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【発明の名称】 吊り足場用吊り下げ金具
【発明者】 【氏名】佐藤 直志
【課題】天井などの作業において安全な作業ができる吊り足場を簡単に組み立て形成できる吊り足場用吊り下げ金具を提供することである。

【解決手段】対向した平板11の上部間に設けた横管12に一対の取付体10を移動かつ回転自在に設け、該取付体10には水平方向に回転自在な挟持具7を設け、前記平板11の下部間には足場用鋼管3を取り付ける吊下板8を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対向した平板の上部間に設けた横管に一対の取付体を移動かつ回転自在に設け、該取付体には水平方向に回転自在な挟持具を設け、前記平板の下部間には足場用鋼管を取り付ける吊下板を設けたことを特徴とする吊り足場用吊り下げ金具。
【請求項2】 前記吊下板には水平方向に鞘管を設けたことを特徴とする請求項1に記載の吊り足場用吊り下げ金具。
【請求項3】 前記吊下板は伸縮自在であることを特徴とする請求項1または2に記載の吊り足場用吊り下げ金具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吊り足場用吊り下げ金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小規模な鉄骨住宅における階段受梁の本締めや天井などの作業は足場を設けずに行うか、あるいは脚立足場や枠組足場を設けて行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように足場なしでは作業性が悪く、また脚立足場では不安定なため落下する危険性が高かった。さらに軸組足場では組立に手間がかかり、しかも通行の障害になることが多かった。
【0004】本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井などの作業において安全な作業ができる吊り足場を簡単に組み立て形成できる吊り足場用吊り下げ金具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するための手段は、請求項1の発明が、対向した平板の上部間に設けた横管に一対の取付体を移動かつ回転自在に設け、該取付体には水平方向に回転自在な挟持具を設け、前記平板の下部間には足場用鋼管を取り付ける吊下板を設けたことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、挟持具が取付体に伴って横管を移動することにより、鉄骨梁の横幅の変化に対応することができる。さらに、挟持具が横管を中心に回転するとともに、水平方向にも回転するので、吊り下げ金具をいかなる箇所にも簡単に取り付けることができる。
【0007】また請求項2の発明が、請求項1において、前記吊下板には水平方向に鞘管を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明によれば、鞘管に足場用鋼管を挿入して任意の形状の吊り足場を組立形成することができる。
【0009】また請求項3の発明が、請求項1または2において、前記吊下板は伸縮自在であることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明によれば、吊下板を伸縮自在にしたことにより、吊り足場の高さ調整を簡単にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吊り足場用吊り下げ金具(以下吊り下げ金具という)の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図6は第1の実施の形態を示し、図1は吊り下げ金具を利用して吊り足場を鉄骨梁に吊り下げた正面図、図2は吊り下げ金具を利用して吊り足場を鉄骨梁に吊り下げた横断面図、図3は吊り下げ金具の斜視図、図4は同正面図、図5は図4のA−A線断面図である。
【0012】吊り下げ金具1は、図1および2に示すように、鉄骨梁2に足場用鋼管3を適宜間隔ごとに吊り下げ、これらの足場用鋼管3間に足場板4を掛け渡して吊り足場5を組立形成するものであり、鉄骨梁2のフランジ6を挟みつける挟持具7と、吊り足場5を吊り下げる吊下板8とから構成されている。
【0013】挟持具7は正面コ字形であり、その上面の固定ボルト9でフランジ6に固定できるようになっている。また挟持具7は取付体10に縦軸7aを中心にして回転自在に取り付けられるとともに、取付体10が平板11間の横管12に嵌入されて移動自在となっており、縦軸7aを中心にした回転や横管12の移動が調整ボルト13によって調整できるようになっている。したがって挟持具7は、図6に示すように、横管12を移動できるとともに、縦軸7aを中心にして水平方向に回転する他、横管12を軸として回転できるようになっている。
【0014】吊下板8は平板11間のL型アングル8aに溶接され、足場用鋼管3を取り付ける取付孔15が適宜間隔ごとに設けられ、これにより吊り足場5の高さが調整できるようになっている。例えば、吊り足場5を鉄骨梁2に近づけるには足場用鋼管3を吊下板8の上部側にボルト止めし、これとは反対に吊り足場5を鉄骨梁2から遠ざけるには足場用鋼管3を吊下板8の下部側にボルト止めする。
【0015】図6は、挟持具7の移動および回転を示したものであり、(1)に示すように、調整ボルト13aを操作すると挟持具7が取付体10の移動に伴って横管12を移動するとともに、横管12を中心にした取付体10の回転に伴って回転する。また(2)に示すように、調整ボルト13bを操作すると縦軸7aを中心にして挟持具7自体が回転する。このように挟持具7が自在に回転すると梁幅の変化に対応することができるとともに、一方の挟持具7を一方の鉄骨梁のフランジに挟持し、かつ他方の挟持具7を他方の鉄骨梁のフランジに挟持することがきるようになる(図示せず)。
【0016】図7は、第2の実施の形態の吊り下げ金具14を示したものであり、足場用鋼管3を取り付ける取付孔15が開口した移動板16を吊下板8の両側に設け、前記移動板16が吊下板8を上下動できるようになっている。したがって移動板16が上下動すると吊下板8が実質的に伸縮した状態になるので、吊り足場5の高さを調整できる幅がより一層広がることになる。
【0017】また図8は第3の実施の形態の吊り下げ金具17を示したものであり、図3の吊り下げ金具1の吊下板8に水平方向の鞘管18を設けたものである。この鞘管18を設けた他は、図3の吊り下げ金具1と同一の構成であり、鞘管18に足場用鋼管3を挿入すると、任意の吊り足場(図示せず)を組立形成することができ、かつ吊り足場の横幅も任意に変えることができるようになる。
【0018】また、図9は第4の実施の形態の吊り下げ金具19を示したものであり、図7の吊り下げ金具17の移動板16に横方向の鞘管18を設けたものである。この吊り下げ金具19も鞘管18を設けた他は、図7の吊り下げ金具14と同一の構成であり、鞘管18に足場用鋼管を挿入すると任意の吊り足場(図示せず)を組立形成することができるとともに、吊り足場の横幅も任意に変えることができ、かつ吊り足場の高さを調整できる幅がより一層広がることになる。
【0019】
【発明の効果】挟持具が取付体によって横管を移動するので、鉄骨梁の横幅の変化に対応することができる。また挟持具が横管を中心に回転するとともに、水平方向にも回転するので、吊り下げ金具をいかなる箇所にも簡単に取り付けることができる。
【0020】鞘管に足場用鋼管を挿入すると任意の形状の吊り足場を組立形成することができるとともに、吊り足場の横幅を自在に広げることができる。
【0021】吊下板を伸縮自在にしたことにより、吊り足場の高さを簡単に調整することができるとともに、高さ調整の幅を広げることができる。
【出願人】 【識別番号】000166627
【氏名又は名称】五洋建設株式会社
【出願日】 平成10年10月29日(1998.10.29)
【代理人】 【識別番号】100063174
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 功 (外1名)
【公開番号】 特開2000−129909(P2000−129909A)
【公開日】 平成12年5月9日(2000.5.9)
【出願番号】 特願平10−308369