| 【発明の名称】 |
ハイブリッド車両 |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬尾 宣英
【氏名】吉野 道夫
【氏名】定平 誠二
【氏名】竹本 明
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| 【要約】 |
【課題】エンジン始動時の油膜形成不良による信頼性悪化を防止する。
【解決手段】通常のエンジンのクランキング時■或いはハイブリッド自動車のエンジンのクランキング時■に比べて、エンジンのクランキング抵抗とエンジントルクとが釣り合うように、■の如くエンジントルクをK値で補正することによりエンジン回転数の上昇速度を低下させて、クランキング時のエンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンと、該エンジンに駆動力を伝達可能なモータにより車輪を駆動するハイブリッド車両において、エンジン始動時において、前記モータによりエンジン回転数を所定回転数以上に上昇させた後、該エンジンを燃焼させる始動制御手段と、前記エンジンの潤滑状態を判定する判定手段とを備え、前記始動制御手段は、前記エンジン始動時の潤滑状態が低い時には前記エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正することを特徴とするハイブリッド車両。 【請求項2】 前記始動制御手段は、前記エンジン回転数の上昇速度を低下させることにより、前記エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。 【請求項3】 前記始動制御手段は、前記エンジン回転数を所定回転数で保持することにより、前記エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。 【請求項4】 前記エンジンは、該エンジンで駆動されるオイルポンプから供給される潤滑油により潤滑されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。 【請求項5】 前記判定手段は、前記エンジンの停止時間が所定時間以上の時に潤滑状態が低いと判定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。 【請求項6】 前記判定手段は、エンジン温度が所定温度以下の時に潤滑状態が低いと判定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド車両に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の車両の駆動装置の一例として、エンジンとモータとを併用して走行するハイブリッド自動車等では、発電機によりエンジンを始動させ、かつ始動時のトルク変動を抑制するもの(特開平9−109694号公報)が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハイブリッド自動車では従来のスタータモータの代わりに、発電機によりエンジンをクランキングさせるのでエンジン始動時のクランキング回転数が制御できる利点がある。一方で、ハイブリッド自動車ではエンジンの使用頻度が少なく、しばらくエンジンが使用されなかった後に急加速が要求されることによるエンジン始動時に、ピストンやシリンダ等に油膜が形成されていない状況にもかかわらず、エンジン始動後に直にアイドル回転数よりも高回転(例えば、2000rpm)に設定されることもあるため、特にエンジン始動時の油膜形成不良によりエンジンの信頼性に悪影響を与えるという不都合がある。 【0004】本発明は、上述の事情に鑑みてなされ、その目的は、エンジン始動時に潤滑性が低いならばエンジン回転数の上昇を抑えて、エンジンの信頼性を向上できるハイブリッド車両を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のハイブリッド車両は、以下の構成を備える。即ち、エンジンと、該エンジンに駆動力を伝達可能なモータにより車輪を駆動するハイブリッド車両において、エンジン始動時において、前記モータによりエンジン回転数を所定回転数以上に上昇させた後、該エンジンを燃焼させる始動制御手段と、前記エンジンの潤滑状態を判定する判定手段とを備え、前記始動制御手段は、前記エンジン始動時の潤滑状態が低い時には前記エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正する。 【0006】また、好ましくは、前記始動制御手段は、前記エンジン回転数の上昇速度を低下させることにより、前記エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正する。 【0007】また、好ましくは、前記始動制御手段は、前記エンジン回転数を所定回転数で保持することにより、前記エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正する。 【0008】また、好ましくは、前記エンジンは、該エンジンで駆動されるオイルポンプから供給される潤滑油により潤滑される。 