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【発明の名称】 熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子ならびにこれらの製造方法
【発明者】 【氏名】浅尾 勝哉

【氏名】斎藤 英紀

【要約】 【課題】粒子形状、粒度分布等が制御された熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を提供することを主な目的とする。

【解決手段】無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物とを含む第一溶液とジアミン化合物を含む第二溶液とを混合して得た混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させ、さらに得られた熱硬化型アミド酸微粒子から熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を製造する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】無水テトラカルボン酸、炭素間二重結合を有する酸無水物及びジアミン化合物から熱硬化型アミド酸を合成する方法において、(a)無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物とを含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する第一工程、及び(b)第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる第二工程、を含むことを特徴とする熱硬化型アミド酸微粒子の製造方法。
【請求項2】無水テトラカルボン酸、炭素間二重結合を有する酸無水物及びジアミン化合物から熱硬化型イミドを合成する方法において、(a)無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物とを含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する第一工程、(b)第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる第二工程、及び(c)得られた熱硬化型アミド酸微粒子をイミド化することによって熱硬化型イミド微粒子を得る第三工程を含むことを特徴とする熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項3】無水テトラカルボン酸、炭素間二重結合を有する酸無水物及びジアミン化合物から架橋イミドを合成する方法において、(a)無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する第一工程、(b)第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる第二工程、(c)得られた熱硬化型アミド酸微粒子をイミド化することによって熱硬化型イミド微粒子を得る第三工程、及び(d)得られた熱硬化型イミド微粒子を加熱処理する第四工程、を含むことを特徴とする架橋イミド微粒子の製造方法。
【請求項4】第二工程を超音波による撹拌下で行う請求項1記載の熱硬化型アミド酸微粒子の製造方法。
【請求項5】第二工程を超音波による撹拌下で行う請求項2記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項6】第二工程を超音波による撹拌下で行う請求項3記載の架橋イミド微粒子の製造方法。
【請求項7】第一溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル及び酢酸エチルの少なくとも1種を含む請求項1又は4に記載の熱硬化型アミド酸微粒子の製造方法。
【請求項8】第一溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル及び酢酸エチルの少なくとも1種を含む請求項2又は5に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項9】第一溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル及び酢酸エチルの少なくとも1種を含む請求項3又は6に記載の架橋イミド微粒子の製造方法。
【請求項10】第二溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル及び酢酸エチルの少なくとも1種を含む請求項1、4又は7に記載の熱硬化型アミド酸微粒子の製造方法。
【請求項11】第二溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル及び酢酸エチルの少なくとも1種を含む請求項2、5又は8に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項12】第二溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル及び酢酸エチルの少なくとも1種を含む請求項3、6又は9に記載の架橋イミド微粒子の製造方法。
