| 【発明の名称】 |
動力変換装置ならびに車両用駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬口 正弘
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力軸から出力軸に動力を伝達するための動力伝達装置において、ハウジング内に固定されると共に、コイルを有する固定子と、前記入力軸或いは出力軸に連結される相対回転可能に設けられた第1及び第2の回転子とを備え、前記第1の回転子は、第1のエアギャップを介して前記固定子と対向配置され、前記第2の回転子は、第2のエアギャップを介して前記第1の回転子と対向配置されると共に、前記第1および第2の回転子は相互電磁作用を行う界磁を有し、前記コイルによって、前記第1および第2の回転子の電磁作用を制御することを特徴とする動力変換装置。 【請求項2】 前記第1の回転子および第2の回転子は円筒状の磁性部材から構成され、これら第1および第2の回転子は、互いに対向する方向に突出する複数の第1磁極部および第2磁極部をそれぞれ有していることを特徴とする動力変換装置。 【請求項3】 内燃機関の出力を入力とし、連結される車両駆動軸に対し所定の駆動トルク及び回転数を出力制御する車両用駆動装置において、ハウジング内に固定されると共に、コイルを有する固定子と、前記内燃機関の出力或いは車両駆動軸に連結される相対回転可能に設けられた第1及び第2の回転子とを備え、前記第1の回転子は、第1のエアギャップを介して前記固定子と対向配置され、前記第2の回転子は、第2のエアギャップを介して前記第1の回転子と対向配置されると共に、前記第1および第2の回転子は相互電磁作用を行う界磁を有し、前記コイルによって、前記第1および第2の回転子の電磁作用を制御することを特徴とする車両用駆動装置。 【請求項4】 内燃機関の出力を入力とし、連結される車両駆動軸に対し所定の駆動トルク及び回転数を出力制御する車両用駆動装置において、前記駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記内燃機関から車両駆動軸に回転力を伝える相対回転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジング内に固定される第1及び第2の固定子とを備えると共に、前記第1の固定子は、第1のコイルを有し、前記第2の固定子は第2のコイルを有すると共に、前記第2の回転子には、前記第1の回転子と第1のエアギャップを介しかつ前記第1の回転子と前記第1の固定子との間の第2のエアギャップを介して、前記第1のコイルと相互電磁作用を行う第1の界磁を有し 前記第1、第2のエアギャップと共に第1の回転電機を構成し、同じく前記第2の回転子には、前記第2の固定子と第3のエアギャップを介して前記第2のコイルと相互電磁作用を行う第2の界磁を有し前記第3のエアギャップと共に第2の回転電機を構成し、前記第1のコイルと蓄電手段間に設けられ、前記両回転子の角速度の差及び作用トルクに応じた電力を授受可能に制御する第1のインバ−タと前記第2のコイルと蓄電手段間に設けられ、前記固定子と前記第2の回転子との作用トルク及び第2の回転子の回転数に応じた電力を授受可能に制御する第2のインバ−タとを備える事を特徴とする車両用駆動装置。 【請求項5】 内燃機関の出力を入力とし、連結される車両駆動軸に対し所定の駆動トルク及び回転数を出力制御する駆動装置において、前記駆動装置は、ハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記内燃機関から車両駆動軸に回転力を伝える相対回転可能な第1及び第2の回転子と、前記ハウジングに固定される第1及び第2の固定子とを備えるとともに、前記第2の回転子は前記固定子の内側に、前記第1の回転子は前記第2の回転子の内側に、更に前記第1の固定子は前記第1の回転子の内側に同心円状に配置され、前記第1の固定子は、第1のコイルを有し、前記第2の固定子は第2のコイルを有すると共に前記第2の回転子には、前記第1の回転子と第1のエアギャップを介しかつ前記第1の回転子は前記第1の固定子と第2のエアギャップを介して、前記第1のコイルと相互電磁作用を行う第1の界磁を有し、前記第1、第2のエアギャップと共に第1の回転電機を構成し、同じく前記第2の回転子には、前記第2の固定子と第3のエアギャップを介して前記第2のコイルと相互電磁作用を行う第2の界磁を有し、前記第3のエアギャップと共に第2の回転電機を構成し、前記第1のコイルと蓄電手段間に設けられ、前記両回転子の角速度の差及び作用トルクに応じた電力を授受可能に制御する第1のインバ−タと、前記第2のコイルと蓄電手段間に設けられ、前記固定子と前記第2の回転子との作用トルク及び第2の回転子の回転数に応じた電力を授受可能に制御する第2のインバ−タとを備える事を特徴とする車両用駆動装置。 