【0009】また、好ましくは、前記判定手段は、前記エンジンの停止時間が所定時間以上の時に潤滑状態が低いと判定する。 【0010】また、好ましくは、前記判定手段は、エンジン温度が所定温度以下の時に潤滑状態が低いと判定する。 【0011】 【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば、エンジン始動時の潤滑状態が低い時にはエンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正することにより、エンジン始動時の油膜形成不良によりエンジンの信頼性に悪影響を与えるのを防止できる。 【0012】請求項2の発明によれば、エンジン回転数の上昇速度を低下させることにより、エンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正することにより、エンジン始動時の油膜形成不良によりエンジンの信頼性に悪影響を与えるのを防止できる。 【0013】請求項3の発明によれば、エンジン回転数を所定回転数で保持することにより、エンジン回転数の上昇度合を低減でき、エンジン始動時の油膜形成不良によりエンジンの信頼性に悪影響を与えるのを防止できる。 【0014】請求項4の発明によれば、エンジンは、エンジンで駆動されるオイルポンプから供給される潤滑油により潤滑されることにより、モータ回転数を制御することでオイルポンプによるオイル供給も同時に調整できる。 【0015】請求項5の発明によれば、エンジンの停止時間が所定時間以上の時に潤滑状態が低いと判定することにより、エンジン始動時の油膜形成不良を確実に判定できる。 【0016】請求項6の発明によれば、エンジン温度が所定温度以下の時に潤滑状態が低いと判定することにより、エンジン始動時の油膜形成不良を確実に判定できる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。[ハイブリッド自動車の機械的構成]図1は、本実施形態のハイブリッド自動車の機械的構成を示すブロック図である。 【0018】図1に示すように、本実施形態のハイブリッド自動車は、駆動力を発生するためのパワーユニットとして、鉛蓄電池やNi−H2電池が使用されるバッテリ3から供給される電力により駆動される走行用モータ2とガソリン等の液体燃料の爆発力により駆動されるエンジン1とを併用して走行し、後述する車両の走行状態に応じて、走行用モータ2のみによる走行、エンジンのみによる走行、或いは走行用モータ2及び/又は発電機4とエンジン1の双方による走行とが実現される。 【0019】エンジン1はトルクコンバータ5を介してクラッチ6の締結により自動変速機7に駆動力を伝達する。自動変速機7は、エンジン1から入力された駆動力を走行状態に応じて(或いは運転者の操作により)所定のトルク及び回転数に変換して、ギヤトレイン11及び差動機構8を介して駆動輪9、10に伝達する。また、エンジン1はバッテリ3を充電するために発電機4を駆動する。 【0020】走行用モータ2はバッテリ3から供給される電力により駆動され、ギアトレイン11を介して駆動輪9、10に駆動力を伝達する。 【0021】発電機4は、通常時はエンジン1により駆動されてバッテリを充電するが、エンジン始動時にバッテリ3から電力が供給されてエンジンをクランキングさせたり、急加速時にエンジン1を介して車輪9、10に駆動力を伝達可能となっている。 【0022】エンジン1は、例えば直噴式や可変バルブタイミング式の高燃費ガソリンエンジンが搭載され、走行用モータ2は例えば最大出力20KWのIPM同期式モータが使用され、発電機4は例えば最大出力10KWのものが使用され、バッテリ3は例えば最大出力30KWのニッケル水素電池が搭載される。また、エンジンには、エンジンのクランク軸から駆動力を受けて作動するクランク軸に直結されたオイルポンプを有しており、このオイルポンプによりオイルの供給圧力を高めて、エンジンの摺動部にオイルを供給する。 【0023】統括制御ECU100はCPU、ROM、RAM、インターフェース回路及びインバータ回路等からなり、エンジン1の点火時期や燃料噴射量等をコントロールすると共に、走行用モータ2の出力トルクや回転数等をエンジン1のトルク変動や自動変速機7の変速ショックを吸収するようにコントロールする。また、統括制御ECU100は、エンジン1の作動時に発電機4にて発電された電力を、走行用モータ2に供給したり、バッテリ3に充電させるように制御する。 【0024】次に、下記表1を参照して主要な状態下におけるエンジン、発電機、走行用モータ及びバッテリの制御について説明する。尚、表1において「力行」とは駆動トルクを出力している状態を意味する。 【0025】 【表1】
