| 【発明の名称】 |
ジヒドロピリジン誘導体の製法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ダーニエル ボージィング
【氏名】ヂェルヂィ ラクス コヴァーニュイ
【氏名】ヂュラ シュイミグ
【氏名】ヂェルヂ クラスナイ
【氏名】ガーボル ブラシュコー
【氏名】ペーテル テムペ
【氏名】カールマーン ナヂ
【氏名】ヂェルヂィ ドナートゥ ヴェレツケィ
【氏名】ガーボル ネーメト
【氏名】ノルベルト ネーメトゥ
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| 【要約】 |
【課題】ジヒドロピリジン誘導体の新規製法提供【解決手段】血圧降下性の抗−狭心症剤であるアムロジピン・ベシレートを簡単な方法で、高い収率で得ることができ、アムロジピン塩基の単離の必要がない方法。従来技術にはないジヒドロピリジンジカルボキシレート化合物の第4級塩とベンゼンスルフォン酸による加水分解反応により得られる。
【解決手段】血圧降下性の抗−狭心症剤であるアムロジピン・ベシレートを簡単な方法で、高い収率で得ることができ、アムロジピン塩基の単離の必要がない方法。従来技術にはないジヒドロピリジンジカルボキシレート化合物の第4級塩とベンゼンスルフォン酸による加水分解反応により得られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a1) 式(XI) 【化1】
の化合物を、式(XII) 【化2】
のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは(a2)式(IX) 【化3】
の化合物を、式(X) 【化4】
のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは(a3)式(VIII)【化5】
の化合物の中において、塩素を沃素と交換し;得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして;得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは、(a4)式(VI) 【化6】
の化合物を、式(VII) 【化7】
のメチル−3−アミノクロトン酸塩と反応せしめ;得られた式(VIII)の化合物の中において、塩素を沃素で交換し;式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは(a5)式(IV) 【化8】
の化合物を、式(V) 【化9】
の2−クロロベンズアルデヒドと反応せしめ;得られた式(VI)の化合物を、式(VII)のメチル−3−アミノクロトン酸塩と反応せしめ;得られた式(VIII)の化合物において、塩素を沃素で交換し、得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは、(a6)式(II) 【化10】
のエチル−4−ブロモ−アセト酢酸を、式(III)【化11】
のエチレンクロロヒドリンと反応せしめ;得られた式(IV)の化合物を、式(V)の2−クロロ ベンズアルデヒドと反応せしめ;得られた式(VI)の化合物を、式(VII)のメチル−3−アミノクロトン酸塩と反応せしめ;次に、得られた式(VIII)の化合物において、塩素を沃素で交換し;得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめる;或いは、(a7)式(IV)の化合物において、塩素を沃素で交換し、得られた式(XIII)【化12】
の化合物を、式(V)の2−クロロ−ベンズアルデヒドと反応せしめ;得られた式(XIV) 【化13】
の化合物を、式(VII)のメチル−3−アミノ−クロトン酸塩と反応せしめ;得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめることを特徴とする式(I) 【化14】
