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【発明の名称】 洗剤投入装置および洗濯機用給水装置
【発明者】 【氏名】中西 健浩
【氏名】皿田 潔
【氏名】竹内 慎
【課題】洗剤投入装置では、フィルタが目詰まりし易い。また、洗剤中のゼオライトが洗濯槽内に流れ込み、洗濯の仕上がりが損なわれることがある。

【解決手段】本洗濯機1の洗剤投入装置13では、給水管11とつながる洗剤容器31内にフィルタ32を備えた。フィルタ32は、洗剤容器31の内面のリブ33cにより支持され、洗剤と水とを混ぜる混合室43と、混合室43からの水を注水口14に導く流路44とを区画する。フィルタ32は、有機濾過膜であり、ゼオライトの通過を阻止し、水に溶けた洗剤を通す。フィルタ32の、滑らかな表面32aでは、異物が付着し難い。また、給水機構6は、風呂水を洗濯槽内に供給するホース51の入口開口61bに蛇腹状で滑らかなフィルタ63を設けた。蛇腹を縮めると嵩張らない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】洗濯槽内に水を供給するための給水路に接続されて給水路からの水と洗剤とを混ぜ合わせるための混合室と、この混合室から洗濯槽内へ洗剤が混ざった水を通す流路とを備える洗剤投入装置において、上記流路には、水および水に溶けた洗剤の通過を許容し、且つゼオライトの通過を阻止するフィルタが設けられたことを特徴とする洗剤投入装置。
【請求項2】請求項1に記載の洗剤投入装置において、上記フィルタは、通過を阻止された異物が付着し難い滑らかな表面を有することを特徴とする洗剤投入装置。
【請求項3】洗濯槽内への給水路に接続されて内部に洗剤を収容して洗剤と給水路からの水とを混ぜ合わせる混合室と、この混合室から洗濯槽内へ洗剤が溶けた水を通す流路とを備える洗剤投入装置において、上記流路には、溶け残りの洗剤等の異物の通過を阻止するフィルタが備えられ、このフィルタは、通過を阻止された異物が付着し難い滑らかな表面を有することを特徴とする洗剤投入装置。
【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の洗剤投入装置において、上記フィルタは、混合室と流路との境界部分にあって、混合室を区画し、この混合室は、給水路からの水をフィルタの表面に沿って流すことを特徴とする洗剤投入装置。
【請求項5】請求項4に記載の洗剤投入装置において、上記フィルタを取り囲む洗剤容器をさらに備え、この洗剤容器の内面には、リブが形成され、フィルタは、リブにより支持されつつ、リブと反対側に混合室を区画し、フィルタの外面と洗剤容器の内面との間に流路を区画することを特徴とする洗剤投入装置。
【請求項6】風呂水を取り込む入口を一端に有して風呂水を洗濯槽へ汲み出す管路を備える洗濯機用給水装置において、上記管路には、風呂水中の異物の通過を阻止するフィルタが備えられ、このフィルタは、通過を阻止された異物が付着し難い滑らかな表面を有することを特徴とする洗濯機用給水装置。
【請求項7】請求項6に記載の洗濯機用給水装置において、上記フィルタは、筒形状に形成され、筒の周壁が蛇腹状であることを特徴とする洗濯機用給水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関する。特に、洗濯槽への給水装置およびこれに設けられた洗剤投入装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】洗剤投入装置は、洗剤を水に溶かして、洗濯槽内に供給するものである。例えば、洗剤投入装置は、水道等の外部の給水設備から洗濯槽へ水を導く導水路と、この導水路に設けられて粉状の洗剤を収容する収容室とを備えている。収容室内で、洗剤と、導水路を流れる水とが混ざりあい、その後、洗濯槽内に供給されるようになっている。また、収容室内で洗剤を確実に溶かすことができるように、溶け残りの塊状の洗剤の通過を阻止するフィルタが設けられたものもある。フィルタは、通常、不織布等の繊維状部材からなり、繊維間に形成される空隙を通じて洗剤や水を通し、且つ、空隙よりも大きな異物や、上述の塊状の溶け残りの洗剤の通過を阻止する。これにより、溶け残りの洗剤が洗濯槽内で洗濯物に付着することが防止され、その結果、仕上がりを損なう虞もない。
【0003】しかしながら、フィルタには以下の課題がある。第1の課題は、ゼオライトを通過させることである。このゼオライトは、硬水を軟水化するために、通常、洗剤に混ぜられているものである。従来、ゼオライトは、洗剤が溶かされた水とともに、フィルタを通して洗濯槽内に流入していた。しかしながら、ゼオライトが洗濯物に付着したままであると、洗濯物が乾燥したときに、洗濯物の仕上がりを損なってしまうことがある。