[停車時]表1に示すように、停車時では、エンジン1、発電機4、走行用モータ2は停止される。但し、エンジンは冷間時とバッテリ蓄電量低下時に運転され、発電機4はエンジン運転中は発電するために駆動されてバッテリ3を充電する。 [緩発進時]表1に示すように、緩発進時では、エンジン1、発電機4は停止され、走行用モータ2が駆動トルクを出力する。 [急発進時]表1に示すように、急発進時では、発電機4と走行用モータ2が駆動トルクを出力し、エンジン1は始動後高出力で運転される。バッテリ3は発電機4と走行用モータ2とに放電する。 [エンジン始動時]表1に示すように、エンジン始動時では、発電機4がエンジン1をクランキングするために駆動トルクを出力してエンジン1が起動される。バッテリ3は発電機4に放電する。 [定常低負荷走行時]表1に示すように、定常低負荷走行時では、エンジン1、発電機4は停止され、走行用モータ2が駆動トルクを出力する。バッテリ3は走行用モータ2に放電する。但し、エンジン1は冷間時とバッテリ蓄電量低下時に運転され、発電機4はエンジン運転中は発電するために駆動されてバッテリ3を充電する。 [定常中負荷走行時]表1に示すように、定常中負荷走行時では、走行用モータ2は無出力とされ、エンジン1は高効率領域で運転され、バッテリ3は走行用モータ2には放電せず、発電機4はバッテリ3を充電する。 [定常高負荷走行時]表1に示すように、定常高負荷走行時では、エンジン1は高出力運転され、発電機4と走行用モータ2が駆動トルクを出力する。バッテリ3は発電機4と走行用モータ2に放電する。但し、発電機4はバッテリ蓄電量低下時はバッテリ3を充電する。 [急加速時]表1に示すように、急加速時では、エンジン1は高出力運転され、発電機4と走行用モータ2が走行のために駆動トルクを出力する。バッテリ3は発電機4と走行用モータ2に放電する。 [減速時(回生制動時)]表1に示すように、減速時では、エンジン1及び発電機4は停止され、走行用モータ2は発電機として電力を回生してバッテリ3を充電する。 【0026】次に、図2〜7を参照して本実施形態のハイブリッド自動車の走行状態に応じた駆動力の伝達形態について説明する。 [発進&低速走行時]図2に示すように、発進及び低速走行時には、統括制御ECU100は走行用モータ2のみを駆動させ、この走行用モータ2による駆動力をギアトレイン11を介して駆動輪9、10に伝達する。また、発進後の低速走行時も走行用モータ2による走行となる。 [加速時]図3に示すように、加速時には、統括制御ECU100はエンジン1と走行用モータ2の双方を駆動させ、エンジン1と走行用モータ2による駆動力を併せて駆動輪9、10に伝達する。 [定常走行時]図4に示すように、定常走行時には、統括制御ECU100は、エンジン1のみを駆動させ、エンジン1からギアトレイン11を介して駆動輪9、10に駆動力を伝達する。定常走行時とは、エンジン回転数が2000〜3000rpm程度の最も高燃費となる領域での走行である。 [減速時]図5に示すように、減速時には、クラッチ6を解放して、駆動輪9、10の駆動力がギアトレイン11を介して走行用モータ2に回生され、走行用モータ2が駆動源となってバッテリ3が充電される。 [定常走行時&充電時]図6に示すように、定常走行&充電時には、クラッチ6を締結して、エンジン1からギアトレイン11を介して駆動輪9、10に駆動力が伝達されると共に、エンジン1は発電機4を駆動してバッテリ3を充電する。 [充電時]図7に示すように、充電時には、クラッチ6を解放してエンジン1から自動変速機7に駆動力が伝達されないようにし、エンジン1は発電機4を駆動してバッテリ3を充電する。 [通常時]図8に示すように、通常時、即ちバッテリ3が発電機4を駆動するのに十分な蓄電量を有する時には、統括制御ECU100はバッテリ3から発電機4へ電力を供給し、発電機4がエンジン1をクランキングする。 [ハイブリッド自動車の電気的構成]図9は、本実施形態のハイブリッド電気自動車の電気的構成を示すブロック図である。 【0027】図9に示すように、統括制御ECU100には、車速を検出する車速センサ101からの信号、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ102からの信号、エンジン1に供給される電圧センサ103からの信号、エンジン1のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ104からの信号、ガソリン残量センサ105からの信号、バッテリ3の蓄電残量を検出する蓄電残量センサ106からの信号、セレクトレバーによるシフトレンジを検出するシフトレンジセンサ107からの信号、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ108からの信号、エンジンのクランク角度を検出するクランク角度センサ109からの信号や、その他センサとして自動変速機7の作動油温度を検出する油温センサからの信号等を入力し、エンジン1のスロットルバルブ110、インジェクタ111、ディストリビュータ112及びEGRバルブ113により点火時期や燃料噴射量の制御等を行うと共に、走行用モータ2への電力供給量や発電機4への充電量や電力供給量の制御等を行う。また、統括制御ECU100は、上記各種センサ信号から車両の運転状態に関するデータ、車速、エンジン回転数、電圧、ガソリン残量、バッテリの蓄電残量、シフトレンジ、電力供給系統等をLCD等の表示部13を介して表示させる。 [ハイブリッド自動車の駆動制御]次に、本実施形態のハイブリッド自動車の駆動制御ついて説明する。 【0028】図10は、本実施形態の統括制御ECU100による駆動制御を示すフローチャートである。