の3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート ベンゼンスルフォン酸塩の製法。 【請求項2】 式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめることを特徴とする請求項1に記載の製法。 【請求項3】 式(XI)の化合物を、ベンゼンスルフォン酸と、水と有機溶媒との混合物中で加水分解せしめることを特徴とする請求項1或いは2に記載の製法。 【請求項4】 水混和性の有機溶媒を用いることを特徴とする請求項3に記載の製法。 【請求項5】 C1〜3のアルカノールを用いることを特徴とする請求項4に記載の製法。 【請求項6】 水と、部分的混和できる、或いは混和できない有機溶媒を用いることを特徴とする請求項3に記載の製法。 【請求項7】 C4〜8のアルカノール、特に、n−ブタノール或いは酢酸エチルを用いることを特徴とする請求項6に記載の製法。 【請求項8】 式(XI)の化合物1モルに対して少なくとも4モル量で、ベンゼンスルフォン酸を用いることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の製法。 【請求項9】 低級アルカノール或いはアセトニトリル中で式(IX)及び式(X)の化合物の反応を行なわせしめることを特徴とする請求項1に記載の製法。 【請求項10】 沃化アルカリ、特に、沃化ナトリウムと反応させることにより、式(VIII)の化合物中で塩素を沃素と交換せしめることを特徴とする請求項1に記載の製法。 【請求項11】 該材料は、高沸点を有するアルカノール、特にイソプロパノール中で反応を行うことを特徴とする請求項10に記載の製法。 【請求項12】 C1〜4のアルカノール或いは無極性有機溶媒、特に、メタノール、イソプロパノール或いはアセトニトリルの中で、式(VI)及び式(VII)の化合物の反応を行うことを特徴とする請求項1に記載の製法。 【請求項13】 触媒として、ピペリジン酢酸塩の存在下で、式(IV)及び式(V)の化合物の反応を行うことを特徴とする請求項1に記載の製法。 【請求項14】 式(IV)の化合物中で、沃化アルカリ金属、特に沃化ナトリウムと反応せしめることにより、塩素を沃素で交換することを特徴とする請求項1に記載の製法。 【請求項15】 式(IV)、(VI)、(VIII)、(IX)、(XI)、(XIII)、及び(XIV)の化合物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート ベンゼンスルフォン酸塩の製法に関する。この化合物は、INNアムロジピン ベシレートを有する既知の製薬学的に活性成分である。 【0002】 【従来の技術】アムロジピン ベシレート(amlodipine besylate)は、ジヒドロピリジン ジカルボキシレート タイプのカルシウム拮抗質であり、有用な強力な長期継続性の血圧降下性と抗−狭心症特性を有する。 【0003】既知の処理反応によると、アムロジピンのジヒドロピリジン構造は、このタイプの反応の従来技術により示されるハンシェ(Hantzsch)合成法により、構築される。ヨーロッパ特許第89,167号及びハンガリー特許第186,868号に示される製法の主な特性は、一級アミノ基が、保護されたアミノ基から保護基を除去することにより、或いは、相当するアジドを還元することにより、合成の最後の段階で形成される。保護されたアミノ基或いはアジド基は、ハンシェ(Hantzsch)合成法のアセトアセテート成分中に入れ込むことにより、分子中に導入される。 【0004】ハンシェ(Hantzsch)合成法の上記の第1方法によると、4−(2−アミノエトキシ)−アセト酢酸エステルは、保護されたアミノ基、2−クロロベンズアルデヒド及びアミノクロトン酸塩エステルを含有し、反応され、或いは、前記の製法の変更法において、4−(2−アミノエトキシ)−アセトアセテートが、先ず、2−クロロ−ベンズアルデヒドと縮合され、得られた”イリデン”誘導体を、アミノクロトン酸エステルと反応させる。アムロジピンは、ハンシェ(Hantzsch)合成法で得られた、保護された一級アミノ基を含有するジヒドロピリジン誘導体から、保護された基を除去することにより、製造される。 【0005】ハンシェ(Hantzsch)合成法と称する他の方法によると、4−(2−アジドエトキシ)−酢酸エステル、2−クロロベンズアルデヒドおよびアミノクロトン酸エステルを反応せしめることにより、合成は得られる。アムロジピンの一級アミノ基は、アジド基を還元することにより形成される。 【0006】上記のヨーロッパ特許において、アムロジピンの製薬上容認される酸付加塩が開示される。前記の塩は、アムロジピンから塩形成により製造される。塩の中において、マレエートは、最も有利なものとして説明される。 【0007】上記の処理方法の短所は、個々の反応工程が比較的に低い収率であることである(ハンシェ(Hantzsch)合成法の収率も開示されていない)。更に、アジドが爆発性があることが知られる(関連のアジド化合物に関する引例.C.A.105,11321t参照)。 