【請求項13】第三工程において、熱硬化型アミド酸微粒子を有機溶媒中でイミド化を行う請求項2、5、8又は11に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項14】第三工程において、熱硬化型アミド酸微粒子を水と共沸混合物を構成し得る有機溶媒を含む溶媒中で加熱し、水を共沸により反応系外に除去しながらイミド化を行う請求項2、5、8又は11に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項15】第三工程において、熱硬化型アミド酸微粒子を水と共沸混合物を構成し得る有機溶媒及び酸触媒を含む溶媒中で加熱し、水を共沸により反応系外に除去しながらイミド化を行う請求項2、5、8又は11に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項16】第三工程において、脱水剤の存在下で熱硬化型アミド酸微粒子のイミド化を行う請求項2、5、8又は11に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項17】第三工程において、脱水剤及び脱水触媒の存在下で熱硬化型アミド酸微粒子のイミド化を行う請求項2、5、8又は11に記載の熱硬化型イミド微粒子の製造方法。
【請求項18】請求項1、4、7又は10に記載された製造方法により得られた熱硬化型アミド酸微粒子であって、平均粒径0.05〜1μm及び変動係数3〜15%である熱硬化型アミド酸微粒子。
【請求項19】請求項2、5、8、11、13、14、15、16又は17に記載された製造方法により得られた熱硬化型イミド微粒子であって、平均粒径0.05〜1μm及び変動係数3〜15%である熱硬化型イミド微粒子。
【請求項20】請求項3、6、9又は12に記載された製造方法により得られた架橋イミド微粒子であって、平均粒径0.05〜1μm及び変動係数3〜15%である架橋イミド微粒子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子ならびにこれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ポリイミド等のイミド類は、機械的特性に加えて耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等にも優れていることから、電気・電子材料、自動車用材料のほか、金属・セラミックスの代替材料としても幅広く利用されている。
【0003】ポリイミドは、その骨格鎖の形状により線状ポリイミド(可塑型)と三次元網状ポリイミド(熱硬化型)とに分類されるが、後者の熱硬化型ポリイミドは耐熱性、加工性、成形性等において特に優れているため、電気積層板用材料、宇宙・航空材料、その他各種の成形用材料等に有効とされている。
【0004】熱硬化型イミド樹脂としては、ケルイミド(「KERIMID」商標名、ローヌプーラン社製)に代表されるようにビスマレイミドとジアミン化合物とを出発原料として製造される樹脂、あるいはPMR法による樹脂(「PMR-11」商標名、NASA製)に代表される付加型イミド樹脂のように末端二重結合をもつ樹脂等の多くのものが知られている。
【0005】熱硬化型イミド樹脂は、例えばテトラカルボン酸二無水物、炭素間二重結合を有する酸無水物及び有機ジアミンとを有機溶媒中で通常0〜100℃で反応させて熱硬化型アミド酸の溶液を調製し、この溶液を熱硬化型アミド酸不溶溶媒中に入れ、生成した沈殿を回収した後、これを閉環してイミド化する方法により製造されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱硬化型アミド酸溶液から調製する上記方法によって熱硬化型イミド樹脂の微粒子を得ようとする場合には、イミド化した後に回収された塊状物を機械的方法により粉砕しなければならず、工程が煩雑になる。また、機械的粉砕による微粒子化では、得られる粉末は粒径が大きく、また独立した単分散の微粒子粉末を調製することも困難である。しかも、上記方法では、所望の粒子形状、粒度分布等に制御することも困難である。このため、単分散性等に優れた熱硬化型イミドの微粒子を製造する方法の開発が切望されている。
【0007】従って、本発明は、粒子形状、粒度分布等が制御された熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を提供することを主な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の工程を含む方法によって、上記目的を達成できることを見出し、ついに本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、下記の熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子の製造方法に係るものである。
【0010】1.無水テトラカルボン酸、炭素間二重結合を有する酸無水物及びジアミン化合物から熱硬化型アミド酸を合成する方法において、(a)無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物とを含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する第一工程、及び(b)第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる第二工程、を含むことを特徴とする熱硬化型アミド酸微粒子の製造方法(第1発明)。
【0011】2.無水テトラカルボン酸、炭素間二重結合を有する酸無水物及びジアミン化合物から熱硬化型イミドを合成する方法において、(a)無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物とを含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する第一工程、(b)第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる第二工程、及び(c)得られた熱硬化型アミド酸微粒子をイミド化することによって熱硬化型イミド微粒子を得る第三工程を含むことを特徴とする熱硬化型イミド微粒子の製造方法(第2発明)。