図11は、車速Vと目標トルクTRとの関係を示す変速マップである。図12はエンジンの潤滑性と補正係数Kとの関係を示すマップである。図13はエンジンの始動条件成立後の発電機回転数を示すマップである。図14はエンジンの始動条件成立後の発電機の駆動トルクTSを示すマップである。図15はクランキング時の発電機の出力トルクの変化を示すマップである。図16はエンジン回転数と発電機のトルク変化周期を示すマップである。図17はエンジントルクと発電機のトルク変化振幅を示すマップである。図18はエンジントルクと発電機のトルク変化を示すマップである。図19はエンジン始動条件成立後のエンジン回転数の変化を従来と比較して示す図である。 【0029】図10に示すように、ステップS2では、括制御ECU100は乗員によりスタートスイッチがオンされるのを待ち、スタートスイッチがオンされたならば(ステップS2でYES)、ステップS4で図8に示す各センサからデータを入力する。ステップS6では、アクセル開度αと実車速Vとから、図10の変速マップにより目標トルクTRを設定する。ステップS8では、表1に示す基本運転モードに設定する。 【0030】ステップS10では、エンジン始動条件が成立したか否かを判定する。但し、ステップS10でのエンジン始動条件とは、エンジンが車輪を駆動するためにトルク出力する時であり、車速零でバッテリ3の蓄電量が不足している時のエンジン始動条件を除く。ステップS10でエンジン始動条件が成立したならば(ステップS10でYES)、ステップS14に進み、フラグFをセットする。このフラグFはエンジン始動条件が成立した時にセットされる。ステップS16では、エンジンの潤滑性が判定される。ステップS18では補正係数Kが設定される。 【0031】ステップS16の潤滑性は、例えばエンジン水温が所定温度以下或いはエンジン停止期間が所定期間(例えば1週間)以上の場合に潤滑性が低いと判定される。 【0032】また、ステップS18の補正係数Kは、潤滑性が低いほどK値が小さくなる図12に示すマップにより設定される。また、図23に示すように、エンジンの潤滑油は、クランク軸1dにより駆動されるオイルポンプ1aによりシリンダヘッド1bやシリンダブロック1c内のカムシャフト軸受部、ピストンやシリンダ等のエンジンの各摺動部に供給される。 【0033】ステップS20では、エンジン始動時の発電機の基本トルクTGBを設定する。ステップS20の基本トルクTGBは、クランキング時の発電機の回転数が図13のマップに示すように上昇するように、図14のマップから設定される。 【0034】ステップS22ではエンジンのクランク角度を検出する。ステップS24では、エンジンのトルク変動補償のための発電機4の補償トルクTGMを設定する。 【0035】ステップS24の補償トルクTGMは、トルク変動を抑制するためにエンジントルクに対して逆位相に変化する図15のマップから設定される。また、図15のマップの補償トルクTMの周期fは、図16のマップからエンジン回転数に基づいて設定される。また、図15のマップの補償トルクTMの振幅Aは、図17のマップからエンジン負荷(トルク)に基づいて設定される。そして、図18に示すように、4気筒エンジンを例に説明すると、今回点火時期から次回点火時期までのエンジントルクを落ち込みを吸収するように、エンジントルクの変動波形とは略逆位相の変動波形で補償トルクTGMが設定される。 【0036】説明を続けると、ステップS26では、基本トルクTGBと補償トルクTGMとを加算した値に補正係数Kを乗じて最終的な発電機4のトルクTTを演算する(TT=K×(TS+TM))。 【0037】ステップS28ではエンジンのクランキング制御を実行し、ステップS30ではエンジン始動が完了するまでクランキング制御を実行する。ステップS30でエンジン始動が完了したならば(ステップS30でYES)、ステップS32でフラグFをリセットし、ステップS34で表1に示す基本運転モードに基づいてエンジン1、走行用モータ2、発電機4等を駆動制御する。 【0038】ステップS30では、エンジントルクが急増することにより発電機の界磁電流の変化が急増した時或いは発電機の発電量が一定値以上となった時或いは発電機又はエンジンの回転数変動が急増した時にエンジン始動が完了したと判定される。 【0039】一方、ステップS10でエンジン始動条件が不成立ならば(ステップS10でNO)、ステップS11に進んで、フラグFがセットされているか否かを判定する。ステップS11でフラグFがセットされているならば(ステップS11でYES)、ステップS16に進み、フラグFがセットされていないならば(ステップS11でNO)、ステップS12に進む。ステップS12では、ステップS6で設定された目標トルクTRに基づいて、エンジン1の目標トルク量ETB、走行用モータ2の目標トルク量MTB、発電機4の目標トルク量GTBを演算して、ステップS34に進む。 【0040】図19に示すように、上記クランキング制御によれば、■に示すように、通常のエンジンのクランキング時■或いはハイブリッド自動車のエンジンのクランキング時■に比べて、エンジンのクランキング抵抗(つまり、エンジン始動時に摺動部に油膜が形成されていない時の摺動抵抗)にエンジントルクが釣り合うように、エンジントルクをK値で補正することによりエンジン回転数の上昇速度を低下させて、クランキング時のエンジン回転数の上昇度合を低下方向に補正している。