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【発明の名称】 電源装置
【発明者】 【氏名】佐々木 勉

【氏名】山田 良昭

【氏名】山田 淳

【氏名】家中 弘

【要約】 【課題】主蓄電装置等のメンテナンス性を向上する。

【解決手段】エンジンにより駆動される発電機1と、発電された電力を蓄える主蓄電装置3と、発電機1と主蓄電装置3とを電源として駆動される走行用電動モータ2と、各種電装品用の補助電池4とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置3の格納部11の格納扉12の開閉を検出する格納扉開閉検出手段13と、その格納扉12の開放に連動して主蓄電装置3を放電させる放電制御手段5とを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置の格納部の格納扉の開閉を検出する格納扉開閉検出手段と、その格納扉の開放に連動して主蓄電装置を放電させる放電制御手段とを設けたことを特徴とする電源装置。
【請求項2】 エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置の格納部の格納扉の開閉を検出する格納扉開閉検出手段と、その格納扉の開放に連動して主蓄電装置の電力を補助電池に充電させる充放電制御手段とを設けたことを特徴とする電源装置。
【請求項3】 前記格納扉の開放時に警告を発生する警告装置を設けた請求項1または2に記載の電源装置。
【請求項4】 エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、車両のメインスイッチのオフに連動して主蓄電装置の電力を補助電池に充電させる充放電制御手段を設けたことを特徴とする電源装置。
【請求項5】 前記充放電制御手段は、主蓄電装置の充電状態と補助電池の充電状態を検出する充電状態検出手段を備え、これらの充電状態に基づき主蓄電装置の電力の補助電池への充電ならびに主蓄電装置の放電を行う請求項2または4に記載の電源装置。
【請求項6】 エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置の充電状態と補助電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と、車両のメインスイッチをオンした際に、前記充電状態に基づき補助電池から主蓄電装置への充電を行わせる充電制御手段とを設けたことを特徴とする電源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハイブリッド車両の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から排気エミッションを改善するため、エンジンと電動モータを組み合わせたハイブリッド電気自動車がある。このようなハイブリッド電気自動車は、エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置とを備え、これらを電源にインバータを介して走行用の電動モータを駆動して走行する。この場合、主蓄電装置は所定の格納部に格納するようになっている。
【0003】なお、関連する従来例として、特開平8−47103号、8−140205号、9−312939号公報に、ハイブリッド電気自動車、電源装置に関する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなハイブリッド電気自動車にあっては、主蓄電装置およびその周辺機器等のメンテナンス時に、主蓄電装置を放電させてからメンテナンスを行う必要がある。
【0005】しかし、この場合作業者が主蓄電装置を放電させるのを忘れることがあり、放電させずに周辺機器等のメンテナンスを行った場合に、主蓄電装置の電力によってハイブリッドシステムの回路が破損したりするという心配があった。また、主蓄電装置の電力をそのまま放電させるのでは無駄がある。
【0006】この発明は、このような問題点を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置の格納部の格納扉の開閉を検出する格納扉開閉検出手段と、その格納扉の開放に連動して主蓄電装置を放電させる放電制御手段とを設ける。
【0008】第2の発明は、エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置の格納部の格納扉の開閉を検出する格納扉開閉検出手段と、その格納扉の開放に連動して主蓄電装置の電力を補助電池に充電させる充放電制御手段とを設ける。
【0009】第3の発明は、第1、第2の発明において、前記格納扉の開放時に警告を発生する警告装置を設ける。
