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【発明の名称】 油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車
【発明者】 【氏名】山下 正成

【氏名】遠藤 幸夫

【要約】 【課題】油圧モーターの出力軸に直接ウインチドラムを取着し、適正な回転数を確保して騒音防止対策を施し、作業後前記ドラムを離脱して違反させずに走行させ、既設のウインチドラムを再利用し、さらに後方シャーシフレームに取着した油圧取出装置を介して工具の接続を容易にし、且作業性を良好にした。

【解決手段】電気工事車のシャーシフレームの一側面にウインチドラム7を油圧モーター4の出力軸5に着脱自在に装着し、前記油圧モーター4を切換スイッチにより正転、逆転を可能にした構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】電気工事車を構成するシャーシフレームの一側面に、駆動装置付き油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめたウインチ本体を車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着し、前記ウインチ本体内の油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめ、前記油圧モーターを正転、逆転切換スイッチの操作により正転、逆転を可能としたことを特徴とする油圧ウインチ装置付き電気工事車。
【請求項2】前記ウインチドラムを、既設のシングルタイヤ用ウインチドラムとダブルタイヤ用ウインチドラムを使用可能な構造とすることを特徴とする請求項1記載の油圧ウインチ装置付き電気工事車。
【請求項3】前記電気工事車を構成するシャーシフレームの中、狭隘な後方フレームに、油圧取出用リリーフバルブ、油圧取出切換バルブと接続する油圧取出口と戻し口と圧力計と油圧取出用切換スイッチとをもって構成する油圧取出装置を装着せしめ、前記油圧取出し口に油圧工具を取着するホースをジョイントしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の油圧取出装置付き電気工事車。
【請求項4】前記電気工事車を構成するシャーシフレームの一側面に、駆動装置付き油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめたウインチ本体を車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着し、前記ウインチ本体内の油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してにウインチドラムを着脱自在に取着せしめ、前記油圧モーターを正転、逆転切換スイッチの操作により正転、逆転を可能とし、前記電気工事車を構成するシャーシフレームの中、狭隘な後方フレームに、油圧取出用リリーフバルブ、油圧取出切換バルブと接続する油圧取出口と戻し口と圧力計と油圧取出用切換スイッチをもって構成する油圧取出装置を装着せしめ、前記油圧取出口に油圧工具を取着するホースをジョイントしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車。
【請求項5】前記油圧ポンプの回転の動力源を切替えするP.T.Oレバーと、前記P.T.Oレバーと接続する動力取出装置によって駆動する油圧ポンプとからなる動力装置と、前記電気工事車のシャーシフレームの一側面に装着した油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめ、前記油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめるウインチ本体と、前記ウインチ本体にマニホールドとバランスバルブを装着し、前記電気工事車のシャーシフレームに取着するマニホールドブロックに油圧取出用リリーフバルブと油圧取出切換バルブとウインチ用切替バルブとをもって構成する油圧取出調節装置と、前記シャーシフレームの後方部に装着する油圧取出口と戻し口と油圧取出用切換スイッチと圧力計とからなる油圧取出装置と、前記シャーシフレームに装着する戻り口を有するオイルタンクと、前記シャーシフレームに装着するスロットルレバーとエンジン回転計と油圧モーターの正転、逆転切換スイッチとメインスイッチとフットスイッチとウインチ切換スイッチとからなるウインチ等操作装置とをもって構成し、前記動力装置を構成する油圧ポンプと前記オイルタンクとを油圧取出用リリーフバルブに接続し、前記バランスバルブと前記マニホールドブロックと接続し、前記ウインチ本体に内蔵されている油圧モーターと前記オイルタンクと接続し、前記油圧取出口と戻し口とを前記マニホールドブロックに接続せしめ、前記ウインチ等操作装置と前記ウインチ本体内の油圧モーターと接続せしめたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気工事車におけるウインチは、車輌後輪軸を利用したシャフトウインチ方式であった。そのため、一度作業体制を作ると、車輌を簡単に移動させることができなかった。さらに電気工事は狭い公道で行うことも多く、これが大きな障害となっていた。