【0008】ドイツ特許第3,710,457号には、アムロジピンのベンゼンスルフォン酸塩とその製法が開示される。この特許によると、前記の塩は、他の既知のアムロジピン塩よりも多くの利点を有し、特に、塩を製薬学的な組成物に変換する場合に利点がある。アムロジピン ベシレートは、アムロジピン塩基を、ベンゼンスルフォン酸溶液と、或いは、不活性溶媒と形成した、そのアンモニウム塩と反応させ、得られたアムロジピン ベシレートを反応混合物から単離することにより製造されてきた。 【0009】ヨーロッパ特許第599,220号では、アムロジピン ベシレートの新規な製法が開示されている。一級アミノ基上にトリチル保護基を含有するアムロジピン誘導体が、通常のハンシェ(Hantzsch)合成法を用いて製造される。保護性のトリチル基が、ベンゼンスルフォン酸存在下で行われる加水分解により除去される。このようにして、アムロジピン ベシレートは、アムロジピン塩基の単離なしで得られる。この製法の大きな短所は、低い収率にある。更に、重要な短所は、純粋な最終生成物が、非常に複雑な解決法でのみ得られることである。全収率は、2−クロロ−ベンズアルデヒドに関して7%のみである。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、既知の方法の短所を克服するためであり、そして、アムロジピン ベンシレートが高い収率で製造でき、簡単な方法で行え、アムロジピン塩基の単離が不必要な方法を提供するものである。上記の目的は、本発明の製法の助けにより得られる。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明によると、(a1) 式(XI) 【化15】
の化合物を、式(XII) 【化16】
のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは(a2)式(IX) 【化17】
の化合物を、式(X) 【化18】
のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは(a3)式(VIII)【化19】
の化合物の中において、塩素を沃素と交換し;得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして;得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは、(a4)式(VI) 【化20】
の化合物を、式(VII) 【化21】
のメチル−3−アミノクロトン酸塩と反応せしめ;得られた式(VIII)の化合物の中において、塩素を沃素で交換し;式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは(a5)式(IV) 【化22】
の化合物を、式(V) 【化23】
の2−クロロベンズアルデヒドと反応せしめ;得られた式(VI)の化合物を、式(VII)のメチル−3−アミノクロトン酸塩と反応せしめ;得られた式(VIII)の化合物において、塩素を沃素で交換し、得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめ;或いは、(a6)式(II) 【化24】
のエチル−4−ブロモ−アセト酢酸を、式(III)【化25】
のエチレンクロロヒドリンと反応せしめ;得られた式(IV)の化合物を、式(V)の2−クロロ ベンズアルデヒドと反応せしめ;得られた式(VI)の化合物を、式(VII)のメチル−3−アミノクロトン酸塩と反応せしめ;次に、得られた式(VIII)の化合物において、塩素を沃素で交換し;得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめる;或いは、(a7)式(IV)の化合物において、塩素を沃素で交換し、得られた式(XIII)【化26】
の化合物を、式(V)の2−クロロ−ベンズアルデヒドと反応せしめ;得られた式(XIV)【化27】
の化合物を、式(VII)のメチル−3−アミノ−クロトン酸塩と反応せしめ;得られた式(IX)の化合物を、式(X)のヘキサメチレンテトラミンと反応せしめ;そして、得られた式(XI)の化合物を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸と反応せしめることを特徴とする式(I) 【化28】