【0004】第2の課題は、目詰まりである。すなわち、一般にフィルタは使用され続けると、繊維間の空隙に異物等の粒子が入り込み、目詰まりを生じてしまう。目詰まりが生じると、水や溶けた洗剤がフィルタを効率よく通過できなくなる。また、一旦、目詰まりが生じると、異物を除去することも困難であった。特に、上述の溶け残りの洗剤は、目詰まりし易い傾向にある。
【0005】また、フィルタは、風呂水を洗濯機で利用するための風呂水汲上装置にも備えられている。例えば、風呂水汲上装置は、風呂水を汲み出し洗濯槽に送り出すポンプと、ポンプに接続され風呂水が溜められている浴槽等から水を吸い込み洗濯機に導入するためのホースと、このホースの端部に設けられ風呂水中の毛髪や汚れ等の異物を除去するフィルタとを備えている。フィルタは、複数段に設けられ、目の粗いものと、その下流側に配置された目の細かいものとを有している。
【0006】この風呂水汲上装置のフィルタにとっても、上述した目詰まりが課題となっている。すなわち、フィルタは使用するのに伴い、目詰まりを生じてしまい、その結果、風呂水を効率よく汲み出せなくなるのである。特に、フィルタが複数段になる場合には、分解や組立作業を伴うので、フィルタの清掃作業も面倒になっていた。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、上述の技術的課題を解決し、洗剤に混ざっているゼオライトを除去して、洗剤と水と混ぜて洗濯槽内に供給する洗剤投入装置を提供することである。また、本発明の第2の目的は、目詰まりが生じ難く、且つ溶け残りの洗剤が洗濯槽内に流入することを防止できる洗剤投入装置を提供することである。
【0008】また、本発明の第3の目的は、上述の技術的課題を解決し、目詰まりが生じ難く、且つ風呂水から異物を除去して洗濯槽内に供給する洗濯機用給水装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、請求項1に記載の洗剤投入装置は、洗濯槽内に水を供給するための給水路に接続されて給水路からの水と洗剤とを混ぜ合わせるための混合室と、この混合室から洗濯槽内へ洗剤が混ざった水を通す流路とを備える洗剤投入装置において、上記流路には、水および水に溶けた洗剤の通過を許容し、且つゼオライトの通過を阻止するフィルタが設けられたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、洗濯槽へは、ゼオライトを含まない水および洗剤が供給される。また、給水路からの水が硬水である場合には、水がフィルタを通る際に、フィルタの上流側にあるゼオライトが水を軟水化することができる。請求項2に記載の洗剤投入装置は、請求項1に記載の洗剤投入装置において、上記フィルタは、通過を阻止された異物が付着し難い滑らかな表面を有することを特徴とする。
【0011】この構成によれば、フィルタの表面に異物が付着し難いので、目詰まりし難い。請求項3に記載の洗剤投入装置は、洗濯槽内への給水路に接続されて内部に洗剤を収容して洗剤と給水路からの水とを混ぜ合わせる混合室と、この混合室から洗濯槽内へ洗剤が溶けた水を通す流路とを備える洗剤投入装置において、上記流路には、溶け残りの洗剤等の異物の通過を阻止するフィルタが備えられ、このフィルタは、通過を阻止された異物が付着し難い滑らかな表面を有することを特徴とする。
【0012】この構成によれば、フィルタの表面に溶け残りの洗剤等の異物があったとしても、付着し難いので、フィルタは目詰まりし難い。請求項4に記載の洗剤投入装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の洗剤投入装置において、上記フィルタは、混合室と流路との境界部分にあって、混合室を区画し、この混合室は、給水路からの水をフィルタの表面に沿って流すことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、水は、混合室内で攪拌されて、フィルタ表面に沿って流れるので、フィルタの表面にある異物を洗い流すことができる結果、より一層目詰まりし難い。請求項5に記載の洗剤投入装置は、請求項4に記載の洗剤投入装置において、上記フィルタを取り囲む洗剤容器をさらに備え、この洗剤容器の内面には、リブが形成され、フィルタは、リブにより支持されつつ、リブと反対側に混合室を区画し、フィルタの外面と洗剤容器の内面との間に流路を区画することを特徴とする。