【0003】そして前記の電気工事車におけるウインチは、車輌後輪軸を利用するシャフトウインチ方式のため、騒音が比較的大きかった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の電気工事車は、第1にシャーシフレーム中、一側面のフレームに油圧モーター等をもって構成するウインチ本体を装着し、減速機を介さずに前記油圧モーターの出力軸に取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめて、適正な回転数を確保し、騒音対策効果を著しく高めると共に、ワイヤーロープの巻込み、巻戻し作業の停止後は、前記ウインチドラムを取外し、車体の法定幅員を守って運転走行がスムーズにできるようにした。
【0005】第2に本発明は、エンジンの回転数の上限(900rpm)とし、且前記ウインチドラムの回転数(最高で80rpm)を厳守して騒音対策を施した。
【0006】第3に本発明は、油圧モーターの正転、逆転操作を可能にし、且前記ウインチドラムの巻上げの途中に停止しても、戻らないようにして安全確保を図った。
【0007】第4に本発明は、既存のシャフトウインチ用として使用されてきたシングルタイヤ用ウインチドラム及びダブルタイヤ用ウインチドラムを利用し、再利用を図った。
【0008】第5に本発明は、シャーシフレームの狭隘な後方部に油圧取出装置を装着し、且電気的切換方式を採用して電気工事用作業工具の接続を容易にして、作業性を良好にした。
【0009】第6に本発明は、P.T.Oの入切レバーを「ON」に入れた状態(ウインチまたは油圧取出使用状態)では、走行用のアクセルペダルがインターロックして走行不可ができるようにした。
【0010】第7に本発明は、前記P.T.Oが「ON」に入り、エンジンをかけたままにしておいても、油温が上昇しないようフルオープンタイプの電磁切換弁(KSO−G02−3CP−30)を採用し、そのままオイルタンクに戻してある。
【0011】第8に本発明は、非常時にウインチ等操作装置の非常停止ボタンを押すか、フットスイッチの足を離すことにより、即時停止を可能にした。
【0012】第9に本発明は、前記ウインチ等操作装置に、エンジン回転数により前記ドラムの回転数が早急に判る早見表を設けた。
【0013】第10に本発明は、前記ウインチ等操作装置にフットスイッチを採用して、両手を使いウインチ操作を向上せしめた。
【0014】第11に本発明は、前記ウインチ本体をシャーシフレームの後輪軸に極力寄せて作業性を著しく高めた。
【0015】第12に本発明は、オイルタンクの取付位置をシャーシフレームの右サイド前方部に設けて、油量計、給油口、ウインチ本体ベアリング部へのグリスアップ、リリーフバルブの調整等、保守調整を要する主要な個所はすべて外側または床下部より容易に行えるようにした。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、電気工事車を構成するシャーシフレームの一側面に、駆動装置付き油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめたウインチ本体を車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着し、前記ウインチ本体内の油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめ、前記油圧モーターを正転、逆転切換スイッチの操作により正転、逆転を可能としたことを特徴とする油圧ウインチ装置付き電気工事車である。
【0017】請求項2記載の発明は、前記ウインチドラムを、既設のシングルタイヤ用ウインチドラムとダブルタイヤ用ウインチドラムを使用可能な構造とすることを特徴とする請求項1記載の油圧ウインチ装置付き電気工事車である。
【0018】請求項3記載の発明は、前記電気工事車を構成するシャーシフレームの中、狭隘な後方フレームに、油圧取出用リリーフバルブ、油圧取出切換バルブと接続する油圧取出口と戻し口と圧力計と油圧取出用切換スイッチとをもって構成する油圧取出装置を装着せしめ、前記油圧取出し口に油圧工具を取着するホースをジョイントしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の油圧取出装置付き電気工事車である。
