| 【発明の名称】 |
車両推進装置の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小俣 美昭
【氏名】森本 一彦
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両に車両推進装置としてエンジンと駆動機能及び発電機能を有するモータとを搭載して設け、前記エンジンにモータを直結して設け、前記エンジンの運転状態を制御するエンジン制御手段を設け、前記モータの駆動状態及び発電状態を前記エンジン制御手段によるエンジンの制御から独立して前記エンジンの運転状態と前記車両の運転状態とに基づき制御するモータ制御手段を設けたことを特徴とする車両推進装置の制御装置。 【請求項2】 前記モータ制御手段は、前記車両の運転状態に基づく制御状態として停車中制御状態と走行中制御状態とを設定して設け、これら停車中制御状態と走行中制御状態との間を遷移する際に前記モータの駆動及び発電を禁止する駆動・発電禁止制御状態を経由するよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載の車両推進装置の制御装置。 【請求項3】 前記モータ制御手段は、前記モータに駆動電力を供給するとともに前記モータの発電電力により充電される主電池の主電池状態を主電池電圧により管理するよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載の車両推進装置の制御装置。 【請求項4】 前記モータ制御手段は、停車中制御状態としてアイドリング用駆動制御状態を設定して設け、このアイドリング用駆動制御状態においては前記モータにより発電して前記主電池を充電するよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の車両推進装置の制御装置。 【請求項5】 前記モータ制御手段は、停車中制御状態として発進用駆動制御状態を設定して設け、この発進用駆動制御状態においては前記モータを駆動して前記車両の発進をアシストするよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の車両推進装置の制御装置。 【請求項6】 前記モータ制御手段は、停車中制御状態として始動用駆動制御状態を設定して設け、この始動用駆動制御状態においては前記モータを駆動して前記エンジンの始動をアシストするよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の車両推進装置の制御装置。 【請求項7】 前記モータ制御手段は、停車中制御状態としてアイドル安定化用駆動制御状態を設定して設け、このアイドル安定化用駆動制御状態においては前記モータを駆動して前記エンジンのアイドリングを安定させるよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の車両推進装置の制御装置。 【請求項8】 前記モータ制御手段は、前記駆動・発電禁止制御状態と前記走行中制御状態との遷移を走行中におけるシフトチェンジ時、ニュートラル時、更に減速中停車直前の低車速時に実施するよう制御する制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の車両推進装置の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は車両推進装置の制御装置に係り、特に、エンジンとモータとの制御を簡易化し得て、モータの制御の信頼性を向上し得て、エンジンのみでも走行が可能な車両推進装置の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両には、推進装置の動力源としてエンジンとモータとを搭載している、いわゆるハイブリッド車両がある。この車両は、エンジン及びモータの運転状態を制御するエンジン制御手段及びモータ制御手段を設け、車両の運転時にエンジン及びモータの運転状態を夫々のエンジン制御手段及びモータ制御手段が検出し、検出したエンジン及びモータの運転データをエンジン制御手段及びモータ制御手段間で交換し、エンジン及びモータの運転状態を関連して制御することにより、要求される性能(燃費や排気有害成分値、動力性能等)を高次元で達成している。 【0003】このような車両の制御装置としては、特開平9−74710号公報、特開平10−67243号公報、実開平5−61432号公報、実開平5−72544号公報、特開平9−329060号公報に開示されるものがある。 