自重降下防止用のチェック弁を軸方向移動自在に組み込んで構成したものである。そして、この様にすることにより、バルブ装置の小型化を達成できる。このものにおいて、自重降下防止用のチェック弁は、ポペットタイプの弁体を用いて構成することにより、シール性の高いものとすることができる。また、バルブ装置には、さらに、油圧シリンダへの重量物上昇側の油の流れは許容するが、逆方向の流れは阻止するチェック弁を設けることができる。そして本発明のバルブ装置は、油圧シリンダに直付けで装着されるものとして有用である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走行体2に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3に装着されるフロントアタッチメント4等の各部から構成されており、さらに、該フロントアタッチメント4は、基端部が上部旋回体2に上下揺動自在に支持されるブーム5、該ブームの先端部に前後揺動自在に支持されるアーム6、該アーム6の先端部に前後揺動自在に支持されるバケット7、これらブーム5、アーム6、バケット7を揺動せしめるためのブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10等の部材装置が設けられているが、本実施の形態では、前記ブームシリンダ8およびアームシリンダ9の油圧回路に本発明が実施されている。
【0006】前記ブームシリンダ8およびアームシリンダ9の油圧回路は同様のものであるため、ブームシリンダ8を例にとって図2に基づいて説明すると、該図2において、11はメインポンプ、12はパイロットポンプ、13は油タンク、14はコントロールバルブ、15はパイロットバルブ、16はブーム用の操作具であって、これら各部材装置11〜16は上部旋回体2に搭載されている。また、17はロジック弁であって、該ロジック弁17は、ブームシリンダ8に直付けで装着されている。
【0007】前記コントロールバルブ14は、第一〜第四ポート14a〜14dおよび上昇側、下降側のパイロットポート14e、14fを有する三位置切換弁であって、このものの第一ポート14aはメインポンプ11に、第二ポート14bは油タンク13に、第三ポート14cは前記ロジック弁17を経由してブームシリンダ8の上昇側油室8aに、第四ポート14dはブームシリンダ8の下降側油室8bにそれぞれ接続されている。そしてこのコントロールバルブ14は、両パイロットポート14e、14fにパイロット圧が入力されていない状態では、ブームシリンダ8への圧油の供給排出を行わない中立位置Nに位置しているが、上昇側パイロットパート14eにパイロット圧が入力されることにより、メインポンプ11からの圧油をロジック弁17を経由してブームシリンダ8の上昇側油室8aに供給する一方、下降側油室8bからの排出油を油タンク13に流す上昇側位置Xに切換り、これによりブームシリンダ8が伸長してブーム5が上昇するように構成されている。また、下降側パイロットパート14fにパイロット圧が入力されたときには、コントロールバルブ14は、メインポンプ11からの圧油を下降側油室8bに供給する下降側位置Yに切換り、これによりブームシリンダ8が縮小してブーム5が下降するように構成されている。尚、ブーム5の下降時における上昇側油室8aからの排出油は、後述するようにロジック弁17を経由して油タンク13に流れる。
【0008】また、前記パイロットバルブ15は、上昇側パイロットバルブ15Aと下降側パイロットバルブ15Bとから構成されている。そして、操作具16を上昇側または下降側に操作することにより、該操作された側のパイロットバルブ15Aまたは15Bからパイロット圧が出力され、該パイロット圧が前記コントロールバルブ14の上昇側、下降側パイロットポート14e、14fにそれぞれ入力されるようになっているが、さらに、下降側パイロットバルブ15Bから出力されたパイロット圧は、後述するように、ロジック弁17にも入力されるように構成されている。