【0019】請求項4記載の発明は、前記電気工事車を構成するシャーシフレームの一側面に、駆動装置付き油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめたウインチ本体を車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着し、前記ウインチ本体内の油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめ、前記油圧モーターを正転、逆転切換スイッチの操作により正転、逆転を可能とし、前記電気工事車を構成するシャーシフレームの中、狭隘な後方フレームに、油圧取出用リリーフバルブ、油圧取出切換バルブと接続する油圧取出口と戻し口と圧力計と油圧取出用切換スイッチをもって構成する油圧取出装置を装着せしめ、前記油圧取出口に油圧工具を取着するホースをジョイントしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車である。
【0020】請求項5記載の発明は、前記油圧ポンプの回転の動力源を切替えするP.T.Oレバーと、前記P.T.Oレバーと接続する動力取出装置によって駆動する油圧ポンプとからなる動力装置と、前記電気工事車のシャーシフレームの一側面に装着した油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめ、前記油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめるウインチ本体と、前記ウインチ本体にマニホールドとバランスバルブを装着し、前記電気作業時のシャーシフレームに取着するマニホールドブロックに油圧取出用リリーフバルブと油圧取出切換バルブとウインチ用切替バルブとをもって構成する油圧取出調節装置と、前記シャーシフレームの後方部に装着する油圧取出口と戻し口と油圧取出用切換スイッチと圧力計とからなる油圧取出装置と、前記シャーシフレームに装着する戻り口を有するオイルタンクと、前記シャーシフレームに装着するスロットルレバーとエンジン回転計と油圧モーターの正転、逆転切換スイッチとメインスイッチとフットスイッチとウインチ切換スイッチとからなるウインチ等操作装置とをもって構成し、前記動力装置を構成する油圧ポンプと前記オイルタンクとを油圧取出用リリーフバルブに接続し、前記バランスバルブと前記マニホールドブロックと接続し、前記ウインチ本体に内蔵されている油圧モーターと前記オイルタンクと接続し、前記油圧取出口と戻し口とを前記マニホールドブロックに接続せしめ、前記ウインチ等操作装置と前記ウインチ本体内の油圧モーターのと接続せしめたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車である。
【0021】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明に関する実施の形態を説明する。
【0022】aはウインチ本体である。該本体aは電気工事車1を構成するシャーシフレーム2の一側面に、油圧ポンプ3と接続する油圧モーター4を内蔵せしめ、車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着する。
【0023】前記ウインチ本体a内の油圧モーター4の出力軸5に軸着するドラムカップリング6を含む取付け部材にウインチドラム7を着脱自在に取着せしめる。前記油圧モーター4は正転、逆転切換スイッチ8の操作により正転、逆転を可能にした。
【0024】前記ウインチドラム7は、着脱自在なので、作業終了後は取外してやる。そのため作業車1の車幅は法定幅員となって走行違反にならない。
【0025】前記ウインチドラム7は、従来のウインチドラムのように車輌後輪軸を利用しないので、着脱時の作業性が良好となり、しかも回転数の調整も可能にしたので、騒音による公害問題が十分クリアできる。
【0026】さらに本発明は、ウインチドラム7が軸着する油圧モーター4の回転を正、逆回転を油圧方向切替スイッチ8を操作して、ワイヤの巻込み、巻戻し操作がきわめて簡単に可能となった。
【0027】前記ウインチ本体aの構成について説明する。
【0028】4は油圧モーター、10はモーター取付板、11はジョイントロッド、12はリテーナ、13はホルダー、14はベアリング、15は取付けベース、16はグリスニップル、17はケース体、18は取付け部材、19はカバー、20は前記ウインチドラム7の取付けボルトである。以上の構成部材を順次組立てるとウインチ本体aとなる。21はウインチ本体aと接続するバランスバルブ、22はマニホールドである。