【0012】3.無水テトラカルボン酸、炭素間二重結合を有する酸無水物及びジアミン化合物から架橋イミドを合成する方法において、(a)無水テトラカルボン酸と炭素間二重結合を有する酸無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する第一工程、(b)第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる第二工程、(c)得られた熱硬化型アミド酸微粒子をイミド化することによって熱硬化型イミド微粒子を得る第三工程、及び(d)得られた熱硬化型イミド微粒子を加熱処理する第四工程、を含むことを特徴とする架橋イミド微粒子の製造方法(第3発明)。
【0013】また、本発明は、下記の熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子に係るものである。
【0014】4.上記第1発明の製造方法により得られた熱硬化型アミド酸微粒子であって、平均粒径0.05〜1μm及び変動係数3〜15%である熱硬化型アミド酸微粒子。
【0015】5.上記第2発明の製造方法により得られた熱硬化型イミド微粒子であって、平均粒径0.05〜1μm及び変動係数3〜15%である熱硬化型イミド微粒子。
【0016】6.上記第3発明の製造方法により得られた架橋イミド微粒子であって、平均粒径0.05〜1μm及び変動係数3〜15%である架橋イミド微粒子。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法において、第2発明及び第3発明の第一工程は、第1発明の第一工程と同じである。第2発明及び第3発明の第二工程は、第1発明の第二工程と同じである。第3発明の第三工程は、第2発明の第三工程と同じである。以下、各工程ごとに説明する。
【0018】(1)第一工程本発明では、まず熱硬化型アミド酸微粒子を調製するにあたり、第一工程として無水テトラカルボン酸及び炭素間二重結合を有する酸無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する。すなわち、本発明では、無水テトラカルボン酸及び炭素間二重結合を有する酸無水物とジアミン化合物とは、それぞれ別個の溶液として調製しておくことが特に好ましい。
【0019】・第一溶液無水テトラカルボン酸としては、特に制限されず、従来のイミド(ポリイミド)合成で用いられているものを使用できる。例えば、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1,3−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,4−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2',6,6'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、アントラセン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,8,9,10−テトラカルボン酸二無水物等の芳香族テトラカルボン酸無水物;ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物等の脂肪族テトラカルボン酸無水物;シクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物等の脂環族テトラカルボン酸無水物;チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸無水物、ピリジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸無水物等の複素環族テトラカルボン酸無水物等を使用することができる。これらは、1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、特にBTDA等が好ましい。
【0020】また、本発明では、無水テトラカルボン酸の一部を酸クロライドで置換したものを使用することができる。酸クロライドで置換すれば、条件によって反応速度を大きくしたり、得られる粒子の粒径をより微細化できる等の効果が得られる。酸クロライドとしては、例えばジエチルピロメリテイトジアシルクロライド等を用いることができる。
【0021】炭素間二重結合を有する酸無水物(以下、単に「酸無水物」ともいう)は、炭素間二重結合(C=C結合)を有するものである限り特に制限されず、熱硬化型ポリイミドの合成で従来用いられているものと同様のものも使用できる。また、炭素間二重結合は、分子中に1又は2以上有していても良い。例えば、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水5−ノルボルネン−2,3ジカルボン酸、シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物等が挙げられる。これら酸無水物は、1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、無水マレイン酸、無水5−ノルボルネン−2,3ジカルボン酸等を用いるのが好ましい。