尚、■のように極低回転で所定時間エンジン回転数を保持してもよい。 【0041】このように、ハイブリッド自動車では従来のスタータモータの代わりに、発電機によりエンジンをクランキングさせてエンジン始動時のクランキング回転数が制御できるため、本実施形態のようにエンジンの潤滑性が低い場合にはクランキング時のエンジン回転数の上昇度合を緩やかにし、エンジン始動時の油膜が充分に形成されていない状態でクランキングしてもエンジンの信頼性に悪影響を与えないことになる。 [ハイブリッド自動車のエンジン制御]次に、本実施形態のハイブリッド自動車のエンジン制御ついて説明する。 【0042】図20は、本実施形態の統括制御ECU100によるエンジン制御を示すフローチャートである。 【0043】尚、本フローチャートはエンジン1のクランク角度毎に実行される。 【0044】図20に示すように、ステップS52では、括制御ECU100は図9に示す各センサからデータを入力する。ステップS54ではフラグFがセットされているか否かを判定する。ステップS54でフラグFがセットされているならば(ステップS54でYES)、ステップS56で発電機4の回転数に基づいてスロットル開度αをエンジン始動時のスロットル開度αSに設定する(α←αS)。ステップS58ではスロットル開度αSでの吸入空気量Qに基づいて理論空燃比になるように燃料噴射量FLを設定する(FL←FLS)。ステップS60では点火進角量θをエンジン始動時の点火進角量θSに設定する。その後、ステップS68では、上記スロットル開度α、燃料噴射量F、点火進角量θに応じてスロットルバルブ、インジェクタ、ディストリビュータを制御する。 【0045】一方、ステップS54でフラグFがセットされていないならば(ステップS54でNO)、ステップS62、S64、S66において表1に示す基本運転モードに応じてスロットル開度α、燃料噴射量FL、点火進角量θを演算して、ステップS68でスロットルバルブ、インジェクタ、ディストリビュータを制御する。 [ハイブリッド自動車のモータ制御]次に、本実施形態のハイブリッド自動車のモータ制御ついて説明する。 【0046】図21は、本実施形態の統括制御ECU100によるモータ制御を示すフローチャートである。 【0047】図21に示すように、ステップS92では表1に示す基本運転モードに応じてモータ駆動条件が成立したか否か判定する。ステップS92でモータ駆動条件が成立したならば(ステップS92でYES)、ステップS94に進み、図9のステップS12で設定された走行用モータ2の制御量MTBを読み込む。また、ステップS95でモータ駆動条件が不成立、つまりモータ停止条件が成立したならば(ステップS92でNO)、ステップS95に進み、走行用モータ2を停止させる。 【0048】ステップS96では制御量MTから走行用モータ2に出力する制御パルス幅を設定し、ステップS98で走行用モータ2に出力する。 [ハイブリッド自動車の発電機制御]次に、本実施形態のハイブリッド自動車の発電機制御ついて説明する。 【0049】図22は、本実施形態の統括制御ECU100による発電機制御を示すフローチャートである。 【0050】図22に示すように、ステップS102では表1に示す基本運転モードに応じて発電機駆動条件が成立したか否か判定する。ステップS102で発電機駆動条件が成立したならば(ステップS102でYES)、ステップS104に進み、図9のステップS12で設定された発電機4の制御量GTBを読み込む。また、ステップS102で発電機駆動条件が不成立、つまり発電機停止条件が成立したならば(ステップS102でNO)、ステップS103に進み、発電機4を停止させる。 【0051】ステップS106では制御量GTBから発電機4に出力する制御パルス幅を設定し、ステップS108で発電機4に出力する。 【0052】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。 【0053】上記エンジンはガソリン以外にディーゼルエンジンを含む。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003137 【氏名又は名称】マツダ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月26日(1999.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076428 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 康徳 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−278813(P2000−278813A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−84588 |
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