【0004】特開平9−74710号公報に開示されるものは、内燃機関に少なくとも2つの出力軸に駆動力を出力する差動歯車機構を連結し、この差動歯車機構に第1の回転電機と第2の回転電機とを連結し、第1の回転電機と第2の回転電機との回転軸のいずれか一方を他方の内部に回転自在に挿入し、差動歯車機構と両回転電機とを同一軸上に配置したものである。 【0005】特開平10−67243号公報に開示されるものは、エンジンの駆動力をオートマチックトランスミッションを介して一方の車輪に伝達する車両において、エンジンの駆動と独立して駆動可能な補助駆動源を設け、エンジンの停止時に前記補助駆動源で他方の車輪を駆動する制御手段を設けたものである。 【0006】実開平5−61432号公報に開示されるものは、内燃エンジンの駆動系に発電と電動の機能を有する回転機をパラレルに連結したハイブリッドエンジンにおいて、前記回転機を制御する発電制御手段と電動制御手段とを設け、電動制御手段は低温時に所定時間だけ駆動アシスト量を設定する電動モード制御手段と、駆動アシスト量に対して不足する出力を補うためにエンジン出力を設定するエンジン負荷設定手段と、を備えたものである。 【0007】実開平5−72544号公報に開示されるものは、自走式作業車のエンジンにモータ機能と発電機能とを備えた誘導機を組付け、前記エンジンの出力トルクが大きいときは誘導機からエンジンにトルクを供給し、エンジンの出力トルクが小さいときは余剰トルクで誘導機を発電させてバッテリに充電する制御手段を設けたものである。 【0008】特開平9−329060号公報に開示されるものは、ハイブリッド車のエンジンの運転中に燃料カット制御を実行したときに、排ガスを吸気管に還流させるよう還流手段の開閉弁を制御する管理由制御手段を設けたものである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のいわゆるハイブリッド車両の制御装置においては、前述の如く、車両の運転時にエンジン制御手段及びモータ制御手段の夫々が検出したエンジン及びモータの運転データを、エンジン制御手段及びモータ制御手段間で交換してエンジン及びモータの運転状態を関連して制御している。 【0010】ところが、このような車両の制御装置は、エンジン制御手段とモータ制御手段とが相互に関連して制御を行っているため、制御が複雑になる不都合がある。このため、このような制御装置は、制御の複雑化により制御の信頼性の低下を招く不都合があるとともに、コストの上昇を招く不都合がある。 【0011】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、車両に車両推進装置としてエンジンと駆動機能及び発電機能を有するモータとを搭載して設け、前記エンジンにモータを直結して設け、前記エンジンの運転状態を制御するエンジン制御手段を設け、前記モータの駆動状態及び発電状態を前記エンジン制御手段によるエンジンの制御から独立して前記エンジンの運転状態と前記車両の運転状態とに基づき制御するモータ制御手段を設けたことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】この発明の車両推進装置の制御装置は、エンジンに駆動機能及び発電機能を有するモータを直結して設け、エンジンの運転状態を制御するエンジン制御手段を設け、モータの駆動状態及び発電状態を、エンジン制御手段によるエンジンの制御から独立して、エンジンの運転状態と車両の運転状態とに基づき制御するモータ制御手段を設けたことにより、エンジン制御手段とモータ制御手段とを独立させて、各々の制御手段によってエンジンとモータとを別個に制御することができ、制御を簡易化することができる。尚、モータ制御手段は、その出力をエンジン制御手段と相互交換することなくモータを制御するが、入力に関してはその一部をエンジン制御手段と共用してエンジンの運転状態及び車両の運転状態を検出し、モータの制御に利用する。 【0013】 【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図15は、この発明の実施例を示すものである。図13において、2は図示しない車両の車両推進装置、4はエンジン、6はモータ、8はクラッチ、10は手動変速機である。この車両には、車両推進装置2としてエンジン4と駆動機能及び発電機能を有するモータ6とを搭載して設けている。 