| 【発明の名称】 |
電気自動車用充電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡▲邉▼ 邦彦
【氏名】義村 昌伸
【氏名】林 清孝
【氏名】山本 章善
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| 【要約】 |
【課題】マニピュレータのアームに沿う電気コードを保護する。
【解決手段】旋回可能な第1アーム4に第2アーム5を回転可能に接続してマニピュレータ10を構成し、その先端に給電カプラー2を取り付け、この給電カプラー2に至る電気コード60、61を第1、第2アーム4、5に沿わせ、その経路の回転部でコード60、61を各アーム4、5の回転軸周りに複数回巻回する。アーム4、5の回転に伴い、コード60、61の巻回径が拡縮して、その捩じれを吸収する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定位置の電気自動車Aの充電カプラー6に、マニピュレータ10により給電カプラー2を所定位置から移動させて接続する電気自動車用充電装置であって、上記マニピュレータ10は、ベース11に昇降体12を昇降可能に設け、この昇降体12に水平な第1アーム4をその一端でもって回転可能に設け、この第1アーム4の先端に水平な第2アーム5をその一端でもって回転可能に設けて、前記昇降体12の昇降及び第1、第2アーム4、5の回転を自動制御し得るものであり、上記第2アーム5の先端に上記給電カプラー2を取付け、この給電カプラー2に至る電気コード60、61を第1、第2アーム4、5に沿わせ、その経路の回転部で前記電気コード60、61を各アーム4、5の回転軸周りに複数回巻回したことを特徴とする電気自動車用充電装置。 【請求項2】 前記電気コード60、61の巻回部を予め加熱成形したことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車用充電装置。 【請求項3】 前記電気コード60、61の巻回部において、隣り合う電気コード60、61間に、電気コード60、61と同一軸心でらせん状の滑板62を介在させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気自動車用充電装置。 【請求項4】 前記電気コード60、61の巻回部を、電気コード60、61と同一軸心で内面が低摩擦の円筒状部材63で取り囲んだ請求項1、2又は3に記載の電気自動車用充電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電気自動車のバッテリ(動力用蓄電池)を充電するための電気自動車用充電装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術及びその課題】この種の電気自動車用充電装置は、一般に、所定位置(充電位置)に導かれた電気自動車の充電カプラーに、充電装置からの給電カプラーを接続する型式である。その接続時、電気自動車が所定位置に正確に停止することは非常に困難であり、充電カプラーが充電位置から前後左右にズレたり、また、搭載重量、タイヤの空気圧等によって上下にズレる。 【0003】このため、そのズレに応じて、給電カプラーの動きを補正する必要があり、その補正をなし得る充電装置として、特開平5−207602号公報、特開平6−14408号公報等に開示がなされている。それらの充電装置の一般的な構成は、給電カプラーを有する可動部材をX−Y移動テーブルに備えたものである。 【0004】しかしながら、X−Y移動テーブル式は、その移動範囲と同じ大きさのテーブルが必要である。また、そのテーブルを上下動させて上下のズレを補正するには、大きな動力を必要とする。これらから、テーブル式は大型化及び重量化する問題があり、また、大型化等は精度の劣化を招き、コストアップにもなる。 【0005】このような問題に対処した充電装置として、2本のアームを回転自在に接続したマニピュレータの先端に給電カプラーを取り付け、各アームを適宜回転させ、給電カプラーを電気自動車に接続して充電するものが考えられる。この充電装置において、給電カプラーには、別途設けた給電器から電気コードを介して給電する。 【0006】ところで、上記電気コードをアームから離して単独に配線すると、いたずら等で電気コードが切断されたりする恐れがあるほか、美観上も問題があるため、電気コードはアームに沿わせ、カバーで覆うのが好ましい。 【0007】しかしながら、この場合、アームの回転部において、その両側に電気コードを単に渡すと、アームの回転に伴い、電気コードが捩じられることとなり、障害発生の原因となる。 