| 【発明の名称】 |
建材用タイル張り合成樹脂板及びそのタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】増永 英三郎
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| 【要約】 |
【課題】床面仕上がりの良好な合成樹脂板となる建材用タイル張り合成樹脂板及びそのタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置を提供するものである。
【解決手段】ポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂3と所定長さのモノフィラメント状ガラス繊維2とで形成したガラス長繊維型強化プラスチック発泡体1を合成樹脂板本体4とすると共に、この合成樹脂板本体4の表面に多数枚のセラミックタイル6を可撓性のエポキシ系接着剤5をもって貼着配列しタイル張りの合成樹脂板7とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂と所定長さのモノフィラメント状ガラス繊維とで形成したガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を合成樹脂板本体とすると共に、該合成樹脂板本体の表面に多数枚のセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤をもって貼着配列してなることを特徴とする建材用タイル張り合成樹脂板。 【請求項2】 ポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂と所定長さのモノフィラメント状ガラス繊維とで形成したガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を合成樹脂板本体とすると共に、該合成樹脂板本体の表面に多数枚のセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤をもって貼着配列して形成のタイル張り合成樹脂板をタイル張り合成樹脂床単体とし、この適宜枚数のタイル張り合成樹脂床単体を、多目的プールなどのプール槽底部に設置した巻き上げチェーン,シリンダー等の駆動手段を備える昇降用支持フレーム上に配置し所定面積の可動床体を構成することを特徴とするタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は各種の建材や構築材等となる所定の合成樹脂板にタイルを貼着する建材用タイル張り合成樹脂板及びそのタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、住宅のバルコニー用床板や浴室用壁面板或いは土木用受圧板などに用いる合成樹脂製の所謂建材用合成樹脂板は、主として塩化ビニール材で成形したデッキ材や所定寸法の板体のものが知られている。即ち、従来の建材用合成樹脂板としては、塩化ビニール製品であるため価格的には安く提供されるが、塩化ビニール材の使用ではどうしても板面(床面)の仕上がりが悪く、たちまち汚れ等が目立つようになり清潔感に乏しく衛生的にも良好でない建材であり、近時望まれる高級化趣向の建材として最適でない。このため、この合成樹脂板の表面をタイル(セラミックタイル)張りに仕上げ綺麗な板面を得ることも試みているが、現時点では塩化ビニール製品と接着剤(ボンド)の接合性が悪く、接着剤を用いてタイルを簡単に貼着することができなかった。 【0003】また、最近のプール施設においては、各種の使用目的(スイミングスクール用プール,レジャー用プール,医療用リハビリテーションプール・・等)に応じてプール槽の水深調整をする可動床装置を組み込むタイプも出現してきている。この場合、現在用いられる可動床体の構成は、前記同様な塩化ビニール製のデッキ材を昇降用支持フレームに適宜並べ床体を構築する程度である。 【0004】即ち、今までのプール用可動床装置の床体は、■ 塩化ビニール製のデッキ材a(図11のA参照)を、プール槽底部に備えた昇降機構である支持フレーム上(図示せず)に簀子状等に取付け可動床体としている(特開平6−341237号公報や、先に本件出願人が提示した特許公報第2778545号参照)。 【0005】塩化ビニール製デッキ材の使用では、前記同様にコスト的には安く済むが床面の仕上がりが悪く、衛生的で清潔感を重んじるプール使用として最適でない。勿論、可動床面をタイル張り仕上げにしようとしても接着剤との関係上、簡単にタイルの貼着はできない(塩化ビニール製品では接着剤が効かない)。