【0009】一方、ロジック弁17について、前記図2および図3〜図8に基づいて説明すると、該ロジック弁17のハウジング17aには、ブーム下降時メータアウト制御用のスプール弁18、自重降下防止用の第一チェック弁19、ブーム上昇時用の第二チェック弁20、これらの弁18、19、20をそれぞれ付勢する第一、第二、第三弾機21、22、23が組込まれると共に、ブームシリンダ8の上昇側油室8aに接続されるシリンダ側油室17b、油タンク13に接続されるタンク側油室17c、下降側パイロットバルブ15Bに接続されるパイロット油室17d、油タンク13に接続されるドレン油室17e、コントロールバルブ14の第三ポート14cに接続されるコントロールバルブ側油室17f、該コントロールバルブ側油室17fに第二チェック弁20を介して連通される供給油室17g、該供給油室17gと上記シリンダ側油室17bとのあいだに設けられる連通油室17h等が形成されている。尚、以下の説明において、上下左右は、図3〜図8における位置や方向を示すものであって、実際の位置や方向を示すものではない。
【0010】前記ブーム下降時メータアウト制御用のスプール弁18は、ハウジング17aに軸方向(左右方向)移動自在に支持され、その左側端はパイロット油室17dに対向し、右側端部はドレン油室17eに収納されている。また、このスプール弁18の上側外周面部には、軸方向を向く凹溝状の第一油路18aが形成され、さらに該第一油路18aの左方には、周回り方向に凹んだ第二油路18bが形成されている。そして前記スプール弁18は、パイロット油室17dにパイロット圧が入力されていない状態では、ドレン油室17eに収納された第一弾機21の付勢力を受けて、フランジ部18cがハウジング17aの壁面に接当してこれ以上の左方への移動が規制される最左端位置(該位置を、以下、スプール弁18の中立位置と称する)に位置していて、後述するメータリング油路17iおよびドレン油路17jを閉じる閉鎖状態となっているが、パイロット圧がパイロット油室17dに入力されることにより、前記第一弾機21の付勢力に抗して右方に移動して、前記メータリング油路17iおよびドレン油路17jを開くメータリング状態となるように構成されている。ここで、前記メータリング油路17iは、タンク側油室17cと連通油室17hとを、スプール弁18の第二油路18bを介して連通する油路であって、該メータリング油路17iの開度量は、パイロット油室17dに入力されるパイロット圧、つまり操作具16の操作に基づいて下降側パイロットバルブ15Bから出力されるパイロット圧に対応して調節される。そして、後述するように、ブーム5の下降時における上昇側油室8aからの排出油は、上記開度量調節されたメータリング油路17iを通って油タンク13に流れるようになっており、これにより、ブーム下降時におけるメータアウト制御(排出油の流量制御)が行われる構成になっている。またドレン油路17jは、ドレン油室17eと後述する第二弾機室17kとを、スプール弁18の第一油路18aを介して連通する油路である。
【0011】一方、自重降下防止用の第一チェック弁19は、左側にテーパ面部19aが形成されたポペットタイプのものであるが、このものは円筒形状をしていて、前記スプール弁18の外周側に軸方向スライド移動自在に外嵌されている。そして、この第一チェック弁19の上側にはシリンダ側油室17bが、下側には供給油室17gが、左側には連通油室17hが、また右側には第二弾機室17kがそれぞれ配されているが、該第二弾機室17kには、第一チェック弁19を左方に向けて付勢する第二弾機22が収納されている。さらに、第一チェック弁19の上側外周面部には、軸方向を向く凹溝状の第一油路19bと、該第一油路19bの右端部から連通する状態で第一チェック弁19の外周側から内周側に貫通する第二油路19cと、第一油路19bの左方に位置して第一チェック弁19の外周側から内周側に貫通する第三油路19dとが形成されている。そして前記第一チェック弁19は、テーパ面部19aがハウジング17aに形成された段差部17mに接当してこれ以上の左方への移動が規制される最左端位置(該位置を、以下、第一チェック弁19のシール位置と称する)に位置している状態では、シリンダ側油室17bと連通油室17h、および連通油室17hと供給油室17gとをそれぞれシールするシール状態となっているが、該シール位置から右方に移動することにより、上記シリンダ油室17b、連通油室17h、供給油室17gを連通する開放状態となるように構成されている。尚、前記第一チェック弁19の第一油路19bは、第一チェック弁19がシール位置に位置している状態ではシリンダ側油室17bに連通しているが、第一チェック弁19が最右端位置まで移動した状態ではシリンダ側油室17bから遮断されるように設定されてる。そして第二油路19cは、前記第一油路19bを介してシリンダ側油室17bに連通するようになっている。また第三油路19dは、第一チェック弁19がどの位置に位置していてもシリンダ側油室17bと連通するように設定されている。