【請求項6】 前記第2の回転子の第1の界磁及び前記第1の回転子の前記第1の界磁に対向する第2の界磁は軟磁性の突極構造からなる事を特徴とする請求項3もしくは4に記載の車両用駆動装置。 【請求項7】 前記第1の固定子のコイルは3相巻線からなり、第1と第2の回転子間のトルクTが、第1の回転子と第1の固定子間のトルクtに対し、T≧2tとなる様に通電位置を制御する事を特徴とする請求項3もしくは4に記載の車両用駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は動力変換装置ならびに車両用駆動装置に関し、特に内燃機関の発生動力から転換された電力で車輪軸を駆動するハイブリッド形式の車両用駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】特開平8−251710号公報においては、内燃機関発生動力の回転数を変換する電磁カップリングと、トルクを制御するアシスト電動機によって内燃機関と電気機械のハイブリッド化を行い、動力機関の省燃費、低公害化を実現している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシステムでは回転数を変換するための電動機にブラシを有する回転機が必要であるためシステムの信頼性が課題となる。 【0004】そこで本発明は、この電磁式駆動装置の回転数を制御する回転機に於いて回転機を、1つのステータと2つのロータで構成し、一方のロータを前記内燃機関へ、他方を前記車両駆動軸へ連結すると共に、前記ステータにより前記2つのロータ間に電磁力を発生させ、内燃機関のトルクを駆動軸に伝達することによって給電器を無くし信頼性を向上させることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するため、内燃機関の出力を入力とし、連結される車両駆動軸に対し、所定の駆動トルク及び回転数を出力制御する電磁式駆動装置において、駆動トルクを制御する回転機と回転数を制御する回転機を備えたものの構造に関するもので、前記回転数を制御する回転機は、1つのステータと2つのロータで構成し、一方のロータを前記内燃機関へ、他方を前記車両駆動軸へ連結すると共に、前記ステータにより前記2つのロータ間に電磁力を発生させ、内燃機関のトルクを駆動軸に伝達すると共に前記駆動トルクを制御する回転機にて車両の駆動トルクをアシストするという技術的手段を採用するものである。 【0006】 【作用】ステータにより2つのロータ間に電磁力を発生させ、内燃機関のトルクを駆動軸に伝達することによって給電器を無くし信頼性を向上させる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1に本考案の第1の実施例を示す。100はエンジン(以下E/Gという)であり、1000はE/G100の出力を入力として受け、駆動輪700等により構成される負荷出力(走行駆動出力)に対応出来る様に駆動トルク及び回転数の過不足分を調整して出力するトルク−回転数コンバータとして機能する駆動装置であり、内部に入出力の回転数を調整する回転数調整部1200と入出力のトルクを調整するトルク調整部1400及び出力を減速する減速部800とを有する。このトルク−回転数コンバータ1000を以下略してT−Sコンバータ1000と呼ぶ。200はT−Sコンバータ1000の回転数調整部1200の通電を制御するインバータであり、400は同じくT−Sコンバータ1000のトルク調整部1400の通電を制御するインバータである。500はT−Sコンバータ1000の回転センサ及びその他の内部情報及び外部情報により、インバータ200及び400を制御するECUであり、600はバッテリーである。820はT−Sコンバータ1000からの出力を減速する減速部であり、減速部820は、デファレンシャルギヤ900にギヤを介して連結されており、デファレンシャルギヤ900により、減速部820により減速された回転力を駆動輪に等配分する。110はE/G100の出力軸であり、エンジンの駆動とともに回転駆動し、T−Sコンバータ1000の第1ロータ1350とセレーションを介して連結されており、従ってE/G100からの回転出力を第1ロータ1350に伝達する。 【0008】図1および図2において、第1ロータ1350は、中空円筒状の軟磁性部材1352、及びこの軟磁性部材1352の両端に設けられたフレーム1353、1354で構成され、エンジン100の出力軸110に対し、ロータフレーム1354の端部に形成されたスプライン1354aと連結し、エンジントルクを受け取る。また、第1ロータ1350は、軸受け1513、1512によって、第2ロータ1310に対し回転自在に支持される。 