しかも、塩ビ製デッキ材で悪い点は、将来にあってプール解体等の後処理時に、現在問題となるダイオキシンの発生を招く虞れがあり、塩化ビニール材を極力抑える材料使用にも馴染まない。 【0006】なお、この可動床装置の昇降用駆動手段としては、例えばプール槽底部に配設した支持フレームを直接昇降する複数基の液圧ジャッキ機構とか,支持フレーム側端を吊るプール槽壁面に縦装着した巻き上げチェーン機構などがあり、この駆動手段の作動にて底床体を昇降し水深調整をする所謂可動方式とする。 【0007】だが、現在のプール施設の主流は衛生的で清潔感をもち且つ高級感をも与える構造のものが望まれ、プール槽自体も底面に至るまでタイル張りが要求される。このため、現在用いられるタイルの貼着ができる可動床としては、モルタル接着が効くコンクリート板を床体としている。 【0008】即ち、■ アスロック板b(図11のB参照)と呼ばれる擁壁用のコンクリート板を利用し、この板面にタイルを接着用モルタル(接着剤)にて貼着しタイル張りの可動床を形成している。但し、アスロック板の製品では、その形状が成形工程上どうしても板側端に中空部cが開口として位置する構造となる。 【0009】また、前記アスロック板に代わり同様にタイル張りができるムク状板として、■ PC板と呼ばれるプレーキャスト板d(図11のC参照)を用いるタイプも出現している。この場合も建築用板材であるPC板にタイルをモルタルで貼着しタイル張り仕上げとし、このPC板を適宜並べ可動床とする。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかし、タイル貼着が可能なコンクリート板である前記アスロック板の態様では、可動床(アスロック板)構成の端面にどうしても中空部cが開口として臨むため、中空部cにプール水が流入し溜まるのでプール底板使用には最適でない。即ち、水中に位置するアスロック板は、その中空部に流入したプール水の循環がなく所謂死水として残るため、プール使用として衛生上好ましくない。しかも、アスロック板にタイルを貼着する欠点としては、アスロック板自体に可撓性がなく貼着したタイルに割れを招く虞れもある。 【0011】また、PC板を用いる態様では、PC板自体は内部に配筋がある等の関係上、断面ムク状を呈しプール水の流入をみないが、厚板形成となり可動床全体の重くなり、これに伴い昇降用駆動手段等も大きく設定せねばならず、装置の大型化につながる。このことは、例えば既設プールに対する改造などに不向きである。 【0012】本発明は上記実情に鑑み、合成樹脂板本体を、接着剤との接合性のよいウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂とガラス繊維を組み合わせガラス長繊維型強化プラスチック発泡体とすることで、セラミックタイルの貼着が可能な合成樹脂板となり、上記課題を解決する建材用タイル張り合成樹脂板及びそのタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置を提供することを目的としたものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂と所定長さのモノフィラメント状ガラス繊維とで形成したガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を合成樹脂板本体とすると共に、該合成樹脂板本体の表面に多数枚のセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤をもって貼着配列してなるものである。 【0014】また、ポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂と所定長さのモノフィラメント状ガラス繊維とで形成したガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を合成樹脂板本体とすると共に、該合成樹脂板本体の表面に多数枚のセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤をもって貼着配列して形成のタイル張り合成樹脂板をタイル張り合成樹脂床単体とし、この適宜枚数のタイル張り合成樹脂床単体を、多目的プールなどのプール槽底部に設置した巻き上げチェーン,シリンダー等の駆動手段を備える昇降用支持フレーム上に配置し所定面積の可動床体を構成するものである。 