【0014】前記エンジン4には、モータ6を直結して設け、このモータ6にクラッチ8を介して手動変速機10を連結して設けている。前記エンジン4には、オルタネータ12とA/C(エアコン)コンプレッサ14とスタータモータ16とを設けている。 【0015】前記車両推進装置2は、制御装置18として、エンジン4の運転状態を制御するエンジン制御手段20を設け、モータ6の駆動状態及び発電状態を制御するモータ制御手段22を設けている。 【0016】前記エンジン4は、エンジン制御用信号線24によりエンジン制御手段20に接続されている。エンジン制御手段20は、エンジン制御手段用電力線26により副電池28に接続されている。副電池28は、前記オルタネータ12に副電池充電用電力線30により接続されている。 【0017】前記モータ6は、モータ制御用信号線32によりモータ制御手段22に接続されている。モータ制御手段22は、モータ制御手段用副動力線34により前記エンジン制御手段用電力線26を介して副電池28に接続され、また、モータ制御手段用主動力線36により主電池38に接続されている。主電池38は、モータ6に駆動電力を供給するとともにモータ6の発電電力により充電される。 【0018】前記エンジン制御手段20は、図14に示す如く、燃料噴射制御部40、点火時期制御部42、ISC(アイドルスピード)制御部44、フューエルポンプリレー制御部46、ラジエータファンリレー制御部48、A/C(エアコン)制御部50、セルフシャットオフ機能部52 、副電池逆接保護機能部54、フェールセイフ機能部56、セルフダイアグノーシス部58を設けている。 【0019】エンジン制御手段20の入力側には、イグニションスイッチ60、クランク角センサ62、スロットルセンサ64、吸気圧センサ66、水温センサ68、ノックセンサ70、点火時期調整用レジスタ72、O2 センサ74、車速センサ76、電気負荷78、ブレーキスイッチ80、A/Cエバポレータサーミスタ82、A/Cスイッチ84、ブロアファン86、テストスイッチ88、ダイアグノーシススイッチ90を接続して設けている。 【0020】エンジン制御手段20の出力側には、インジェクタ92、イグニションコイル/イグナイタ94、ISCバルブ96、フューエルポンプリレー98、ラジエータファンリレー100、タコメータ102、A/Cコンプレッサクラッチ104、A/Cコンデンサファンリレー106、メインリレー108、チェックエンジンランプ110が接続されている。 【0021】また、前記エンジン制御手段20は、エンジンがリーンバーン(希薄燃焼)エンジンの場合に、破線で示す如く、電子スロットル制御部112、規範燃焼制御部114、EGR制御部116、キャニスタパージバルブ制御部118を設けている。この場合には、エンジン制御手段20の入力側に、前記スロットルセンサ64に加えてアクセルセンサ120、A/Fセンサ122を接続し、エンジン制御手段20の出力側に、スロットルモータ124、スロットルパワーリレー126、エアアシストバルブ128、スワールコントロールバルブ130、A/Fセンサ122のヒータ及びポンプ132、ジェネレータ134、EGRバルブ136、キャニスタパージバルブ138を接続して設けている。 【0022】さらに、前記エンジン制御手段20は、変速機が自動変速機の場合に、破線で示す如く、AT制御部140を設けている。この場合には、エンジン制御手段20の入力側に、ATシフトスイッチ142を接続して設け、エンジン制御手段20の出力側に、シフトソレノイドバルブ144を接続して設けている。 【0023】エンジン制御手段20は、前記クランク角センサ62やスロットルセンサ64等から入力する信号によりインジェクタ92やイグニションコイル/イグナイタ94等を駆動し、エンジン4の燃料噴射量や点火時期等の運転状態を制御する。 【0024】前記モータ制御手段22は、図15に記す如く、モータ制御部146、モータ駆動部148、入出力処理部(インターフェイス)150、主電池状態管理部152、フェイルセイフ部154を設けている。 【0025】モータ制御手段22の入力側には、前記イグニションスイッチ60、前記吸気圧センサ66、前記水温センサ68、前記車速センサ76、前記アクセルセンサ120に加えて、スタータスイッチ156、ブレーキスイッチ158、クラッチスイッチ160、主電池電圧検出器162を接続して設けている。 【0026】モータ制御手段22の出力側には、前記モータ6を接続して設けている。 