【0009】第1ステータ1210は、第1ロータ1350の内径側に配置され、第1ロータ1350の軟磁性部材1352を介して、第2ロータ1310の第1ステータ側磁気回路部と磁力を作用させる磁路1212と巻線1211を有している。第1ステータ1210の一端は、軸受け1514を介して第1ロータ1350に支持され、他端は、スプライン1213aを介してフレーム1710に固定されている。 【0010】図2から明らかな如く、車両駆動装置1000は、内側からシャフト1213により保持される第1のステータ1210とその外側に第1ロータ1350、及び第2ロータ1310が、更にその外側に第2のステータ1410が設けられている。 【0011】第1ステ−タ1210は、回転磁界を作る巻線1211及びステ−タコア1212より構成され、第2ステ−タ1410は、回転磁界を作る巻線1411及びステ−タコア1412より構成されている。 【0012】又、第2ステータ1410の内周には、ステータ1410と対向して、円筒状の第2ロータ1310が第1ロータ1350と相対的に回転可能なように同一軸上に回転自在に配置されている。第2ロータ1310は中空のロ−タヨ−ク1311のその外周面にステータ1410と電磁作用を行う磁極形状1311aを形成し、ステータコア1412及び巻線1411とでトルク調整部1400を構成する。 【0013】又、第2ロータ1310の内周には、第1ロータ1350と対向して、中空のロ−タヨ−ク1311のその内周面に第1ロータを介して第1ステータと電磁作用を行う磁極形状1311bを形成し、ロ−タコア1212、巻線1211及び第1ロータコア1352とで回転数調整部1200を構成する。 【0014】本実施例では回転数調整部1200に於いて、第2ロータ1310と第1ステータ1210の間に第1ロータ1350を配置し、回転数調整部1200の回転磁界を形成する巻線1211とコア1212は固定し、その回転磁界をダミーロータの磁気回路1352と第2ロータ1310の内周面に形成された磁極形状1311bを介して通す事により、巻線1211を固定して相対回転する2つの第1、第2ロータ1350、1310間に電磁力(トルク)を作用させ、給電器を無くしている。 【0015】以下、図3ないし図5において、回転数調整部1200の第1ロータ1350と第2ロータ1310との間に相対回転トルクを発生する原理と通電方法を説明する。 【0016】ここで、通電位置および相対位置を分かりやすくするため、第1ステータ1210と第1ロータ1350の位置を固定し、第2ロータ1310の位置を回転させている。また、第1ステータ1210と第1ロータ1350の相対位置も任意に変わるが、その時は第1ステータ1210の通電位置を第1ロータ1350の極位置に応じて変化させる事により対応出来る。 【0017】まず、図3(a)に於ける第1ロータ1350の位置に対し、第2ロータ1310がこの図で代表される位置(θ1≦X≦θ2)にある場合の通電位置と磁束の流れを示す。ここで、Xは第2ロータ1310の内周面に形成された磁極部1311bの中心までの角度を示している。 【0018】第1ロータ1350の磁極部1352aと図示しない機械角度で90度の位置にある磁極部に磁束Φ1が流れる様に、第1ステータ1210の三相巻線に通電する。これにより、図3(a)の第2ロータ1310の磁極部1311b1を介して磁束Φ1が流れ、この磁束のエネルギーを低減すべき方向のトルクT1及びT2がそれぞれ第1、第2ロータ1350、1310に作用する。ここでトルクT1とトルクT2は等しい。また、この場合第1ステータ1210と第1ロータ1350との間に働く作用トルクを極力減らすため、第1ステータ1210への通電位置は第1ロータ1350に磁束を流したい極の中心を狙って磁束が流れる様にする。ここで、第1ステータ1210は3相の巻線1211を有し、この図では4倍スロット構造の分布巻の例であり、この場合の通電は図3(b)に示す様に、U相に最大電流が流れV、W相に同等の電流が流れている。 【0019】次に、図4(a)に於ける第1ロータ1350の位置に対して第2ロータ1310がこの図で代表される位置(θ2≦X≦θ3)にある場合の通電位置と磁束の流れを示す。この場合、第1ロータ1350の磁極部1352cと図示しない機械角度で90度の位置にある磁極部に磁束Φ2が流れる様に第1ステータ1210の三相巻線に通電する。これにより、第2ロータ1310の極1311b2を介して磁束Φ2が流れ、この磁束のエネルギーを低減すべき方向のトルクT1’及びT2’がそれぞれの第1、第2ロータ1350、1310に作用する。ここでトルクT1’とトルクT2’は等しい。この場合、図3(a)に対し第2ロータ1310の位置のみが変化したとして、その通電位置は図4(b)に示す様に、V相に最大電流が流れU、W相に同等の電流が流れる。 