【0022】第一溶液で用いる溶媒は、実質的に無水テトラカルボン酸及び酸無水物が溶解し、かつ、生成する熱硬化型アミド酸が溶解しないものであれば特に制限されない。例えば、2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、アセトフェノン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトアニリド、メタノール、エタノール、イソプロパノール、トルエン、キシレン等が挙げられ、これらの少なくとも1種を含む溶媒を使用することができる。また、例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の非プロトン極性溶媒のような熱硬化型アミド酸が溶解する溶媒であっても、アセトン、酢酸エチル、MEK、トルエン、キシレン等の熱硬化型アミド酸の貧溶媒と混合して熱硬化型アミド酸が沈殿するような配合に調整すれば、これらも使用することが可能である。
【0023】第一溶液における無水テトラカルボン酸及び酸無水物の濃度は、用いる無水テトラカルボン酸及び酸無水物の種類、第二溶液の濃度等に応じて適宜設定すれば良い。無水テトラカルボン酸の濃度は、0.0001〜0.1モル/リットル程度、好ましくは0.0001〜0.01モル/リットルとする。酸無水物の濃度は、通常0.00001〜0.1モル/リットル程度、好ましくは0.0001〜0.01モル/リットルとする。両者の割合としては、後記に示す配合割合となるように適宜設定すれば良い。
【0024】・第二溶液ジアミン化合物も、特に制限されず、従来のイミド(ポリイミド)合成で用いられているものを使用できる。例えば、4,4'−ジアミノジフェニルメタン(DDM)、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル(DPE)、4,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル(BAPB)、1,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−Q)、1,3'−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−R)、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニルスルフォン、3,4'−ジアミノジフェニルスルフォン、3,3'−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4'−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)、3,3'−ジメチル−4,4'−ジアミノビフェニル、4,4'−ジアミノジフェニルスルフィド、2,6−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノクロロベンゼン、1,2−ジアミノアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、3,3'−ジアミノベンゾフェノン、3,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノビベンジル、R(+)−2,2'−ジアミノ−1,1'−ビナフタレン、S(+)−2,2'−ジアミノ−1,1'−ビナフタレン等の芳香族ジアミン;1,2−ジアミノメタン、1,4−ジアミノブタン、テトラメチレンジアミン、1,10−ジアミノドデカン等の脂肪族ジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4,4'−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族ジアミンのほか、3,4−ジアミノピリジン、1,4−ジアミノ−2−ブタノン等を使用することができる。これらは、1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、特にDPE、TPE−R等が好ましい。
【0025】また、本発明では、ジアミン化合物のほかに、他のアミン系化合物(モノアミン化合物、多価アミン化合物等)も用いることができる。これらにより、得られる熱硬化型アミド酸、熱硬化型イミド又は架橋イミドの特性を変えることもできる。
【0026】第二溶液で用いる溶媒は、実質的にジアミン化合物が溶解し、かつ、生成する熱硬化型アミド酸が溶解しないものであれば特に制限されない。例えば、2−プロパノン、3−ペンタノン、テトラヒドロピレン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、アセトフェノン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトアニリド、メタノール、エタノール、イソプロパノール等が挙げられ、これらの少なくとも1種を含む溶媒を使用できる。また、例えばDMF、DMAc、NMP等の非プロトン極性溶媒のように熱硬化型アミド酸を溶解するものであっても、アセトン、酢酸エチル、MEK、トルエン、キシレン等の熱硬化型アミド酸の貧溶媒と混合して熱硬化型アミド酸が沈殿するような配合に調整すれば、これらも使用することが可能である。
【0027】第二溶液におけるジアミン化合物の濃度は、用いるジアミン化合物の種類、第一溶液の濃度等に応じて適宜設定すれば良いが、通常0.000015〜0.15モル/リットル程度、好ましくは0.00015〜0.015モル/リットルとする。
【0028】(2)第二工程第二工程では、第一溶液と第二溶液とを混合し、混合溶液から熱硬化型アミド酸微粒子を析出させる。第一溶液と第二溶液との混合比率は、各溶液の濃度等によって適宜変更できるが、通常はジアミン化合物:無水テトラカルボン酸:酸無水物(モル比)=1:0.002〜0.998:0.001〜3.999程度、好ましくは1:0.05〜0.95:0.1〜3.9、さらに好ましくは1:0.25〜0.75:0.5〜3.5となるように配合すれば良い。