【0027】この車両推進装置2の制御装置18は、エンジン4の運転状態を制御するエンジン制御手段20を設け、モータ6の駆動状態及び発電状態を制御するモータ制御手段22を設けている。このモータ制御手段22は、エンジン制御手段20との間でデータ交換をせずに、エンジン制御手段20によるエンジン4の制御から独立して、モータ6の駆動状態及び発電状態をエンジン4の運転状態と車両の運転状態とに基づき独自に判断して制御する。 【0028】前記モータ制御手段22は、図3に示す如く、車両の運転状態に基づく制御状態として、停車中制御状態と走行中制御状態とを設定して設け、これら停車中制御状態と走行中制御状態との間を遷移する際に、モータ6の駆動及び発電を禁止する駆動・発電禁止制御状態を経由するよう制御する。 【0029】また、モータ制御手段22は、モータ6に駆動電力を供給するとともにモータ6の発電電力により充電される主電池38の主電池電圧を検出する主電池電圧検出器162から主電池電圧信号を入力し、図4に示す如く、この主電池電圧により主電池状態を主電池状態管理部152により管理するよう制御する。 【0030】さらに、モータ制御手段22は、図3に示す如く、停車中制御状態として、アイドリング用発電制御状態と発進用駆動制御状態と始動用駆動制御状態とアイドル安定化用駆動制御状態とを設定して設けている。モータ制御手段22は、アイドリング用発電制御状態においてはモータ6により発電して主電池38を充電するよう制御し、発進用駆動制御状態においてはモータ6を駆動して車両の発進をアシストするよう制御し、始動用駆動制御状態においてはモータ6を駆動してエンジン4の始動をアシストするよう制御し、アイドル安定化用駆動制御状態においてはモータ6を駆動してエンジン4のアイドリングを安定させるよう制御する。 【0031】さらにまた、モータ制御手段22は、図3に示す如く、走行中制御状態として、駆動・発電許可制御状態と駆動禁止制御状態と駆動・発電禁止制御状態とを設定して設けている。モータ制御手段22は、駆動・発電許可制御状態においてはモータ6の駆動及び発電を許可するよう制御し、駆動禁止制御状態においてはモータ6の駆動を禁止して発電を許可するよう制御し、駆動・発電禁止制御状態においてはモータ6の駆動及び発電を禁止するよう制御する。 【0032】前記走行中制御状態として設定された駆動・発電許可制御状態と駆動禁止制御状態との間は、図4に示す如く、前記モータ制御手段22の主電池状態管理部152によって管理される主電池38の主電池電圧に基づいて遷移される。 【0033】モータ制御手段22は、図4に示す如く、主電池電圧が充電状態(SOC)100%から駆動・発電許可制御状態によりモータ6の駆動及び発電を許可するよう制御し、主電池電圧が低下して下限の駆動禁止判定電圧未満になると、駆動禁止制御状態に遷移する。 【0034】モータ制御手段22は、駆動禁止制御状態においては、モータ6の駆動を禁止するよう制御して、主電池電圧が駆動・発電許可判定電圧に達するまで発電を許可するよう制御する。モータ制御手段22は、主電池電圧が駆動・発電許可判定電圧を越えると、駆動・発電許可制御状態に遷移して、モータ6の駆動及び発電を許可するよう制御する。 【0035】駆動・発電許可制御状態から駆動禁止制御状態への遷移は、(1)、主電池開放電圧<駆動禁止判定電圧が設定時間継続(2)、駆動時主電池電圧<駆動時下限判定電圧(駆動トルク毎の設定値)が設定時間継続(図5・図6参照) (3)、モータ6の駆動開始後に設定時間が経過した時点において主電池開放電圧−駆動時電圧>駆動直後電圧変化最大値(駆動トルク毎の設定値)である(図7・図8参照) (4)、主電池開放電圧>駆動時電圧低下最大値(駆動トルク毎の設定値)が設定時間継続(図9・図10参照) (5)、モータ6の駆動開始後に設定時間が経過した時点においてモータ6の駆動を停止して主電池開放電圧を検出し、主電池開放電圧<駆動禁止判定電圧未満(トルク毎の設定値)が設定時間継続のいずれかの遷移条件が成立する場合に行われる。なお、(5)の条件が不成立の場合は、モータ6の駆動を再開する。 【0036】駆動禁止制御状態から駆動・発電許可制御状態への遷移は、(1)、主電池開放電圧>駆動・発電許可判定電圧が設定時間継続(2)、発電時主電池電圧>発電時上限判定電圧(発電トルク毎の設定値)が設定時間継続(図11・図12参照) (3)、モータ6による発電開始後に設定時間が経過した時点においてモータ6の発電を停止して主電池開放電圧を検出し、主電池開放電圧>駆動・発電許可判定電圧が設定時間継続のいずれかの遷移条件が成立する場合に行われる。