の3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート ベンゼンスルフォン酸塩の製法が提供される。 【0012】本発明の本質的な特徴は、ハンシェ(Hantzsch)合成法において、式(IV)のエチル4−(2−クロロエトキシ)−アセトアセテート及び式(V)の2−クロロ−ベンズアルデヒドから製造された式(VI)のベンジリデン誘導体は、式(VII)のアミノクロトン酸エステルと反応され、それにより、新規な、式(VIII)の2−クロロエトキシ−ジヒドロピリジン誘導体が製造され、塩素→沃素の交換の後に、新規な、式(IX)の2−ヨードエトキシ−ジヒドロピリジン誘導体が、良好な収率で得られることである。 【0013】式(VIII)及び(IX)の化合物は、新規であり、従来技術ではない。このようにして、アムロジピン ベシレートは、所謂、デレピン反応によるハロゲノ誘導体のアンモニウム分解による新規で非常に有利な方法により製造される。ハロゲンが、アンモニア源としてヘキサメチレンテトラミンを用いることによりアミノ基により置換される。形成されたウロトロピン塩が、ベンゼンスルフォン酸を用いることにより分解され、それにより、アムロジピン ベシレートが、反応混合物から直接に分離される。後者の製法は、新規で、従来技術では開示されていない。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の製法によると、−従来技術の方法に反して−一級アミノ基は、保護された形式で、アセト酢酸エステル成分の部分として、アミノ基の保護基を分子中に導入し、その後、除去することにより構築されるのではなく、むしろ、相当するハロゲノ化合物を用いて行われるハンシェ(Hantzsch)反応の後に行われる、ハロゲン→アミン交換反応により、構築される。本発明の製法の特徴的で本質的な要素によれば、後者の反応は、従来技術に開示していない方法で行われ、アムロジピン塩基反応でなく,所望のベシレート塩が直接に形成される。この製法は、図1の反応フローシートに示される。 【0015】本発明の製法の第1工程によると、式(III)のエチレンクロロヒドリン(2−クロロ−エタノール)は、式(II)のエチル−4−ブロモ−アセトアセテートで、O−アルキレート化される。このようにして得られた式(IV)の化合物は、新規である。この製法は、既知の方法で行われる。反応は適当な不活性溶媒、好適には、脂肪族或いは脂環族エーテル、特に、テトラヒドロフラン中で、約−10℃或いはそれ以下の温度で成される。形成された臭化水素は、塩基性物質と、好適には、水素化ナトリウムと結合され、それは、油状懸濁物として使用でき、或いは、前もってパラフィンなしで製造できるものである。反応混合物は、酸により、既知の方法で分解することと中和、抽出処理により最終処理できる。純粋な生成物は、真空中で分留することにより得られる。 【0016】合成法の次の工程によると、式(IV)のクロロエトキシ−アセト酢酸エステルを、式(V)の2−クロロベンズアルデヒドとのアルドール縮合にかける。反応生成物として、式(VI)の”イリデン”誘導体が得られる。アルデヒドとアセト酢酸誘導体との反応は、好ましくはピペリジン酢酸塩の触媒量の存在下で行われ、それにより、式(VI)の2−クロロ−ベンジリデン−4−クロロエトキシ−アセトアセテートが、非常に高い収率で得られる。ピペリジンアセテート触媒は、好適には、式(IV)の化合物1モルに対して、0.01〜0.1モル量で用いられる。反応媒体として、極性プロトン性溶媒は、好適には、アルカノール、特に、イソプロパノールを用いる。反応温度は、10℃〜60℃であり、室温で行うのも好適である。反応時間は、5時間〜15時間の間であり、好適には、10時間である。反応混合物は、溶媒を蒸発せしめ、水で洗浄することにより精製される。このようにして得られた粗生成物は、更に、化学的変換にかけるのが適する。 【0017】更に、また、式(VI)の化合物を更に、化学的反応に直接にかけることにより、溶媒中での単離処理なしで、行うことができる。 【0018】合成法の次の工程によると、式(VIII)の化合物が、ハンシェ(Hantzsch)合成法により製造される。一般的には、更に、式(VI)のベンジリデン誘導体と式(VII)のアミノクロトン酸塩を適当な有機溶媒中で、沸点に加熱することにより処理される。反応媒体として、好適には、C1〜4のアルカノール(特に、イソプロパノール、メタノール或いはエタノール)或いは極性非プロトン性溶媒(例えば、アセトニトリル)或いはそれらの混合物が用いられる。 【0019】式(V)の2−クロロ−ベンズアルデヒド、式(IV)のケト エステルおよび式(VII)のアミノクロトン酸塩を、式(VI)のベンジリデン誘導体を単離しないで、反応が完結するまで、反応させることにより、処理する。