【0015】この様に、合成樹脂板本体をポリエステルやウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂と所定長さ(板長分)のモノフィラメント状ガラス繊維とで形成のガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を本体としたため、この合成樹脂板本体は塩化ビニール製品と異なり接着剤の効く板面となり、可撓性のエポキシ系接着剤を塗着した後にセラミックタイルを適宜載置すれば簡単にタイル貼着が成され、綺麗な床面仕上がりをもつタイル張り合成樹脂板の建材板となる。なお、この多数枚の各セラミックタイル間の目地部分には公知手段をもって可撓性のあるコーキング材を詰めるものである。 【0016】また、このタイル張り合成樹脂板をプール用可動床装置におけるタイル張り合成樹脂床単体とすれば、該合成樹脂床単体をプール槽底部に設置した昇降用支持フレーム上に適宜配置することで所定面積の可動床体かでき、その表面(底面)全域がセラミックタイル張りであるため、衛生的で清潔で高級感のあるプール底として仕上がる。 【0017】更に、この合成樹脂板本体は基本的にはムク状であるが軽量の強化プラスチック発泡体であり、タイルを貼着しても板全体として軽くできる。このため、プール用可動床装置の可動床の態様としても、可動床自体にはは発泡体に起因し浮力が付くと共に、床板内にプール水の流入もなく、且つ軽量のため昇降用支持フレーム側の駆動手段も小型機構で充分で、装置全体としてもコンパクトになる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の建材用タイル張り合成樹脂板及びそのタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置を実施例の図に基づいて説明すれば、次の通りである。 【0019】図1乃至図3は所定長さの建材用タイル張り合成樹脂板の実施例を示す。1は所定板長分をもつ一定長さのモノフィラメント状ガラス繊維2を長手方向に配設すると共に、これにFRP用のポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂3を用い、且つ公知の発泡剤(図示せず)を加えて成形したガラス長繊維型強化プラスチック発泡体であり、この所定板厚の強化プラスチック発泡体1をタイル張り用合成樹脂板本体4とする。この合成樹脂板本体4の表面4aにはボンド使用となる可撓性のエポキシ系接着剤5を例えば櫛波状(図示せず)に塗布し、該エポキシ系接着剤5に適宜形状のセラミックタイル6を多数枚、一定の目地間隙eを隔てる配列の貼着をして建材用タイル張り合成樹脂板7を形成する。この場合、セラミックタイル6間に設けた目地間隔eの部分には公知の充填手段をもって可撓性のあるコーキング材8を充填し全体として平坦な板面とする。 【0020】ちなみに、このセラミックタイル配列の寸法としては、例えば目地間隔の各芯位置寸法を250mm×125mmに取る配置とし貼着する。また、タイル張り合成樹脂板の板厚として30〜50mm厚を呈し、このうちタイル厚は8.5〜9.0mmであり、可撓性のあるエポキシ系接着剤の塗布層を2.0〜3.0mmに、強化プラスチック発泡体1の板厚部分が20〜30mmである。 【0021】この様に形成した建材用タイル張り合成樹脂板7として、例えば、住宅建築の床面構築では所定の床根太(図示せず)の上に適宜枚数のタイル張り合成樹脂板7を並べ、各板を適宜止め具(図示せず)で固定すれば床面ができ上がる。この床板は表面がタイル張りの円滑で良好な面仕上がりとなる。但し、タイル張り合成樹脂板7自体は、本体がガラス長繊維を樹脂で固めた強度のあるムク状発泡構造の強化プラスチック発泡体1であるため、軽量材にもかかわらず所定の強度(天然木材と同等以上)をもち、その加工性も少なくとも木材と同様で切削,溝切り,穴明け,釘打ち,塗装等が自由にできて優れ、現場施工も容易である。 【0022】また、図4乃至図9は建材用タイル張り合成樹脂板をプール用可動床装置の可動床として用いる実施例を示す。この可動床となるタイル張り合成樹脂板自体の構成は、基本的に前記建材の実施例と同様である。即ち、所定長さのモノフィラメント状ガラス繊維2とポリエステルやウレタン系樹脂等よりなる熱硬化性樹脂3を用い且つ発泡剤を加えてガラス長繊維型強化プラスチック発泡体1を形成し、該強化プラスチック発泡体1をタイル張り用の合成樹脂板本体4とし、更にこの合成樹脂板本体4の表面4aに可撓性のあるエポキシ系接着剤5を適宜厚さに塗布し、該エポキシ系接着剤5に適宜形状のセラミックタイル6を貼着の配列をしタイル張り合成樹脂板7を構成し、該タイル張り合成樹脂板7をプール用可動床のタイル張り合成樹脂床単体9とする。 