尚、遷移条件(3)の成立/不成立にかかわらず、遷移条件(3)判定の終了後は遷移条件(3)判定の実施前の制御状態に復帰して、制御を継続する。その復帰時を新たに発電開始時と定義する。 【0037】次に図1・図2の制御フローチャートに沿って作用を説明する。 【0038】前記モータ制御手段22は、図3に示す如く、車両の運転状態に基づく制御状態として、停車中制御状態と走行中制御状態とを設定して設けている。 【0039】モータ制御手段22は、図1に示す如く、車両の停車中制御状態において、制御がスタートすると(200)、初期化が行われ(202)、エンジン4が始動中か否かを判断する(204)。 【0040】この判断(204)がYESの場合は、エンジン4の始動が完了か否かを判断し(206)する。この判断(206)がYESの場合は、判断(204)にリターンする。この判断(206)がNOの場合は、始動用駆動制御状態によりモータ6を駆動してエンジン4の始動をアシストするよう制御し(208)、判断(206)にリターンする。 【0041】前記判断(204)がNOの場合は、車両が走行中か否かを判断する(210)。この判断(210)がYESの場合は、後述の如く走行中制御状態に遷移する。この判断(210)がNOの場合は、アイドリングが不安定か否かを判断する(212)。 【0042】この判断(212)がYESの場合は、アイドリングが安定したか否かを判断する(214)。この判断(214)がYESの場合は、判断(212)にリターンする。この判断(214)がNOの場合は、アイドル安定化用駆動制御状態によりモータ6を駆動してエンジン4のアイドリングを安定させるよう制御し(216)、判断(214)にリターンする。 【0043】前記判断(212)がNOの場合は、車両が発進したか否かを判断する(218)。この判断(218)がYESの場合は、発進が完了したか否かを判断する(220)。この判断(220)がYESの場合は、判断(218)にリターンする。この判断(220)がNOの場合は、発進用駆動制御状態によりモータ6を駆動して車両の発進をアシストするよう制御し(222)、判断(220)にリターンする。 【0044】前記判断(218)がNOの場合は、エンジン4がストールしたか否かを判断する(224)。この判断(224)がYESの場合は、判断(204)にリターンする。この判断(224)がNOの場合は、エンジン4が冷機状態且つ水温が低温か否かを判断する(226)。 【0045】この判断(226)がNOの場合は、判断(204)にリターンする。この判断(226)がYESの場合は、主電池38が充電を要しているか否かを判断する(228)。 【0046】主電池38が充電を要せずに判断(228)がOKの場合は、判断(204)にリターンする。主電池38が充電を要して判断(228)がNGの場合は、発電量を演算し(230)、モータ6を発電制御し(232)、判断(204)にリターンする。 【0047】前記判断(210)において、車両が走行中でYESの場合は、駆動・発電禁止制御状態を経由して図2に示す走行中制御状態に遷移する。駆動・発電禁止制御状態においては、車両が停車してアイドリング中であるか否かを判断(234)する。 【0048】この判断(234)がYESの場合は、図1に示すアイドリング制御状態の判断(210)にリターンする。この判断(234)がNOの場合は、クラッチスイッチ160がON(変速中あるいはニュートラル状態)であるか否かを判断する(236)。 【0049】この判断(236)がYESの場合は、判断(234)にリターンする。この判断(236)がNOの場合は、車速センサ76の車速信号により車両が走行中であるか否かを判断する(238)。 【0050】この判断(238)がNOの場合は、判断(234)にリターンする。この判断(238)がYESの場合は、走行中制御状態の駆動・発電許可制御状態に遷移し、車速が低下中あるいはクラッチスイッチ160がON(変速中あるいはニュートラル状態)であるか否かを判断する(240)。 【0051】この判断(240)がYESの場合は、判断(234)にリターンする。この判断(240)がNOの場合は、駆動量あるいは発電量を演算し(242)、駆動命令あるいは発電命令を決定する。そして、主電池38が充電を要しているか否かを判断する(244)。 【0052】主電池38が充電を要して判断(244)がYESの場合は、駆動禁止フラグをセット「1」する(246)。