【0014】この構成によれば、フィルタをリブで支持しているので、簡素な構造にでき、しかも、混合室に内圧がかかる場合であっても、流路を確実に確保することができる。請求項6に記載の洗濯機用給水装置は、風呂水を取り込む入口を一端に有して風呂水を洗濯槽へ汲み出す管路を備える洗濯機用給水装置において、上記管路には、風呂水中の異物の通過を阻止するフィルタが備えられ、このフィルタは、通過を阻止された異物が付着し難い滑らかな表面を有することを特徴とする。
【0015】この構成によれば、フィルタの表面に異物、例えば、毛髪等があったとしても、付着し難いので、目詰まりし難い。請求項7に記載の洗濯機用給水装置は、請求項6に記載の洗濯機用給水装置において、上記フィルタは、筒形状に形成され、筒の周壁が蛇腹状であることを特徴とする。
【0016】この構成によれば、フィルタは蛇腹状であるので、表面積を広くできる結果、より一層目詰まりし難い。また、蛇腹を伸縮させることにより、フィルタの表面にある異物を脱落させることができるので、掃除がし易い。また、蛇腹を引き延ばせば、蛇腹の襞の奥をも容易に掃除できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。本洗濯機1は、箱状のハウジング2内に、つり棒4を介して支持された洗濯槽3を有している。洗濯槽3内に、水と洗濯物を入れて、洗濯槽3の底部に設けられた攪拌翼5を回動させることで洗濯が行われる。
【0018】また、ハウジング2の上面2aの中央には、洗濯槽3への洗濯物の投入口2bが設けられ、その後方に、洗濯槽3に注水するための給水機構6が設けられている。給水機構6は、水道等の外部の給水設備(図示せず)に接続される給水管11と、給水管11の途中に設けられて水の流通を開閉する給水弁12と、給水管11を流れる水とともに洗剤を洗濯槽3内に投入するための洗剤投入装置13とを有している。洗剤投入装置13は、給水管11の端部に設けられ、洗濯槽3への注水口14を区画している。
【0019】本実施の形態では、洗剤投入装置13が新規なものである。以下、詳細に説明する。洗剤投入装置13は、図2に示すように、給水管11に接続され注水口14を区画する洗剤容器31と、この洗剤容器31内に収容された容器状のフィルタ32とを備えている。フィルタ32は、洗剤と水とを混ぜ合わせたときの溶け残りの塊状の洗剤の通過を阻止し、水とこれに溶けた洗剤とを通すものである。フィルタ32は、洗剤容器31の内部を、その中央部にある混合室43と、混合室43の周囲にある流路44とに仕切っている。
【0020】混合室43は、洗剤と水とを混ぜ合わせるための室である。混合室43は、洗剤容器31により区画される連通開口42と導水路41とを通じて、給水管11に連通している。給水管11からの水は混合室43内に流れ込むようになっており、また、混合室43内に洗剤が収容されるようになっている。混合室43は、フィルタ32の内側面と洗剤容器31の蓋の下面とにより囲まれて区画されている。
【0021】また、流路44は、混合室43の下流側にフィルタ32を隔てて設けられ、フィルタ32を通過した水およびこれに溶けた洗剤を洗濯槽3内へ導く。流路44は、フィルタ32の外側面と洗剤容器31の内面との間に区画され、流路44の下流側端部に注水口14が設けられている。洗剤容器31は、円形の底面部33aとこの底面部33aの周縁から立ち上がる円筒形状の側面部33bとを含む容器本体33と、容器本体33と給水管11とを接続する導入管部34と、容器本体33の上部を覆う蓋35とを有している。容器本体33と蓋35とは、雄ねじと雌ねじとからなるねじ機構36により着脱可能であり、装着したときに封止可能とされている。
【0022】導入管部34は、内部に導水路41を区画し、容器本体33の側面部33bに一体に形成されている。導入管部34は、容器本体33内で水が渦巻き状に流れるように設けられている(図2の矢印F参照)。すなわち、導入管部34は、側面部33bにあって、底面部33a寄り位置に設けられ、導入管部34から流入する水が、底面部33aに沿って流れるようになっている。また、導入管部34は、側面部33bの円周面と鋭角で交差する方向に延びており、導入管部34から流入する水が、側面部33bの内周面に、周方向に沿って流れ込むようになっている。
【0023】容器本体33の内面は、リブ33cを有している。リブ33cは、底面部33aと側面部33bとに複数が形成されている。リブ33cは、頂部でフィルタ32の外側面を支持しつつ、フィルタ32を通った水を注水口14へ案内することができる。底面部33aのリブ33cは、平面視で円形に複数が形成され、それぞれ所定間隔を開けて同芯に配置されている。リブ33c同士の間に、注水口14が形成されている。また、側面部33bのリブ33cは、上下方向に延びて複数が形成され、側面部33bの周面に沿ってほぼ等間隔に配置されている。側面部33bのリブ33c同士の間に区画される流路44は、底面部33aに区画される流路44に連通している。