【0020】次に、図5(a)に於ける第1ロータ1350の位置に対して第2ロータ1310がこの図で代表される位置(θ3≦X≦θ4)にある場合の通電位置と磁束の流れを示す。この場合、第1ロータ1350の磁極部1352bと図示しない機械角度で90度の位置にある磁極部に磁束Φ3が流れる様に第1ステータ1210の三相巻線に通電する。これにより、第2ロータ1310の極1311b1を介して磁束Φ3が流れこの磁束のエネルギーを低減すべき方向のトルクT1”及びT2”がそれぞれ第1、第2ロータ1350、1310に作用する。ここでトルクT1”とトルクT2”は等しい。この場合も、図3(a)に対し第2ロータ1310の位置のみが変化したとして、その通電位置は図5(b)に示す様に、W相に最大電流が流れU、V相に同等の電流が流れる。 【0021】なお、通電方向の一方のみの例について述べたが逆方向でも動作する事ができる。 【0022】次に、第1ステータ1210に対し、第1ロータ1350の位置が変化した場合の通電方法を以下に示す。ここでは第1ロータ1350と第2ロータ1310の相対位置を図3(a)の位置について説明する。図6(a)の各相の通電タイミングに対し、その時に発生する回転磁界は、│α│(cost,sint)(以下式という)になる。これより、回転磁界の方向は3相巻線の通電位置を制御する事により、任意の方向に変えることができる。その通電位置を具体化したのが図6(a)〜(e)である。ここで、図6(a)をt=0における各相の通電位置とした。式よりt=π/12では磁界の回転角度は電気角でπ/12、今ここで述べているMGの3相界磁巻線は2極対であるので機械角ではπ/24となる。ここで、図6(a)〜(e)の第1ステータ1210に対する第1ロータ1350の位置における回転磁界の電流中心位置Icと各相の通電量の関係は各図に示すtの量と図7(a)の各相の通電量で示される。この関係により、第1ロータ1350の任意の位置に対してもその磁束を流すべき位置を狙って通電出来るので、図3の各第1、第2ロータ1350,1310の位置に対して、第1ステータ1210の位置が変化しても所望の位置に磁束を流す様に通電出来る。 【0023】又、上記通電は第1、第2ロータ1350、1310の回転位置をセンサ1911及び1912により検出しその相対位置に対して行う。 【0024】以上の構成と原理で給電器を使用せずに第1ロータ1350と第2ロータ1310間の作動トルクを固定の第1ステータ1210から調整出来るので信頼性が向上出来ると共に、給電器のスペース分小さく出来る。 【0025】又、本回転機の2つのロータ間はスイッチドリラクタンスモータの原理を応用しているが、本考案の構成ではそのモータで課題となる巻線の使用率の低さから来る電流の集中を緩和出来、効率を向上させる事も可能である。 【0026】次に、本発明の第2の実施例について、図8に基づいて説明する。 【0027】この第2実施例においては、第1実施例における第1ロータ1350を、第2ロータ1310の外周に配置するようにしたものであり、その構成は同一のものである。なお、シャフト1213は、第2ロータ1310によって回転自在に支持されている。 【0028】次に、本発明の第3の実施例について、図9に基づいて説明する。 【0029】この第3の実施例においては、第1のステータ1210の内周に設けられた第1ロータ1350と、この第1ロータ1350の内周に回転自在に支持された第1シャフト1310cと、この第1シャフト1310cの外周に設けられた第1磁極部1310aとを有している。また、第1シャフト1310cと同軸上に結合し、第1シャフト1310cの回転が伝達される第2シャフト1310dと、この第2シャフト1310dの外周に設けられた第2磁極部1310bと、この第2磁極部の外周に設けられた第2ステータ1410とから構成されている。 【0030】なお、第1ステータ1210は、第1ハウジング1720に固定されると共に、第2ステータ1410は、第2ハウジング1730の内周に固定されている。また、デファレンシャルギヤ900は、第2シャフト1310dの外周に設けられた1332aと減速部820を介して回転が伝達されることになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年6月4日(1999.6.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096998 【弁理士】 【氏名又は名称】碓氷 裕彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−350309(P2000−350309A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−158010 |
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