主電池38が充電を要せずに判断(244)がNOの場合は、駆動禁止フラグをクリア「0」する(248)。 【0053】次いで、駆動禁止フラグが「1」であるか「0」であるかを判断する(250)。この判断(250)が「1」の場合は、駆動禁止制御状態に遷移して処理(242)で演算した結果が駆動命令だった場合、モータ6の駆動命令をキャンセルし(252)、発電命令のみを有効にする。この判断(250)が「0」の場合は、処理(242)で演算した結果を有効とし、モータ6は有効な駆動命令あるいは発電命令に従って制御され(254)、判断(240)にリターンする。 【0054】このように、この車両推進装置2の制御装置18は、エンジン4に駆動機能及び発電機能を有するモータ6を直結して設け、エンジン4の運転状態を制御するエンジン制御手段20を設け、モータ6の駆動状態及び発電状態を、エンジン制御手段20によるエンジン4の制御から独立して、エンジン4の運転状態と車両の運転状態とに基づき制御するモータ制御手段22を設けている。 【0055】これにより、この車両推進装置2の制御装置18は、エンジン制御手段20とモータ制御手段22とを独立させて、各々の制御手段20・22によってエンジン4とモータ6とを別個に制御することができ、制御を簡易化することができ、コストの低減を果たし得る。また、エンジン制御手段20によるエンジン4の制御からの独立とは、エンジン制御用の入力信号からエンジン制御用の出力を独自に非通信状態において特定して、モータ6を制御することである。つまり、モータ制御手段22は、図14の出力段に示される出力ではなく、入力段に示されるエンジン4の運転状態に基づいてモータ6を制御するものである。これにより、モータ制御手段22は、エンジン制御用の出力の特定をマップ検索によって一義的に行うことで、迅速な判断とシステムの簡素化を果たすことができる。 【0056】このため、この車両推進装置2の制御装置18は、エンジン4とモータ6との制御を簡易化し得て、制御の簡易化によりモータ6の制御の信頼性を向上し得て、また、主電池38の主電池電圧が低下してモータ6の駆動が困難な場合にも、モータ制御手段22から独立するエンジン制御手段20によってエンジン4を制御することができ、エンジン4のみでも走行を可能とし得る。 【0057】また、前記モータ制御手段22は、車両の運転状態に基づく制御状態として、停車中制御状態と走行中制御状態とを設定して設け、これら停車中制御状態と走行中制御状態との間を遷移する際に、モータ6の駆動及び発電を禁止する駆動・発電禁止制御状態を経由するよう制御する。 【0058】これにより、この車両推進装置2の制御装置18は、モータ6を車両の停車中と走行中とにおいて夫々に適した簡易な制御をすることができ、また、モータ6の駆動及び発電を禁止する駆動・発電禁止制御状態を経由するよう制御することにより、制御の信頼性を向上することができる。 【0059】また、モータ制御手段22は、モータ6に駆動電力を供給するとともにモータ6の発電電力により充電される主電池38を設け、この主電池38の主電池電圧を検出する主電池電圧検出器162を設け、この主電池電圧検出器162から入力する主電池電圧信号により主電池状態を管理するよう制御する。 【0060】このため、この車両推進装置2の制御装置18は、システムを簡易化することができる。 【0061】さらに、モータ制御手段22は、停車中制御状態として、アイドリング用発電制御状態と発進用駆動制御状態と始動用駆動制御状態とアイドル安定化用駆動制御状態とを設定し、アイドリング用発電制御状態においてはモータ6により発電して主電池38を充電するよう制御し、発進用駆動制御状態においてはモータ6を駆動して車両の発進をアシストするよう制御し、始動用駆動制御状態においてはモータ6を駆動してエンジン4の始動をアシストするよう制御し、アイドル安定化用駆動制御状態においてはモータ6を駆動してエンジン4のアイドリングを安定させるよう制御する。 【0062】即ち、この車両推進装置2の制御装置18は、エンジン4に直結したモータ6によって、エンジン4に駆動力を与えて回転を助勢し、または負荷を与えて回転を抑えるよう制御することにより、エンジン4のトルク変動や回転変動を減少させて滑らかな安定した運転状態を実現することができ、エンジン4の運転状態を燃焼効率の良い領域(例えば、ストイキ領域やリーンバーン領域等)に保持させることができる。 