【0008】この発明は、以上の点に留意し、マニピュレータ式の充電装置において、給電カプラーに至る電気コードを保護し、かつデザイン的にも優れたものとすることを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、この発明は、第1アームと第2アームとを回転可能に接続してマニピュレータを構成し、その先端に給電カプラーを取り付け、この給電カプラーに至る電気コードを第1、第2アームに沿わせ、その経路の回転部で前記電気コードを各アームの回転軸周りに複数回巻回したのである。 【0010】このようにすれば、アームの回転に伴い、電気コードの巻回径が拡縮して、その捩じれを吸収する。 【0011】なお、前記電気コードの巻回部を予め加熱成形しておくと、巻回部全体が均一に拡縮径し、またこの巻回部において、隣り合う電気コード間に、電気コードと同一軸心でらせん状の滑板を介在させると、その拡縮がさらに円滑になる。 【0012】また、前記電気コードの巻回部を、電気コードと同一軸心で内面が低摩擦の円筒状部材で取り囲むと、電気コードが部分的に拡径した場合にも、その部分が押さえ込まれて巻回部全体の拡径に遷移し、電気コードがその巻回部外周を覆うカバーに接触して傷付くのが防止される。 【0013】 【実施形態】この実施形態は、図1に示すように、充電ポートPの所定位置に、電気自動車Aが手動又は自動的に移動して停止し、その動力用バッテリに、充電装置Bで充電するものである。充電装置Bは、制御器付給電器1と給電カプラー2を有するマニピュレータ10とから成る。マニピュレータ10は、ベースに昇降体を昇降可能に設け、この昇降体に水平な第1アーム4をその一端でもって回転可能に設け、この第1アーム4の先端に水平な第2アーム5をその一端でもって回転可能に設けてその第2アーム5の先端に前記給電カプラー2を設けて、昇降体の昇降及び第1、第2アーム4、5を回転させて、給電カプラー2を充電カプラー6に接続して充電する。 【0014】上記ベースは、図2乃至図7に示すように、平面視コ字状のベースフレーム11からなって、地盤G上に立設され、このベースフレーム11に上記昇降体12をガイド13を介して昇降自在に設けている。ガイド13は、ベースフレーム11の背板11aにビス止めの受けガイド13aとブロック12に固定の摺動ガイド13bとから成り(図3、4、8参照)、両ガイド13a、13bが嵌合摺動して昇降体12を揺らすことなく昇降させる。 【0015】ベースフレーム11の背面には昇降用サーボモータ14が設けられ、このモータ14の回転軸にカップリング15を介して上下方向のねじ軸17が連結されている。このねじ軸17は、軸受16でベースフレーム11の背板11aに支持されて、昇降体12に固着のボール軸受18とねじ合っており、モータ14によりねじ軸17が回転すると、ボール軸受18を介して昇降体12が昇降する(図3、4、5参照)。 【0016】ブロック12は、円筒状回転軸19が上方に延びており、この回転軸19にタイミングプーリ20が固着されている。また、ブロック12には上記第1アーム回転用サーボモータ21が固定され、このモータ21の回転軸にタイミングプーリ22が取付けられている。このプーリ22と前記プーリ20の間にタイミングベルト23が掛け渡されている。前記回転軸19はハーモニック減速機24を介して第1アーム4に固定のブロック25に連結されており、モータ21により回転軸19が回ると、ハーモニック減速機24により減速されてブロック25すなわち第1アーム4が水平面上を回転する。 【0017】上記回転軸19の内側にはブロック12に固定の筒体26が貫通し、この筒体26の第1アーム4内先端にタイミングプーリ27が固着されている。筒体26内は駆動軸28が貫通しており、この軸28の下端は、ブロック12に固定の第2アーム回転用サーボモータ29の回転軸にカップリング30を介して連結されている。 【0018】第1アーム4の先端に筒状の回転軸31がハーモニック減速機32を介して支持され、その回転軸31に回転杆33が貫通して両アーム4、5の軸受34に回転自在に支持されている。前記回転軸31にはタイミングプーリ35が固着され、このプーリ35と上記駆動軸28のタイミングプーリ36にタイミングベルト37が掛け渡されており、上記モータ29により、駆動軸28、プーリ36、タイミングベルト37、プーリ35を介して回転軸31が回る。この回転軸31の回転は、ハーモニック減速機32を介して第2アーム5に減速して伝達され、第2アーム5が回転軸31(回転杆33)を軸として水平面上を回転する。 【0019】上記筒体26に固着のプーリ27と回転杆33下端に固着のタイミングプーリ38との間にタイミングベルト39、回転杆33上端のタイミングプーリ40と第2アーム5先端の回転軸41に固着のタイミングプーリ42との間にタイミングベルト43がそれぞれ掛け渡されており、プーリ27と38、プーリ40と42はそれぞれ同一の大きさに設定されている(図9参照)。このため、第1アーム4が回ると、プーリ27は不動のため、プーリ38がその回転角度回り、回転杆33、プーリ40、ベルト43、プーリ42を介して回転軸41が第1アーム4に対しその回転角度分だけ反対方向に回る。