反応時間は、15〜20時間或いはそれ以下である。反応混合物は、既知の方法(例えば、冷却とロ過)により、精製される。 【0020】次の工程において、式(VIII)の化合物は、式(IX)の化合物に変換される。塩素は、従来技術で既知の”フランケルスタイン反応”により、沃素に交換される。好適には、反応は、沃化アルカリで、特に沃化ナトリウムで、行われる。従来技術によると、この反応は、好適には、溶解度状態により、アセトン中で行われる。本発明の製法は、アセトン中で行われるが、高い沸点のアルカノール類(特にイソプロパノール)の使用が、特に有利であることが示される。反応は加熱下で、好適には、反応混合物の沸点下で行われる。反応時間は、一般的には、20〜25時間或いはそれ以下である。反応混合物は、既知の方法で精製される(例えば、強く冷却した後にロ過)。式(IX)のジヒドロピリジン誘導体は、高い収率で得られる。 【0021】本発明の製法の他の具体例によると、塩素→沃素の交換反応は、式(IV)のクロロエトキシ アセトアセテートの段階で行われる。この反応により、式(XIII)のヨード アセトアセテートが得られる。反応は、好適には、媒体としてアセトン中で、反応混合物の沸点で行われる。生成物は、分留により精製される。このようにして得られた式(XIII)の化合物は、式(V)の2−クロロベンズアルデヒドとの反応により、式(XIV)のベンジリデン誘導体に変換される。この反応は、式(IV)と(V)の化合物の反応に結合して、上記に説明されるように行われる。このようにして得られた式(XIV)の化合物は、式(VII)の化合物と反応され、式(IX)のヨードエトキシ−ジヒドロピリジン誘導体が得られる。前記の反応は、前記のハンシェ(Hantzsch)反応に類似した方法で成される。 【0022】本発明の製法の次の工程によると、式(X)のヘキサメチレンテトラミン(ウロトロピン)との反応により、四級塩が、式(IX)のヨード誘導体−式(VIII)のクロロエトキシ−ジヒドロピリジンよりも反応性の高い−から形成される。従来技術によると、このタイプの塩は、一般的に、非極性−非プロトン性の溶媒中で製造される。然し乍ら、式(IX)、(X)の化合物の反応は、媒体として、低級アルカノール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)或いはアセトニトリルを用いることにより、より有利に行われることが分かった。好適には、媒体として、アセトニトリル中で行われる。反応物は、等モル量で用いられるが、式(X)のウロトロピンもまた、好適には10〜15%以上で用いられる。反応は、室温と溶媒の沸点の間の温度で、好適には、40〜55℃で行われる。反応成分を同時に溶媒に添加すること、或いは、式(IX)のヨード化合物を、好適には、少量、ヘキサメチレンテトラミンの溶液に添加することにより、行われる。反応時間は、20〜50時間、好適には、30〜40時間である。ジヒドロピリジン−式(XI)のウロトロピン四級塩が、固体として沈殿され、室温で、簡単にロ過できる。粗生成物は、最終生成物の製造に適する純度を有し、更なる精製法は必要ない。 【0023】次の工程により、式(I)のアムロジピン ベシレートは、式(XI)の四級塩を、式(XII)のベンゼンスルフォン酸による加水分解にかけることにより製造される。 【0024】ベンゼンスルフォン酸による加水分解は、水と有機溶媒の混合物中で行われる。この目的のために水混和性であるか、部分的に水と混和性であるか、或いは、水と混和性のない有機溶媒を用いることができる。水混和性の溶媒としては、好適には、1〜3個の炭素原子を有する直鎖或いは分枝鎖のアルカノール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)が用いられる。有機溶媒としては、水と、部分的に混和性のある、或いは好適には混和性のない、4〜8個の炭素原子を有するアルカノール(例えば、n−ブタノール)或いは酢酸エチルが用いられる。反応は、室温と溶媒の沸点までの温度で、行われ;好適には、反応混合物の沸点で行われる。ベンゼンスルフォン酸は、好適には、式(XI)の化合物に対し、少なくとも4モル量で用いられる。実際的な理由から、10モル等量以下のベンゼンスルフォン酸を用いることが好適である。本発明の製法の好適な具体例では、反応は、約5モル等量のベンゼンスルフォン酸を用いて行う。反応混合物は、既知の方法で精製される。 【0025】式(III)、(V)、(X)及び(XII) の出発物質は市販で入手できる。