【0063】このように安定した運転状態のいわゆる素性の良いエンジン4を制御するエンジン制御手段20は、制御が容易なことにより複雑なプログラムを必要とせず、プログラムを簡略化することができ、また、制御すべき運転領域にあった燃焼制御等を行えば良いため、例えば、希薄燃制御や可変バルブタイミング制御等とのマッチングが良い。 【0064】このため、この車両推進装置2の制御装置18は、エンジン2の始動を容易にし得るとともにアイドリング運転状態を安定させ得て、エンジン6のストールを防止することができ、安定した運転状態のエンジン6を実現することができ、また、エンジン6が安定した運転状態であることによって、エンジン制御手段20によるエンジン4の制御を容易にし得て、エンジン制御手段20による制御を簡易化することができ、コストの低減を果たし得る。 【0065】さらにまた、モータ制御手段22は、走行中制御状態として、駆動・発電許可制御状態と駆動禁止制御状態と駆動・発電禁止制御状態とを設定し、主電池38の主電池電圧に基づいて、駆動・発電許可制御状態においてはモータ6の駆動及び発電を許可するよう制御し、駆動禁止制御状態においてはモータ6の駆動を禁止して発電を許可するよう制御し、駆動・発電禁止制御状態においてはモータ6の駆動及び発電を禁止するよう制御する。本発明では、車両推進装置2として、エンジン4にモータ6を機械的に直結した構成を有することから、前記駆動・発電禁止制御状態は必要不可欠な制御状態であり、走行中制御状態におけるシフトチェンジ時、走行中ニュートラル時、停車直前(減速中)の低車速時には、前記駆動・発電禁止制御状態への一時的な制御状態の遷移を行う。 【0066】このため、この車両推進装置2の制御装置18は、モータ6の駆動機能と発電機能とを適切に制御し得て、主電池38の過放電や過充電を防止し得て、適切に放電・充電させ得て、主電池38の寿命を延長することができる。 【0067】また、モータ制御手段22は、走行中制御状態において、例えば、減速時にモータ6を駆動してエンジン4をアシストするよう制御することにより、減速中のエンジン回転数の降下を緩やかにすることができるとともに減速終期にエンジン回転数がアイドル回転数以下に過降下することを防止でき、安定した運転状態を実現でき、減速後の加速時にモータ6を駆動して車両の加速をアシストするよう制御することにより、加速応答性を向上することができる。 【0068】さらに、モータ制御手段22は、エンジン4の冷機時に主電池38を充電するようモータ6を発電制御していることにより、冷機運転時のエンジン4に発電負荷を付加することができ、この発電負荷の付加によってエンジン4や触媒の暖機を促進することができ、排気有害成分の排出量を低減することができる。なお、モータ制御手段22は、モータ6の各制御状態を学習することにより、より適切なモータの制御が可能になる。 【0069】 【発明の効果】このように、この発明の車両推進装置の制御装置は、モータの駆動状態及び発電状態を、エンジン制御手段によるエンジンの制御から独立して、エンジンの運転状態と車両の運転状態とに基づき制御するモータ制御手段を設けたことにより、エンジン制御手段とモータ制御手段とを独立させて、各々の制御手段によってエンジンとモータとを別個に制御することができ、制御を簡易化することができる。 【0070】このため、この車両推進装置の制御装置は、エンジンとモータとの制御を簡易化し得て、制御の簡易化によりモータの制御の信頼性を向上し得て、コストの低減を果たし得て、また、主電池電圧が低下してモータの駆動が困難な場合にも、モータ制御手段から独立するエンジン制御手段によってエンジンを制御することができ、エンジンのみでも走行を可能とし得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002082 【氏名又は名称】スズキ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月10日(1999.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080056 【弁理士】 【氏名又は名称】西郷 義美
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| 【公開番号】 |
特開2000−261908(P2000−261908A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−62982 |
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