【0010】第4の発明は、エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、車両のメインスイッチのオフに連動して主蓄電装置の電力を補助電池に充電させる充放電制御手段を設ける。
【0011】第5の発明は、第2、第4の発明において、前記充放電制御手段は、主蓄電装置の充電状態と補助電池の充電状態を検出する充電状態検出手段を備え、これらの充電状態に基づき主蓄電装置の電力の補助電池への充電ならびに主蓄電装置の放電を行う。
【0012】第6の発明は、エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄える主蓄電装置と、発電機と主蓄電装置とを電源として駆動される走行用電動モータと、各種電装品用の補助電池とを備えるハイブリッド車両において、主蓄電装置の充電状態と補助電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と、車両のメインスイッチをオンした際に、前記充電状態に基づき補助電池から主蓄電装置への充電を行わせる充電制御手段とを設ける。
【0013】
【発明の効果】第1〜第5の発明によれば、主蓄電装置の格納部の格納扉が開放されると、あるいは車両のメインスイッチがオフされると、主蓄電装置が放電され、主蓄電装置、その周辺機器等のメンテナンスを容易に安全に行うことができる。また、主蓄電装置の電力が補助電池に充電される、電力を有効に利用することができる。
【0014】第6の発明によれば、メンテナンスの終了後、あるいは主蓄電装置の電力が少ない場合、主蓄電装置の所定の電力を確保することができ、車両の走行を行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1において、1はエンジン(図示しない)に連結される発電機、2は車輪の駆動軸に連結される走行用電動モータ、3は蓄電池およびコンデンサからなる主蓄電装置、4は各種電装品用の補助電池を示す。
【0017】発電機1、走行用電動モータ2、主蓄電装置3はコントロールユニット5によって制御されるコンバータ6、インバータ6Aを介して接続される。発電機1により発電された交流電力は、コンバータ6を介して直流電力に変換され、主蓄電装置3の充電、インバータ6Aを介して電動モータ2の駆動等に供給される。また、主蓄電装置3に充電された電力は、インバータ6Aを介して交流電力に変換され、電動モータ2の駆動等に供給される。
【0018】主蓄電装置3と補助電池4との間には、コントロールユニット5によって制御される双方向のDC−DCコンバータ7が備えられる。主蓄電装置3と補助電池4には、それぞれ充電率SOL1,SOL2を検出(電圧値、電流値等から検出)する充電率検出器8,9が設けられ、これらの検出信号はコントロールユニット5に送られる。補助電池4の充電率が所定値以下になると、DC−DCコンバータ7を介して主蓄電装置3側の電力が低圧に変換されて補助電池4に充電される。また、所定の条件において、DC−DCコンバータ7を介して補助電池4の充電、主蓄電装置3の充電が行われる(後述する)。
【0019】一方、図2〜図4のように主蓄電装置3は車両の所定の格納部11に格納されると共に、この場合その格納扉12の開閉状態を検出する格納扉開閉検出スイッチ13が設けられる。この格納扉開閉検出スイッチ13は、主蓄電装置3に設けられたオス型の端子14と格納扉12に設けられたメス型の端子15とからなり、格納扉12が閉じられた状態では両端子14,15が係止して導通した状態に保たれ、格納扉12が開放されると両端子14,15が離れて遮断される。端子14,15は主蓄電装置3の区分毎にそれぞれ設けられるが、そのうちの1組が格納扉開閉検出スイッチ13に用いられる。
【0020】この格納扉開閉検出スイッチ13は、図1のように車両のメインスイッチ16と直列にコンバータ6およびインバータ6Aと主蓄電装置3側との間に設けられ、そのオン状態信号、オフ状態信号はコントロールユニット5に送られる。
【0021】17はコントロールユニット5によって動作されるスピーカ、ランプ等の警告装置を示し、運転席等に設けられる。
【0022】次に、メンテナンス時のコントロールユニット5による制御内容を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0023】ステップ1では、格納扉開閉検出スイッチ13がオフ(主蓄電装置3の格納扉12が開放)されたかどうかを見る。
【0024】格納扉開閉検出スイッチ13がオフされた場合、ステップ2にて警告を行う。これは、運転席に設けた警告装置17により、格納扉12が開放された旨の警告表示、警告音の発生を行う。
【0025】ステップ3〜6では、主蓄電装置3の充電率SOL1と補助電池4の充電率SOL2をモニタして、DC−DCコンバータ7を稼動して、主蓄電装置3の電力を補助電池4に供給して補助電池4に充電する。