【0012】次に、前記スプール弁18および第一チェック弁19の動作について、図4〜図8に基づいて説明すると、まず、操作具16が操作されていない状態では、図4に示すごとく、スプール弁18はメータリング油路17iおよびドレン油路17jを閉じる中立位置に位置し、かつ第一チェック弁19はシリンダ側油室17bと連通油室17hとをシールするシール位置に位置しているが、この状態では、第一チェック弁19の第一、第二油路19b、19cはシリンダ側油室17bに連通し、さらに、第一チェック弁19の第二油路19cと第二弾機室17kとは、スプール弁18の第一油路18aを介して連通している。而してシリンダ側油室17bの圧油は、第一チェック弁19の第一、第二油路19b、19c、スプール弁18の第一油路18aを経由して第二弾機室17kに導入されるが、該第二弾機室17kに導入された圧油は、第一チェック弁19を左方向に押圧する力として作用する。この押圧力は、シリンダ側油室17bの圧油が第一チェック弁19のテーパ面部19aに作用して該第一チェック弁19を右方向に移動させようとする力よりも大きく、これにより第一チェック弁19はシール位置に保持される。つまり、操作具16が操作されていない状態では、スプール弁18はメータリング油路17iおよびドレン油路17jを閉じる中立位置に位置し、かつ第一チェック弁19はシリンダ側油室17bと連通油室17hとをシールするシール位置に保持されることになるが、この様にシリンダ側油室17bと連通油室17hとがシールされており、かつドレン油路17jが閉じている状態では、シリンダ側油室17bからの油の排出路はなく、而してシリンダ側油室17bに接続されるブームシリンダ8の上昇側油室8aからの圧油の流出を阻止できるように構成されている。
【0013】一方、操作具16が下降側に操作されると、下降側パイロットバルブ15Bから出力されたパイロット圧がパイロット油室17dに入力され、これによりスプール弁18は、図5に示すごとく右方に移動して、メータリング油路17iとドレン油路17jとを開くメータリング状態となる。この状態では、前記第二弾機室17kに導入された圧油がドレン油路17j、ドレン油室17eを経由して油タンク13に流れることになって、第一チェック弁19を左方向に押圧する力がなくなり、而して第一チェック弁19は、シリンダ側油室17bの圧油が第一チェック弁19のテーパ面部19aに作用する力によって最右端位置まで移動して、シリンダ側油室17bと連通油室17hとを連通する開放状態となる。そして該第一チェック弁19が最右端位置まで移動した状態では、第一、第二油路19b、19cはシリンダ側油室17bから遮断され、また第三油路19dはスプール弁18の外周面部によって封止されていて、これら第一〜第三油路19b〜19dを経由してシリンダ側油室17bの油が第二弾機室17kからドレン油室17eに流れることがないように設定されている。つまり、操作具16の下降側操作に基づいてスプール弁18がメータリング状態になると、これに伴って第一チェック弁19が開放状態となるが、この状態では、シリンダ側油室17bの油は、連通油室17h、メータリング油路17iを経由してタンク側油室17cに流れることになる。而して、ブーム5の下降時におけるブームシリンダ8の上昇側油室8aからの排出油は、スプール弁18によりメータアウト制御された状態で油タンク13に流れるようになっている。
【0014】また、前記下降側に操作した操作具16を中立側に戻すと、パイロット油室17dに入力される圧力が低下して、スプール弁18は第一弾機21の付勢力により左方に移動するが、この場合、図6に示すごとく、スプール弁18が中立位置に戻る少し手前の位置で、まずメータリング油路17iが閉鎖され、次いでドレン油路17jが閉鎖される。この状態からスプール弁18がさらに左方に移動して中立位置になると、図7に示すごとく、第一チェック弁19の第三油路19dがスプール弁18の第一油路18aを介して第二弾機室17kに連通する。これにより、シリンダ側油室17bの圧油が第二弾機室17kに導入されるが、該第二弾機室17kに導入された圧油は、ドレン油路17jが閉じているために第一チェック弁19を左方向に押圧する力として作用して、第一チェック弁19を左方向、つまりシール位置側に向けて押圧する。そして、第一チェック弁19が左方に移動して図8に示す位置までくると、今度はシリンダ側油室17bの圧油が第一チェック弁19の第一、第二油路19b、19c、スプール弁18の第一油路18aを経由して第二弾機室17kに導入されて、第一チェック弁19をさらに左方向に押圧し、而して第一チェック弁19はシール位置まで移動して、シリンダ側油室17bと連通油室17hとをシールする。そしてこの状態では、前述したように、第一チェック弁19はシール位置に保持される。