【0024】注水口14は、容器本体33の底面部33aにあって、導入管部34から遠い側の部分に設けられている。注水口14は、多数の円形の小孔により構成される小孔群である。フィルタ32は、有底円筒形状に形成されている。フィルタ32の上端部と、容器本体33の側面部33bの上端部とは、互いに接着により接合されている。また、容器本体33の側面部33bと導入管部34との連通開口42の周縁部では、フィルタ32と側面部33bの内周面とが接着されている。それゆえ、導水路41は、フィルタ32の内側の混合室43と連通し、流路44への漏れがないようになっている。
【0025】フィルタ32は、限外濾過膜または精密濾過膜等の有機濾過膜である。フィルタ32は、例えば、不織布等の通水性を有する支持体の表面に、例えば、フッ素含有ポリイミド樹脂からなる膜部をコーティングにより形成して構成したものである。フィルタ32は、ゼオライトの粒よりも小径の粒子を通過できるものとされ、ゼオライトの通過を阻止することができ、これとともに、フィルタ32は、水に溶けた状態の洗剤および水を通過させることができる。また、ゼオライトの粒は、通常、2〜3μmの大きさであるが、この大きさの粒子の通過を阻止できるフィルタの範囲内であれば、フィルタ32が通過させることのできる粒子径が大きいほど、水および洗剤を効率よく供給することができて好ましい。
【0026】また、フィルタ32の表面32aは、コーティングにより形成された膜部によって、滑らかに形成されており、表面32aにある異物が付着し難いようになっており、異物を容易に除去することができる。例えば、フィルタ32の表面が下方に向いていたり、傾斜している状態であれば、表面には異物が付着せず、仮に異物が付着したとしても、自ずと脱落したり、弱い力を作用させるだけでも表面から分離させることができる。また、フィルタの表面が上方を向いている状態であれば、表面に異物が堆積することがあったとしても、フィルタ内部に吸着されることはなくて、表面に沿って流れる水により異物を洗い流すことができる。
【0027】この洗濯機1では、洗濯に際して予め、洗剤容器31の混合室43内に洗剤を収容しておく。ここで、洗剤としては、粉状のものでもよいし、液状のものでもよい。スタートキー等により洗濯の開始が指令されると、給水弁12が開かれて、水が水道等から給水管11内に導入される。水は、導水路41から混合室43内に流入し、混合室43内で洗剤と混ぜ合わされる。このとき、水は渦巻き状に流れ、フィルタ32の表面を洗い流しつつ、混合室43内にある洗剤を攪拌しつつ流れる(図2の矢印参照)。
【0028】フィルタ32は、図3に示すように、水と、水に溶けた洗剤(図3にD1で図示した。)とを通し、注水口14から洗濯槽3内に供給する。一方、フィルタ32を、溶け残りの塊状の洗剤(図3にD2で図示した。)と、ゼオライト(図3にD3で図示した。)とは通らず、混合室43内に留まる。水が流入する間、水は、混合室43内で攪拌され、内部に留まっている溶け残りの洗剤を溶解させつつ、洗濯槽3内に供給される。また、水が硬水である場合には、ゼオライトにより混合室43内で軟水化された後に、洗濯槽3内に供給される。
【0029】このように本実施の形態によれば、フィルタ32は、ゼオライトの通過を阻止するので、洗濯槽3内で洗濯物にゼオライトが付着することがなく、ゼオライトにより洗濯の仕上がりが損なわれることも防止される。また、給水路としての給水管11からの水が硬水である場合には、水がフィルタ32を通る際に、フィルタ32の上流側の混合室43内に留められているゼオライトにより、軟水化された後、洗濯に利用され、硬水中の金属イオンによる洗剤の洗浄力の低下を防止することができる。
【0030】また、フィルタ32の表面32aは、通過を阻止された異物や溶け残りの洗剤等が付着し難い滑らかなものであるので、表面32aに異物等が付着し難く、その結果、フィルタ32は目詰まりし難い。従って、フィルタ32の清掃に手間が掛からず、また、長期間にわたり、水や水に溶けた洗剤を効率よく通過させることができる。
【0031】また、混合室43は、フィルタ32により区画されて、給水路としての給水管11からの水を導水路41を通じてフィルタ32の表面32aに沿って流すようにされている。これにより、水は、混合室43内で攪拌されて、フィルタ32表面に沿って流れるので、フィルタ32の表面32aにある異物を洗い流すことができる結果、より一層目詰まりし難い。