式(II)のブロモ アセトアセテートは、既知の化合物で、米国特許第3,786,082号及びヨーロッパ特許第102,893号により製造できる。式(VI)のアミノクロトン酸塩も、既知である(ハンガリー特許第202,474号参照)。 【0026】式(IV)、(VI)、(VIII)、(IX)、(XI)、(XIII)及び(XIV)の中間体は、新規化合物で、従来技術に既知ではない。 【0027】本発明の他の面では、式(IV)、(VI)、(VIII)、(IX)、(XI)、(XIII)及び(XIV)の新規な化合物を提供し、そして、それらの製法を提供する。 【0028】ジヒドロピリジンジカルボキシレート構造の化合物は、混合エステルであり、不斉中心を含有する。このような化合物は、形式上、対の鏡像異性体(エナンチオマー)を生じ、これは、従来技術で知られる方法により分離できるものである。本発明は、個々の異性体(右旋性及び左旋性の回転異性体)およびその混合物(ラセミ体を含む)を包含する。 【0029】本発明の製法によると、式(I)の所望の化合物は、従来技術にはない新規な中間体を経由して得られる。ベンゼンスルフォン酸による、式(XI)の第四級塩の加水分解が、新規な方法である。 【0030】本発明の製法の利点は、個々の工程の収率が高いことである。本発明の製法で用いられるハンシェ(Hantzsch)環化工程の収率は、既知の、アムロジピンを製造する環化反応の収率よりも高い。本発明の他の利点は、更に、沈殿された塩は、1工程で直接に形成されるために、塩基の単離が必要でないことである。製法は、工業的規模でも、適用容易であり、特別の設備を必要としない。 【0031】本発明の更なる詳細は、以下の実施例に示されるが、特許請求の範囲を限定するものではない。 【0032】 【実施例1】エチル−4−(2−クロロエトキシ)−アセトアセテート(IV)10.38g(0.25モル)の57.8%ナトリウムハイドライドを、110mlのテトラヒドロフランに添加する。混合物を、−10℃〜−20℃の温度に冷却し、その上で、この温度で、10.08g(0.125モル)のエチレンクロロヒドリン(III)を窒素雰囲気下で滴下する。混合物を20分間撹拌し、その上に同じ温度で、26.18g(0.125モル)のエチル−4−ブロモアセトアセテート(II)と35mlのテトラヒドロフランの溶液を添加する。反応混合物を20分間撹拌し、室温まで放置し、この温度に6時間保持し、270mlの1N塩酸中に冷却しながら注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。有機層を乾燥し、蒸発せしめる。残渣油は、パラフィンがなくて、アセトニトリルとベンゼンの1:1の混合物で処理することにより製造される。生成物を真空中に蒸留する。このようにして、17.47gの所望の化合物が得られ、その収率は67%で、沸点:110℃/2Hgmmである。 【0033】 元素分析の結果:式C8H13ClO4(208.41) 計算値:C46.05%、H6.28%、Cl16.99%測定値:C46.45%、H6.11%、Cl16.52%【0034】 【実施例2】エチル−4−(2−ヨードエトキシ)−アセトアセテート(XIII)19g(91ミリモル)のエチル−4−(2−クロロエトキシ)−アセトアセテート(IV)と380mlのアセトンの溶液に、134.4g(910ミリモル)のナトリウムヨーダイドを添加する。反応混合物を沸点に13時間加熱する。無機物質をロ過し、ロ液を真空中で蒸発せしめる。残渣油を、ジクロロメタン中に溶解し、その溶液を水で洗浄し、乾燥し、蒸発せしめる。粗生成物を真空中で部分化蒸留にかける。沸点:170℃/0.1Hgmm.このようにして、18.3gの所望生成物が得られる。収率:67%【0035】 元素分析の結果:式C8H13IO4(300.091) 計算値:C32.02%、H4.37%測定値:C31.86%、H4.36%【0036】 【実施例3】エチル−4−(2−クロロエトキシ)−2−(2−クロロベンジリデン)−アセトアセテート(VI)16.64g(0.118モル)の2−クロロ−ベンズアルデヒド(V)と24.7g(0.118モル)のエチル−4−(2−クロロエトキシ)−アセトアセテート(IV)を、365mlのイソプロパノール中で、ピペリジン酢酸触媒[10g(11.8ミリモル)のピペリジン+0.7g(11.8ミリモル)の酢酸]の存在下で、室温で10時間、反応せしめる。反応混合物を、蒸発せしめ、残渣油を、ジクロロメタン中で溶解させ、水で洗浄し、乾燥する。有機相を、真空中で蒸発せしめる。