【0029】請求項2記載の発明に関する実施の形態を説明する。
【0030】本発明は、前記ウインチドラム7を、既存のシングルタイヤ用ウインチドラムとダブルタイヤ用ウインチドラムを使用可能な構造とする油圧ウインチ装置付き電気工事車である。
【0031】本発明は、既存のシングル及びダブルタイヤ用ウインチドラムを再利用するので、新規なドラム7を製造する必要もなく、経済的である。
【0032】既存の前記ウインチドラムの取付け方法は、組立てられた前記ウインチ本体aを構成する取付けボルト20をウインチドラムの中心に設けている貫通孔に貫通し、ドラムカップリング6と軸着すると取付けは完了となる。
【0033】請求項3記載の発明に関する実施の形態を説明する。
【0034】bは本発明の油圧取出装置であり、以下の構成からなる。前記装置bは、電気工事車1を構成するシャーシフレーム2の中、狭隘な後方フレーム2’に、取着する構成である。該装置bは油圧取出口27と戻し口28と圧力計29と油圧取出用切換スイッチ30からなる。さらに上記の取出装置bは、油圧取出用リリーフバルブ23、油圧取出切換バルブ24とドレン26で接続する。前記油圧取出口27に油圧工具(図示なし)を取着するホースをジョイントして使用する。
【0035】前記油圧取出用切換スイッチ30を「ON」に切替えると、前記油圧モーター4が停止し、ウインチドラム7も回転が停止する構成となっている。
【0036】請求項4の発明に関する実施の形態を説明する。
【0037】本発明は、電気工事車1を構成するシャーシフレーム2の一側面に、油圧ポンプ3と接続する油圧モーター4を内蔵せしめたウインチ本体aに取着する前記ドラム7を車体の法定幅員よりはみ出さないようにする。
【0038】前記ウインチ本体a内の油圧モーター4の出力軸5に軸着するドラムカップリング6に取付け部材を介してウインチドラム7を着脱自在に取着せしめる。前記油圧モーター4は油圧方向切換スイッチ8の操作により正転、逆転を可能にした。
【0039】さらに電気工事車1を構成するシャーシフレーム2の中、狭隘な後方フレーム2’に、油圧取出用リリーフバルブ23、油圧取出切換バルブ24とドレーン26で接続せしめ、油圧取出口27と戻し口28と圧力計29と油圧取出用切換スイッチ30からなる油圧取出装置bを装着せしめる。前記油圧取出し口27は、油圧工具を取着するホースをジョイントする。
【0040】請求項5の発明に関する実施の形態を説明する。
【0041】cは本発明を構成する動力装置であり以下の構成を有している。
【0042】31は油圧ポンプ3の回転の動力源を切替えするP.T.Oレバーである。32はP.T.Oである。前記P.T.Oレバー31は油圧ポンプ3と接続している。
【0043】以上が動力装置cの構成である。
【0044】さらに本発明は、油圧ポンプ3と接続する油圧モーター4を内蔵せしめ、前記油圧モーター4の出力軸5に取付け部材を介してウインチドラム7を着脱自在に取着せしめるウインチ本体aをシャーシフレーム2の一側面に装着する。
【0045】前記ウインチ本体aにマニホールド33とバランスバルブ34を装着する。
【0046】dは本発明油圧取出調節装置であり、以下の構成を有している。
【0047】前記電気工事車1のフレーム2に取着するマニホールドブロック35に油圧取出用リリーフバルブ23と油圧取出切換バルブ24とウインチ用切替バルブ25とウインチ用リリーフバルブ26とを装着した構成のものである。
【0048】さらに前記シャーシフレーム2の後方部に油圧取出口27と戻し口28と油圧取出用切換スイッチ30と圧力計29とからなる油圧取出装置bを装着する。
【0049】eは本発明のウインチ等操作装置であり、以下の構成からなっている。
【0050】前記シャーシフレーム2に装着する戻り口36を有するオイルタンクfと、前記シャーシフレーム2に装着するスロットルレバー37とエンジン回転計38と油圧モーター4の正転、逆転切換スイッチ8とメインスイッチ39と、フットスイッチ40とウインチ切換スイッチ41と非常停止ボタン42とフットスイッチ収納庫43とをもって構成する。
【0051】本発明は、前記動力装置cを構成する油圧ポンプ3と前記オイルタンクfと油圧取出用リリーフバルブ23に接続し、前記バランスバルブ34と前記マニホールドブロック35と接続し、前記ウインチ本体aに内蔵されている油圧モーター4と前記オイルタンクfと接続し、前記油圧取出口27と戻し口28とを前記マニホールドブロック35に接続せしめ、前記ウインチ等操作装置eと前記ウインチ本体a内の油圧モーター4と接続せしめる。
【0052】請求項1〜5記載の発明は、以下に示す共通する実施の形態があるので一括して説明する。
【0053】本発明の電気工事車に関する動力装置は以下のとおりである。