【0029】第二工程では、特に撹拌しながら熱硬化型アミド酸を析出させることが好ましい。撹拌方法としては、公知の撹拌装置によっても実施することができる。本発明では、特に超音波によって撹拌することがより好ましい。超音波による撹拌によって、他の撹拌法に比べて平均粒径で約50%程度の微細化も可能となる。超音波による撹拌は、公知の超音波装置(例えば超音波洗浄器)及び操作条件をそのまま採用できる。超音波の周波数は、所望の粒径等に応じて適宜設定すれば良く、通常28〜100kHz程度、好ましくは28〜45kHzとすれば良い。
【0030】第二工程における温度は、特に制限されず、通常0〜130℃程度、好ましくは20〜40℃とすれば良い。なお、撹拌時間は、熱硬化型アミド酸微粒子の析出が実質的に完了するまで行えば良く、通常は30秒〜30分程度であるが、かかる範囲外となっても差し支えない。
【0031】第二工程で沈殿生成した熱硬化型アミド酸微粒子は、遠心分離法等の公知の方法に従って固液分離して回収すれば良い。また、熱硬化型アミド酸微粒子を特に回収せずにそのまま第三工程の処理に移行しても良い。
【0032】第二工程で得られる熱硬化型アミド酸微粒子は、球状として生成される場合は、一般には、平均粒径0.05〜1μm、変動係数3〜15%の範囲にある単分散状のものである。また、不定形状である場合は、一片の大きさ(平均)が通常0.5〜1μm程度である。また、上記アミド酸微粒子は、オリゴマー又はポリマーのいずれであっても良い。すなわち、本発明の熱硬化型アミド酸微粒子は、熱硬化型ポリアミド酸微粒子等も含む。
【0033】なお、本発明における平均粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、そのSEM写真から任意の100個の微粒子を選び出し、これらの粒径の平均値を下記の数式(1)に従って求め、さらに数式(2)(3)に従って求めた標準偏差値に基づいて数式(4)により変動係数を求めた。この平均粒径及び変動係数については、以下においても同様にして測定した値を示す。
【0034】
【数1】

【0035】
【数2】

【0036】
【数3】

【0037】
【数4】

【0038】(3)第三工程第三工程では、第二工程で得られた熱硬化型アミド酸微粒子をイミド化することによって熱硬化型イミド微粒子を調製する。イミド化する方法としては、熱硬化型アミド酸微粒子からそのまま熱硬化型イミド微粒子が得られる限りは特に制限されないが、本発明では特に(i)有機溶媒中で加熱してイミド化する方法(熱閉環)又は(ii)有機溶媒中における化学反応によりイミド化する方法(化学閉環)を採用することが望ましい。
【0039】上記(i)の加熱による方法は、例えば熱硬化型アミド酸微粒子を有機溶媒中に分散させ、通常100℃以上(好ましくは100〜140℃)で加熱すれば良い。有機溶媒としては、熱硬化型アミド酸の貧溶媒であり、かつ、イミド化反応に必要な温度以上の沸点を有するものであれば制限されない。特に、本発明では、上記有機溶媒中に水と共沸混合物を構成し得る溶媒(以下「共沸溶媒」ともいう)を含むことが好ましい。すなわち、本発明では、共沸溶媒を上記有機溶媒の一部又は全部として用いることが好ましい。共沸溶媒としては、例えばキシレン、エチルベンゼン、オクタン、シクロヘキサン、ジフェニルエーテル、ノナン、ピリジン、ドデカン等を用いることができる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、共沸溶媒は上記有機溶媒中10容積%以上含むことが好ましい。共沸溶媒を使用することによって、特に副生する水(主に縮合水)を共沸させ、これを還流等により反応系外へ除去できることから、未反応のアミド結合の加水分解を抑制し、粒子の形態の変化、分子量の低下等を防止できる結果、単分散性に優れた熱硬化型イミド微粒子がより確実に得られる。
【0040】有機溶媒中に分散させる熱硬化型アミド酸微粒子の割合は、有機溶媒の種類等に応じて適宜設定すれば良いが、通常は1〜50g/リットル程度、好ましくは5〜10g/リットルとすれば良い。
【0041】さらに、本発明では、パラトルエンスルホン酸等の酸触媒、酢酸コバルト、ナフテン酸コバルト等のコバルト系触媒、酢酸ニッケル等のニッケル系触媒のほか、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム等のアルカリ土類金属化合物、酢酸リチウム等のアルカリ金属化合物等を触媒(縮合触媒)として用いることが好ましい。熱硬化型アミド微粒子は重合性の二重結合を有することから低温・短時間でイミド化反応を行うことが好ましいため、イミド化反応を促進する縮合触媒により重合反応を抑制できる。
【0042】上記(ii)の化学反応による方法では、公知の化学閉環方法を適用することができる。例えば、熱硬化型アミド酸微粒子を、脱水剤として無水酢酸等を含む有機溶媒中に分散させ、撹拌しながら通常15〜115℃程度の温度で24時間程度加熱すれば良い。この場合、脱水触媒としてピリジン、β−ピコリン等を用いるのが好ましい。溶媒の配合割合は適宜設定すれば良い。脱水剤の添加量はイミド化時の縮合水の当量以上用いるのが好ましい。
【0043】なお、第三工程で生成した熱硬化型イミド微粒子は、公知の方法により回収し、さらに必要に応じて石油エーテル、メタノール、アセトン等の有機溶剤で洗浄しても良い。また、熱硬化型イミド微粒子を回収せずに、そのまま第四工程の処理を施しても良い。
【0044】(4)第四工程第3発明における第四工程として、第三工程で得られた熱硬化型イミド微粒子を加熱処理することにより架橋イミド微粒子を調製する。加熱処理の方法としては、架橋反応が起こる限り特に制限されない。例えば、熱硬化型イミド微粒子を有機溶媒中に分散させ、25〜250℃程度の温度で1〜24時間程度加熱すれば良い。有機溶媒としては、特に制限されず、例えばNMP、DMAc等を用いることができる。また、架橋反応を進行できる限りは、無溶媒で実施しても差し支えない。熱硬化イミド微粒子を溶媒に分散させる量は、架橋できる限り特に制限されない。