このようにして、37.9gの所望の生成物が黄色油として得られる。収率:97%【0037】 元素分析の結果:式C15H16Cl2O4(331.203) 計算値:C54.39%、H4.87%、Cl21.41%測定値:C53.69%、H5.03%、Cl20.98%【0038】 【実施例4】エチル−4−(2−ヨード−エトキシ)−2−(2−クロロ−ベンジリデン)−アセトアセテート(XIV)10g(33ミリモル)のエチル−4−(2−ヨードエトキシ)−アセトアセテート(XIII)と4.64g(33ミリモル)の2−クロロ−ベンズアルデヒド(V)を、100mlのイソプロパノール中で、ピペリジン酢酸塩触媒[0.28g(3.3ミリモル)のピペリジン+0.198g(3.3ミリモル)の酢酸]の存在下で、室温で、10時間反応せしめる。反応混合物を蒸発せしめ、残渣油を、ジクロロメタン中に溶解させ、水で洗浄し、乾燥する。有機相を、真空中で蒸発せしめる。このようにして、11.55gの所望の生成物が、赤褐色油として得られる。収率:83%【0039】 元素分析の結果:式C15H16ClIO4(422.643) 計算値:C42.63%、H3.82%、Cl8.39%測定値:C43.00%、H4.12%、Cl8.13%【0040】 【実施例5】3−エチル−5−メチル−2−(2−クロロ−エトキシ−メチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート(VIII)36g(0.1087モル)のエチル−4−(2−クロロ−エトキシ)−2−(2−クロロ−ベンジリデン)−アセトアセテート(VI)と12.5g(0.1087モル)のメチル−3−アミノクロトン酸塩(VII)の335mlのイソプロパノール中の混合物を、反応混合物の沸点下で20時間反応せしめる。反応混合物を、0℃〜−5℃の温度に冷却し、冷蔵庫中に一夜保持させる。次の朝に、沈殿物をロ過し、続いて、冷イソプロパノールとジイソプロピルエーテルで洗浄する。粗生成物を、ジイソプロピルエーテルから或いは必要により水性酢酸から再結晶化する。このようにして、21.88gの所望の生成物が得られる。収率:47%、融点:152〜154℃【0041】 元素分析の結果:式C20H23Cl2NO5(428.32) 計算値:C56.08%、H5.41%、N3.27%、Cl16.56%測定値:C56.10%、H5.42%、N3.37%、Cl16.18%【0042】 【実施例6】3−エチル−5−メチル−2−(2−ヨードエトキシ)−メチル−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート(IX)方法a)16g(37ミリモル)の3−エチル−5−メチル−2−(2−クロロ−エトキシ−メチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート(VIII)55.46g(370ミリモル)の沃化ナトリウムと183mlのイソプロパノールを沸点下で20時間撹拌する。反応混合物を、0℃〜−5℃の温度に冷却し、冷蔵庫内で一夜保持する。次の朝に、沈殿物をロ過し、冷イソプロパノールで洗浄する。粗生成物をイソプロパノールから再結晶化する。このようにして、16.35gの所望の化合物が得られる。収率:85%、融点:152〜154℃【0043】 元素分析の結果:式C20H23ClINO5(519.76) 計算値:C46.22%、H4.46%、N2.69%、Cl6.82%測定値:C45.92%、H4.45%、N2.73%、Cl6.77%【0044】方法b)11g(26ミリモル)のエチル−4−(2−ヨード−エトキシ)−2−(2−クロロベンジリデン)−アセトアセテート(XIV)、2.99g(26ミリモル)のメチル−3−アミノ−クロトン酸塩(VII)及び110mlのイソプロパノールの混合物を、沸点に8時間加熱する。反応混合物を、蒸発せしめ、残渣を冷イソプロパノールから結晶化させ、ロ過し、冷イソプロパノールで洗浄する。粗生成物をイソプロパノールから再結晶化させる。2.97gの所望の化合物が得られる。その収率:22%、融点:152〜155℃【0045】 【実施例7】3−エチル−5−メチル−2−(2−イル−エトキシ−メチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート−ヘキサミニウム沃化物(XI)1.77g(12.7ミリモル)のヘキサメチレンテトラミン(X)を、15mlのアセトニトリル中に添加する。