【0023】この後、タイル面9aを上向きにしたタイル張り合成樹脂床単体9を適宜枚数、プール槽10の底部一端に設けた掘下げ段溝30に配す昇降機構部11であるステンレス製の枠型梁部材12と床根太部材13の組み付けで形成の昇降用支持フレーム14の上面14aに配置し可動床体16とし、これら前記全体の構成でプール用可動床装置17となる。この場合、所定面積の可動床体16の構築は、例えば図5,図7の図示にあって各タイル張り合成樹脂床単体9を、エクスパンションを兼ねる一定の通水路間隙15を隔てる簀子状配置とし、昇降時の抵抗緩和や構造材自体の伸縮等に対応させる。なお、この通水路間隙15の位置は、必要にあってはプール壁面と可動床体16間に設けてもよい。 【0024】また、このプール用可動床装置17の設置箇所は、例えば図4に示す態様である25m×15mプール槽で8コースをもつタイプにあって、プール槽片側の2コース分だけの長手方向一杯に設置する。このとき、合成樹脂板本体4の表面に貼着の多数枚のセラミックタイル6中、各コースラインに対応する箇所に臨むセラミックタイル6を、カラータイル(異色タイル)6aのものを用いて貼着すれば即コースラインの線仕上がりとなる。勿論、プール槽底面に設ける残るコースライン29の構成も同様にカラータイルを用いて仕上げる。 【0025】また、複数枚のタイル張り合成樹脂床単体9で形成の所定面積の可動床体16にあって、該可動床体16の昇降時にはその長手方向片側縁となる他コースとの堺目部分に着脱自在の転落防止手摺18を取付け、昇降動にて生ずる底面段差に対応させる。更に、図5に示すプール用可動床装置17において、プール槽の外側位置(プールサイド)に車椅子等も進入可能な幅をもつ徐々に傾斜の案内スロープ19を設ける。 【0026】ここで、前記昇降機構部11の昇降用駆動手段20としては、昇降用支持フレーム14にあって枠型梁部材12の少なくとも左右前後の下面に、前記掘下げ段溝30に縦埋設した4基の昇降用液圧シリンダー21を直接臨ませる構成である。また、昇降用支持フレーム14に対するタイル張り合成樹脂床単体9の取付けは、該合成樹脂床単体9の適宜箇所に縦貫通した係止ボルト22を断面コ字状の床根太部材13に挿通しナット締めで固定する(図7のA参照)。 【0027】いまこの作用を説明すると、先ずプール槽底部の片側部分(例えば2コース分)にプール用可動床装置17を配置すれば、残るコース分は普通のプールとして使用できる。ここでプール用可動床装置17の可動床体16の表面はタイル張り構成であるため、合成樹脂製の可動床体16にあっても良好な底面仕上がりを得、且つ可動床体16自体はタイル張り合成樹脂床単体9が断面ムク状を呈すガラス長繊維型強化プラスチック発泡体1の軽量構造であるため、水中使用でも床板内にプール水の流入もなく所謂死水を招くこともない。 【0028】ここにおいて、一定水深をもつ普通プールの使用(可動床体の非昇降時)の場合、可動床装置17は昇降用駆動手段20である液圧シリンダー21を別途配置の液圧発生装置23の操作をもって作動し、例えばシリンダーロッド21aの繰出し量を零とし、上部に取付く可動床体16面をプール槽底面10aと同等となる最下位の設定とする(図8参照)。 【0029】次に、水泳教室用プールとかリハビリ用プール等の使用でプール水深を浅く設定したい場合は、前記昇降用駆動手段20の液圧シリンダー21を作動し同シリンダーロッド21aを適宜繰出せば、そのロッド繰出し量に応じ可動床体16が上昇しそれに伴い水深が浅くなる。この可動床体16の片側縁には上昇に起因し本来のプール槽底面10aとに段差が生ずるが、このときは可動床体16の片側縁部に適宜手段をもって着脱自在の転落防止手摺18を長手方向に取付けるため、可動床体16上で動き回って誤って一段低いプール槽底面10a側へ転落はない。また、上昇に伴う可動床体16とプール槽底面10a間にできる開口位置には、必要にあって適宜の滑込防止板(図示せず)を衝立的に取付ければよい。 【0030】また、更に液圧シリンダー21を作動しシリンダーロッド21aを最大に繰出せば、可動床体16はプール槽10の縁部に達する最上位移行となり水深零に設定される。即ち、可動床体16の床面とプール施設周囲の床面とが平坦となり、一般的な広いフロアー使用が可能となる。勿論、シリンダーロッド21aの繰出し量を前記最大と最小の中間位置に設定すれば、使用に応じた水深を得る。 【0031】図10は可動床装置における昇降用駆動手段の他の実施例を示すものである。この場合、昇降用駆動手段20はプール槽側壁10bに切り欠いた駆動用縦溝部24に起立配設するタイプである。その構成は縦型液圧シリンダー21′のシリンダーロッド21aの上端に動滑車25を設け、該動滑車25に掛ける索条26の一端を縦型液圧シリンダー21′の基端部側に固定し、動滑車25で反転した他端(先端)を可動床体側の昇降用支持フレーム14に横突設の支持腕27に係止し吊り下げ機構とし、全体としてストローク倍速昇降機構28を構成する(本件の出願人が提案した特許第2778545号参照)。