【0054】動力は、車両エンジンのトランスミッションケース左側窓に取付た動力取出装置(P.T.O)より油圧ポンプ3を駆動する。
【0055】さらに作動油は、オイルタンクf内のサクションストレーナーを通してポンプ3に吸引される。そしてポンプ3を出た高圧オイルは、リリーフバルブ23及びウインチ操作電磁切換弁25を経て油圧モーター4に配管されウインチドラム7が作動する。さらにウインチドラム7の巻き込み、巻戻しは、ウインチ操作スイッチ41の切換操作により容易に作業ができる。又、別に1ヶ電磁切換弁が設けてある。これはアルミ線を自動圧縮して接続するための油圧取出口27へ配管接続されている。
【0056】本発明のウインチ本体aの構造は以下のとおりである。
【0057】油圧モーター4の出力軸5とウインチドラム7の取付軸とは直結され、油圧モーター4からの動力はそのまま伝達される。
【0058】ウインチドラム取付軸はニードルベアリングにて保持するなど機械的効率を高めている。またウインチドラム7の回転は、操作スイッチ8により正転・逆転・停止を行うことができる他、非常時の場合の停止も別スイッチ42で行える。
【0059】各操作の具体的な操作装置は以下のとおりである。
【0060】油圧ウインチの操作時の主なものは以下のとおりである。
【0061】(1)P.T.Oレバー31は、油圧ポンプ3の回転の動力源「入」「切」する。
【0062】(2)主電源は、装置のメインスイッチ39を「入」「切」する。
【0063】(3)ウインチ切換スイッチ41は、ウインチを操作するための切換スイッチである。
【0064】(4)フットスイッチ40は、エンジンの始動及び停止をする。
【0065】(5)ウインチ操作スイッチ41は、ウインチの巻き込み、巻き戻しの操作をする。
【0066】(6)スロットルバー37は、エンジンの回転数の調節(ドラム回転速度の調節)をする。
【0067】(7)エンジン回転計38は、エンジン回転数から対照表によりドラム回転数を知る。
【0068】油圧取出口操作時の主なものは以下のとおりである。
【0069】(1)P.T.Oレバー31は、油圧ポンプ3の回転の動力源「入」「切」をする。
【0070】(2)主電源は、装置のメインスイッチ「入」「切」をする。
【0071】(3)油圧取出口27は、油圧140kg/cm2の供給接続口である。
【0072】(4)戻り口28は、戻り油の接続口である。
【0073】(5)油圧取出切換スイッチ30は、油圧取出のための切換スイッチ「入」「切」が兼用し、取出口、戻り口共接続後スイッチONにする。
【0074】油圧ウインチ操作装置eの取付位置は以下のとおりである。
【0075】(1)P.T.Oレバー31は、キャブ内運転席左にある。
【0076】(2)主電源は、ボデー左操作BOX内にある。
【0077】(3)回転速度スロットルレバー37は、同上である。
【0078】(4)ウインチ操作スイッチは、同上である。
【0079】(5)ウインチ切換スイッチ41は、同上である。
【0080】(6)フットスイッチ40は、同上である。
【0081】(7)油圧取出スイッチ30は、ボデー後部左側にある。
【0082】尚、安全装置としてウインチ操作用の主電源が入っている状態では、車両が走行できないようインターロックされ、アクセルを踏むことが出来ないようになっている。
【0083】本発明の電気工事車の操作要領は以下のとおりである。
【0084】(1)操作前の確認は、オイルタンクfのオイル量確認(右側面前部)する。
【0085】(2)つぎに操作は以下のようにする。
【0086】a.エンジンを始動する。
【0087】b.P.T.Oレバー31を「入」にし、静かにクラッチペダルを離す。
【0088】c.操作BOX内の主電源スイッチを入れる(エンジン停止する)。
【0089】d.ウインチ切換スイッチ41を入れる。
【0090】e.フットスイッチ40を操作BOXより取出し、コネクターを接続する。
【0091】f.フットスイッチ40を押し、エンジンを始動させる。
【0092】g.ウインチ操作スイッチを正転に入れると反時計回りに回転する。
【0093】h.作業の状態に合わせてスロットルレバー37でウインチドラム7の回転を調整する。
【0094】ワイヤーの巻込み作業上の注意点は、以下のとおりである。
【0095】A.ワイヤーをウインチドラム7に巻く場合は、ワイヤーとワイヤーはできるだけ密着させ硬く巻いてやる。ワイヤーがよじれたり、弛んでいると乱巻きのもととなり、ワイヤーの寿命が著しく短くなる。
【0096】B.後方に四面ローラーが取付けてあり巻き込み、巻き戻しの作業を円滑に行えるよう充分注意する。
【0097】C.圧力安全弁(リリーフバルブ)23について、油圧ウインチ配管図に示すように、ポンプ出口側にリリーフバルブ(安全弁)23が2個取付けてある。ウインチ側は、160kgf/cm2、油圧取出側は140kgf/cm2に設定されている。(設定を変える場合は、リリーフバルブ23の調節ネジを右(時計回り)に回すとリリーフ圧は高くなる。)ウインチは、設定圧によって最大800kgfのけん引力が出る。