【0032】また、フィルタ32は、これを取り囲む洗剤容器31の内面のリブ33cにより支持されているので、フィルタ32を支持する部材を別途設けずに済み、簡素な構造にできる。しかも、流路44側からリブ33cで支持されたフィルタ32が、混合室43と流路44とを区画しているので、混合室43に内圧がかかる場合であっても、流路44を確実に確保することができる結果、水等を効率よく通すことができる。
【0033】また、フィルタ32は混合室43を区画しているので、フィルタ32により留められた溶け残りの洗剤をすぐに水と混合して溶かすことができる結果、洗剤を確実に溶かして利用することができる。次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態では、図4に示すように、給水機構6の構成が第1の実施の形態と異なっている。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0034】給水機構6は、水道等からの水を供給する第1の管路と、風呂水を浴槽等から汲み出して供給する第2の管路とを有している。第1の管路は、水道等の外部の給水設備(図示せず)に接続される給水管11と、この給水管11の水の流れを開閉する給水弁12と、給水管11の端部に設けられる箱状の注水口形成部材15とを備えている。第2の管路は、浴槽T等に溜められている風呂水を導くホース51と、このホース51を通して風呂水を汲み出すポンプ52と、このポンプ52の吐出口につながる箱状の注水口形成部材53とを備えている。第1の管路および第2の管路の注水口形成部材15,53は、一体に形成されている。また、ポンプ52は、ハウジング1内に設けられ、ポンプ52への呼び水が、第1の管路の注水口形成部材15から呼び水水路54を通ってポンプ52へ供給されるようになっている。
【0035】ホース51は、蛇腹状であり、屈曲自在に形成され、その一端51aにストレーナ55が設けられている。ストレーナ55は、風呂水内に沈められた状態で配置される。ストレーナ55は、図5の断面図に示すように、ホース51との接続部61aを含むケース61と、ケース61内に埋設されて自身を風呂水中に沈めるための錘62と、ケース61に形成された入口開口61bを覆うフィルタ63とを有している。このフィルタ63は、風呂水中の異物を除去するためのものであり、ケース61の入口開口61bを通じて、ホース内に、異物を含まない風呂水を導入する。
【0036】フィルタ63は、蛇腹状に形成された筒状の周壁63bと、板状の端面部63cとを有している。フィルタ63は、周壁63bの端部に設けられた環状部材64を介して、ケース61の入口開口61bの周縁部に取り付けられている。周壁63bは、断面波形になっており、波形のピッチを広げたり狭めたりすることにより、波形が並ぶ方向に伸縮させることができる(フィルタ63を縮めた状態を、図5に二点鎖線で図示した。)。
【0037】フィルタ63は、限外濾過膜または精密濾過膜等の有機濾過膜である。フィルタ63は、例えば、不織布等の通水性を有する支持体の表面に、例えば、フッ素含有ポリイミド樹脂からなる膜部をコーティングにより形成して構成したものである。また、フィルタ63の表面は、コーティングにより形成された膜部によって、滑らかに形成されており、表面にある異物が付着し難いようになっており、異物を容易に除去することができる。例えば、フィルタ63の表面が下方に向いていたり、水平面に対して傾斜している状態であれば、表面には異物が付着せず、万一、表面に異物が付着したとしても、自ずと脱落したり、弱い力を作用させるだけでも表面から分離させることができる。また、フィルタの表面が上方を向いている状態であれば、表面に異物が堆積することがあったとしても、フィルタ内部に吸着されることはなく、表面に沿って流れる水により異物を洗い流すことができる。
【0038】フィルタ63の表面は、通過を阻止された異物が脱落するように滑らかに形成されている。フィルタ63は、通常の風呂水中の異物、例えば、毛髪や汚れの粒子等の大きさよりも小さい濾過孔を有し、上述の異物の通過を阻止することができる。この給水機構6では、ポンプ52が運転されると、ホース51内が負圧になり、風呂水がフィルタ63を通る。風呂水は、入口開口61a、ホース51、ポンプ52、注水口形成部材53の各内部を経て、注水口14から洗濯槽3内に注ぎ込まれる。
【0039】このとき、フィルタ63は、風呂水中の異物の通過を阻止する。通過を阻止された異物は、滑らかなフィルタ63の表面に付着せずに、表面から脱落し、風呂水中に浮遊することとなる。また、風呂水が吸い込まれるのに伴い、流れが生じる。この流れは、フィルタ63の表面を洗い流し、また、通過を阻止されて表面近傍にある異物をフィルタ63から遠ざける。その結果、フィルタ63の目詰まりが抑制される。