混合物を、室温で10分間撹拌し、45〜50℃に温め、次に、6.0g(115ミリモル)の3−エチル−5−メチル−2−(2−ヨードエトキシ)−メチル−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート(IX)を、少量約2時間で添加する。反応混合物をこの温度で40時間撹拌し、室温に放置冷却し、ロ過し、続いて、アセトニトリルとジクロロメタンで順次洗浄する。このようにして、6.83gの所望の生成物が、白色粉末として得られる。収率:90%、融点:177〜179℃【0046】 元素分析の結果:式C26H35ClIN5O5(659.957) 計算値:C47.32%、H3.35%、N10.61%測定値:C46.84%、H5.42%、N10.40%【0047】 【実施例8】3−エチル−5−メチル−2−(2−アミノエトキシ−メチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート ベンゼンスルフォン酸塩(アムロジピン ベシレート)(I)方法a)3.3g(5ミリモル)の3−エチル−5−メチル−2−(2−イル−エトキシ−メチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート ヘキサミニウム沃化物(XI)、3.95g(25ミリモル)のベンゼンスルフォン酸(XII)、350mlのn−ブタノール及び350mlの水の混合物を沸点まで、強い撹拌下で45分間加熱する。反応混合物を室温まで放置冷却し、得られた層を分離する。有機層を水洗し、乾燥し、蒸発せしめる。 【0048】残渣油は、冷蔵庫中で、冷酢酸エチル中に一夜保持することにより、結晶化される。次の朝、結晶物をロ過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥する。乾燥物を、水で完全に洗い、乾燥し、アセトニトリルから再結晶化する。このようにして1.5gのアムロジピン ベシレートが得られる。収率:52.9%、融点:202〜203℃【0049】方法b)8.8g(0.013モル)の3−エチル−5−メチル−2−(2−イル−エトキシ−メチル)−4−(2−クロロ−フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ−3,5−ピリジン−ジカルボキシレート ヘキサミニウム沃化物(XI)、10.54g(0.066モル)のベンゼンスルフォン酸(XII)、535mlのメタノール及び535mlの水の混合物を1時間環流せしめる。反応混合物を室温まで放置冷却し、水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、水洗し、乾燥し、蒸発せしめる。残渣物は、冷蔵庫中で、アセトニトリル中に一夜保持することにより、結晶化される。このようにして、4.18gのアムロジピン ベシレートが得られる。収率:55.4%、融点:205〜206℃(アセトニトリル) 【0050】 元素分析の結果:式C26H31ClN2O8S(567.055) 計算値:C55.07%、H5.51%、N4.94%、Cl6.25%、 S5.65%測定値:C54.71%、H5.53%、N4.95%、Cl6.05%、 S5.57%【0051】上のデータに示されるように、本発明の製法では、簡単な処理法で、高い収率で、アムロジピン ベシレートが製造できたものである。 【0052】 【発明の効果】本発明のジヒドロピリジン誘導体の製法の技術的効果は、次の通りである。即ち、有用な、血圧降下性の抗−狭心症剤である、式(I)のアムロジピンベシレートが、簡単な方法で、高い収率で得られ、アムロジピン塩基の単離処理が必要ないものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591010077 【氏名又は名称】エギシュ ヂョヂセルヂャール エルテー 【氏名又は名称原語表記】EGIS GYOGYSZERGYAR
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| 【出願日】 |
平成10年11月6日(1998.11.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−143628(P2000−143628A) |
| 【公開日】 |
平成12年5月26日(2000.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願平10−315780 |
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