【0045】架橋反応としては、例えば炭素間二重結合とアミンとのマイケル付加反応、炭素間二重結合の重合反応等により進行する。上記マイケル付加反応及び重合反応は、反応に用いた無水テトラカルボン酸及び酸無水物における酸無水物成分とジアミンのアミノ基との官能基比によりその比率は変化する。すなわち、酸無水物成分に対してアミノ基の官能基比が大きくなるとマイケル付加反応の割合が多くなり、酸無水物成分に対してアミノ基の官能基比が小さくなると実質的に炭素間二重結合の重合反応により架橋する。
【0046】なお、第四工程で生成した架橋イミド微粒子は、公知の方法により回収し、さらに必要に応じて石油エーテル、メタノール、アセトン等の有機溶剤で洗浄しても良い。
【0047】本発明の製造方法により得られる熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子は、球状として生成される場合は、一般には、平均粒径0.05〜1μm、変動係数3〜15%の範囲にある単分散状のものである。不定形状である場合は、一片の大きさ(平均)が通常0.1〜1μm程度である。
【0048】熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子の粒子形状は、通常はもとの熱硬化型アミド酸微粒子の形状に由来し、球状、不定形等の所望の形態をとることができる。また、上記イミド微粒子及び架橋イミド微粒子は、オリゴマー又はポリマーのいずれであっても良い。すなわち、本発明の熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子は、熱硬化型ポリイミド微粒子及び架橋ポリイミド微粒子を包含する。
【0049】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、平均粒径1μm以下(通常0.7μm以下)という微細でかつ粒径の均一な単分散状の熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を比較的容易に得ることができる。特に、条件によっては平均粒径0.1μm以下という微粒子も製造することができる。
【0050】また、本発明の製造方法では、その条件を適宜変更することによって所望の粒径、粒子形状、粒度分布等に制御することもできる。
【0051】特に、本発明の熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子は、耐熱性、電気絶縁性等の熱硬化性イミド樹脂本来の特性をそのまま維持していることから、従来の熱硬化性イミド樹脂における用途はもとより、電気絶縁部品のコーティング材、成形用充填材のほか、液晶用スペーサー等の電気・電子材料、耐熱接着剤等の接着用材料、さらに複合材料等の用途に幅広く応用することができる。
【0052】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより一層明確にする。ガラス転移温度等については、示差走査熱量測定法(DSC)で変位点を得ることにより求めた。測定条件は、昇温速度20℃/min、窒素50ml/minとした。なお、いずれの実施例の微粒子及び比較例の粒子も、融解温度(Tm)を示さなかった。
【0053】また、実施例における超音波撹拌は、超音波洗浄器「ULTRASONIC CLEANER CA-2481 II」(海上電機株式会社製)を用いた。
【0054】実施例1まず、第一溶液としてBTDA0.001mol及び無水マレイン酸0.001molをアセトンに溶解させた50ml溶液(「BTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.001mol/0.001mol/50ml溶液」という。以下同様に示す。)、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液をそれぞれ調製した。
【0055】次いで、25℃で両溶液を混合して周波数38kHzの超音波で10分間撹拌し、反応させることにより、熱硬化型アミド酸微粒子を析出させた。得られた熱硬化型アミド酸微粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、さらにSEM写真から任意の微粒子100個を選び出し、前記と同様にして平均粒径及び変動係数を求めた。この熱硬化型アミド酸微粒子の平均粒径は0.56μm、変動係数は8.3%であった。
【0056】回収した熱硬化型アミド酸微粒子1gをパラトルエンスルホン酸1gを含む180mlキシレン及び20mlNMPからなる混合溶媒中に分散させた後、120℃で約4時間環流してイミド化を行った。これにより得られた熱硬化型イミド微粒子をSEMで観察し、上記と同様にして平均粒径及び変動係数を求めたところ、平均粒径は0.52μm、変動係数は6.7%であった。
【0057】さらに、この熱硬化型イミド微粒子1gをオーブン中にて250℃で約1時間加熱して架橋反応を行った。これにより得られた架橋イミド微粒子をSEMで観察したところ、その平均粒径は0.51μm、変動係数6.5%であった。また、この架橋イミド微粒子のガラス転移温度(Tg)及び熱分解温度(Td(5wt% loss))はそれぞれ285℃及び537℃であった。