【0098】さらに設定した圧力以上になると、中の前記バルブが開いて圧力油は、作動油タンクへ開放して圧力の上昇を防止、装置の安全と作業の安全を図る。従ってこのバルブを勝手に調節することは危険であるから注意を要する。
【0099】また油圧取出口27の圧力を調べるには、油圧取出切換スイッチ30を入れると、エンジン始動と同時に油圧の針が圧力を示す。
【0100】クイックカップリング(アルミ結線用油圧取出口)は、以下のとおりである。
【0101】
型 式 HSP ツーウエイボールロック高圧型 サ イ ズ 3/8” 耐圧能力 210kgf/cm2 常用設定圧 140kgf/cm2 クイックカップリングには、塵埃等が掛らぬよう油圧取出室に蓋を設けパッキンにより密閉される。
【0102】圧力油は、ウインチ電磁切換弁25を通過し、作動油タンクへ戻る回路に、油圧取出しの電磁切換弁24を設け作業性を考慮して、後部左側に操作取出口を設置している。
【0103】作動油の交換については以下のとおりである。
【0104】ポンプ3、モーター4の寿命及びそれらの正常な動作は、作動油の品質、清浄さ、粘度により大きく左右される。そこで作動油は、石油系の高級油圧作動油を使用することが必要である。粘度は、油圧装置運転上磨耗、始動の難易、キャビテーション、効率、応答性に直接影響する重要な性質である。従って粘度が高すぎると、ポンプの吸入側でキャビテーションの発生、回路の圧力損失及びポンプ3、モーター4の内部摩擦抵抗の増大によるポンプ入力の増大、又、ポンプその他機器の応答性の遅れや速度調整の不調等が起こる。
【0105】逆に粘度が低すぎると、ポンプ、モーターの内部洩れの増加によるポンプ、モーターの本体温度の上昇及び容積効率の低下、又、潤滑不良によるポンプ、モーターの磨耗、焼付及び油洩れの原因となる。
【0106】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、電気工事車を構成するシャーシフレームの一側面に、駆動装置付き油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめたウインチ本体を車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着し、前記ウインチ本体内の油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在取着せしめ、前記油圧モーターを正転、逆転切換スイッチの操作により正転、逆転を可能とした油圧ウインチ装置付き電気工事車なので、従来のウインチのように車輌後輪軸を利用するシャフトウインチ方式と異なり、前記油圧モーターの出力軸に取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着し、適正な回転数を確保し、騒音対策に著しい効果をあげることができた。
【0107】さらに本発明は、ウインチドラムを着脱自在な機構となしたので、走行時には前記ドラムを取り外すことによって法定の車幅間隔が確保できた。
【0108】また本発明は、油圧モーターの正転、逆転操作を可能にし、且前記ウインチドラムの巻上げの途中に停止しても、戻らないようにして安全確保を図った。
【0109】請求項2記載の発明は、前記ウインチドラムを、既設のシングルタイヤ用ウインチドラムとダブルタイヤ用ウインチドラムを使用可能な構造とした油圧ウインチ装置付き電気工事車なので、新規なウインチドラムを製造する必要がなくきわめて経済的である。
【0110】請求項3記載の発明は、電気工事車を構成するシャーシフレームの中、狭隘な後方フレームに、油圧取出用リリーフバルブ、油圧取出切換バルブと接続する油圧取出口と戻し口と圧力計と油圧取出用切換スイッチとをもって構成する油圧取出装置を装着せしめ、前記油圧取出し口に油圧工具を取着するホースをジョイントした油圧取出装置付き電気工事車なので、シャーシフレームの狭隘な後方部に油圧取出装置を装着し、且電気的切換方式を採用して電気工事用作業工具の接続を容易にして、作業性を良好にした。