【0040】このように本実施の形態によれば、風呂水中の異物の通過を阻止するフィルタ63が管路としてのホース51に設けられ、フィルタ63の表面は、滑らかで、通過を阻止された異物が付着し難い。これにより、フィルタ63の表面に異物、例えば、毛髪等があったとしても、除去し易いので、目詰まりし難い。その結果、フィルタ63の清掃に手間が掛からず、また、長期間にわたり、風呂水を効率よく吸い込むことができる。
【0041】また、フィルタ63は、筒状の周壁63bが蛇腹状であることにより、フィルタ63の表面積を広くできる結果、より一層目詰まりし難い。また、フィルタ63の蛇腹を伸縮させることにより、フィルタ63の表面にある異物を脱落させることができるので、掃除がし易い。また、蛇腹を引き延ばせば、蛇腹の襞の奥をも容易に掃除できる。
【0042】また、フィルタ63は、管路としてのホース51に設けられた入口開口61bに設けられた部材のなかで、最外側に露出して配置されている。また、フィルタ63は、ストレーナ55に装着された状態で、蛇腹を伸縮自在とされている。これにより、フィルタ63を外側から容易に掃除でき、しかも、フィルタ63をホース51の入口に装着したままで、容易に掃除できる。また、使用しないときや運送時には、蛇腹を畳んで縮めておけば、フィルタ63、ひいてはストレーナ55を嵩張らず邪魔にならないようにできる。また、蛇腹状のフィルタ63は、自立することができ、例えば、支持部材を省いたり簡素化することができる。
【0043】なお、フィルタ63の装着状態を、例えば、図6の断面図に示すようにしてもよい。すなわち、ストレーナ55は、フィルタ63を取り囲む格子状の保護枠65と、フィルタ63の内側にあってフィルタ63の蛇腹の変形を規制する規制部材66とを有している。保護枠65により、フィルタ63が浴槽と直接に接して汚れたり破損することを防止することができる。また、保護枠65およびフィルタ63をケース61に対して着脱自在に設けておけば、フィルタ63を掃除し易い。また、規制部材66は、蛇腹の過度な変形を規制して、風呂水の通過を確保することができる。
【0044】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、フィルタによりゼオライトを除去できるので、洗濯物にゼオライトが付着することがなく、ゼオライトにより洗濯の仕上がりが損なわれることも防止される。また、硬水を用いる場合であっても、ゼオライトにより軟水化することができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、滑らかな表面のフィルタでは、異物が付着し難く目詰まりし難いので、フィルタの清掃に手間が掛からない。また、長期間にわたり、水や水に溶けた洗剤を効率よく通過させることができる。請求項3に記載の発明によれば、滑らかな表面のフィルタでは、異物が付着し難くて目詰まりし難いので、フィルタの清掃に手間が掛からない。また、長期間にわたり、水や水に溶けた洗剤を効率よく通過させることができる。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、混合室内の水により、フィルタの表面にある異物は洗い流されるので、より一層目詰まりし難い。請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、簡素な構造で、流路を確実に確保できるので、フィルタは水等を効率よく通すことができる。
【0048】請求項6に記載の発明によれば、滑らかな表面のフィルタでは、異物が付着し難くて目詰まりし難いので、フィルタの清掃に手間が掛からない。また、長期間にわたり、風呂水を効率よく吸い込むことができる。請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、蛇腹状のフィルタであれば、表面積が広くて、より一層目詰まりし難く、しかも、蛇腹を伸縮させて、容易に掃除することができる。
【0049】
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年12月22日(1998.12.22)
【代理人】 【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外2名)
【公開番号】 特開2000−185194(P2000−185194A)
【公開日】 平成12年7月4日(2000.7.4)
【出願番号】 特願平10−365260