【0015】また、前記ブーム上昇時用の第二チェック弁20は、コントロール側油室17fと供給油室17gとの間に配され、コントロールバルブ側油室17fから供給油室17gへの油の流れは許容するが、逆方向の流れは阻止するように構成されている。そしてこの第二チェック弁20は、コントロール側油室17fに圧油が供給されていない状態では、第三弾機23の付勢力によりコントロールバルブ側油室17fと供給油室17gとを遮断する遮断位置に位置しているが、操作具16の上昇側操作に伴い上昇側位置Xのコントロールバルブ14からの圧油がコントロールバルブ側油室17fに供給されることにより、前記第三弾機23の付勢力に抗して移動して、コントロールバルブ側油室17fからの圧油を供給油室17gに供給する供給位置となるように構成されている。さらに、前記供給位置の第二チェック弁20を経由して供給油室17gに供給された圧油は、第一チェック弁19のテーパ面部19aに作用して第一チェック弁19を右方に押圧し、これにより第一チェック弁19は、シリンダ側油室17b、連通油室17h、供給油室17gを連通する開放状態となる。而して、操作具16の上昇側操作に基づいて上昇側位置Xのコントロールバルブ14から供給された圧油は、コントロール側油室17f、第二チェック弁20、供給油室17g、連通油室17h、シリンダ側油室17bを経由して、ブームシリンダ8の上昇側油室8aに供給されるようになっている。
【0016】叙述の如く構成されたものにおいて、ブーム6の上下動は、操作具16の操作に基づいて上昇側または下降側パイロットバルブ15Aまたは15Bからパイロット圧油が出力され、これによりコントロールバルブ14が上昇側または下降側位置XまたはYに切換って、該コントロールバルブ14からの圧油がブームシリンダ8の上昇側油室8aまたは下降側油室8bに圧油が供給されることによりなされるが、このものにおいて、コントロールバルブ14からブームシリンダ8に至る配管等に漏れ等のアクシデントが生じたりして、コントロールバルブ14によるブームシリンダ8の制御を行えなくなったような場合であっても、ブームシリンダ8に直付けで装着されるロジック弁17により、ブーム5の自重降下を防止できると共に、ブーム5の下降制御を行うことができる。つまり、前記ロジック弁17には、操作具16が下降側に操作されていない状態でのブームシリンダ8の上昇側油室8aからの油の排出を阻止する第一チェック弁19と、操作具16を下降側に操作することに基づいて上昇側油室8aからの排出油のメータリングを行うスプール弁18とが設けられていて、第一チェック弁19によりブーム5の自重降下を防止できると共に、スプール弁18によりブーム5の下降時におけるメータアウト制御を行うことができるが、このロジック弁17は、スプール弁18の外周側に第一チェック弁19を軸方向スライド移動自在に組み込んで構成されている。この結果、スプール弁と第一チェック弁とを別個に組み込んだものと比べて、ロジック弁18の小型化を達成でき、ブームシリンダ8に直付けで装着されるものとして、搭載性に優れる。
【0017】しかもこのものにおいて、自重降下防止は、密封性の高いポペットタイプの第一チェック弁19を用いて行い、またメータアウト制御は、制御性の良いスプール弁18を用いて行う構成になっているので、信頼性の高いバルブ装置とすることができる。尚、本発明は、ブームシリンダやアームシリンダ用のものに限定されることなく、重量物の上下動を行う各種の油圧シリンダ用のバルブ装置に用いることができる。
【出願人】 【識別番号】000190297
【氏名又は名称】新キャタピラー三菱株式会社
【出願日】 平成11年4月1日(1999.4.1)
【代理人】 【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
【公開番号】 特開2000−291604(P2000−291604A)
【公開日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願番号】 特願平11−95072