【0058】実施例2第一溶液としてBTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.002mol/0.001mol/50ml溶液、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子をそれぞれ調製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0059】実施例3第一溶液としてBTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.0005mol/0.0015mol/50ml溶液、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を作製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0060】実施例4第一溶液としてBTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.001mol/0.0015mol/50ml溶液、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を作製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0061】実施例5第一溶液としてBTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.0002mol/0.0018mol/50ml溶液、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を調製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0062】実施例6第一溶液としてBTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.0004mol/0.0018mol/50ml溶液、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を調製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0063】実施例7第一溶液としてBTDA/無水マレイン酸/アセトン=0.002mol/0.001mol/50ml溶液、第二溶液としてDDM/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様にして熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を作製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0064】実施例8第一溶液としてPMDA/無水マレイン酸/アセトン=0.002mol/0.001mol/50ml溶液、第二溶液としてDPE/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様に熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を作製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0065】実施例9第一溶液としてPMDA/シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物/アセトン=0.001mol/0.001mol/50ml溶液、第二溶液としてp−フェニレンジアミン/アセトン=0.002mol/50ml溶液を用いたほかは、実施例1と同様に熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子を作製した。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0066】比較例1従来技術による方法で熱硬化型イミド粒子等を調製した。
【0067】DPE/N−メチルピロリドン=0.002mol/50mlの溶液を調製し、25℃以下に温度を保って、撹拌しながらBTDA/無水マレイン酸=0.001mol/0.001molを少しずつ添加し、そのまま24時間撹拌を続けて均一溶液を得た。この溶液にキシレン10mlを添加し、1時間撹拌した後、温度を150℃〜200℃の間に保持し、生成した水を除去しながら5時間撹拌してイミド化反応を行った。その間に沈殿が発生し、ろ過、NMPによる洗浄、次いで乾燥を行って熱硬化型イミド粒子を得た。回収した熱硬化型イミド粒子1mgを250℃で1時間加熱して架橋反応を行うことにより、架橋イミド粒子を得た。実施例1と同様にして、それぞれの平均粒径及び変動係数を求めた。それらの結果を表1〜表3にそれぞれ示す。
【0068】
【表1】

【0069】
【表2】

【0070】
【表3】

【0071】表1〜表3の結果より、従来技術(比較例1)に比べて、本発明方法による粒子の方が粒径(平均値)が小さく揃っていることからも、より単分散性に優れた熱硬化型アミド酸微粒子、熱硬化型イミド微粒子及び架橋イミド微粒子が得られることがわかる。
【出願人】 【識別番号】000205627
【氏名又は名称】大阪府
【識別番号】000002141
【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
【出願日】 平成10年11月12日(1998.11.12)
【代理人】 【識別番号】100065215
【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 英二 (外10名)
【公開番号】 特開2000−143799(P2000−143799A)
【公開日】 平成12年5月26日(2000.5.26)
【出願番号】 特願平10−322140