【0026】ステップ7では、主蓄電装置3の充電率SOL1が安定レベルの下限値SOLLに下がったかどうか、ステップ8では、補助電池4の充電率SOL2が100%になったかどうかを判定する。
【0027】主蓄電装置3の充電率SOL1が安定レベルの下限値SOLLに下がった場合、ステップ10,11にてDC−DCコンバータ7を停止して、警告装置17により主蓄電装置3の安全状態を告知する。
【0028】主蓄電装置3の充電率SOL1が安定レベルの下限値SOLLに下がる前に、補助電池4の充電率SOL2が100%になった場合、ステップ9にて抵抗器(DC−DCコンバータ7内に設けて良い)等で主蓄電装置3の電力を消費して、その後ステップ10,11にてDC−DCコンバータ7を停止して、警告装置17により主蓄電装置3の安全状態を告知する。
【0029】このように構成したため、主蓄電装置3を格納している格納部11の格納扉12が開放されると、主蓄電装置3が安定レベルの下限値に放電される。
【0030】このため、主蓄電装置3およびその周辺機器等のメンテナンスを行うときに、メンテナンスを容易に安全に行うことができ、主蓄電装置3の電力が作用してハイブリッドシステムの回路が破損するようなことを確実に防止できる。
【0031】また、この場合補助電池4の充電率が上限になければ、主蓄電装置3の電力が補助電池4に充電されるため、無駄を低減でき、電力を有効に利用することができる。
【0032】図6は本発明の別の実施の形態を示す。これは、車両のメインスイッチ16(図1参照)のオフに連動して主蓄電装置3の放電、補助電池4の充電を行うようにしたものである。
【0033】この場合、ステップ21では、メインスイッチ16がオフされたかどうかを見、オフされた場合、ステップ22以降に進む。
【0034】ステップ22〜25では、主蓄電装置3の充電率SOL1と補助電池4の充電率SOL2をモニタして、DC−DCコンバータ7を稼動して、主蓄電装置3の電力を補助電池4に供給して補助電池4に充電する。
【0035】ステップ26では、主蓄電装置3の充電率SOL1が安定レベルの下限値SOLLに下がったかどうか、ステップ27では、補助電池4の充電率SOL2が100%になったかどうかを判定する。
【0036】主蓄電装置3の充電率SOL1が安定レベルの下限値SOLLに下がった場合、ステップ29,30にてDC−DCコンバータ7を停止して、警告装置17により主蓄電装置3の安全状態を告知する。
【0037】主蓄電装置3の充電率SOL1が安定レベルの下限値SOLLに下がる前に、補助電池4の充電率SOL2が100%になった場合、ステップ28にて抵抗器(DC−DCコンバータ7内に設けて良い)等で主蓄電装置3の電力を消費して、その後ステップ29,30にてDC−DCコンバータ7を停止して、警告装置17により主蓄電装置3の安全状態を告知する。
【0038】このようにすれば、メインスイッチ16のオフにしたがい、主蓄電装置3、その周辺機器および各機器のメンテナンスを容易に安全に行うことができ、メンテナンスの作業性が向上する。
【0039】図7は本発明の別の実施の形態を示す。これは、車両のメインスイッチ16(図1参照)をオンした場合に、主蓄電装置3を充電するようにしたものである。
【0040】この場合、ステップ41では、メインスイッチ16がオンされたかどうかを見、オフされた場合、ステップ42以降に進む。
【0041】ステップ42〜45では、主蓄電装置3の充電率SOL1と補助電池4の充電率SOL2をモニタして、DC−DCコンバータ7を稼動して、補助電池4の電力を主蓄電装置3に供給して主蓄電装置3に充電する。
【0042】ステップ46,47では、主蓄電装置3の充電率SOL1が所定の上限値SOLHに達したかどうか、補助電池4の充電率SOL2が所定の下限値になったかどうかを判定する。
【0043】主蓄電装置3の充電率SOL1が所定の上限値SOLHに達した場合、あるいは補助電池4の充電率SOL2が所定の下限値になった場合、ステップ48,49にてDC−DCコンバータ7を停止して、充電量表示装置等に主蓄電装置3の充電状態を告知する。
【0044】このようにすれば、メンテナンスの終了後、あるいは主蓄電装置3の電力が少ない場合、主蓄電装置3の所定の電力を確保することができ、車両の走行を行える。
【出願人】 【識別番号】000003908
【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
【出願日】 平成11年3月30日(1999.3.30)
【代理人】 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開2000−287301(P2000−287301A)
【公開日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願番号】 特願平11−89186