また、第2アーム5が第1アーム4に対し回ると、同様にして回転軸41が第2アーム5に対しその回転角度分だけ反対方向に回る。すなわち、給電カプラー2を取付けた回転軸41は絶対空間的には回転しない。このため、給電カプラー2は、第1、第2アーム4、5の回転に関係なく、同一方向を常に向いている。タイミングベルト39、43は中間のターンバックルのボルト39a、43aを回すことにより張り調整を行い得る。 【0020】上記ベースフレーム11の前後には、カウンタウェイト50がリニアガイド51を介してそのベースフレーム11の側板11bに昇降自在に設けられ、このウェイト50は、滑車53を介して紐52により昇降体12に連結されている(図2、3、8参照)。両カウンタウェイト50、50の重量は、昇降12とともに昇降する第1、第2アーム4、5などの重量とほぼ同じにしてあり、これにより昇降用モータ14は小容量で昇降体12等を円滑に昇降させることができる。図中、55はカバーである。 【0021】また、マニピュレータ10の電気コード60、61はそれぞれ電力供給用及び信号送信用のものであり、これらはベースフレーム11底面からそのフレーム11内に立ち上がり、第1アーム4、第2アーム5を経て給電カプラー2に至っている。その経路の回転部において、コード60、61は各アーム4、5の回転軸周りに複数巻回されるように加熱成形されており、アーム4、5の回転に伴い、その巻回径が拡縮して、その捩れを吸収する。 【0022】特に、第1アーム4と第2アーム5の連結部(回転部)には、図12に示すように、各コード60、61間に、これらと同一軸心でらせん状の滑板62が介在されて、その1点鎖線と2点鎖線状態の拡縮を円滑にしている。滑板62は、例えば4弗化エチレン〔テフロン(商品名)〕加工により滑面とするとよく、他の巻回部にも採用し得る。 【0023】また、図5、図12に示すように、アーム4、5の連結部におけるコード60、61の巻回部は、これらと同一軸心でテフロン加工された円筒状部材63で取り囲まれている。この円筒状部材63により、コード60、61が部分的に拡径した場合にも、その部分が押さえ込まれて巻回部全体の拡径に遷移し、コード60、61と共にアーム4、5を覆うカバー64にコード60、61の巻回部が接触して傷付くのが防止される。 【0024】このように、コード60、61を巻回し、滑板62及び円筒状部材63を設けたことにより、コード60、61の断線等の障害の発生が防止され、寿命が向上し、装置の信頼性が向上する。さらに、カバー64も狭幅化でき、デザイン性が向上する。 【0025】この実施形態は以上の構成であり、いま、図1に示すように、充電ポートPの所定の位置に電気自動車Aが停止すると、図示しない各センサにより、その停止を検出するとともに、図1の第1、第2アーム4、5が折り重なった基準位置(待機位置)の給電カプラー2に対する車体上の充電カプラー6の位置を検知し、その検出値に基づき、制御器により各モータ14、21、29が駆動されて、第1、第2アーム4、5が待機位置から所要量回転し、給電カプラー2を自動車の充電カプラー6に接続して充電する。充電が終了すれば、各モータ14、21、29を前述とは逆方向に駆動して、第1、第2アーム4、5を待機位置に戻す。 【0026】因みに、第2アーム5の給電カプラー2の取付軸(回転軸41)の移動範囲は、図13の2点鎖線で囲まれた部分Sであり、このことから、このマニピュレータ10によれば、小型で、対応範囲の広いものとし得ることが窺える。現実的には、3点鎖線で示す範囲に充電カプラー6の嵌合面が位置すれば、円滑なカプラー2、6の接続を行い得た。 【0027】 【発明の効果】この発明は、以上のように、マニピュレータのアームに沿う電気コードを、その経路の回転部で各アームの回転軸周りに複数回巻回したので、アームの回転に伴い、電気コードの巻回径が拡縮して、その捩じれが吸収され、電気コードの断線等の障害の発生が防止され、寿命が向上し、装置の信頼性が向上する。さらに、アームを狭幅のカバーで覆うことにより、デザイン的にも優れたものとなし得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395011665 【氏名又は名称】株式会社ハーネス総合技術研究所 【識別番号】000002130 【氏名又は名称】住友電気工業株式会社 【識別番号】000183406 【氏名又は名称】住友電装株式会社 【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月9日(1998.9.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−92621(P2000−92621A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−255693 |
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