勿論、縦型液圧シリンダー21′のシリンダーロッド21aの繰出し量が零のとき可動床体16面がプール槽10の底面と平坦となる最下位に設定する。 【0032】この態様では、昇降用駆動手段20の駆動で可動床体16を上昇させ水深を変える場合、同様に縦型液圧シリンダー21′を適宜作動しシリンダーロッド21aを繰出せば上端の動滑車25も連動上昇する。このとき、動滑車25に掛けた索条26は一端が固定されているため、該索条26は動滑車25の上昇回転に伴い一部反転の巻き上げがなされ、索条26の先端の前記支持腕27の位置がシリンダーロッド21aの繰出し量と動滑車25の巻き上げ量が加味され増大ストロークとなり倍速的な上昇移行となる。このタイプは最小シリンダーの装着でも最大の昇降量を得る効果がある。 【0033】 【発明の効果】上述の様に、本発明の建材用タイル張り合成樹脂板及びそのタイル張り合成樹脂板を有するプール用可動床装置は、合成樹脂板本体をポリエステルやウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂とガラス繊維とで形成のガラス長繊維型強化プラスチック発泡体にて構成したため、この本体面にはセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤で貼着ができ簡単に良好な面仕上がりの建材用タイル張り合成樹脂板となる。即ち、合成樹脂板本体を接着剤の効かない塩化ビニール材を用いない構成としたため(接着剤との接合性のよいポリエステルやウレタン系樹脂となる熱硬化性樹脂を主体としたため)、セラミックタイルの接着剤貼着が可能となり、汚れを招かない衛生的な板面をもつタイル張り合成樹脂板製品が間単でき、各種用途に適する建材を提供し得る。 【0034】しかも、このタイル張り合成樹脂板の本体は独立気泡の発泡体構造で断面ムク状を呈するため、木材同様に強度的に優れ加工性もよく、軽く取扱いも容易であり寸法の安定性も高く、且つ吸水はなく,耐薬品性等もある。更に、合成樹脂板自体に可撓性もあり、且つ可撓性のエポキシ系接着剤でセラミックタイルを貼着するため、タイル自体にひび割れを招かない。 【0035】また、このタイル張り合成樹脂板を多目的プール等に装備するプール用可動床装置の可動床体とすれば、従来の可動床体である塩化ビニール製板材では不可能であったタイル張りが可能となり、昨今主流となるプール槽全域(可動床体を含む)のタイル張り確実にでき、特に可動床付きプール槽で問題となる衛生的で清潔感を有し且つ高級感を醸し出す可動床体使用に最適である。 【0036】更に、可動床体はガラス長繊維型強化プラスチック発泡体を合成樹脂板本体としセラミックタイルを可撓性のエポキシ系接着剤で貼着したタイル張り合成樹脂床単体を用いるので軽量床体として仕上がり、このため昇降用支持フレーム側に備えるシリンダー等の駆動手段も小型機構でよく装置全体のコンパクト化にもつながる。このことは、既成プールに対する改修設置などにも適する。 【0037】しかも、タイル張り合成樹脂床単体は断面ムク状を呈するため板内部にプール水の流入もなく、所謂死水が生ずる虞れもなくプール使用の衛生上も良い。また、合成樹脂板本体自体にも可撓性があり可撓性のエポキシ系接着剤と使用と相俟って合成樹脂板本体とセラミックタイル間の歪みも追従しタイルにひび割れを招かず長期使用に耐え得る等の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591106934 【氏名又は名称】タンク株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月21日(1999.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076381 【弁理士】 【氏名又は名称】染谷 伸一
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| 【公開番号】 |
特開2000−328804(P2000−328804A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月28日(2000.11.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−141598 |
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