【0111】請求項4記載の発明は、電気工事車を構成するシャーシフレームの一側面に、駆動装置付き油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめたウインチ本体を車体の法定幅員よりはみ出さないようにして装着し、前記ウインチ本体内の油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめ、前記油圧モーターを油圧方向切換スイッチの操作により正転、逆転を可能とし、電気工事車を構成するシャーシフレームの中、狭隘な後方フレームに、油圧取出用リリーフバルブ、油圧取出切換バルブと接続する油圧取出口と戻し口と圧力計と油圧取出用切換スイッチをもって構成する油圧取出装置を装着せしめ、前記油圧取出口に油圧工具を取着するホースをジョイントした油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車なので、従来のウインチのように車輌後輪軸を利用するシャフトウインチ方式と異なり、前記油圧モーターの出力軸に取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着し、適正な回転数を確保し、騒音対策に著しい効果をあげることができた。
【0112】さらに本発明は、ウインチドラムを着脱自在な機構となしたので、走行時には前記ドラムを取り外すことによって法定の車幅間隔が確保できた。
【0113】また本発明は、油圧モーターの正転、逆転操作を可能にし、且前記ウインチドラムの巻上げの途中に停止しても、戻らないようにして安全確保を図った。シャーシフレームの狭隘な後方部に油圧取出装置を装着し、且電気的切換方式を採用して電気工事用作業工具の接続を容易にして、作業性を良好にした。
【0114】請求項5記載の発明は、前記油圧ポンプの回転の動力源を切替えするP.T.Oレバーと、前記P.T.Oレバーと接続する動力取出装置によって駆動する油圧ポンプとからなる動力装置と、電気工事車のシャーシフレームの一側面に装着した油圧ポンプと接続する油圧モーターを内蔵せしめ、前記油圧モーターの出力軸に軸着する取付け部材を介してウインチドラムを着脱自在に取着せしめるウインチ本体と、前記ウインチ本体にマニホールドとバランスバルブを装着し、前記電気工事車のシャーシフレームに取着するマニホールドブロックに油圧取出用リリーフバルブと油圧取出切換バルブとウインチ用切替バルブとをもって構成する油圧取出調節装置と、前記シャーシフレームの後方部に装着する油圧取出口と戻し口と油圧取出用切換スイッチと圧力計とからなる油圧取出装置と、前記シャーシフレームに装着する戻り口を有するオイルタンクと、前記シャーシフレームに装着するスロットルレバーとエンジン回転計と油圧モーターの正転、逆転切換スイッチとメインスイッチとフットスイッチとウインチ切換スイッチとからなるウインチ等操作装置とをもって構成し、前記動力装置を構成する油圧ポンプと前記オイルタンクとを油圧取出用リリーフバルブに接続し、前記バランスバルブと前記マニホールドブロックと接続し、前記ウインチ本体に内蔵されている油圧モーターと前記オイルタンクと接続し、前記油圧取出口と戻し口とを前記マニホールドブロックに接続せしめ、前記ウインチ等操作装置と前記ウインチ本体内の油圧モーターと接続せしめた油圧ウインチ装置及び油圧取出装置付き電気工事車なので、前記請求項1及び請求項2及び請求項3及び請求項4記載の発明の効果を奏する以外に、下記の効果を有している。
【0115】本発明は、P.T.Oの入切レバーを「ON」に入れた状態(ウインチまたは油圧取出使用状態)では、走行用のアクセルペダルがインターロックして走行不可ができるようにした。
【0116】さらに本発明は、前記P.T.Oが「ON」に入り、エンジンをかけたままにしておいても、油温が上昇しないようフルオープンタイプの電磁切換弁(KSO−G02−3CP−30)を採用し、そのままオイルタンクに戻してある。
【0117】また本発明は、非常時にウインチ等操作装置の非常停止ボタンを押すか、フットスイッチの足を離すことにより、即時停止を可能にした。
【0118】さらに本発明は、前記ウインチ等操作装置に、エンジン回転数により前記ドラムの回転数が早急に判る早見表を設けた。
【0119】また本発明は、前記ウインチ等操作装置にフットスイッチを採用して、両手を使いウインチ操作を向上せしめた。
【0120】さらに本発明は、前記ウインチ本体をシャーシフレームの後輪軸に極力寄せて作業性を著しく高めた。
【0121】また本発明は、オイルタンクの取付位置をシャーシフレームの右サイド前方部に設けて、油量計、給油口、ウインチ本体ベアリング部へのグリスアップ、リリーフバルブの調整等、保守調整を要する主要な個所はすべて外側または床下部より容易に行えるようにした。
【出願人】 【識別番号】594016920
【氏名又は名称】浅草武シート株式会社
【出願日】 平成10年10月19日(1998.10.19)
【代理人】 【識別番号】100066821
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 建治
【公開番号】 特開2000−118958(P2000−118958A)
【公開日】 平成12年4月25日(2000.4.25)
【出願番号】 特願平10−316933